JPS6288206A

JPS6288206A - 電気ケ−ブル

Info

Publication number: JPS6288206A
Application number: JP22964385A
Authority: JP
Inventors: 利夫丹羽; 藤本　郁夫
Original assignee: Fujikura Ltd
Current assignee: Fujikura Ltd
Priority date: 1985-10-15
Filing date: 1985-10-15
Publication date: 1987-04-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、絶縁体上にシラン架橋性物質からなる剥離性
の良好な外部半導電層を設けた、所謂、フリーストリッ
プ型の電気ケーブルに関するものである。

〈従来の技術〉従来、シラン架橋半導電層は、一般に、ベースレジンに
シランをグラフトさせた後、カーボン（導電付与剤）を
入れる方法、又はベースレジンとカーボンの混合系にシ
ランを加えてグラフト化させる方法で形成されている。

〈発明が解決しようとする問題点〉ところが、上記各方法の場合、いずれもケーブルを製造
するにあたって、グラフト化作業が必要であり、その作
業が煩雑であった。

又、出来上がった半導電性混和物は、使用上、保存期間
が長い程好ましいわけであるが、シラングラフト化混和
物は保存期間が短いため、一旦、グラフト化混和物を作
ると、貯蔵ができず、なるべく短期間に消費してしまう
必要があった。

本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもの
で、グラフト化処理を不要として、且つ良好な剥離性を
有する外部半導電層を備えたケーブルを提供せんとする
ものである。

〈問題点を解決するための手段及びその作用〉か＼る本
発明の特徴とする点は、予めシランが共重合されたエチ
レン系の共重合体を用いて、グラフト化処理を不要とす
ると共に、絶縁体（シラン架橋ポリエチレン、シラン架
橋ポリエチレンゴム等）との剥離性を得るため、特定範
囲の溶解度パラメータ（ｓｐ値）を有する高分子物質を
添加したことにある。

これをより、具体的に示すと、溶解度パラメータが７．
５以下或いは８．３以上の高分子物質と加水分解可能な
シラン基を有するエチレン−不飽和シラン化合物共重合
体との混合系に導電付与剤を添加して、なる水架橋性半
導電性混和物を絶縁体上に押出被覆してなる外部半導電
層を有する電気ケーブルにある。

本発明で、グラフト化処理を不要とする加水分解可能な
シラン基を有するエチレン−不飽和シラン化合物共重合
体としては、例えば、ｃＨ２＝ｃＨ３ｉ　　（ＯＣＨｚ
　Ｌｓ　、ＣＨｚ　＝ＣＨ３Ｌ　　（ＱＣｔ　Ｈｓ　）
　３　、ＣＨｚ　＝ＣＨＳ　ｉ　　（ＯＣＨｔ　ＣＨｚ
ＯＣＨ３）ｚ　、ＮＨ（ＣＨｔ　）ｚ　Ｓｉ　　（ＯＣ
ｚ　Ｈ（ＯＣＨｚ　）　３を挙げることができる。そし
て、本エチレン−不飽和シラン化合物共重合体が、シラ
ングラフト化物に比べて、貯蔵性に優れているのは、シ
ラングラフト化物ではシランがポリマー主鎖にグラフト
されて架橋に寄与するアルコキシ基の反応性が高いのに
対して、本共重合体の場合、シランがポリマー主鎖と交
互に入っているため、アルコキシ基に立体傷害が生じて
、架橋反応が遅くなるものと推定される。

又、上記エチレン−不飽和シラン化合物共重合体に添加
する高分子物質の溶解度パラメータを特定範囲（７，５
以下或いは８．３以上）にとしたのは、絶縁体のベース
レジンであるポリエチレン（シラン架橋ポリエチレン、
シラン架橋ポリエチレンゴム等）の溶解度パラメータ（
ＳＰ値）が７゜９であり、当該ＳＰ値と近似した値を有
する物質では接着性が良好で容易に剥離できないため、
当該ＳＰ値＝７．９を起点として、上下にある程度離れ
た値を有する物質を使用し、良好な剥離性が得られるよ
うにしたことにある。即ち、溶解度パラメータが７．５
以下或いは８．３以上では、ポリエチレンとの接着性が
悪く、良好なＭ＋１　■性が得られる。

ここで、溶解度パラメータが７．５以下の物質としては
、例えば、フッソ樹脂、フッソ樹脂とオレフィンとの共
重合体、含ケイ素樹脂、含ケイ素樹脂とオレフィンとの
共重合体等が挙げられ、又溶解度パラメータが８．３以
上の物質としては、ポリスチレン、クロロプレン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンのような含塩素ポリマ
ー、アクリルニトリルブタジェンゴム、シリコンゴム変
性エチレンプロピレンゴム、ポリ酢酸ビニル、エポキシ
樹脂、ポリアミド、ポリエステル等及びこれらの共重合
体、或いはエチレンとの共重合体等が挙げられる。

この溶解度パラメータが７．５以下或いは８゜３以上の
高分子物質と上記エチレン−不飽和シラン化合物共重合
体との配合比率は、当該共重合体が２０〜７０％重量比
の範囲が好ましい。

つまり、２０％重量比未満では架橋度が低く、ケーブル
性能が不十分であり、７０％重量比を越える場合にはエ
チレンが主体となるので剥離性に乏しく、又脆くなり柔
軟性が低下してケーブルの屈曲時に亀裂等が生じる等の
問題が起こる。

本発明で使用される導電付与剤としては、カーボンブラ
ックが最も一般的であるが、金属粉（Ｃｕ、ＮｉＮ１５
Ａや銀コートガラスピーズ、導電性亜鉛華、導電性酸化
錫等の導電処理化金属酸化物等でも良い。

又、本発明では、必要により、その他の添加剤、例えば
、滑剤、軟化剤、ブロッキング防止剤等の加工助剤、老
化防止剤、架橋触媒等を適宜加えることができる。

〈実施例〉実施例■ 先ず、下記の配合からなる半導電性混和物をニーダにて
混練製造した。

エチレン−不飽和シラン化合物共重合体・・・５０重量
部ＳＰ値＝７．５の高分子物質（シリコンゴム変性エチレンプロピレンゴム）・・・５
０重量部導電付与剤（アセチレンブラ・ツク）・・・６０重量部架橋触媒（ジブチル錫ジラウレート）・・・０．０５重量部老化防止剤（イルガノックス１　＜）　１０）・・・０
．０５重量部次に、３日後、得られた上記混和物を外部半導電層とし
て、導体径１００ｍｍ”の軟銅撚線上に内部半導電層及
びシラン架橋ポリエチレン絶縁体と共に、各々の厚さを
１ｍｍ、３ｍｍ、１ｍｍとして、３層間時押出機で、連
続押出してケーブルを得た。

しかる後、加水分解により、架橋せてめた。

これにより、目的とする電気ケーブルが得られる。

このケーブルにおいて、外部半導電層の絶縁体からの剥
離性をテストしたところ、剥離性は良好で、又剥離した
絶縁体の表面は平滑であった。

実施例■ 上記実施例■で得た半導電性混和物を１ケ月間保存した
後、再び上記と同様してケーブルを製造したが、同等支
障なく作ることができた。

比較例比較のため、エチレン−不飽和シラン化合物共重合体の
代わりに、シラングシフトエチレン酢酸ビニル共重合体
を用いて、半導電性混和物を製造し、２日、５日、２週
間の各期間保存した後、上記実施例■と同様にしてケー
ブルを作ろうとした。

その結果は、２日後、５日後のものにあっては通常通り
のケーブルが作れたが、２週間後のものにあっては混和
物の粘度が高くなってしまい押出被覆はできなかった。

〈発明の効果ン以上の説明から明らかなように、本発明によれば、外部
半導電層材料として、特定範囲の溶解度パラメータ（Ｓ
Ｐ値）を有する高分子物質と予めシランが共重合された
エチレン−不飽和シラン化合物共重合体との混合系に導
電付与剤を添加した半導電性混和物を用いているため、
従来のようなグラフト化の処理が不要で、混和物の長期
保存が可能となり、使用上、大きな利点が得られると共
に、良好な剥離性を有する外部半導電層を備えたケーブ
ルが提供できる。

Claims

【特許請求の範囲】

溶解度パラメータが７．５以下或いは８．３以上の高分
子物質と加水分解可能なシラン基を有するエチレン−不
飽和シラン化合物共重合体との混合系に導電付与剤を添
加してなる水架橋性半導電性混和物を絶縁体上に押出被
覆してなる外部半導電層を有することを特徴とする電気
ケーブル。