JPH0193683A - ソレノイドの作動検出機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、リードスイッチを用いたソレノイドの作動
検出機構に関する。

（従来の技術） ソレノイドは、ソレノイドコイルの中心にプランジャを
出没可能に設けるとともに、前記コイルの一端部に前記
プランジャを常時吸引する永久磁石を設け、コイルの他
端部に前記プランジャを常時突出方向に付勢するスプリ
ングを設けたもので、コイルに印加する作動パルス信号
によって永久磁石とコイル間の磁界が打ち消され、スプ
リングのばね圧でプランジャが突出し、その状態に保持
される。手動によってプランジャを押込むと、永久磁石
の吸着力によってプランジャを没入状態に保持する。

この構造において、プランジャ没入時には、永久磁束を
プランジャヨークに生ずる磁界は閉鎖状態となっており
、外部に磁束は漏洩しないが、プランジャ突出時には永
久磁石から外部に磁束が漏洩することを利用してコイル
外周に雷同形のリードスイッチを配置しておき、作動パ
ルスによる磁界の打ち消しにより、プランジャが突出す
ることで外部に漏洩する磁束によってスイッチが閉成す
ることで検出信号を出力するようにしている。

また、この構造のソレノイドは、最近ではガスメータな
どの遮断弁に用いられ、なんらかのセンサー手段を通じ
て異常状態が検出されると作動パルスを出力し、ソレノ
イドを駆動して流路遮断を行い、これと同時に前記リー
ドスイッチを通じて遮断状態を検出し、表示するように
している。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、この種のソレノイド式遮断弁をガスメータ内
に組み込むにあたっては、前記ガスメータは外部の商用
電源と接続されているわけでなく、内部にリチュウム電
池などの長期使用できる電池を電源として組込み、はぼ
ガスメータのライフサイクルぎりぎりまで使用できるよ
うにしている。

したがって、前記ソレノイド式遮断弁は省消費電力形の
ものでなければならず、必然的に遮断弁駆動用のソレノ
イドは小形化され、駆動動力も極めて小さくなる。

このように駆動動力が小さいと必然的に永久磁石−コイ
ル間の漏洩磁界の磁力も小さくなり、検出動作が不安定
となりやすい。

また、磁力が小さい場合には、側部にアッセンブリされ
るリードスイッチの固有の作動ばらつきや、永久磁石の
磁力のばらつき、あるいは組付は誤差によって作動時に
おける感度が極端に異なってしまい、実際にソレノイド
が作動したにも拘らず、検出しない場合も生ずる慣れが
あり、しかもこれらリードスイッチはいったん組付けた
後には以上のばらつぎによる感度調整が不可能か、また
は極めて難しかった。

この発明は以上の問題を解決するものであって、その目
的はソレノイドの容量が小さい場合であっても確実に作
動状態を検出できること、および感度調整を自由に行え
るようにしたソレノイドの作動検出機構を提供するもの
である。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 前記目的を達成するため、この発明は、ソレノイドの側
部に配置され、該ソレノイドに対する励磁電流によって
作動することにより生じたソレノイド外周の漏洩磁界を
検出して接点を開閉する作動状態検出用のリードスイッ
チを設けたものにおいて、該リードスイッチは、ガラス
管内に封入されて対向する一対の接点部と、一端を一方
の接点部に隣接するとともに、他端を前記ガラス管の外
部に導出した漏洩磁界検出用の磁性体片とからなり、該
磁性体片の外部導出端を前記ソレノイドに設けた永久磁
石に近接配置した構成とした。

（作　用） 漏洩磁束が生じると磁性体片の外部導出端が永久磁石に
接近配置されていることにより、漏洩磁束は該磁性体片
を通じてリードスイッチ内部の接点部に確実に伝達され
、接点部を作動させる。

これを検知出力として取出すことができる。り一ドスイ
ッヂの感度調整は前記磁性体片と永久磁石との隙間調整
によって行える。

（実　施　例） 以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。

第１図はこの発明をガスメータに用いるソレノイド式遮
断弁ユニットに適合した場合の一実施例を示している。

図において、遮断弁ユニット１は、フランジ２と、この
フランジ２の背部に固定されるソレノイド３と、７ラン
ジ２の表面側に突出し、かつ前記ソレノイド３のプラン
ジャ４に連結した弁体５と、弁体５とフランジ２間に介
在された圧縮コイルスプリング６とからなっており、前
記７ランジ２をハウジング７に固定することで、フラン
ジ２から突出する弁体５はガスメータのハウジング７の
内部に形成されたノズル部８に対向位置する。

前記ソレノイド３の内部構造は、前記７ランジ２の下面
にＯ−リング９を介して結合するとともに、その中心に
前記プランジャ４を出没可能に挿通したボビン１０と、
ボビン１０の外周に巻回されたソレノイドコイル１１と
、ボビン１０の下部側に０−リング１２を介して嵌合固
定されたスペーサ兼用のアンビル１３およびアンビル１
３の下部に積層配置された永久磁石１４と、永久磁石１
４の下部を含むソレノイド３の両測部全体を上下に包囲
するヨーク１５とを備えている。

そして、外部に引き出されたリード線１１ａを通じてコ
イル１１に流れるパルス出力によって、前記永久磁石１
４−コイル１１間に形成される磁界の打ち消しを行い、
前記スプリング６のばね圧によるプランジャ４の突出動
作を行い、弁体５をノズル部８に当接してガス流路を遮
断するようになっており、手動によってプランジャ４を
ソレノイド３の内部に押込むよう構成されている。

また、前記ヨーク１５と９０度交差してコイル１１の外
側部には取付板１６ａを介して固定されたソレノイド３
の作動検出用のリードスイッチ１６が平行配置されてい
る。

このリードスイッチ１６はソレノイドの作動状態に伴な
う磁束の変化を検出し、図示しない制御系に検知信号を
送出するもので、第２図に示す詳細構造となっている。

図におけるリードスイッチ１６は、両端よりリード線１
７．１８を引込んだ封入ガラス管１９と、前記各リード
線１７．１８と一体であって、ガラス管１９内の中央部
で対向する一対の接点部１７ａ、１８ａと、一方のリー
ド線１７と平行にガラス管１９内に導入され、その作用
端２０ａを他方のリード線１７の接点部１７ａを中央に
挟み込むようにして対向位置する磁性片２０とからなっ
ている。

そして、前記磁性片２０のガラス管１９からの突出端は
Ｌ字形に折曲げられ、その先端、すなわち検出端２０ｂ
を前記永久磁石１４の側部に所定ａＦｉｄを離して対向
位置させている。

したがって、永久磁石１４の外周に生じている磁力は前
記磁性片２０の作用端２０ａを通じて前記接点部１７ａ
側に直接作用し、接点１１７ａを吸引し、この結果両接
点部ｉ７ａ、ｉｓａは開成する。この吸引力は前記永久
磁石１４との間隙ｄに相当する磁力であり、永久磁石１
４自体の磁力が小さくても大きな影響は受けないものと
なっている。

この状態から、コイル１１に作動パルス、すなわち前記
磁界を打ち消す方向のパルスを印加すると、永久磁石１
４の磁界は打消され、接点部１７ａは接点部１８ａに接
触し、リード１１１７．１８間を閉成し、これを検知信
号として図示しない制御部に出力し、作動状態を確認し
たり、その表示を行うのである。

なお、リードスイッチ１６の感度を調整する場合には、
前記磁性片２０の検出端２０ｂを移動調整して永久磁石
１４との間隙ｄを調整すればよい。

また、前記実施例ではこの発明をソレノイド式″ａ所弁
に適用した場合を示したが、これのみに限定適用される
ものでなく、ソレノイド自体が小容量で漏洩磁界が小さ
いもの一般の検出機構に適合できることは勿論である。

［発明の効果］ 以上実施例によって詳細に説明したように、この発明に
あっては、漏洩磁束が生じると磁性体片の外部導出端が
永久磁石に接近配置されていることにより、漏洩磁束は
該磁性体片を通じてリードスイッチ内部の接点部に確実
に伝達され、接点部を作動させる。これを検知出力とし
て取出すことができる。

またこの発明によるリードスイッチの感度調整は前記磁
性体片と永久磁石との隙間調整によって行える。

したがって、この発明では特にソレノイドの容量が小さ
く小さな消費電力で作動するもの一般の作動検出機構と
して好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用したソレノイド式遮断弁ユニッ
トを示す半断面側面図、第２図は同遮断弁ユニットの検
出機構を構成するリードスイッチと永久磁石との関係を
示す拡大図である。 １・・・ソレノイド式遮断弁ユニット ３・・・ソレノイド １１・・・ソレノイドコイル １４・・・永久磁石 １６・・・リードスイッチ １７ａ、１８ａ・・・接点部 １９・・・ガラス管 ２０・・・磁性片 ２０ａ・・・作用端 ２０ｂ・・・検出端 代理人　弁理士　　三　好　保　男

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ソレノイドの側部に配置され、該ソレノイドに対
   する励磁電流によつて作動することにより生じたソレノ
   イド外周の漏洩磁界を検出して接点を開閉する作動状態
   検出用のリードスイッチを設けたものにおいて、該リー
   ドスイッチは、ガラス管内に封入されて対向する一対の
   接点部と、一端を一方の接点部に隣接するとともに、他
   端を前記ガラス管の外部に導出した漏洩磁界検出用の磁
   性体片とからなり、該磁性体片の外部導出端を前記ソレ
   ノイドに設けた永久磁石に近接配置したことを特徴とす
   るソレノイドの作動検出機構。