JPS628242Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、特にモルタル外装住宅に取付けら
れる柱建式のバルコニーデツキ取付竪枠の下部に
設けられる排水用キヤツプに関する。

従来、この種のバルコニーは、第１図に示すよ
うに、モルタル外装の住宅に取付けた場合、雨水
が取付竪枠Ａを伝わり、外壁面にたれ落ち、染み
部Ｂができることがあつた。

この考案は前記従来の問題点を解消し、バルコ
ニーデツキの取付竪枠に取付けることにより、竪
枠を伝わつてきた雨水を外壁面より確実に離して
排水し、外壁面を汚すことのない排水用キヤツプ
を提供することを目的とする。

以下この考案を図示する一実施例によつて説明
する。

第２図に示すようにバルコニーデツキ１は取付
竪枠２によつて建物躯体３の外壁面４に取付けら
れ、取付竪枠２の下端部には、排水用キヤツプ５
が取付けられている。

排水用キヤツプ５は、第３図に示すように、基
部６と取付部７と立上り片８とから形成されてい
る。

基部６は、外壁面４に当接し外壁面より室外側
に傾斜した受け板９と受け板９の中央部上面より
突出し外壁面４に当接した固定台１０とからなつ
ている。この固定台１０は、取付竪枠２の下端面
に当接し排水用キヤツプ５を固定するものであ
る。

取付部７は、固定台１０の両側に設けられ、取
付竪枠２に嵌着できるように成形されている。

立上り片８は、受け板９の両側縁より立ち上り
外壁面より室外側に傾斜した立上り片８ａと立上
り片８ａに連続し、外壁面４と取付竪枠２に当接
する立上り片８ｂとから成つている。この立上り
片８の上端面には、取付部７側に傾斜面１１が設
けられている。

そして、排水用キヤツプ５の取り付けに際して
は、第４図に示すように取付竪枠２下端面に取付
部７を挿入し、固定部１０に下端面が当接するま
で挿入して嵌着する。このようにすると、取付竪
枠２を伝わつてきた雨水１２は受け板９に受けら
れ傾斜面に沿つて流れ落ちるので、雨水１２を外
壁面より確実に離して排水できる。また立上り片
８により両側に流れ落ちることもない。

また第５図に示すように排水用キヤツプ５は、
根太掛１３と取付竪枠２の当接部より下方に当接
部を覆うように取り付けられるので、根太掛１３
に伝わつてきた雨水は、取付竪枠２にわり排水用
キヤツプ５に至る。

この考案は以上の構成からなり、バルコニーデ
ツキの取付竪枠の下端部に排水用キヤツプを取付
けることにより、取付竪枠を伝わつてきた雨水を
外壁面より確実に離して排水できる。そのため外
壁面に染み部ができることがなく汚すことがない
等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のバルコニーデツキを示す斜視
図、第２図はこの考案のバルコニーデツキを示す
側面図、第３図は排水用キヤツプの斜視図、第４
図、第５図は排水用キヤツプを取付竪枠に取り付
けた状態を示す縦断面図、横断面図である。 Ａ…… 取付竪枠、Ｂ……染み部、１……バル
コニーデツキ、２……取付竪枠、３……建物躯
体、４……外壁面、５……排水用キヤツプ、６…
…基部、７……取付部、８……立上り片、９……
受け板、１０……固定台、１１……傾斜面、１２
……雨水、１３……根太掛。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バルコニーデツキの躯体外壁面に取付けられる
   取付竪枠の下部に取付けられるキヤツプであつ
   て、躯体に当接する基部と、該基部上面に設けら
   れ竪枠に固着される取付部と、前記基部両側より
   立上る立上り片と、該立上り片に連続して基部後
   端より立上り躯体面に接し、端面部を竪枠側面に
   当接する立上り片とを有する排水用キヤツプ。