JPS63113220A - 暖房器の燃焼制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は暖房器の燃焼制御装置に関し、特に暖房器の着
火時における燃焼を制御する暖房器の燃焼制御装置に関
する。

（従来の技術） 内燃機関とは別に燃料を燃焼室にて燃焼させ、その燃焼
による熱を熱交換器により回収して急速に車室内暖房を
行ない、車室内温度に基づいて暖房温度を制御する車両
用暖房装はの提案が特願昭−５９−２８１１５８号に示
されている。

この種の暖房装置の着火時においては、第３図のＡに示
すようにまず燃焼室の気化装置内に燃料を満たすために
燃料ポンプの送油量を増加させ、つぎに点火グロープラ
グと気化グロープラグに電力を供給した後、Ｂに示すよ
うに燃料供給量を減少させて所定時間燃焼を続行させ、
その後は燃料を増加するとともに暖房用の送風を行ない
、所望する暖房温度に応じて燃料供給を制御している。

なお、Ｂに示す少ない燃料の所定時間の燃焼は燃焼室内
の火種を安定させるためであり着火モードと称している
。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら上記の着火モードの所要時間は。

外気温（室温）または熱交換器の温度が低い場合には、
長い時間が必要となる反面、外気温（室温）または熱交
換器温度が高い場合には、少ない時間ですむものである
。この着火モードの時間設定は暖房器の使用が予想され
る最低環境温度を考處して決められているので、外気温
（室温）が高い場合においては、暖房ブロワ−を作動さ
せて温風を吹き出すまでの時間が不要に長くかかり、急
速暖房に対する期待を損なう結果となっている。

したがって本発明の目的は、室温の高低に対応して、着
火モードの所要時間を可変とし高室温時には暖房用の温
風を吹き出すまでの時間の短縮を計ろうとする暖房器の
燃焼制御装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上述の目的を達成するために、本発明によれば室内の温
度を検出する検出手段と、該検出手段からの信号に対応
して着火初期時の燃料供給量を制限する時間を算出する
演算手段と、該演算手段による算出時間の経過まで燃焼
室への燃料供給量を少量に制御する制御手段とを備えた
暖房器の燃焼制御装置が提供される。

（作用） 室内空気の温度が室温センサにより検出され、その室温
から予め設定された算式により着火モード所要時間が演
算される。そして燃料ポンプからの燃料が供給され、点
火グロープラグ、気化グロープラグの作動により燃料に
着火されると、前記の演算された所要時間は燃料供給量
が少なく制御されるので１着火初期の燃焼室内の燃焼状
態が安定し、火種も十分に安定する作用がある。

（実施例） つぎに本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。

第１図は本発明に係る暖房器の燃焼制御装置の一実施例
を示す構成ブロック図であり、第１図（ａ）はその暖房
器の構成図を示し、第１図（ｂ）はその電子制御装置の
送受する信号の経路を示すものである。

図において、ｌＯは暖房器であり、燃焼空気取入口１１
より外気を取入れて燃料を燃焼室１４で燃焼させ、熱交
換器１８を介して排気通路１９より車外に排出させる燃
焼空気経路と、暖房ブロワ−３２を用い熱交換器１８に
より回収した熱を温風として温風吹出口３３から車内に
吹出させる温風経路とを有している。

燃焼空気経路には燃焼空気取入口１１から取入れた外気
を濾過して清浄にするエアーフィルタ１２、燃焼用空気
を燃焼室１４に送風する燃焼ブロワ−１３，燃料ポンプ
１５から送られた燃料を気化する気化グロープラグ１６
、気化燃料に着火して高熱の燃焼ガスとする点火グロー
プラグ１７、前記温風経路の空気に熱を与える熱交換器
１８などがそれぞれ設けられている。そして、燃焼室１
４の内部温度を検出するフレームセンサ２１と。

熱交換器の温度を検出する熱交換器センサ２２と、熱交
換後の排気ガス温度を検出する排気センサ２３とが燃焼
空気経路に設けられ、それぞれ検出した温度信号を後述
する電子制御装置に送信する。

温風経路にはエアーフィルタ３１を介して取入れた清浄
空気を送風する暖房ブロワ−３２が設けられ、熱交換器
１８の熱交換作用により清浄空気を温風として温風吹出
口３３より車内に吹出して車室内を暖房するとともに、
熱交換器１８の内部温度を低下させて異常な高温による
熱交換器１８の破損を防止している。なお、３４は室温
センサでエアーフィルタ３１から取入れる室内空気の温
度を検出するもの、３５は温風温度センサで温風吹出口
３３からの温風の温度を検出するもの、３６は暖房器温
度センサで暖房器内の温度を検出するものであり、これ
らの温度センサはそれぞれ検出した温度信号を電子制御
装置４０に送信する。

電子制御装置４０はマイクロコンピュータよりなり、暖
房器の着火時からの時間を計測したり演算処理を行う中
央制御装置、演算結果や暖房器１０を効率よく燃焼させ
るための制御プログラムなどを格納するための各種メモ
リ、入／出力装置などを備えており、前記の各種温度セ
ンサからの温度信号を入力して、燃料ポンプ１５、気化
グロープラグ１６、点火グロープラグ１７、燃焼ブロワ
−１３、暖房ブロワ−３２などにそれぞれ制御信号を送
出するものである。

第２図は本実施例の作動の一例を示す処理フロー図であ
り、第２図にしたがって本実施例の作動を説明する。

まず、暖房器の着火の前に電子制御装置４０はステップ
ｌにて室温センサ３４からの信号を受信して現在の室内
空気の温度Ｔ。を読込む、ステップ２にては、 ｔ　１　＝　２０　＋　０　、５　Ｘ　（２０−Ｔ　ｏ
　）秒の計算式により、室内温度Ｔ。に対応した着火モ
ードの所要時間ｔ１の演算を行なう。

そして、ステップ３にて燃料ポンプ１５をオンにして燃
焼室１４の気化装置である気化グロープラグ１６に燃料
を満たすよう送油し、ステップ４にて点火グロープラグ
１７と気化グロープラグ１６をオンにして電力を供給す
るとともに、燃料の送油を減少させて着火モードの所定
の送油量とする。このとき、電子制御装置４０は着火時
からの時間ｔの計測を開始する。

ついでステップ５では燃焼ブロワ−１３をオンにして燃
焼用空気を送風し、燃焼室１４の内部にての燃料の燃焼
を活発にさせて火種を安定させるよう燃焼状態を良好に
する。

ステップ６では電子制御装置４０のカウントしている着
火時からの時間ｔを呼出し、ステップ２にて算出した着
火モード時間ｔ１と比較して１時間先が小さい場合はス
テップ７よりステップ３に戻る。そして、ステップ７に
て着火時からの時間ｔが大きいとき、すなわち算出した
着火モード時間ｔ１を経過しているときは、十分に燃焼
室内の燃焼が行なわれて火種が安定したと判断されるの
で、ステップ８に進んで所望する暖房ボジシせンに応じ
た燃料供給を行ない、室内暖房を開始する。

なお１本発明の実施例として車載用の暖房器について説
明したが、本発明の主旨の範囲内で例えば通常の設置形
暖房器に用いる如く種々の変形が可能であり、これらを
本発明の範囲から排除するものではない。

い。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように、本発明は、室温に対応して
着火モードの所要時間を演算して設定したので、室温が
高いときには着火時より暖房用温風の吹き出しまでの時
間を短縮できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の暖房器の燃焼制御装置の一実施例を示
す構成ブロック図、第２図は本実施例の作動の一例を示
す処理フロー図、第３図は暖房器の着火時の制御につい
ての説明図である。 １０・・・暖房器、１５・・・燃料ポンプ、３２・・・
暖房用ブロワ−１３４・・・室温センサ、４０・・・電
子制御装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　室内の温度を検出する検出手段と、該検出手段からの
   信号に対応して着火初期時の燃料供給量を制限する時間
   を算出する演算手段と、該演算手段による算出時間の経
   過まで燃焼室への燃料供給量を少量に制御する制御手段
   とを備えたことを特徴とする暖房器の燃焼制御装置。