JPS6288315A - 電解コンデンサ用アルミ箔のエツチング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ この発明は電解コンデンサに使用するアルミ箔の表面積
拡大率を向上させることのできるエツチング方法に関す
る。

［発明の技術的背景とその問題点１ 電解コンデンサ用電極としてアルミ箔の表面積を増加さ
せるためにアルミ箔を電気化学的にエツチングすること
は広く知られている。これらの方法として、例えばアル
ミ箔を陽極としグラファイト板を陰極として、この両極
間に直流電圧を印加する直流エツチング方式、２枚のグ
ラファイト板を相対する電極にしてその中間にアルミ箔
を介在させ、該対向したグラファイト電極間に交流また
は脈流電圧を印加する交流エツチングまたは脈流エツチ
ングなどがある。これらの交流エツチングまたは脈流エ
ツチングには陰極電流波形と陽極電流波形とが対称な波
形を有するものを用いるのが通常である。しかしながら
、前記のようなエツチング例えば直流エツチングは、生
ずるエツチングビットが深さ方向に進行するためにアル
ミ箔の機械的強度が小さくなる欠点があり、交流エツチ
ングではエツチングビットが浅い粗面化はできるが、エ
ツチングの進行に比例して表面積が増加しない欠点があ
り、ある時点を過ぎると逆に表面の溶解現象を生じて表
面拡大率が低下する問題点がある。

これはエツチングの初期においてはエツチングの進行に
ともなってエツチングピットの形成が進むのに対し、あ
る時点よりアルミ箔表面からの溶解が始まり、そして前
記エツチングピットは一定の深さ以上に成長しないこと
から表面積の拡大率が飽和または表面積が減少する現象
を生ずるものである。

［発明の目的］ この発明は大きな表面積拡大率を得ることのできる電解
コンデンサ用アルミ箔のエツチング方法を提供すること
を目的としたものである。

［発明の概要コ この発明になる電解コンデンサ用アルミ箔のエツチング
方法は、対向する電極の中間にアルミ箔を配し、前記電
極に交流電流または脈流電流を印加してエツチングする
電解コンデンサ用アルミ箔のエツチング方法において、
前記交流または脈流の陰極電流密度および／または印加
時間の条件が陽極のそれぞれに対し少なくとも１条件が
異なることを特徴とするものである。

［発明の実施例１ 一般にアルミ箔を交流で電解エツチングする交流エツチ
ングにおいて、陰極半サイクル間にＰ）（の局部的な上
昇に起因する酸化物または水酸化物の生成があり、これ
によってエツチングピット面の不働態を生ずるため、つ
ぎの陽極半サイクルでは前記エツチングピットとは別の
ピットが生成されることが知られている。発明者らはこ
の現象に着目し陽極半サイクルに対し陰極半サイクルに
おいて流すＮ流（単位Ａ　／　ｃｉ　）とＲ間（単位Ｓ
）を変化させればエツチングピット構造の異なるものが
得られると考え、以下の実施例に述べる発明をなしたも
のである。すなわち、交流エツチングを行うに際し、陽
極半サイクルにおける陽極電流。

印加時間およびこれらの積である電気量に対し、陰極半
サイクルにおけるこれらの条件を変化させ、陽極半サイ
クルにおいて生成したエツチングビットとは異なるピッ
トを生成し大ぎな表面積拡大率を得ようとするものであ
る。詳細に述べると純度９９．９９％、厚さＯ１１＃の
アルミ箔を極間距１１１ｆｆ２５ｍのカーボン電極の中
間に配置し３．６重量％ｔ−＋Ｃｉ水溶液（液温４０℃
）中で５０１−Ｉ　Ｚの三角波形の脈流を印加し前記諸
条件（電流・印加時間、電気量）を変化させた場合の電
流波形の一実施例を第１図〜第３図に示ず。なお、第１
図〜第３図に示した陽極半サイクルにおける陽極電流条
件は電流密ａ　０　、６　Ａ　／　ｃｒＡ　、電気量３
０　Ｃ／　ｃｍである。

これに対し第１図は陰極電流の電流密度を陽極と同じに
設定し陰極半サイクルの時間を変えた場合の一実施例を
示し、第２図は陰極半サイクルの時間を陽極半サイクル
と同じに設定し陰極電流密度を変えた場合の一実施例を
示し、第３図は陰極半サイクルの時間および電流密度を
ともに変え電気量を陽極と同じ３０　Ｃ／　ｃｉとした
場合である。

この陽極に対する陰極の関係を符号で表わすと第１表の
如くなる。なお、第３図の場合は電流密度。

半サイクル時間とも変えるので電気量も変わる場合もあ
るが、この実施例では電気量が同じ場合を示した。

この第１表に示した条件によりアルミ箔をエツチングし
て得たエツチング箔を５０ＶＤＣで化成処理した後の静
電容量を測定した。なお第１図、第２図の場合は、陽極
電気量３０　Ｃ／　ｃｉ　（符号Ｑａ）に対する陰極電
気量（符号ＱＣ）の比、ずなわちＱｃ／Ｑａの値におけ
る静電容量で表わし、第３図の場合は電気量はともに３
００　／　ｃ＃ｉで等しいので変数要素である電流密度
と時間のうち電流密度で表わしたときの静電容量を第２
表〜第４表に示す。

（以下余白） 以上のように陽極電流に対し陰極電流条件のうち、陰極
半サイクルの時間を変え電気量を変化させた場合は第２
表の如〈従来に比し約２０％増、電流密度を変え電気量
を変化さゼた場合も約２０％増、電気量を同じにし電流
密度ど陰極半サイクルの時間を変化させた場合は約３０
％増の静電容量を得ることができる。なお、上記実施例
では三角形波の場合について述べたが、その仙の脈流や
正弦波°の交流でも同様の効果を得ることができる。

［発明の効果］ この発明によれば交流または脈流を使用した電解コンデ
ンサ用アルミ箔のエツチングにおいて、交流または脈流
の陰極電流密度および／または陰極半サイクルの印加時
間を陽極のそれぞれに対し少なくとも１条件を異ならし
めることにＪ：す、従来の陽極電流と陰極電流を同じ条
件でエツチングしていた方法に比し、約２０〜３０％の
静電容量を増加させることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明の三角形波を用いた実施例の波形
を示したもので第１図は電流密度を同じにし陰極半サイ
クルの時間を変えた場合の一実施例を示す波形図、第２
図は陰極電流密度を陽極電流密度と変え、陰極半サイク
ルの時間を同じにした場合の一実施例を示す波形図、第
３図は電流密度および陰極半サイクルの時間を変え電気
量を陽極電気量と同じに設定した場合の一実施例を示す
波形図である。 特　　許　　出　　願　　人 長井電子工業協同組合

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）対向する電極の中間にアルミ箔を配し、前記電極
   に交流電流または脈流電流を印加してエッチングする電
   解コンデンサ用アルミ箔のエッチング方法において、前
   記交流または脈流の陰極電流密度および／または印加時
   間の条件が陽極のそれぞれに対し少なくとも１条件が異
   なることを特徴とする電解コンデンサ用アルミ箔のエッ
   チング方法。