JPH037175Y2 - - Google Patents

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JPH037175Y2
JPH037175Y2 JP1983195236U JP19523683U JPH037175Y2 JP H037175 Y2 JPH037175 Y2 JP H037175Y2 JP 1983195236 U JP1983195236 U JP 1983195236U JP 19523683 U JP19523683 U JP 19523683U JP H037175 Y2 JPH037175 Y2 JP H037175Y2
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heat
transfer
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solvent
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JP1983195236U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、熱溶融性インキ層を選択的に加熱し
て記録紙上に所望の画像を転写記録する転写型感
熱記録に際して用いる転写用ドナーフイルムに関
するものであり、特に転写された記録紙上の転写
画像における耐摩耗性と耐熱性の向上を可能とす
るものである。
従来より普通に使用されているインキドナーシ
ート(感熱転写用ドナーシート)の断面図を第1
図に示す。第1図において1はコンデンサー紙や
ポリエステルフイルム等のベース、2はベース1
の上面に形成された熱溶融性インキ層である。こ
のような構成の感熱転写用ドナーシート10を使
用して感熱転写記録を行うと、熱記録ヘツドによ
り選択的に加熱された熱溶融性インキ層2は溶融
して第2図に示すように記録紙3上へ転写し、所
望の転写記録が行われる。
従つて、熱溶融性インキ層2は以下の特性を必
要とする。
インキ層は、常温では固体状態を保ち、熱記
録ヘツドによつてある特定温度に迄加熱された
時粘度が急激に下がり液体状態となつて記録紙
へ転移する事。
インキ層は記録紙へ転移して適当な濃度を有
すること(例えばスミの場合は反射濃度で1.0
以上)。
記録紙上の転写記録は耐摩耗性、耐摩熱性等
の諸耐性に優れること。
上記特性を前提として熱融性インキ層2を構成
する各種のインキの検討がなされた結果、現在は
主にカルナバワツクス、エステルワツクス等にカ
ーボンブラツク等の顔料あるいは各種有機又は無
機顔料をまぜたワツクスインキが使用されてお
り、感熱転写用ドナーシートとしてはこのインキ
により成る熱溶融インキ層をベース上にホツトメ
ルトコーテイングしたものが使用されている。
また、これらのワツクスインキを水又は溶剤中
に分散させたものを基材上にグラビアコートした
ものも特殊な場合には利用されている。
しかし、基材上に上述した組成の熱溶融性イン
キ層を形成した従来の感熱転写用ドナーシート1
0においては以下の欠点を有する。
基材上にはワツクスインキより成る熱溶融性
インキ層が一層形成してあるだけなので、イン
キ層に転写性能及び耐熱性、耐摩性を満足し得
る状態で付与することがむずかしい(軟化点の
低い転写性の良好なワツクスを使用すれば耐熱
性、耐摩性が劣り、軟化点の高い耐熱性、耐摩
性の良好なワツクスを使用すれば転写性が劣
る)。
インキ層がワツクスインキから成る為、高い
濃度と良好な転写適正を同時に付与することが
むずかしい。
被転写体上の転写記録には耐摩耗性と耐熱性
が、インキ層には転写適正がそれぞれ要求され
るので、インキ層を形成するワツクスの選択巾
が極めて狭くなる。
本考案は前記した感熱転写用ドナーシートの欠
点を改良するものである。以下本考案の構成を第
3図に従つて説明する。
第3図に示す感熱転写用ドナーシート15は、
基材4たとえば2〜10μの厚さのポリエステルフ
イルム上に軟化点80℃以上の溶剤可溶性樹脂より
なる0.5〜3μ厚の熱溶融性表面保護層5と、溶剤
可溶性樹脂をバインダーとする0.5〜3μ厚の熱溶
融性着色層6と、軟化点80℃以下の0.3〜3μ厚の
熱溶融性接着層7とを順設してなるものである。
本考案の構成についてさらに詳細に説明する。
まず、基材4はその構成材料としてポリエステ
ルフイルム、ポリプロピレンフイルム等の合成樹
脂製フイルム、コンデンサー紙あるいはこれらの
フイルムまたは紙の上に金属薄層を設けた積層フ
イルムが例示できる。
ポリエステルフイルムを使用する場合にはその
厚さを2〜12μにすることが望ましい。厚さが2μ
以下だとその上に形成する薄い3層、すなわち表
面保護層5と着色層6と接着層7の形成がむずか
しくなり、12μ以上となると感熱転写時の応答が
鈍くなり転写時に多大な転写エネルギーを要する
ようになる。
なお、基材4をポリエステルフイルムにすると
耐熱性および表面保護層5との剥離性とが他のも
のと較べて優れるようになる(コンデンサーペー
パーは表面保護層との間の離型が困難である)。
本考案を構成する熱溶融性の表面保護層5は軟化
点80℃以上の溶剤可溶性樹脂から成るものである
が、転写時に基材4から容易にはがれ易いことも
考慮する必要がある。基材4としてポリエステル
フイルムを利用した場合は上記の樹脂としてアク
リル系樹脂、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、セ
ルローズ系樹脂が特に推奨される。この表面保護
層5の形成方法としては、通常の溶剤タイプの塗
料で層を形成する方法と同様のロールコート法、
グラビアコート法等の任意の方法が適用できる。
次に、熱溶融性着色層6の形成材料としては表面
保護層5を形成した溶剤可溶性樹脂に顔料、染料
等の着色材を混入したものが適用できる。この熱
溶融性着色層6は後述する接着層7と表面保護層
5の中間に位置するためその軟化点等は特に限定
されない。又熱溶融性接着層7としては軟化点が
80℃以下で加熱により溶融するものなら任意であ
り、カルバナワツクス、エステルワツク等のワツ
クス、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂等の使用が
可能である。形成方法としてはワツクス系の場合
にはそのままホツトメルトコートする方法、溶剤
又は水に分散させてグラビア又はロールコートす
る方法等が可能であり、ビニル系樹脂、アクリル
系樹脂等の場合には溶剤にとかしてグラビアコー
ト又はロールコートをする方法等が可能である。
本考案は前記した構成なので以下の特徴を有す
る。
感熱転写用ドナーシートから転写されて形成
された記録紙3上の転写記録18は、第4図に
示すようにその表面に軟化点が80℃以上の熱溶
融性表面保護層5が位置するため耐熱性、耐摩
耗性に優れる。
感熱転写時に記録紙3と接触するのは軟化点
が80℃以下の熱溶融性接着層7であるので転写
効率が良好となる。また、接着層7には顔料、
染料等の着色剤を混入する必要がないので構成
材料の選択巾が極めて広くなる。
熱溶融性着色層6は主として溶剤可溶型樹脂
より成るので印刷法にて着色層6が塗り分けが
容易となる(従来のホツトメルトタイプのイン
キで着色層を形成しようとすると逆トラツピン
グの発生により塗り分けが困難となる)。
以下、本考案の一実施例を述べる。
〈実施例〉 厚さ6μのポリエステルフイルム上に、150線/
インチ、40μの版を取付けたグラビア印刷機にて
アクリル系樹脂を塗布し、約2μ厚の表面保護層
を形成した後、この表面保護層上に、200線/イ
ンチ、40μの版を取付けたグラビア印刷機にてア
クリル系樹脂をバインダーとしてカーボンブラツ
クを固型分比で8%含む着色インキを2回に渡つ
て塗布し、約3μ厚の着色層を形成した。次にこ
の着色層上に175線/インチ、20μの版を取付け
たホツトメルトグラビアコーターにてカルナバワ
ツクス、エステルワツクス及び酢酸ビニル樹脂よ
り成る軟化点70℃のインキを塗布し、2μ厚の接
着層を形成し、本考案に係る感熱転写用ドナーシ
ートを得た。このシートを感熱転写型の記録機に
供給して感熱転写を行なつたところ、記録紙上の
転写記録は耐熱性及び耐摩耗性とも満足すべきも
のであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の感熱転写用ドナーシートの断面
説明図、第2図は第1図に示す感熱転写用ドナー
シートを使用して転写記録をした記録体の断面説
明図、第3図は本考案に係る感熱転写用ドナーシ
ートの断面説明図、第4図は第3図に示す感熱転
写用ドナーシートを使用して転写記録をした記録
体の断面説明図である。 3……記録紙、4……基材、5……熱溶融性表
面保護層、6……熱溶融性着色層、7……熱溶融
性接着層、15……感熱転写用ドナーシート、1
8……転写記録。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱記録ヘツドによつて熱溶融性インキ層を選
    択的に加熱して記録紙上に所望の画像を転写記
    録する転写型感熱記録に際して用いるドナーシ
    ートであつて、基材上に、軟化点が80℃以上の
    溶剤可溶性樹脂より成る熱溶融性表面保護層
    と、所望の着色剤を含有する溶剤可溶性樹脂よ
    り成る熱溶融性着色層と、軟化点が80℃以下の
    熱溶融性物質から成る接着層とが順設してある
    ことを特徴とする感熱転写用ドナーシート。 (2) 基材が2乃至12μ厚のポリエステルフイルム
    であることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の感熱転写用ドナーシート。
JP19523683U 1983-12-19 1983-12-19 感熱転写用ドナ−シ−ト Granted JPS60102959U (ja)

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JPS60102959U JPS60102959U (ja) 1985-07-13
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