JPS6395110A - トリクロロシランの製造方法 - Google Patents

トリクロロシランの製造方法

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JPS6395110A
JPS6395110A JP24154786A JP24154786A JPS6395110A JP S6395110 A JPS6395110 A JP S6395110A JP 24154786 A JP24154786 A JP 24154786A JP 24154786 A JP24154786 A JP 24154786A JP S6395110 A JPS6395110 A JP S6395110A
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trichlorosilane
silicon tetrachloride
hydrogen
silicon
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JP24154786A
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Kaoru Inoue
薫 井上
Hiroji Miyagawa
博治 宮川
Masayoshi Ito
正義 伊藤
Kiyougo Koizumi
鏡悟 小泉
Noriyuki Yanagawa
紀行 柳川
Masami Murakami
雅美 村上
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皇呈上立肌凰立夏 本発明は四塩化ケイ素と水素からトリクロロシランを製
造する方法に関する。
皿米Ω薮五 近年のエレクトロニクス産業の発展に伴ない多結晶シリ
コン、単結晶シリコン、モノシランガス等の需要は急激
に増大しており今後ますますその需要は増加の一途をた
どることが見込まれている、ここにおいてトリクロロシ
ランは上記シリコン物質の原料として最も大量に利用さ
れているものである0例えば高純度多結晶シリコンはト
リクロロシランの熱分解によって製造されており、現在
全世界での高純度多結晶シリコンの殆どがこの方法で製
造されている。また最近トリクロロシランの不均化反応
によってモノシランが製造される方法が実用化されつつ
あり極めてトリクロロシランの需要は今後その重要性が
増大する。しかしながら、これらの方法においては、ト
リクロロシランが消費されるとともに大量の四塩化ケイ
素が副生ずる。たとえばトリクロロシランの熱分解によ
る高純度多結晶シリコンの製造においては、トリクロロ
シランの約60%が四塩化ケイ素として副生じ、また、
トリクロロシランの不均化によるモノシランの製造にお
いては実質的にモノシランの3倍モルの四塩化ケイ素が
副生ずる事になる。従ってこの副生した四塩化ケイ素は
例えばアエロジル等の原料として利用することでトリク
ロロシランの生産コストを低減する方法等が知られてい
るが。
実質上置も優れた四塩化ケイ素の利用方法はこれを再び
トリクロロシランに変換し、上記方法の原料として再利
用することである0例えば四塩化ケイ素をトリクロロシ
ランに変換することによって、トリクロロシランの不均
化によるモノシランの製造は実質的には金属ケイ素と水
素によってモノシランを製造するプロセスに帰着し、こ
のプロセスは最近実用化されつつある。
従って四塩化ケイ素をトリクロロシランに変換する技術
はきわめて有用であり、特にこれを安価、N便かつ効率
よく行うことはプロセスの経済上極めて重要である。
従来、四塩化ケイ素をトリクロロシランに変換する方法
としては次の方法が知られている。
(1)四塩化ケイ素と水素を1000°C前後またそれ
以上の温度で反応させトリクロロシランを製造する方法
(2)四塩化ケイ素水素および金属ケイ素を500℃付
近で反応させトリクロロシランを製造する方法。
(3)四塩化ケイ素、水素、金属ケイ素及び塩化水素を
500℃付近で反応させトリクロロシランを製造する方
法。
(1)の方法に関してはたとえば特開昭57−3711
号においては1100−1600 ’Cで水素および四
塩化ケイ素を上記温度の発熱体に吹き付ける方法でトリ
クロロシランが60%の収率で得られている。また特開
昭57−156318号では第一段目で900°Cの温
度において水素と四塩化ケイ素をモル比Hz/5iC1
4・2で反応させ25%の収率でトリクロロシランを得
ている。また特開昭59−45920号においてはプラ
ズマ中で四塩化ケイ素と水素を反応させてトリクロロシ
ランを得ている。また特開昭60−81010号におい
ては1200−1400℃の温度範囲で四塩化ケイ素と
水素を反応させて約30%の収率でトリクロロシランを
得ている。
(2)の方法は(1)の方法に比較して比較的低温で反
応が進行し、エネルギー的に有利な方法であると云える
。また(2)の方法でさらに有効に反応を進行させるた
めに塩化水素ガスを使用する(3)の方法も当然のこと
ながら同様な特長を有している。(2)及び(3)の方
法に関しては触媒を用いることが有効であり銅化合物ま
たは金WXw4を触媒としている0例えば特開昭56−
73617号においては銅粉を触媒としテ350〜60
0℃で流動床反応を行いトリクロロシランを得ている。
又特開昭58−11042号においては銅担持又は銅及
びニッケルを担持した触媒を用いて反応を行いトリクロ
ロシランを得ている。
これらの方法において9例えば(1)の方法では。
かなり高い四塩化ケイ素の転化率でトリクロロシランが
得られているが、とりわけ30%以上の収率でトリクロ
ロシランを得るためには1000℃以上の高温で反応を
行わねばならずこれに費やすエネルギーは真人なもので
ある。加えて、高温反応であるため、塩素化ケイ素によ
る反応器等の腐食が激しくさらに、望ましくない高分子
量のクロロシラン類が不可避的に副生ずる等の欠点を有
しており未だ実用化には程遠いものである。
これに対し、(2)及び(3)の方法は熱力学的見地か
らも、トリクロロシランの製造に有用な方法であり、前
記した様にトリクロロシランの不均化によるモノシラン
を製造する方法で副生ずる四塩化ケイ素を変換しトリク
ロロシランを製造することは特に(2)の方法では実質
的にはケイ素と水素からモノシランを製造することとな
るため、非常に有用な方法であると云える。なお、(3
)の方法に於いては、トリクロロシランの収量は多いが
、塩化水素は四塩化ケイ素のトリクロロシランへの変換
には関与せず、実質的には金属シリコンからトリクロロ
シランを合成することに過ぎない、従って、四塩化ケイ
素の再利用という観点からすれば(2)の方法よりは幾
分有用性は劣るが、一方、トリクロロシランの収量が多
いと云う利点も有しており、塩化水素の使用量を少量に
して行うことにより、その特徴を発揮させることが望ま
しい。
さらに、これら(2)及び(3)の方法を組合せたプロ
セスも知られている(特開昭60−36318号)。
以上の方法において、四塩化ケイ素の有効再利用という
観点からすれば(2]の方法が最も優れており、またト
リクロロシランの生成という観点からすれば(3)の方
法も優れた方法であり捨てがたい。
すなわち、(2)または(3)の方法は経済性も高く特
に(2)の方法は現在本命の方法として実用化されつつ
ある。
しかしながら、(2)の方法においては1反応部度が通
常500〜600℃で行われており、300℃以下の反
応温度においては実質上トリクロロシランが生成した例
はない、従って当然のことながら1本発明におけるが如
く、四塩化ケイ素の臨界温度以下で四塩化ケイ素を液体
状として気体−液体一固体相の不均一反応によるトリク
ロロシランを製造した例は従来全く知られていない。
またこの(2)の方法においては、従来大量かつ連続的
にトリクロロシランを製造する場合には、気体一固体相
流動床装置が用いられている。しかし    。
ながら、その場合、流動床を用いるため1反応により粒
度の小さくなうたケイ素金属や触媒成分の揮散等による
有効成分の損失、高温反応による触媒成分の揮散、装置
の腐食、更には高分子量のクロロシラン類の生成による
トリクロロシランの選択率の低下、高温であるためエネ
ルギーの大量使用等といった。工業化するためにはさら
に解決さるべき多くの欠点を有している。
本発明者らはこれらに鑑み鋭意検討した結果驚くべきこ
とに四塩化ケイ素の臨界温度以下に於いて四塩化ケイ素
を液体状態で反応させしかも高収率でかつ四塩化ケイ素
の単位体積当たりの処理量を増大させてトリクロロシラ
ンを製造する極めて経済的利点の高い方法を見出し本発
明を完成するにいたった。
1浬taシ町 すなわち8本発明の目的は、上記トリクロロシランの熱
分解による多結晶シリコンの製造またはトリクロロシラ
ンの不均化反応によるモノシランの製造に於いて、副生
ずる四塩化ケイ素をトリクロロシランへ変換し、四塩化
ケイ素を有効に利用する極めて経済性の高い方法を提供
することにある。
本発明に従えば、四塩化ケイ素と金属ケイ素を、水素若
しくは水素及び塩化水素と反応せしめてトリクロロシラ
ンを製造する方法において、該四塩化ケイ素をその臨界
温度以下の液体状態として、該反応系を気−液一固相の
不均一反応とすると共に、該気−液−固相の不均一反応
を、金属銅。
金属のハロゲン化物並びに鉄及び/又はバナジウムのハ
ロゲン化物の存在下に行うことを特徴とするトリクロロ
シランの製造方法が提供される。
又里重皿丞 以下本発明の詳細な説明する。
本発明で行う四塩化ケイ素のトリクロロシランへの変換
は基本的に次式 %式%(1) で表わされる。この反応は平衡反応であり、温度が高い
ほど、圧力が高いほど、さらにHz/5iC14モル比
が高いほど反応が右方向へ進行する。また、後述するよ
うに、四塩化ケイ素の臨界温度である233.6℃(現
実的には230℃以下)以下の温度で四塩化ケイ素を液
体状態としての低温気相−液相一固体相反応でトリクロ
ロシランを製造した例は今まで知られていなかったが1
本発明においては上記反応を金属銅、金属のハロゲン化
物並びに鉄及び/又はバナジウムのハロゲン化物と云う
特定の添加物の存在下に行うことで、四塩化ケイ素を液
体状態としてまたは反応状態において不活性な溶媒に溶
解させて液体状態で反応させてトリクロロシランを収率
よく製造することを可能ならしめたものである。また当
然のことであるが塩化水素ガスを本発明反応系内に加え
ることによって明らかにトリクロロシランの収量を増大
させる結果をもたらす手段を採用しても良い。
本発明に使用する金属ケイ素の純度等はとくに限定する
ものではな(、冶金ケイ素の低純度品でも高純度ケイ素
でもいずれであっても構わない。
経済的な観点からすれば前者を使用することが好ましい
、これら金属ケイ素の形態は問わないが好ましくは反応
速度の観点から表面積の大きい粉末状で使用することが
推奨される。勿論1粒状等他の形態で使用することも可
能である。
本発明においては、上記反応を金属銅、金属のハロゲン
化物並びに鉄及び/又はバナジウムのハロゲン化物の存
在下に行うが1本発明で使用する金属銅は特に限定する
ものではなく1通常市販の電解銅が用いられるがその他
還元鋼も使用可能である。純度に関してはそれほど問題
にする必要はない、金属銅の形態は問わないが好ましく
は反応速度の観点から表面積の大きい粉末状で使用する
ことが推奨される。勿論1粒状等他の形態で使用するこ
とも可能である。
また本発明で使用する金属のハロゲン化物とは、元素記
号でCu、Ti+ V + Cr + M n + M
 n + ’F e + Co + N t + Z 
n * Z r r14、Mo、Ru、Rh+Pd、A
g+Sn+Sb+)Ig、Ptおよびpbのハロゲン化
物であり、具体的には分子式でCuC1,CuC1g。
TiC1i、TiC1alVCIs、VCl5.VOC
h、CrC1t、CrC15゜MnC1g+FeC1t
+FeC1z+CoC1g、NiC1,ZnC1,Zr
C1n。
Zr0C1z*MoC13MoC13l+RuC1t+
RuC1ff、RhCl3+PdC1t+AgC1,5
nC1zlSnC1ilSbC1i、5bC11,WC
l5.WC1*lHgzC1z、HgC1z、PtC1
a、PbC1m及びPbC14等の金属塩化物: Cu
Br、CuBr*、TiBra、VBrs+CrBr5
.MnBrz。
FeBrz+FeBr1+CoBrg+NiBrg+Z
nBrz、ZrBr4.MoBr!+PdBrz+Ag
Br+5nBrt+5nBralSbBr!+WBrs
+HgtBrz+1(git+及びPbBr寞等の金属
臭化物;及びCu14tlaICrIg+Mn1t+F
e1g+Co1t+Nil!lZn■*+Zr14+P
d1z+Ag■+Snl寡+5nln+SbI3+5b
lsJL+HgzIz+Pt1i+PtL+及びPb1
g等の金属ヨウ化物などである。また、ハロゲン原子が
二種以上混在したハロゲン化物も有効であり、これらの
一種または二種以上の混合物で使用する。
次に本発明で使用する鉄若し′くはバナジウムのハロゲ
ン化物とは鉄若しくはバナジウムの塩化物、臭化物及び
ヨウ化物であり具体的には分子式でFeC11FeCl
3+ VCI 3r VCl5. VOCI 31 F
eBrt、 FeBr2+ VBrz+Fe1g+など
であり、これらの1種又は2種以上の混合物で使用する
次に本発明に於ける四塩化ケイ素のトリクロロシランへ
の変換方法について述べる。
変換反応は基本的には上記(I)式に従って行われるが
1本発明においては2反応は、気体相−液体相−個体相
の所謂気−液−固相の不均一系で行う0通常四塩化ケイ
素を液体状とし、かつ加熱反応を行うため加圧する。当
然のことであるが反応圧力は設定した反応温度に於ける
四塩化ケイ素の蒸気圧以上の圧力とする。また反応に使
用する水素はあらかじめ反応に不活性な媒体(気体)た
とえばアルゴン、ヘリウム及び/又は窒素等で稀釈して
用いても構わないが1反応平衡2反応速度及び経済的な
観点から水素単独で使用することが好ましい、又通常予
期される程度の不純物を含んでいても差し支えない、ま
た反応条件に於いて原料、生成物、および金属銅、金属
のハロゲン化物、並びに鉄及び/又はバナジウムのハロ
ゲン化物等の添加物等にたいして不活性な溶媒9例えば
n−ヘキサン、n−へブタンに代表される脂肪族炭化水
素、シクロヘキサン、シクロオクタンに代表される脂環
式炭化水素及びベンゼン、トルエンに代表される芳香族
炭化水素等を使用することも可能である。
次に本発明における最も特筆すべき点である四塩化ケイ
素を液体状態として反応させる意義について述べる。
四塩化ケイ素を液体状態に保持したまま反応させること
は、液体状の四塩化ケイ素と固体金属ケイ素と、および
該液体状四塩化ケイ素中に溶解等によってまたは気液接
触によって取り込まれた水素と、が反応することを意味
するものであり、従って反応場は殆ど実質的に液体−面
体相である。
そこで生成したトリクロロシランはまず液体相で生成し
液体に溶存するが更に気体相に移行すi。
この際当然のことであるが四塩化ケイ素も同様に気体相
へ移行する。トリクロロシランと四塩化ケイ素の同一温
度に於ける蒸気圧はトリクロロシランの方がより高いた
め液体相に於ける 5iHC1t/SiC1m濃度比よ
りも気体相に於ける5it(C1z/5iC1a濃度比
の方が高くなる。かくして該反応を連続的に行わしめれ
ば常に液相に於けるS+HCl1/Si(:lnfi度
比は減少の方向に同かうから9反応平衡の観点から該反
応の反応速度を高める事となり、トリクロロシランの製
造に関してより有利な方向へ反応が進む事となる。従っ
て1通常の流動床反応の如く、生成ガス組成がそのまま
の組成で排出されるのと比較して1反応平衡上常に生成
物の組成が生成物に有利になるように作用させる効果が
期待出来るのである。
更に該反応に於いて無水塩化水素ガスを使用することで
トリクロロシランの生成量もより増大させる事ができる
以上の如くして1本発明においては1反応温度は四塩化
ケイ素の臨界温度以下で行い、好ましくは230°C以
下100″C以上で行う、100℃未満の温度ではトリ
クロロシランの実質的な生成は望めない。なお本反応を
行うに際して原料として仕込む四塩化ケイ素中に反応平
衡量以下のトリクロロシランが混在していても構わなく
、このことは反応によって生成したトリクロロシランを
蒸留等により分難した際四塩化ケイ素中にトリクロロシ
ランが残存しているものも使用可能であることを意味す
るが、好ましくは反応平衡上なるべくトリクロロシラン
を含まない若しくはトリクロロシラン含有量が出来るだ
け少ない四塩化ケイ素を使用することが実質的にトリク
ロロシランの生成量が最も多くなる事となり望ましい。
次に本発明における原料、金属銅、金属のハロゲン化物
等の添加物の使用量について述べる0本発明に於ける。
金属ケイ素の使用量は特に限定はしないが、バッチ式で
行う場合は四塩化ケイ素に対して1重量%以上で行うこ
とが好ましくこの値未満であると反応とともに金属ケイ
素が消費され有効に反応が行いえなくなる恐れがある。
又金属銅、金属ハロゲン化物並びに鉄及び/又はバナジ
ウムのハロゲン化物等の添加物の使用量は特に限定はし
ないが、金属ケイ素に対して金属原子比で各々金属銅は
0.5%以上、金属ハロゲン化物並びに鉄及び/又はバ
ナジウムのハロゲン化物は0.1%以上で行うことが反
応速度上好ましい。
次に本発明を実際に実施するための具体的な態様につい
て述べる。前記した様に本発明における反応は100℃
以上を必要とするため加圧(水素加圧が好ましい)状態
で行われ、また流通式反応法もしくはバッチ式反応のい
ずれの方法で行うことも可能である。
本発明に於ける実施方法に関しては特に規定はしないが
実施し易い方法として以下の方法が挙げられる。もちろ
んこれらの方法に本発明は限定されるものではない。
(1)オートクレーブ中に所定量の四塩化ケイ素。
金属ケイ素、金am’、金属ハロゲン化物並びに鉄及び
/又はバナジウムのハロゲン化物を入れたのち所定の圧
力に水素で加圧しその後加熱撹拌反応を行う方法。
(2)予め所定温度、及び水素で所定圧に保たれた加圧
反応器中に所定量の四塩化ケイ素1w4.金属ハロゲン
化物並びに鉄及び/又はバナジウムのハロゲン化物を連
続的に導入しかつ生成ガス及び/又は生成液を連続的に
抜出し反応を行う方法。
(3)予め金属ケイ素、銅、金属ハロゲン化物並びに鉄
及び/又はバナジウムのハロゲン化物を反応器中に入れ
所定温度に保ち乍ら水素加圧で四塩化ケイ素及び水素を
連続的に導入し且つ生成ガス及び/又は生成液を連続的
に抜出しながら反応を行い必要に応じて金属ケイ素、金
属銅、金属ハロゲン化物並びに鉄及び/又はバナジウム
のハロゲン化物を間歇的に導入する方法。
とりわけ大量にトリクロロシランを製造する方法として
(2)又は(3)の方法が望ましい、加えて連続反応を
行うことで5反応によって金属ケイ素は消費されるが、
銅、金属ハロゲン化物並びに鉄及び/又はバナジウムの
ハロゲン化物は実質上消費されない、従って反応を低温
で行えばこれらの連敗を防ぐことができるので反応器中
で金属ケイ素に対する銅、金属ハロゲン化物並びに鉄及
び/又はバナジウムのハロゲン化物との比率が高くても
更にこれらを継足す必要はそれほどないため充分経済的
に成立しうる方法として行える。
立里四星 本発明は四塩化ケイ素をトリクロロシランへ経済的に変
換する極めて有効な方法である。従来不可能であった四
塩化ケイ素の臨界温度以下で操作することにより、四塩
化ケイ素を液体状態で反応器中に導入しかつ液体状態で
反応を行うことができる。従って反応容器を容易に小型
化することが可能となり経済的である。加えて当然のこ
とながら低温で反応を行うことを可能とした結果1反応
装置等の腐蝕を抑制することが可能となり、加えて低エ
ネルギーでトリクロロシランを製造することが可能とな
り経済的効果は非常に大きく工業的にきわめて有用であ
る。すなわち、従来高温反応のため多大のエネルギーを
要していたものが、これにより大幅なエネルギーの削減
が可能となり。
低温下、液相(四塩化ケイ素)反応が可能となったため
1反応容器を小型化出来9反応装置の腐食を抑制し、か
つスチーム等の低温の熱媒体が使用出来るなど、大幅な
設備の削減が可能となるのである。
1施■ 以下本発明を実施例によって更に具体的に説明する。
実施例 1 耐圧300Kg /cs”G 、耐湿500℃5US3
16製200m1オートクレーブに、金属ケイ素(20
0メツシユ。
純度99.9%) 9.00g (320+wg−at
ll) 、市販の金属銅粉末B7.OOg (110m
g−ate ) 、塩化第−f13.71g (37,
5m−ol) 、塩化第二鉄6.08g(37,5mm
ol)及び四塩化ケイ素130g (765mmol 
)を入れた後室温で水素を圧入しオートクレーブ内圧を
110Kg/am”Gとした後、撹拌し乍ら230°C
に加熱しく昇温時間20分)230°Cで5時間300
rpmで撹拌しながら反応を行った0反応終了後オート
クレーブを5 ’Cに冷却し、常圧に降圧後反応液をガ
スクロマトグラフ法により分析した結果反応液組成はト
リクロロシラン21.8モル%及び四塩化ケイ素78.
2モル%でありこれは四塩化ケイ素の転化率19.5%
に相当し上記のごとき低温においても、非常に高収率で
トリクロロシランを得ることが出来た。
実施例 2 四塩化ケイ素を130gから176.7g(1,04m
ol)と増やして加えた以外は総て実施例1と同一量を
それぞれ実施例1と同一のオートクレーブに加えて同一
温度及び同一の水素仕込圧で各々5,2.5及び1時間
300rpmで撹拌反応を行った後同様にして冷却、降
圧後分析した。結果は第1表に示したように仕込1h/
5iC14モル比が減少したにもかかわらず5時間の反
応で実施例1より高いトリクロロシランの収率を与えた
第1表 * Te3 : トリクロロシラン、STC:四塩化ケ
イ素を示す、以下同様。
実施例 3 実施例1〜2と同一のオートクレーブに金属ケイ素、金
属銅粉末B、塩化第二鉄及び四塩化ケイ素をそれぞれ実
施例2と同−量加え、更に第2表に掲げたように種々の
金属ハロゲン化物を37.5mmo1加えてそれぞれ水
素で55Kg/cn+”G  (室温)に加圧した後、
230℃2.5時間撹拌反応を行った。結果は第2表に
示したように後記比較例と対比することにより、それぞ
れのハロゲン化物を加えることでトリクロロシランの生
成一層増加することが認められた。
第2表 MX、      反応液組成(モル%)Te3   
5TC I  CuC17,692,4 2CuC1z     7.4   92.63  N
iC1g     12.3   87.74  Cr
Ch     10.6   89.45  CoC1
g     10.4   89.66  TiCh 
    8.6   90.47  ZrC1a   
  7.1   92.98  AgCl      
fy、8   93.29  ZnC1g     8
.0   92.010  PdC1z     11
.3   88.711  RuCl*     10
.7   89.312  MoCl5    11.
1   38.913  CuBr      7.8
   92.214  N1Brz     12.0
   88.015  Co1z      9.1 
  90.916  Ni1g      9.6  
 90.4実施例 4 実施例1〜3と同一のオートクレーブに実施例2及び3
と同一量の金属銅粉末B、塩化第二鉄及び四塩化ケイ素
と塩化ニッケル4.86g(37,5mmol)及び金
属ケイ素(98%純度、150メツシュ) 9.00g
 (320++1g−atll)を入れた後室温で水素
55Kg/cm”Gに圧入した。その後230°Cに加
熱し2.5時間撹拌しながら反応させた。反応終了後同
様にして冷却、降圧し反応液を分析した0反応液組成は
トリクロロシラン12.7%、四塩化ケイ素87.3%
となり実施例3のNo、 3に於いて金属ケイ素直の純
度を99.9%から98%に変えたも、実施例3のN0
93と同様の結果を与え、金属ケイ素の純度は市販の9
8%のものでも構わないことが判明した。
比較例(ブランク試験) 実施例1〜4と同一のオートクレーブに実施例4に於い
てA)塩化第二鉄を加えない、B)塩化ニッケルを加え
ない、C)塩化第二鉄及び塩化ニッケルを加えない、の
各々の方法でブランク試験を行った0反応条件は水素5
5Kg/cm”G (室温)9.230°C,2,5時
間の反応でそれぞれ同様に冷却後降圧し反応液を分析し
た。結果は第3表に示したようにそれぞれのブランク試
験では反応収率は低下し塩化ニッケルと塩化第二鉄との
相乗効果によって反応が効果的に促進されることが判明
した。
第3表 実施例 5 実施例3のNo、  3と同一量の金属ケイ素(純度9
9.9%)、金属銅粉末B、塩化ニッケル及び四塩化ケ
イ素と、塩化第二鉄のかわりにそれぞれ塩化第一鉄(F
eC1z) 、三塩化バナジウム(VCh)、五塩化バ
ナジウム(VCIS)、三塩化バナジル(VOClz)
 。
臭化第二鉄(FeBrs) 、三臭化バナジウム(VB
r:+)及びヨウ化第−鉄(VBrs)  を各々37
.5ms+ol加えて水素仕込圧55にg/co+”G
  (室温)で230℃、2.5時間反応を行った。結
果は第4表に示したようにそれぞれの鉄及びバナジウム
のハロゲン化物でよい反応活性を示した。
第4表 実施例 6 実施例3と同一量の金属ケイ素、金属銅粉末B、塩化ニ
ッケル、塩化第二鉄及び四塩化ケイ素を実施例1〜5と
同一のオートクレーブに入れ水素圧110Kg/c+w
” G  (室温)にしてそれぞれ 215°C及び2
00℃で5時間反応を行った後同様に冷却。
降圧後反応液を分析した。結果は第5表に示したように
各々の温度でよい収率でトリクロロシランが得られた。
第5表 反応温度     反応液組成(モル%)”(Te3 
   5TC 21515,684,4 200B、9    91.1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)四塩化ケイ素と金属ケイ素を、水素若しくは水素
    及び塩化水素と反応せしめてトリクロロシランを製造す
    る方法において、該四塩化ケイ素をその臨界温度以下の
    液体状態として、該反応系を気−液−固相の不均一反応
    とすると共に、該気−液−固相の不均一反応を、金属銅
    、金属のハロゲン化物並びに鉄及び/又はバナジウムの
    ハロゲン化物の存在下に行うことを特徴とするトリクロ
    ロシランの製造方法。
  2. (2)金属ハロゲン化物がCu、Ti、V、Cr、Mn
    、Fe、Co、Ni、Zn、Zr、Mo、Ru、Rh、
    Pd、Ag、Sn、Sb、W、Hg、Pt、Pbの塩化
    物、臭化物およびヨウ化物からなる群より選択される金
    属ハロゲン化物である特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。
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