JP2000163727A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JP2000163727A
JP2000163727A JP33422498A JP33422498A JP2000163727A JP 2000163727 A JP2000163727 A JP 2000163727A JP 33422498 A JP33422498 A JP 33422498A JP 33422498 A JP33422498 A JP 33422498A JP 2000163727 A JP2000163727 A JP 2000163727A
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polishing
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Takateru Seki
高輝 関
Toshio Tamura
利夫 田村
Chihiro Isono
千博 磯野
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】より高精度な空気軸受面を有する磁気ヘッドを
効率的に製造する。 【解決手段】基板20の表面に複数の薄膜トランスデュ
ーサ12を縦横に形成する(a)。その基板20を、薄膜
トランスデューサ列に沿ってスライスする(b)。それに
より形成されたローバー20aの切断面をラッピング
し、1列全ての薄膜トランスデューサ12の素子高さを
所定寸法に仕上げると共に、スライダの裏面(磁気ディ
スクとの対向面)となるべき面を研摩する(c)。そのロ
ーバー20aの研摩面に、イオンミリング等で、約0.
1μmの段差が付いた段差付き面13a,13bを有す
るスライダレールおよびそれ以外のスライダ溝部14を
形成する(d)。さらに、そのローバー20aの加工面
(スライダレールを形成した面)を、平滑な研摩定盤23
に貼り付けられた研摩布23aでポリッシングする
(e)。最終的にそのローバー20aを個々の薄膜磁気ヘ
ッド10に分割する(f)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドの
構造および製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の磁気ディスク装置は、図4(a)に
示すように、等間隔で積み重ねられた磁気ディスク8
0、磁気ディスク80を回転させるスピンドル81およ
びその駆動モータ(不図示)、デジタル信号を記録再生す
る薄膜磁気ヘッド82、磁気ディスク80の目標トラッ
クに先端を移動させるアーム83およびその駆動装置8
4、アーム83の先端に薄膜磁気ヘッド82を連結する
と共に磁気ディスク80に薄膜磁気ヘッド82を押し当
てる負荷ばね85を備えている。そして、薄膜磁気ヘッ
ド82は、図4(b)に示すように、シャフト81と共に
高速回転する磁気ディスク80上から浮上するスライダ
86の先端面に薄膜トランスデューサ87を形成するこ
とによって構成されている。すなわち、スライダ86の
裏側(磁気ディスク80との対向面)に設けられたスライ
ダレール88の上面88a(空気軸受面88a)と、磁気
ディスク80の表面との間に生じる動圧を利用すること
によって、図5に示すように、薄膜トランスデューサ8
7(再生専用MR素子72および記録専用インダクティ
ブ型素子73)と磁気ディスク80との間に一定の浮上
量Dを確保する構成となっている。図6に示すように、
この浮上量Dが小さくなるほど磁気ディスク80のビッ
ト長が短くなるため、磁気ディスク80の高記録密度化
の要求の高まりに応じて、この浮上量Dの低減化が進ん
でいる。したがって、現在のところ、標準的な浮上量D
は、約40nm〜50nmとされているが、将来的には
20nm以下にまで抑制されるものと予想される(日経
メカニカル 5/27号 no.481(1996)参照)。
【0003】このように薄膜磁気ヘッド82の低浮上量
化が進行すると、スライダ86と磁気ディスク80との
吸着が問題となる。そこで、このような吸着を防止する
ため、通常は、スライダ86の裏面と磁気ディスク80
の表面との接触面積が狭くなるように、スライダ86の
裏面をその外縁部から中央部にかけてなめらかに突き出
させてある。空気の流れ方向へのスライダ裏面の反りは
クラウンと呼ばれ、その程度は、スライダ裏面の頂上と
後部外縁との高低差(クラウン量)で表される(図7(b)
参照)。また、空気の流れ方向と直交する方向へのスラ
イダ裏面の反りはキャンバと呼ばれ、その程度は、スラ
イダ裏面の頂上と側部外縁との高低差(キャンバ量)で表
される(図7(c)参照)。なお、実際のクラウン量および
キャンバ量は、いずれも、せいぜい数nm〜数10nm
程度である。
【0004】さて、このような薄膜磁気ヘッド82は、
図8に示したような製造プロセスによって製造されてい
る。
【0005】まず、フォトリソグラフィ薄膜プロセス技
術によって、セラミック基板70の表面上に複数の薄膜
トランスデューサ87を縦横方向に規則的に並べて形成
する(S60)。なお、ここで形成する各薄膜トランスデ
ューサ87は、それぞれ、図5に示した積層構造、すな
わち、最下層である下部保護膜70a上に、順次、下部
シールド膜71a、再生専用の磁気抵抗効果型(Magneto
-Resistive:MR)素子72または巨大磁気抵抗効果型
(Giant-Magneto-Resistive:GMR)素子、記録専用の
インダクティブ型素子71b、上部シールド膜73、上
部保護膜70bが積み重ねられた積層構造を有してい
る。
【0006】そして、各薄膜トランスデューサ列に沿っ
てセラミック基板70をスライスする(S61)。すなわ
ち、セラミック基板70から、1列の薄膜トランスデュ
ーサ87を有する板状ブロック70a(以下、ローバー
70aと呼ぶ)を複数切り出す。さらに、このローバー
70aの一方の切断面をラッピングすることによって、
各薄膜トランスデューサ87の素子高さ(図5における
MR素子72の高さS)を高精度に仕上げると共に、薄
膜磁気ヘッド82のスライダ86の裏面となるべき面を
研摩する(S62)。具体的には、ダイヤモンド砥粒等を
含む水溶性または油性ラップ液を回転中の軟質金属製定
盤71上に供給しながら、この軟質金属製定盤上にロー
バー70aの一方の切断面を押し当てる。但し、薄膜ト
ランスデューサ列の各薄膜トランスデューサ87の素子
高さSを一律に所定寸法に仕上げるには、このとき、ロ
ーバー70aを保持している研磨治具72を適当に変形
させ、ローバー70aの姿勢および形状を矯正する必要
がある。
【0007】そして、イオンミリングによって、ローバ
ー70aの研摩面をエッチングする(S63)。これによ
り、各薄膜トランスデューサ87に対応させて、それぞ
れ、スライダレール88およびそれ以外のスライダ溝部
89を形成する。そして、ローバー70aから個々のヘ
ッドチップを切り出す(S64)。
【0008】最終的に、これらのヘッドチップの裏面
(磁気ディスク80との対向面)を所定の曲面形状に整形
された軟質金属製定盤71でラッピングし、図7に示し
たクラウンおよびキャンバを各ヘッドチップの裏面に形
成すれば(S65)、薄膜磁気ヘッド82として完成する
(S66)。なお、ラッピングは、図9に示すように、回
転中の軟質金属製定盤71上にラップ液74を供給しな
がら、この軟質金属製定盤71上に、ワックス等で保持
具73に貼り付られた複数のヘッドチップ86の裏面を
押し当てることによって行われる。
【0009】なお、このような製造プロセスに関連する
技術が特開平4−358378号公報に開示されてい
る。
【0010】ところで、薄膜磁気ヘッドの超微小浮上量
化を実現するため、図10(a)に示すような新たな形状
のスライダ100が開発されている。このスライダ10
0の裏側に設けられたスライダレール101は、図10
(b)に示すように、スライダ溝部の底面から数μmの段
差h1が付けられた下段面101b、下段面101bか
ら10-1μmオーダーの段差h2が付けられた上段面1
01aを有している。これら段差付き段面101a,1
01bのうち、主として上段面101aが空気軸受面と
して機能する。なお、この種の薄膜磁気ヘッドとして
は、例えば、特開平8−339524号公報記載の薄膜
磁気ヘッド、特開平8−180355号公報の薄膜磁気
ヘッド等が挙げられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
製造プロセスによって、図10に示した薄膜磁気ヘッド
を製造しても、その浮上性能が確保されない可能性があ
る。最終仕上げ工程であるラッピング加工(図8のS6
5)の加工精度が0.05μm〜0.3μm程度であるた
め、スライダレール101の段差付き面101a,10
1bの段差h2の精度を維持することができないからで
ある。この最終仕上げ工程であるラッピング加工を省略
するには、ローバー段階でのラッピング加工(図8のS
62)において、空気軸受面として要求される精度にま
でローバー切断面が仕上げられていなければならない
が、ローバー段階でのラッピング加工は、ローバーの姿
勢および形状を矯正しながら行われるため、その仕上げ
面にはうねり等が発生していることが多い。その結果と
して、スライダレール101の段差付き面101a,1
01bには、図10(c)に示すように、スライダ溝10
2の底面と曲率中心を同じくする曲率βが付いているこ
とが多い。
【0012】そこで、ラッピング加工に代わる最終仕上
げ加工方法として、特開平5−334643号公報記載
の加工方法、すなわち、スライダの裏面のスライダ溝部
またはその反対側の面に複数の痕を付けることによって
生じる歪みで空気軸受面の形状を制御する加工方法が提
案されている。しかし、この加工方法を採用すると、全
ての薄膜磁気ヘッドの空気軸受面の形状を測定する工程
が別途必要となるため、製造効率が低下する。また、ス
ライダの裏面およびその反対側の面に歪みを均一に発生
させることも困難である。
【0013】そこで、本発明は、より高精度な空気軸受
面を有する磁気ヘッドを効率的に製造することできる磁
気ヘッドの製造方法を提供することを第一の目的とす
る。また、より浮上性能の優れた磁気ヘッドを提供する
ことを第二の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数の薄膜トランスデューサが形成され
た基板を、前記薄膜トランスデューサ列に沿って複数の
ローバーにスライスし、当該各ローバーから個々の磁気
ヘッドを切り出す磁気ヘッドの製造方法であって、前記
各ローバーの一方の切断面をラッピングし、前記各薄膜
トランスデューサの素子高さを規制するラッピング工程
と、前記各ローバーの研摩面をエッチングし、前記各薄
膜トランスデューサに対応付けて、それぞれ、磁気ディ
スクと対向する段差付き面を有するスライダレールを形
成するエッチング工程と、前記磁気ヘッドの切出し前ま
たは前記磁気ヘッドの切出し後に、前記スライダレール
を研摩布でポリッシングするポリッシング工程とを有す
ることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法を提供する。
【0015】本磁気ヘッドの製造方法によれば、最終工
程であるポリッシング工程において、大量のスライダレ
ールの上段面、すなわち、磁気ヘッドの空気軸受面を一
気に平滑化することができる。もちろん、特開平5−3
34643号公報記載の加工方法を採用した場合に必要
となるような形状測定工程は不要である。したがって、
より高精度な空気軸受面を有する磁気ヘッドを効率的に
製造することできる。
【0016】また、本発明は、スライダレールが形成さ
れたスライダを有する磁気ヘッドであって、前記スライ
ダレールは、磁気ディスクと対向する段差付き面を有
し、当該段差付きの面のうちの少なくとも上段面は、前
記スライダ本体の曲率中心よりも遠方に曲率中心を有す
ることを特徴とする磁気ヘッドを提供する。
【0017】本構造によれば、空気軸受面として機能す
るスライダレール上段面の平滑性が確保されるため、磁
気ヘッドがより優れた浮上性能を発揮する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
【0019】最初に、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの構造について説明する。
【0020】本薄膜磁気ヘッド10は、図1(a)に示す
ように、シャフトと共に高速回転する磁気ディスク上か
ら浮上するスライダ11、スライダ11の先端面に形成
された薄膜トランスデューサ12を備えている。そし
て、スライダ11の裏面(磁気ディスクとの対向面)に
は、所定のパターンのスライダレール13が設けられて
いる。このスライダレール13は、図1(b)に示すよう
に、スライダレール以外のスライダ溝部14の底面から
数μmの段差が付けられた下段面13b、下段面13b
から10-1μmオーダーの段差が付けられた上段面13
aを有している。これら段差付き面13a,13bのう
ち、少なくとも上段面13aは、スライダ溝部の底面1
4の曲率中心よりも遠方に、好ましくは無限遠に、曲率
中心を有している。すなわち、段差付きのスライダレー
ル13の上段面13aを意図的に平滑化してある。
【0021】このような構造によれば、スライダ11の
空気軸受面として機能する上段面13aが平滑性が確保
されるため、薄膜磁気ヘッド10がより優れた浮上性能
を発揮する。さらにスライダレール13の下段面13b
の曲率中心も、同様に、スライダ溝部14の底面の曲率
中心よりも遠方に位置させるようにすれば、薄膜磁気ヘ
ッド10の浮上性能をさらに向上させることができる。
なお、このようなスライダレール13の段差付き面13
a,13bの曲率は、(米)ZYGO社のNEWのVIE
W200、(米)WYKO社のNT2000等の光学式非
接触形状測定器、(米)スローン・テクノロジー社のDE
KTAK8000等の接触式形状測定器によって測定す
ることができる。
【0022】ところで、このような構造は、本実施の形
態に係る製造プロセスにおいて得られるものである。以
下、図2により、その製造プロセスについて説明する。
【0023】まず、(a)に示すように、スパッタリング
等のフォトリソグラフィ薄膜プロセス技術によって、ア
ルチック材(Al23−TiC)等からなるセラミックス
基板20の表面に、複数の薄膜トランスデューサ12を
形成する。なお、ここで形成する各薄膜トランスデュー
サ12は、それぞれ、図5に示した積層構造と同様な積
層構造を有するものである。
【0024】そして、(b)に示すように、研削砥石、ワ
イヤソー等によって、各薄膜トランスデューサ列に沿っ
てセラミック基板20をスライスする。すなわち、セラ
ミック基板20から、1列(通常、40個程度)の薄膜ト
ランスデューサ12を有する約2インチのローバー20
aを複数切り出す。
【0025】そして、(c)に示すように、これらのロー
バー20aの一方の切断面をラッピングすることによっ
て、1列全ての薄膜トランスデューサ12の素子高さを
所定の寸法に仕上げると共に、完成品である薄膜磁気ヘ
ッド10のスライダ11の裏面となるべき面を研摩す
る。具体的には、粒径0.1μm〜0.5μm程度のダイ
ヤモンド砥粒等を含む水溶性または油性ラップ液を、回
転数10r/min〜50r/min程度で回転中の軟
質金属製定盤21上に供給しながら、この軟質金属製定
盤21上にローバー20aの一方の切断面を押し当て
る。但し、薄膜トランスデューサ列の全ての薄膜トラン
スデューサ20aの素子高さを一律に所定寸法に仕上げ
るには、このとき、ローバー20aを保持している研磨
治具22を適当に変形させ、ローバー20aの姿勢およ
び形状を矯正する必要がある。
【0026】そして、(d)に示すように、イオンミリン
グ、RIE等によって、ローバー20aの研摩面をエッ
チングする。これにより、ローバー20aの研摩面に、
約0.1μmの段差が付いた段差付き面13a,13bを
有するスライダレール13およびそれ以外のスライダ溝
部14を、各薄膜トランスデューサ12に対応させてそ
れぞれ形成する。このエッチング加工による加工歪み
は、このエッチング加工の前加工であるラッピング(c)
の研摩量のバラツキ等と相俟って、ローバー20aの面
形状に10nm〜15nm程度のバラツキが発生させ
る。そこで、(e)に示すように、平滑な研摩定盤23に
貼り付けられた研摩布23aによって、ローバー20a
の加工表面(スライダレール13を形成した面)をポリッ
シングする。このポリッシングによって、ローバー20
aの加工表面を5nm〜10nm程度除去すれば、必然
的に、スライダレールの段差付き面13a,13bの段
差(0.1μm)の精度を劣化させることなく、スライダ
レール13の上段面13aだけを平滑化することができ
る。具体的には、回転数1r/min〜10r/min
で回転中の研摩定盤23に貼り付られた厚さ0.95m
m程度の硬質発砲ポリウレタン系研摩布23aに、粒径
0.05μm〜0.1μm程度のダイヤモンド砥粒を分散
させた油性加工液を3cc/min〜5cc/min程
度で供給しながら、研摩治具24に0.3kg/cm2
1kg/cm2程度の研摩荷重を加えることによって、
研摩治具24に貼り付けられたローバー20aの加工表
面を研摩布23aに押し当てる。なお、研摩治具24と
ローバー24aとの間には弾性体24aが介在させてあ
る。
【0027】そして、(f)に示すように、研削等によっ
て、ローバー20aから個々の薄膜磁気ヘッド10を切
り出す。以上のプロセスによって、段差付き面13a,
13bのうちの少なくとも上段面13aが平滑化された
スライダレール13を有する薄膜磁気ヘッド10が量産
される。なお、この製造プロセスには、製造効率の低下
を招く煩雑な工程、例えば、特開平5−334643号
公報記載の加工方法を採用した場合に必要となる形状測
定工程等が含まれていないため、図7に示した薄膜磁気
ヘッドの製造プロセスよりも製造効率が低下することは
ない。
【0028】ところで、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッド10は、以上の製造プロセス以外の製造プロセスに
よっても製造可能である。例えば、以上の製造プロセス
においては、ローバーから個々の磁気ヘッドを切り出す
前の段階(すなわちローバーの段階)でポリッシング加工
を実行しているが、図3に示すように、ローバーから個
々の磁気ヘッドを切り出した後の段階(すなわち磁気ヘ
ッドとなった段階)でポリッシング加工(f)を実行する
ようにしても構わない。このように、最終加工としてポ
リッシング加工(f)を実行するようにすれば、その前加
工である切断加工(e)で生じた加工歪みも除去すること
ができるため、より浮上性能の優れた薄膜磁気ヘッドを
製造することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法によ
れば、より高精度な空気軸受面を有する磁気ヘッドを効
率的に製造することできる。また、本発明に係るヘッド
構造によれば、磁気ヘッドの浮上性能をより向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の一形態に係る薄膜磁気
ヘッドの外観図であり、(b)は、そのC−C断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の一形態に係る薄膜磁気ヘッドの
製造方法を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る薄膜磁気ヘッドの
製造方法を説明するための図である。
【図4】(a)は、従来の磁気ディスク装置の外観図であ
り、(b)は、その薄膜磁気ヘッドを裏面側から見た拡大
図である。
【図5】従来の薄膜磁気ヘッドの薄膜トランスデューサ
部の断面図である。
【図6】MR素子と磁気ディスクとの間隔(浮上量)と、
記録ビット長との関係を示した図である。
【図7】(a)は、従来の磁気ヘッドの外観図であり、
(b)および(c)は、そのA−A断面図およびB−B断面
図である。
【図8】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明するた
めの図である。
【図9】図8のS62におけるラッピング加工を説明す
るための図である。
【図10】(a)は、従来の磁気ヘッドの外観図であり、
(b)および(c)は、その理想的なC−C断面および実際
のC−C断面図である。
【符号の説明】
10…薄膜磁気ヘッド 11…スライダ 12…薄膜トランスデューサ 13…スライダレール 13a…スライダレールの上段面 13b…スライダレールの下段面 14…スライダ溝部 20…セラミックス基板 20a…ローバー 21…軟質金属製定盤 22…研磨治具 23…研摩定盤 23a…研摩布 24…研摩治具 24a…弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯野 千博 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA01 PA05 PA09 QA02 RA02 RA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の薄膜トランスデューサが形成された
    基板を、前記薄膜トランスデューサ列に沿って複数のロ
    ーバーにスライスし、当該各ローバーから個々の磁気ヘ
    ッドを切り出す磁気ヘッドの製造方法であって、 前記各ローバーの一方の切断面をラッピングし、前記各
    薄膜トランスデューサの素子高さを規制するラッピング
    工程と、 前記各ローバーの研摩面をエッチングし、前記各薄膜ト
    ランスデューサに対応付けて、それぞれ、磁気ディスク
    と対向する段差付き面を有するスライダレールを形成す
    るエッチング工程と、 前記磁気ヘッドの切出し前または前記磁気ヘッドの切出
    し後に、前記スライダレールを研摩布でポリッシングす
    るポリッシング工程とを有することを特徴とする磁気ヘ
    ッドの製造方法。
  2. 【請求項2】スライダレールが形成されたスライダを有
    する磁気ヘッドであって、 前記スライダレールは、磁気ディスクと対向する段差付
    き面を有し、 当該段差付きの面のうちの少なくとも上段面は、前記ス
    ライダ本体の曲率中心よりも遠方に曲率中心を有するこ
    とを特徴とする磁気ヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114251987A (zh) * 2021-12-20 2022-03-29 智奇铁路设备有限公司 一种轴装制动盘磨耗检测尺及检测方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114251987A (zh) * 2021-12-20 2022-03-29 智奇铁路设备有限公司 一种轴装制动盘磨耗检测尺及检测方法
CN114251987B (zh) * 2021-12-20 2024-02-06 智奇铁路设备有限公司 一种轴装制动盘磨耗检测尺及检测方法

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