JPS62919Y2 - - Google Patents

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JPS62919Y2
JPS62919Y2 JP12325982U JP12325982U JPS62919Y2 JP S62919 Y2 JPS62919 Y2 JP S62919Y2 JP 12325982 U JP12325982 U JP 12325982U JP 12325982 U JP12325982 U JP 12325982U JP S62919 Y2 JPS62919 Y2 JP S62919Y2
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synthetic resin
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film layer
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JP12325982U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種装飾品、壁材その他種々の用途に
供し得るユニークな合成樹脂成型品に関し、更に
詳しくは透過光線の乱反射及び拡散メデイアとし
て機能する細かい凹凸粗面模様と色柄模様とを内
部に備え、片面に被覆された金属膜層の鏡面効果
によつて上記二種の模様が互いに絡み合つて独特
の美観を呈する合成樹脂成型品である。
近時、壁材或いは各種インテリア用品等に色柄
模様を備えた合成樹脂合板が広く用いられるよう
になつた。合成樹脂合板は材料コストが安く多彩
な模様が可能であるので急速に賞用されるように
なつたが、最近ではその種類も多種多様となり設
計者のモチーフに合わせた選択幅も極めて広範囲
に及ぶところとなつた。このような目覚ましい発
展を遂げた樹脂合板ではあるが、なお漸新な素材
が求められているのも事実である。
本考案は上記動向に鑑みなされたもので、細か
な凹凸粗面模様と色柄模様との光学メデイアに加
えて、金属膜層の鏡面効果によるこれら模様の虚
像が複雑に絡み合つたユニークな模様メデイアを
合成樹脂の成型品に於て実現し、壁材或いはイン
テリア装飾品等の意匠性に富んだ漸新な合成樹脂
成型品を提供するにある。
本考案実施例を図に採り説明すると、第1図は
本考案が採用された成型品(樹脂板)の斜視図、
第2図は第1図−線縦断面図、第3図は第1
図成型品の製造方法の一例を示す分解斜視図、第
4図、第5図及び第6図は他の実施例の縦断面
図、第7図は第6図の実施例の製造方法の一例を
示す分解斜視図である。即ち、本考案は互いに対
向する夫々の内面が細かい凹凸粗面10,20と
された同質で且つ透光性の第1の合成樹脂層1と
第2の合成樹脂層2との間に、該樹脂層1,2と
は異質の薄い透光性の樹脂フイルム層3を介挿し
て成る複合成型品であつて、上記成型品の厚み内
に透光部41及び非透光部42より成る色柄模様
層4を少なくとも一層封蔵すると共に上記成型品
の厚み方向片面に金属膜層5を被覆したことを特
徴とする合成樹脂成型品である。第1図及び第2
図はプレス成型された平板を示し、第1の合成樹
脂層1と第2の合成樹脂層2との間に薄い樹脂フ
イルム層3が介挿され、第2の合成樹脂層2の厚
み内に色柄模様層4が封蔵され、更に第2の合成
樹脂層2の外面(図では下面)にアルミ蒸着によ
り形成された金属膜層5が被覆されている。第1
の合成樹脂層1と第2の合成樹脂層2の対向内面
には細かい線状の凸条、凹条の凹凸粗面10,2
0が夫々刻設され、この線状の凹凸粗面10,2
0が交差するよう樹脂フイルム層3を介して熱圧
一体とされている。この成型品の製造方法の一例
を第3図に基づき説明すると、平面にアルミ蒸着
膜層aが被覆された透光性ポリエステル樹脂のフ
イルム24を該蒸着膜層aを下にして、その上に
透光性塩化ビニル樹脂板又は複数枚の透光性塩化
ビニル樹脂のカレンダーシート23と、単一色の
絵模様Pが印刷された透光性塩化ビニルのカレン
ダーシート22と、線状の凸条凹条の凹凸粗面2
0が刻設された透光性塩化ビニル樹脂板21と、
透光性アクリルフイルム31と、線状の凸条凹条
の凹凸粗面10が刻設された透光性塩化ビニル樹
脂板11とを、上記線状の凹凸粗面10,20が
互いに対向し合うようにし且つ交差状態で積層
し、これらを熱圧着一体化して第1図及び第2図
の如き成型品を得る。この熱圧によつて、透光性
塩化ビニル樹脂の樹脂板21、シート22、樹脂
板又はシート23及びポリエステルフイルム24
が第2の合成樹脂層2を、透光性アクリル樹脂フ
イルム31が薄い樹脂フイルム層3を、また透光
性塩化ビニル樹脂板11が第1の合成樹脂層1を
夫々形成することとなる。更に、上記単一色の絵
模様Pは印刷部分P2と非印刷部分P1が混在されて
成る絵模様で、図ではパンチング模様を示し、熱
圧によつて第2の合成樹脂層2に封蔵され、この
印刷部分P2及び非印刷部分P1が夫々非透光部42
及び透光部41となつて色柄模様層4を、アルミ
蒸着膜層aが金属膜層5を形成する。第2の合成
樹脂層2は熱圧の際互いに融着しその界面が定か
でなくなり、絵模様Pのみが封蔵される如くなる
が、第1の合成樹脂層1と第2の合成樹脂層2と
の間に介挿される透光性のアクリル樹脂フイルム
31はこれらと異質の樹脂で成る為、融着はする
ものの屈折率の違いによつて樹脂フイルム層3と
して視覚され、しかも第1及び第2の合成樹脂層
1及び2の対向内面には凹凸粗面10,20が刻
設されて居り、該凹凸粗面10,20がいずれも
細い線状で互いに交差しているから、上記フイル
ム層3の光学的効果によつて該フイルム層3を介
した合成樹脂層1及び2の界面は光の乱反射及び
拡散メデイアによつてしぼ模様1020の如く視
覚される。金属膜層5は通常の蒸着手段によつて
得たアルミ蒸着膜aが最も好ましいが、その他の
クロム蒸着、クロムメツキ、金属箔の貼着等種々
の公知手段を用いることも出来る。また成型品が
形状物の場合、形状物成型時にこの金属膜層5を
損傷させる懸念がある為、成型後に金属被覆する
ことが望ましい。合成樹脂層1及び2は透光性塩
化ビニル樹脂に限らず、透光性アクリル樹脂或い
は同じくポリカーボネート等が採用され、また樹
脂フイルム層3も同様であるが、合成樹脂層1及
び2と異質の樹脂より成ることが必須である。
上記構成の成型品において、該成型品の片面に
金属膜層5が被覆され、透光性の第2の合成樹脂
層2の厚み内には透光部41と非透光部42とが
混在した色柄模様層4が封蔵されると共に、第1
の合成樹脂層1と第2の合成樹脂層2との間には
双方の凹凸粗面10,20によるしぼ模様102
0が形成されているから、この成型品を表面より
外観視した時、しぼ模様1020の下に透光部4
1と非透光部42とより成る色柄模様層4が透視
され、更にアルミ蒸着膜層5の鏡面効果によつ
て、上記色柄模様層4の虚像4iが透光部41を
通して金属膜層5に視覚され、しぼ模様102
0、色柄模様層4及びその虚像4iとが錯綜して
一種独特の模様メデイアを醸し出す。しかも見る
角度によつて色柄模様層4と虚像4iとの重合・
非重合部分が交互に現出し所謂モアレ模様を呈
し、視覚位置を変えるとそれに伴いそのモアレ模
様が変化し且つ移動して恰も生き物の如き様相を
示す。またしぼ模様1020によつて金属膜層5
の鏡面効果を和らげ、この金属膜層5の弱い光の
反射と色柄模様層4及びその虚像4i、更にはし
ぼ模様1020とが重奏してこれまでの合板には
ない立体的で漸新なイメージが創出される。
第4図、第5図は本考案の他の実施例を示し、
このうち第4図は色柄模様層4と樹脂フイルム層
3とが面接しこの両者が第1の合成樹脂層1と第
2の合成樹脂層2との間に介挿された状態を示す
が、色柄模様層4が成型品の厚み内に封蔵されて
いることに変りはない。この場合色柄模様層4は
上記樹脂層1,2の凹凸粗面10,20によつて
多少歪められ、上記とはまた趣きを異にする模様
層を呈する。また第5図は第1の合成樹脂層1に
色柄模様層4が封蔵されて居り、外観視した時色
柄模様層4は明瞭に視覚されるが金属膜層5によ
る模様層4の虚像4iは凹凸粗面10,20によ
るしぼ模様を通すことになるから、ぼやけて見え
両者のコントラストが更に特異な模様メデイアを
呈する。この両実施例の成型品の製造要領は上述
の製造方法に於ける各積層物の順序を変えること
によつて容易になされることは云うまでもない。
第6図は更に他の実施例を示すもので、上記第
4図に示された実施例の樹脂フイルム層3が一部
欠損して不連続とされている。この成型品の製造
方法の一例を第7図に示すが、基本的手段は上記
と何等変りはなく、透光性樹脂フイルム31に部
分的欠損部311が切抜かれて居り、図ではRと
いう図柄が切抜き形成されている。このようなフ
イルム31を介挿して成る熱圧成型品に於ては、
該欠損部311で第1の合成樹脂層1と第2の合
成樹脂層2とが均一一体化してしぼ模様を生じず
フイルム31の非欠損部との間の光の透過現象を
異にする。即ち、上記のしぼ模様がR型の透光部
を備えることになり、このR型の図柄を備えたし
ぼ模様と、色柄模様層4とその虚像4i及び金属
膜層5の鏡面効果とが錯綜しユニークな図柄模様
が現出される。
尚、上記各実施例に於てはいずれも色柄模様層
4を成型品の厚み内に一層封蔵した例を示した
が、これを複数層とすることも可能であり、それ
によつて更に複雑且つ意匠性に富んだ模様メデイ
アを表現することが出来るし、該色柄模様層4を
複数の樹脂フイルム層3内に封蔵させることも本
考案を逸脱するものではない。また、金属膜層5
をアルミの半蒸着膜層としたり、スリツト等を多
数開孔して、鏡面効果を所謂ハーフミラーの如く
すれば、成型品の背後にある物体をその金属膜層
5を通して朧ろげにすることが出来、前記模様メ
デイアと相俟つて上記とはまた違つた雰囲気が得
られる。更に、透光性の合成樹脂層1及び2を顔
料もしくは染料等により透光性を維持したまま着
色することも自由であり、例えば黄色に着色すれ
ばこれを表面より見ると上記では銀色に視覚され
た金属膜層5が金箔の如く見え、ユニークな模様
メデイアに加えて豪華さも付加され、その他適宜
着色することによつて使用者のモチーフに合わせ
た選択幅を無限に拡大することも出来る。成型品
自体の厚みは目的用途に応じて適宜定められると
共に、色柄模様層4の封蔵部位はその模様と虚像
との絡み合い及びしぼ模様による光学的効果等の
考慮から製作者のモチーフによつてこれも適宜定
められることは云うまでもない。加えて、凹凸粗
面10,20を上記実施例では細い線状の凸条、
凹条としたが、これを細い梨地模様とすれば、上
記とは趣きを異にする光学メデイアが得られ、こ
れも同様適宜採択されるものである。
叙述の如く、本考案の成型品は片面に金属膜層
が被覆され、成型品の厚み内には色柄模様層が封
蔵されると共に、成型品の実体である透光性の合
成樹脂層とは異質の透光性合成樹脂フイルム層が
介挿され、しかもフイルム層の介挿部位の上記合
成樹脂層の対向内面が凹凸粗面とされて光の乱反
射及び拡散メデイアを形成しているから、金属膜
層の鏡面効果と、色柄模様層と、凹凸粗面の光の
乱反射及び拡散メデイアとが重奏し、従来の樹脂
合板では得られない一種独特のイメージを醸し出
す成型品である。この新規な成型品は各種インテ
リア用品、壁材等に好ましく採用される極めて商
品価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が採用された成型品(樹脂板)
の斜視図、第2図は第1図−線縦断面図、第
3図は第1図成型品の製造方法の一例を示す分解
斜視図、第4図、第5図及び第6図は他の実施例
の縦断面図、第7図は第6図の実施例の製造方法
の一例を示す分解斜視図である。 符号の説明、1……第1の透光性合成樹脂層、
2……第2の透光性合成樹脂層、10,20……
凹凸粗面、3……透光性合成樹脂フイルム層、4
……色柄模様層、41……透光部、42……非透
光部、5……金属膜層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに対向する夫々の内面が細かい凹凸粗面と
    された同質で且つ透光性の第1の合成樹脂層と第
    2の合成樹脂層との間に、該樹脂層とは異質の薄
    い透光性の樹脂フイルム層を介挿して成る複合成
    型品であつて、上記成型品の厚み内に透光部及び
    非透光部より成る色柄模様層を少なくとも一層封
    蔵すると共に上記成型品の厚み方向片面に金属膜
    層を被覆したことを特徴とする合成樹脂成型品。
JP12325982U 1982-08-13 1982-08-13 合成樹脂成型品 Granted JPS5929229U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12325982U JPS5929229U (ja) 1982-08-13 1982-08-13 合成樹脂成型品

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JP12325982U JPS5929229U (ja) 1982-08-13 1982-08-13 合成樹脂成型品

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JPS5929229U JPS5929229U (ja) 1984-02-23
JPS62919Y2 true JPS62919Y2 (ja) 1987-01-10

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JP12325982U Granted JPS5929229U (ja) 1982-08-13 1982-08-13 合成樹脂成型品

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JPS625344U (ja) * 1985-06-21 1987-01-13

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JPS5929229U (ja) 1984-02-23

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