JPS5832576B2 - ゼラチンの改質法 - Google Patents

ゼラチンの改質法

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JPS5832576B2
JPS5832576B2 JP51129700A JP12970076A JPS5832576B2 JP S5832576 B2 JPS5832576 B2 JP S5832576B2 JP 51129700 A JP51129700 A JP 51129700A JP 12970076 A JP12970076 A JP 12970076A JP S5832576 B2 JPS5832576 B2 JP S5832576B2
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修次 横榎
研次 林
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    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23JPROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
    • A23J3/00Working-up of proteins for foodstuffs
    • A23J3/04Animal proteins
    • A23J3/06Gelatine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L29/00Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof
    • A23L29/20Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof containing gelling or thickening agents
    • A23L29/275Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof containing gelling or thickening agents of animal origin, e.g. chitin
    • A23L29/281Proteins, e.g. gelatin or collagen
    • A23L29/284Gelatin; Collagen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09HPREPARATION OF GLUE OR GELATINE
    • C09H9/00Drying of glue or gelatine

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゼラチンの改質法に関する。
よく知られているようにゼラチンはコラーゲンから得ら
れる誘導蛋白質の一種で、菓子などの食品、医薬品、写
真乳剤、接着剤等の原料として広い用途を有する。
通常、ゼラチンは水に溶解して用いられるが、冷水に溶
解しにくい。
従って、たとえばゼラチンを室温で水中でかくはんして
膨潤させた後、混合液を50°Cに加熱するかまたは室
温で24時間かくはんし続けることによって水溶液を得
ることが行なわれている。
しかし、このような方法は手数と時間とを要するので、
室温以下の水温の水(以下単に水という)に対するゼラ
チンの溶解性(以下水溶解性という)を改良する方法が
従来から求められている。
なお、ゼラチンを100℃で大気圧下に乾燥すると完全
な水溶解性を与えることができるが、こうして得られた
ゼラチンはゲルを形成しない(米国特許2803548
号)。
従ってゼラチンの水溶解性を改良する場合、ゲル形成力
、ゲルの外観、安定性その他の性状を劣化させないよう
にしなければならない。
上記の目的を遠戚するために種々の方法が提案されてい
るが、いずれも欠点がある。
たとえば米国特許2166074号はゼラチンの0.1
−2饅水溶液を減圧下に凍結乾燥することによるゼラチ
ンの改質法を記載しているが、事前に上記水溶液を調製
するために従来の溶解法を実施する必要があるだけでな
く、原料水溶液のゼラチン濃度が低いので不経済である
米国特許3514518号記載の改質法によると、水分
量10饅以下のゼラチンを低温で凍結し、次に約100
°Cで凍結乾燥を開始した後、徐々に約40℃にするこ
とにより、125℃で1時間安定なゼラチンが得られ、
これから作られたゲルは従来の改良法により得られたゲ
ルと異なり37℃以上で安定であるとされている。
しかしこの方法はゼラチン原料の水分(市販の乾燥ゼラ
チンの水分量は多くの場合10φ以上である)を調整す
る必要があるだけでなく、方法が複雑で不経済である。
一方、ゼラチンに砂糖を加えることによってゼラテンの
水溶解性を改良すると共にその他の性状を保持しようと
する方法も提案されている。
たとえば米国特許2803548号記載の方法によると
、ゼラチンをその10倍(重量)以下の砂糖を含む水溶
液に分散し力ロ熱してゼラチンを溶解した後、減圧下に
水を蒸発させると固形物が得られる。
この固形物は室温で冷水に溶解しゲルを生成することが
できるが、ゲル強度は未処理の原料ゼラチンの方が10
φ高いので10%多くの量を用いなければならない。
また米国特許2841498号記載の方法は、砂糖10
〜8部とゼラチン1部(重量)とを含む40饅水溶液を
124−243℃の温度で噴霧乾燥すると水分量4−5
係の粉末が得られ、これを冷水に溶解すると未処理の原
料ゼラチンと同様の性状を有するゼラチンと砂糖の混合
液が容易に得られるとされている。
この場合、水溶解性を改良したゼラチンは砂糖との混合
物でしか得られない。
また、改質後の水溶解性を改質したゼラチンの他の性質
、たとえばゼリー強度等は未処理の原料ゼラチンを上ま
わることはない。
本発明者は簡単な方法で水に速やかに溶解するゼラチン
を得る方法を検討した結果、含水ゼラチンを高周波誘電
加熱処理(以下高周波処理という)する方法を見出した
さらに処理前のゼラチンの含水分量、処理後のゼラチン
の水分量、除去すべき水分量、処理条件等について後述
の試験結果に示すように検討した結果、ゼラチンの水分
量は10饅(重量)以上必要であること、上記水分量の
35%以上を除去することが必要であること、処理後の
ゼラチンの水分量を16φ以下にすることが必要である
ことを見出し本発明を完成した。
本発明による改質ゼラチンの水溶液を作る際、該ゼラチ
ンを粉状または粒状にすることが有利である。
しかし該ゼラチンが特に微粉状の場合には所要量の水に
少しずつ添加すると速やかに溶解する。
通常、ゼラチンは製菓用に用いられる時には砂糖と共に
用いられる。
この時ゼラチンを砂糖に分散して溶解することが実用上
しばしば試みられている。
砂糖等に分散した本発明による改質ゼラチンは所要量の
水に一度に添加しても、あるいは逆に所要量の水を添加
しても速やかに溶解する。
砂糖以外の分散剤の例はブドウ糖等の甘味料、グルタミ
ン酸ソーダ、核酸類、コハク酸等の旨味料、食塩等であ
る。
この場合、分散剤の使用量はゼラチン(無水換算)重量
の約1〜30倍がよい。
望むなら高周波処理前に上記分散剤をゼラチンに混入す
ることもできる。
その際分散剤の添加量はゼラチン(無水換算)重量の1
0饅程度がよい。
このようにして得られた水可溶性ゼラチンを水溶液ゼリ
ーにした時の性状は後述の試験例からも明らかなように
、未処理の原料ゼラチン等と同様である。
従って本発明により得られる水可溶性ゼラチンは従来の
ゼラチンと同様の用途に使用することができる。
このように本発明は水分子を含むゼラチンのミセル構造
の空所を拡張し固定させると吸水性が良化し、また水溶
解性が改良されるという思想に基くものである。
次に本発明の詳細な説明する。
以下の説明において公知のスプレードライ法、凍結乾燥
法等で水溶解性等を改質したゼラチンを改質ゼラチンと
いう。
原料として用いる未処理の天然のゼラチンを原料ゼラチ
ン、原料ゼラチンを高周波処理して得られたゼラチンを
処理ゼラチンという。
原料ゼラチンとして、コラーゲンを酸、アルカリまたは
酵素で処理して得られたゼラチン等の公知のあらゆるゼ
ラチンを用いることができる。
にかわのように多少の不純物を含む原料を用いることが
でき、公知の砂糖のような添加物は必要としない。
原料ゼラチンの形状は板、粒、粉末状等の乾燥ゼラチン
でも、ゾル状もしくはゲル状でもよい。
従って乾燥品に吸水させて膨潤または溶解した材料にも
、または乾燥ゼラチン製造用の多量の水分を含むゼラチ
ン材料にも、本発明の方法を適用することができる。
原料ゼラチン(不純物も含めて重量を100とする)の
水分量は一般に8係以上であることを要するが、場合に
より10饅以上を要することもある(後記試験2参照)
他方において、水分量の上限を決定するものは方法の実
用性とくに経済性だけであるということができる。
なぜなら水分量の非常に多いゼラチン(たとえば50饅
以上)を原料とした場合でさえも、程度の差はあるがや
はり水溶解性を改良し、かつ良好なゲル形成力を得るこ
とができるからである。
もちろん水分量が多ければ多い程、脱水のために多量の
電力量を必要とするから実用的には不利である。
所望により、高周波処理前の原料ゼラチンを天日乾燥や
熱風乾燥等の方法で前処理して水分量を適当に減少させ
ることができ、または反対に水を吸収させて水分量を増
加することもできる。
原料ゼラチンの水分量がゼラチン重量の1055咎の場
合、良い結果を得ることができる。
市販品の乾燥ゼラチンは日本工業規格によって水分量1
6%以下に定められ、一般に13−10φ程度である。
このことは本発明の方法において原料ゼラチンの前処理
を要しないことを意味しているので特に有利である。
もちろん上述のように水分量の多いゾル状またはゲル状
の原料ゼラチンを用いることもできる。
原料ゼラチンは原則として添加物なしに高周波処理され
る。
水分を含む食品用素材を高周波処理によって加熱し脱水
する方法はそれ自体公知であり、その装置は電子レンジ
としてよく知られている。
照射される電波はマイクロ波で、通常915または24
50 MHzが用いられる。
高周波処理の際に発生する熱を有効に利用するために、
高周波エネルギーを通す材料(たとえばポリ4弗化エチ
レン、グラスウール、クラフト紙等)の容器またはシー
ト フィルム等でゼラチンを包囲したり、同様の材料を
保温材とするとよい。
その際これらの材料に小孔を開けておくと有利である。
またゼラチンをたとえば厚さ0.2cm程度以上の層状
にして積み重ねることも熱の利用に有利である。
原料ゼラチンをベルトコンベヤー等で電子レンジ内を移
動させながら加熱することもできる。
しかし高周波処理自体は本発明の範囲外のことである。
高周波処理に要する電力量および時間は、原料ゼラチン
から除去されるべき水分量、原料ゼラチンの量等によっ
て決定されるものであるが、これによって原料ゼラチン
の水分量の35%以上を除去し、同時に残りの水分を処
理後のゼラチン重量の16φ以下にする。
高周波処理は通常連続的に行なうことができるが、たと
えば20分以上の長時間処理を行なう場合には、ゼラチ
ンの過熱を防ぐために連続照射後に断続照射してもよい
高周波処理前の原料ゼラチンの温度はとくに制限されな
いので、所望により原料を予熱してもよい。
また照射前の処理の結果、原料の温度が昇っていても支
障はない。
高周波処理によりゼラチンの温度が過度に上昇すると、
処理後のゼラチンの性状を劣化させることがあるので避
けねばならない。
後記する試験例および実施例において、出力2、2 k
W以下の電子レンジ(950または2450MHz)が
用いられ、その際高周波照射時間は原料ゼラチンの水分
量等にもよるが、一般に20分以下に保たれた。
この時の処理中のゼラチン温度はおよそ80−105°
C程度であったと認められた。
高周波処理後のゼラチンの水分の下限は、原料ゼラチン
の水分量の35φ以上が除かれる限りとくに制限はない
が、実用的な下限は5饅程度であり、さらに高周波処理
を続けると、水溶解性がかえって低下する傾向がある。
従って処理後のゼラチンの水分をさらに減少させること
が望まれる場合には、たとえば天日乾燥や熱風乾燥等の
常法により乾燥するとよい。
反対に、処理後のゼラチンに吸水させて水分量を増加す
ることもできる。
いずれの場合にも、これによって得られた処理ゼラチン
の水溶解性およびゲル形成力は変化しない。
本発明の方法は次に例示するようにすぐれた利点を有し
ている。
原料ゼラチンに砂糖のような添加物を加える必要がない
ばかりでなく、にかわのように多少の不純物を含んでい
てもよい。
原料ゼラチンの特別の前処理は不要である。
原料ゼラチンの水分量の下限は、通常の市販品の乾燥ゼ
ラチンの水分範囲(日本工業規格により16φ以下と定
められ、多くの場合13−1o%程度である)をカバー
するし、他方では、その上限は実用的には経済性のみに
よって規定される。
つまり実用的に利用可能な原料をそのまま処理すること
ができる。
他方において、処理後のゼラチンの水分量に応じて処理
前の原料の水分量を予じめ調整することや、多量の水分
を含む乾燥前のゼラチンを原料として用いることもでき
るが、公知の改良方法ではこのような原料ゼラチンの自
由な選択は不可能である。
方法の実施に当って、原料ゼラチンと処理後のゼラチン
との水分量および除去される水分量だけを特定すればよ
いので作業が容易でありコストが低い。
処理後のゼラチンの水溶解性が改良されると同時にゲル
形威力および外観その他の性状が保持される。
得られたゼラチンの用途は制限されない。
添加物の有無にかかわらず、ゼラチンのゲル強度および
安定度は原料ゼラチンのものとほとんど変りがない。
本発明の方法は上記の通り、多くの利点を有しているが
、場合により特にすぐれた透明度と美しい外観を有する
ゼラチンゼリーを得ることのできるような改質ゼラチン
が要求されることがある。
美しい外観とすぐれた透明度を有するゼラチンゼリーを
作り得るような改質ゼラチンを得るために、本発明の次
の特徴により高周波処理前のゼラチンの膨化剤をガロえ
る。
ここに膨化剤というのは、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素アンモニウム、炭酸アンモンのような公知のベーキン
グパウダーに用いられる食用膨化剤のことで、その添加
量は実用的には処理前のゼラチン(無水換算)重量の0
.1−5 %でよい。
膨化剤の加え方としては、膨化剤を水に溶解した後、こ
の水にゼラチンを溶解してもよく、またはその逆でもよ
い。
場合により、粒状、ゾル状またはゲル状のゼラチンに膨
化剤を固形または液体状で加えた後、充分にかくはんし
てもよい。
高周波処理後のゼラチンに膨化剤を加えても出来上りゼ
ラチンの透明性を改善する等の効果は得られない。
本発明によるゼラチンから得られるゲルの強度および安
定性は膨化剤の使用によってとくに変化しない。
膨化剤を加えてから高周波処理したゼラチンと膨化剤を
加えないで高周波処理したゼラチンを比較すると、溶解
指数A、ゼリー強度等においては差がない。
しかし、ゼリーにして味、食感、外観を比較すると、外
観の点において前者(膨化剤をカロえて高周波処理した
ゼラチン)が優っている。
もちろん後者(膨化剤を加えないで高周波処理したゼラ
チン)に同量の膨化剤を加えてゼリーを作っても外観に
は変化は認められなかった。
一方、膨化剤を加えてから高周波処理したゼラチンと原
料ゼラチンとをゼリーにして、味、食感、外観を比較す
ると、味、食感は全く同一で、外観においても挙兵は殆
んど無視できる程度であった。
なお、これらの比較は250メツシユ以下に粉砕したゼ
ラチンを用いて行った。
次に、高周波処理されたゼラチンの性状を解明するため
に各種の試験を行った結果を示す。
下記の試験において特記しない限り、ゼラチンの重量は
無水換算重量で示されている。
原料に用いる高周波処理しないゼラチンを原料ゼラチン
、高周波処理したゼラチンを処理ゼラチンとして表わす
のは従来と同じである。
試験 1(族1参照) 表1には、試験番号、原料ゼラチンの水分量(9)、高
周波処理時間制、処理ゼラチンの水分i(%)、溶解量
(■/縦)、溶解指数(5))(囁、ゼリー強度<g)
、溶解指数(B)(%、膨化倍率(概略値)が表示され
ている。
試験方法は次の通りである。(1)溶解量(I) (I
)および溶解指数(4)の測定所定水分量の原料ゼラチ
ン(ゼリー強度307)レーム)1 oog(含水重量
)を粒度80メツシユ以下に粉砕し、厚さ0.1 mm
のポリ4弗化エチレン製シートで包み、ガラス製ビーカ
ー(容量2000771のに入れ、出力400W、 2
450 MHzの電子レンジで所定時間高周波処理し、
処理ゼラチンを得た。
これを粒度80メツシユ以下に粉砕したもの4gと粉砂
糖12.9とをよく混合して水100m1(20°C)
を一度に加え、温度20’Cに3分間保ちながらかくは
んして、ゼラチンと砂糖とを含む水溶液を得た。
これを2層のガーゼでろ過し、ろ液の全窒素量をミクロ
キエルダール法で測定し、溶解−i<i)■/TLlを
求めた。
他方において、対応する原料ゼラチン4g(砂糖を加え
ない)を上記と同様の手法により処理してゼラチンの水
懸濁液を得た後、これを15−20分かけて50℃に昇
温し、5分間約50℃に保ち、ゼラチンを完全に溶解さ
せた。
上記と同様の手法により水溶液の全窒素量を測定し、溶
解量(■)7721iiI/TLlを求めた。
次式で示される溶解指数(4)が大きい程、温度20’
Cで3分間に溶解したゼラチンの量が相対的に多いこと
、即ち水溶解性が良いことを表わしていると判定した。
溶解指数(4)=溶解量(I)/(I)x 1o o%
(2)ゼリー強度(I) (II)および溶解量mB)
の測定対応する所定水分量の処理ゼラチン4gと砂糖1
2gとを含む水溶液を溶解1(I)の測定の時と同様の
手法により調製し、ろ過しないで脱泡し、定量のゼリー
カップに入れ、温度7°Cで18時間放置してゼリー化
した。
レオメータ−R−UDJ型(富士理化工業製、ゼラチン
アダプター使用)を用い、JIS−に6503−197
0の方法に準じて、室温20℃、ゼリー温度7℃でゼリ
ー強度(I)、9を測定した。
他方において、対応する原料ゼラチン4gに粉砂糖12
gを混ぜる以外は溶解量(II)の測定の時と同様の手
法により処理して、ゼラチンを完全に溶解した水溶液を
調製し、これをゼリー強度(I)の測定のときと同様の
手法によりゼリー化した後、ゼリー強度(I)gを測定
した。
ゼラチン水溶液の濃度が高くなるとろ過が困難になるの
で、溶解量、従って溶解指数の測定ができなくなる。
しかし、ゼラチンの溶解量が大きい程ゼリー強度も大き
くなると考えられるから、溶解量の測定ができない場合
に、次式で示された溶解指数(B)が大きい程、ゼラチ
ンの溶解量が相対的に大きい(即ち水溶解性がよい)と
判定した。
溶解指数(B)−ゼリー強度(1)/(II)X 10
0係なお、市販の食品用ゼリーの強度は数gないし20
g程度が好まれている。
ゼリー強度の欄に膨潤または膨潤固化と表示されている
場合は、ゼラチンが完全にゼリー化されなかったもので
、従って溶解指数(B)は測定不能であった。
(3)表1において、試験番号4−13は本発明の方法
によって得られた処理ゼラチンの例で、1−3番は試験
例である。
14番は水分量15.3優の原料ゼラチン4gと砂糖1
2gとを混合して、処理ゼラチンの溶解量(I)の測定
と同様に測定した例で、溶解量(I)は2.49 m9
/ml、溶解指数(4)は41.1%である。
15番は14番と同様の原料ゼラチンと砂糖との混合物
を用い、既述の溶解量(II)の測定法に従い溶解量(
II)を測定し、便宜上溶解量(I)の欄に示した。
15番は対照区であるから、その溶解指数(A) (B
)共に100優である。
高周波処理したゼラチンの溶解量(I)およびゼリー強
度(I)は処理条件によって変るが、原料ゼラチンの対
応する値は水分量に関係しない。
(4)本発明の方法によって得られたゼラチン(413
番)を20℃で3分間溶解した場合の溶解量(I)は、
対照される原料ゼラチン(14番)の対応する溶解量(
i)2.49■/mlよりも多いことがわかる。
(5)原料ゼラチンと砂糖とを含む混合物を3分間20
℃で溶解して、ろ過せずにゼリー化を試みたが、(14
番)はゼリー化しなかった。
一方、本発明により得られたゼラチン(4−13番)を
同様に取り扱つかったものは、5番を除きゼリー化した
これによって本発明の方法により改質されたゼラチンの
ゲル形成力は良好であると考えることができる。
とくに8,9.10番のゼリー強度は、原料ゼラチン(
同量の砂糖を添加しである)を完全に溶解した後ゼリー
化したものの強度409(15番)とおよそ同等以上で
ある。
15番の対照ゼラチンのゼリー強度は砂糖添加で測定し
たものである。
砂糖はゲル強度に格別の影響を与えないので、本発明に
よる改質ゼラチンのゲル形威力およびゼリー強度は原料
ゼラチンと同等であると判定される。
試験 2(表2参照) (1)表2はゼリー強度250ブルームの原料ゼラチン
を用いたほか、試験1の表1と同様の手法により作成さ
れたもので、試験番号16.26−30は試験例、29
−30は対照例、残りの17−25は本発明の方法によ
って得られた処理ゼラチン例である。
処理ゼラチンの20’C3分間の溶解量(1)を測定す
ることは、17番のほかはできなかった。
しかし、17番の溶解量(I) 1.881v/ml!
は、対照される原料ゼラチンの溶解量(I) 1.47
Tr19/m1(29番)よりも多く、しかし両側共
にゼリー化しなかった。
本発明による処理ゼラチンの大部分(18−25番)が
ゼリーを形成できた点からみて、同温度、同時間内に水
に溶解するゼラチンの量は、処理ゼラチンの方が原料ゼ
ラチンよりも多いことがわかった。
(2)19−25番において溶解量(1)を測定できな
かったので、ゼリー形成に参加したゼラチンの量は不明
であるにしても、これらの例のゼリー強度および溶解指
数(B)が、対照例(30番)のものとほとんど差のな
いことからみると、本発明による方法で得られた処理ゼ
ラチンのゼリー強度およびゲル形成力は、原料ゼラチン
のものとほとんど同様であると判定される。
(3)試験1,2の1.2,3,4.5番、15゜17
.19−22.25.26番等の一連の実験より、水溶
解性の改善の為には処理前のゼラチンの水分は10咎以
上必要であること、処理後の水分が16φ以下になるよ
うに処理することが必要であること、又、含水量の35
φ以上を除去することが必要である。
(4)19番において、水分量26.5%のゼラチンを
270秒連続して高周波処理した後、ゼラチンのこげつ
きを防ぐために30秒の中断と15秒の高周波処理を繰
り返し、計330秒照射し、処理後の水分量を0.9
%とした(試験例中の最低水分量である)。
他方では処理前の水分量50.2%のゼラチンを540
秒連続して高周波処理し、処理後の水分量を4.3優に
した。
(23番)。
この2例を、本発明の方法によるその他の例と較べると
、本発明によって特定された条件範囲が非常に広いこと
、そしてその範囲内で作業する限り、つねに良好な結果
が得られることがわかる。
(5)試験1,2を通じて、処理ゼラチンの膨化倍率は
およそ1.2−20倍であった。
処理前の原料ゼラチンの水分量が多いはど膨化率は大き
いことがわかった。
試験 3(族3参照) (1)水分24φのゼラチン(粒度4−8メツシユゼリ
一強度250ブルーム) 12klii+を出力2.2
kW、 2450 MHzの電子レンジで高周波処理し
た。
電子レンジ内に速度0.6m/分で移動するベルトが設
けられ、ベルト上の幅約30(1771゜長さ約120
crrLの範囲を150g/分の割合で連続的にゼラチ
ンが通過するようにした。
ゼラチンをベルト上に厚さ約3−4crrLの層状に積
み重ねた。
処理ゼラチンを電子レンジから取り出しく80メツシユ
以下に粉砕したものは、水分9.5%、重量9.11g
(全含水重量)であった。
処理ゼラチンの定量を3倍量の粉砂糖に分散し、温度3
0,20,15,10.5℃の水(各1001rLl)
にそれぞれ一時に全量をカロえ、その温度に保ち所定時
間かくはんし、ろ過しないで脱泡し、定量のゼリーカッ
プに入れ温度7℃で18時間放置してゼリー化を試みた
ところ、30℃および20℃の水に溶解したときはゼリ
ーを得たが、10℃以下の水に溶解してもゼリー化せず
膨潤しただけであった。
15℃の水の場合には、ゼリー化したが膨潤した部分も
含む不完全なゼリーであったので溶解指数(B)は測定
しなかった。
他方において、原料ゼラチンと3倍量の粉砂糖とを混合
したものは、上記と同様の手法によって30℃以下の水
に溶解しなかったので、約50℃に昇温させて完全に溶
解させ、試験1と同様の手法によりゼリー強度を求め、
便宜上、表3の20℃の欄に示した。
表3から、本発明の方法により得られたゼラチンは、温
度30℃および20’Cの水に所定時間溶解させた場合
、対照される原料ゼラチンに劣らない水溶解性およびゲ
ル形威力を有することが認められる。
試験 4(表4参照) (1)粒度4−8メツシユ、ゼリー強度30ブルーム、
水分15%のアルカリゼラチン1kgをポリ4弗化エチ
レン(厚さ0.1 mm )のシートでつつみ、245
0 MHz、出力2.2 kW (移動ベルトなし)の
電子レンジで300秒間高周波処理した。
このとき80℃の熱風を電子レンジに吹きこみながら行
った。
得られた処理ゼラチンの水分は4、8 %、重量は89
0gであった。
これを80メツシユ以下に粉砕した。
表4において、試験番号49−52は試験例である。
42番は表3の31番と、また43−48は表3の32
−37と、49−52番は表3の38−41番と:こそ
れぞれ対応しているもので、試験3と同様に測定した。
(2)原料ゼラチンのゼリー強度が低い場合、水溶解性
は一層改良され、10℃の水に溶解した場合(44−4
8番)にもゼリー化した。
ゼラチン濃度0.5優で砂糖を加えない場合(42番)
にも完全に溶解したが、対照される原料ゼラチン(49
番)は膨潤しただけでほとんど溶解しなかった。
処理ゼラチンを濃度2%で3分間溶かした場合(43番
)、水温30−15℃では完全に溶解したが、ゼリー化
しなかった。
溶解温度が下がると溶解指数(B)も下っているが15
℃でほぼ完全に溶解している。
46−47番において、処理ゼラチンを濃度4%で5−
10分間溶解した場合、溶解温度10℃でほぼ完全に溶
解し、ゼリー強度も対照される原料ゼラチン(51番)
と同一である。
処理ゼラチンを5℃で溶解すると濃度6饅、3分間(4
8番)の時以外はゼリー化しなかった。
他方において、原料ゼラチンと、3倍重量の粉砂糖とを
混合したものは、同様の手法によって30℃以下の水に
溶解しなかったので、約50℃に昇温させて完全に溶解
させ、試験1と同様の手法によりゼリー強度を求め、便
宜上表4の20℃の欄に示した。
表3,4から分かるように、本発明によるゼラチンは低
温度でも優れた水溶解性を示すが、対照される原料ゼラ
チンは膨潤するだけで溶解しなかった。
表1−4において空欄は、特記する以外は測定不能であ
った。
試験 5 (1)前記の試験番号1,2,3,4,8,11(以上
ゼリー強度30ブルーム)、21(同250ブルーム)
の処理ゼラチン(単独)を各80メツシユ以下に粉砕し
てサンプルとした。
それぞれ、2,4および6φの濃度になる量を25℃の
水温で水に溶解した。
全量を一度に水にカロえた場合には、30分間かくはん
した。
また、5−10分間かかつて全量を少しずつ分けて水に
加えた場合も試験した。
対照として、上記処理ゼラチンに対応する原料ゼラチン
を同様にして溶解した。
(2)全量を一度に加えた場合、試験番号1,2゜3の
処理ゼラチンは30分で大部分溶解したが未溶解部分が
認められた。
4,8,11.21番の処理ゼラチンは水中で粒子がく
っつき合い30分後にも大部分溶解しなかった。
対照される原料ゼラチン(30ブルーム)は2,4.6
咎共に約30分で完全に溶解したが、溶液は濁っていた
もう一つの原料ゼラチン(250ブルーム)は2,4φ
共に約60分で完全に溶解し、溶液は透明であった。
6饅の場合は試験しなかった。
(3)全量を小分けして溶解した場合、番号1,2゜3
のものは全量を一度に加えた場合と同様に、30分後、
未溶解部分が認められた。
番号4゜8.11のものは、2,4.6φ共にほとんど
完全に溶解し、溶液は透明であった。
21番のものも同様であったが、6%の場合は試験しな
かった。
4,8.11番に対照される原料ゼラチン(30ブルー
ム)は、2,4.6φ共に約30分で完全に溶解したが
、溶液は濁っていた。
(4)以上の結果から、本発明によるゼラチンを水に溶
解する場合には、一般的に所要量を小分けして、たとえ
ば5−10分間かけて、2030℃の水に添加してかく
はんするとよく溶解する。
試験 6 (1)粒状アルカリゼラチン(水分13係、ゼリー強度
100ブルーム)60gを20℃で本釣930m1に加
え膨潤させ、次に50−55℃で5分間加熱溶解して、
ゼリー強度80g、濃度6%のゼリーを作った。
次に、このゼIJ−500gを15Jl?の板ガラス製
容器に入れ、ポリ4弗化エチレン板(厚さQ、 1 m
m )でふたをした後、出力2.2 kW、2450
MF(z の電子レンジに入れて、240秒力Il熱後
、30秒停止、15秒加熱をくり返し、合計360秒カ
ロ熱した。
得られた試料ゼラチンを80メツシユ以下に粉砕した(
水分0.7%、得量25g)。
物性は表5に示す。
(2)次に上記の処理ゼラチンの製造において原料ゼラ
チン60gに0.9gの重曹(無水換算ゼラチンの1.
5%)を添加する以外は、同様に6俤のゼラチンゼリー
を作って、これを同様に高周波処理した。
得られた処理ゼラチンは同様に80メツシユ以下に粉砕
した。
(水分0.75%、得量25g) (3)比較のために、同一の原料ゼラチンを2俤の水溶
液とし、これを−20℃で凍結し、加熱棚温30℃で乾
燥した。
このようにして得られた凍結乾燥ゼラチンも同様に25
0メツシユ以下に粉砕した。
(4)本発明による方法により得られた二種の処理ゼラ
チン(250メツシユ以下のもの)を用いて、以下の方
法に従ってゼラチンゼリーを作成し、比較した。
ω 次の原料をよく混合する。
ゼラチン 2 部粉砂糖
20 部 クエン酸ソーダ 1 部クエン酸
0.5 部凍結乾燥パイン果肉
粉末 0.5 部エンチ・イエロー
0.01部〔ビタミンB1の商品名、田辺製薬
■〕 パイナツプル・フレーバー 0.4部(B)
この混合物25gに20℃の水道水100−を加えてか
くはんすると、本願発明による方法で得られたゼラチン
を用いた場合、約4分で均一に溶解する。
この溶液をゼリーカップに入れ、約5℃の冷蔵庫で20
分間放冷すると、ゼラチンゼリーが得られる。
参考例として、凍結乾燥法で得られたゼラチンを用いる
場合は、上記と同−組法でゼラチンゼリーが得られる。
もう一つの参考例として、原料ゼラチンを用いる場合は
、上記原料混合物に同様に水を加え、よくかくはんし、
次に約55℃に加温して均一に溶解する。
これを室温まで冷却した後、ゼリーカップに入れ、同様
に処理するとゼラチンゼリーが得られる。
(C) このようにして得られた、膨化剤を加えて高
周波処理したゼラチン、膨化剤なしで高周波処理したゼ
ラチン、原料ゼラチン、凍結乾燥法で得られたゼラチン
を用いてそれぞれ作成したゼラチンゼリーの評価は下記
の通りである。
味、食感は囲者のゼリーにおいて同一であったが、外観
、特に透明度は、原料ゼラチン、膨化剤を加えて得られ
た処理ゼラチン、凍結乾燥法で得られたゼラチンを用い
て作ったゼリーの方が、膨化剤なしで高周波処理したゼ
ラチンより優れていた。
セ1J−1:重曹無添加処理ゼラチンから作られたゼリ
ー ゼリー2:重曹添加処理ゼラチンから作られたゼリー ゼリー3:原料ゼラチンから作られたゼリーセ1J−4
:凍結乾燥法で得られたゼラチンから作られたゼリー 数字は2点比較法で、そのゼリーを良いと判定した人数
を表わす。
協和醗酵工業■土浦工場内の20名によるパネルでテス
トした。
危険率1φで有意差ありと認められる。
(5)表5における起泡力および粘度は次の方法で測定
したものである。
(A 起泡力 80メツシユ以下に粉砕した処理ゼラチン1g、粉砂糖
12gをビカーに入れ、よく混合する。
水40m1を加え20℃で、かくはん機(ケンウッドミ
キサー、ケンウッド社製:ホイツパ−使用)でかくはん
、溶解する。
次に水あめ(固形分75%)148gを加え、10分間
高速かくはんして泡立たせる。
この溶液を定量カップにとり、その重量を測定する。
下式により起泡力を求める。(B)粘度 80メツシユ以下に粉砕した処理ゼラチンio、y、粉
砂糖30.9を1.000mビーカー中でスプーンでよ
く混ぜ、20°Cで水500Mを加えてかくはんし、均
一に溶解する。
該溶液の粘度を20°CでB型粘度計〔東京計器■製、
BL型〕にてA10−ターを使用し、60rpmの速度
で3分間回転した後で測定する。
なお、米国特許3514518号記載の凍結乾燥法と比
較しようと試みたが、この方法では良好な結果が得られ
なかった。
次に実施例を示す。
実施例 1 板状アルカリゼラチン(水分15φ、ゼリー強度250
ブルーム)100gをクラフト紙でつつみ、周囲を厚さ
10ミリのグラスウールでつつみ、出力400W、 2
450 MHzの電子レンジで210秒加熱した後、8
0メツシユ以下に粉砕し、水分4.3%の処理ゼラチン
89.9を得た。
物性値は表5に示す。
実施例 2 粒状アルカリゼラチン(水分13%、ゼリー強度100
ブルーム)200.9を試験6のゼリー調製法と同様に
処理して、ゼIJ−3kg(ゼリー強度100g、濃度
6φ)を得た。
これを40℃、700 mmH&で真空濃縮し、濃度2
5%の液状にした。
この溶液を201容量のポリ4弗化エチレン容器(タテ
25×ヨコ25×タカサ32crfL)に入れ、出力2
.2kW、 2450 MHz の電子レンジで、54
0秒間処理した。
得られた処理ゼラチンを80メツシユ以下に粉砕し、水
分10.3%のものを120g得た。
物性値は表5に示す。実施例 3 砂糖20g、グアーガム20gを水300rILlに加
え、20分間かくはんし、溶解した。
この溶液を粒状アルカリゼラチン(ゼリー強度30ブル
ーム、水分10%、60メツシユ以下)500.9に添
加してよく混合して、ゼラチンを膨潤吸水させた。
この混合物を1(lのポリ4弗化エチレン容器(寸法、
20X20X25cwL)に入れ、出力2.2kW、2
450 MHzの電子レンジで、240秒間加熱した。
得られた処理ゼラチン混合物の水分は10咎であった。
これを45℃の熱風で10分間乾燥し、80メツシユ以
下に粉砕して、粒状の処理ゼラチン混合物450gを得
た。
この処理ゼラチン混合物の溶解性は、砂糖、グアーガム
を添カロしないで処理したものと変らなかったが、水溶
液の粘度は、砂糖、グアーガムを後添加して溶解した場
合と同様であった。
表5の55.56は対照実験(同一ブルームの原料と同
様に高周波処理したもの。
グアーガム、砂糖の添加なし)である。
63番は本実施例3によって得られたものである。
64番は同一ブルームの原料を同様に高周波処理したの
ち、63番と同量の砂糖、グアーガムを添加したもので
ある。
別に、水300m1の中に重曹をゼラチン(無水換算)
の0.2φ添カロする以外は同様に処理して同様のゼラ
チンを作った。
得られた2種類のゼラチンを試験6と同様にゼリーを作
成して定性的に比較したところ、重曹添加のものの方が
外観、透明度共に優れていた。
実施例 4 塊状の酸処理ゼラチン(水分20咎、ゼリー強度150
ブルーム)IOに!をポリ四弗化エチレンのシート(厚
さ0.1間、直径0.5−1 mmの多数の孔をあけた
もの)でつつみ、出力2.2kW12450 MHzの
電子レンジで180秒間高周波処理し、得られたゼラチ
ンを80メツシユ以下に粉砕した。
(水分7.0%、得量559)物性値を表5に、試験3
,4.6のものとともに示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量の10饅以上の水分を含有するゼラチンを高周
    波誘電加熱処理することにより、上記水分量の35%以
    上を除去すると同時に残りの水分量を処理後のゼラチン
    重量の16%以下にすることを特徴とするゼラチンの水
    溶解性改良法。 2 重量の10φ以上の水分を含有するゼラチンに食用
    膨化剤を加えた後高周波誘電加熱処理することにより、
    上記水分量の35φ以上を除去すると同時に残りの水分
    量を処理後のゼラチン重量の16φ以下にすることを特
    徴とするゼラチンの水溶解性改良法。 3 ゼラチンの無水換算重量の0.1−5%の膨化剤を
    加える特許請求の範囲第2項による方法。
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