JPS61263796A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 反薯」すし この発明は、固形インク（以下熱溶融性インクという）
、特に、通電転写記録に用いる熱溶融性インクを含有す
る熱転写記録媒体に関する。

監１」ｕ（ 熱転写記録媒体の熱溶融性インクによる地汚れ、特に高
温環境における地汚れの発生を防止するために該インク
の成分としてシリコーンオイルを用いることが従来から
提案されている。

しかし、シリコーンオイルの混入によって地汚れの発生
は防止できるが、シリコーンオイルの種類によりでは、
インクを熱転写記録媒体の基材にホットメルトコーティ
ングする際に塗膜欠陥が生じ易く、それを用いて熱転写
すると、いわゆるドツト抜けあるいはカスレと称する欠
陥が現われる。

上記問題の原因はシリコーンオイルの種類によっては熱
溶融性インクの主成分であるワックスとの相溶性が悪く
、ホットメルトコーティングの際にいわゆるハジキとな
り、塗膜欠陥が生じるためであることが判明した。

この発明は、上記ワックスとの相溶性を改善したシリコ
ーンオイルを含有する熱溶融性インクを用いることによ
って上記欠点を解消した熱転写記録媒体を提供すること
を目的としている。

構　　　成 上記問題を解決するための構成は、特許請求の範囲に記
載したように、固型インクを加熱溶融、転写する、熱転
写記録方法に用いる熱転写記録媒体において、上記固型
インクが変性シリコーンオイルを含有する熱転写記録媒
体であ゛る。

上記熱転写記録媒体は、基材であるフィルムの上に着色
材、バインダー材、油脂等からなる熱溶融性インク層を
有するものであって、基材としては、ポリエステルフィ
ルム、ポリイミドフィルム等の耐熱性フィルム、コンデ
ンサー紙、グラシン紙等が用いられる。

熱溶融性インクは、着色材、バインダー材、油脂等から
成り、着色材としてはカーボンブラックの他に印刷、記
録に使われる各種染、顔料が用いられる。

バインダー材としてはカルナウバワックス、パラフィン
ワックス、エステルワックス等のワックス類、およびこ
れ等のワックス類と酢酸ビニル−エチレン共重合物、エ
チレン−アクリル酸共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合物、石油樹脂などの熱軟化性または溶融し得る樹
脂との混合物が用いられる。

油脂としては、植物油、動物油、鉱油、シリコーンオイ
ル等が用いられるが、シリコーンオイルを用いることに
よりインクを軟化し、フィルムとの接着性を増す他に、
地汚れを起し難い効果も生じる。

上記熱溶融性インク層を基材であるフィルム上に形成す
る方法としては、熱溶融性インクを加熱溶融した状態で
塗工するホットメルト塗工方法と熱溶融性インクをトル
エン、メチルエチルケトン等の溶媒中に分散または溶解
した液を素材に塗工、印刷するソルベント塗工方法とが
ある。

シリコーンオイルを含有する熱溶融性インクを素材上に
塗工する場合、ホットメルト塗工方法を用いると、シリ
コーンオイルの種類によってはワックスとの相溶性が悪
いので、塗膜欠陥となり、印字、記録時にドツト抜け、
欠けとなり、線切れ、カスレとなって、印字品質が低下
する。これに対して、ソルベント塗工方法は溶剤中にシ
リコーンオイルが溶解するので塗膜欠陥は生じないが、
生産性、コストの点でホットメルト塗工方法より劣って
いる。

そこで、ホットメルト塗工方法で塗膜欠陥がなく、しか
も地汚れ防止に対して効果の大きいシリコーンオイルを
検討した結果メチルスチレンまたはオレフィン変性シリ
コーンオイル等を用いることによって良好な結果が得ら
れた。

上記変性シリコーンオイルの添加量は、０．０１〜１０
％、特に０．５〜５％が良好である。

ここで変性シリコーンオイルとはジメチルポリシロキサ
ンのメチル基の一部に各種の有機基を導入したシリコー
ンオイルのことである。

例えばメチルスチレン変性、オレフィン変性、ポリエー
テル変性、アルコール変性、アミノ変性、メルカプト変
性、エポキシ変性、カルボキシ変性、高級脂肪酸変性、
カルナバ変性、アミド変性シリコーンオイルがある。

以下実施例によって、この発明を具体的に説明する。な
お、実施例中の各成分の聞（％）は重量％である。

実施例１ インク組成 カーボンブラック　　　　　　　１５％エステルワック
ス（融点８２℃）２０％パラフィンワックス（融点６０
℃）５３％ポリ酢酸ビニル　　　　　　　　１０％メチ
ルスチレン変性シリコーンオイル ２％ 以上の成分を熱ロールでよく混練し、インク液をつくっ
た。このインク液をホットメルト塗工方法でＰＥＴフィ
ルム上に厚さ４μになるように塗布て熱転写媒体をつく
った。

実施例２ シリコーンオイルをジメチルシリコーンオイルにした以
外は実施例１と同様にして熱転写記録媒体とした。

比較例 シリコーンオイルをジメチルシリコーンオイルにした以
外は実施例１と同様にして熱転写記録媒体をつくった。

以上実施例と比較例の各熱転写記録媒体を試験した結果
を下記の表に示す。

ただし、塗膜、欠陥は目視判定 印字テストはリコー製シリアル熱転 写プリンターＴ　Ｐ　−２２２０による。

線切れ、および地汚れは拡大鏡によ る目視判定。

発明の詳細 な説明したように、熱溶融性インクの成分として変性シ
リコーンオイルを用いることにより塗膜欠陥がなく、か
つ、地汚れを生じない熱転写媒体ができる。

この熱転写媒体は、転写後、被転写紙と剥離する際に発
生する剥離音も、従来のジメチルシリコーンオイルを用
いた熱転写記録媒体と同様に小さく、実用上顕著な効果
を奏するものである。

特許出願人　株式会社リ　コ　− 代理人　弁理士　小　松　秀　岳 代理人　弁理士　旭　　　　　宏 手続補正書　（帥 昭和６０年６月２９日 特許庁長官　　志　賀　　学　　殿 １、事件の表示 特願昭６０−１０５９３０号 ２、発明の名称 熱転写記録媒体 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 名　称　　　（６７４）　　株式会社リコー４、代理人 ５、補正命令の日付　　　　（自発） ６、補正の対象 １、明細書第１頁第１７〜１８行を下記のとおり補正す
る。

「　この発明は、熱転写記録に用いる固形インク（以下
熱溶融性インクという）を含有する熱転写記録媒体およ
び通電転写記録に用いる。

」 ２、同、第５頁第１４行「検討した結果」を「検討した
結果、変性シリコーンオイル特に」に補正する。

３、同、第７頁第２行「塗布で」を１塗布し」に補正す
る。

４、同頁第４行「ジメチルシリコーン」を「オレフィン
変性シリコーン」に補正づる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）固型インクを加熱溶融、転写する熱転写記録方法
   に用いる熱転写記録媒体において、上記固型インクが変
   性シリコーンオイルを含有することを特徴とする熱転写
   記録媒体。（２）変性シリコーンオイルがメチルスチレ
   ンまたはオレフィン変性シリコーンオイルである特許請
   求の範囲（１）記載の熱転写記録媒体。 （３）変性シリコーンオイルが固型インク中に０．０１
   〜１０％含まれる特許請求の範囲（１）記載の熱転写記
   録体。