JPS63100014A - トリクロロシランの製造方法 - Google Patents

トリクロロシランの製造方法

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JPS63100014A
JPS63100014A JP24315886A JP24315886A JPS63100014A JP S63100014 A JPS63100014 A JP S63100014A JP 24315886 A JP24315886 A JP 24315886A JP 24315886 A JP24315886 A JP 24315886A JP S63100014 A JPS63100014 A JP S63100014A
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trichlorosilane
silicon tetrachloride
acidic
silicon
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JP24315886A
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Kaoru Inoue
薫 井上
Hiroji Miyagawa
博治 宮川
Masayoshi Ito
正義 伊藤
Kiyougo Koizumi
鏡悟 小泉
Noriyuki Yanagawa
紀行 柳川
Masami Murakami
雅美 村上
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皮呈よq且里公団 本発明は四塩化ケイ素と水素からトリクロロシランを製
造する方法に関する。
皿米皇茨亙 近年のエレクトロニクス産業の発展に伴ない多結晶シリ
コン、単結晶シリコン、モノシランガス等の需要は急激
に増大しており今後ますますその需要は増加の一途をた
どることが見込まれている、ここにおいてトリクロロシ
ランは上記シリコン物質の原料として最も大量に利用さ
れているものである0例えば高純度多結晶シリコンはト
リクロロシランの熱分解によって製造されており、現在
全世界での高純度多結晶シリコンの殆どがこの方法で製
造されている。また最近トリクロロシランの不均化反応
によってモノシランが製造される方法が実用化されつつ
あり極めてトリクロロシランの需要は今後その重要性が
増大する。しかしながら、これらの方法においては、ト
リクロロシランが消費されるとともに大量の四塩化ケイ
素が副生ずる。たとえばトリクロロシランの熱分解によ
る高純度多結晶シリコンの製造においては、トリクロロ
シランの約60%が四塩化ケイ素として副生し、また、
トリクロロシランの不均化によるモノシランの製造にお
いては実質的にモノシランの3倍モルの四塩化ケイ素が
副生ずる事になる。従ってこの副生じた四塩化ケイ素は
例えばアエロジル等の原料として利用することでトリク
ロロシランの生産コストを低減する方法等が知られてい
るが。
実質上置も優れた四塩化ケイ素の利用方法はこれを再び
トリクロロシランに変換し、上記方法の原料として再利
用することである0例えば四塩化ケイ素をトリクロロシ
ランに変換することによって、トリクロロシランの不均
化によるモノシランの製造は実質的には金属ケイ素と水
素によってモノシランを製造するプロセスに帰着し、こ
のプロセスは最近実用化されつつある。
従って四塩化ケイ素をトリクロロシランに変換する技術
はきわめて有用であり、特にこれを安価、簡便かつ効率
よ(行うことはプロセスの経済上極めて重要である。
従来、四塩化ケイ素をトリクロロシランに変換する方法
としては次の方法が知られている。
(1)四塩化ケイ素と水素を1000’C前後またそれ
以上の温度で反応させトリクロロシランを製造する方法
(2)四塩化ケイ素水素および金属ケイ素を500 ’
C付近で反応させトリクロロシランを製造する方法。
(3)四塩化ケイ素、水素、金属ケイ素及び塩化水素を
soo ’c付近で反応させトリクロロシランを製造す
る方法。
(1)の方法に関してはたとえば特開昭57−3711
号においては1100−1600 ’Cで水素および四
塩化ケイ素を上記温度の発熱体に吹き付ける方法でトリ
クロロシランが60%の収率で得られている。また特開
昭57−156318号では第一段目で900°Cの温
度において水素と四塩化ケイ素をモル比Hz/SiC1
g−2で反応させ25%の収率でトリクロロシランを得
ている。また特開昭59−45920号においてはプラ
ズマ中で四塩化ケイ素と水素を反応させてトリクセロシ
ランを得ている。また特開昭60−81010号におい
ては1200−1400℃の温度範囲で四塩化ケイ素と
水素を反応させて約30%の収率でトリクロロシランを
得ている。
(2)の方法は(1)の方法に比較して比較的低温で反
応が進行し、エネルギー的に有利な方法であると云える
。また(2)の方法でさらに有効に反応を進行させるた
めに塩化水素ガスを使用する(3)の方法も当然のこと
ながら同様な特長を有している。(2)及び(3)の方
法に関しては触媒を用いることが有効であり銅化合物ま
たは金属銅を触媒としている0例えば特開昭56−73
617号においては銅粉を触媒として350〜600 
’Cで流動床反応を行いトリクロロシランを得ている。
又特開昭58−11042号においては銅担持又は銅及
びニッケルを担持した触媒を用いて反応を行いトリクロ
ロシランを得ている。
これらの方法において1例えば(1)の方法では。
かなり高い四塩化ケイ素の転化率でトリクロロシランが
得られているが、とりわけ30%以上の収率でトリクロ
ロシランを得るためには1000℃以上の高温で反応を
行わねばならずこれに費やすエネルギーは莫大なもので
ある。加えて、高温反応であるため、塩素化ケイ素によ
る反応器等の腐食が激しくさらに、望ましくない高分子
量のクロロシラン類が不可避的に副生ずる等の欠点を有
しており未だ実用化には程遠いものである。
これに対し、(2)及び(3)の方法は熱力学的見地か
らも、トリクロロシランの製造に有用な方法であり、前
記した様にトリクロロシランの不均化によるモノシラン
を製造する方法で副生ずる四塩化ケイ素を変換しトリク
ロロシランを製造することは特に(2)の方法では実質
的にはケイ素と水素からモノシランを製造することとな
るため、非常に有用な方法であると云える。なお、(3
)の方法に於いては、トリクロロシランの収量は多いが
、塩化水素は四塩化ケイ素のトリクロロシランへの変換
には関与せず、実質的には金属シリコンからトリクロロ
シランを合成することに過ぎない、従って、四塩化ケイ
素の再利用という観点からすれば(2)の方法よりは幾
分有用性は劣るが、一方、トリクロロシランの収量が多
いと云う利点も有しており、塩化水素の使用量を少量に
して行うことにより、その特徴を発揮させることが望ま
しい。
さらに、これら(2)及び(3)の方法を組合せたプロ
セスも知られている(特開昭60−36318号)。
以上の方法において、四塩化ケイ素の有効再利用という
観点からすれば(2)の方法が最も優れており、またト
リクロロシランの生成という観点からすれば(3)の方
法も優れた方法であり捨てがたい。
すなわち、(2)または(3)の方法は経済性も高く特
に(2)の方法は現在本命の方法として実用化されつつ
ある。
しかしながら、(2)の方法においては1反応点度が通
常500〜600℃で行われており、300°C以下の
反応温度においては実質上トリクロロシランが生成した
例はない、従って当然のことながら1本発明におけるが
如く、四塩化ケイ素の臨界温度以下で四塩化ケイ素を液
体状として気体−液体一固体相の不均一反応によるトリ
クロロシランを製造した例は従来全く知られていない。
またこの(2)の方法においては、従来大量かつ連続的
にトリクロロシランを製造する場合には、気体一固体相
流動床装置が用いられている。しかしながら、その場合
、流動床を用いるため5反応により粒度の小さくなった
ケイ素金属や触媒成分の揮散等による有効成分の損失、
高温反応による触媒成分の連敗、装置の腐食、更には高
分子量のクロロシラン類の生成によるトリクロロシラン
の選択率の低下、高温であるためエネルギーの大量使用
等といった。工業化するためにはさらに解決さるべき多
くの欠点を有している。
本発明者らはこれらに鑑み鋭意検討した結果。
500°C前後の温度では勿論のこと、300°C以下
の低温においてさえも、更に驚くべきことにこれより低
温度の四塩化ケイ素の臨界温度以下に於いてさえも、四
塩化ケイ素を液体状態で反応させしかも高収率でかつ四
塩化ケイ素の単位体積当たりの処理量を増大させてトリ
クロロシランを製造する掻めて経済的利点の高い方法を
見出し本発明を完成するにいたった。
又里至旦負 すなわち3本発明の目的は、上記トリクロロシランの熱
分解による多結晶シリコンの製造またはトリクロロシラ
ンの不均化反応によるモノシランの製造に於いて、副生
ずる四塩化ケイ素をトリクロロシランへ変換し、四塩化
ケイ素を有効に利用する極めて経済性の高い方法を提供
することにある。
本発明に従えば、四塩化ケイ素と金属ケイ素を、水素若
しくは水素及び塩化水素と反応せしめてトリクロロシラ
ンを製造する方法において、該反応を、金属鋼及び酸性
化合物の存在下に行うことを特徴とするトリクロロシラ
ンの製造方法が提供される。
又里■M丞 以下本発明の詳細な説明する。
本発明で行う四塩化ケイ素のトリクロロシランへの変換
は基本的に次式 %式%(1) で表わされる。この反応は平衡反応であり、温度が高い
ほど、圧力が高いほど、さらにHx/5iCI4モル比
が高いほど反応が右方向へ進行する。また、後述するよ
うに、四塩化ケイ素の臨界温度である233.6℃(現
実的には230°C以下)以下の温度で四塩化ケイ素を
液体状態としての低温気相−液相一固体相反応でトリク
ロロシランを製造した例は今まで知られていなかったが
9本発明においては上記反応を金属鋼及び酸性化合物と
云う特定の添加物の存在下に行うことで高温では勿論、
300’C以下の低温度更には四塩化ケイ素を液体状態
として液体状態で反応させてトリクロロシランを収率よ
く製造することを可能ならしめたものである。
また当然のことであるが塩化水素ガスを本発明反応系内
に加えることによって明らかにトリクロロシランの収量
を増大させる結果をもたらす手段を採用しても良い。
本発明に使用する金属ケイ素の純度等はとくに躍定する
ものではなく、冶金ケイ素の低純度品でも高純度ケイ素
でもいずれであっても構わない。
経済的な観点からすれば前者を使用することが好ましい
、これら金属ケイ素の形態は問わないが好ましくは反応
速度の観点から表面積の大きい粉末状で使用することが
推奨される。勿論9粒状等他の形態で使用することも可
能である。
本発明においては、上記反応を金属鋼及び酸性化合物の
存在下に行うが1本発明で使用する金属銅は特に限定す
るものではなく1通常市販の’ajlf銅が用いられる
が、その他還元銅も使用可能である。純度に関してはそ
れほど問題にする必要はない、金属銅の形態は問わない
が好ましくは反応速度の観点から表面積の大きい粉末状
で使用することが推奨される。勿論9粒状等他の形態で
使用することも可能である。
次に本発明で使用する酸性化合物とはGa、Zr、Hf
、Sb、Nb、Ta+Mo、In、W、Re、Zn、A
s、B、P、 Ti、PL若しくは8eのフッ化物、塩
化物、臭化物若しくはヨウ化物や、更には酸性金属酸化
物又は酸性金属硫化物など非プロトン性の酸性化合物で
ある。具体的には分子式又は組成式でGaC15+Ga
C1z、GaBr5+Ga1s。
ZrCl4+HfC1a+HfBrn+Hf1a+5t
lFs+5bcts+5bC13,NbFs、NbCl
5.TaF5+TaCl5+TaBr5.MoF、、M
oCl5.InCl311nBr3+In13+WC1
&、ReC15+ReCl3.ZnC1z、BCl3.
BBrz+ B I s + S n Cl a + 
S n Cl t * T iCl a + T i 
B r a + T iCl s + P t Cl 
a +等の含ハロゲン化物+ Bed、 Crabs、
 P zos+ rto、。
Alt(SOa)s、AItos  ・XCrzOa、
Al2O2・ FetOstMnO。
AI!03  ・CoO,A1103  HMoO,M
o5z、Mo53等の酸性金属酸化物又は硫化物等が挙
げられる0本発明に於いてはこれらの1種又は2種以上
の混合物を用いる。
次に本発明に於ける四塩化ケイ素のトリクロロシランへ
の変換方法について述べる。
変換反応は基本的には上記(1)式に従って行われる0
本発明においては1反応は、常圧、加圧、減圧のいずれ
で行っても構わないが1反応平衡上、及び原料処理量等
の観点から、加圧状態で行うことが好ましい、なお、所
定温度で 気体相−液体相−個体相の所謂気−液−固相
の不均一系で行うためには、加圧が必要である。また反
応に使用する水素はあらかじめ反応に不活性な媒体(気
体)たとえばアルゴン、ヘリウム及び/又は窒素等で稀
釈して用いても構わないが1反応平衡1反応速度及び経
済的な観点から水素単独で使用することが好ましい、又
通常予期される程度の不純物を含んでいても差し支えな
い、また反応条件に於いて原料、生成物、および金属鋼
及び酸性化合物等の添加物等にたいして不活性な溶媒1
例えばn−ヘキサン、n−へブタンに代表される脂肪族
炭化水素、シクロヘキサン、シクロオクタンに代表され
る脂環式炭化水素及びベンゼン、トルエンに代表される
芳香族炭化水素等を使用することも可能である。
次に本発明における最も特筆すべき点である四塩化ケイ
素を液体状態として反応させることが可能である利点に
ついて述べる。
四塩化ケイ素を液体状態に保持したまま反応させること
は、液体状の四塩化ケイ素と固体金属ケイ素と、および
該液体状四塩化ケイ素中に溶解等によってまたは気液接
触によって取り込まれた水素と、が反応することを意味
するものであり、従って反応場は殆ど実質的に液体−固
体相である。
そこで生成したトリクロロシランはまず液体相で生成し
液体に溶存するが更に気体相に移行する。
この際当然のことであるが四塩化ケイ素も同様に気体相
へ移行する。トリクロロシランと四塩化ケイ素の同一温
度に於ける蒸気圧はトリクロロシランの方がより高いた
め液体相に於ける 5iHC1s/5iC14濃度比よ
りも気体相に於ける5iHCIs/5iCI44度比の
方が高くなる。かくして該反応を連続的に行わしめれば
常に液相に於ける5iHC1s/5iC1<濃度比は減
少の方向に向かうから1反応平衡の観点から該反応の反
応速度を高める事となり、トリクロロシランの製造に関
してより有利な方向へ反応が進む事となる。従って1通
常の流動床反応の如(、生成ガス組成がそのままの組成
で排出されるのと比較して1反応平衡上席に生成物の組
成が生成物に有利になるように作用させる効果が期待出
来るのである。
更に該反応に於いて無水塩化水素ガスを使用することで
トリクロロシランの生成量もより増大させる事ができる
以上の如くして5本発明においては1反応温度は100
°C以上好ましくは150 ”C以上600 ’C以下
更に好ましくは150°C以上300°C以下で行う。
100″C未満の温度ではトリクロロシランの実質的な
生成は望めない、なお本反応を行うに際して原料として
仕込む四塩化ケイ素中に反応平衡量以下のトリクロロシ
ランが混在していても構わなく。
このことは反応によって生成したトリクロロシランを蒸
留等により分離した際四塩化ケイ素中にトリクロロシラ
ンが残存しているものも使用可能であることを意味する
が、好ましくは反応平衡上なるべくトリクロロシランを
含まない若しくはトリクロロシラン含有量が出来るだけ
少ない四塩化ケイ素を使用することが実質的にトリクロ
ロシランの生成量が最も多くなる事となり望ましい。
次に本発明における原料、金属銅、酸性化合物等の添加
物の使用量について述べる9本発明に於ける。金属ケイ
素の使用量は特に限定はしないが、バッチ式で行う場合
は四塩化ケイ素に対して1重量%以上で行うことが好ま
しくこの値未満であると反応とともに金属ケイ素が消費
され有効に反応が行いえなくなる恐れがある。又金属鋼
及び酸性化合物等の添加物の使用量は特に限定はしない
が、金属ケイ素に対する金属原子比(g−ata+s/
g−at−3)若しくは中心元素原子比(g−atms
/g−ats+s)で金属銅は0.5%以上、酸性化合
物はそれぞれ0.1%以上で行うことが反応速度上好ま
しい。
次に本発明を実際に実施するための具体的な態様につい
て述べる。前記した様に本発明における反応は常圧、加
圧若しくは減圧で行いうるが、原料処理量及び平衡量等
の観点から加圧(水素加圧が好ましい)状態で行われる
ことが望ましい、また流通式反応法もしくはバッチ式反
応のいずれの方法で行うことも可能である。
本発明に於ける実施方法に関しては特に規定はしないが
実施し易い方法として以下の方法が挙げられる。もちろ
んこれらの方法に本発明は限定されるものではない。
(1)オートクレーブ中に所定量の四塩化ケイ素。
金属ケイ素、金属鋼及び酸性化合物を入れたのち所定の
圧力に水素で加圧しその後加熱撹拌反応を行う方法。
(2)予め所定温度、及び水素で所定圧に保たれた加圧
反応器中に所定量の四塩化ケイ素、金属銅。
酸性化合物を連続的に導入しかつ生成ガス及び/又は生
成液を連続的に抜出し反応を行う方法。
(3)予め金属ケイ素、金属銅、酸性化合物を反応器中
に入れ所定温度に保ち乍ら水素加圧で四塩化ケイ素及び
水素を連続的に導入し且つ生成ガス及び/又は生成液を
連続的に抜出しながら反応を行い必要に応じて金属ケイ
素、金属銅、酸性化合物を間歇的に導入する方法。
とりわけ大量にトリクロロシランを製造する方法として
(2)又は(3)の方法が望ましい、加えて連続反応を
行うことで1反応によって金属ケイ素は消費されるが、
金属銅、酸性化合物は実質上消費されない、従って反応
を低温で行えばこれらの揮散を防ぐことができるので反
応器中で金属ケイ素に対する金属銅、酸性化合物との比
率が高くても8更にこれらを継足す必要はそれほどない
ため充分経済的に成立しうる方法として行える。
立亙四呆 本発明は四塩化ケイ素をトリクロロシランへ経済的に変
換する極めて有効な方法である。従来行われている温度
では勿論のことそれ以下の温度更には従来行われている
反応温度領域以下であり100℃以上でかつ四塩化ケイ
素のkn界温度以下で操作することも可能である。従っ
て、四塩化ケイ素を液体状態で反応器中に導入し、液体
状態で反応を行うことができる。故に反応容器を容易に
小型化することが可能となり経済的である。加えて当然
のことながら低温で反応を行うことを可能とした結果5
反応装置等の腐蝕を抑制することが可能となり、加えて
低エネルギーでトリクロロシランを製造することが可能
となり経済的効果は非常に大きく工業的にきわめて有用
である。すなわち、従来高温反応のため多大の工太ルギ
〜・を要していたものが、これにより大幅な工2ryc
−の削減が可能となり、低温下、液相(四塩化ケイ素)
反応も可能となったため1反応容器を小型化出来。
反応装置の腐食を抑制し、かつスチーム等の低温の熱媒
体が使用出来るなど、大幅な設備の削減が可能となるの
である。
加えて、従来の温度領域で操作を行う場合は。
当然のことながら反応速度は掻めて大きく、短時間で反
応を終了せしめることを可能にしたものであり、その意
義は非常に大きい。
裏旌班 以下本発明を実施例によって更に具体的に説明する。
実施例 l 耐圧300Kg/cs+” 、耐温500°Cの5us
316製200m1オートクレーブ(内容積220m1
 )中に金属ケイ素6、OOg (214mg−ate
 ) 、金属銅6.25 g (98,4mg−atm
)、五塩化アンチモン7.48g (25,O鵠5ol
)及び四塩化ケイ素88.3 g (520mmol 
)を入れた後。
水素を40Kg/cs”Gに圧入したしオートクレーブ
を加熱撹拌し260°Cに昇温した(昇温時間約20分
)、260°Cに昇温後2.5時間この温度で撹拌しな
がら反応を行い(最高反応圧100Kg/cm” G 
) 、その後5°Cに冷却し、水素を放出し大気圧に降
圧後反応液をガスクロマトグラフ法によって分析したと
ころ反応液組成はトリクロロシラン21.1%、四塩化
ケイ素78.9%でありこれは四塩化ケイ素の転化率1
7%に相当する。又この組成はこの反応条件での平衡組
成であった。
実施例2 実施例1と同一のオートクレーブを用いて反応時間を0
時間(昇温直後)、0.5時間、1時間及び5時間とし
その他はすべて実施例1と全く同一の条件で反応を行い
実施例1と同様に冷却、降圧後反応液を分析した。結果
を第1表に示す。
第1表 本TCS  : )リクロロシラン、 STC:四塩化
ケイ素を示す、以下同じ。
第1表に示すように1.5時間反応において充分反応は
平衡組成に達しており極めて優れたトリクロロシランの
製造方法であるといえる。
実施例3 実施例1と同一のオートクレーブに実施例1と同一量の
金属ケイ素、金属鋼及び四塩化ケイ素と五塩化アンチモ
ンと同モル相当量の各々の酸性化合物を入れそれぞれ2
60 ’Cで1時間加熱撹拌反応を行った0反応終了後
同様にして冷却降圧後反応液を分析した。結果は第2表
に示した様にいずれの酸性化合物もよい反応活性を示し
た。
第2表 酸性化合物    反応液組成(モル%)Te3   
    5TC I  5bC1s     14.8    85.2
2  MoCl5    15.9    84.13
−C1617,083,0 4GaC1g     16.3    83.75 
 GaC1517,182,9 6ZrCl414.0    86.07  TiCl
4    12.8    87.28  NbCl5
    14.6    85.49  HfCl5 
   16.8    83.210 5nC1413
,286,8 11ReC1512,387,7 121nC1s     11.9    88.11
3  PCl3     17,6    82.41
4  BCl、      16.8    83.2
15  B1C1515,384,7 16GaBr31?、9    82.117 1nB
rs     12.5    87.518  Ba
rs      17.0    83.019 5n
or413.7    86.320  Ga1s  
    16.8    83.221  Cr1es
     18.1    81.922  Fear
s     17.8    82.223  Al!
03  ・Co0 18.5    81.524  
Moths     15.3    84.725 
 Crabs  Fears 1B、0     B2
.026  Mo5s      14,1    8
5.9比較例 l(ブランク試験) 実施例1と同一のオートクレーブ中に金属ケイ素(純度
99.9%、200メツシユ)、金属鋼及び四塩化ケイ
素を実施例1と同量入れ、五塩化アンチモン等の酸性化
合物を加えないで実施例1と同様に水素40Kg/c+
*”Gを圧入した後260°Cで5時間加熱撹拌反応を
行った。後同様に冷却、降圧し反応液を分析した0反応
液組成は5時間反応を行ったにもかかわらずトリクロロ
シラン14.5モル%、四塩化ケイ素85.5モル%と
転化率は低いものであった。このことからこの反応にお
いて酸性化合物の明らかな反応促進効果をit=するこ
とができた。
実施例 4.比較例 2 実施例1〜3と同一のオートクレーブ中に金属ケイ素と
して、純度98%、150メツシユのもの6.00gを
加えた以外は総て実施例2と全く同一の反応条件とし1
.0時間反応を行った後同様にして冷却、降圧後反応液
を分析した0反応液組成はトリクロロシラン18.2モ
ル%、四塩化ケイ素81.8モル%であり実施例2にお
ける1時間反応の成績と同様の成績が得られケイ素を9
8%純度のものとしてもこの反応系においては実質的に
影響されないことが判明した。なお、比較のために五塩
化アンチモンを加えない他は同様の実験を行ったが反応
液組成はトリクロロシラン5.5モル%、四塩化ケイ素
94.5モル%であり、金属銅のみでは極めて低転化率
であることがわかった。
実施例 5.比較例 3 実施例1〜4と同一のオートクレーブに金属ケイ素(2
00メツシュ純度99.9%) 9.00 g (32
0mg−at+*)、市販の金属銅粉末BT、OOg 
(110mg−atll)、四塩化ケイ素130 g 
(765mmol )及び三塩化アンチモン8.55 
g (37,5m+■ol)を入れ水素を室温で110
Kg/cm”cに圧入した後四塩化ケイ素のR昇温度以
下である230°Cで5時間反応を行った。その後同様
にして冷却、降圧し反応液を分析した0反応液組成はト
リクロロシラン15.2%、四塩化ケイ素84.8%で
あった。なお、比較のために三塩化アンチモンを加えな
い他は同様の実験を行ったが反応液組成はトリクロロシ
ラン4.4モル%、四塩化ケイ素95.6モル%であり
、金属鋼のみでは極めて低転化かであることがわかった
実施例 6.比較例 4 反応温度を215°Cとした以外は総て実施例5と同一
の反応条件で反応を行い同様にして冷却腎圧後反応液を
分析した0反応液組成はトリクロロシラン9.4%、四
塩化ケイ素90.6%であった。なお、比較のために三
塩化アンチモンを加えない他は同様の実験を行ったが反
応液組成はトリクロロシラン1.3モル%、四塩化ケイ
素98.7モル%であり、金属銅のみでは極めて低転化
率であることがわかった。
実施例 7 四塩化ケイ素を176.7 g (1,04mol )
とした以外は総て実施例6と同一の反応条件で反応を行
い同様にして冷却、降圧後反応液を分析した0反応液組
成はトリクロロシラン12.7モル%、四塩化ケイ素8
7.3モル%であった0以上のことから四塩化ケイ素を
液体状態として反応を行ってもよい収率でトリクロロシ
ランが得られることが判明した。
実施例 8 内径25−請、長さ700曙−の3113316製反応
菅に金属ケイ素(純度98%)150g、銅粉末810
g及び酸化クロム(Cries ) 10 gを充填し
内圧を10Kg/c+m”Gに保ちながら各々以下の反
応温度で四塩化ケイ素と水素(Hよ/5iC1n〜2モ
ル比)の混合気体を空間線速度2.1cm /秒で導入
し流動状態でそれぞれ反応を行つた0反応ガスは反応器
出口より取り出し、大気圧に降圧後70°Cに保温しな
らガスクロマトグラフ法によりガス状態のまま分析した
。第3表に定常状態でのトリクロロシランと四塩化ケイ
素の組成を示した。この結果はきわめて効率よくトリク
ロロシランが生成したことを示している。
第3表 特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)四塩化ケイ素と金属ケイ素を、水素若しくは水素
    及び塩化水素と反応せしめてトリクロロシランを製造す
    る方法において、該反応を、金属鋼及び酸性化合物の存
    在下に行うことを特徴とするトリクロロシランの製造方
    法。
  2. (2)反応温度が100℃以上である特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
  3. (3)反応温度が150℃〜600℃である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  4. (4)反応温度が150℃〜400℃である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  5. (5)酸性化合物がGa、Zr、Hf、Sb、Nb、T
    a、Mo、In、W、Re、Zn、As、B、P、Ti
    、Pt、若しくはBeのフッ化物、塩化物、臭化物若し
    くはヨウ化物である特許請求の範囲第1項に記載の方法
  6. (6)酸性化合物が酸性金属酸化物若しくは酸性金属硫
    化物である特許請求の範囲第1項に記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5061672A (en) * 1990-01-30 1991-10-29 Elkem Metals Company Active mass for making organohalosilanes
DE10061682A1 (de) * 2000-12-11 2002-07-04 Solarworld Ag Verfahren zur Herstellung von Reinstsilicium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5061672A (en) * 1990-01-30 1991-10-29 Elkem Metals Company Active mass for making organohalosilanes
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