JPS6310482Y2 - - Google Patents

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JPS6310482Y2
JPS6310482Y2 JP1981171657U JP17165781U JPS6310482Y2 JP S6310482 Y2 JPS6310482 Y2 JP S6310482Y2 JP 1981171657 U JP1981171657 U JP 1981171657U JP 17165781 U JP17165781 U JP 17165781U JP S6310482 Y2 JPS6310482 Y2 JP S6310482Y2
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、被測定物の表面の粗さを触針により
測定する触針式表面粗さ測定器の改良に関する。
機械部品などの被測定物の表面の凸凹状態のう
ち、波長の短い成分である表面粗さを測定する測
定器として触針式表面粗さ測定器が広く用いられ
ている。この触針式表面粗さ測定器は、触針を被
測定面に当接させながら被測定面上を移動させ、
その際の被測定面の表面粗さにより生ずる触針の
変位を電気量に変換し、その電気量を知ることに
より表面粗さを測定するものである。
表面粗さの測定に際しては、被測定物の表面の
微細でない凸凹状態であるいわゆる形状を無視す
ることが望ましい。そのために、可動自在な検出
部を設け、この検出部自体を被測定物の大きな凹
凸状態であるところのいわゆる被測定物の形状に
対応するよう可動させる。そして、検出部には被
測定面に当接しながら被測定面上を移動する被測
定面案内部を設け、この案内部より突出した触針
を用いて、最大高さ、十点平均粗さ、中心線平均
粗さ等の表面粗さを測定するよう構成されてい
る。
これら触針式表面粗さ測定器にあつては、測定
精度の向上化、測定器の小型軽量化に伴い、触針
や触針を支持する測定アームは細く構成され、電
気的検出部も極めて精巧に構成されるようになつ
ている。
しかしながら、このように極めて精巧かつ繊細
に構成された検出部を有する従来の触針式表面粗
さ測定器にあつては、触針が案内部より常に突出
されているため次のような欠点を有していた。す
なわち、被測定物を所定の位置に取り付けたり、
あるいは測定器自身を運搬するときなどに、被測
定物や人体などが触針に接触しやすく、そのため
触針や測定アーム、あるいはその他の内部機構を
破損する等の危険性を有していた。
そこで、使用時には測定器の測定用電源が入れ
られ不使用時には測定用電源が切られることに着
目し、使用時には測定用電源により電磁石を作動
させ、この電磁石により、測定圧加圧用ばねに抗
して前記案内部内に触針を収納させる収納用ばね
から、触針を解放させ、一方不使用時には前記電
磁石が励磁されないので触針は前記収納用ばねに
より前記案内部内に収納されるよう構成された触
針式表面粗さ測定器が本出願人によりすでに提案
されている(実願昭56−9056号)。
しかしながら、このような触針式表面粗さ測定
器にあつては、使用中は常に電磁石が励磁状態に
あるため不経済であるとともに、測定器の検出部
に前記電磁石の発熱による温度上昇を生じさせて
しまい、測定値に誤差を生ずる虞れがあつた。こ
の温度上昇による誤差は、例えばインダクタンス
差動型測定方式を採用した場合には、被測定物の
表面粗さの測定については、表面粗さは短周波の
信号として検出されるため十分無視し得るが、被
測定物の形状(うねり)をも測定する場合には、
形状に基づく検出信号は長周波であるため発熱の
影響を受けやすく温度上昇による誤差は無視でき
ないものとなる。
本考案の目的は、被測定物の設置時や測定器の
運搬時等の不使用時において触針に被測定物や人
体が不用意に接触する虞れがなく、しかも、測定
器の小型軽量化に反せず、また、温度上昇を生ず
ることがなく被測定物の形状(うねり)をも高精
度で測定することのできる触針式表面粗さ測定器
を提供するにある。
そのため、本考案は、保護ケースに被測定物表
面と当接する被測定面案内部を形成し、この被測
定面案内部に触針突出用開口部を形成するととも
に、この触針突出用開口部から突出して被測定物
表面と接する触針を一端に有する揺動体を前記保
護ケース内に揺動自在に支持し、かつ、触針が触
針突出用開口部から突出する方向へ揺動体を付勢
する測定圧加圧用ばねを設け、前記保護ケースの
被測定面内部と被測定物表面とを当接させつつ両
者を相対移動させ、保護ケースに対する触針の変
位量から被測定物の表面粗さを測定する触針式表
面粗さ測定器において、前記揺動体を前記測定圧
加圧用ばねの付勢方向とは反対方向へ直接または
間接的に押圧可能かつ揺動体に対して離隔可能に
前記保護ケース内に移動自在に設けられた永久磁
石よりなる磁石片と、前記保護ケース内に固定さ
れ前記磁石片のN極およびS極に対向する端面を
有する磁性体と、前記保護ケース内に前記磁石片
のN極およびS極に対向して配置された一対のコ
イルと、測定時には一対のコイルの磁石片側端面
をN極およびS極のいずれか一方になるように瞬
時励磁し磁石片を揺動体に対して離隔させるとと
もに、非測定時には一対のコイルの磁石片側端面
をN極およびS極のいずれか他方になるように瞬
時励磁し磁石片を介して揺動体を測定圧加圧用ば
ねの付勢方向とは反対方向へ押圧させる駆動回路
とからなる収納手段を備えた、ことを特徴とす
る。
非測定時には、一対のコイルの磁石片側端面を
N極およびS極のいずれか他方になるように瞬時
励磁すれば、磁石片が揺動体を加圧用ばねの付勢
方向とは反対方向へ押圧する方向へ移動し、磁性
体に吸着されるので、触針は保護ケース内に収納
された状態に保たれる。従つて、被測定物の設置
時や測定器の運搬時等の不使用時において触針に
被測定物や人体が不用意に接触することがない。
測定時には、一対のコイルの磁石片側端面をN
極およびS極のいずれか一方になるように瞬時励
磁すれば、磁石片が揺動体に対して離隔する方向
へ移動し磁性体に吸着されるので、触針は加圧用
ばねの付勢力によつて保護ケースの触針突出用開
口部から突出した状態に保たれる。従つて、測定
時にあつても、一対のコイルを瞬時励磁すればよ
いので、温度上昇を生じることなく被測定物の形
状(うねり)をも高精度で測定することができ
る。
しかも、構造的には、磁石片、磁性体および一
対のコイルを保護ケース内に組み込むだけでよい
ので、小型軽量化を維持することができる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図において、測定器本体1には、検出部2
が可動軸3を介して揺動自在に支持されている。
この可動軸3は、検出部2を被測定物の大きさ、
形状等に対応させる目的で、測定器本体1に対
し、回転方向及び上下方向に位置調整可能とさ
れ、検出部2の揺動支点を含む傾き角度及び回転
方向角度を任意に設定できるようになつている。
検出部2は長方形状の支持体4を有し、この支
持体4の一端は可動軸3に、可動軸3の中心軸方
向に沿つて固定されている。また、支持体4に
は、第1の検出コイル5及び第2の検出コイル6
が埋設され、これらのコイル5,6のリード線7
は可動軸3内を通つて測定器本体1内に導入さ
れ、コイル5,6及び図示しない2個の抵抗によ
りブリツジ回路が構成されている。
支持体4の、第1及び第2の検出コイル5及び
6間の中央には、角棒状の揺動体8が、十字ばね
9を介して揺動自在に取り付けられている。この
揺動体8には、第1の誘電体10及び第2の誘電
体11が埋設され、これら第1及び第2の誘電体
10及び11は、それぞれ第1及び第2の検出コ
イル5及び6と所定の間隙を有して対峙するよう
構成されている。
揺動体8の一端(図中左端)は、板ばねより成
る測定圧加圧用ばね15により、図中上方に付勢
され、この加圧用ばね15は、調整ねじ16によ
り、そのばね力の大きさが調整できるようになつ
ている。
一方、揺動体8の他端(図中右端)には、棒状
の測定アーム17が揺動体8の長手方向に沿つて
延びるよう固定されており、この測定アーム17
は円筒状の保護ケース18内に揺動可能に収納さ
れている。
保護ケース18は、支持体4及び揺動体8を収
納する検出部枠体19を備え、可動軸3を介して
測定器本体1に対して支持体4と一体的に揺動で
きるよう構成されている。
保護ケース18の先端部側面における図中下方
側には、半球状の被測定面案内部20が形成され
ている。この案内部20の中央には、測定アーム
17の先端部に垂直に固定された触針21が突出
することのできる触針突出用開口部22が穿設さ
れている。
また、検出部枠体19の内壁には、触針21が
保護ケース18内に急激に引つ込んで保護ケース
18と激しくぶつかり破損を招くことを防止する
ためのダンパ機構としてのゴム体23が設けられ
ている。このゴム体23は、揺動体8の可動軸3
側の下側面と所定の位置で当接し、測定アーム1
7と保護ケース18との激突が防止される。
なお、第1図中符号24は被測定物であり、こ
の被測定物24はテーブル25上に載置され、こ
のテーブル25は第1図中矢印で示される水平方
向に移動可能にされ、このテーブル25を移動さ
せることにより触針21と被測定物24の表面す
なわち被測定面とが相対的に移動できるようにさ
れている。
また、支持体4の、前記揺動体8の一端側の所
定の位置と対応する個所には収納手段としての可
動ピン装置13が取付けられている。
可動ピン装置13は、第2図に拡大して示され
るように、円筒状のケース29を有し、このケー
ス29内には可動ピン26がその軸線方向に沿つ
て移動自在に設けられ、この可動ピン26が図中
下端側に位置されて下端部がケース29の下端よ
り突出されると揺動体8に当接され、かつ、揺動
体8の一端側を測定圧加圧用ばね15に抗して押
し下げるようになつている。また、可動ピン26
はケース29の両端に設けられたパーマロイ等の
磁性体よりなる第1,第2の軸受28A,28B
によりそれぞれ摺動自在に支持されているととも
に、第1,第2の軸受28A,28Bにはそれぞ
れ第1,第2のボビン30A,30Bを介して互
いに逆方向に巻かれたコイルL1およびL2がそれ
ぞれ巻設されている。また、前記可動ピン26の
所定位置には小円盤状の磁石片27が外嵌固定さ
れており、この磁石片27はコイルL1側の端面
がN極に、コイルL2側の端面がS極に磁化され
ている永久磁石である。
第3図には、前記可動ピン装置13の駆動回路
31が示されている。この図において、電源回路
32のトランス40の二次側に接続された整流器
41には抵抗R、第1の接点42、コンデンサ
C、および並列接続されたコイルL1,L2が直列
接続されており、また第2の接点43が前記コン
デンサCとコイルL1,L2との直列回路に対して
並列接続されている。
測定電源スイツチは、第1のスイツチS1と第2
のスイツチS2とを有する多極スイツチであり、こ
れらスイツチS1,S2は常に同時に閉成または開成
される。また、前記接点42,43は操作回路3
3に直列接続された第2のスイツチS2と操作スイ
ツチSwとにより作動するリレーRyの補助接点で
あり、リレーRyが励磁されると第1の接点42
は閉成され第2の接点43は開成される。
電源回路32は、測定電源スイツチの第1のス
イツチS1の閉成により、駆動回路31の他に、支
持体4の上下動用のモータM1やテーブル25の
駆動用のモータM2等を駆動させる。
次に、本実施例の作用につき説明する。
本実施例を用いて被測定面の粗さを測定する場
合、まず測定器本体1に対し、支持体4の向きを
被測定物24の大きさ、形状等に合せて所定の向
きに設定しておく。これにより、検出部2は測定
器本体1に設けられた支点を中心として保護ケー
ス側が上下方向のいずれにも回動でき、被測定面
案内部20が被測定物24の表面に当接した状態
となる。
この状態で第1,第2のスイツチS1,S2を有す
る多極スイツチである測定用電源スイツチを入れ
ると、操作スイツチSwが閉成されていれば、リ
レーRyが励磁される。すると、リレーRyの接点
42が閉成されるので、コイルL1,L2が励磁さ
れ、第1,第2の軸受28A,28Bのそれぞれ
の磁石片27に対向する端面がS極となり、磁石
片27は第2の軸受28Bに反発するとともに、
第1の軸受28Aに吸収され、可動ピン26の先
端は揺動体8から離反する。この際、励磁時間は
コンデンサCの充電時間だけであり、極めて短時
間だけコイルL1,L2に電流が流されることにな
るので測定誤差を引起こす発熱は生じない。一
方、コイルL1,L2が励磁されなくなつても第1
の軸受28Aの磁石片27側の端面はそのS極を
維持するので磁石片27は軸受28Aに吸引され
たままとなり可動ピン26が落下してしまうこと
はない。
揺動体8から可動ピン26が離反されると、揺
動体8の一端は測定圧加圧用ばね15のみにより
付勢されることとなり、揺動体8の他端側に設け
られた触針21の先端は開口部22より突出す
る。この際、触針21には被測定表面の微細な凸
凹状態に対応するために必要な、いわゆる測定圧
が加えられることとなる。
ついで、テーブル25を第1図中矢印方向例え
ば右方に移動させることにより、被測定面案内部
20を被測定面に当接させながら面上を移動させ
れば、開口部22から突出した触針21の、保護
ケース18内における変位は、被測定物24の形
状によるものは無く、表面粗さによるもののみと
なる。
触針21が変位すると、その変位の大きさに応
じて第1の検出コイル5と第1の誘電体10との
間隙、第2の検出コイル6と第2の誘電体11と
の間隙がそれぞれ変化する。これら間隙の変化に
より、第1及び第2の検出コイル5及び6のそれ
ぞれのインダクタンスの変動が生ずる。これらイ
ンダクタンスの変動は、前記ブリツジ回路を介し
て表面粗さの測定値として図示しない測定値表示
装置や記録装置等に出力されることとなる。
また、非測定時すなわち不使用時にあつては、
測定用電源スイツチを切ることにより、操作回路
33の第2のスイツチS2は開成されるので、リレ
ーRyが解磁される。すると、リレーRyの第1の
接点42が開成され、第2の接点43が閉成され
る。したがつて、第1の接点42は開成されて第
2の接点43は閉成された状態となり、コンデン
サCとコイルL1,L2は短絡されるので、コンデ
ンサCは放電し、磁石片27に対向するコイル
L1,L2のそれぞれの端面はN極に磁化され、こ
れにより磁石片27は、磁石片27および可動ピ
ン26の自重も手伝つてコイルL2側に吸収され
る。
磁石片27がコイルL2側に吸収されると、可
動ピン26の先端は図中下方に突出して揺動体8
に当接し、揺動体8の一端側を押下げることとな
る。可動ピン26に一端側が押下げられた揺動体
8は測定圧加圧用ばね15に抗して図中反時計方
向に回動され、触針21は保護ケース18内に収
納されることとなる。この際、揺動体8の図中左
端の下方には、ダンパとしてのゴム体23が設け
られているので、測定アーム17の先端部が保護
ケース18と激突してしまうということはない。
なお、測定用電源スイツチを入れたまま、つま
りテーブル25を元に戻す機能を生かしたまま、
触針21を保護ケース18内に収納するには、単
に操作スイツチSwを開成すればよく、再び触針
21を突出させるには再び操作スイツチSwを閉
成すればよい。
このような本実施例によれば次のような効果が
ある。
電源が切られている非測定時にあつては、触針
21が保護ケース18内に自動的に収納されるの
で、被測定物24の設置時や測定器の運搬時等に
あつても触針21に被測定物24や人体等が不用
意に触れてしまうという恐れが無い。そのため、
触針21や測定アーム17、あるいはその他の機
構を破損する危険性が無い。
また、触針21を保護ケース18内に収納する
ためには何ら特別の操作を必要とせず、唯単に装
置の電源を切ればよいので極めて便宜であり、触
針21を収納するのを忘れるという事もないとい
う効果がある。しかも、この効果を阻却すること
なく、必要時にはいつでも他の機能を生かしたま
ま触針21のみを収納することもできるから、テ
ーブル25を戻して次の被測定面に触針21を当
接させるのに極めて便利である。
特に、触針21の突出あるいは収納は瞬時作動
型のラツチ機構を利用してなされるため、測定装
置において最も避けなければならない発熱現象が
生ぜず、検出部2からの検出出力は高周波のみな
らず低周波においても誤差を生じさせるような影
響を受けない。したがつて、測定値が安定し、信
頼性も増し、被測定面案内部20を曲率半径の大
きいものに代えて微細でない凸凹状態をも測定で
きるようにすることも可能である。
また、検出部枠体19にはダンパとしてのゴム
体23が取り付けられているので、触針21の収
納の際に測定アーム17が保護ケース18に激突
して破損を招くという恐れもない。
さらに、触針21を収納する機構は、構造も簡
易であり、測定のために本来的に必要な電気を利
用する構成を採つているものであるから、装置全
体の小型化及び軽量化に反することがないという
効果がある。
また、測定圧加圧用ばね15のばね力は、調整
ねじ16をドライバー等により調整するだけで容
易に調整できる。したがつて、種々の被測定物2
4の表面状態に応じた測定圧が容易に得られると
いう効果がある。
なお、上述の実施例は、触針21の変位を電気
量に変換する方式として、いわゆる可動鉄片式と
いわれるものであつたが、それに限らず、例えば
差動トランス式等の他の変換方式を用いたもので
あつてもよい。ただし、差動トランス式を採れ
ば、検出部2の高さが高くなることとなろう。
また、測定圧加圧用ばね15は板ばねにより構
成されているものとしたが、板ばねに限らずコイ
ルばね、竹の子ばね等の他のばねを用いたもので
あつてもよいし、ゴムチユーブ等の弾性容器に収
納された圧縮空気等による他の付勢機構であつて
もよい。
さらに、測定圧加圧用ばね15の調整ねじ16
は必らずしも設ける必要はないが、ねじ16によ
り所望の測定圧が容易に得られるという効果があ
る。測定圧加圧用ばね15自体も必らずしも必要
でなく、触針21やアーム17等の自重によつて
被測定面に当接するものであつてもよい。
さらに、収納手段は可動ピン装置13のように
可動ピン26が往復動するものに限らず、例え
ば、第4図に示される揺動片装置63のように、
永久磁石より成る揺動磁石片61が支点61Aを
中心として揺動自在に支持され、且前記揺動磁石
片61の両翼にはそれぞれコイルL1,L2が所定
の間隔を設けて対向して配置されているととも
に、これらコイルL1,L2はともにパーマロイ等
の磁性体より成るヨーク62内に設けられてお
り、揺動磁石片61の図中左端側がヨーク62に
吸引されている場合は揺動磁石片61の右端側が
揺動体8に当接してこれを押下げるが、右端側が
ヨーク62に吸引されている場合には揺動磁石片
61は揺動体8から完全に離反されるようなもの
であつてもよい。要するに、収納手段は瞬時励磁
のラツチ型機構により構成されていればよい。
また、駆動回路31等はリレー接点方式のもの
としたが静止型のものであつてもよい。
また、ダンパ機構は、揺動体8と当接する位置
に設けられたものに限らず、測定アーム17と当
接するものであつてもよいし、その構成もゴム体
に限らずダツシユポツト形式のものであつてもよ
い。あるいは、圧縮ばね及びばね受けより構成さ
れるものであつてもよい。さらに、ダンパ機構そ
れ自体を有さないものであつてもよいが、ダンパ
機構を設けることにより、触針21の収納の際の
測定アーム17や触針21などの他の部材への激
突を確実に防止することができる。
さらに、触針21と被測定物24との測定の為
の相対移動は、前記実施例のようにテーブル25
を移動させるものに限らず、測定器本体1側を移
動させてもよい。しかし、前記実施例のようにテ
ーブル25側を移動させる方が駆動機構を簡略に
できる利点がある。
上述のように、本考案によれば、被測定物の設
置時や測定器の運搬時においても触針に被測定物
や人体が不用意に接触する虞れがなく、しかも、
測定器の小型軽量化に反せず、また、温度上昇を
生ずることがなく被測定物の形状(うねり)をも
高精度で測定することのできる触針式表面粗さ測
定器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による触針式表面粗さ測定器の
一実施例を示す断面図、第2図は前記実施例にお
ける収納手段としての可動ピン装置を示す断面
図、第3図は前記可動ピン装置の駆動回路の一実
施例を示す回路図、第4図は前記以外の収納手段
の実施例を示す断面図である。 1……測定器本体、2……検出部、3……可動
軸、5,6……検出コイル、8……揺動体、1
0,11……誘電体、13……収納手段としての
可動ピン装置、15……測定圧加圧用ばね、18
……保護ケース、20……被測定面案内部、21
……触針、22……触針突出用開口部、27,6
1……磁石片、30A,30B……磁性体からな
る軸受、31……駆動回路、32……電源回路、
33……操作回路、62……磁性体からなるヨー
ク、63……収納手段としての揺動片装置、L1
L2……コイル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 保護ケースに被測定物表面と当接する被測定面
    案内部を形成し、この被測定面案内部に触針突出
    用開口部を形成するとともに、この触針突出用開
    口部から突出して被測定物表面と接する触針を一
    端に有する揺動体を前記保護ケース内に揺動自在
    に支持し、かつ、触針が触針突出用開口部から突
    出する方向へ揺動体を付勢する測定圧加圧用ばね
    を設け、前記保護ケースの被測定面案内部と被測
    定物表面とを当接させつつ両者を相対移動させ、
    保護ケースに対する触針の変位量から被測定物の
    表面粗さを測定する触針式表面粗さ測定器におい
    て、 前記揺動体を前記測定圧加圧用ばねの付勢方向
    とは反対方向へ直接または間接的に押圧可能かつ
    揺動体に対して離隔可能に前記保護ケース内に移
    動自在に設けられた永久磁石よりなる磁石片と、
    前記保護ケース内に固定され前記磁石片のN極お
    よびS極に対向する端面を有する磁性体と、前記
    保護ケース内に前記磁石片のN極およびS極に対
    向して配置された一対のコイルと、測定時には一
    対のコイルの磁石片側端面をN極およびS極のい
    ずれか一方になるように瞬時励磁し磁石片を揺動
    体に対して離隔させるとともに、非測定時には一
    対のコイルの磁石片側端面をN極およびS極のい
    ずれか他方になるように瞬時励磁し磁石片を介し
    て揺動体を測定圧加圧用ばねの付勢方向とは反対
    方向へ押圧させる駆動回路とからなる収納手段を
    備えた、 ことを特徴とする触針式表面粗さ測定器。
JP17165781U 1981-11-18 1981-11-18 触針式表面粗さ測定器 Granted JPS5876107U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17165781U JPS5876107U (ja) 1981-11-18 1981-11-18 触針式表面粗さ測定器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17165781U JPS5876107U (ja) 1981-11-18 1981-11-18 触針式表面粗さ測定器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5876107U JPS5876107U (ja) 1983-05-23
JPS6310482Y2 true JPS6310482Y2 (ja) 1988-03-29

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