JPS6286040A - 新規重合体組成物、その製法及びそれから成る接着剤 - Google Patents

新規重合体組成物、その製法及びそれから成る接着剤

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JPS6286040A
JPS6286040A JP22487685A JP22487685A JPS6286040A JP S6286040 A JPS6286040 A JP S6286040A JP 22487685 A JP22487685 A JP 22487685A JP 22487685 A JP22487685 A JP 22487685A JP S6286040 A JPS6286040 A JP S6286040A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規変性オレフィン樹脂組成物及びその製法に
関するもので、より詳細には、塩素含有重合体又は芳香
族系重合体用接着剤、特にこれらの重合体とポリオレフ
ィンとを積層するための接着剤として有用な変性オレフ
ィン樹脂組成物に関するものである。
ポリ塩化ビニル(pvc )やポリ塩化ビニリデン(P
VDC)などの塩素含有重合体又はポリエチレンテレフ
タレート、Iリカーボネート、ポリスチレン、ポリフェ
ニレンオキシドなどの芳香族系重合体は、食品用容器、
包装材、日用雑貨品、自動車内装材、建築用資材、工業
用資材などの用途に広く利用されている。これらの用途
のうちで耐薬品性、耐水性、耐温水性、ガスバリヤ−性
などの性能が要求される用途では、これらの性能を付与
するために、該塩素含有重合体又は該芳香族系重合体に
ポリエチレン、−リプロピレンなどのポリオレフィンを
積層することが試みられている。
(従来の技術とその問題点) しかし、通常の接着性ポリオレフィンとして知られてい
るエポキシ基含有ポリオレフィン、カル?キシル基含有
ポリオレフィン、芳香族系不飽和炭化水素グラフトポリ
オレフィン、あるいは塩素化ポリオレフィンなどf >
I’=リオレフィンと塩素含有重合体または芳香族系重
合体とを積層させる際の接着剤として使用しても、ある
程度の接着力は得られるものの、より一層の接着力の向
上が要望されていた。とくに高温雰囲気下での接着力の
維持(耐熱接着性)を必要とする場合には、上記変性ポ
リオレフィンよりさらに優れた接着性能(まずは、常温
での接着力のより一層の向上)を持りた変性ポリオレフ
ィンが望まれていた。
上述の用途と同様に、塩素含有重合体または芳香族系重
合体にこれらの変性ポリオレフィンを直接積層させる場
合にも、より一層の接着力の向上が望まれていた。
(発明の骨子及び目的) 本発明者は、カル?キシル基及び/又はカルボン酸無水
物基を有するオレフィン樹脂成分と、側鎖に芳香族カル
ボン酸エステル基或いはペンノリデン酢酸エステル基(
ケイ皮酸エステル基)含有する飽和炭素−炭素鎖樹脂成
分とのブロック共重合体を含有する樹脂組成物が、塩素
含有重合体用又は芳香族系重合体用接着剤、とくに塩素
含有重合体層又は芳香族系重合体層とポリオレフィン層
とを積層する際に優れた接着性能、とくに優れた耐熱接
着性を発揮することができることを見出した。尚、本明
細書において、組成物なる用語は複数の成分から成る組
成を有するものの意味であり、本明細書における組成物
は、前述した成分の混合物、これらの成分が結合したブ
ロック共重合体、更には該共重合体と各成分との混合物
が包含される。
即ち、本発明の目的は、新規な組成を有し且つ接着剤と
して有用な変性オレフィン樹脂組成物を提供するにある
本発明の他の目的は、塩素含有重合体或いは芳香族系重
合体とポリオレフィンとを積層する際の接着剤として有
用な変性オレフィン樹脂組成物を提供するKある。
本発明の更に他の目的は、上述した両相脂層との間に耐
熱性に優れ九接着結合を形成し得る変性オレフィン樹脂
組成物を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、上述した変性オレフィン樹脂
組成物、特にブロック共重合体を収率良く製造し得る方
法を提供するにある。
(発明の構成) 本発明によれば、(1)カルゲキシル基及び/又はカル
?/酸無水物基を有し得るオレフィン樹脂成分(A)と
、側鎖に式 %式%(1) 式中、Arはアリール基又はスチリル基を示すで表わさ
れるエステル基を有する炭素−炭素鎖樹脂成分(B)と
の混合物、 (If)  前記成分(5)と前記成分(B)とのブロ
ック共重合体、 GiD  前記(1)の混合物と前記(It)のブロッ
ク共重合体との組合せ から成り、前記A r −COO−基は全体当り10乃
至655ミリモルフ100Ii樹脂の濃度で存在するこ
とt−特徴とする重合体組成物が提供される。
本発明によれば、またエチレン系不飽和カルボン酸又は
その無水物をグラフトしたポリオレフィンと、側鎖にア
ルコール性水酸基を有するオレフィン樹脂とを、両者の
間に少なくとも部分的に反応が生じるが、アルコール性
水酸基が残存する条件下に混合し、生成するアルコール
性水酸基含有樹脂組成物に式 %式%(2) 式中、Arはアリール基又はスチリル基を示し、Xはハ
ロゲン原子である の酸ハライドを反応させることを特徴とする変性、fe
 リオレフィン樹脂組成物の製法が提供される。
本発明によれば更に、エチレン系不飽和カルビン酸又は
その無水物をグラフトしたポリオレフィンと、側鎖にア
ルコール性水酸基を有するオレフィン樹脂と、式 %式%(3) 式中、Arはアリール基又はスチリル基を表わす、 の酸無水物とを、グラフトポリオレフィンと水酸基含有
オレフィン樹脂の間に少なくとも部分的に反応を生じ、
且つ過剰の水酸基と酸無水物との間に反応が生じる条件
下に混合することを特徴とする変性ポリオレフィン樹脂
組成物の製法が提供される。
本発明によれば、更にエチレン系不飽和カルビン酸又は
その無水物全グラフトしたポリオレフィ/と、側鎖にア
ルコール性水酸基と式 %式% 式中、Arはアリール基又はスチリル基を示すで表わさ
れるエステル基の両方を有する炭素−炭素鎖樹脂成分と
金、両者の間に少なくとも部分的に反応が生じる条件下
に混合することを特徴とする重合体組成物の製法が提供
される。
本発明によれば更にまた、前記組成物から成る塩素含有
重合体用または芳香族系重合体用接着剤が提供される。
(発明の好適実施態様の説明) 本発明を以下に詳細に説明する。
重合体組成物 本発明の重合体組成物は、カル?キシル基及び/又はカ
ルボン酸無水物基を有し得るオレフィン樹脂成分(4)
と、側鎖にアリールカルボン酸エステル基又はスチリル
カルボン酸エステル基を有する炭素−炭素鎖樹脂成分(
B)とから成る。
樹脂成分(A)と樹脂成分(B)とは混合物の形で、ブ
ロック共重合体の形で或いはブロック共重合体と各成分
との混合物の形で存在するが、一般に樹脂成分(4)の
少なくとも一部と樹脂成分(B)の少なくとも一部とは
ブロック共重合体の形で存在する。
この重合体組成物において、式 Ar−COO−・・・・・−−(1) 式中Arはアリール基又はスチリル基を表わすで表わさ
れるエステル基は、全体当り10乃至655ミリモル/
100#樹脂、特に50乃至600 ミIJモル/10
0#樹脂の濃度で存在することが望ましく、上記式(1
)の基の濃度が上記範囲よシも低いと塩素含有重合体や
芳香族系重合体に対する接着性が低下し、一方上記範囲
よりも多いとポリオレフィンの変性樹脂であるという特
性が失われ、例えばポリオレフィンへの接着性が失われ
るようになる。
また、この重合体組成物において、場合によシ成分(4
)に由来するカルボキシル基及び/又はカルボン酸無水
物基は、カルボキシル基換算で全体当り0.3乃至95
ミリモル/100.!i+樹脂、特に0.3乃至504
17モル/100.?樹脂の濃度で存在することができ
る。カルボキシル基及び/又は酸無水物基は、この樹脂
組成物の各種基材への接着性を助長する作用を有するが
、上記範囲を越えても、接着性に関して向上の効果がな
く経済的にも無意味である。
オレフィン樹脂成分(A)は、直鎖状構造であってもよ
いし、分岐鎖構造になっていてもよい。ポリオレフィン
成分Aとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デ
セン、1−ドデセンなどのα−オレフィンが単独重合し
たものまたは2種以上の混合成分が共重合したものを例
示することができる。これらのα−オレフイ/成分の他
に、ブタジェン、イソプレンなどの共役ジエン、1.4
−へキサジエン、ll7−オクタジエン、ジシクロペン
タジェン、5−エチリデン−2−ノル?ルネン、5−ビ
ニル−2−ノル?ルネン、5−メチレン−2−ノルデル
ネン、2,5−メル?ナシエンなどの非共役ジエン、(
メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、(メタ)ア
クリル酸エステル、無水マレイン酸、マレイン酸モノメ
チルエステル、酢酸ビニル、ビニルプロピオン酸、など
の不飽和エステル類、ビニルアルコール、アリルアルコ
ール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オ
ール、5−ヘキセン−1−オール、6−へブテン−1−
オール、7−オクテン−1−オール、10−ウンデセン
−1−オールなどの不飽和アルコール、塩化ビニル、塩
化ビニリデンなトノ塩素含有ビニルモノマー、スチレン
、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデンなど
の芳香族系ビニルモノマーから選ばれる1種以上の成分
が共重合されていてもよい。
オレフィン樹脂成分(4)の骨格はプロピレン及び/又
はエチレンを主体とするものであることが望ましい。
またポリオレフィン成分(4)は前記α−オレフィンの
重合鎖に不飽和カルがン酸またはその誘導体がグラフト
したものであってもよい。本発明の重合体組成物の内、
ブロック共重合体は、前述の側鎖としてアルコール性水
酸基をもつポリオレフィンの該水酸基と側鎖としてカル
ボキシル基又はその無水物基をもつポリオレフィンのカ
ルぎキシル基又はその無水物基との間の反応によりエス
テル結合を形成させブロック共重合体を導くものである
が、この反応の際に反応に関与しなかったカルボキシル
基又はその無水物基がポリオレフィン鎖Aに残シ得る。
不飽和カルボン酸またはその誘導体としては、アクリル
酸、マレイン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、
イタコン酸、シトラコン酸、クロ■ トン酸、イソクロトン酸、ナジック酸 (エンドシス−
ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−二y −2* 3
−ジカルボン酸)など不飽和カルボン酸、またはその誘
導体、例えば酸ハライド、無水物、エステルなどが挙げ
られ、具体的には、塩化マレニル、無水マレイン酸、無
水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、などが例示さ
れる。これらの中では、無水物が好適であシ、とくに無
水マレイン酸、無■ 水ナジック酸 が好適である。
これらの不飽和カルボン酸またはその誘導体のグラフト
量はポリオレフィン成分(5)の1001あたシ0,2
gないし40I、好ましくは0.4gないし101であ
る。勿論、ブロック共重合体が生成する場合には、この
範囲よりも少ない値となり得る。
、7 +7オレフイン成分(4)の部分の数平均分子量
は通常1,000ないしi o o、o o o好まし
くは3,000ないし70,000である。
炭素−炭素鎖樹脂成分Bも、ポリオレフィン鎖を有する
ということができる。
樹脂成分Bの部分は通常数平均分子量で500ないし1
00,000であり、好ましくは1,000ないし70
,000である。
ポリオレフィン成分(B)にはArC0〇−基をもつ側
鎖のほかに有してもよい別f、1の側鎖、例えば−CH
3゜−CH2C)(3,−CH2CM2CM3.−CH
2CH(CH,)2などのアルキル基: −CH、−C
6H4・CH3などのアリ一ル基: −CL *  −
Brなどのハロダン原子;−09石、。
−9−0−CH3などのエステル基:アルコール性水酸
基(−0I() :々どが例示できるが、これに限定さ
れるものではない。
ポリオレフィン成分(B)が有するArCOO基をもつ
側鎖としては、ArCOO−が直接ポリオレフィン鎖A
と結合していてもよいし、別の結合全弁して結合してい
てもよい。このような側鎖としては、例えばC6H5C
OO−、C6I(5COOCT(2CH20CO−。
C6I(5CH:CH−COO−、C6H3(?H:C
H−COOCH2CH20CO−。
HOOC−C6T(4−COO−、およびこれらにおい
てベンゼン核に他の置換基、例えばアルキル基、−CO
OCH3゜−COOCH2CH,、−8o3H等が導入
された誘導基などを挙げることができる。
樹脂成分(13)は、側鎖に式 %式%(1) のエステル基を有するエチレン系不飽和単量体単位から
成る重合体であっても、或いは上記単位とオレフィン単
位とから成る共重合体であってもよい。後者が特に好適
である。
オレフィン樹脂成分(4)とエステル基含有炭素−炭素
鎖樹脂成分(B)とは、アリールカルボン酸エステル単
位又はスチリルカルボン酸エステル単位の濃度が上述し
た範囲となる限り、任意の割合いで存在することができ
る。一般には成分(4)と成分ω)とは、3:97乃至
80 : 20、特に3:97乃至70:30の重量比
で存在するのが望ましい。
本発明の重合体組成物においては、樹脂成分(A)及び
(B)の少なくとも一部がブロック共重合体の形で存在
することが望ましいことを指摘したが、このブロック共
重合体は一般に後述する製法に関連して少なくとも1個
のオレフィン樹脂成分(A)と少なくとも1個のエステ
ル基含有炭素−炭素鎖樹脂成分(B)とがエステル基を
介して連結したブロック共重合構造を有する。このブロ
ック共重合体は弐式中、A1は側鎖にカルボキシル基及
び/又はカルボン酸無水物基を含み得るポリオレフィン
鎖を表わし、B1は側鎖に式 %式% 式中Arはアリール基又はスチリル基金示す、で表わさ
れるエステル基を含むポリオレフィン鎖を表わす、 で表わされるブロック共重合構造を有することが最も望
ましい。
尚、ブロック共重合体の結合構造は、上述したものに限
定されず、オレフィン樹脂成分((転)とエステル基含
有炭素−炭素鎖樹脂成分(B)とが直接結合したもので
ありてもよいし、またエーテル基、ケトン基、アルキレ
ン基、フェニレン基、或いはこれらの組合せ等の2価の
基を介して結合したものであってよい。
本発明の重合体組成物は、実質上ブロック共重合体から
成ることが最も望ましい。ブロック共重合体の好適な一
例として、前記式(4)において、一方のポリオレフィ
ン鎖A1は実質上ポリプロピレン鎖であり、他方の重合
体鎖B1は実質上エチレン・安息香酸ビニル共重合体鎖
であるものを挙げることができる。
製法■ 本発明によれば、エチレン系不飽和カルボン酸又はその
無水物をグラフトしたポリオレフィンと、側鎖にアルコ
ール性水酸基を有するオレフィン樹脂とを、両者の間に
少なくとも部分的に反応が生じるが、アルコール性水酸
基が残存する条件下に混合する。
上記グラフトポリオレフィンとしては5、前項でポリオ
レフィン成分(A)で述べたエチレン系不飽和カルボン
酸またはその無水物−グラフトポリオレフィン類を用い
ることができる。該グラフトポリオレフィン100gに
含まれる不飽和カルボン酸若しくはその無水物のグラフ
ト量は通常0.2wt%ないし40wtチ、好ましくは
0.4wtチないしlQwtチである。
一方、側鎖にアルコール性水酸基を有するポリオレフィ
ンとしては、例えばエチレン・ビニルアルコール共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体の部分ケン化物、ポ
リビニルアルコール、ポリ2−ヒドロキシエチル(メタ
)アクリレート、エチレン・2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート共重合体、スチレン・2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン、プロ
ピレンなどのα−オレフィンとアリルアルコール、3−
ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、10
−ウンデセン−1−オールなどの不飽和アルコールとの
共重合体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
をグラフト共重合したポリ・α−オレフィンなどを例示
することができる。
これらの中では、エチレン・ビニルアルコール共重合体
、エチレン・酢酸ビニル共重合体の部分ケン化物、Iリ
ビニルアルコールなどを用いることが好ましい。
側鎖にアルコール性水酸基を有するポリオレフィンと不
飽和カルボン酸若しくはその無水物グラフトポリオレフ
ィンとの反応は、50’Cないし300℃の温度、大気
圧以上ないし50気圧の圧力下に維持させればよいが、
その際キシレン、トルエン、などの希釈剤を使用しても
さしつかえない。さらに反応の触媒として硫酸、トルエ
ンスルホン酸、などの酸全添加してもさしつかえない。
これらのうち、上記反応は押出機などを用いて無触媒、
加熱溶融状態で実施することが特に好ましい。
次いで生成するアルコール性水酸基含有樹脂組成物に式 %式%(2) 式中、Arはアリール基又はスチリル基を示し、Xはハ
ロダン原子である の酸ハライドを反応させる。
後段の反応方法は、該アルコール性水酸基含有ブロック
共重合体をキシレン、トルエンなどの有機溶媒に溶解ま
たは微粉状に分散させ、50〜250℃の温度でArC
0C2と接触させることにより実施される。なお、この
際、ピリジンなどのアミン系触媒を添加すると反応は効
率的に進行する。
なお、側鎖にアルコール性水酸基を有するポリオレフィ
ンとkrcOclとを先に反応させておいて、この反応
において未反応のアルコール性水酸基と不飽和カルボン
酸、若しくはその無水物グラフトポリオレフィンとを反
応させて、本願発明のブロック共重合体を合成すること
もできるが、先に述べた方法全採用するのが好ましい。
製法■ 本発明の他の態様によれば、エチレン系不飽和カルボン
酸又はその無水物をグラフトしたポリオレフィンと、側
鎖にアルコール性水酸基を有するオレフィン樹脂と、式 %式%) 式中、Arはアリール基又はスチリル基を表わす・ の酸無水物とを、グラフトポリオレフィンと水酸基含有
オレフィン樹脂の間に少なくとも部分的に反応を生じ、
且つ過剰の水酸基と酸無水物との間に反応が生じる条件
下に混合する。
反応は、アルコール性水酸基を有するポリオレフィン及
びエチレン系不飽和カルボン酸若しくはその無水物、を
グラフトしたポリオレフィンに更に(A r CO)2
0 [:好ましくは無水安息香酸〕を加えて、王者のト
ライブレンド物を調整し、これ全押出機などに供給し、
150〜300℃の温度で、溶融混練することにより実
施される。
製法■ 本発明の他の態様によれば、アルコール性水酸基を含む
エチレン系不飽和単量体と、式%式% 式中Arはアリール基又はスチリル基を表わすで表わさ
れるエステル基を含むエチレン系不飽和単量体とからな
る共重合体と製法■で述べたエチレン系不飽和カルボン
酸又はその無水物をグラフトしたポリオレフィンとを、
両者の間に少なくとも部分的に反応が生じる条件下で混
合する。
上記共重合体は、アルコール性水酸基を含むエチレン系
不飽和単量体、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、p−(あるいは、m−2o−)ヒドロキシ
スチレン、p−(6るいはm−。
0−)ヒドロキシα−メチルスチレンなどと式%式% 式中Arはアリール基、又はスチリル基を表わす で嚢わされるエステル基を含むエチレン系不飽和単量体
9例えば安息香酸ビニル、ケイ皮酸ビニル、p−(ある
いはm−to−)ビニル安息香酸メチル、などを溶剤の
存在下又は不存在下でラジカル重合開始剤を用いて、5
0〜180℃の反応温度で共重合することによシ合成さ
れる。
該共重合体とエチレン系不飽和カルゴン酸又はその無水
物をグラフトしたポリオレフィンの混合は、これらを押
出機などに供給し、150〜300℃の温度で、溶融混
練することにより実施される。
(用途) 本発明による重合体組成物は、そのままの状態で、或い
はポリオレフィン類で稀釈したブレンド物の形で塩素重
合体用又は芳香族系重合体用接着剤として使用する。
本発明の接着剤は前記ブロック共重合体のみから構成さ
れていてもよいが、接着性能を損わない範囲で/ IJ
ママ−質、とくに前記ブロック共重合体の原料である側
鎖にアルコール性水酸基を有するポリオレフィン、不飽
和カルボン酸若しくはその無水物グラフトポリオレフィ
ン、さらには該グラフトポリオレフィンの原料たるポリ
オレフィンを含有していてもかまわない。また同様に接
着性能を損わない範囲で酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔
料、染料、充填剤、核剤、ブロッキング防止剤、スリッ
プ剤、帯電防止剤、難燃剤などの添加剤を加えて組成物
を形成していても差しつかえない。
本発明の重合体組成物を含有してなる接着剤は、塩素含
有重合体同志又は芳香族系重合体同志又は、塩素含有重
合体と芳香族系重合体の接着にも使用することができる
が、塩素含有重合体とポリオレフィン類又は芳香族系重
合体とポリオレフィン類との接着に使用することが好ま
しい。その使用形態としては溶融型接着剤、溶液型接着
剤のいずれでもよいが前者の方が好ましい。本発明の接
着剤が適用できる重合体の形状は各種の形状物、シート
状物、フィルム状物などでアシ、いかなる形状であって
もよい。
塩素含有重合体の説明 塩素含有重合体としては、ポリ塩化ビニIJデン、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩
化ビニリデンまたは塩化ビニルと他の不飽和単量体との
共重合体、酢酸ビニルなどの極性上ツマーグラフトポリ
塩化ビニルなどの塩素化ビニル七ツマ−を主成分とする
洪)重合体、クロロプレンなどの塩素含有ゴム、塩素化
/ IJエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリ
スチレンなとの後塩素化ポリマー、塩化ビニリデンおよ
び/または塩化ビニルグラフ)yNリエチレンなどの塩
素化ビニルモノマーグラフト共重合体を例示することが
できる。
これらの塩素含有重合体は発泡体であっても差しつかえ
ない。これらの塩素含有重合体のうちでは−り塩化ビニ
リデン、?す塩化ビニル、塩化ビニリデン−塩化ビニル
共重合体、極性モノマーグラフトポリ塩化ビニルなどに
本発明の接着剤を適用することが好ましい。
また芳香族系重合体としては、例えばポリスチLz/、
&lJ−α−lチースチレン、スチレン・アクリロニト
リル共重合体(As )、スチレン・アクリロニトリル
・ブタジェン共重合体(ABS)などのスチレン系樹脂
、ビスフェノールAのポリカーボネート、ビスフェノー
ルFのポリカーボネート、ビスフェノールADのポリカ
ーボネートなどの芳香族系ポリカーざネート、ポリフェ
ニレンオキシド、変性ポリフェニレンオキシド、グラフ
ト化ポリフエニレンオキシドなどのポリスエニレンオキ
シド、ポリエチレンテレフタレート、?リプチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート・インフタレ
ート、ポリエチレン・2.6−ナフタリンジカル?キシ
レート、ポリフェニレンテレフタレート、ビスフェノー
ルA・テレフタル酸共重縮合体、ビスフェノールA・テ
レフタル酸・イソフタル酸共重縮合体などの芳香族系ポ
リエステルを例示することができる。これらの芳香族系
重合体は発泡体であっても差しつかえない。
ポリオレフィン類の説明 また本発明の接着剤が適用される上述のポリオレフィン
類としては、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン
、1−にンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペン
テン、3−メチル−1−ペンテン、l−オクテン、1−
デセン、1−ドデセンなどのα−オレフィンの単独重合
体または2種以上の混合成分の共重合体を示すことがで
き、これらの成分の他にスチレン、酢酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸金属
塩などのビニル系モノマーが共重合されていてもよい。
この場合、ポリオレフィンとして結晶化度は通常10チ
以上、好ましくは15チ以上の範囲のものを用いるのが
好ましい。またその〔η〕は通常0.5ないし5φり、
好ましくは0.7ないし4 dllIの範囲である。
接着剤によりて積層とする方法 上記塩素含有重合体又は芳香族系重合体とポリオレフィ
ン類を本発明の接着剤によって積層成形体とする場合の
積層体の形成方法の一例としては、例えば3台の押出機
に別々に各層の成分ポリマーを供給し、溶融した4リマ
ー同志が1つのダイの内部で合流する複層Tダイシート
または複層フィルム成形法、溶融したプリマーをダイの
外で熱融着させるタンデム法などを例示することができ
る。
この場合、該ポリオレフィンからなる層の厚さは任意で
あるが、通常5μないし50■、好ましくは10μない
し40mの範囲である。また本発明の接着剤は中間接着
層を形成し、その層厚は任意であるが、通常1ないし5
00μ、好ましくは2ないし100μの範囲である。
本発明の重合体組成物は、経済性の点では通常のオレフ
ィン樹脂で稀釈して用いることが好ましく、一般には重
合体組成物とオレフィン樹脂とを8:92乃至95:5
の重量比で混合し、芳香族エステル基濃度が10乃至6
22 ミIJモル/100y全樹脂、カルボキシル基濃
度が0.02乃至95ミリモル/100g全樹脂の範囲
にあるポリオレフィンブレンド物として用いるのがよい
(発明の作用効果) 本発明によれば、カルボン酸基または酸無水物基を含み
得るプリオレフィン成分と芳香族カルボン酸エステル側
鎖を有するポリオレフィン成分とを含有する新規重合体
組成物、特にこれらのブロック共重合体が提供される。
この重合体組成物は、従来の接着性ポリオレフィンに比
べ、優れた接着性能を発揮し、しかも塩素含有重合体お
よび芳香族系重合体のいずれの被着体にも接着するいわ
ゆる万能タイプの接着性ポリオレフィンという優れた特
徴をもつ。とくにこの組成物は耐熱接着性に優れている
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(重合体の分子量関連物性の測定法) (1)〔η〕:(単位dt/11) デカリン中、135℃で測定した極限粘度(2)数平均
分子量(Mn ) GPC法K ヨ?) 、o−ジクロロベンゼンを溶出液
とし、135℃で測定した。
実施例1 エチレン・ビニルアルコール共重合体〔クラレ■ (株)製、エパール EP−1i:105、共重合比(
モル%)エチレン:ビニルアルコール=44:56)9
0重量部に対し無水マレイン酸クラフトポリプロピレン
〔無水マレイン酸グラフト量3. Owt% *デカリ
ン中、135℃で測定した極限粘度〔η) = 0.5
0dl/LMa = 11,000)10重量部を添加
したトライブレンド物を調整した。該トライブレンド物
を、200℃に加熱した15m+φ押出機に供給し滞留
時間約4分で溶融混練し、エチレン・ビニルアルコール
共重合体−無水マレイン酸グラ7トデリプロピレンから
なるブロック共重合体を含む組成物を合成した。
上記ブロック共重合体を含む組成物の赤外線吸収スペク
トルの無水マレイン酸基のカルブニル基に基づく吸収(
1860cm−’及び1780cIn−’)の減少の度
合い(原料の無水マレイン酸クラフトポリプロピレンに
比べて)よシ、原料の無水マレイン酸クラフトポリプロ
ピレンの無水マレイン酸基の70’lfエチレン・ビニ
ルアルコール共重合体の−OH基と反応し結合している
ことがわかった。
次に該ブロック共重合体金倉む組成物を粉砕機を用いて
粉砕(平均粒径200 tbm ) L、 、該ブロッ
ク共重合体を含む組成物のzJ?ウダーを得た。
該エチレン・ビニルアルコール共x合体−m水マレイン
酸クラフトポリプロピレンブロック共重合体を含む組成
物のパウダー5001を容積20ノの反応器内、窒素雰
囲気体、120℃でp−キシレン5ノに分散させた(こ
の条件では該・9ウダーは溶けない)。その後、ピリジ
ンを反応器内に100(l添加し、反応系内の温度を1
20℃に保ったまま、攪拌下、安息香酸クロライ)”1
900.Fを2時間かけて反応系内へ連続供給した。安
息香酸クロライド供給終了後、更に120℃で2時間反
応を続は蒸留水41に系内に添加することによシ、反応
を停止した。反応終了後、系を室温付近まで冷却し、反
応液を大過剰のメタノール中(ミキサー中で)に投入し
、目的のブロック共重合体を含む組成物を析出、沈殿さ
せ戸別した。該ブロック共重合体”t濾過後、更にメタ
ノールでくシ返し洗浄し、50℃で24時間減圧乾燥し
、目的の生成物を得た。
この生成物の赤外線吸収スペクトルを調べた結果、出発
&’Jマーのエチレン・ビニルアルコール共重合体−無
水マレイン酸クラフトポリプロピレンから彦るブロック
共重合体を含む組成物の3300ffi”−’付近(ア
ルコール性−〇H基由来)の吸収がほとんど消滅し、新
たに1600cm−”、および1580 cm−’(共
にベンゼン核に由来)の吸収が現われ、しかも、安息香
酸および安息香酸クロライドを抽出する溶媒であるメタ
ノールで沸点下8時間抽出を行っても、1600cm−
’および1580cm−’の吸収強度は全く減じなかっ
た。酸素分析によシ該生成物中の安息香酸エステル基含
量を測定したところ、生成物100f!当り559ミリ
モル安息香酸エステル基を含んでいることがわかり、原
料エチレン・ビニルアルコール共重合体−無水マレイン
酸グラフトIリプロピレンからなるブロック共重合体を
含む組成物中の水酸基の安息香酸エステル基への変換率
は98チであることがわかった。
該安息香酸エステル化ポリマー組成物を一台の押出機で
浴融し、樹脂温度200℃で3層複合Tダイシート成形
用ダイに供給した。別途プロピレン・エチレンランダム
共重合体〔エチレン含量2モA/%、〔η)2.5dv
Ji’ 、Mn=78,000 ]およびポリ塩化ビニ
リデン(Dow Chemical Co、製、商品名
5ARAN% X05253−16 )を各々、別の押
出機によりg融し、樹脂温度を共に200℃として前記
ダイに供給し、両外層がポリ塩化ビニリデン層(1m+
)とプロピレン・エチレンランダム共重合体層(50μ
)からなり、中間層が該安息香酸エステル化ポリマー組
成物(20μ)からなる3層シートヲ作製した。この3
層シートから幅10mmの試験片を切υ取り、ポリ塩化
ビニリデンと該エステル化ポリマー組成物との間を一部
剥離し、プロピレン・エチレンランダム共重合体と該エ
ステル化ポリマーとの2層フィルム側を180度剥離(
剥離温度50■/−5測定温度23℃及び80℃)する
ことによp1ポリ塩化ビニリデンと該安息香酸エステル
化ポリマー組成物との間の幅10■当りの層間接着強度
を測定した。
23℃、80℃における接着強度を表1に示した。なお
、該プロピレン・エチレン共重合体と該安息香酸エステ
ル化ポリマー組成物との間は引離不能であり、十分強力
に接着していた。
また、上記のポリ塩化ビニリデンの代りにポリエチレン
テレフタレート〔三井ベント樹脂(株)、J−135〕
’に用い、樹脂温変音270℃とする他は、上記と同様
の方法で両外層がポリエチレンテレフタレート層(11
!I+)トゾロビレン瞭エチレンランダム共重合体層(
50μ)からなり、中間層が該安息香酸エステル化♂リ
マー組成物(20μ)からなる3層シートを作製した。
上記と同様の方法で、ポリエチレンテレフタレート層と
該安息香酸エステル化ポリマー組成物層との間の層間接
着強度を測定した。結果を表1に示した。
なお、以下の実施例・比較例では実施例1と同様に接着
強度を測定した。
実施例2ないし4 実施例1で合成した、安息香酸エステル化?リマー組成
物を表1で示した種類のiff IJママ−び重量比で
希釈しブレンド物、とじた(混線は15mφ押出機、2
00℃)。
これらブレンド物の性状値及び接着強度全表1に示した
実施例5 実施例1で用いたエチレン・ビニルアルコール共重合体
の代υに、これよりアルコール性水酸基量ノ少ないエチ
レン・ビニルアルコール共重合体〔エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体のケン化物、式日薬品(株)製、商品名:デ
ーミランC−1590゜共重合比(モルチ)エチレン:
ビニルアルコール:酢酸ビニル=86:12:l”lを
用いる他は、実M例B:同様に、エチレン・ビニルアル
コール共重合体−無水マレイン酸グラフトポリゾロぎレ
ンからなるブロック共重合体を含む組成物を合成した。
次に該組成物1100#e容積201の反応器内、窒素
雰囲気下、100℃でp−キシレン111に溶解させた
。該組成物がp−キシレンに完全に溶解した後、ピリジ
ンを反応器内に40〇−添加し、反応系内の温度110
0℃に保ったまま、攪拌下、安息香酸クロライド80 
(le1時間かけて反応系内へ連続供給した。安息香酸
クロライド供給終了後、更に100℃で1.5時間反応
を続け、蒸留水Zlt系内に添加することによシ、反応
を停止した。反応終了後に系を室温付近まで冷却し、反
応液を大過剰のメタノール中(ミキサー中で)に投入し
、安息香酸エステル化ポリマー組成物を析出、沈殿させ
炉別した。該安息香酸エステル化ポリマー組成物を濾過
後、更にメタノールでくり返し洗浄し、50℃で24時
間減圧乾燥し、目的の安息香酸エステル化ポリマー組成
物を得た。
組成物中の安息香酸エステル基含量は263ミリモル/
100f!であった。該組成物の性状値及び接着強度を
表1に示した。
実施例6 実施例5で用いた安息香酸エステル化ポリマー組成物全
表1で示したように希釈しブレンド物とした(混練は1
5φ押出機中、200℃)。
ブレンド物の性状値及び接着強度を表1に示した。
比較例1 エチレン・ビニルアルコール共重合体〔エチレン・酢酸
ビニル共重合体のケン化物、式日薬品(株)製、商品名
:デュミランC−1590) 1100gを容積201
の反応器内、窒素雰囲気下、100℃でp−キシレン1
11に溶解させた。該エチレン・ビニルアルコール共重
合体がp−キシレンに完全に溶解した後、ピリジンを反
応器内に400−添加し、反応系内の温度を100℃に
保ったまま、攪拌下、安息香酸クロライド800111
1時間かけて反応系内へ連続供給した。安息香酸クロラ
イド9供給終了後、更に100℃で1.5時間反応を続
け、蒸留水21を系内に添加することにより、反応を停
止した。反応終了後に系を室温付近まで冷却し、反応液
を大過剰のメタノール中(ミキサー中で)に投入し、安
息香酸エステル化エチレン・ビニルアルコール共重合体
を析出、沈殿させ戸別した。該安息香酸エステル化エチ
レン・ビニルアルコール共重合体’k濾過後、更にメタ
ノールでくり返し洗浄し、50℃で24時間減圧乾燥し
、目的の安息香酸エステル化エチレン・ビニルアルコー
ル共重合体を得た。
生成物の性状値と接着強度を表1に示した。
比較例2 比較例1で用いた共重合体を表1で示したように希釈し
ブレンド物とした(混練は15φ押出機中、200℃) ブレンド物の性状値及び接着強度を表1に示した。
比較例3および4 実施例5の安息香酸クロライド80010代りにアセチ
ルクロライド450gを用いる他は実施例5と同様にエ
チレン・酢酸ビニル共重合体−無水マレイン酸クラフト
ポリプロピレンからなるブロック共重合体を含む組成物
を合成した。該組成物及びこれからなるブレンド物の性
状値及び接着強度を表2に示した。
実施例7 実施例5で用いた無水マレイン酸クラフトポリプロピレ
ンの代りに無水マレイン酸クラフトポリエチレン〔無水
マレイン酸グラフト量2.5wL%、密度0.9517
cm3、MFR(at 190℃)0.7.9/10分
Mn= 53,0001 を用いる他は実施例5と同様
の操作で表2記載のポリマー(0を合成し、高圧法ポリ
エチレンで希釈してブレンド物’kvI4製した。結果
を表2に示した。ただし、この系に限りポリ塩化ビニリ
デンと積層するポリオレフィンとして。
プロピレン・エチレンランダム共重合体の代シに高密度
ポリエチl/ 7 ((77) 1.5d//I 、 
Mn=35,000゜密度0.95)を使用した。
実施例8 実施例5で用いた安息香酸クロライドの代シに、ケイ皮
酸クロライy−2用いる他は、実施例5と同様にして表
2に示した性状値をもつブロックポリマーを含む組成物
(C5?合成した。
該組成物を用いて、表2に示したブレンド物とし接着強
度を測定した。結果を表2に示した。
実施例9 、t? IJ・2−ヒドロキシエチルアクリレート〔数
平均分子量13,000(GPC法、スチレン換算)〕
を実施例1のエチレン・ビニルアルコール共重合体の代
シに用いる他は、実施例1と同様の操作で表2記載のブ
ロックポリマーを含む組成物(c)t−合成した。
この組成物を用いて、表2に示したブレンド物とし、接
着強度を測定した。結果を表2に示した。
実施例10 実施例5で用いたエチレン・ビニルアルコール共重合体
100重量部、実施例1で用いた無水マレイン酸グラフ
ドーリプロピレン20重量部、及び無水安息香酸100
重量部からなるトライブレンド物を調製した。
該トライブレンド物?200℃に設定した押出機(15
瓢φ)K供給し、滞留時間約4分で押出し、さらに2同
量押出機に供給し、合計滞留時間(反応時間)約12分
で反応を実施した。生成した組成物をソックスレー抽出
器を用いて精製した。
組成物の性状値及びこれからなるブレンド0物の接着強
度を表2に示した。
比較例5 実施例5で用いたエチレン・ビニルアルコール共重合体
100重量部と無水安息香酸100重量部からなるトラ
イブレンド物を調整し、実施例】0と同様の方法で表3
に示した性状値の組成物を得た。
この組成物よりなるブレンド物の接着強度を表3に示し
た。
実施例11 2−ヒドロキシエチルアクリレート(21モルチ)と安
息香酸ビニル(79モルチ)とからなるランダム共重合
体(数平均分子量9,800. GPC法、ポリスチレ
ン換算)100重量部に対し実施例1で用いた無水マレ
イン酸クラフトポリプロピレン全り0重量部添加し、I
5φ押出機(200℃)に供給し滞留時間約3分で押出
した。
生成物の性状値及び接着強度を表3に示した。
実施例12 2−ヒドロキシエチルアクリレート(25モル%)とケ
イ皮酸ビニル(75モルチ)とからなるランダム共重合
体(数平均分子−z5,3oo、GPC法、ポリスチレ
ン換算)を実施例11の2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート・安息香酸ビニル共重合体の代シに用いる他は実施
例11と同様に表3に示した組成物(C) ’e得た。
接着強度を表3に示した。
塩素含有重合体として、ポリ塩化ビニリデンの代りに、
ポリ塩化ビニル〔三井東圧化学(株)製、商品名ビニク
ロン4000−H)および塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合体〔チッソ(株)製、商品名二ポリッ)−MH,酢酸
ビニル5wt%含有〕を用い、樹脂温度を各々200℃
、220℃とする他は実施例1と同様の方法により、実
施例5で用いた安息香酸エステル化ポリマーの接着強度
を測定した。
結果を表4に示した(実施例13および14)。
芳香族系重合体として、ポリエチレンテレフタレートの
代りに、ポリカーゴネート〔奇人化成(株)製、商品名
パンライ)L−1250)、グラフト化ポリフェニレン
オキシド〔旭ダウ(株)製、商品名ディロン300v〕
、およびポリスチレン〔三井東圧化学工業(株)製、商
品名トーポレックスGP−500−51)を用い、樹脂
温度を各々280℃、320℃、および200℃とする
他は実施例1と同様の方法により、実施例5で用いた安
息香酸エステル化ポリマーの接着強度を測定し次   
  4 実施例5で用いたポリマー at23℃  at 80℃

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(i)カルボキシル基及び/又はカルボン酸無水
    物基を有し得るオレフィン樹脂成分(A)と、側鎖に式 Ar−COO− 式中、Arはアリール基又はスチリル基を示す で表わされるエステル基を有する炭素−炭素鎖樹脂成分
    (B)との混合物、 (ii)前記成分(A)と前記成分(B)とのブロック
    共重合体、 (iii)前記(i)の混合物と前記(ii)のブロッ
    ク共重合体との組合せ から成り、前記Ar−COO−基は全体当り10乃至6
    55ミリモル/100g樹脂の濃度で存在することを特
    徴とする重合体組成物。
  2. (2)カルボキシル基及び/又はカルボン酸無水物基が
    カルボキシル基換算で全体当り0.3乃至100ミリモ
    ル/100g樹脂の濃度で存在する特許請求の範囲第1
    項記載の組成物。
  3. (3)オレフィン樹脂成分(A)がプロピレン及び/又
    はエチレンを主体とするオレフィン樹脂成分である特許
    請求の範囲第1項記載の組成物。
  4. (4)オレフィン樹脂成分(A)が1000乃至100
    ,000の数平均分子量を有するオレフィン樹脂成分で
    ある特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  5. (5)エステル基含有炭素−炭素鎖樹脂成分(B)が、
    側鎖に式 Ar−COO− のエステル基を有するエチレン系不飽和単量体単位を含
    有する重合体、又は 該エチレン系不飽和単量体単位とオレフィン単位とから
    成る共重合体である特許請求の範囲第1項記載の組成物
  6. (6)エステル基含有炭素−炭素鎖樹脂成分(B)が5
    00乃至100,000の数平均分子量を有する樹脂成
    分である特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  7. (7)オレフィン樹脂成分(A)とエステル基含有炭素
    −炭素鎖樹脂成分(B)とが3:97乃至80:20の
    量比で存在する特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  8. (8)オレフィン樹脂成分(A)とエステル基含有炭素
    −炭素鎖樹脂成分(B)とがエステル基を介して連結し
    たブロック共重合体を含有して成る特許請求の範囲第1
    項記載の組成物。
  9. (9)前記ブロック共重合体が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、A_1は側鎖にカルボキシル基及び/又はカルボ
    ン酸無水物基を含み得るポリオレフィン鎖を表わし、B
    _1は側鎖に式 Ar−COO− 式中Arはアリール基又はスチリル基を示す、で表わさ
    れるエステル基を含む重合体鎖を表わす、 で表わされるブロック結合構造を有する特許請求の範囲
    第8項記載の組成物。
  10. (10)ブロック共重合体の一方のポリオレフィン鎖A
    _1が実質上ポリプロピレン鎖であり、他方のポリオレ
    フィン鎖B_1が実質上エチレン・安息香酸ビニル重合
    体鎖である特許請求の範囲第9項記載の組成物。
  11. (11) I 、ポリオレフィンと II、(i)カルボキシル基及び/又はカルボン酸無水物
    基を有するオレフィン樹脂成分 (A)と、側鎖に式 Ar−COO− 式中、Arはアリール基又はスチリル基 を示す で表わされるエステル基を有する炭素−炭 素鎖樹脂成分(B)との混合物、 (ii)前記成分(A)と前記成分(B)とのブロック
    共重合体、 (iii)前記(i)の混合物と前記(ii)のブロッ
    ク共重合体との組合せ から成る変性オレフィン樹脂と を含有して成り、前記Ar−COO−基は全体当り10
    乃至655ミリモル/100g全樹脂の量で、カルボキ
    シル基及び/又はカルボン酸無水物基がカルボキシル基
    換算で全体当り0.3乃至95ミリモル/100g全樹
    脂の量で存在するポリオレフィン組成物。
  12. (12)ポリオレフィン( I )がポリプロピレン、プ
    ロピレン−ブテン−1共重合体又はポリエチレンである
    特許請求の範囲第11項記載の組成物。
  13. (13)エチレン系不飽和カルボン酸又はその無水物を
    グラフトしたポリオレフィンと、側鎖にアルコール性水
    酸基を有するオレフィン樹脂とを、両者の間に少なくと
    も部分的に反応が生じるが、アルコール性水酸基が残存
    する条件下に混合し、生成するアルコール性水酸基含有
    樹脂組成物に式ArCOX 式中、Arはアリール基又はスチリル基を示し、Xはハ
    ロゲン原子である の酸ハライドを反応させることを特徴とする重合体組成
    物の製法。
  14. (14)酸無水物グラフトポリオレフィンが無水マレイ
    ン酸グラフトポリオレフィンである特許請求の範囲第1
    3項記載の製法。
  15. (15)アルコール性水酸基含有オレフィン樹脂がエチ
    レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物である特許請求の範
    囲第13項記載の製法。
  16. (16)グラフトポリオレフィンとアルコール性水酸基
    含有オレフィン樹脂とを、溶融条件下に混合する特許請
    求の範囲第13項記載の製法。
  17. (17)エチレン系不飽和カルボン酸又はその無水物を
    グラフトしたポリオレフィンと、側鎖にアルコール性水
    酸基を有するオレフィン樹脂と、式(ArCO)_2O 式中、Arはアリール基又はスチリル基を表わす、 の酸無水物とを、グラフトポリオレフィンと水酸基含有
    オレフィン樹脂の間に少なくとも部分的に反応を生じ、
    且つ過剰の水酸基と(ArCO)_2Oで表わされる酸
    無水物との間に反応が生じる条件下に混合することを特
    徴とする変性ポリオレフィン樹脂組成物の製法。
  18. (18)エチレン系不飽和カルボン酸又はその無水物を
    グラフトしたポリオレフィンと、側鎖にアルコール性水
    酸基と式 Ar−COO− 式中、Arはアリール基又はスチリル基を示すで表わさ
    れるエステル基の両方を有する炭素−炭素鎖樹脂成分と
    を、両者の間に少なくとも部分的に反応が生じる条件下
    に混合することを特徴とする重合体組成物の製法。
  19. (19)(i)カルボキシル基及び/又はカルボン酸無
    水物基を有し得るオレフィン樹脂成分(A)と、側鎖に
    式 Ar−COO− 式中、Arはアリール基又はスチリル基を示す で表わされるエステル基を有する炭素−炭素鎖樹脂成分
    (B)との混合物、 (ii)前記成分(A)と前記成分(B)とのブロック
    共重合体、 (iii)前記(i)の混合物と前記(ii)のブロッ
    ク共重合体との組合せ から成り、前記Ar−COO−基は全体当り10乃至6
    55ミリモル/100g樹脂の濃度で存在する変性オレ
    フィン樹脂組成物から成る塩素重合体用又は芳香族系重
    合体用接着剤。
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