JPS628979A - 粗紡機における粗糸巻取速度の制御装置 - Google Patents

粗紡機における粗糸巻取速度の制御装置

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JPS628979A
JPS628979A JP11982186A JP11982186A JPS628979A JP S628979 A JPS628979 A JP S628979A JP 11982186 A JP11982186 A JP 11982186A JP 11982186 A JP11982186 A JP 11982186A JP S628979 A JPS628979 A JP S628979A
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bobbin
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flyer
front roller
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Takashi Ogiso
隆 小木曽
Katsutoshi Kishi
岸 勝敏
Hachiro Yokoyama
横山 八郎
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一定回転のフライヤによって加熱した粗糸を
、そのフライヤよりも高速回転のボビン上に層状に巻き
取って所定のパッケージに成形する所謂ボビンリード式
の粗紡機において、該ボビンの巻取速度を、パッケージ
成形の巻き始めがら満管までの間室に粗糸張力が略一定
になるように自動的に制御する粗紡機における粗糸巻取
速度の制御装置に関するものである。
従来の技術 従来のボビンリード式の粗紡機においては、加熱した粗
糸をボビン上に層状に巻き取るにあたって、その粗糸の
巻取速度を牽伸装置からの紡出速度と常に同一にするた
めに、ボビンの駆動系統中に一対のコーンドラムによる
変速機構が組み込まれ、その変速機構のコーンドラム対
間に捲回したベルトを、パッケージの一層毎に所定量宛
移動することによりボビンの回転数を1層毎に漸減する
ようになっている。
Nn 3 しかるに、このパッケージの1層毎の粗糸の巻取速度は
、粗糸層数に単純に比例せず、繊維の種類、繊維特性、
粗糸番手、撚数、プレクサの加圧力などの紡出条件によ
って微妙に変化する。したがって、成る特定の紡出条件
を基準にして設計した1種類のコーンドラム対では、広
範な紡出条件に対してパッケージの1層毎の粗糸の巻取
速度を常に紡出速度と同一にすることは事実−L困難で
あった。このため、■紡出条件に応じて調整可能な補助
カムを用いてベルトの送り量を変更可能にしたもの、■
コーンドラム対のベルトを送るシフタの駆動源の電車の
歯数を所定数よりも1歯はど少なく設定し、このベルト
を僅かに多く送って巻取途」二の粗糸をたるみ気味とな
し、このたるみが累積されると光電手段で検出して制御
モータを短時間だけ付勢し、この制御入力をシフタのラ
ック杆に噛合う歯車から電車に至る歯車列に加えること
により、ベルトの送りを少し戻してボビンの回転数を補
正するもの(特公昭51−22532号)、■牽伸装置
のフロントローラとフライヤトップ間の粗糸に、噴出空
気流による外力を加えて積極的に振動させ、その粗糸の
固有振動数を周波数測定器によって測定し、その固有振
動数と設定振動数とを比較し、その固有振動数と設定振
動数との間に偏差があれば、その偏差値に応じてボビン
の回転数を増速又は減速してパッケージ成形の巻き始め
から満管に至る間の粗糸張力を常に一定に保って粗糸を
巻き取るようにした粗紡機における粗糸巻取装置(特公
昭56−25525号公報)などが既に提案されている
発明が解決しようとする問題点 前記従来の技術■によれば、紡出条件が変る度に、多く
の拭動を行って前記コーンドラムのベルトの送り量を設
定しなければならず、実用−]二好ましいものでない。
また、■によればパッケージの糸層が切替る度毎にベル
トを多く送って粗糸をたるみ気味にして巻き取り、その
たるみが累積されて一定量に達するとベルトを戻して粗
糸張力を張り側へ補正して粗糸の巻き取りが行われる。
したがって、この方法によって粗糸を巻き取った場合N
α5 には、その粗糸張力が何層に1回の割合で張り側へ補正
され、その1の補正値が比較的大きく、粗  ′糸張力
は急激に変化するために、パッケージの両部端で肩崩れ
が発生し易く、また、巻取速度に関連する粗糸番手が一
定以上変った場合には電車の歯数を変更しなければなら
ない。更に■によれば牽伸装置のフロントローラとフラ
イヤトップ間の粗糸に対して噴出空気流を間欠的に吹き
付けて粗糸を積極的に振動させるようになっているため
に、空気噴出装置を配備したサンプル錘において、フロ
ントローラとフライヤトップ間の粗糸に、間欠的に吹き
付けられる空気流の圧力が作用し、特に、合繊若しくは
合繊との混紡による甘撚りの粗糸の場合該間の粗糸に不
正ドラフトが発生し易く、同時に毛羽の発生も多くなる
。また、サンプル錘と他錘との間に噴出空気流の吹き付
けによる粗糸張力差を生じ、粗糸の巻取条件を全錘にわ
たって均一にすることができないという欠点を有してい
た。
更に、この粗糸巻取装置では、フロントローラとフライ
ヤトップ間の粗糸に外力を加えて積極的にNα6 振動させ、その外力を加えた場合の粗糸の固有振動数を
、粗糸張力の対応値として測定し、その固有振動数を予
め設定した設定振動数と比較し、その固有振動数と設定
振動数との間の偏差値に応じてボビンの回転数を増速又
は減速するようになっている。したがって、この装置に
おいては、設定値指示装置の設定振動数の設定値が、粗
糸張力を適正な一定値に保つための重要なポイントにな
る。
このため、この設定値指示装置の設定振動数を広範な紡
出条件(繊維の種類、繊維特性、粗糸番手、撚数等)に
対応して夫々適正な値に設定するには、各紡出条件毎に
適正な粗糸張力を拭動によって見出し、かつ、その適正
な粗糸張力下の粗糸に噴出空気流を吹き付けた際の固有
振動数を求め、その固有振動数を前記設定値指示装置に
設定する必要がある。したがって、このような従来の粗
糸巻取装置を具備した粗紡機では、粗糸張力を一定にし
て粗糸を巻き取る装置を具備していても、該装置の設定
振動数を設定するために、前述した補助カムを用いた従
来の粗紡機よりも面倒な上記の作業No7 を紡出条件が変る度に行わなければならず、やはり実用
上好ましいものではなかった。
問題点を解決するための手段 本発明は第1図に示すように、粗紡機のフロントローラ
とフライヤトップ間に渡っている粗糸の位置を連続して
検出し得る非接触式の粗糸位置検出装置と、この粗糸位
置検出装置からの粗糸の位置信号に基いて粗糸の張力状
態を演算する手段と、この演算結果と予め設定した設定
値を基に、粗糸の張力が適正でない場合には適正となる
ように補正信号を出力する手段と、この補正信号に基づ
きボビン回転数を変更する変更装置とから成ることを特
徴とする。
作用 前記手段によれば、フライヤトップとフロントローラ間
に渡っている粗糸の位置を非接触の粗糸位置検出装置に
より連続的に検出し、検出された粗糸位置を基に粗糸の
張力状態を演算し、予め設定した粗糸張力の設定値と演
算結果を基に粗糸張力が適正でない場合には補正信号を
出力し、この補正信号によりボビン回転数を変更する。
こうして粗糸位置を連続して検出することにより張力の
微細な変化をとらえて粗糸張力を正確に補正し。
パッケージ成形の巻き始めから満管までのボビン回転数
が、常に牽伸装置からの紡出速度に適合するように自動
制御され、パッケージ成形の巻き始めから満管までの粗
糸張力が略一定となり、良好なパッケージの成形が可能
になる。
第1実施例 第2図は本発明の第1実施例を示すボビンリード式の粗
紡機で、メインモータ1から■プーリ2.3とVベルト
4を介してドライビングシャフト5が駆動され、そのド
ライビングシャフト5からツイストチェンジギヤ6を組
み入れた歯車列7を介して牽伸装置のフロントローラ8
が駆動される。
また、ドライビングシャフト5からプーリ9.10とタ
イミングベルト11を介してフライヤ駆動用のトップシ
ャフト12が駆動され、このトップシャフト12に固着
した歯車13が上部支持式のフライヤ14に取付けた歯
車15と噛合してフラNα9 イヤ14を定速回転で駆動する。一方、ドライビングシ
ャフト5に固着した歯車16が差動歯車機構17の外歯
車18と噛合し、その差動歯車機構17の回転板19の
軸端に設けたチェノホイール20と中間チェノホイール
21間にチェノ22が捲回され、その中間チェノホイー
ル21と別のチェノホイール23間にチェノ24が捲回
され、このチェノホイール23と同軸上の歯車25がボ
ビンシャフト26の歯車27と噛合し、そのボビンシャ
フト26上の歯車28がボビン30を駆動するボビンホ
イール29と噛合し、後述の入力軸39の回転入力がな
ければボビン3oをフライヤ14と同一回転数で駆動す
る定速駆動機構が構成されている。また、前記歯車列7
の中間歯車31と32を固着したトップコーンドラムシ
ャフト33には、トップコーンドラム34が固着され、
そのトップコーンドラム34と、その下方に軸支したボ
ットムコーンドラム35間にはベルト36が捲回され、
そのボットムコーンドラム35の出力軸37が歯車列3
8を介して前記差動歯車機構17Nα10 の入力軸39に取付けた歯車40と連結され、さらに、
上記ベルト36を移動させるためのベルトシフタ41に
は、ラック42が連結され、そのラック42が竪軸43
に装着した差動歯車機構44の出力側の外歯車45と噛
合している。外歯車45はその上部に一体的に円板45
aを備え、この外歯車45を貫通して太陽歯車44aの
軸が下方へ突出して後述する傘歯車71. aと一体的
に構成されて外歯車45に対し相対回動可能にしてあり
、更にこの太陽歯車44a等の中心部を前記竪軸43が
貫通し、太陽歯車44a等に対し相対回転可能にしであ
る。竪軸43は更に内歯車44bにキ一連結され、この
内歯車44bと前記太陽歯車44aは遊星歯車44cに
より連動するようにしである。かつ、この竪軸43はそ
の上端に固着したプーリー46とロープ47及び重錘4
8を介して図の矢印方向Aに付勢され、その付勢した竪
軸43が下端の歯車列49を介して連結した爪型5゜と
爪51.52によって回動を規制され、この爪51及び
52が、図示を省略した既知の成形装置Nα11 と連動してパッケージ成形の両端部で爪型50に交互に
係脱することにより、該竪軸43が重錘48の付勢力に
よってボビンレール(図示省略)の昇降の両端部で図示
の矢印方向Aへ所定量宛回動し、この竪軸43の回動に
よって差動歯車機構44と外歯車45を介してラック4
2とベルトシフタ41及びベルト36が第2図の左側か
ら右側へ所定量宛間欠的に送られ、粗糸巻き取りのため
のボビン回転数の増速分をパッケージ成形の1層毎に所
定量宛漸減し、粗糸の巻取り速度をフロントローラ8か
らの紡出速度と同一にするようにした通常のボビン変速
装置53が構成されている。したがってフライヤ14と
ボビンホイール29間に装着したボビン30は、前記ド
ライビングシャフト5の歯車16からボビンホイール2
9に至る定速駆動機構によって駆動される定速分(フラ
イヤと同一回転数)と、粗糸を巻き取るためにボビン変
速装置53によって駆動される増速分を差動歯車機構1
7によって合成され、フライヤ14よりも高速で回転し
、フロントローラ8から紡出されかつ、その前方のフラ
イヤ14によって加熱された粗糸55をボビンレールの
昇降に伴って層状に巻き取り所定のパッケージに形成す
るようになっている。尚、54は、」−記のボビンレー
ルを昇降させるための既知のボビンレール昇降装置であ
る。
次いで、第2図及び第3図における56は、牽伸装置の
フロントローラ8とフライヤトップ148間に配備した
粗糸位置検出装置で、この粗糸位置検出装W56は、フ
ロントローラ8とフライヤトップ14a間の粗糸55の
両側に、粗糸55の振動の上下方向(第3図の矢印方向
B)において粗糸55から光軸までの距離を夫々異にし
た複数個(第3図は片側10個宛の場合を示す)宛の投
光器57a・・・と受光器58a・・・が夫々第3図に
示すように互いに隣接して粗糸の振動位置を連続してと
らえることができるように1列若しくは2列宛(図示例
は2列の場合を示す)に配置されてz−を設し、その対
設した複数組の光電検出器(57a、58a)によって
、牽伸装置のフロントローラ8とフライヤトップ14a
間の粗糸55に生ずる振&13 動の上下方向における振動位置を連続して検出するよう
になっている。尚、この粗糸位置検出装置56は、その
光電検出器の数を多くし、かつ、各光電検出器の第3図
の矢印方向Bの間隔を出来る限り小さく設定して粗糸5
5の上下方向の振動位置を更に正確に検出するようにす
ることが好ましい。このため、光電検出器としては、前
記の投・受光器のほかに、受光器の間隔を小さくできる
イメージセンサや光ファイバを使用した光電検出器であ
ってもよい。また、この粗糸位置検出装置56の光電検
出器(57a、58a)は、粗糸55の上下方向の振動
位置を検出するためのものであるため、第3図の矢印方
向Bにおける粗糸55から光軸までの距離が夫々異った
位置にあればよい。
したがって、この光電検出器(57a、58a)の配列
方向や設置位置は図示例に限定するものではない。更に
、この粗糸位置検出装置56は、粗紡機の全錘に設ける
必要はなく、粗紡機1台に対して1錘若しくは2〜3錘
に設置すればよい。
次に、59は周知のマイクロコンピュータで、Nα14 主に第4図に示すようにCPU60、ROM61、RA
M62、入出カポ−トロ3.64、I10インターフェ
ース65から構成され、パスライン66を介して接続さ
れている。入力ポートロ3には前記光電検出器(57a
、58a)からの検出信号、つまりどの光電管が遮光さ
れたかという信号が入力されまた、I10インターフェ
ース65には、図示しないボビンレールのボビン成形動
作に関連し、ボビンレール昇降切換位置を除く適宜な中
間部において、光電検出器(57a、58a)の検出を
開始させる張力検出信号を出力するように配置したリミ
ットスイッチ67と、補正を開始する補正指令信号を出
力させるように配置したリミットスイッチ68が接続さ
れ、これらからの信号が前記入力ポートロ3へ入力され
る。
次に補正装置69について説明する。70は制御モータ
、71はこの制御モータの出力軸に楔着された傘歯車、
71aは前記ボビン変速装置53の差動歯車機構44の
竪軸43に遊嵌され、前記傘歯車71と噛合している傘
歯車で太陽歯車44Nn 1 5 aと一体回動し、制御モータ70の回転は太陽歯車44
aへ伝えられるようになっている。72は前記T10イ
ンターフエース65に接続された公知のモータ制御器で
、前記マイクロコンピュータ59内での演算結果(補正
値)に基づいて制御モータ70をON、OFFすると共
に正逆転させるようになっている。73はエンコーダで
、この制御モータ70の回転を検出し、その回転量に応
じたパルス信号を発生し、マイクロコンピュータ内で補
正値までこのパルス信号を計数してモータ制御器72を
OFFするようになっている。
以−ヒのように構成した第1実施例において、まず通常
のボビン変速装置53の動作から説明する。
粗紡機の運転が開始されると、牽伸装置のフロントロー
ラ8から紡出された繊維束が定速回転のフライヤ14に
よって撚られて粗糸55となり、その粗糸がフライヤ1
4よりも高速で回転し、かつ、ボビンレール(図示せず
)の昇降に伴って上下動するボビン30によって層状に
巻き取られて所定のパッケージに成形される。このパッ
ケージ成形の巻始めから満管に至るまでの間において1
図示を省略したボビンレールがその上昇端と下降端に達
する度に、図示を省略した既知の成形装置と連動して作
動する爪51,52の係脱によりボビン変速装置53の
爪型50が重錘48の付勢力により矢印方向Aに所定1
宛回動し、この爪型50の回動により歯車列49、竪軸
43、差動歯車機構44を介して外歯車45が矢印方向
Aに回動し、その外歯車45の回動により、ラック42
、ベルトシフタ41を介して上下のコーンドラム34.
35間に捲回したベルト36が第2図の左側から右側へ
所定量宛移動し、このベルト36の移動によってボビン
30の回転数がパッケージの1層毎に所定1宛減速され
る。
次に第5図に示すフローチャートによって補正装置69
の動作を説明する。機台の電源が入ると同時にプログラ
ムもスタートし、ステップP1において張力検出信号が
成形動作に関連して取付けられたリミットスイッチ67
から入力されると、ステップP2にて一定時間、光電検
出器の番号nNα17 (n=1.2.3−)に対応したRAM62内のメモリ
一番地に、粗糸によって遮光された対応する光電検出器
の遮光度数(または遮光時間)Sn(n=1.2.3・
・・)を書き込む。次いでステップP3で上記光電検出
器番号n及び各光電検出器毎の遮光度数(または遮光時
間)Snから式(Kは光電検出器の組数) によって粗糸の張力状態を表わすものとして上下方向の
振動の平均中央位置Xを算出する。ステップP4で平均
中央位置又と予め設定され、ROM内に記憶された基準
設定位置(設定値)Xoとの偏差値(Xo−X)と補正
係数Cから次式〇=C(Xo −)j) によってボビン回転数に対応する補正値Qを算出する。
前記補正係数Cは、いわゆる感度で、平均中央位置又が
基準設定位置Xoに速やかに近づくように予め設定され
る。そして、ステップP5にNa 1 8 て補正指令信号が入るとステップP6にて補正値Qに基
づく補正信号が出力される。出力された補正信号はモー
タ制御器72へ伝達され、モータ制御器72はこの補正
信号に基づいて制御モータ70を正逆転させる。この制
御モータ70の回転量をエンコーダ73にてパルス信号
に変換し、補正値Qに対応した分だけ制御モータ70が
回転すると制御モータ停止信号が出力される。このよう
にして制御モータ70が回動するとボビン変速装置53
の外歯車45が、傘歯車71.71aと差動歯車機構4
4を介して正転若しくは逆転し、ベルト36がラック4
2とベルトシフタ41を介して第2図の右側若しくは左
側へ移動してボビンの回転数を補正値Qに対応した補正
量だけ減速若しくは増速し、フロントローラ8からボビ
ン30に至る間の粗糸張力が補正される。したがって、
このボビン回転数の補正が繰り返し行われることにより
、パッケージ成形の巻き始めから満管までの粗糸張力が
常に適正な一定値となる。
尚、粗糸位置検出装置56によって検出した粗Na 1
 9 糸55の」二下方向における振動位置から、粗糸55の
」二下方向における平均中央位置Xを算出する方法とし
ては、前記以外に、所定時間内に遮光した最高位の光電
検出器番号Hjと、最低位の光電検出器番号L z及び
測定回数Aから ム A によって大を算出してもよい。
第2実施例 第6図に示すように、本実施例ではボビン変速装置53
Aの駆動源を補正信号によっても駆動される制御モータ
70Aとし、ベルト36の送り機構のラック42にこの
制御モータ70Aの出力軸に楔着した外歯車45Aが噛
合され、パッケージの1層毎に行うボビン回転数の定量
減速と、粗糸張力の変動に応じて行うボビン回転数の補
正を、共通の制御モータ70Aにより行うようにしであ
る。また、図示しないボビンレールの−E昇端と下降端
とを検知するリミットスイッチが取付けられ、この検出
信号がI10インターフェース65を介して入力ポート
ロ3に入力されると共に、ボビンの回転数がパッケージ
の1層毎に減速される基準変速値Loを設定する基準変
速値設定器が入力ポートロ3に接続されている。
このような構成による動作を第7図に示すフローチャー
トによって説明する。前記第1実施例同様に、パッケー
ジ成形の巻始めから満管に至るまでの間において、ステ
ップA3にて張力検出信号がなく、ステップA〕−にて
ボビンレールが」二昇端又は下降端にあればステップA
2で予め設定された基準変速値Loに対応した基準変速
信号がモータ制御器72へ伝達され、モータ制御器72
はこの信号に基づいて制御モータ70を駆動し、この回
転により外歯車45A、ラック42、ベルトシフタ41
を介して−1−下のコーンドラム34.35間に捲回し
たベルト36が第6図において左側から右側へ所定1宛
移動し、このベルト36の移動によってボビン14の回
転数がパッケージの1層毎に所定1宛減速される。ステ
ップA1にてボビンレールが昇降位置になく、しかも前
記第1実施n21 例同様、スイングA3にて張力検出信号が入力されると
以下前記第1実施例と同様にステップA4〜A8で粗糸
位置検出装置からデータを読み込み、粗糸の上下方向の
振動の平均中央位置Xを算出し、補正値Qを算出し、出
力する。そして、この補正信号により、制御モータ70
Aが駆動され、ベルト36がラック42とベルトシフタ
41を介して右側又は左側へ移動し、ボビンの回転数を
補正値Qに対応した補正量だけ減速若しくは増速し、フ
ロントローラ8からボビン14に至る間の粗糸張力が補
正される。
また、このような構成によれば第8図に示すフローチャ
ートによっても制御される。このフローチャートによれ
ば、ステップB1〜B4にて平均中央位置Vと補正値Q
を算出した後にステップB5にて変速値L(基準変速値
Loと補正値Qとの和)を算出し、次いでステップB6
にてボビンレールが昇降切換位置に達したとき、前記変
速値りに対応した変速信号をモータ制御器72を介して
制御モータ70Aへ出力し、外歯車45A、ラッa22 り42、及びベルトシフタ41.を介してベルト36を
移動させて一度に基準変速と補正を行う。
尚、上記の各実施例においてはコーンドラムを利用した
変速機構で説明したが、これに限ることなく例えばチェ
ン式変速機構等、他の公知の変速機構を利用してもよい
。また、本実施例では粗糸の張力状態を表わすものとし
て平均中央位置を演算したが、これに限るものではない
。また、第2実施例において、ベルトシフタ41の移動
をラック送りで行なったが、これに限定することなく例
えば制御モータの出力軸に親ねじ杆を連結し、この親ね
じ杆に螺合する雌ねじ部材をベルトシフタに連結してね
じ送りによって移動させてもよい。
更にベルトシフタの移動は、位置検出センサを備えた圧
力シリンダを用いても行うことができる。
発明の効果 以上のように本発明は非接触式の粗糸位置検出装置によ
り粗紡機のフロントローラとフライヤトップ間に渡った
スライバの位置を連続的に検出するようにしたので粗糸
の微かな張力の変動も粗糸Nα23 位置の微細な変化としてとらえることができる。
そしてこの粗糸位置と設定値により粗糸張力を補正する
ようにしたので粗糸の張力を常時正確に自動制御し得て
パッケージ成形の巻き始めから満管までの粗糸張力が略
一定となり、全錘にわたって常に均整な太さの粗糸を紡
出できると共に、肩くずれのない良好なパッケージを成
形することができ、従来行なっていた紡出条件に合った
粗糸張力を得るための多大な準備作業も、張力の設定値
を一回設定しておくだけでよい。また1本発明は、フロ
ントローラとフライヤトップ間で非接触型の粗糸位置検
出器によって自然の侭の粗糸の振動位置を検出し、従来
のように、検出する粗糸に積極的にたるみや外力を加え
る必要がないので、パッケージの肩崩れや、サンプル錘
の粗糸に不正ドラフトが発生したり、毛羽が増加するこ
とがなく、サンプル錘と他錘間に粗糸張力差が発生する
等の悪影響が全くない。
【図面の簡単な説明】
第1図は発明の構成を示す機能ブロック図、第2図は第
1実施例を示す全体図、第3図は粗糸位置検出装置の側
面図、第4図は電子部品の構成図、第5図はフローチャ
ート、第6図は第2実施例の要部を示す図、第7図、第
8図は第6図のフローチャートである。 8・・・フロントローラ、 14・・・フライヤ、 1
4a・・・フライヤトップ、 55・・・粗糸、 56
・・・粗糸位置検出装置、 59・・・マイクロコンピ
ュータ、 7o、7゜A・・・制御モータ、 72・・
・モータ制御器特許出願人   嶽和工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ボビンリード式粗紡機において、粗紡機のフロント
    ローラとフライヤトップ間に渡っている粗糸の位置を連
    続して検出し得る非接触式の粗糸位置検出装置と、この
    粗糸位置検出装置からの粗糸の位置信号に基づいて粗糸
    の張力状態を演算する手段と、この演算結果と予め設定
    した設定値を基に粗糸の張力状態が適正でない場合には
    適正となるように補正信号を出力する手段と、この補正
    信号に基づき、ボビン回転数を変更する変更装置とから
    成ることを特徴とする粗紡機における粗糸巻取速度の制
    御装置。 2、前記粗糸位置検出装置を、粗糸の上下振動位置を連
    続的に検出し得るように多数の光電検出器を粗糸の上下
    振動方向に列状に並設して構成したことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の粗紡機における粗糸巻取速度
    の制御装置。
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