JPH08203050A - 磁気ヘッドスライダ製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドスライダ製造方法Info
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- JPH08203050A JPH08203050A JP1124895A JP1124895A JPH08203050A JP H08203050 A JPH08203050 A JP H08203050A JP 1124895 A JP1124895 A JP 1124895A JP 1124895 A JP1124895 A JP 1124895A JP H08203050 A JPH08203050 A JP H08203050A
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- chamfering
- slider
- cushion material
- sliders
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】磁気ヘッドスライダの製造方法。特に浮上面レ
ールエッジ1a〜1cの面取り加工に関し、クッション
材6上の研磨テープ3に複数のスライダ4a〜4nを押
しつけつつX,Y方向に運動させて面取り加工する際
に、均一な加工を可能とすることを目的とする。 【構成】スライダ4a〜4nを研磨テープ3を介してク
ッション材6に押付けクッション材6を弾性変形させて
レールエッジ1a〜1cの加工を行う際に微小すき間で
ある隣接する浮上面レール間隔d2に効率よくクッショ
ン材を入れ込ませるための研磨テープ剛性を規定するこ
とで同時加工するスライダ4a〜4n全ての面取りの均
一加工が可能となる。 【効果】レールエッジ内側1b、外側1aの加工量を均
一に出来るため、スライダ4を単体に切り離す前のブロ
ック状態でも理想とする面取り形状と出来るため量産に
適する。
ールエッジ1a〜1cの面取り加工に関し、クッション
材6上の研磨テープ3に複数のスライダ4a〜4nを押
しつけつつX,Y方向に運動させて面取り加工する際
に、均一な加工を可能とすることを目的とする。 【構成】スライダ4a〜4nを研磨テープ3を介してク
ッション材6に押付けクッション材6を弾性変形させて
レールエッジ1a〜1cの加工を行う際に微小すき間で
ある隣接する浮上面レール間隔d2に効率よくクッショ
ン材を入れ込ませるための研磨テープ剛性を規定するこ
とで同時加工するスライダ4a〜4n全ての面取りの均
一加工が可能となる。 【効果】レールエッジ内側1b、外側1aの加工量を均
一に出来るため、スライダ4を単体に切り離す前のブロ
ック状態でも理想とする面取り形状と出来るため量産に
適する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置等に用
いられる磁気ヘッドのスライダ製造方法にかかり、特に
スライダの浮上面側周辺部(外レール、内レール、空気
流入、流出端)の面取り方法に関する。
いられる磁気ヘッドのスライダ製造方法にかかり、特に
スライダの浮上面側周辺部(外レール、内レール、空気
流入、流出端)の面取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ヘッドスライダ製造方法とし
ては、例えば特開平2−199614号公報に開示され
たものが知られている。上記公報によれば面取り加工に
おいて研磨テープ3の裏面にクッション材6を設け、図
5に示すレールエッジ1a〜1cを有する一面全体を均
一に研磨テープ3にならわせて押しあてつつX,Y方向
に動作する機構を有し、クッション材6を弾性変形させ
て微小すき間にも研磨テープ3を入り込ませて多数個同
時加工を行うようにする。上記技術において面取り加工
を行うとき図6のレールエッジ1a〜1cで研磨テープ
4となす角θ(以降面取り角度と称す)は近似的に数1
で表される。
ては、例えば特開平2−199614号公報に開示され
たものが知られている。上記公報によれば面取り加工に
おいて研磨テープ3の裏面にクッション材6を設け、図
5に示すレールエッジ1a〜1cを有する一面全体を均
一に研磨テープ3にならわせて押しあてつつX,Y方向
に動作する機構を有し、クッション材6を弾性変形させ
て微小すき間にも研磨テープ3を入り込ませて多数個同
時加工を行うようにする。上記技術において面取り加工
を行うとき図6のレールエッジ1a〜1cで研磨テープ
4となす角θ(以降面取り角度と称す)は近似的に数1
で表される。
【0003】
【数1】
【0004】上記クッション材のバネ定数をK(N/mm
3)、研磨テープのテンションをT(N/mm)、研磨圧
力をP(N/mm2)、隣接するスライダレールまでの距
離をd(mm)とする。したがって、上記K,T,P,d
を適宜選定することにより、レールエッジ1a,1b,
1cの面取り形状を設定でき理想とする形状に加工でき
る。たとえば隣接するスライダレール距離dを0.5mm
以上としたときK=0.28(N/mm3)T=0.25
(N/mm)P=1.2(N/mm2)とするとθ=1.1
7°となり加工量は幅l=12(μm)としたとき深さ
0.25(μm)程度が得られる。
3)、研磨テープのテンションをT(N/mm)、研磨圧
力をP(N/mm2)、隣接するスライダレールまでの距
離をd(mm)とする。したがって、上記K,T,P,d
を適宜選定することにより、レールエッジ1a,1b,
1cの面取り形状を設定でき理想とする形状に加工でき
る。たとえば隣接するスライダレール距離dを0.5mm
以上としたときK=0.28(N/mm3)T=0.25
(N/mm)P=1.2(N/mm2)とするとθ=1.1
7°となり加工量は幅l=12(μm)としたとき深さ
0.25(μm)程度が得られる。
【0005】スライダ間隔が0.5mm程度の場合、各ス
ライダを切り離す前の状態で加工可能である。
ライダを切り離す前の状態で加工可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の面取
り方法では隣接する浮上面レールまでの距離dが0.5
mmよりさらに微小となった場合には上記(数1)式の浮
上面レールと研磨テープのなす角である面取り角度θが
小さくなり、図5のレールエッジ1aと1bの面取り量
に差が生じる。特にA部での加工はされ難く、加工量に
バラツキを生じる。A部は磁気ヘッドスライダが磁気デ
ィスク装置内で磁気記録媒体であるディスクへの記録・
再生を行う磁気ヘッド素子の形成されている近傍であ
る。磁気ヘッド素子が形成される部位は磁気ディスク装
置内でスライダが浮上する場合に空気流出端に位置しデ
ィスクと最も近い距離で対向する。このときの浮上量は
主にA部のスライダ浮上面レール寸法と面取り量により
左右される。
り方法では隣接する浮上面レールまでの距離dが0.5
mmよりさらに微小となった場合には上記(数1)式の浮
上面レールと研磨テープのなす角である面取り角度θが
小さくなり、図5のレールエッジ1aと1bの面取り量
に差が生じる。特にA部での加工はされ難く、加工量に
バラツキを生じる。A部は磁気ヘッドスライダが磁気デ
ィスク装置内で磁気記録媒体であるディスクへの記録・
再生を行う磁気ヘッド素子の形成されている近傍であ
る。磁気ヘッド素子が形成される部位は磁気ディスク装
置内でスライダが浮上する場合に空気流出端に位置しデ
ィスクと最も近い距離で対向する。このときの浮上量は
主にA部のスライダ浮上面レール寸法と面取り量により
左右される。
【0007】また薄膜磁気ヘッドの場合、磁気ヘッド素
子部はAl2O3などで保護されているが、A部を理想的
な面取り量まで加工すると、保護材の面取り量が過大と
なり磁気ヘッド素子にまでかかる問題もある。このた
め、スライダ4を切離す前の隣の浮上面レール14まで
の距離dが0.3〜0.4と微小の場合、均一な面取り
量を得るためには浮上面レール間隔d2が0.5mm以上
になる様にスライダを置き直すことが不可欠となり、作
業工数が多く生産効率が悪い。
子部はAl2O3などで保護されているが、A部を理想的
な面取り量まで加工すると、保護材の面取り量が過大と
なり磁気ヘッド素子にまでかかる問題もある。このた
め、スライダ4を切離す前の隣の浮上面レール14まで
の距離dが0.3〜0.4と微小の場合、均一な面取り
量を得るためには浮上面レール間隔d2が0.5mm以上
になる様にスライダを置き直すことが不可欠となり、作
業工数が多く生産効率が悪い。
【0008】本発明は上記した従来技術の問題点に鑑み
成されたもので、浮上面レール加工したままの位置にあ
る複数個の浮上面レールに均一な品質を有する面取り形
成を可能にする磁気ヘッドスライダの製造方法を提供す
ることにある。
成されたもので、浮上面レール加工したままの位置にあ
る複数個の浮上面レールに均一な品質を有する面取り形
成を可能にする磁気ヘッドスライダの製造方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の基本原理を図1
及び図2に示す。6は例えば発泡ポリウレタン等のクッ
ション材6であり研磨テープ3を介してスライダ4に押
しつけつつスライダ4をX,Y方向に相対運動させる。
このときレールエッジ1a,1b,1cで研磨テープ3
が入り込んで生じる、浮上面レール14と研磨テープ3
のなす角である面取り角度θに着目すると
及び図2に示す。6は例えば発泡ポリウレタン等のクッ
ション材6であり研磨テープ3を介してスライダ4に押
しつけつつスライダ4をX,Y方向に相対運動させる。
このときレールエッジ1a,1b,1cで研磨テープ3
が入り込んで生じる、浮上面レール14と研磨テープ3
のなす角である面取り角度θに着目すると
【0010】
【数2】
【0011】と表わされる。
【0012】隣接するスライダ間隔dが小さくなると、
面取り角度θは小さくなるためこの面取り角度θを大き
くする条件を設定して面取り加工を行なうものである。
特に面取り量の絶対値が微小であることから、研磨テー
プ剛性EI(N・mm)を規定して面取り加工する。式中の
記号は研磨圧(P/mm2)、クッション材バネ定数K
(N/mm3)テープテンションT(N/mm)、Z方向ク
ッション材変位量Z(mm)、x方向微小位置x(mm)で
ある。研磨テープのベース材は一般的にPET(ポリエ
チレンテレフタレート)であり、剛性EIを規定する代り
にテープ厚tを規定しても良い。
面取り角度θは小さくなるためこの面取り角度θを大き
くする条件を設定して面取り加工を行なうものである。
特に面取り量の絶対値が微小であることから、研磨テー
プ剛性EI(N・mm)を規定して面取り加工する。式中の
記号は研磨圧(P/mm2)、クッション材バネ定数K
(N/mm3)テープテンションT(N/mm)、Z方向ク
ッション材変位量Z(mm)、x方向微小位置x(mm)で
ある。研磨テープのベース材は一般的にPET(ポリエ
チレンテレフタレート)であり、剛性EIを規定する代り
にテープ厚tを規定しても良い。
【0013】
【作用】隣接するスライダ間隔dが小さい場合、所要の
面取り形状に対して深さ/幅によって求まる面取り角度
θが不十分になる。上記「数2」を用いて面取り角度θ
が所要の面取り角度θとなる様に加工条件を設定するこ
とで、スライダ間隔dに研磨テープ3を入り込ませクッ
ション材6の変形をより有効に転写させ得るため、隣接
するスライダ間隔dが0.3〜0.4mmと微小でも理想
的な面取り形状に加工できる。
面取り形状に対して深さ/幅によって求まる面取り角度
θが不十分になる。上記「数2」を用いて面取り角度θ
が所要の面取り角度θとなる様に加工条件を設定するこ
とで、スライダ間隔dに研磨テープ3を入り込ませクッ
ション材6の変形をより有効に転写させ得るため、隣接
するスライダ間隔dが0.3〜0.4mmと微小でも理想
的な面取り形状に加工できる。
【0014】また上記スライダ間隔dで浮上面レール加
工後、スライダ4に切断する前のブロック状態でも全て
の浮上面レール14の内側、外側エッジ1b,1aに均
一な幅、深さの面取り加工が可能である。
工後、スライダ4に切断する前のブロック状態でも全て
の浮上面レール14の内側、外側エッジ1b,1aに均
一な幅、深さの面取り加工が可能である。
【0015】加工条件を設定する際に可変できる項には
研磨圧力P、クッション材のバネ定数k、研磨テープ剛
性EI、テープテンションTがあるが、加工バラツキや研
磨テープ3の砥粒接着力に上限のあることから研磨テー
プ剛性EIとテープテンションTの組合せによる設定が好
ましい。加工量についてはX,Y軸方向の加工距離によ
って設定が可能である。所要の加工形状を効率良く得ら
れるため、加工過多により磁気ヘッド素子部にまで面取
り加工がおよぶ問題も改善される。
研磨圧力P、クッション材のバネ定数k、研磨テープ剛
性EI、テープテンションTがあるが、加工バラツキや研
磨テープ3の砥粒接着力に上限のあることから研磨テー
プ剛性EIとテープテンションTの組合せによる設定が好
ましい。加工量についてはX,Y軸方向の加工距離によ
って設定が可能である。所要の加工形状を効率良く得ら
れるため、加工過多により磁気ヘッド素子部にまで面取
り加工がおよぶ問題も改善される。
【0016】
【実施例】以下添付の図面に示す実施例により、さらに
詳細に本発明について説明する。図3及び図6は本発明
の一実施例を示す説明図である。図6に示すように浮上
面レール加工を行った複数のスライダ4a〜4nが治具
7上にワックスで固定され、隣接する浮上面レール間隔
d2、内レール間隔d1で配列される。テープガイド5に
クッション材6を貼付け研磨テープ3を介してスライダ
4a〜4nに加工Pで押付ける。治具7はワーククラン
プ揺動機構8でクランプし、この部分はX,Y軸両方向
について揺動し研磨テープ3にならい運動する。これに
より複数個のスライダ4a〜4nの浮上面レール14は
均一に研磨テープ3に当接し、ワーククランプ揺動機構
8ごとXY方向に適当な距離を運動させることで浮上面
レール14のエッジ1a〜1cは均一に面取り加工され
る。
詳細に本発明について説明する。図3及び図6は本発明
の一実施例を示す説明図である。図6に示すように浮上
面レール加工を行った複数のスライダ4a〜4nが治具
7上にワックスで固定され、隣接する浮上面レール間隔
d2、内レール間隔d1で配列される。テープガイド5に
クッション材6を貼付け研磨テープ3を介してスライダ
4a〜4nに加工Pで押付ける。治具7はワーククラン
プ揺動機構8でクランプし、この部分はX,Y軸両方向
について揺動し研磨テープ3にならい運動する。これに
より複数個のスライダ4a〜4nの浮上面レール14は
均一に研磨テープ3に当接し、ワーククランプ揺動機構
8ごとXY方向に適当な距離を運動させることで浮上面
レール14のエッジ1a〜1cは均一に面取り加工され
る。
【0017】図6において、例えばスライダ4の面取り
角度θは(数1)で表される。ここで隣接する浮上面レ
ール間隔d2の寸法が小さくなり、内レール間隔d1に対
して微小になった場合、図5のレールエッジ1aと1b
での面取り角度θに差が生じ、レールエッジ1aの加工
量が小さくなる。特にA部が加工されにくい。Kはクッ
ション材バネ定数(N/mm3)、Tはテープテンション
(N/mm)、Pは研磨圧力(N/mm2)であり、これら
の項を変えてもレールエッジ1aと1bの面取り角度θ
の差には改善効果少なく、加工距離を増加させても同様
に改善効果は小さい。
角度θは(数1)で表される。ここで隣接する浮上面レ
ール間隔d2の寸法が小さくなり、内レール間隔d1に対
して微小になった場合、図5のレールエッジ1aと1b
での面取り角度θに差が生じ、レールエッジ1aの加工
量が小さくなる。特にA部が加工されにくい。Kはクッ
ション材バネ定数(N/mm3)、Tはテープテンション
(N/mm)、Pは研磨圧力(N/mm2)であり、これら
の項を変えてもレールエッジ1aと1bの面取り角度θ
の差には改善効果少なく、加工距離を増加させても同様
に改善効果は小さい。
【0018】そこで加工点について面取り角度θに影響
する要因として研磨テープ剛性をも含めた力の釣合いを
考えると(数1)が導出される。
する要因として研磨テープ剛性をも含めた力の釣合いを
考えると(数1)が導出される。
【0019】また、研磨テープ剛性EIは
【0020】
【数3】
【0021】で表されるためテープ厚さtの影響が大き
いことがわかる。Eはヤング率、νはポアソン比であ
る。
いことがわかる。Eはヤング率、νはポアソン比であ
る。
【0022】したがって、本発明によれば、テープ厚さ
tを選定することで、研磨圧力Pのロスを減少させ、ク
ッション材6の変形に対するならい性が向上するため、
レールエッジ1aと1bの均一加工に有効である。
tを選定することで、研磨圧力Pのロスを減少させ、ク
ッション材6の変形に対するならい性が向上するため、
レールエッジ1aと1bの均一加工に有効である。
【0023】クッション材バネ定数K、テープテンショ
ンT、研磨圧力Pにより研磨テープ剛性EIの値は異なる
が、クッション材バネ定数Kが、29.4(N/m
m3)、テープテンションTが0.098(N/mm)、研
磨圧力Pが0.98(N/mm2)の場合、面取り角度θ
を1.8°とするための研磨テープ剛性EIは2.6×10-3
(N・mm)とすることで、理想とする形状に加工可能と
なる。
ンT、研磨圧力Pにより研磨テープ剛性EIの値は異なる
が、クッション材バネ定数Kが、29.4(N/m
m3)、テープテンションTが0.098(N/mm)、研
磨圧力Pが0.98(N/mm2)の場合、面取り角度θ
を1.8°とするための研磨テープ剛性EIは2.6×10-3
(N・mm)とすることで、理想とする形状に加工可能と
なる。
【0024】図3は上述した複数個のスライダ4a〜4
nに面取り加工する装置を示す説明図である。治具7を
クランプしたワーククランプ揺動機構8はX,Yステー
ジ11上においてスライダ4a〜4nの浮上面レール1
4上の中心を通るX軸、Y軸をそれぞれ中心にしてなら
い軸受9,10によって揺動する構成である。
nに面取り加工する装置を示す説明図である。治具7を
クランプしたワーククランプ揺動機構8はX,Yステー
ジ11上においてスライダ4a〜4nの浮上面レール1
4上の中心を通るX軸、Y軸をそれぞれ中心にしてなら
い軸受9,10によって揺動する構成である。
【0025】また、治具7の上方にはテープテンション
13を付与した研磨テープ3がテープガイド5に設けら
れたクッション材6に接して配置されている。このテー
プガイド5とクッション材6を研磨テープ3から成る押
圧部は矢印12に示すZ軸方向に可動としている。これ
によりスライダ4a〜4nは加圧され、ワーククランプ
揺動機構8によって、加圧が均一にされXYステージの
動作により面取り加工される。
13を付与した研磨テープ3がテープガイド5に設けら
れたクッション材6に接して配置されている。このテー
プガイド5とクッション材6を研磨テープ3から成る押
圧部は矢印12に示すZ軸方向に可動としている。これ
によりスライダ4a〜4nは加圧され、ワーククランプ
揺動機構8によって、加圧が均一にされXYステージの
動作により面取り加工される。
【0026】図4は、この発明によって形成されたスラ
イダについて、その浮上面レール周辺部の面取り深さdp
を縦軸にとり面取り幅lpを横軸にとったグラフを示す。
目標とする面取り角度θは、(面取り幅lpを20μm,
面取り深さdpを0.6μmとした場合、tan-10.6/2
0より1.8°とする。隣接する浮上面レール間隔d2を
0.4(mm)内レール間隔d1を0.9(mm)の場合、
研磨圧力Pを0.95(N/mm2)、テープテンション
Tを0.1(N/mm)、クッション材6を発泡ポリウレ
タンシートとしバネ定数Kを29.4(N/mm3)、
X,Y方向の加工速さ10mm/sec、X方向加工距離±
50mm、Y方向加工距離±75mm、ダイヤモンド研磨テ
ープ厚tを0.5(mil)とした。図示する様に面取り
幅lpは15〜22(μm)、面取り深さdpは0.3〜
0.7μmであり面取り角度θ=tan-1(dp/lp)は1.
14°〜1.82°であり面取り幅lpは18.8(μ
m)3σは3.98(μm)、面取り深さdpは0.53
(μm)3σは0.28(μm)と良好である。
イダについて、その浮上面レール周辺部の面取り深さdp
を縦軸にとり面取り幅lpを横軸にとったグラフを示す。
目標とする面取り角度θは、(面取り幅lpを20μm,
面取り深さdpを0.6μmとした場合、tan-10.6/2
0より1.8°とする。隣接する浮上面レール間隔d2を
0.4(mm)内レール間隔d1を0.9(mm)の場合、
研磨圧力Pを0.95(N/mm2)、テープテンション
Tを0.1(N/mm)、クッション材6を発泡ポリウレ
タンシートとしバネ定数Kを29.4(N/mm3)、
X,Y方向の加工速さ10mm/sec、X方向加工距離±
50mm、Y方向加工距離±75mm、ダイヤモンド研磨テ
ープ厚tを0.5(mil)とした。図示する様に面取り
幅lpは15〜22(μm)、面取り深さdpは0.3〜
0.7μmであり面取り角度θ=tan-1(dp/lp)は1.
14°〜1.82°であり面取り幅lpは18.8(μ
m)3σは3.98(μm)、面取り深さdpは0.53
(μm)3σは0.28(μm)と良好である。
【0027】ダイヤモンド研磨テープ厚tが0.5(mi
l)のときの研磨テープ剛性EIは実測で2.597×1
0-3(N・mm)であり1(mil)のときは7.9×10
-3(N・mm)であった。参考までに1(mil)の研磨テ
ープを使用した場合の計算による面取り角度θは1.0
7°であり実加工による面取り角度θは0.86°〜
1.67°であり、面取り幅lpは15.6(μm)、3
σは17.7(μm)、面取り深さdpは0.41(μ
m)、3σは0.49(μm)であった。データ数は共
に、レールエッジ1aから6点、1bから6点の計12
点/スライダとし10スライダについて計120点とし
た。また砥粒径は0.5(μm)とした。
l)のときの研磨テープ剛性EIは実測で2.597×1
0-3(N・mm)であり1(mil)のときは7.9×10
-3(N・mm)であった。参考までに1(mil)の研磨テ
ープを使用した場合の計算による面取り角度θは1.0
7°であり実加工による面取り角度θは0.86°〜
1.67°であり、面取り幅lpは15.6(μm)、3
σは17.7(μm)、面取り深さdpは0.41(μ
m)、3σは0.49(μm)であった。データ数は共
に、レールエッジ1aから6点、1bから6点の計12
点/スライダとし10スライダについて計120点とし
た。また砥粒径は0.5(μm)とした。
【0028】図7に上記条件における面取り角度θに対
応する研磨テープ剛性EIの計算値をグラフに示す。テー
プベース厚の薄さにも限度があり破断という問題上、テ
ープベース厚で規定すると12.7〜4(μm)とする
ことが好ましい。
応する研磨テープ剛性EIの計算値をグラフに示す。テー
プベース厚の薄さにも限度があり破断という問題上、テ
ープベース厚で規定すると12.7〜4(μm)とする
ことが好ましい。
【0029】以上より研磨テープの厚さtを規定するこ
とで面取り加工を安定して行うことが可能であり、隣接
する浮上面レール間隔d2が小さい場合に目標とする加
工量を安定して得る方法として研磨テープ厚tを薄くし
剛性を小さくすることが有効である。
とで面取り加工を安定して行うことが可能であり、隣接
する浮上面レール間隔d2が小さい場合に目標とする加
工量を安定して得る方法として研磨テープ厚tを薄くし
剛性を小さくすることが有効である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、複数個のスライダ4a
〜4nに浮上面レール加工後スライダ単体に切り離す前
のブロック状態で、レールエッジ1a〜1cに面取り加
工を行う際、隣接する浮上面レール間隔dが0.3〜
0.4(mm)程度と微小であっても研磨テープ剛性を考
慮することにより、所要の面取り形状(たとえば面取り
幅lp=20(μm)、面取り深さdp=0.6(μm))を
レールエッジ内側1b、外側1aで均一な加工量と出来
る。
〜4nに浮上面レール加工後スライダ単体に切り離す前
のブロック状態で、レールエッジ1a〜1cに面取り加
工を行う際、隣接する浮上面レール間隔dが0.3〜
0.4(mm)程度と微小であっても研磨テープ剛性を考
慮することにより、所要の面取り形状(たとえば面取り
幅lp=20(μm)、面取り深さdp=0.6(μm))を
レールエッジ内側1b、外側1aで均一な加工量と出来
る。
【0031】その結果、スライダ単体に切り離す前のス
ライダ4a〜4nを同時に均一な面取り加工出来るため
量産に適している。
ライダ4a〜4nを同時に均一な面取り加工出来るため
量産に適している。
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】面取り形状形成原理図である。
【図3】本発明を実施する面取り加工装置の一例を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】本発明の方法によって形成されたスライダ4に
ついて、その浮上面レール14のレールエッジ1の面取
り深さdpを縦軸にとり、面取り幅lpを横軸にとった場合
の実験結果を示す図である。
ついて、その浮上面レール14のレールエッジ1の面取
り深さdpを縦軸にとり、面取り幅lpを横軸にとった場合
の実験結果を示す図である。
【図5】スライダの一例を示す斜視図である。
【図6】ブロック状態で面取り加工を行う説明図であ
る。
る。
【図7】ある条件下での面取り角度θに対応する研磨テ
ープ剛性EIの関係を示すグラフである。
ープ剛性EIの関係を示すグラフである。
1…レールエッジ、 3…研磨テープ、 4…スライダ、 5…テープガイド、 6…クッション材、 7…治具、 8…ワーククランプ揺動機構、 9…ならい軸受け、 11…XYステージ、 13…テープテンション、 14…浮上面レール。
Claims (1)
- 【請求項1】浮上面レール加工した複数のスライダをあ
らかじめ定められた間隔でXY平面上に設けられた加工
テーブル上に配置しクッション材を介してあらかじめ定
められた圧力Pで押圧された研磨テープを上記複数のス
ライダ浮上面レールに当接してX,Y方向に研磨するこ
とにより、上記スライダの周辺端部の面取り加工を行う
製造方法において、微小すき間で隣接する浮上面レール
間隔に対して、研磨テープと浮上面レールのなす角θ
を、所要とする面取り角度にする研磨テープ剛性を有す
る研磨テープによって研磨することを特徴とする磁気ヘ
ッド製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1124895A JPH08203050A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 磁気ヘッドスライダ製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1124895A JPH08203050A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 磁気ヘッドスライダ製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08203050A true JPH08203050A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11772646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1124895A Pending JPH08203050A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 磁気ヘッドスライダ製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08203050A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004100133A1 (en) * | 2003-05-12 | 2004-11-18 | Sae Magnetics (H.K) Ltd. | System and method for edge blending hard drive head sliders |
US6916227B2 (en) | 2002-11-04 | 2005-07-12 | Sae Magnetics (H.K.) Ltd. | Method and apparatus for processing sliders for use in disk drives and the like |
US6926582B2 (en) | 2002-04-16 | 2005-08-09 | Hitachi Global Storage Technologies Nethrlands B.V. | System and method for rounding disk drive slider corners and/or edges using a flexible slider fixture, an abrasive element, and support elements to control slider orientation |
US6960117B1 (en) | 2004-04-28 | 2005-11-01 | Sae Magnetics (H.K.) Ltd. | Method to eliminate defects on the periphery of a slider due to conventional machining processes |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP1124895A patent/JPH08203050A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6926582B2 (en) | 2002-04-16 | 2005-08-09 | Hitachi Global Storage Technologies Nethrlands B.V. | System and method for rounding disk drive slider corners and/or edges using a flexible slider fixture, an abrasive element, and support elements to control slider orientation |
US6916227B2 (en) | 2002-11-04 | 2005-07-12 | Sae Magnetics (H.K.) Ltd. | Method and apparatus for processing sliders for use in disk drives and the like |
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US7189150B2 (en) | 2003-05-12 | 2007-03-13 | Sae Magnetics (H.K.) Ltd. | System and method for edge blending hard drive head sliders |
US6960117B1 (en) | 2004-04-28 | 2005-11-01 | Sae Magnetics (H.K.) Ltd. | Method to eliminate defects on the periphery of a slider due to conventional machining processes |
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