JPS62958A - ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の安定化処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の安定化処理方法

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JPS62958A
JPS62958A JP9760686A JP9760686A JPS62958A JP S62958 A JPS62958 A JP S62958A JP 9760686 A JP9760686 A JP 9760686A JP 9760686 A JP9760686 A JP 9760686A JP S62958 A JPS62958 A JP S62958A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の色素画像
の安定化処理方法に関する。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料では、周知の如く1発
色現像法により、アゾメチン色素、インドアニリン色素
を形成することによって発色画像が得られる。
これらの色素は紫外線や可視光線の照射によって褪色が
おこることは周知のことであり、また。
これらの色素は暗所において保存しても褪色する。特に
高温、高湿の下ではこの褪色が促進される。これらの発
色画像の褪色はカラー写真にとって矢きな欠陥であり、
この欠陥の改善が強く要望されていた。
従来、ハロゲン化銀カラー写真感光材料による発色画像
の明所又は暗所における褪色防止法については1種々の
ものが知られている0例えば、米国特許第2,788,
27.4号の亜鉛溶液による処理、同第2,91..3
..338号明細書に記載のカルシウム、マグネシウム
、カドミウム塩による処理、英国特許第909.824
号、同第1,001,446号明細書に記載のモノサシ
カライド、ジサッカライド、ヘキシトールを含む溶液で
処理する方法、フォルムアルデヒドとポリカルボン酸を
含む溶液による処理等が知られている。
しかし、これらの方法では得られる効果が僅かであった
り、又褪色を防止できても、用いる化合物の多くがゼラ
チン膜を軟化し、その機械的強度を著しく弱めていた。
このため、ゼラチン膜の軟化を防止するホルムアルデヒ
ドを使用することも、あるが、ホルムアルデヒドは実用
的に有害であり、白地を汚染する欠点があった。
従って、色素画像の褪色を防止するため、処理浴から写
真材料中に含まれた薬品を除去するためには、できるだ
け多量の水で長時間水洗処理を行わねばならず、処理の
迅速化、省力化の目的のために、前記のような効果の小
さい安定化処理を省略している場合もある。又、同じ目
的と公害負荷やコスト低減のために、各処理液による処
理は高温処理されたり、水洗処理時間を縮めたり、水洗
水を減少したりしているのが通例で、色素画像の安定化
は、より損なわれていると言える。
またさらには、水洗処理工程を省略した安定化処理方法
も例えば米国特許第3,335,004号゛明細書など
の記載により知られているが、チオシアン酸塩による銀
安定化処理であり、また安定化浴に亜硫酸塩が多量に含
有されているために形成された画像色素がロイコ体化さ
れ易く、そのためにカラー写真画像の劣化に大きな影響
を与え、その上、安定液の如き低pHでは、亜硫酸ガス
を発生させる恐れもあり、適当てはない。
この様に、従来のカラー画像の安定化処理では写真画像
を長期にわたって安定化させ、かつ処理の迅速化、省力
化を計り、かつ公害負荷の低減や水洗水の低減を計ると
言う事ができなかった。
本発明者らは、発色画像の明所又は暗所における褪色防
止方法を種々検討した結果、本発明を完成したものであ
らて、本発明の目的は、ゼラチン膜が軟化することなく
、発色画像の褪色を著しく防止でき、かつ水洗水の低減
や水洗処理を不要化できる1色素画像の安定化処理方法
を提供することである。
本発明の別の目的は、長期間使用安定性に優れた安定化
処理液による色素画像の安定化処理方法を提供すること
である。
本発明の上記目的は、カラー写真処理の最終段階におい
て、可溶性鉄錯塩を含有し、かつpHが3.0〜9.0
であり、しかも防バイ剤を含有する色素安定液(処理浴
)で処理するへロゲン化銀カラー写真感光材料の色素画
像安定化処理方法によって達成される。
本発明の好ましい一実施態様に従えば、本発明の安定化
処理が漂白定着浴もしくは定着浴に続く工程であり、実
質的に水洗処理を行わないことである。
以下、本発明について詳述する。
本発明の安定液に含有せしめる可溶性鉄塩は、具体的化
合物として、塩化第2鉄、硫酸第2鉄。
硝酸第2鉄、塩化第1鉄、硫酸第1鉄、硝酸第1鉄等の
無機第2鉄塩、第1鉄塩、酢酸第2鉄、クエン酸第2鉄
等のカルボン酸鉄塩、及び各種の鉄錯塩があり、これら
鉄イオンと錯塩を形成する化合物としては、下記一般式
[I]〜[X[]で示される化合物があげられる。
一般式[I]  MmPmO3m   M ;水素、ア
ルカリ金属、アンモニウム ■: 3〜6の整数。
一般式[II ]  Mn+tPnO*n+1n:2〜
20の整数。
一般式[m ]  ]B−As−Z−At−C式ml 
[IV]中、A8〜A6はそれぞれ置換または未置換の
アルキレン基、2はアルキレン基、シクロヘキサン基、
フェニレン基、−R−0−R−1)N−AV(Afは水
素、炭化水素、低級脂肪族カルボン酸、低級アルコール
) 、 ’n、 c%D%E、 F、 Gは−OH。
−COOM、−PO3M□(Mは水素、アルカリ金属、
アンモニウム)を表す。
R1: −COOM、 −PG(O滅)よR2:水素、
C8〜C4のアルキル基、−((:1ft)n’ CO
O&l、フェニル基。
R3:水素、−COOM。
M:水素、アルカリ金属、アンモニウム。
l:0又は1、 n’:1〜4の整数、 q:0又はl。
一般式EvIE  Ram(CH*POxM*)*R4
:低級アルキル基、アリール基、シクロヘキサン基、ア
ラルキル基、含窒素6員環基。
[M挽茶として一0H1−ORt (Rs:Cm 〜C
4゜アルキル基) 、−PG、M、、−CH*POzM
*、−s(cnmpoiMt)*、−cooM*、−N
(C%COO11)*]M=水素、アルカリ金属、アン
モニウム。
一般式C■] R6、R7:水素、低級アルキル基、 −COOH。
−sJ、(、rは水素、−〇H1低級アルキル基、 −
C,H,0R) R6二水素、低級アルキル基、−0H1−Ntt(Lは
水素、 70H,−OH5,−CtHs、−にtHJH
,−POsMt)X、 Y%Z: −OH,−COOI
II、 POsMt、水素M:水素、アルカリ金属、ア
ンモニウム、n:0又は1以上の整数、 1:0又はl。
一般式[■] 0M Rs −0−P −ORt。
R9、R1゜:水素、アルカリ金属、アンモニウム。
C1〜CUtの置換または未置換のアルキル基、アルケ
ニル基、環状アルキル 基。
R11:C1〜、2のアルキル基、C8〜、のアルコキ
シ基、C1〜12のモノアルキルアミノ基、C2〜、2
のジアルキルアミノ基、アミノ基、C1〜、のアリロキ
シ基、C6〜24のアリールアミノ基及びアミルオキシ
基。
q1〜Qsニーon%C1〜□アルコキシ基、アラルキ
ルオキシ基、アミルオキシ基、−01゜(II3はカチ
オン)、アミノ基、モルホリノ基、環状アミノ基、アル
キルアミ ノ基、ジアルキルアミノ基、アリール アミノ基、アルキルオキシ基を示す。
一般式[X] Rlg、R13:水素、低級アルキル基、イミン(低級
アルキル基、−CH*CHtCOONaで置換されてい
てもよい、)。
M=水素、アルカリ金属、アンモニウム、n:2〜16
の整数。
R14〜R16:水素、アルキル基[11換基として−
OH,−0Cn”H,n′!+、 (n4p: 1〜4
 )、−POJ*、−CH*PQ*M、−NR*(Rは
アルキル基) 、−N(CH*POiM*)*を有して
もよい〕、 M=水素、アルカリ金属、アンモニウム。
これら一般式[1] −[Xrlで示される化合物し、
前記一般式に示される化合物がより以上優れた効果を発
揮する。
゛前記一般式[I]〜[X[]で示される化合物は、そ
の具体的な化合物例として次のものがあげられる。
以下余白 (1)  1fj14Paot*   (2)  Na
5PsO*(3)  H4PgOr    (4)  
HsP−0,。
(5)  Na5P*0ts (22)。
PO3H,posn* (3?)              (38)CHt
COOTI            CH*  Coo
1(39)              (4G)L;
tltt’LIstlt            PO
sH*C,H・−C−COOH 0Jt H (5:l)              (54)CH
*POsH*            CRtOHすH
0H CH! POsH* H H,0,P−c−1)O,H。
k C,)II   H (60)          。
1O(JtCH(OH)  CLOP  (ONa)t
1OC)1.cIl、0−P−(OR)。
HOCHtCH* −OP  (ONa)tCO,0H HOCH*CCHt  OP  (OH)t   “H
OCHt   CH−CHt   OP   (OH)
!(69)          Q HJ  CHtCHt−OP  (OH)!+1.N−
COO−P−(OK)。
(72)     。
I HiC−COOP  (OH)t υ■υH ONa CtHsOP  OC*Ha び H OH 0CH,OCR。
し11.UIl、L;υυ轟a 本発明に用いられる可溶性鉄塩は、安定浴1皇り 1.
xl、o−7モルルミx io−”モルの範囲で添加−
ることができ、好ましくは4X’IO−’モル〜IX 
IP”モルの範囲で添加することができる。なお、処理
工程が多数槽の安定浴から成り、かっ向;法で処理され
、最終槽から補充される連続処理方法での上記可溶性鉄
塩の望ましい添加量は、安定浴の最終槽にSける濃度で
ある。
未発、明による安定液(安定浴)はp)l 3.、.0
〜9.0である。PHが3.0未満では可溶性鉄塩によ
る色素の褪色防止効果が損なわれ、又pH9,0を越え
るときでも、また色素の褪色防止が損なわれる0本発用
においては、望ましくはpti 4.5〜8.5が好適
であり、特に望ましいpuとしては6.0〜8.0の範
囲があげられる0本発用の安定液には緩衝剤を添加して
、緩衝作用をもたせておくことが望ましい。
二の緩衝剤としては酢酸、酢酸ナトリウム、硼酸、リン
酸、水酸化ナトリウム等の化合物が望ましいが、前記鉄
鎖塩形成剤を鉄イオンと等量以上に用いて緩衝能をもた
せてもよい。
本発明に用いられる安定化液には防バイ剤が本発明によ
る安定浴のPHftmi持するに必要てかつカラー写真
画像の保存時の安定性と沈殿の発生に対し悪影響を及ぼ
さない範囲の添加量で添加される。防バイ剤としては5
−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
、1−2−ベンツイソチアゾリン−3−オン、サイアベ
ンダゾール等が挙げられる。
本発明によれば、ゼラチン膜の軟化を招くことはなく1
色素画像の褪色を防止することができ、更に、本発明で
は鉄イオンの存在する安定浴で処理することによって、
他の薬品が写真感光材料中に微量残留していても1色素
画像の安定性を大巾に向上させることができる。このた
めに、水洗処理の短縮、または水洗処理を排除すること
ができる。カラー写真処理で漂白剤として用いられてい
るエチレンジアミン四酢酸鉄錯塩の如き化合物は、水洗
処理で徹底的に洗い出されていたが、本発明者らの検討
の結果このような可溶性鉄イオンがむしろ成る適当な濃
度範囲で存在する方が、はるかに色素画像を安定化でき
ることが判つた。
カラー写真処理において、有機酸第2鉄鎖塩を含有する
処理浴で処理を行う場合、安定化処理が該有機酸第2鉄
錯塩含有処理浴に続く処理工程であることから1本発明
の可溶性鉄塩は自動的に写真感光材料によって持ち込ま
れ、補給される。このことにより安定補充液中には可溶
性鉄塩を含ませないで処理することもできる。また同時
に、従来の水洗処理を不要とすることができる。もちろ
ん、可溶性鉄塩を本発明濃度範囲に保つためには、有機
酸第2鉄錯塩含有処理液からの写真感光材料による持ち
込み量や、安定液の補充量を制御する必要がある0本発
明の可溶性鉄塩の存在によって有機酸第2鉄塩錯塩含有
処理液中の他の薬品成分、例えば、チオ硫酸塩、亜硫酸
塩などは成る一定濃度以下では1色素画像の褪色性に影
響を与えず、安定性が向上できることがわかったが、こ
の濃度を望ましい値にするために安定浴槽が複数槽で、
かつ自流法により補充しながら処理することが好ましい
本発明による安定浴は発色現像後、最終段階で処理する
ことが重要で、直接乾燥工程に入ることが望ましい、し
かし安定処理後、可溶性鉄塩が写真感光材料□から完全
に洗い出されない程度で余剰の化合物を除く程度のリン
スや、水洗処理又は酸化剤、例えば過酸化水素や過硫酸
塩を含む処理液を塗布したり、処理浴に浸漬したりする
こともできる。又、有機酸第2鉄錯塩を漂白剤として含
有する漂白液や漂白定着液では、処理後、直接安定化処
理することが望ましいが、有機酸第2鉄錯塩が写真感光
材料によって安定化液中に持ち込まれる量が本発明濃度
範囲で含まれることを妨げない程度のリンスや水洗処理
を介して安定化処理を行う二′ともできる。
本発明の安定化処理は、カラー処理の最終段階で実施す
るが、安定浴は単−檜による処理が可能である。しかし
、前記のような理由から、漂白定着又は定着液処理に引
き続き安定化処理する場合、本発明による安定浴は多数
槽で構成し、多浴処理形式としたものが望ましい、更に
1本発明の前記目的を達成するために設ける檜の数は、
安定浴最終槽中の可溶性鉄塩濃度を望ましい値にするた
めに、有機酸第2鉄錯塩含有処理浴から写真感光材料に
よって持ち込まれる量と安定液の補充量に密接に関係し
ており、持ち込み量に対する補充量の比が小さいほど槽
の数は多く必要とされ、その比が大きいほど即ち補充量
が多いほど檜の数は少なくて済むことになる。
一般的には、有機酸第2鉄錯塩含有浴の濃度にもよるが
、持ち込み量に対する補充量が約3倍〜5倍のときには
、望ましくは2槽〜8槽による処理が必要であり、例え
ば50倍のときには、望ましくは、2槽〜4槽による処
理で目的を達成することがてきる。
本発明による安定浴はpn 3.0〜9.0の範囲に調
整された緩衝液であれば使用でき、各種の緩衝剤を使用
し得るが、その具体例としては、ホウ酸塩、メタホウ酸
塩、ホウ砂、リン酸塩、モノカルボン酸塩、ジカルボン
酸塩、ポリカルボン酸塩。
オキシカルボン酸塩、アミノ酸、アミノカルボン酸塩、
第1燐酸塩、第2燐酸塩、第3燐酸塩、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどを挙げることができる。またさ
らに、可溶性鉄塩、鉄錯塩の他に各種のキレート剤も同
様に添加することができる。これらの例としては、アミ
ノポリカルボン酸塩、アミノポリホスホン酸、ホスホノ
カルボン酸、アルキリデンジホスホン酸、ポリリン酸塩
ピロリン酸、メタリン酸、グルコン酸塩などがある。
この他に通常知られている安定浴添加剤としては、例え
ば蛍光増白剤、界面活性剤、防腐剤、有機硫黄化合物、
オニウム塩、ホルマリン、アルミニウム、クロム等の硬
膜剤、各種金属塩などがあるが、これら化合物の添加量
は本発明による安定浴のpHな維持するに必要てかつカ
ラー写真画像の保存時の安定性と沈殿の発生に対し悪影
響を及ぼさない範囲で、どのような化合物を、どのよう
な組み合わせで使用してもさしつかえない。
本発明の安定化浴に添加するのに望ましい化合物として
は、可溶性鉄塩の他に酢酸、酢酸ナトリウム等の緩衝剤
、微量のホルムアルデヒド、アルミニウム塩、マグネシ
ウム塩等の硬膜剤、蛍光増白剤等があげられる。しかし
、これら添加化合物は1本発明の処理方法によれば、効
率よく色素画像の安定化、及び水洗処理の省略ができる
わけで、公害負荷、コスト対策などの観点から緩衝能力
さえ充分であれば希薄なほど好ましい。
安定化処理に際しての処理温度は、15℃〜60℃、好
ましくは20℃〜45℃の範囲がよい、また処理時間も
迅速処理の観点から短時間であるほど好ましいが、通常
20秒〜10分間、最も好ましくは1分〜5分間であり
、複数槽安定化処理の場合は藺膜種はど短時間で処理し
、S膜種はと処理時間が長いことが好ましい、特に前槽
の20%〜50%増しの処理時間で順次処理することが
望ましい0本発明による安定化処理の後には水洗処理を
全く必要としないが、極く短時間内での少量水洗による
リンス、表面洗浄などは必要に応じて任意に行うことは
できる。
この様に、本発明の処理方法は、カラーベーパー、反転
カラーベーパー、カラーポジフィルム、カラーネガフィ
ルム、カラー反転フィルム。
カラーXレイフィルム等の処理にも使用することができ
る。
なお1本発明の安定浴に可溶性銀塩を含有する場合には
、該浴から銀回収をすることもできる。
銀回収方法としては、イオン交換樹脂法、金属置換法、
電気分解法、硫化銀沈殿法等を用いることができる。
次に実施例によりて本発明の詳細な説明するが1本発明
がこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1゜ サクラカラーペーパー試料に常法により段階露光を与え
、発色現像、漂白定着、水洗を行った後、試料を7分割
し、各々を下記表−1に示す(I)〜(■)の処方の溶
液に33℃、 1分間浸漬した後、乾燥して試験試料と
した。
表−1 使用した。
上記試料の最大濃度の青色、赤色濃度を測定し、80℃
、相対湿度80%の恒温恒湿槽に60日間保存した後、
再び濃度測定を行い、各濃度の低下率を求めた。結果を
表−2に示す。
表−2 表−2から明らかなように1本発明法による試料No 
(m )〜(VI)は色素の褪色、特に赤色濃度の褪色
が著しく減少しており、褪色防止効果が顕著であること
がわかる。また、本発明による安定液により処理した試
料は青色、緑色、赤色濃度の褪色は少なく、かつ平均的
に起こるためカラーバランスのくずれがみられず、視覚
的褪色率は濃度測定による褪色率よりも著しく小さくな
ることがわかる。
実施例2 方法は実施例1と同じとし、水洗後の試料を6分割し、
各々を下記表−3に示す(り〜(VI)の処方の溶液に
33℃、1分間浸漬した後、乾燥し試験試料とした。
表−3 上記試料の赤色中間濃度(D−1,5)を測定し。
80℃、相対湿度80%の恒温恒湿槽に60日間保存し
た後、再び濃度測定を行い比較した。赤色中間濃度は濃
度低下率として記した。
結果を表−4に示す。
表−4 表−4の結果からもわかる通り、安定液のpoが本発明
の範囲より低い場合、赤色濃度の保存による褪色が大と
なり、好ましくない、又pHが本発明範囲より高過ぎる
と、赤色中間濃度の低下が大となる。また、安定液のP
Hが本発明範囲の望ましい値の場合には、赤色中間濃度
が望ましい値となり、保存による褪色を防止する。なお
、得られた試料の青色最低濃度を測定してみると、望ま
しいpn範囲であつても、青色最低濃度に対しては、p
Hが高い程望ましい結果が得られた。
実施例3 サクラカラーベーバー(ロール状)(小西六写真工業社
■製)を絵焼プリント後、自動現像機で連続補充処理(
ランニング処理と称する。)シた。この時の処理工程と
処理液の組成は以下の通りである。
基準処理工程 1、発色現像   33℃    3分30秒2、漂白
定着   33℃    1分30秒3、安定化処理 
 25℃〜30℃ 3分4、乾  燥  75℃〜80
℃ 約2分処理液組成 [発色現像タンク液] [赤色現像補充液] [?I!白定着タンク液] [漂白定着補充液Aコ [漂白定着補充液B] 自動現像機に上記の発色現像タンク液、漂白定着タンク
液および下記安定液を満たし、カラーベーパーを処理し
な痣イら3分間隔毎に上記した発色現像補充液と漂白定
着補充液A、Bと安定補充液を定量カップを通じて補充
しながらランニングテストを行った。補充量はカラーベ
ーパー1r11″当りそれぞれ発色現像タンクへの補充
量として324 an、漂白定着タンクへの補充量とし
て漂白定着補充液A、B各々25 mlであフた。
安定化処理は自動現像機の安定化処理浴槽なl檜、3槽
及び6槽に構成し、連続処理が行えるように改造した。
それデれの自動現像機の安定化処理浴槽は、複数槽から
なる場合には感光材料の流れの方向に第1檜〜第3檜、
第1槽〜第6檜となる安定槽とし、それでれ最終槽から
補充を行い、最終槽からオーバーフロー液をその前段の
檜へ流入させ、さらにこのオーバーフロー液をまたその
前段の槽に流入させる多槽向流方式とした。
漂白定着補充液A、Hの合計使用量が漂白定着液のタン
ク容量の3倍となるまで連続処理を行った。
安定化処理浴槽の最前槽の沈殿発生の有無を測定し、ラ
ンニング処理の最終で得られた試料の赤色中間濃度(D
−1,5)を測定し、その後、その試料を80℃、相対
湿度80%にて60日間放置して、赤色中間濃度を再び
測定した。
その結果を表−5に示した。
尚、カラーベーパーlゴ当り安定液への漂白定着液の持
ち込みは501見であった。
安定液(補充液) 表−5 上記表−5からも明白な通り、(1)の比較処理の水洗
処理ては、多量の水洗水を補充してもタンク液器壁に藻
の発生やわずかの沈殿の発生が認められ、カラーベーパ
ーにも付着し、故障となる場合があった。また試料の保
存テストによる赤色i間濃度低下も大きい、一方1本発
明による安定化処理(2)〜(lO)では安定液中ての
沈殿(よみられず赤色濃度の保存テストによる低下も少
ないことがわかる。しかし1本発明の安定化処理でも漂
白定着液から直接安定化処理し、かつその補充量が感光
材料による持ち込み量に対し、100倍より少ない場合
には、安定液槽が1槽では赤色褪色防止効果がある程度
得られるとは云ってもかなり損なわれる。これは多分、
漂白定着液中の第2鉄錯塩以外の成分が希釈されないこ
とによるものであろう、即ち、本発明による安定液を用
いて色素画像を安定化させる方法において、定着液や漂
白定着液から直接次工程の安定化処理を行う場合、安定
液が2槽以上の複数槽から虞り、かつ補充液が最終浴か
ら補充され、順次前段槽にオーバーフローさせる向流法
て処理することにより、本発明の色素画像褪色防止のよ
り高い効果が得られることがわかった。
本実施例の他に安定補充液からエチレンジアミン四酢酸
鉄錯塩を除いたが、鉄イオンは漂白定着液から持ち込み
により供給され1本実施例とほぼ同等の効果が得られた
。尚、本実施例試料(7)及び(8)の3檜による処理
ではl槽目を20秒、2槽目4θ秒、3槽目2分の処理
時間設定とし、試料(9)及び(10)の6檜による処
理では1槽目10秒。
2槽目10秒、3槽目20秒、4槽目30秒、5槽目5
0秒、6槽目1分の処理時間と設定し処理した。
実施例 4 実施例1の■〜■液、液胞実施例2〜■液は防バイ剤を
含むため、カビの発生もなく長期使用に耐えることが認
められた。
特許出願人 小西六写真工業株式会社 代 理 人  弁理士  坂 口 信 昭(ほか1名)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)可溶性鉄塩を含有し、かつpHが3.0〜9.0
    であり、しかも防バイ剤を含有することを特徴とする色
    素安定液で、カラー処理の最終段階に安定化処理するこ
    とを特徴とする、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の安
    定化処理方法。
  2. (2)安定化処理が漂白定着浴もしくは定着浴に続く工
    程であり、実質的に水洗処理を行わないことを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1項記載のハロゲン化銀カラー写
    真感光材料の安定化処理方法。
JP9760686A 1986-04-25 1986-04-25 ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の安定化処理方法 Granted JPS62958A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4672937A (en) * 1986-05-19 1987-06-16 General Motors Corporation Fuel pump system
JPS6491138A (en) * 1987-10-01 1989-04-10 Oriental Photo Ind Co Ltd Method for processing color photographic sensitive material
US4860714A (en) * 1986-08-20 1989-08-29 Whitehead Engineered Products, Inc. In-tank fuel pump assembly for fuel-injected engines
JPH0254263A (ja) * 1988-08-18 1990-02-23 Konica Corp ハロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液および該感光材料の処理方法

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