JPS6272523A - Abo↓3型ペロブスカイト型酸化物の製造方法 - Google Patents

Abo↓3型ペロブスカイト型酸化物の製造方法

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JPS6272523A
JPS6272523A JP21170485A JP21170485A JPS6272523A JP S6272523 A JPS6272523 A JP S6272523A JP 21170485 A JP21170485 A JP 21170485A JP 21170485 A JP21170485 A JP 21170485A JP S6272523 A JPS6272523 A JP S6272523A
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Kunimasa Takahashi
高橋 邦昌
Michiko Oda
享子 織田
Haruo Shibatani
柴谷 治雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、ABO3型−eaプスカイト盟酸化物(ただ
し、Aはpbであり、BはTlおよび/またはZrから
成る群から選ばれた少々くとも1種の元素を表わす)の
製造方法に関するものである。
更に具体的には、本発明は該酸化物の前駆体を、エタノ
ール、 7’ eIzeノール、ブタノール。
ペンタノール、ヘキサノールの群から選ばれた少なくと
も1種のアルコールに溶解せしめたしゅう酸を、Pb2
+およびB元素イオンを含有する水溶液に接触せしめて
、しゅう酸塩沈殿として得る方法において、該しゅう酸
の添加量を該水溶液中のPb 1モル当り0.96から
1.04モル、好ましくは0.98から1.02モル、
更に好まし山 くは0.99から1.0番モルに、Tiおよび/または
Zr 1モル当り0.48から0.52モル、好ましく
は0.49から0.51モル、さらに好ましくは0.4
95から0.505モルの範囲に設定することを特徴と
する該酸化物の製造方法に関する。
更に本発明は該しゅう酸塩沈殿の製造において、該水溶
液中に存在するPb 1モルに対して1モル、Tiおよ
び/またばZr 1モルに対して0.5モルなる化学量
論比を達成する量のしゅう酸をアルコール溶液の形で該
水溶液に接触せしめることで最良の効果が得らnること
を特徴とする該酸化物の製造方法に関する。
更に1本発明は該水溶液中に存在すべきpb。
Tiおよび/″!またはZrが硝酸塩として供給される
ことを特徴とする該酸化物の製造方法に関する。
更に1本発明は上記の特徴ある人造方法を採用すること
で、粉体特性に優れた該嬢化物粉体を優nた反応再現性
のもとで製造する方法に関する。
ABO3型ベロゲスカイト型酸化物は、そn自身あるい
は2種以上のこnらの酸化物の固溶体の形で、圧電材料
、U基材料および焦電材料として広く使用されている材
料である。
これらの材料のほとんどは、その粉末を焼き固めた焼結
体として製品化さnている。その場合の品質は焼結の度
合で著しく左右さnるものであシ、従って良好な焼結体
を与えるべき原材料として粉体特性の優れた粉末が望ま
れている。
先行技術 ペロブスカイト型酸化物の製造方法としては、下記の様
な方法が知られている。
(1)  各成分元素の酸化物粉末を混合し、この混合
物を高温に加熱して固相反応を起させる方法。
(2)  各成分元素のイオンを含む水溶液中にしゅう
酸を滴下して各成分元素をしゅう酸塩として共沈させ、
この共沈しゅう酸塩を熱分解する方法(例えば、米国特
許第3,352,632号)。
(3)各成分元素のアルコキシドの混合物を加水分解し
て共沈させ、この共沈加水分解物を熱分解する方法(例
えば特開昭60−86022号)。
(4)水酸化鉛や水酸化ジルコニウムを予めアンモニア
水を用いて合成し、こnに四塩化チタン溶液を加えてア
ンモニア水で沈殿させる多段湿式合成法(窯業協会昭和
60年々会予稿集)6しかしながら、これらの方法には
何らかの問題点かありて、必ずしも満足すべきものとは
いい難い。たとえば、(1)の固相反応は高温かつ長時
間が必要であるという製造工程上の問題があるばかシで
なく、製品粉末にも問題がある。すなわち、この方法で
得られる粉末は焼結し難く。
従って焼結のためには高温の採用あるいは焼結促進剤の
使用が必要となるからである。(2)の共沈法には、各
成分のしゅう酸塩の共沈媒体である水に対する溶解度が
異なるので各成分を希望成分比で共沈させることが困難
であって、単−相の組成のものが得難いという欠点があ
る。また、(3)の共沈法は高純度で均一性の高い製品
が得らnるという利点があるけれども、各成分をアルコ
キシドとして利用するところからその製造が容易ではな
いという欠点を免几ない。また。
(4)の多段湿式法は廉価な材料を用いる方法ではある
が、仮焼品は粉砕工程を経て焼結させる必要がある。
山村らは、これらの従来法の欠点を解消する方法として
、前述(2)のしゅう酸塩法の改良を提案している。す
なわち、しゅう酸はエタノールに可溶であり、7.rイ
オン、Tiイオンのしゅう酸塩及びPb 、 Ba 、
 SrまたはCaの群から選ばれたイオン(以下これを
総称してAイオンと言う)のしゅう酸塩はいずれもエタ
ノールに全く不溶である性質を利用して、エタノール中
でAイオンとTJイオンとをしゅう酸と反応させてこn
らのイオンをしゅう酸塩として共沈させること(特開昭
59−39722号公報)ならびにAイオンとZrイオ
ンまたは(Zr+Tl)イオンとをしゅう酸塩として共
沈させること(特開昭59−131505号公報)によ
って、所望組成の高純度且つ均一粒度の沈殿物(ペロブ
スカイト型酸化物の前駆体)が得ら扛、これを熱分解す
ると極めて焼結し易い活性なATiOIAZrOsまた
はA (ZrTl)Ox微粉末が得らnる。そこに開示
された技術において、Aイオンは当該硝酸塩の水溶液な
いし含エタノール水溶液として使用している。一方、チ
タンイオン及びジルコニウムイオンはオキシ硝酸チタン
またはオキシ硝酸ジルコニウムの水溶液ないし含エタノ
ール溶液として使用することが好ましいとされている。
これらイオンの供給源として塩化物を使用すると共沈殿
物中に塩素イオ/が残存しがちで、共沈殿物を高温焼成
しても塩素イオンが残って。
焼成物(すなわち目的酸化物)を焼結する場合に悪影響
を及ぼすことがあるからであり、またAイオンとしてp
bを用いる場合には混合水溶液において不溶性の塩化鉛
が生成するからである。
オキシ硝酸チタンの製造性としては、四塩化チタンをア
ンモニア水で加水分解して水酸化物として沈殿させ、と
1を濾過して得九水酸化チタンを硝酸中に投入して溶解
させてオキシ硝酸チタン溶液を得る方法が開示されてお
り、オキシ硝2ジルコニウム溶液もオキシ塩化ジルコニ
ウムを原料としてまったく同様の手法で得られることが
開示されている。
これらの化合物からのチタンイオンまたはジルコニウム
イオンとAイオンとをエタノールの存在下にしゅう酸と
反応させてしゅう酸塩共沈物を得、こnを濾過、乾燥後
、粉砕して、熱分解が完全に終了して重量変化が最早認
められない温度(700〜1000℃)で■焼すれば、
目的のRログスカイト型酸化物が得られるのであるが、
開示されたところによれば生成収焼物は再度粉砕混合し
ており、この粉末について成型および1000〜140
0℃での焼結を行なっている。
すなわち、この先行改良技術においては、共沈殿物の■
焼によって得らnた微粉末状のペロブスカイト型酸化物
は粒子相互で融着を起こしていて直接金型成型に供する
ことができないのC1再粉砕混合工程が必要であったの
である。
先行改良発明で必要であるこの再粉砕混合工程は、工程
費の増加及び不純物の混入による最終製品の信頼性の低
下をもたらすば〃・りでなく、ペロブスカイト型酸化物
粉末の特性からいっても問題である。すなわち、これら
ペロブスカイト型酸化物粉末をポリ弗化ビニIJデン樹
脂、ポリオキシメチレン樹脂、ニトリルブタノエンゴム
等と複合して、可撓性に富む圧電フィルムや誘電フィル
ムを製造する技術の開発が進められ  2つつあるとこ
ろ、この場合には粒径分布が均一で結晶歪のない易分散
型の微粉末が必要とされているのであるが、再粉砕混合
で得た微粉末では結晶歪が生起して、期待する性能が得
られなくなることが知られているからである。
また、誘電フィルムにおいては10μm以下できれば1
〜5μmの薄肉フィルムの中に微粒セラミックスを均一
に分散させる必要上、粉砕品では粒径分布巾が大きすぎ
てフィルムとしての信頼性を確保できないという問題点
が却摘さnる。
山村及び本発明者らは■焼物微粒子の相互融着現象につ
いて鋭意検討を加え、この先行改良技術において、出発
原料イオンの混合水溶液に少量残存する塩素イオンが■
焼段階において微粒子の相互融着現象を誘起している事
実を見出し、更に塩素イオン濃度を所定値以下に下げる
ことで融着を抑止できることを見出して先願発明(特願
昭60−13910号)を完成した。
本発明者らは、該水溶液中のへ元素のイオン濃度が0.
2−1モル/lであシ、該水溶液1容に対してエタノー
ルの使用量が0.5−4容なる条件で前駆体沈殿を合成
すると特願昭60−13910号と同じ特性を有する粉
体が合成でき、その製造コストは使用エタノール量の激
減にLりて顕著に低下せしめ得る事を特願FM360−
77234号にて開示した。
また、エタノールをイソグロノ千ノール及びノルマルプ
ロ/4ノールに代えても同様の性能のペロブスカイト型
酸化物粉末が得らnる事を特願昭60−77235号に
て開示した。こnによって製造コストの更なる低減を計
る見通しが得られた。
また、沈殿形成反応終了後に乾燥アンモニアをエタノー
ル又はイソゾロΔノールを含む水溶液を充分に攪拌して
沈殿を懸濁させた中に吹き込むことによって水溶液に一
部溶解してくるBイオンの再沈殿を実施する方法を用い
ることで。
Aイオン、Bイオンの沈殿中の量比関係を精密に制御し
つつBイオンの損失を可能な限シ低減できることを開示
した(%願昭60−77236号)。
更に1本発明者らは炭素数が4から15のアルコールを
用いてペロブスカイト型酸化物の前駆体としてのしゅう
酸塩沈殿反応を硝酸鉛とオギシ硝酸チタンを含む水m′
rLについて試みたところ、仕込み原料で設定したT 
l/Pb比(原子比)が、沈殿を焼成して得られたPb
TlO3においてほぼ完全に再現されるという、エタノ
ールやノロ/Iノールでは求め得なかった予想外の良好
な結果が得られることを開示した(特願昭60−772
37号)。
考えられる解決策及びその問題点 本発明者らはしゅう酸・アルコール系における各鴇改良
手法を既に開示して来たが、いずれ。4合よおい、、曽
。オオヵイ)ffi、ワ、イ、つ構成成分元素の存在比
の制御が重要な課題のひとつでありた。
即ち、山村との共願発明(特願昭60−13910号)
の実施例に開示されているが、PbTl0.中のT l
/Pb比を1.00とするために、水溶液中のTl/P
b比を1.11に設定することで1反応溶液中に溶解す
るTiに起因する最終製品における元素存在比の変動を
抑制している。この操作はエタノール使用量を大巾に削
減した特願昭60−77234号及びアルコールをイソ
グロノノールに変えた特願昭60−77235号におい
ても実施されている。
Tiの溶出を抑制する為に前記出願よシも繁雑な操作を
ともなう方法ではあるが、特願昭60−77236号に
開示した乾燥アンモニアの吹き込み法の採用によって、
溶液中のTl/Pb比とPbT10.中のT l/Pb
比を合致せしめることに成功している。
B元素イオン、特にTiの水溶液への再溶解現象につい
てはしゅう酸塩共沈物の生成で母液中に高濃度の硝酸が
生じ、これが例えばしゅう酸チタニル鉛と反応して次式
に従って多量ので!を母液中に残存させる可能性が相久
らの研究(電気通信研究所・研究実用化報告別冊28号
(1975))などで知られている。
PbT10(’C204)2+ 2HN05→PbC2
O4+ Tl0(NOl)2+H2O204 乾燥アンモニアがス吹き込み法はしゅう酸塩生成反応で
副生ずる硝酸及び上記反応で形成されるTl0(NO,
)2を中和することで上記の好ましくない副反応の進行
の抑制を図ったものである。
しかしながら、この方法においてハPbTiOs  1
モルにつき4モル生成する硝酸および反応を完結せしめ
る目的で余剰に加えられているしゅう酸を中和する必要
があり、結果的に大量のアンモニウム塩が目的沈殿中に
介在することとなり、乾燥沈殿の最適焼成条件の設定に
は工夫の必要なこと等も見出された。
また、上記反応で生成するTl0(NO,)2の爵解度
を下げる目的でC4−C2゜のモノアルコールを使用し
た沈殿合成反応も開示したが、開示された条件下では所
期値が得られたが1例えばしゅう酸部下終了後長時間攪
拌を継続したり、濾過に長時間を要した多し死場合には
Tiの再訂解現象がおきるという、反応を経時安定性に
問題を残すことをその後の検討で発見した。
発明の概要 要旨 本発明者らはしゅう酸−アルコール法の反応再現性を確
立すべく、再溶解反応を生起するTie(No、)2と
しゅう酸の反応特性について鋭意。
検討を加え、アルコール共存系では従来しゅう酸塩の沈
殿に関して一般に認められていた。11論比とは異なっ
た。しゅう酸/ Ti = 1/2 (モル1モル〕な
る量論比で沈殿が定量的に形成されることを見出し本発
明に至った。さらにはアルコール共存系ではZr  も
pb  との共沈において、従来から知ら几ていた量論
比から外れたところで定量的な沈殿を形成していること
を見出して本発明に至った。
新規なしゅう醸量論比に関する先行概念の紹介発明の骨
格をなす上記発見の内容を先行技術と対比しながら更に
具体的に説明する。
しゅう酸塩沈殿からのペロブスカイト凰酸化物の合成に
関しては古くから研究が進められている。それらの研究
に共通することは、ペロブスカイトを酸化物を構成する
元素としゅう酸の塩はAB (C204)2・xH20
で代表される複塩として沈殿が得られることを前提とし
ていることにある。特に、チタン酸バリウムに関しては
クラゲーらKよl) Ba Tl (C204)2・4
H20が確認されている(ジャーナル・オプ・リサーチ
・オプ・ザ・ナシ1ナルピユーロー・オグ・スタンダー
ド。
第56巻、第5号、第289−291頁(1956年)
 (Journal of Re5earch of 
th@NationalBureau  of  St
mndardm*  56[:5 〕 289−291
(1956))。
また、鉛をA成分とするしゅう酸塩沈殿においてもPb
T10(C204)2−nH2O、PbZr0CC20
4)2−nHzOおよびPb(Ti、Zr)O(C20
4)2−nH2Oが夫々ている(米国特許3,352,
632号)。該特許においても反応温度が20℃を超え
ると沈殿収率が低下することや濾過中のT l /Pb
比の変化などの経時変化の問題が生じることが記載され
ている。また、仕込原料における(しゅう酸)/(A+
B)(モル1モル)の存在比は、0.87から1.33
に設定されている。
前述の和久の論文においても、PbTl0(C204)
2・H2O、PbZr0(C204)2−2H20を分
析結果として得ており、共沈法による沈殿合成において
もこの量論比を満たす量のしゅう酸を添加する実験例を
記載している。また、和久らは特開昭48−65196
号公報において、沈殿剤としてしゅう酸アンモンを用い
てPb(Zr、Ti )o、を合成する方法を開示して
いるが、ここでも硝酸鉛、硝酸チタニル(Tl0(No
3)2)、硝酸ジルコニル(Zr0(NO3)2)、し
ゅう酸アンモンの溶液反応に工りPbTl0(C204
)2. PbZr0(C204)2の共沈物を作シ、共
沈物を濾過もしくは母液全体を蒸発乾固させ、熱分解す
る方法を開示している。また。
実施例3では硝酸ジルコニル0.13%A/、硝酸チタ
ニル0.07モル、硝酸鉛0.2モルに対してしゅう酸
アンモン0.4モルを用いて、Pb (Zrう酸塩を得
ている。また、発明の目的として、割合い水に溶解し易
い複合しゅう酸塩の母液に残存する量を可能なかぎり減
らして共沈物の組成のずれを減らすことを記し、また、
母液ごと蒸発乾固する方法をとる場合も母液量が少ない
ため取扱いが容易なようにすることを挙げている。即ち
、沈殿剤をしゅう酸からしゅう酸アンモンに変えて、し
ゅう酸沈殿合成反応で生成する硝酸を硝酸アンモンに中
和して前出和久らの反応式によるオキシ硝酸チタンの再
生を完全に抑制しても、複合しゅう酸塩の溶解は完全に
は抑止され得す、他の溶解因子が介在しているとと゛を
示唆している。
山村らは特開昭59−39722号公報でしゅう酸−エ
タノール法によるチタン酸鉛の合成法を開示しているが
、しゅう酸の添加量はチタン酸鉛1モルに対して2.5
モルとしている。また、特開昭59−131505号公
報ではツルコニウムを含むペロブスカイト型酸化物粉末
の製造法を開示しているが、しゅう酸量は。
AZ r OsまたはA (Zr、Ti )o、 1そ
ルに対し2.5モルが好ましいとしている。
山村および本発明者らによる先行発明(特願昭60−1
3910号)及び本発明者らの他の先行発明(特願昭6
0−77234号、6〇−77235号、60−772
36号、60−凸 7723番号)においては、チタン酸鉛1モルに対して
4モルのしゅう酸を添加しで沈殿反応の完結を計ってい
る。
また、プエルデらもPbTl0(C204)2・4H2
0の熱分解挙動について研究を進めている(テルモヒミ
カ・アクタ、第14巻(1976年)第269−278
頁(Thermochimica Acta、 14 
(1976)269−278 ))。
複合しゅう酸塩沈殿の合成においては、生成する沈殿は
A元素がBaかpbであるかにかかわらずABO(C2
04)2であるという概念が多くの研究の前提条件とし
て成立していることが、前述の特許及び論文の内容から
して容易に推定することができる。
本発明の新規性 本発明者らは先行技術として開示したオキシ硝酸チタン
の調製法が、高価な金属アルコキシドを出発原料とする
ことが好ましい点に特徴をもつことより、沈殿合成反応
時に母液に溶解して失わ几るチタンによって製造コスト
が高くなる問題を解消するべくオキシ硝酸チタンとしゅ
う酸の反応性について再検討を加えた。その結果、本発
明で用いるオキシ硝酸チタンの0.2モル/l水溶液1
容当り3容のエタノールにチタン1モル当り1モルのし
ゅう酸を溶解し、4℃で滴下混合して得た沈殿のTlO
2として分析した回収率は70ML量係で関係た。即ち
、しゅう酸/Tl=1/1(モル比)で得ら扛る化合物
のかなυの部分はエタノールの共存にもかかわらず、母
液に溶解している事が判った。エタノール非共存系では
、しゅう酸の添加量の変化がTi回収率にどのように影
響するかを次に検討した。
本発明の方法で得たオキシ硝酸チタンの0.2モル/!
水溶iK0.2モル/ノのしゅう酸水溶液を室温で滴下
していくと、 TiO・C2O4を形成するに必要なし
ゅう酸量の172近くまでの滴下段階では多量の沈殿が
形成されるが、その後しゅう醗添加量の増加とともに沈
殿は急激に減少し、最終的には均一な水溶液が形成され
た。この現象を踏まえて、次にしゅうe/ Tl = 
1/2 (モル比)の条件下、水溶液中のオキシ硝酸チ
タン濃度と沈殿回収率の関係を検討した結果を第1図人
に示す。第1図人より、オキシ硝酸チタン濃度が高くな
ると沈殿回収率が急激に減少することが判る。一方、低
濃度域では沈殿回収率は上昇するが、その最高収率は0
.05モル−Tl /1で65重量%に過ぎず、しゅう
酸/Ti=1/2(モル比)においてもTi化合物のか
なシの量が母液中に溶解していることが判明した。
しかし、しゅう酸/Tl = 1/2 (モル比)なる
条件下でも、オキシ硝酸チタン水溶液1容に対し、2容
のエタノール?しゅう酸とともに滴下する系では第1図
Bにて明らかなように、TlO2として定量した沈殿回
収率はオキシ硝酸チタン濃度に関係な(98−100重
量%に達し、定量的回収の可能性が示された。
即チ、しゅう酸エタノール系ではチタンのしゅう酸塩は
従来考えられていたTi/Lゆう酸=1/1の化合物で
はなく、2/1の化合物が沈殿として定量的に析出して
くることが見出された。
しかし、この様な沈殿が硝酸鉛等の共存下に生成する場
合においては図−IAのような沈殿生成挙動をとること
も考えられるので、Pb(NO3)2とTl0(No、
)2が共存する水溶液へしゅう酸エタノール溶液を滴下
したところ、最終製品(PbTi O5)の収率が92
重量%を越えたことより、硝酸鉛の存在は本発見の阻害
因子とはならないことが確認された。
本発明者らはオキシ硝酸ゾルコニ9ムからのしゅう酸塩
沈殿のき成においてもチタンと同様の挙動が観察される
ことを期待して、Zr/Lゆう酸= 2/1 (モル比
)の条件下で沈殿合成を試みたが、エタノールやインゾ
ロパノールなどの共存非共存に関係なく沈殿の生成は認
められなかった。
しかしながら、エタノールやインデロノやノールに溶か
したしゅう酸を鉛とチタン及びジルコニウムの硝酸塩水
溶液に添加し、Pb (Zr 、Ti ’)Os1モル
轟り、1.5モルのしゅう酸を加えることで定量的にP
b (Z r = Ti )Osを回収できることを見
出した。しゅう酸量を2.0モルとすると回収率は著し
く低下することも併せて見出し、本発明に到った。即ち
、じゅう酸ゾルコニウム単味では本発明の量論比は成立
しないが、鉛及びチタンとの共沈殿形成時には本発明の
量論比の方が沈殿の定量的な合成により役立つことを見
出したのであるが、何故にこのような現象が生起するか
については不明である。
効果 本発明の方法では次のような効果が得られる。
(1)  目的とするペロブスカイト型酸化物のPb/
(Zr、Ti)の比率を仕込み原料の比率にほぼ完全に
一致させることができる。
(2)生成した沈殿の母液への再溶解の恐れがないので
、しゅう酸滴下速度9反応時間、濾過時間等を工業生産
レベルでの最適域に合致させても反応の再現性を充分に
確保できる。
(3)  易分散性かつ高結晶性のペロブスカイト型酸
化物を製造するに際して、高価な金属アルコキシドを原
料とするオキシ硝酸チタンおよび高価なオキシ・硝酸ジ
ルコニウムの利用が有効であるが、これら原料の無用な
溶解損失が抑止されるので不必要かつ大巾な製造価格の
上昇を防ぐことができる。
本発明で対象とするペロブスカイト型酸化物はABO,
型のものであって、A元素がpbであシ、8元素がTi
およびZrからなる群から選ばれた少なくとも1種の元
素であるもの、である。
本発明で用いるTi及びZrはいずれもオキシ硝酸チタ
ン及びオキシ硝酸ゾルコニウムとして反応に供されるこ
とが望ましい。
本発明の方法で合成可能なペロブスカイト型酸化物とし
ては、PbTl0.、Pb Z rOs、P b (T
 I −Z r )Osを挙げることができる。A元素
たる鉛は、塩化物以外の塩、特に硝酸塩を用いることが
望ましい、いずれの場合にも各種金属イオンfcg解せ
しめた水溶液および反応終了後のアルコール混合系にお
いて、 CL/B元素が0.05モル1モル以下、好ま
しくは0.02以下、更には実質的に零になるように各
種原料の純度を選択することの必要性は本発明者らの先
願発明と同じである。
共沈 ベロゲスカイト型酸化物前駆体は、Pb2+及びB元素
イオンを与える各元素の化合物の混合水溶液に、エタノ
ール、プロ/4’ノール、ゲタノール、−+2ンタノー
ルおよびヘキシルアルコールの群から選ばれた少なくと
も1種類のアルコールに溶かしたしゅう酸を接触せしめ
ることで、PbおよびB元素のしゅう酸塩の共沈殿体と
して得ることができる。
エタノール、インゾロ/9ノールおよびノルマルデ07
1ノールの使用最低限は、反応に供されるしゅう酸を溶
解せしめ得る量であるが、好ましくは該水溶液1容あた
り0.5から30容、より好ましくは1から10容を用
いることができる。
ブタノール、ペンタノール及びヘキサノールとして欠配
化合物をあげることができる。
1−ブタノール、2−プ゛タノール、イソブチルアルコ
ール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペン
タノール、2−メチル−1−!タノール、3−メチルー
2−ブタノール。
1−ヘキサノール、2−ヘキサノール。
これらのアルコールは該水溶Mll適当、1から30容
好ましくは2から10容を用いることができる。アルコ
ール中に水が全て移行して均−水溶液となるに必要な量
の大ぢ−のアルコールを用いてもよいし、しゅう酸を溶
解せしめるに充分で該水溶液で飽和水溶液を形成するに
足る・量の少量のアルコールを用いてもよい。例えば、
1−ブタノール7容に所要量のしゅう酸を溶かしめ次も
のを該水溶液1容に接触せしめ、ミキサーなどを用いて
激しく攪拌すると均一溶液が形成される。一方、1−ブ
タノール号を3容に減らすと、アルコール相と水相の2
相分離した反応混合物を得ることができる。
更に、炭素数7から15のアルコールもしゅう酸を@解
し得るので、特願昭60−77237号に開示したよう
に本発明の用途にも用いることができる。しかし、本発
明ではB元素イオンの再溶解の原理が把握されているの
で、わざわざ高級アルコールを使用して再溶解現象を抑
制する必要はなh0従って、該水m液に適当な量が溶解
するか又は該水溶液と均一相を形成して第1図Bでエタ
ノールが示した効果を発現できる低級アルコールで充分
その目的を達成することができる。
本発明の方法によれば、しゅう酸の添加量は原則として
、該水溶液中に含まれるA元素イオン(本発明ではPb
  )1モルに対して1モルがしゅう酸塩前駆体(具体
的にはしゅう酸鉛)を定量的に沈殿させる為に必要であ
る。また、B元素イオン(Ti”、Zr”)1モルに対
しては0.5モルのしゅう酸の添加が要求される。
しゅう酸添加量は水溶液中のA元素イオンに対する理論
所要量の±4%の範囲の、好ましくは±2%の範囲のよ
り好ましくは±1係の範囲の許容巾をもたせることがで
きる。B元素イオンに対しても同様に理論所要量の±4
係の範囲の、好ましくは±2係の範囲のより好ましくは
±1俤の範囲の許容巾をもってしゅう酸添加量を定める
ことができる。
本発明の基本は、B元素のしゅう酸塩沈殿が従来考えら
れていた(しゅう酸/B元素=1/1(モル比))の化
学量論比で得られるのではなく、Vlの化学量論比で得
られるという発見に依っているのであるから、余分のし
ゅう酸の共存はB元素のしゅう酸塩沈殿の再溶解反応に
関与して、本発明の特徴を打ち消す方向に作用するので
本質的には好ましくない。従って該化学量論比からのず
れは小さい程好ましい。
硝酸鉛1モルに対して1.05モル才キシ硝酸チタン1
モルに対して0.525モルの割合いでしゅう酸を加え
た系(しゅう酸添加量が化学量論比の105%)から得
られる沈殿で、よ鉛が過剰となり、焼成して得られるP
b T iOs粉末は赤色を呈する。この事実からも過
剰のしゅう酸の添加は本発明の目的とするABO3型ペ
ロブスカイト型酸化物単味の製造には適さないことが判
る。
一方、焼結助剤や結晶成長促進剤として予め酸化鉛を過
剰量加えておきたいような場合には、囲に本質的に含ま
れているものといえる。
一方、化学量論比以下のしゅう酸添加は仕込み原料基準
の酸化物の収率を減少させるので、できる限シ開示され
た化学量論比に近い値を選ぶことが望ましい。
該水溶液中の鉛イオン濃Wは与えられた条件で水溶液中
に鉛、B元素両イオンが完全に溶解できるならば、でき
る限シ高濃度にすることができる。
反応温度は広い範囲から選ぶことができるが、好ましく
は、0℃近傍から50℃まで、より好ましくは0℃近傍
から30℃までを選ぶことができる。水溶液が氷結する
ような低温は避けねばならない。また、水溶液中のオキ
シ硝酸チタンの熱的な不安定さを考えると、オキシ硝酸
チタンを含んだ後に水溶液温度を50℃を超えて高める
ことは、沈殿合成反応中にオキシ硝酸チタンの分解によ
る沈殿も生成する恐れが生じるので、できるだけ避ける
ことが望ましい。
反応は該水溶液を所定温度下で激しく攪拌する中に、し
ゅう酸を溶解したアルコールを滴下ナス乙iげ鳥人−V
  fllノール瀉/7′1÷f−部可溶なアルコール
の場合には、水溶液相としゅう酸含有アルコール相を反
応器内に形成せしめた後に、急速に両相を攪拌混合せし
める方法を用いることで反応を進めることができる。し
ゅう酸の滴下もしくは混合終了後、反応を完結せしめる
為に攪拌を継続して適切な時間の後反応を行うことがで
きる。
後反応終了後、沈殿を濾過によって分別し、白色ケーキ
を得る。
白色ケーキは反応によって生成した硝酸を除くためて本
発明で用いるアルコール又は水で洗浄し、沈殿中に残留
する母液を代替しておくことが望ましい。洗液を戸別し
て白色ケーキを得る。
得られた白色ケーキは乾燥後、砕解して″2aプスカイ
ト型酸化物前駆体粉末とする。この段階での砕解は、後
に続く■焼に際して、適切な量の酸素の流通を確保する
上で重要である。なお、乾燥ケーキは弱い磨砕力で容易
に微粉化できるし、この段階で粒子を完全分散状態にす
る必要もないので、砕解手段からの不純物の混入の恐れ
はない。
(ログスカイト型酸化物微粉末の製造 前記前駆体粉末を適当温蜜、たとえば500〜1000
℃、で暇焼する。この■焼温度は低温であることが望ま
しいが、重量変化が最早認められない温qで暇焼を行な
うことが必要である。
以下実験例をもって本発明の内容を更に具体的に説明す
る。
実験例 困互tユ匹」全圧 am旦旦ヱ旦 市販のテトライングロビルテタン500−を蒸留水70
00−に滴下して水酸化物を得、これをF遇した後、純
水1000−で3回洗浄を繰返して、水酸化チタンを得
た。これを氷冷した市販特級濃硝酸200−に加え、昼
夜放置後濾過して、オキシ硝酸チタン溶液を得た。Ti
濃度t−TlO2として重量分析法で決定し、0.12
64#Ti/mlf得た。オキシ硝酸チタン溶液20〇
−と特級硝酸鉛(純度99,5%)175.8.!i’
と純水704−を混合してPb  9度0.64モル/
lの水溶液を得た。
エタノール1808mKLゆう酸2水和物(純度99.
5%)100.35#t”溶かし、(しゅう酸)/(P
b+Tl )=0.75 (モル比)、エタノール/該
水溶液=2.5(容積比〕の滴加溶液をPl製し、20
℃に保持した。
激しく攪拌している該水溶液に該滴加溶液を約60−7
分の速度でローラーポンプを用いて滴下した。滴下終了
後更に2時間攪拌を続け、反応を完結せしめた。
後反応終了後加圧濾過器を用いて、母液を分離して白色
ケーキを得た。
得られた白色ケーキを1600−の特級エタノールに投
入して砕解・洗浄し加圧濾過器で洗液を分離した。この
操作を3回繰返した後更に6400−の特級エタノール
での洗浄を2回繰返した後洗液を加圧濾過器で分離して
白色ケーキを得た。得られた白色ケーキを減圧乾燥4中
、80℃、110m1rHの減圧下4時間乾燥した後、
捕潰機を用いて2分間砕解してペロシスカイト型酸化物
前駆体粉末(以降「前駆体粉末」と略称)を得た。
前駆体粉末の定性 前駆体粉末がどの様な化合物から成シ立っているかを種
々の分析手段によって調べた。
前駆体粉末をX#Ii1回析にて分析したところしゅう
酸鉛の存在が確認された。チタンに由来する化合物の同
定はできなかつ友。
前駆体粉末の元素の定量を行なったところ、鉛1.0原
子に対してチタン1.0原子、炭素3.0原子、窒素0
.41原子の存在比が確認された。
仕込み原料中の(しゅう酸)/(pb+Tt)=0.7
5(モル比〕矛の比率が前駆体粉末において再現されて
いることを見出した。
前駆体粉末を空気流通下、10℃/分の速度で昇温して
熱重量分析に供したところ、800℃までの昇温で仕込
み重量に対して33.6重量%の重量減少が認められた
前駆体粉末をHe流通下、10℃/分の速度で昇温分解
し脱離ガスの質量分析を行なった( QMASS )と
ころ、200−400℃の間でNO及びN02の発生が
認められ友。
前駆体粉末をラマン分光に供したところ、結合No に
由来する鋭いピークが、1050z−’付近に得られた
上記各種分析結果を総合的に結合することで、本発明の
方法で得られる前駆体粉末は、bC204 と (TiO)2(NO3〕2C204 の共沈殿物から形成されている可能性が高いと推察され
た。
た具bコリ144色に 前駆体粉末を700℃で2時間空気中で焼成して目的と
する改化物粉末を得、X線回折の結果PbTiO3を主
成分として、微量のPbTi、O,が検出された。螢光
X線分析の結果、酸化物のTi/pb比(原子比)は1
.02であった。PbTiO3の結晶粒径#′1260
Xであシ、正方晶の回折・母ターンを与えた。BET比
表面積は5.0 m2/ Iであシ、これよ)計算して
得られる平均粒子径ti0.15μmであった。酸化物
の仕込み原料に対する収率は92.0重量%であった。
実施例2 (Pb(Zr、Ti )03の合成)実施例
1と同じ方法で合成したオキシ硝酸チタン水溶液(0,
1262,FT量/d)7.0m、市販硝酸酸化ジルフ
ニワム(99,0%純度)4.598.Fおよび特級硝
酸鉛〔純度99.5 wt%)11.8111と純水1
75.3−を混合し、Ti/Zz/Pb =0.521
0.48/1 (モル比〕の水溶液を得て、20℃に保
持した。
しゅう酸2水和物(99,5%純度)6.743gをエ
タノール(試薬特級)1330−に溶かして20℃に保
持し、(C0OH)2/(Pb+Z r+T i ) 
=0.75(モル比)、エタノール/核水溶液=7.3
/1(容積比)なる滴加液を調製した。
激しく攪拌した該水溶液に滴加液を約6〇−7分の速度
で加え、白色沈殿を得た。
プフナーF斗を用いた吸引濾過操作によシ白色ケーキと
母液とを戸別した0 得られ九白色ケーキをエタノール460df:用いて1
5分間砕解洗浄し、プ7ナーF斗で洗液を吸引戸別する
操作を3回繰返して、白色ケー千を得、減圧乾燥器にて
60℃1時間乾燥して前駆体粉末を得た。得られた前駆
体粉末を空気中700℃で2時間焼成して目的とする酸
化物粉末を得た。
得られた酸化物粉末のBIT表面積は6.5m2/Iで
あった。これよシ求めた平均粒子径は0.11μmであ
った。螢光X線回折の結果、Ti/Z r/Pb = 
of2 / 0.48 / 1なる組成比が酸化物で成
立していることが見出された。
実施例3 (、n−ブタノールでの反応)実施例1と同
じ方法で調製したオキシ硝酸チタン溶液(0,1262
1−Ti/mt) 7.0 mlと特級硝酸鉛(純度9
9.5%) 6.142 #と純水878Mを混合して
Pb2+濃度0.20モル/lの水溶液を得た。
特級n−ツタノール691Mにしゅう酸2水和物(純度
99.5%)3.507.9を溶かし、(シゆう酸) 
/ (Pb+Ti )=Q、75 (モル比〕、該水溶
液/n−ブタノール=1/7.3(容積比)の滴加溶液
を調製した。
内容積1.2tのガラス製攪拌槽をもつ家庭用ミ千す−
を反応装置として用い、先ずしゅう酸n−ブタノール溶
液を攪拌槽に入れ、次に先の長いF斗を用いて該水溶液
を槽底部に静かに注大して2層から成る反応系を準備し
た。攪拌羽根回転数を860 Orpmに設定した後に
攪拌を開始し、4分間継続後一旦停止した。2分間休止
後更に4分間攪拌し、2分間一旦停止する操作を繰り返
し、最終的に20分間攪拌した時点で反応終了とした。
反応温度は開始時24℃であったが終了時には46℃で
あった。沈殿を含む溶液は均一相を形成した。
溶液を室温迄放冷後プフナーF4を用いて母液を吸引濾
過して白色ケー−Pを得た。
得られた白色ケーキと純水224mtを混合し、攪拌羽
根付き装置で15分間砕解洗浄した後洗液をプフナーF
斗を用いて吸引濾過して白色グー中を得た〇 得られた白色ケーキを減圧乾燥4中、60℃、1(1+
mHgなる条件下、1時間乾燥処理して白色固体を得た
得られた白色固体をメノウ乳鉢で砕解後、マツフルF中
、昇温速度1.5℃/分で700℃迄昇温後2時間保持
したる後徐冷という操作に付して、目的とする酸化物粉
末を仕込み原料基準の収率97重量係で得た。
得られた酸化物粉末のX線回折では正方晶PbTiO3
の存在のみが観察され、その結晶子径は260Xであり
た。又BET表面積は7、Om2/ 1であシ、これよ
り求めた換算平均粒子径は0.11μmであった。又、
走査型電子顕微鏡での観察の結果、実施例1と同じよう
な粒子形状の存在が認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、水溶液中のTla度と沈殿としてのT1回収
率との関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ABO_3型ペロブスカイト型酸化物(ただし、A
    はPbであり、BはTiおよびZrから成る群から選ば
    れた少なくとも1種の元素を表わす)を構成すべき元素
    のイオンを含む水溶液をエタノール、プロパノール、ブ
    タノール、ペンタノールおよびヘキサノールから成る群
    から選ばれた少なくとも1種のアルコールに溶解せしめ
    たしゅう酸と接触させて該酸化物の前駆体となる沈殿を
    生成させ、この前駆体沈殿を熱分解して該酸化物を製造
    する方法において、該しゅう酸の添加量を該水溶液中に
    存在するA元素(Pb)1モル当り0.96から1.0
    4モル、B元素(Tiおよび/またはZr)1モル当り
    0.48から0.52モルなる比率に定めることを特徴
    とするABO_3型ペロブスカイト型酸化物の製造方法
    。 2、該しゅう酸の添加量を該水溶液中に存在するPb1
    モル当り0.98から1.02モル、Tiおよび/また
    はZr1モル当b0.49から0.51モルなる比率に
    定めることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のA
    BO_3型ペロブスカイト型酸化物の製造方法。 3、該しゅう酸の添加量を該水溶液中に存在するPb1
    モル当り0.99から1.01モル、Tiおよび/また
    はZr1モル当り0.495から0.505モルなる比
    率に定めることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のABO_3型ペロブスカイト型酸化物の製造方法。 4、該水溶液中に含まれる元素が硝酸塩として供給され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のABO
    _3型ペロブスカイト型酸化物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4874598A (en) * 1987-01-20 1989-10-17 Mitsubishi Petrochemical Co., Ltd. Process for producing perovskite-type oxides of the ABO3 type
JP2008150290A (ja) * 2008-03-19 2008-07-03 Osaka Titanium Technologies Co Ltd チタン系複合酸化物粉末

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4874598A (en) * 1987-01-20 1989-10-17 Mitsubishi Petrochemical Co., Ltd. Process for producing perovskite-type oxides of the ABO3 type
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