JPS6262790A - 転写型感熱記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 反血公団 本発明は、プリンタ、プロッタなどに応用する転写型感
熱記録媒体に関する。

従来技術 転写型感熱記録媒体を用いる感熱記録方法は、取扱いの
簡便さ、低コスト、保存性などの観点から広く実用化さ
れている。しかし、従来の溶融転写型感熱記録では、ワ
ックス型インクの溶融にもとずく不連続な粘性変化を利
用するため、連続階調記録が困難であり、また、昇華転
写型感熱記録によれば連続階調記録が可能であるが、保
存性や感度の点で問題が多い。

■−−的 本発明は、印加エネルギーに応じて転写画像の濃度が直
線的に変化する連続階調記録が可能であり、フルカラー
画像記録を実現し得る、転写型感熱記録媒体を目的とす
るものである。

豊−一感 本発明は、基材上に、インク層を有する転写型感熱記録
媒体において、インク層が主として樹脂と、該樹脂との
相溶性の悪いオイルと着色剤とからなることを特徴とす
る転写型感熱記録媒体である。

また、インク層の上面に低融点材からなる表面層を設け
る場合もある。

前記基材としては、各種の紙、加工紙類、各種樹脂フィ
ルムが使用できるが、ポリイミド、ポリエステル、ポリ
カーボネイト、トリアセチルセルロースなどの耐熱性基
材か、もしくはシリコン樹脂、ニトロセルロース、フッ
素樹脂などの耐熱性保護膜を下面に設けた基材であるこ
とが好ましい。

前記インク層に用いる樹脂としては、ナイロン樹脂、ポ
リエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビ
ニル共重合体などがあげられる。

樹脂との相溶性の悪いオイルとしては、脂肪酸エステル
のような合成油をはじめ、動物油、植物油、鉱物油など
が用いられる。

着色剤としては、各種の染顔料を用いることができるが
、転写画像の定着性を考慮した場合、カーボンブラック
などの顔料を用いるのが好ましい。

表面層に用いる低融点材としては、融点もしくは軟下点
が４０〜１２０℃であるものが用いられ、パラフィンワ
ックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、
みつろうなどの合成、天然の各種ワックス、ポリビニル
アルコール、ポリ酢酸ビニル、ゼラチン、アルギン酸、
ブチラール樹脂、酢酸ビニル／エチレン共重合体などの
熱可朔性樹脂、ざらにはポリエチレングリコールなどの
グリコール類が単独でもしくは複数種を混合して用いら
れる。

本発明の転写型感熱記録媒体は、着色材と樹脂との相溶
性の悪いオイルとを混練し、得られた混練物に樹脂を加
えて攪拌した後、器材に塗布することによってインク層
を形成し、ついで必要に応じて低融点材を該インク層上
に塗布することによって得られる。この場合のインク層
や低融点材の塗布方法は、ホットメルトコーティング、
ソルベントコーティング、貼り合せなどの公知の技術を
もってなされる。

従来の転写型感熱記録媒体が、ワックスに代表される常
温で固体の成分をインク層中に含んでいたのに対し、本
発明の転写型感熱記録媒体によれば、樹脂による多孔性
層中に流動性インクが含まれている、という構造をとっ
ている。

従来の転写型感熱記録媒体では、インク層中に含まれる
常温で固体の成分が加熱により流動性を得るときに、相
変化に伴う急激な粘度変化があるのに対し、本発明の転
写型感熱記録媒体によれば、加える熱量に応じてインク
の粘度が直線的に変化するので、インクの転写量もまた
直線的に変化し、連続階調記録が可能となるのである。

インク層の上に低融点材による表面層を設けることは、
流動性インクによる地汚れの防止に大きな効果を与える
。また、フルカラー記録などの階調記録においては、転
写画像の鮮明さを得る目的で、合成紙などの表面が比較
的平滑で、インクの吸収性が乏しい受容紙を用いること
が多い。その場合、流動性インクでは定着性に問題を生
じることがあるが、低融点材による表面層を設けること
で、インクの受容紙への定着性は良好となる。

つぎに実施例により本発明を具体的に説明する。

実施例１ 脂肪酸エステル　　２重量部 カーボンブラック　１重量部 トルエン　　　　　８重量部 前記混合液をボールミルにて２４時間分散させた後に、
塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体の２０％メチルエチル
ケトン溶液を１０重量部加えて攪拌し、厚さ１０μｍの
ポリイミドフィルムの片面に、ワイヤーバーを用いて４
μｍ厚に塗布し乾燥させて、インク層を形成する。

さらに該インク層の上にパラフィンワックスを４μｍ厚
にホットメルトコーティングして、転写型感熱記録媒体
を得る この記録媒体の具体的構成は第１図の１で示すとおりで
ある。

すなわち、基材４上に、インク層３および表面層２を順
次設けてなるものである。

次に、該転写型感熱記録媒体１を用いて、サーマルヘッ
ド６の印加エネルギーを１〜６ｍｊ　／ｄａｔと段階的
に変化させて記録紙５に感熱記録を行なったところ、第
２図に示したように、印加エネルギーに対応した濃さの
、定着性の良い転写像が濃淡のムラなく得られ、また地
汚れもまったく見られなかった。

実施例２ 脂肪酸エステル　　２重量部 黄鉛　　　　　　　１重量部 トルエン　　　　　８重量部 前記混合液を用いて、実施例１と同様にして転写型感熱
記録媒体を得る。

実施例１と同様に、該転写型感熱記録媒体を用いて、印
加エネルギーを１〜６ｍＪ　／ｄａｔ段階的に変化させ
て感熱記録を行なったところ、印加エネルギーに対応し
た濃さの定着性の良い黄色の転写像が濃淡のムラなく得
られ、また地汚れもまったく見られなかった。

効　　果 本発明の転写型感熱記録媒体を用いると、加える熱量に
応じてインクの転写量が直線的に変化するので、連続階
調記録が可能であり、かつ地汚れもなく、定着性の良い
転写画像が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の記録媒体の実施例とその使用態様の説
明図、第２図は本発明記録媒体の印加エネルギと転写画
像濃度との関係を示すグラフである。 １・・・記録媒体、２・・・表面層、３・・・インク層
、４・・・基材、５・・・記録紙、６・・・サーマルヘ
ッド。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材上にインク層を有する転写型感熱記録媒体に
   おいて、インク層が主として樹脂と、該樹脂との相溶性
   の悪いオイルと着色剤とからなることを特徴とする転写
   型感熱記録媒体。
2. （２）インク層の上面に、低融点材からなる表面層を設
   けた特許請求の範囲（１）項記載の転写型感熱記録材料
   。