JP2000003570A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2000003570A
JP2000003570A JP16495798A JP16495798A JP2000003570A JP 2000003570 A JP2000003570 A JP 2000003570A JP 16495798 A JP16495798 A JP 16495798A JP 16495798 A JP16495798 A JP 16495798A JP 2000003570 A JP2000003570 A JP 2000003570A
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thin
film magnetic
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Takateru Seki
高輝 関
Toshio Tamura
利夫 田村
Hiroshi Chiba
拓 千葉
Masayasu Fujisawa
政泰 藤沢
Chihiro Isono
千博 磯野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッドの浮上面のクラウン、キャンバをロ
ーバーのまま高精度に形成するがことできる薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を提供する。 【解決手段】基板上に複数の薄膜磁気ヘッド素子を配列
して形成した後、基板を配列に沿って所定の方向に切り
出すことにより、複数の磁気ヘッド1がスライダ部分で
一列に連結した形状のブロック22を形成する。ブロッ
ク22の浮上面3となる面に、予め定めた深さおよび幅
の1以上の溝26を入れる。その後、ブロック22の浮
上面3となる面を、曲面の定盤28に押しつけて、ブロ
ック22のまま浮上面3を研磨することにより、ブロッ
ク22を構成するそれぞれの磁気ヘッド1の浮上面3を
曲面に加工する。このブロック22を、ブロック22を
構成する磁気ヘッドの境界711で切断することにより
個々の磁気ヘッド1に分割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置に
使用する薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、一般的に図1に示
すように、記録媒体である磁気ディスク5上に、磁気ヘ
ッド1を支持バネ4によって支持した構成である。磁気
ディスク5を回転させると、磁気ヘッド1の浮上面3が
磁気ディスク5上で浮上する。この状態で、駆動装置6
により磁気ヘッド1を磁気ディスク5上の所定のトラッ
クに移動させながら、磁気ヘッド1により磁気記録の書
き込みおよび読み込みを行う。磁気ヘッド1には、書き
込み用ヘッドとしてインダクティブ型ヘッド2が搭載さ
れ、読み込み用ヘッドとして磁気抵抗効果型(Magn
eto−Resistive:MR)ヘッド14あるい
は巨大磁気抵抗効果型(Giant−Magneto−
Resistive:GMR)ヘッドが搭載されている
(図2)。これらインダクティブ型ヘッド2およびMR
ヘッド14は、磁気ヘッド1のスライダ9の側面に保護
膜10やシールド膜13等とともに積層されている。
【0003】磁気ヘッド1の浮上量7は、図2のように
インダクティブ型ヘッド2およびMRヘッド15と、磁
気ディスク5との間隔である。浮上量7が増大すると記
録密度が低下する傾向にある。すなわち、一般的には磁
気ディスク5上の記録ビット長は、図3のように、磁気
ヘッド浮上量と比例関係にある。例えば、図3において
浮上量が10nm増加すると、上記ビット長が50nm増加
する。そのため、記録密度を向上させるために、磁気ヘ
ッドの浮上量7を極力低減することが要求されている。
現在この浮上量7は、文献「日経メカニカル」5/27
号 no.481(1996)に記載されているように約40〜5
0nmと言われている。
【0004】一方、MRヘッド14の浮上面3からの奥
行き方向の寸法は、MR素子高さ15と呼ばれ、記録再
生特性に強く影響する。MR素子高さ15は、磁気ディ
スク装置の面記録密度の向上とともに小さくなりつつあ
るため、磁気ヘッド1の浮上面3の加工時に高い加工精
度が必要になってきている。浮上面3の加工には、一般
に研磨加工が用いられている。研磨加工は、図4に示す
ように回転する軟質金属製定盤16上にダイヤモンド等
の砥粒を含んだ水溶性または油性のラップ液17を滴下
しながら、研磨治具18に接着した磁気ヘッド1の浮上
面3を押圧摺動させるものである。そして、定盤16に
埋め込まれた砥粒または、該定盤とヘッドとの間で転動
する転動砥粒により加工を行う。
【0005】研磨後の浮上面3には、浮上を安定させる
ためにスライダレール24が形成される。また、浮上面
3全体が、図5(a),(b),(c)のように凸型の
曲面形状に加工される。曲面形状にするのは、浮上面3
と磁気ディスク5との接触面積を小さくし、浮上面3が
磁気ディスク5に貼り付くのを防止するためである。こ
の浮上面3の曲面形状は、磁気ヘッド1の奥行き方向の
曲面がクラウンと呼ばれ、磁気ヘッド1の幅方向の曲面
がキャンバーと呼ばれている。なお、図5(b),
(c)は、湾曲形状を強調して描いているが、実際に
は、クラウン量20およびキャンバー量21は、数nm
〜数十nm程度である。
【0006】現在、この薄膜磁気ヘッドは、図6に代表
される製造方法プロセスにより製造されている。すなわ
ち、セラミックのウエハ609上に成膜とリソグラフィ
の工程により、図2の層構成のインダクティブ型ヘッド
2、MRヘッド14および保護膜10等を形成する(工
程601)。このとき、インダクティブ型ヘッド2およ
びMRヘッド14等の積層構造が、ウエハ609上に列
をなして並ぶように形成する。その後、ウエハ609を
一列ずつに切り出すことにより、複数のヘッド1が連結
した状態のローバー22と称されるブロックが得られる
(工程602)。このローバー22の状態で、後に浮上
面3となる面を研磨加工することにより、MR素子高さ
15を規制する(工程603)。この際、ローバー22
に含まれる複数の磁気ヘッド1についてそれぞれMR素
子高さ15を所望の寸法に揃えて加工するため、ローバ
ー22を保持する研磨治具23を変形させて、ローバー
22の傾きや曲がりを矯正し、ローバー22のうち研磨
量を多くすべき部分を定盤16に押しつけるようにす
る。その後、ローバー22のまま、浮上面3の面に、レ
ール24をイオンミリングにより形成する(工程60
4)。さらに、ローバー22を切断して、各磁気ヘッド
1に分割する(工程605)。分割された複数の磁気ヘ
ッド1を保持具610にワックス等により固定し、研磨
面が所望の曲面の定盤611を用いて、磁気ヘッド1の
スライダ9の浮上面3を研磨することにより、個々の磁
気ヘッド1のスライダ9の浮上面3にキャンバーおよび
クラウンを形成する(工程606)。これによって、磁
気ヘッド1が完成する。
【0007】なお、このような製造方法のうち、最終仕
上げ工程(工程606)でローバー22を切り離した単
品の磁気ヘッド1の浮上面の研磨を行う方法等が、特開
平4−358378号公報に記載されている。
【0008】一方、磁気ヘッド1の浮上面3と磁気ディ
スク5との接触面積をさらに小さくするために、クラウ
ンおよびキャンバーが形成された浮上面3に数個の微小
突起52を形成することが近年提案されている(図5
(a))。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図6のような従来の製
造方法を用いて、キャンバーおよびクラウンを形成した
後で微小突起52を形成しようとすると、図6の工程6
06の後に行うことになる。この場合、すでに、ローバ
ー22は切断されているため、数mm角程度と非常に小
さい磁気ヘッド1に微小突起52を形成しなければなら
ない。このように小さな磁気ヘッド1を保持して、ミリ
ング等の加工装置に搬入し、位置合わせし、精度よく微
小突起52を形成するのは非常に困難であるとともに、
作業効率も悪い。また、磁気ヘッド1は、より低浮上化
を達成するため、さらなる小型化が進められており、現
在主流のナノスライダ(50%スライダ)、からピコス
ライダ(30%スライダ)、フェムトスライダ(20%
スライダ)に移行していく予定であり、ますます作業は
困難になる。
【0010】もし、ローバー22のままでキャンバーお
よびクラウンを形成できれば、ローバーのまま微小突起
52を形成できるため、この問題は解決できる。しかし
ながら、キャンバーおよびクラウンは、それぞれの磁気
ヘッドの浮上面を曲面に加工しなけいればならないた
め、ローバー22の形状のままこれを行うのは困難であ
る。また、浮上面研磨工程603では、MR素子高さ1
5が所定の寸法になるように、ローバー22を局所的に
定盤に押しつけて研磨量を高い精度で制御しているた
め、浮上面研磨工程603後のローバー22の浮上面は
波打った形状になっている。そのため、キャンバーおよ
びクラウンのために、ローバー22のまま再び浮上面を
研磨加工すると、ローバー22内の研磨量のばらつきが
大きくなり、MR素子高さ15がばらつく恐れがある。
また、浮上面のクラウン、キャンバも高精度に加工する
ことが困難になる。
【0011】本発明は、上記の課題を解決するためのも
のであり、磁気ヘッドの製造工程において、磁気ヘッド
が連結したローバーと呼ばれるブロック状態のまま、浮
上面のクラウン、キャンバを所定の精度に形成すること
ができる薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、以下のような薄膜磁気ヘッドの製
造方法が提供される。
【0013】すなわち、浮上面が予め定めた形状の曲面
であるスライダと、前記スライダの一端面上に配置され
た薄膜磁気ヘッド素子とを有する薄膜磁気ヘッドの製造
方法であって、前記スライダとなる基板上に複数の薄膜
磁気ヘッド素子を配列して形成した後、前記基板を前記
配列に沿って所定の方向に切り出すことにより、複数の
前記磁気ヘッドが前記スライダ部分で一列に連結した形
状のブロックを形成する第1の工程と、前記ブロックの
前記浮上面となる面に、予め定めた深さおよび幅を有す
る1以上の溝を入れる第2の工程と、前記ブロックの前
記浮上面となる面を、曲面の研磨面を有する定盤に押し
つけて、前記ブロックのまま前記浮上面を研磨すること
により、前記ブロックを構成するそれぞれの磁気ヘッド
の浮上面を前記曲面に加工する第3の工程と、前記ブロ
ックを、前記ブロックを構成する各磁気ヘッドの境界で
切断することにより個々の磁気ヘッドに分割する第4の
工程とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造
方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、図面を参
照して本発明の第1の実施の形態について説明する。本
実施の形態により製造する磁気ヘッドは、図2および図
5(a),(b),(c)に示した従来と同様の磁気ヘ
ッド1であるが、スライダ浮上面にクラウンおよびキャ
ンバの他、微小突起52も備えている。具体的には、図
5(a),(b),(c)のように、浮上面3は、磁気
ディスクとの接触面積を小さくするためにクラウンおよ
びキャンバーと呼ばれる曲面形状に加工され、さらに、
浮上を安定させるために、スライダレール24が形成さ
れている。そしてさらに、浮上面3上の数カ所に微小突
起52が形成されている。微小突起52は、磁気ディス
クと浮上面3との接触面積をさらに小さくするために設
けられている。また、MRヘッド14とインダクティブ
型ヘッド2とが、保護膜10とともにスライダ9の側面
に積層されている。インダクティブ型ヘッド2およびM
Rヘッド14の端面は、スライダ9の浮上面3に位置す
る。
【0015】このようなクラウンおよびキャンバと、微
小突起52とを両方備えている磁気ヘッドの製造方法を
説明する。まず、図7(a)のように、アルチック材
(Al2O3-TiC)等からなるセラミックのウエハ609上
にスパッタ等の薄膜成膜技術とリソグラフィの工程を用
いて、図2の層構成のインダクティブ型ヘッド2、MR
ヘッド14および保護膜10等を積層する(工程70
1)。その後、図7(b)のように、研削砥石やワイヤ
ソ−等の切断技術によって、ウエハ609を一列ずつ切
り出し、複数のヘッド1が連結した状態のローバー22
と称されるブロックにする(工程702)。本実施の形
態では、ローバー22は、42個の磁気ヘッド1が連結
したものであり、長さは約2インチで、厚さ約0.3m
mである。このローバー22の状態で、後に浮上面3と
なる面を図7(c)のように研磨加工し、MR素子高さ
15を所望の寸法にする(工程703)。その際、ロー
バー22に含まれる複数のMRヘッド14のMR素子高
さ15を、すべて所望の寸法にするために、ローバー2
2を保持する研磨治具23を変形させて、ローバー22
の傾きや曲がりを矯正し、ローバー22のうち研磨量を
多くすべき部分を定盤16に押しつけ、研磨量を調節す
る。ここまでの工程は、従来と同じである。
【0016】つぎに、本実施の形態では、図7(d)に
示すように、後工程でローバー22を各々の磁気ヘッド
1に分割切断する切断位置711(各磁気ヘッド1の境
界)に、浮上面3側から所定の幅および深さの溝26を
形成する(工程704)。溝26は、切断位置711の
数カ所おきに1カ所設けてもよいし、図9(d)のよう
に、切断位置711のすべてに設けてもよい。溝26の
加工は、ここでは薄刃砥石25を用いた研削加工により
行った。薄刃砥石25は厚さ0.19mmの電鋳#20
00砥石を用い、砥石周速は80m/s、送り速度は1
mm/sとした。
【0017】次に、図7(e)に示すように、ローバー
22のまま、浮上面の最終仕上げ工程705を行う。こ
の最終仕上げ工程は、ローバー22の各磁気ヘッド1の
浮上面3に所定量のキャンバおよびクラウンを設けると
ともに、浮上面3の表面粗さを所定量にする工程であ
る。ここでは、浮上面3の表面粗さがRmax2.5n
m以下、クラウン量20が30nmになるように研磨に
より仕上げる。具体的には、まず、ローバー22を弾性
体727を介して研磨治具723に貼り付け、表面が所
定の曲率半径の研磨定盤728に所定の力で押しつけ自
公転させ、所定の最低加工量(例えば0.2μm)を研
磨加工により除去する。ローバー22には、上述したよ
うに浮上面3に溝26が形成されているため、定盤72
8に押しつけられると、図14および図15のように溝
26が開き、ローバー22は湾曲する。これにより、浮
上面3は定盤728表面に倣って押しつけられ、研磨さ
れる。したがって、溝26と溝26との間の浮上面3
は、定盤728の表面と同じ曲率の曲面に研磨加工され
て、所望の形状のキャンバおよびクラウンを形成するこ
とができる。
【0018】切断位置711のすべてに溝26を設けた
場合の最終仕上げ工程の状態を図14を用いてさらに説
明する。ローバー22を構成する各磁気ヘッド1は、そ
れぞれ、浮上面3が定盤728の曲率の曲面に研磨され
る。しかも図14の場合、各磁気ヘッド1のスライダの
厚さは、各磁気ヘッド1において、浮上面3の中央部が
最も厚く、かつ、両端が薄く仕上げられ、図5(b)、
(c)のような理想的な形状のキャンバおよびクラウン
が形成できる。
【0019】一方、切断位置711の7カ所に1カ所の
割合で溝26を設けた場合を図15に示す。この場合
も、各磁気ヘッド1の浮上面3は、定盤728の曲率と
同じ曲率の曲面に仕上げられるが、各磁気ヘッド1のス
ライダの厚さは、溝26に近い部分ほど薄くなる(図1
5)。そのため、スライダの中央部が最も厚い図5
(b)、(c)のような形状に全ての磁気ヘッド1を加
工するはできない。しかしながら、図15のような形状
のキャンバおよびクラウンも、所定の曲率の曲面に形成
されていることには変わりなく、磁気ヘッド1の実用上
は問題がない。また、図15は、切断位置711の数カ
所に1カ所のみ溝26を形成するだけでよいので、図7
(d)の溝加工工程704で形成する溝26の本数が少
なくてすむというメリットがある。
【0020】なお、定盤728の表面形状によって、浮
上面3の形状が決まるため、定盤728の曲率半径は、
所望するキャンバおよびクラウンの曲率半径とほぼ一致
するものを選択する必要がある。また、所望の浮上面3
の形状が円筒の一部である場合には、研磨定盤728も
円筒にし研磨治具723を自転させずに研磨を行う。
【0021】本実施の形態では、図7(e)の最終仕上
げ工程では、定盤728として、1/2μm〜1/10
μmの微細なダイヤモンドが埋め込まれた錫製の研磨定
盤を用い、研磨治具723を例えば10r/minで自
公転させる。
【0022】なお、図7(c)の浮上面研磨工程703
により、ローバー22のねじれやうねりが生じているる
ため、後の最終仕上げ工程705においてローバー22
と研磨定盤728との倣い性の低下が心配されるが、本
実施の形態ではローバー22に溝26を形成しているた
めローバーの剛性を低下させることができ、ねじれやう
ねりを容易に矯正することができる。したがって、ロー
バー22内における研磨量ばらつきを低減できるため、
MR素子高さ15の精度を低下させることなく、精度よ
くキャンバーおよびクラウンを形成できる。
【0023】図7(e)の浮上面最終仕上げ工程705
が終了したら、図7(f)のようにスライダレール24
および微小突起52をイオンミリング等により形成する
(工程706)。スライダレール24は、磁気ヘッド1
を磁気ディスク5上で安定に浮上させるためのものであ
る。また、微小突起52は、磁気ヘッド1と磁気ディス
ク5との貼り付き防止するため、両者の接触面積を減少
させるために設けられる。本実施の形態では、キャンバ
およびクラウンを設ける工程705(図7(e))をロ
ーバー22のまま行っているため、スライダレール24
および微小突起52を設ける本工程706をローバー2
2のまま行うことができる。このため、ローバー22を
分割した個々の小さな磁気ヘッド1に対して微小突起5
2を形成する場合と比較して、大きなローバー22を保
持すればよいため、保持が容易であり、位置合わせもし
やすい。したがって、微小突起52を精度よく、しかも
効率よく形成することができる。
【0024】最後に、図7(g)のように、ローバー2
2を切断位置711で切断して分割し、個々の磁気ヘッ
ド1を完成させる(工程707)。この工程707にお
ける切断幅(切断時により失われる幅:研削幅)は、溝
26の溝幅よりも広くなるようにする。このように切断
幅を溝幅よりも広くすることにより、切断後の磁気ヘッ
ド1の側面に、溝26の形状が残ることがない。よっ
て、溝26を、全ての切断位置711に設ける(図1
4)か、もしくは、切断位置711の数カ所に1カ所の
み設ける(図15)かは、所望されるクラウンおよびキ
ャンバの形状および加工精度を考慮して定めればよい。
【0025】ここで、上記製造方法によって製造した磁
気ヘッド1のクラウンおよびキャンバの精度の例につい
て示す。
【0026】製造条件は、ウエハ切断工程702で切断
するローバー22の厚さを約0.3mm、長さ2インチ
とした。溝26は、深さ0.05mm、幅0.2mmと
し、全ての切断位置711に設けた(図14)。浮上面
最終仕上げ工程705の研磨定盤728は、曲率半径
5.7mRとした。この場合、浮上面最終仕上げ工程7
05におけるローバー22内の研磨量ばらつきは、平均
値0.2μmに対して、3σで0.05μmであった。
また、クラウン量20のばらつきは、平均値30nmに
対して、3σで8nm、キャンバ量21のばらつきは、
3σで15nmであった。
【0027】また、一方、溝加工工程704で設ける溝
26を、図15のように切断位置711の7カ所に1カ
所ずつにし、他の条件を同じにした場合、浮上面最終仕
上げ工程705におけるローバー22内の研磨量ばらつ
きは、平均値0.2μmに対して、3σで0.07μm
であった。また、クラウン量20のばらつきは、平均値
30nmに対して、3σで10nm、キャンバ量21の
ばらつきは、3σで20nmであった。
【0028】これらのことから、溝26を設ける間隔
は、切断位置711の全てについて設けた場合(図1
4)の方が、7カ所かに1カ所設ける場合(図15)よ
りも、より高精度にクラウンおよびキャンバを設けるこ
とができることがわかる。
【0029】また、比較例として、溝加工工程704を
省略し、溝26を全く設けず、他の条件を同じにし、浮
上面最終仕上げ工程705は、ローバー22自身の撓み
のみでローバー22を定盤728に倣わせて研磨した。
その結果、浮上面最終仕上げ工程705におけるローバ
ー22内の研磨量ばらつきは、平均値0.2μmに対し
て、3σで0.15μmであった。また、クラウン量2
0のばらつきは、平均値30nmに対して、3σで10
nm、キャンバ量21のばらつきは、3σで30nmで
あった。
【0030】この比較例の場合の研磨量のばらつきと、
切断位置711の7カ所に1カ所ずつ溝26を設けた図
15の場合の研磨量のばらつきとを図8に示す。図8よ
り、本実施の形態の製造方法のように溝加工工程704
で溝26を設けることにより、ローバー22内の研磨量
のばらつきは、溝26を設けない場合と比較して半分以
下にすることができることがわかる。また、上述の数値
より、キャンバ量21のばらつきも、溝26を設けるこ
とにより大幅に減少させることができることもわかる。
【0031】本実施の形態において、溝26の深さは、
ローバーの厚みの10〜70%が望ましい。というの
は、研削加工により溝26を形成する場合、ワーク(ロ
ーバー22)の厚さばらつきや、切削加工用の保持具に
ローバー22を接着する際の精度等の影響により、溝2
6の深さ精度は±10μmが限界である。一方、ローバ
ー22の厚さは0.3mmから0.15mmに薄肉化す
る方向である。これらのことから、高精度に溝を形成す
るには、溝26の深さはブロックの厚みの10%以上が
必要である。また、ローバー22の状態で浮上面最終仕
上げ工程705を行う場合、図10に示すように、キャ
ンバ−量21のばらつきは、溝26の深さがローバーの
厚みの70%でほぼ一定になることと、溝26の深さが
70%より大きいと後工程においてローバー22が溝2
6部分から割れてしまう現象が発生することを考慮する
と、溝26の深さの上限は、ローバー22の厚みの70
%以下が望ましい。
【0032】(実施の形態2)つぎに、本発明の第2の
実施の形態の磁気ヘッドの製造方法を図9(a)〜
(g)を用いて説明する。本製造方法は、図9(d)の
ように溝加工工程704において、切断位置711の全
てについて溝26を設け、最後の図9(g)の切断工程
901における切断幅を、溝26の溝幅よりも狭くする
ものである。これにより、切断後の磁気ヘッド1の側面
に、図11、図16のように溝26の形状の一部を残
し、段差29を形成させる。他の工程は、第1の実施の
形態と同じであるので説明を省略する。
【0033】このように、段差29を生じさせるのは、
切断工程901において切断部に生じる5nm程度の盛
り上がり161(図16)が、浮上面3に達するのを防
ぐためである。このような盛り上がり161は、研削加
工では一般的に生じるものであるが、この盛り上がりが
浮上面3上に生じると、低浮上量の磁気ヘッドでは、浮
上特性に問題が生じる恐れがある。しかし、本実施の形
態では、図11、図16のように切断工程901の切断
幅を溝26の幅よりも小さくすることにより、盛り上が
り161を段差29の部分に生じさせることができるた
め、盛り上がり161が浮上面3に達しない。したがっ
て、切断部の盛り上がり161が浮上面3に及ぼす影響
をなくすことができる。
【0034】なお、本実施の形態では、段差29が、浮
上特性に影響を与えないかどうかが問題となるが、段差
29が磁気ヘッドの両側面にあれば、左右対称に浮上時
の均衡がとれるため、浮上特性を低下させることはな
い。したがって、本実施の形態のように、切断幅を溝2
6の幅よりも狭くする場合には、必ず溝加工工程704
で切断位置711のすべてに溝26を形成し、磁気ヘッ
ドの両側面に段差が生じるようにする必要がある。
【0035】なお、切断時に発生する盛り上がり191
の影響を無くすためには、本実施の形態で述べた切断幅
を利用して段差29を形成する方法以外に、レールおよ
び微小突起形成工程706において、段差29の形状を
形成する方法にすることも可能である。
【0036】なお、上述してきた第1および第2の実施
の形態では、浮上面最終仕上げ工程705後は、ローバ
ー22の浮上面3側は1/2〜1/8μmの微細砥粒で
仕上げた滑らかな面になるのに対し、浮上面3と反対の
裏面側は、ウエハ切断工程701で切断したままの粗面
である。このため、加工歪みのアンバランスにより、応
力が生じ、この応力が、ローバー22の長手方向(キャ
ンバー方向)について浮上面3側が凹面に反らせる方向
にはたらく場合がある。そのため、浮上面最終仕上げ工
程705で、凸型のキャンバを形成していても、これと
逆向きにローバー22が反れば、切断工程707で切断
した磁気ヘッド1について、所望のキャンバ量21が得
られず、甚だしい場合には実質的なキャンバー量21が
負の値になる恐れがある。
【0037】そのため、実用上これが問題となる場合に
は、図12(c’)のように、浮上面研磨工程703の
後に、ローバー22の裏面を研磨する裏面研磨加工工程
1201を追加することでこれを解決することができ
る。このとき、裏面研磨加工工程1201では、ローバ
ー22の裏面の表面粗さが、浮上面3の最終仕上げ工程
705後の面粗さと同等もしくはそれ以下にすることが
必要である。例えば、浮上面3側を1/8μmのダイヤ
モンド砥粒で仕上げる場合、裏面は1/8μm〜1/2
0μmのダイヤモンド砥粒で仕上げるのが望ましい。こ
のときの表面粗さは、スライダ9の浮上面3の表面粗さ
がRmax約2.5nmとなり、裏面の表面粗さがRm
ax1.5〜2.5nmとなる(図13)。なお、裏面
研磨加工工程1201における研磨量は、裏面の加工歪
み量に応じて決定する必要がある。裏面加工工程を追加
した場合、ローバー22のブロックの長手方向の反り
は、浮上面3とその裏面の加工歪みの差によって決定さ
れるため、この加工歪みの差を適切に設定することによ
り、所望のキャンバー量21を実現できる。
【0038】上述してきたように、本実施の形態の製造
方法によれば、薄膜磁気ヘッドの浮上面3に所望のキャ
ンバおよびクラウンを形成する浮上面最終仕上げ工程7
05を、ローバー22と呼ばれるブロック状態で高精度
に加工できる。このため、MR素子高さ15を高精度に
維持できるとともに、微小突起52を形成する次の工程
706を、ローバー22のまま行うことができるため、
ローバー22が磁気ヘッド1に分割された後で行う場合
と比較して、高精度に、しかも、作業効率よく微小突起
52を形成できるという効果が得られる。よって、磁気
ディスク装置の高記録密度化に対応した低浮上、高性能
薄膜磁気ヘッドを、量産することが可能となる。また、
本実施の形態の磁気ヘッドを用いて、図1のような磁気
ディスク装置を製造することにより、高記録密度の磁気
ディスク装置を得ることができる。
【0039】また、上述の実施の形態では、いずれも浮
上面にキャンバおよびクラウンと、微小突起52とを備
えた磁気ヘッドを製造したが、本実施の形態では、高精
度にキャンバおよびクラウンを形成できるため、微小突
起52なしでも磁気ディスクへの貼り付きを防止するこ
とが可能である。したがって、上述の実施の形態の製造
方法から微小突起の形成工程を省略することも可能であ
る。
【0040】また、上述してきた第1および第2の実施
の形態の製造方法は、浮上面にクラウンおよびキャンバ
を備えた磁気ヘッド1を製造するものであるが、本実施
の形態の製造方法を応用して、浮上面が高精度に平面の
磁気ヘッドを製造することもできる。具体的には、図9
の本実施の形態の製造方法において、工程705で曲面
の定盤の728に代えて、表面が平面の定盤を用いる。
他の製造工程は、図9と同じにする。図9の製造方法で
は、従来の製造工程と同様に、MR素子高さ15を規制
する浮上面研磨工程703で、ローバー22を構成する
個々の磁気ヘッドのMR素子高さ15を制御するため
に、ローバー22を保持する研磨治具23を変形させ
て、ローバー22を部分的に定盤に押しつけている。そ
のため、工程703を終了したローバー22には、曲が
りやうねり等の変形が生じている。もし、この後、変形
したローバー22のまま研磨を行ったとしても、ローバ
ー22が平面の定盤728に倣いにくく、高精度に平面
の浮上面3を得ることはできない。しかし、本実施の形
態の図9の製造方法では、工程705の前に溝加工工程
704を行い、溝26をローバー22に設けるため、工
程705で曲面の定盤728に代えて平面定盤を用いれ
ば、変形したローバー22を平面の定盤728に倣わせ
ることができる。このため、ローバー22の浮上面3
を、高さのばらつきが非常に小さい平面に仕上げること
ができる。この後に、図9のように、浮上面3にレール
を形成し、さらに、微小突起52を形成した後、ローバ
ー22を分割し、磁気ヘッドを完成させると、浮上面3
が平面で、レール24と微小突起52を備えた磁気ヘッ
ドを得ることができる。
【0041】この磁気ヘッドは、クラウンおよびキャン
バを備えていないが、浮上面3が高い精度で平面である
ため、浮上面3上の微小突起52のみで磁気ディスクと
接触する。よって、クラウンおよびキャンバなしでも、
磁気ディスクへの貼り付きを防止することができる磁気
ヘッドを得ることができる。しかも、この磁気ヘッド
は、浮上面3の平面精度が高いため、浮上量を小さくす
ることが可能であり、高記録密度に対応可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、磁気ヘッドの製造工程
において、磁気ヘッドが連結したローバーと呼ばれるブ
ロック状態のまま、浮上面のクラウン、キャンバを所定
の精度に形成することができる薄膜磁気ヘッドの製造方
法を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気ヘッドおよび磁気ディスク装置の概
略構成を示す説明図。
【図2】従来の磁気ヘッドの層構成と、磁気ヘッドと磁
気ディスクとの位置関係を示す説明図。
【図3】一般的な磁気ディスク装置において、磁気ヘッ
ドの浮上量と磁気ディスクのビット長との関係を示すグ
ラフ。
【図4】一般的な磁気ヘッドの製造に用いられる研磨装
置の構成を示す説明図。
【図5】本発明の実施の形態および従来の磁気ヘッドの
浮上面の構成を示すための(a)斜視図、(b)A−A
断面図、(c)B−B断面図。
【図6】従来の磁気ヘッドの製造工程を示す説明図。
【図7】(a)〜(g)本発明の第1の実施の形態の磁
気ヘッドの製造工程を示す説明図。
【図8】本発明の第1の実施の形態の製造方法の工程7
05における研磨量のばらつきと、比較例の研磨量のば
らつきとを示すグラフ。
【図9】(a)〜(g)本発明の第2の実施の形態の磁
気ヘッドの製造工程を示す説明図。
【図10】本発明の第1の実施の形態の製造工程で形成
されるクラウン量およびキャンバ量と、溝深さとの関係
を示すグラフ。
【図11】本発明の第2の実施の形態の製造工程で製造
される磁気ヘッドの側面形状を示す斜視図。
【図12】本発明の第1および第2の実施の形態に裏面
研磨工程1201を追加する製造方法を示す説明図。
【図13】図12の製造方法で裏面研磨工程を行って製
造された磁気ヘッドの表面粗さを示す説明図。
【図14】図7および図9の製造方法において、溝加工
工程704で切断位置711の全てに溝26を設けた場
合の浮上面最終仕上げ工程705の研磨時のローバー2
2の形状を示す説明図。
【図15】図7および図9の製造方法において、溝加工
工程704で切断位置711の7カ所に1カ所について
溝26を設けた場合の浮上面最終仕上げ工程705の研
磨時のローバー22の形状を示す説明図。
【図16】第2の実施の形態の図9の製造方法で製造さ
れた磁気ヘッドの形状を示すC−C断面図。
【符号の説明】 1・・・磁気ヘッド、2・・・インダクティブ型ヘッ
ド、3・・・浮上面、4・・・支持バネ、5・・・磁気
ディスク、6・・・駆動装置、7・・・浮上量、9・・
・スライダ、10・・・保護膜、13・・・下部シール
ド膜、14・・・MR(磁気抵抗効果型)ヘッド、15
・・・MR素子高さ、16・・・定盤 、17・・・ラ
ップ液、18・・・研磨治具、20・・・クラウン量、
21・・・キャンバー量、22・・・ローバー、23
・・・研磨治具 24・・・スライダレール、25・・
・薄刃砥石、26・・・溝、29・・・段差、52・・
・微小突起、609・・・ウエハ、610・・・保持
具、611・・・定盤、711・・・切断位置、723
・・・研磨治具、727・・・弾性体、728・・・研
磨定盤、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 拓 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 藤沢 政泰 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 磯野 千博 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA01 RA02 RA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮上面が予め定めた形状の曲面であるスラ
    イダと、前記スライダの一端面上に配置された薄膜磁気
    ヘッド素子とを有する薄膜磁気ヘッドの製造方法であっ
    て、 前記スライダとなる基板上に複数の薄膜磁気ヘッド素子
    を配列して形成した後、前記基板を前記配列に沿って所
    定の方向に切り出すことにより、複数の前記磁気ヘッド
    が前記スライダ部分で一列に連結した形状のブロックを
    形成する第1の工程と、 前記ブロックの前記浮上面となる面に、予め定めた深さ
    および幅を有する1以上の溝を入れる第2の工程と、 前記ブロックの前記浮上面となる面を、曲面の研磨面を
    有する定盤に押しつけて、前記ブロックのまま前記浮上
    面を研磨することにより、前記ブロックを構成するそれ
    ぞれの磁気ヘッドの浮上面を前記曲面に加工する第3の
    工程と、 前記ブロックを、前記ブロックを構成する各磁気ヘッド
    の境界で切断することにより個々の磁気ヘッドに分割す
    る第4の工程とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  2. 【請求項2】スライダと、前記スライダの一端面上に配
    置された薄膜磁気ヘッド素子とを有する薄膜磁気ヘッド
    の製造方法であって、 前記スライダとなる基板上に複数の薄膜磁気ヘッド素子
    を配列して形成した後、前記基板を前記配列に沿って所
    定の方向に切り出すことにより、複数の前記磁気ヘッド
    が前記スライダ部分で一列に連結した形状のブロックを
    形成する第1の工程と、 前記ブロックの前記浮上面となる面に、予め定めた深さ
    および幅を有する1以上の溝を入れる第2の工程と、 前記ブロックの前記浮上面となる面を、表面が平面の定
    盤に押しつけて研磨する第3の工程と、 前記ブロックを、前記ブロックを構成する各磁気ヘッド
    の境界で切断することにより個々の磁気ヘッドに分割す
    る第4の工程とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッド
    の製造方法において、前記第3の工程の後であって前記
    第4の工程の前に、前記ブロックを構成する各磁気ヘッ
    ドの浮上面の複数箇所に突起を設ける工程を有すること
    を特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッド
    の製造方法において、前記第2の工程では、前記溝を、
    前記ブロックを構成する各磁気ヘッドの境界に沿って設
    けることを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法において、前記第2の工程では、前記溝を、前記境界
    の全てに設けることを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法において、前記第2の工程では、前記溝を、前記境界
    のうちのいくつかにのみ設けることを特徴とする薄膜磁
    気ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法において、前記第4の工程では、前記切断時の切断幅
    が、前記溝の溝幅よりも広くなるように切断することを
    特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法において、前記第4の工程で前記切断時の切断幅を、
    前記溝幅よりも狭くし、これにより、分割後の前記磁気
    ヘッドの両側面に段差を設けることを特徴とする薄膜磁
    気ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッド
    の製造方法において、前記ブロックの前記浮上面の裏面
    側の面を、前記浮上面の面粗さと同等の面粗さに研磨す
    る工程を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
  10. 【請求項10】請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッ
    ドにおいて、前記第2の工程で形成される前記溝の深さ
    は、前記ブロックの厚みの10%以上70%以下である
    ことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】スライダと、前記スライダの一端面に配
    置された薄膜磁気ヘッド素子とを有し、 前記スライダには、両側面に段差が形成されていること
    を特徴とする薄膜磁気ヘッド。
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