JPS628336B2 - - Google Patents

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JPS628336B2
JPS628336B2 JP60107148A JP10714885A JPS628336B2 JP S628336 B2 JPS628336 B2 JP S628336B2 JP 60107148 A JP60107148 A JP 60107148A JP 10714885 A JP10714885 A JP 10714885A JP S628336 B2 JPS628336 B2 JP S628336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheels
vehicle
guide rail
webbing
slider
Prior art date
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Expired
Application number
JP60107148A
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English (en)
Other versions
JPS6144048A (ja
Inventor
Ichiro Suzuki
Hisashi Ogawa
Masanao Motonami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10714885A priority Critical patent/JPS6144048A/ja
Publication of JPS6144048A publication Critical patent/JPS6144048A/ja
Publication of JPS628336B2 publication Critical patent/JPS628336B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/04Passive restraint systems, i.e. systems both applied and removed automatically, e.g. by movement of the vehicle door
    • B60R22/06Passive restraint systems, i.e. systems both applied and removed automatically, e.g. by movement of the vehicle door having the belt or harness connected to a member slidable in a vehicle-mounted track

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は乗員の着座後乗員へ自動的に拘束用ウ
エビングを装着させることが可能なパツシブシー
トベルト装置に関する。
〔従来の技術〕
乗員拘束用ウエビングは車両緊急時に乗員を拘
束して保護するので極めて安全性が高いにも拘ら
ずその装着煩雑さ、装着中における圧迫感等が原
因でその装着率は極めて低いものとなつている。
このため従来、乗員の着座後は自動的に乗員へ
ウエビングを装着させることが可能なパツシブシ
ートベルト装置が各種提案されている。
中でも車両のルーフサイドメンバーに車両前後
方向に向けてガイドレールを配設し、このガイド
レールに案内されて移動する台車へウエビングの
アウタ側端部を取り付け、モータの駆動力を台車
へ連結させて台車を車両前後方向へ移動させるこ
とによりウエビングを乗員用シートと接離させて
シートへ着座した乗員に自動的にウエビングを装
着、解除させるパツシブシートベルト装置がその
確実さの点で高く評価されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところがこのパツシブシートベルト装置におい
ては車両のルーフサイドへ台車及びこの台車を案
内するガイドレール、モータの駆動力を台車へ伝
達させる伝達部材等を配設する必要があるため、
これらが車室内へ突出して室内空間を狭くするも
のであつた。
本発明は上記事実を考慮し、ウエビングの自動
装置、装着解除作動時に、ウエビングが取付けら
れ、車両前後方向へ移動される台車又はアンカー
部が小さな駆動力により車両の前後方向に滑らか
に移動でき、かつ車室内居住空間を狭くすること
がなく、ウエビングに大きな張力がかかつた際に
もガイドレールに過大な力が加わることのない安
全なパツシブシートベルト装置を提供することを
目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
本発明に係るシートベルト装置は、乗員を選択
的に拘束あるいは非拘束状態にするシートベルト
の一端が固定されるシートベルト取付部と複数の
車輪が装架された摺動部を有し、駆動機構により
移動されるスライダーと、前記スライダーに係合
され、前記駆動機構の駆動力を伝達する可撓性の
駆動力伝達部材と、前記複数の車輪と当接し、該
車輪を車両前後方向に走行可能に支持する開口の
端縁を有するガイドレール部および該ガイドレー
ル部に並設され、前記駆動力伝達部材を摺動自在
に収納するスライドレール部を有し、ルーフサイ
ドメンバーに固定されるガイド手段を備えること
により、前記スライダーに固定されたシートベル
トが車両前後方向に移動可能となるように構成さ
れているパツシブシートベルト装置において、前
記複数の車輪の中ガイドレールの下端縁に接する
2つの車輪の間隔を上端縁に接する2つの車輪の
間隔より広くし、かつ上端縁に接する2つの車輪
を下端縁に接する2つの車輪の間隔の範囲内に設
置したものである。
〔作用〕
上記の構成によると、乗降車時において、駆動
力伝達部材が駆動され、スライドレール部に案内
されながら摺動すると、該駆動力伝達部材に係合
されたスライダーはガイドレールに沿つて車両前
後方向へ移動する。このとき、ガイドレール部と
スライドレール部が並設され、前記ガイドレール
部の開口端縁を複数の車輪が転動するため、スラ
イダーの移動が円滑に行なわれるとともに、駆動
力伝達部材とスライダーの係合が確実となり、駆
動力の伝達がより確実に行なわれる。また、前記
複数の車輪の中ガイドレールの下端縁に接する2
つの車輪の間隔を上端縁に接する2つの車輪の間
隔より広くし、かつ上端縁に接する2つの車輪を
下端縁に接する2つの車輪の間隔の範囲内に設置
したので、ウエビングに大きな張力がかかつた際
にもガイドレールをこじ開けるような力が働か
ず、その張力を安定して受けることができ、さら
に、スライダーが車輪の転がりによつて移動する
ため、それに要する駆動力が小さくできる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面に従い説明する。
第1,2図に示される本発明の実施例において
乗員拘束用ウエビング10はそのインナ側端部1
2が付勢力によりウエビングを巻取る巻取装置1
4を介して車両床部15へ係止されている。この
巻取装置14は車両左右方向の略中央部へ取付け
られている。このインナ側端部12は巻取装置1
4を介することなく直接に床部15へ係止するこ
とも可能である。
一方ウエビング10のアウタ側端部16はスラ
イダーとしての台車18へ取付けられて車両のル
ーフサイドメンバー20に沿つて車両前後方向へ
移動されるようになつている。この移動によりウ
エビング10は乗員用シート22と接離するため
シート22へ着座した乗員はウエビング10の自
動装着、解除状態となることができるようになつ
ている。
前記台車18には第3,4図にも示されるごと
く摺動部としての移動プレート24が準備されて
おり、この移動プレート24の車両床方向に突出
したアンカー部であるシートベルト取付部として
の延長部26には長孔28が穿設されてウエビン
グ10のアウタ側端部16を係止している。また
この移動プレート24には4本の軸30がそれぞ
れ互いに平行に固着されており、これらの軸30
にはそれぞれ第4図に示されるごとく中央部の直
径が減少された鼓状の車輪32がガイドレールの
下端縁に接する2つの車輪の間隔を上端縁に接す
る2つの車輪の間隔より広く設置した状態で4つ
の車輪が軸支されている。この車輪32は第4図
に示されるごとく断面コ字状のガイドレール34
へ挾持されてガイドレール34の長手方向、すな
わち車両前後方向へ回転移動可能となつている。
更に詳しくは、ガイドレール34が開口35を
有する断面コ字状に形成され、この開口35の相
対向する上下端縁35間に下端縁に接する2つの
車輪の間隔を上端縁に接する2つの車輪の間隔よ
り広く設置した4つの車輪32が転動可能に案内
されている。
このガイドレール34はコ字状断面の中央部が
複数個の取付ビス36によりルーフサイドメンバ
ー20の車内側へ固着され、開口部が車内方向へ
向くように配置されている。
またこのガイドレール34の上部にはフランジ
片38が延長されており、スライドレール40の
上部へ延長されたフランジ片42と取付ビス44
により固着されて、スライドレール40をガイド
レール34と平行に配置している。このガイドレ
ール34とスライドレール40によりガイド手段
が構成されている。このスライドレール40の中
間部にはその長手方向に沿つて矩形溝46が連続
的に形成されており、この矩形溝46の中間深さ
部分からは矩形溝46の溝巾を実質的に増大する
駆動力伝達部材用溝としてのスライド溝48が穿
設されておりこのスライド溝48内に第5図に示
される可撓性の駆動力伝達部材としての厚肉テー
プ50を収容してスライドレール40の長手方向
へ摺動可能としている。
この厚肉テープ50は第5図に示されるごとく
長手方向直角断面形状が矩形状であり、長手方向
に沿つて等間隔のもとに多数の開口51が穿設さ
れている。またこの厚肉テープ50の矩形断面は
その寸法がスライドレール40のスライド溝48
内へ若干の隙間を有して挿入されることにより引
張力は当然のこととして、圧縮力をも伝達させる
ことができるようになつている。またこのテープ
50の材質は合成樹脂を用いることが好ましく、
適度の柔軟性により小さな曲率で屈曲させること
が可能となる。
この厚肉テープ50の一端には4個のリベツト
52によつてスライデングブロツク54が固着さ
れている。このスライデングブロツク54から移
動プレート24方向へ突出した突起56には移動
プレート24からスライデングブロツク54方向
へ突出した突起58を収容する凹部59が形成さ
れており、この凹部59へ突起58が挿入される
ことによりスライデングブロツク54が厚肉テー
プ50と共に車両前後方向へ移動する場合に台車
18を同時に車両前後方向へ移動させることがで
きるようになつている。
前記移動プレート24の車両後方側端部には長
孔60が穿設されており、細巾ウエビング62の
一端が係止されている。この細巾ウエビング62
の他端はガイドレール34の車両後方でルーフサ
イドメンバー20へ取付ボルト64により固着さ
れた巻取装置66の巻取軸68へ巻取られてい
る。
この巻取装置66はインナ側端部12を巻取る
巻取装置14と同様構造の巻取装置とされてお
り、車両緊急時にのみウエビング62の巻出しを
急激に停止させる公知のエマージエンシーロツキ
ングリトラクターであり、通常時においてはウエ
ビング62をぜんまいばね70の付勢力で巻取る
ようになつている。従つてウエビング62を介し
て巻取装置66と連結される移動プレート24が
ぜんまいばね70の付勢力により車両後方へ移動
されるようになつており、車両緊急時には巻取装
置66のウエビング巻出し停止により乗員拘束用
ウエビング10のアウタ側端部16の車両前方へ
の引出しを阻止できるようになつており、この際
乗員拘束用ウエビング10に大きな張力がかかる
が、その力は台車18を介して前記4つの車輪3
2によつて受けられる。この場合4つの車輪32
はガイドレールの下端縁に接する2つの車輪の間
隔を上端縁に接する2つの車輪の間隔より広く
し、かつ上端縁に接する2つの車輪を下端縁に接
する2つの車輪の間隔の範囲内に設置してあるた
め前記乗員拘束用ウエビング10の張力の方向に
対して左右両方からモーメントを互いに打ち消す
方向に働き、ガイドレール34の上下端縁35を
こじ開ける力は生じない。したがつて安定した支
持力を発揮する。
前記スライドレール40からは第4図に示され
るごとくフランジ片42と反対方向、すなわち車
両の床方向へ向けてフランジ片72が延長されて
おり、このフランジ片72へは車室内の天井内張
りであるルーフライニング74が取付ビス75に
より係止されている。従つてルーフライニング7
4とルーフサイドメンバー20との間にガイドレ
ール34、スライドレール40及び台車18等を
挾持する構造となつており、車室内へガイドレー
ル34、スライドレール40及び台車18が露出
しない。特に台車18の駆動部材であるテープ5
0は引張力に加えて圧縮力をも伝達可能であるの
でスライドレール40は単にテープ50を収容す
る溝46,48を形成するだけで事足りて外径が
小さく、ルーフサイドメンバー20とルーフライ
ニング74との間隔を著しく小さくすることがで
きる。これに反して従来用いられる引張力のみを
伝達するワイヤでウエビングを駆動するシートベ
ルト装置ではルーフサイドメンバーとルーフライ
ニングとの間に台車を車両前方及び後方へそれぞ
れ駆動する2本のワイヤが必要であり、さらにこ
れらのワイヤの端部を案内するプーリー、ワイヤ
の移動軌跡を屈曲するためのガイドプーリー及び
ワイヤの張力を所定範囲に保持するための張力調
整装置等を収容する必要があるのでルーフライニ
ングが大きく車室内へ膨出しており、車室内の乗
員居住空間が減少していた。
なお、スライドレール40及びガイドレール3
4は第4図で示される如く、車外側がルーフサイ
ドメンバー20へ、車内側がルーフライニング7
4へ各々確実に支持されているので、所謂両持ち
梁構造となり、ウエビング10から伝達される荷
重を確実に支持して乗員の安全性を向上してい
る。
なお上記ガイドレール34及びスライドレール
40はアルミ材料により構成することが好まし
い。
またガイドレール34の前端部には第6,7図
に示されるごとく前方L型ストツパ76が取付ビ
ス77により固着されておりその一辺がガイドレ
ール34内へ突出している。従つてこの前方L型
ストツパ76は第6図2点鎖線で示されるごとく
移動プレート24が車両前方へ最大量移動された
場合の移動量を規制することができるようになつ
ている。
また第3図及び第8図に示されるごとくガイド
レール34の車両後方端部付近のスライドレール
40には後方L型ストツパ78が取付ビス77に
より固着されており、その一辺がスライドレール
40の矩形溝46内へ突出している。従つてこの
後方L型ストツパ78は第3図に示されるごとく
厚肉テープ50のスライド溝48内における車両
後方移動量を規制するようになつている。
前記スライドレール40は第9,10図に示さ
れるごとく車両のフロントピラー79の車室内側
へ取付ビス44により固着されており、このフロ
ントピラー79に沿つて下降している。このスラ
イドレール40の下端は第11図に示されるごと
くスプロケツトハウジング82へ取付けられてい
る。
このスプロケツトハウジング82は第12図乃
至第16図に示されるごとく厚肉円板状に形成さ
れると共にその内部にはスプロケツトホイル84
の収容凹部86がほぼ円形に形成されており、こ
のスプロケツトハウジング82と蓋部材88が固
着されると収容凹部86が閉止されるようになつ
ている。
ここにスプロケツトハウジング82及び蓋部材
88はその収容凹部86の周縁部付近において収
容凹部86の外径よりも小径であるが収容凹部8
6よりも深い弧状溝90が形成されて厚肉テープ
50のスプロケツトホイル84への噛み合い部を
収容するようになつている。この弧状溝は環状と
されているが必らずしも環状に連絡していなくて
もよい。またこの弧状溝90にはほぼ接線方向に
延長される一対のテープ挿通溝92,94が弧状
溝90と同一深さで形成されており、これらは互
いに反対向きとされてスプロケツトホイル84へ
噛み合う厚肉テープ50の挿入、脱出用となつて
いる。従つて厚肉テープ50はテープ挿通溝92
を通して弧状溝90内へ入り込み、スプロケツト
ホイル84と噛み合つた後にテープ挿通溝94を
通してスプロケツトハウジング82の外側へ出る
ようになつている。
ここにスプロケツトハウジング82及び蓋部材
88には前記テープ挿通溝92,94と同様に収
容凹部86の弧状溝90に接触する予備挿通溝9
6,98,100,102が形成されておりスプ
ロケツトハウジング82で屈曲される厚肉テープ
50の交差角(第16図角度θ)を変更すること
ができるようになつている。
またこのスプロケツトハウジング82には等間
隔のもとに外周へ3個の取付フランジ部104が
突出されており、取付ビス106を適用すること
により第12図の如くブラケツト107を介して
車両のフロントピラー79にスプロケツトハウジ
ング82を固着するようになつている。
従つてこのスプロケツトハウジング82はスプ
ロケツトホイル84へ厚肉テープ50を巻掛けた
後に組付けることが可能となつて著しく作業能率
を向上させることが可能となつている。またこの
組付時における厚肉テープとスプロケツトホイル
84との相対位置は、第6図の如く移動プレート
26を前方L形ストツパ76へ当接させた状態で
厚肉テープ50をスプロケツトホイル84へ巻掛
ければよく、位置決めが極めて簡単である。
またこのスプロケツトハウジング82の外周に
はこの取付フランジ部104と同様の形状である
が厚肉の支持突起108が6個固着されており、
この支持突起108にはスライドレール40の端
部から延長される取付片110を螺着するように
なつている。従つてこの支持突起108はスプロ
ケツトハウジング82への厚肉テープ50の挿入
位置及び脱出位置を変更するに当つて予備挿通溝
96〜102に対応したいづれかの支持突起10
8が選択されるようになつている。
前部スプロケツトホイル84には蓋部材88の
中心孔111を貫通してスプロケツトハウジング
82内へ挿入される可逆転モータ112の駆動軸
114が固着されている。このモータ112はフ
ロントピラー79に形成された切欠部116を通
してフロントピラー79内へ挿入されており、ブ
ラケツト118及び取付ビス120によりフロン
トピラー79の内部へ固着されている。またこの
モータは図示しない車両電源へと接続されて駆動
されるようになつているが、この駆動は図示しな
い乗降用ドアの開閉及び乗員用シートに埋設され
て乗員の着座を検出するシートスイツチの作動に
より開始されるようになつている。
ここに、モータの回転方向は乗員が乗降時にド
アを解放すれば第1,13図においてスプロケツ
トホイル84を反時計方向に、ドアを閉止すれば
時計方向に回転させるようになつている。またそ
の回転数は台車18がガイドレール34の前端部
における前方L型ストツパ76へ接触する以前
に、また台車18が車両後方へ移動して厚肉テー
プ50が第3図に示されるごとく後方L型ストツ
パ78へ接触する以前に停止するように配慮され
ている。
前記スプロケツトハウジング82には第2スラ
イドレール122が前記スライドレール40と同
様に取付ビス106により固着されており、この
第2スライドレール122はフロントピラー79
の下端部から第11図に示されるごとく車両のロ
ツカパネル124内へ開口125を通して挿入さ
れており、第1図においてスプロケツトホイル8
4が反時計方向へ回転された場合に第2スライド
レール122から押し出される厚肉テープ50を
ロツカパネル124内へ押し出すようになつてい
る。
なお前記厚肉テープ50は少なくともスプロケ
ツトハウジング82から台車18へ至る長さとさ
れてスプロケツトホイル84の駆動を台車18へ
常に伝達させるようになつている。
なお、第9図中符号15Aはフロントピラーガ
ーニツシユ、第10図中符号15Bはカウルサイ
ドトリム、第17図中符号15C,15Dはそれ
ぞれカーペツト、スカツフプレートである。
上記のごとく構成された本発明の実施例につい
てその作動を説明すると、第1図はすでに乗員が
ウエビング10を装着した車両の走行状態が示さ
れており、台車18はガイドレール34の車両後
方端部へ最大量移動されて乗員はウエビングの装
着状態となつている。このウエビング装着状態で
ウエビングが巻取装置14から巻出可能であるの
で運転姿勢の変更が可能となつている。
また車両が衝突等の緊急状態に陥つた場合には
巻取装置14,66に内蔵されたイナーシヤロツ
ク機構がウエビング10及び細巾ウエビング62
の巻出しを急激に停止させるので台車18は確実
にウエビング10のアウタ側端部16の車両前方
への引き出しを阻止し、乗員は拘束されて安全が
保証される。
次に乗員が降車する場合にはドアを開放すれば
モータ112は第1図反時計方向へスプロケツト
ホイル84を回転させるため厚肉テープ50には
引張力が作用し、スライドレール40内を矢印A
方向へと移動される。この結果スライデングブロ
ツク54を介して係止されている台車18はガイ
ドレール34の開口35の端縁35Aを車輪32
が転がつて車両前方へ移動されるため、第1図2
点鎖線に示されるごとくウエビング10のアウタ
側端部16が車両前方へ大きく移動される。従つ
てウエビング10は乗員用シート22との間に乗
員の降車空間を形成し乗員は容易に降車可能とな
る。
次に乗員が再乗車する場合には着座後図示しな
いドアを閉止すれば、モータ112は逆転されて
厚肉テープ50へは圧縮力が加わり、矢印A方向
と逆方向へ移動される。従つてスライデイグプロ
ツク54は巻取装置66方向へ移動するため台車
18がぜんまいばね70の付勢力も加わつて巻取
装置66方向へ、すなわち車両後方へ移動されて
第1図に示されるごとく乗員のウエビング自動装
着状態となることができる。
この実施例では、ルーフライニング74の下端
部74Aがルーフサイドメンバー20の下端部2
0Aとの間に移動プレート24の延長部26のみ
が車両前後方向へ移動することができる狭いスリ
ツトを形成しているのみであるため、乗員からは
このスリツト及び突出した移動プレート24が見
えるのみであり、車両前後方向へ移動する台車1
8、テープ50が見えないので、これらが乗員の
頭部付近を移動することがなく乗員が恐怖を感じ
ることはない。さらにこのスリツトは車室内の横
方向端部、すなわち窓ガラス沿つて車両前後方向
へ続いており、移動プレート24の延長部26も
窓ガラスに沿つて車両前後方向へ移動するので乗
員から最も遠い位置を通ることになる。これに加
えてスリツトは乗員の顔方向ではなく床方向に面
しているので台車18の移動時に乗員の頭部と干
渉することがなく、また乗員の頭髪帽子等がスリ
ツト内へひき込まれる虞れはない。
次に第18図は厚肉テープ50と移動プレート
24との係止手段に関する他の実施例が示されて
いる。
ここにスライデングブロツク54の突起56は
移動プレート24から厚肉テープ50方向へ突出
された突起58Aの車両後方側、すなわち巻取装
置66側から当接されており、両者が離間するこ
とを可能としている。従つてスライデングブロツ
ク54が厚肉テープ50により車両前方へ移動さ
れた場合には突起58Aを介して移動プレート2
4を車両前方へ移動させるが、移動プレート24
は単独でも車両前方へ移動することができるよう
になつている。
これにより、この実施例ではウエビング10の
装着中に乗員が運転姿勢を変更した場合にも移動
プレート24が細巾ウエビング62を巻き出しつ
つ車両前方へ移動するので乗員の自由度が増大す
る。また厚肉テープ50を駆動することによりア
ウタ側端部16を移動している間に乗員がウエビ
ング10を把持した場合、または故意に身体を移
動させても、台車18はスライデングブロツク5
6と離間でき、各部品の破損が防止できる。その
他の構成については前記実施例と同様であり、同
様の効果を得ることができるようになつている。
次に第19図乃至第22図は前記各実施例と異
なり、モータ122の駆動力を台車18へ伝達さ
せるための伝達部材としてワイヤ150が用いら
れている。
このワイヤ150は長手方向に加えられる引張
力は当然のこととして、圧縮力をも伝達させるこ
とが可能なようににつており、一端は第20図、
21図に示される如くスライデイングブロツク5
4Aへめにより固着されており、中間部はスラ
イドレール40に穿設された断面が略円形の摺動
溝48A内へ配置されてこの摺動溝48Aを摺動
するようになつている。
またこのワイヤ150の他端は、ガイドレール
34の車両前方でルーフサイドメンバー20へ取
りつけられたワイヤ巻取装置152へ巻取られて
いる。このワイヤ巻取装置152は第22図に詳
細に示される如く皿形状のベース154が取付ボ
ルト156によりルーフサイドメンバー20へ締
着されており、このベース154の中央部には軸
158が固着されている。
この軸158にはウオームホイル160が軸支
されてベース154に軸支されたウオーム162
と噛合つている。このウオーム162は図示しな
いブラケツトルーフサイドメンバー20へ取りつ
けられたモータ122で駆動されるようになつて
いる。
また前記軸158には受圧円板164が軸支さ
れており、軸158へC形リング166により係
止されたリング166との間に圧縮コイルばね1
70が介在されている。従つてこの受圧円板16
4はばね170の付勢力によりウオームホイル1
60へ押圧され、摩擦力によりウオームホイル1
60と共に回転するようになつている。
この受圧円板164には断面形状がU字状の環
状溝172を有する薄肉回転板174が固着され
ている。この環状溝172の溝底部にはテーパー
状巻胴176の一側が固着されて回転板174の
周縁との間に断面がテーパー状のワイヤ収容部1
78を形成している。
ここにベース154にはU字状のワイヤ案内壁
180が形成されており、その内部をワイヤ案内
溝182として環状のワイヤ収容部178におけ
る最大直径部178Aの接線方向に配置されてこ
のワイヤ収容部178とスライドレール40の摺
動溝48Aとを連結している。またワイヤ150
の端部は巻胴176の最小直径部178Bへ固着
されている。
従つて巻胴178はモータ112の回転により
ワイヤ150を最小直径部から次第に巻取つてス
ライデイングブロツク54を車両前方へ移動さ
せ、モータ122の逆転によりワイヤ150を最
大直径部から次第に巻出してワイヤ150の圧縮
力によりスライデイングブロツク54を車両後方
へ移動させるようになつている。
なお、上記以外の構成は前記実施例と同様であ
り、スライデイングブロツク54は移動プレート
24の車両後方側から突起58Aへ当接してい
る。
このように構成された本実施例においてもスラ
イドレール40、ガイドレール34等はルーフサ
イドメンバー20とルーフライニング74との間
に配置されており、前記各実施例と同様の効果を
得ることが可能である。
〔発明の効果〕
上述のとおり、本発明によれば、ガイド手段が
スライダーを走行可能に支持するガイドレール部
と該スライダーに駆動力を伝達する駆動力伝達部
材を摺動案内するスライドレール部とからなり、
前記スライドレール部をガイドレール部に沿つて
並設したので、スライダーと駆動力伝達部材の係
合が確実となり、スライダーの移動が円滑に行な
われる。更に、スライダーは複数の車輪によつて
ガイドレール部の開口上下端縁に支持されている
ため、走行が安定かつ円滑に行なわれるととも
に、前記複数の車輪の中ガイドレールの下端縁に
接する2つの車輪の間隔を上端縁に接する2つの
車輪の間隔より広くし、かつ上端縁に接する2つ
の車輪を下端縁に接する2つの車輪の間隔の範囲
内に設置したので、ウエビングに大きな張力がか
かつた際にその張力の引つ張り方向が左右対称の
車輪の中間に働くためガイドレールの上下端縁を
こじ開ける力は生じないで安全が支持が可能とな
り、さらにスライダーが車輪の転がりによつて移
動するため、駆動力が小さくなり、駆動装置の小
形化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るバツシブシートベルト
装置の第1実施例を示す側面図(但し室内の内張
りであるガーニツシユ、ライニング等は省略して
示してある)、第2図は第1図の車両前方から見
た側面図、第3図は第1図の部分拡大図、第4図
は第3図―線断面図、第5図は厚肉テープを
示す部分斜視図、第6図は前方ストツパを示す第
1図の部分図、第7図は第6図―線断面図、
第8図は第3図―線断面図、第9図は第1図
―線断面図、第10図は第1図―線断面
図、第11図はフロントピラーからロツカパネル
への配置を示す車室内側から見た部分斜視図、第
12図は第11図XII―XII線断面図、第13図はス
プロケツトハウジングを示す正面図、第14図は
第13図の分解斜視図、第15図は第14図の組
付斜視図、第16図はスプロケツトハウジングの
裏面図、第17図は第1図―線断面図、
第18図は係止手段の他の実施例を示す第3図に
相当する側面図、第19図は伝達部材の他の実施
例を示す第1図に相当する側面図、第20図は第
19図の一部拡大図、第21図は第19図XI―
XI線断面図、第22図は第19図XII―XII線
断面図である。 10……ウエビング、116……アウタ側端
部、18……台車、20……ルーフサイドメンバ
ー、24……移動プレート、32……車輪、34
……ガイドレール、35A……ガイドレールの開
口端縁、40……スライドレール、50……厚肉
テープ、51……開口、82……スプロケツトハ
ウジング、84……スプロケツトホイル、88…
…蓋部材、92,94……テープ挿通溝、112
……可逆転モータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 乗員を選択的に拘束あるいは非拘束状態にす
    るシートベルトの一端が固定されるシートベルト
    取付部と複数の車輪が装架された摺動部を有し、
    駆動機構により移動されるスライダーと、前記ス
    ライダーに係合され、前記駆動機構の駆動力を伝
    達する可撓性の駆動力伝達部材と、前記複数の車
    輪と当接し、該車輪を車両前後方向に走行可能に
    支持する開口の端縁を有するガイドレール部およ
    び該ガイドレール部に並設され、前記駆動力伝達
    部材を摺動自在に収納するスライドレール部を有
    し、ルーフサイドメンバーに固定されるガイド手
    段を備えることにより、前記スライダーに固定さ
    れたシートベルトが車両前後方向に移動可能とな
    るように構成されているパツシブシートベルト装
    置において、前記複数の車輪の中ガイドレールの
    下端縁に接する2つの車輪の間隔を上端縁に接す
    る2つの車輪の間隔より広くし、かつ上端縁に接
    する2つの車輪を下端縁に接する2つの車輪の間
    隔の範囲内に設置したことを特徴とするパツシブ
    シートベルト装置。
JP10714885A 1985-05-20 1985-05-20 パツシブシートベルト装置 Granted JPS6144048A (ja)

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