JPS6283870A - 易溶性寒天の製造方法 - Google Patents
易溶性寒天の製造方法Info
- Publication number
- JPS6283870A JPS6283870A JP60224148A JP22414885A JPS6283870A JP S6283870 A JPS6283870 A JP S6283870A JP 60224148 A JP60224148 A JP 60224148A JP 22414885 A JP22414885 A JP 22414885A JP S6283870 A JPS6283870 A JP S6283870A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agar
- drying
- readily soluble
- purified
- agaropectin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Landscapes
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Edible Seaweed (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は易溶性寒天の製造方法に関し、とくに医薬品、
菌体、酵素等のバイオ分野やインスタント食品等の分野
の利用に適するところの易溶性寒天の製造方法に関する
。
菌体、酵素等のバイオ分野やインスタント食品等の分野
の利用に適するところの易溶性寒天の製造方法に関する
。
従来寒天の製造においては、工業的規模においては寒天
ゾルを冷却ゲル化し、これを加圧脱水法または凍結法に
よって製造されていた。
ゾルを冷却ゲル化し、これを加圧脱水法または凍結法に
よって製造されていた。
これらの乾燥方法によって原藻抽出液をそのまま濃縮乾
燥した例はあるが、アガロペクチン質及び不純物を含有
しているためその価値は低く、いずれの方法によっても
寒天の乾燥品粉末を溶解するのに沸騰状態で5〜10分
保持しないと完全に溶解せず、この融点の高さが1点の
一つの特徴でもあり、したがって大きな欠点でもあった
。
燥した例はあるが、アガロペクチン質及び不純物を含有
しているためその価値は低く、いずれの方法によっても
寒天の乾燥品粉末を溶解するのに沸騰状態で5〜10分
保持しないと完全に溶解せず、この融点の高さが1点の
一つの特徴でもあり、したがって大きな欠点でもあった
。
本発明は上記の如き従来の製造方法による寒天の欠点を
解消すべくなされたもので、精製寒天を原料とした寒天
ゾルを、この業界では全く使用されていなかった特殊な
乾燥法により、直接粉末化することによって易溶性の寒
天に転換することを目的とするものである。
解消すべくなされたもので、精製寒天を原料とした寒天
ゾルを、この業界では全く使用されていなかった特殊な
乾燥法により、直接粉末化することによって易溶性の寒
天に転換することを目的とするものである。
本発明は−Hプレス脱水、または凍結し精製してアガロ
ペクチンを殆ど含有しない寒天の水溶液を従来のように
ゲル状にして乾燥することなく、ゾルの状態にしてドラ
ムドライヤー法またはスプレードライング法によって乾
燥することによって易溶性寒天を製造することを要旨と
するものである。
ペクチンを殆ど含有しない寒天の水溶液を従来のように
ゲル状にして乾燥することなく、ゾルの状態にしてドラ
ムドライヤー法またはスプレードライング法によって乾
燥することによって易溶性寒天を製造することを要旨と
するものである。
本発明は上記構成となっており、水溶液化とくに低温度
での水溶液化が極めて容易であり、その原因について詳
しく解明することはできないが、寒天ゾルを冷却ゾルf
ljさせると、寒天分子鎖がランダム構造からヘリック
ス構造へのコンホメーション変化が起こるが、本発明の
易溶性寒天の場合、ランダム構造のまま粉体化されるの
で、一種のアモルファス化が起こっているものと推定さ
れる。
での水溶液化が極めて容易であり、その原因について詳
しく解明することはできないが、寒天ゾルを冷却ゾルf
ljさせると、寒天分子鎖がランダム構造からヘリック
ス構造へのコンホメーション変化が起こるが、本発明の
易溶性寒天の場合、ランダム構造のまま粉体化されるの
で、一種のアモルファス化が起こっているものと推定さ
れる。
従って溶解においても従来のへリックス構造からランダ
ム構造へのコンホメーション変化に要するエネルギーが
非常に少なくて済むものと考えられる。
ム構造へのコンホメーション変化に要するエネルギーが
非常に少なくて済むものと考えられる。
(1) アガロペクチンを殆ど含有せずしかも1.5%
園度倒立法による融点測定法で融0点が85℃以上を示
す精製されている「イナ寒天」(商品名、伊那食品工業
社製)10重量部を冷水100重最部に分散後、沸騰加
温して寒天溶液を作り、これをドラム表面温度120〜
140℃で周速度3.2 m/sinのドラムドライヤ
ー(ドラム径 501.へ甲化工機社製)で膜厚0.2
mでドラムドライングによって易溶性寒天を得た。
園度倒立法による融点測定法で融0点が85℃以上を示
す精製されている「イナ寒天」(商品名、伊那食品工業
社製)10重量部を冷水100重最部に分散後、沸騰加
温して寒天溶液を作り、これをドラム表面温度120〜
140℃で周速度3.2 m/sinのドラムドライヤ
ー(ドラム径 501.へ甲化工機社製)で膜厚0.2
mでドラムドライングによって易溶性寒天を得た。
このものの従来のプレス脱水や凍結によって作られた寒
天と比較した溶解試験は第1表及び第1図の通りであっ
た。
天と比較した溶解試験は第1表及び第1図の通りであっ
た。
第1表
註)インスタントゼリー用溶解試験:寒天10部、砂糖
200部の混合粉体を90℃熱湯水790部に入れ、約
10sect!l拌後ゼリー強度容器に入れ10℃水槽
で2hr冷部し、ゼリー強度を測定する。
200部の混合粉体を90℃熱湯水790部に入れ、約
10sect!l拌後ゼリー強度容器に入れ10℃水槽
で2hr冷部し、ゼリー強度を測定する。
(90℃の熱湯水は、ゼリー用粉体を入れることにより
すぐに80℃位に冷却される)註)ゼリー強度は不動工
業(株)社製のレオメータ−を用いた。
すぐに80℃位に冷却される)註)ゼリー強度は不動工
業(株)社製のレオメータ−を用いた。
その他の物性については従来のものとの間には大きな相
違は見られなかった。
違は見られなかった。
(2) スプレードライング法による製造方法によって
も易溶性寒天を製造することができた。
も易溶性寒天を製造することができた。
アガロペクチンを殆ど含有しない、しかも1.5%濃度
倒立法による融点測定法で融点が85℃以上を示す精製
されている「イナ寒天」(商品名、伊那食品工業社製)
10重量部を冷水100重量部に分散し、沸騰加温して
寒天溶液を作り、これを液温95〜98℃としてスプレ
ードライングした。スプレー装置は大川原化工機社製品
の商品名oC型を用いた。このもののノズル径は1〜2
s+で、噴射速度は20 a+/sec (ノズル部
の圧力15Kg/rJり、湿度5〜10%の乾燥室内に
スプレーして集めた。このものの溶解試験結果は第2表
及び第2図に示す通りであった。
倒立法による融点測定法で融点が85℃以上を示す精製
されている「イナ寒天」(商品名、伊那食品工業社製)
10重量部を冷水100重量部に分散し、沸騰加温して
寒天溶液を作り、これを液温95〜98℃としてスプレ
ードライングした。スプレー装置は大川原化工機社製品
の商品名oC型を用いた。このもののノズル径は1〜2
s+で、噴射速度は20 a+/sec (ノズル部
の圧力15Kg/rJり、湿度5〜10%の乾燥室内に
スプレーして集めた。このものの溶解試験結果は第2表
及び第2図に示す通りであった。
第2表
溶解試験(インスタントゼリー用)
〔効 果〕
寒天の製造において従来からプレス脱水法または凍結法
のみによって製造されており、この方法による寒天は溶
液化に非常に手間取って不便であった。ドラムドライン
グや、スプレードライングは公知の方法ではあるが、こ
の方法を一旦精製された寒天を更に水に溶解した寒天溶
液に応用すると意外にもその製品は上述のように易溶化
されるものであり、従って高純度の寒天でしかも、易溶
化が要求される医薬分野、菌体、酵素等で低温での溶解
が要求されるバイオ分野、インスタント食品分野等に大
きく貢献できるものと期待されるものである。
のみによって製造されており、この方法による寒天は溶
液化に非常に手間取って不便であった。ドラムドライン
グや、スプレードライングは公知の方法ではあるが、こ
の方法を一旦精製された寒天を更に水に溶解した寒天溶
液に応用すると意外にもその製品は上述のように易溶化
されるものであり、従って高純度の寒天でしかも、易溶
化が要求される医薬分野、菌体、酵素等で低温での溶解
が要求されるバイオ分野、インスタント食品分野等に大
きく貢献できるものと期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のドラムドライング法によって得た寒天
粉末と従来法による寒天粉末の溶解率を示すグラフ、第
2図は同じくスプレードライング法によって得た寒天粉
末と従来法による寒天粉末の溶解率を示すグラフである
。 (註) 溶解率は不動工業(株)社製レオメータ−によ
るゼリー強度によりその比率から求めた。 出願人代理人 藤 本 博 光浮解温度 竿 l 図
粉末と従来法による寒天粉末の溶解率を示すグラフ、第
2図は同じくスプレードライング法によって得た寒天粉
末と従来法による寒天粉末の溶解率を示すグラフである
。 (註) 溶解率は不動工業(株)社製レオメータ−によ
るゼリー強度によりその比率から求めた。 出願人代理人 藤 本 博 光浮解温度 竿 l 図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、一旦プレス脱水または凍結によって精製した、アガ
ロペクチンを殆ど含有しない寒天の水溶液を120〜1
40℃の表面温度でドラムドライング法によって乾燥す
ることを特徴とする易溶性寒天の製造方法。 2、一旦プレス脱水または凍結によって精製したアガロ
ペクチンを殆ど含有しない寒天の水溶液を該溶液のゲル
化温度より高温においてスプレードライング法によって
乾燥することを特徴とする易溶性寒天の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60224148A JPS6283870A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 易溶性寒天の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60224148A JPS6283870A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 易溶性寒天の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6283870A true JPS6283870A (ja) | 1987-04-17 |
JPS635053B2 JPS635053B2 (ja) | 1988-02-02 |
Family
ID=16809294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60224148A Granted JPS6283870A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 易溶性寒天の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6283870A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63267245A (ja) * | 1987-04-24 | 1988-11-04 | Ina Shokuhin Kogyo Kk | 寒天及びその製造方法 |
JPH03262446A (ja) * | 1990-03-13 | 1991-11-22 | Ina Shokuhin Kogyo Kk | インスタントデザートミックス |
KR20000073526A (ko) * | 1999-05-06 | 2000-12-05 | 강헌수 | 이용성 한천(易溶性寒天)의 제조방법 |
JP2012130301A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Hanamaruki Kk | 固形味噌およびその製造方法 |
JP2016220560A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 伊那食品工業株式会社 | 可食性線状組成物及びそれらを用いた製品 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4961362A (ja) * | 1972-10-16 | 1974-06-14 | ||
JPS58193660A (ja) * | 1982-05-07 | 1983-11-11 | San Ei Chem Ind Ltd | 溶解温度を低下させた寒天 |
JPS6125470A (ja) * | 1984-07-12 | 1986-02-04 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | 粉末寒天 |
-
1985
- 1985-10-08 JP JP60224148A patent/JPS6283870A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4961362A (ja) * | 1972-10-16 | 1974-06-14 | ||
JPS58193660A (ja) * | 1982-05-07 | 1983-11-11 | San Ei Chem Ind Ltd | 溶解温度を低下させた寒天 |
JPS6125470A (ja) * | 1984-07-12 | 1986-02-04 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | 粉末寒天 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63267245A (ja) * | 1987-04-24 | 1988-11-04 | Ina Shokuhin Kogyo Kk | 寒天及びその製造方法 |
JPH03262446A (ja) * | 1990-03-13 | 1991-11-22 | Ina Shokuhin Kogyo Kk | インスタントデザートミックス |
KR20000073526A (ko) * | 1999-05-06 | 2000-12-05 | 강헌수 | 이용성 한천(易溶性寒天)의 제조방법 |
JP2012130301A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Hanamaruki Kk | 固形味噌およびその製造方法 |
JP2016220560A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 伊那食品工業株式会社 | 可食性線状組成物及びそれらを用いた製品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS635053B2 (ja) | 1988-02-02 |
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