JPS629573A - 浮動ヘツドスライダの加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気ディスク装置の磁気ヘッドが搭載される
浮動ヘッドスライダの加工方法に関するものである。

〔従来の技術〕

浮動ヘッドスライダとは、磁気記録媒体の運動の為に生
ずる空気流による浮力を利用し、バネなどの荷重との釣
合いＫよって、磁気ヘッドの表面と磁気記録媒体の表面
との間の微小な距離を一定値に保つように運動する支持
部材をいう。

第３図は従来の浮動ヘッドスライダの斜視図であり、（
１）は支持体で、（２）はサイドレールで支持体（１）
表面の両縁に沿って配設される。構造的に言えばサイド
レール（２）は支持体（１）に含まれるが、この明細書
では説明の便宜のため支持体（１）とサイドレール（２
）を別個のものと考え、支持体（１）とサイドレール（
２）を合せたものを仮にスライダブロックということに
する。（３）はサイドレール（２）の空気流入端側に設
けられたテーパ面、（４）は空気流入端、（５）は空気
流出端、（７）は支持体（１）の裏面である。

第４図は浮動ヘッドスライダの従来の加工方法を示す側
面図で、（１）は支持体、（９）は研磨機の砥石、（１
０）は治具、（１１）は治具（１０）に設けられたテー
パ加工用平面であシ、水平面に対し所定角度θを有する
傾斜平面である。また、Ｈは平面（１１）の治具（１０
）内における最大の深さを示す。また、図面には示して
ないが、この浮動ヘッドスライダには磁気コアとコイル
からなる薄膜磁気ヘッドが搭載される。

磁気記録媒体の表面とこれに対向する磁気ヘッドの面と
の間の微小な隙間が一定に保たれる為には空気流による
浮力が一定に保たれることが必要であシ、この浮力を一
定に保つためには第３図及び第４図に示すθ、ノの値を
正確に一定にすることが必要である。

従来の加工方法では、最初にテーパ面（３）がなく、ガ
イドレールの高さｔ（第３図参照）が一様であるスライ
ダブロックを製造し、多数のスライダブロックを支持体
（１）の裏面（７）が治具（１０）の表面（１１）に密
着するように置き、第４図に示すように砥石（９）の水
平面で一様に研磨しテーパ、面長ｊとテーパ角θのテー
パ面（３）を形成する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の加工方法は上述のとおりであり、したがって治具
（１０）のテーパ加工用平面（１１）の水平面からの傾
きθを精度良く作っておくことが必要であり、かつ多数
のスライダブロックを１個の砥石の面で研磨するためテ
ーパ加工用平面（１１）の深さＨ。

サイドレール（２）の高さｔも精度良く作って置かねば
ならず、またスライダブロックを治具（１０）に取シ付
ける精度もよくしなければならない。したがって取り付
けに時間もかかシ、量産性に乏しいという問題点があっ
た。

この発明は上記のような問題点を解決するため釦なされ
たもので、良好な精度のテーパ面を容易に加工すること
ができ、かつ多数のスライダブロックを同時に加工する
ことができる加工方法を提供することを目的としている
。

〔問題点を解決するための手段〕

コノ発明では、スライダブロックの裏面に段差部を構成
して、水平面と平折な平面を有する治具の当該平面上に
スライダブロックを載置し、サイドレールを含む平面が
水平面と所定の角度を構成するような状態に保持し、水
平面と平行な研磨面を有する砥石によりサイドレールの
テーパ面を研磨するようにした。

〔作用〕

この発明の方法では治具の面は水平面と平行な平面であ
るので、治具の製作は従来のものより容易であり、かつ
この治具の面に対するスライダブロックの接触は面接触
ではなくてスライダブロックの稜が治具の面に接触する
だけであるため、スライダブロックを治具へ取シ付ける
作業も簡単であり、加工精度も量産性も共に向上するこ
とができる。

〔実施例〕

以下この発明の実施例を図面について説明する。

第１図はこの発明の一実施例を示す斜視図で、図におい
て第３図と同一符号は同−又は相当部分を示し、（６）
は段差部でありＨｌは段差部（６）の高さ、ｌ□は段差
部（６）の空気流出方向の稜（この明岬書では第２の稜
という）から支持体（１）の空気流出端の稜（この明細
書では第１の稜という）までの距離″’（ｖａｎθ−万
となるようにＨｚを調整する。

第２図は第１図のスライダブロックのテーパ面形成加工
方法を示す側面図であり、第１図及び第４図と同一符号
は同−又は相当部分を示し、（８）は支持体（１）を固
定する固定治具である。

次にこの発明の方法について説明する。まずスライダブ
ロックの支持体の裏面（７）と段差部（６）とにおいて
第１図に示す寸法１１と寸法Ｈ１がそれぞれ所定の値と
なるように研削する。次に支持体裏面（７）の空気流出
端の稜を仮に第１の稜とし段差部（６）の空気流出方向
の稜を仮に第２の稜とするとこの第１の稜と第２の稜°
とを固定治具の水平面に平行な面上に載置しく第２図参
照）、水平面に平行な研磨面を有する砥石（９）によシ
、サイドレール（２）の空気流入端（４）に長さ１１テ
ーパ角θのテーパ面を形成する。

Ｈｌの部材を支持体（１）の裏面（７）に付着して段差
部（６）を設けることもできる。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、浮動ヘッドスライダ
のテーパ面の寸法精度を良くシ、かつ量産性を向上する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す斜視図、第２図は第
１図のスライダブロックのテーパ面形成加工方法を示す
側面図、第３図は従来の浮動ヘッドスライダの斜視図、
第４図は第３図のスライダブロックのテーパ面形成加工
方法を示す側面図。 （１）は支持体、（２）はサイドレール、（３）はテー
パ面、（４）は空気流入端、（５）は空気流出端、（６
）は段差部、（７）は裏面、（８）は固定治具、（９）
は研磨機の砥石。 尚、各図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）運動する磁気記録媒体の表面に対向する表面を有
   する磁気ヘッドが搭載され、上記磁気記録媒体の運動の
   為に生ずる空気流による浮力を利用して上記磁気記録媒
   体の表面と上記磁気ヘッドの表面との間の微小な距離を
   一定値に保つよう運動する浮動ヘッドスライダを加工す
   る場合の浮動ヘッドスライダの加工方法において、 上記磁気記録媒体の移動方向に対して空気流入端及び空
   気流出端を有する支持体と、この支持体の上記磁気記録
   媒体に対面する側の表面の両縁に沿って配設されたサイ
   ドレールとからなるスライダブロックを形成する段階、 上記支持体の上記サイドレールが配設された表面とは反
   対側の面でかつ上記空気流入端側の位置にステップ状に
   突出した段差部を構成する段差部構成段階、 上記支持体の上記サイドレールが配設された表面とは反
   対側の面の上記空気流出端の稜を第１の稜とし上記段差
   部の上記空気流出方向の稜を第２の稜とし、上記第１の
   稜の直線と上記第２の稜の直線とを含む平面が上記サイ
   ドレールの表面を含む平面に対し所定のテーパ角をなす
   よう上記段差部の高さを整定する段階、 水平面に平行な平面を有する治具の当該平面上に上記第
   １の稜及び第２の稜を固定した状態で上記サイドレール
   の表面の上記空気流入端から所定の寸法範囲の部分を水
   平面と平行な平面になるよう研磨して上記サイドレール
   の空気流入端にテーパ面を形成する段階を備えたことを
   特徴とする浮動ヘッドスライダの加工方法。
2. （２）段差部はスライダブロックと一体のブロックで構
   成されることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   浮動ヘッドスライダの加工方法。
3. （３）段差部はスライダブロックとは別個の部分材を支
   持体に取り付けて構成されることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の浮動ヘッドスライダの加工方法。