JPS6261708B2 - - Google Patents

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JPS6261708B2
JPS6261708B2 JP15696879A JP15696879A JPS6261708B2 JP S6261708 B2 JPS6261708 B2 JP S6261708B2 JP 15696879 A JP15696879 A JP 15696879A JP 15696879 A JP15696879 A JP 15696879A JP S6261708 B2 JPS6261708 B2 JP S6261708B2
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JP
Japan
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weight
parts
paper
backing paper
emulsion
Prior art date
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Expired
Application number
JP15696879A
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English (en)
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JPS5679779A (en
Inventor
Akira Fukamachi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKUSHU SEISHI KK
Original Assignee
TOKUSHU SEISHI KK
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Publication date
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Publication of JPS6261708B2 publication Critical patent/JPS6261708B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はビニル壁紙に於て、塩化ビニル樹脂と
難燃性裏打紙との接着性の改良に関するものであ
る。 近年生活様式の近代化から壁装材として壁紙の
使用量が増大しているが、この壁紙のうちでも表
面を塩化ビニル樹脂で加工した、いわゆるビニル
壁紙と呼ばれるものが多く使用されている。ビニ
ル壁紙の一般的な構造は裏打紙の表面に、塩化ビ
ニル樹脂に可塑剤、充填剤、安定剤、着色剤、発
泡剤等の各種配合剤を加えたビニルコンパウンド
の層が一部裏打紙に浸透して被覆されているか、
又は接着剤で接着されており、エンボシング装置
で型が押され、プリント模様が施されている。こ
のビニル壁紙の製法はコーテイング法とカレンダ
ー法に大別される。コーテイング法は乳化重合法
による塩ビペーストレジンに各種配合物と希釈剤
としてキシロール等の有機溶剤を加えて塗料を作
り、ナイフコーター、リバスロルコーター等の塗
工機で裏打紙に1回ないし数回塗布した後、乾燥
炉で希釈剤を蒸発させ塗料をゲル化又は半ゲル化
した状態で巻取り、次いでプリンテイング及びエ
ンボシング加工を施してビニル壁紙を製造する。
一方カレンダー法では塩ビストレートレジンに各
種配合剤を加えて混合、撹拌し、加熱混練して溶
融したコンパウンドをカレンダーロールで圧延
し、カレンダーロールの間隙の調整により所定の
厚味のシート状にして、コンパウンドが可塑性を
帯びている間にカレンダーで押圧により直接裏打
紙と貼合せるか、又はシート状に引き出した直後
に別のロールで押圧により裏打紙と貼り合せる場
合と、一旦塩ビシートを巻取つてから後にラミネ
ターで裏打用原紙と貼合せる場合があり、次に表
面にプリンテイング及びエンボシング加工を施し
ビニル壁紙を製造する。裏打紙の主成分であるセ
ルロース繊維と塩化ビニル樹脂との親和性は本質
的に良好でないため、上記2種類のビニル壁紙の
製法に於て、特にカレンダー法の場合にはコーテ
イング法と比較すると塩ビ樹脂の流れによる裏打
紙への投錨(アンカーリング)効果が余り期待で
きないので、塩ビ樹脂と裏打紙との接着性は低く
なつてしまう。そこで表面に何ら処理しない裏打
紙をそのまま使用すると、塩ビ樹脂層を形成させ
た後のプリンテイング及びエンボス加工時に塩ビ
樹脂層が裏打紙から剥れてしまい、シワ、フク
レ、印刷ずれ等のトラブルが起き易くなり、歩留
り、加工速度等が大巾に低下すると言う問題を生
じてくる。この問題を解決するために予め裏打紙
に塩ビ樹脂と裏打紙の両方に親和性を持つた接着
剤を塗布したり、溶剤型の塩ビ系樹脂等を塗布し
て塩ビ樹脂と裏打紙の接着性を向上する方法が採
られている。しかしこの方法では工程数が増し、
作業が繁雑化し、歩留りも低下しコスト高となる
欠点が有る。 一方壁紙が法定防火材料となるためには難燃性
であることが必要で、ビニル壁紙は塩ビ樹脂が本
来持つている難燃性を生かすために裏打紙に難燃
紙を使用する例が非常に多くなつて来ている。こ
の難燃紙をビニル壁紙製造時に使用すると、難燃
剤の種類によつては塩ビ樹脂と裏打紙の親和性が
より低下し、前記のトラブルがより多く生じる傾
向にあつた。 本発明者はこれらの欠点を解決すべく検討を進
めた結果、難燃剤に合成ゴムラテツクス若しくは
合成樹脂エマルシヨンを少量添加した水性組成物
を原紙に含浸させることによつて、工程数を増加
することなく塩ビ樹脂と裏打紙の接着性を大巾に
向上することができることを見出し本発明を完成
するに到つた。即ち本発明の要旨は難燃剤100重
量部(以下重量部、重量%は固型分換算を意味す
る)に対して合成ゴムラテツクス若しくは合成樹
脂エマルシヨンを3〜10重量部添加してなる水性
組成物を、製品に対して13〜40重量%含浸(以下
含浸量は製品に対しての含浸量を意味する)させ
てビニル壁紙用難燃性裏打紙を製造することにあ
る。 ある種の難燃剤と合成ゴムラテツクスを併用し
て難燃紙を製造する例は特公昭49―29125号公報
等で公知であるが、該公報の発明の目的は紙層剥
離強度の向上を主目的とした難燃紙の製法であつ
て、その目的を達成するために必然的に合成ゴム
ラテツクスの原紙に対する付着量も多くなつてい
る。これに対して本発明の目的はビニル壁紙製造
時の塩ビ樹脂と裏打紙の接着性の向上を目的とし
たものであつて、合成ゴムラテツクス若しくは合
成樹脂エマルシヨンの原紙に対する含浸量がわず
かであつても塩ビ樹脂と裏打紙の接着性は著しく
向上し本発明の目的は達成できる。該公報の壁紙
は風呂、トイレ、通路等の過酷な条件下において
自然剥離しないという特殊用途を対象としたもの
であり、強制剥離時の作業性を犠性にしたもので
ある。しかるに、本発明は合成ゴムラテツクスを
含浸しながらも少量であるので、強制剥離時の作
業性が良好な一般的用途を対象とするものであ
る。 本発明で使用される難燃剤としては、スルフア
ミン酸グアニジン、リン酸ジグアニジン、スルフ
アミン酸アンモニウム、縮合リン酸アルキルエス
テル誘導体、硫酸グアニジン、リン酸アンモニウ
ム、硫酸アンモニウム等の水溶性若しくは水に分
散が可能な難燃剤があげられる。 合成ゴムラテツクス若しくは合成樹脂エマルシ
ヨンとしてはアクリロニトリル―ブタジエン共重
合ラテツクス、スチレン―ブタジエン共重合ラテ
ツクス、メチルメタクリレト―ブタジエン共重合
ラテツクス、クロロプレンラテツクス、ポリイソ
プレンラテツクス等の合成ゴムラテツクスやポリ
塩化ビニルエマルシヨン、ポリ塩化ビニリデンエ
マルシヨン、ポリ酢酸ビニルエマルシヨン、ポリ
スチレンエマルシヨン、ポリウレタンエマルシヨ
ン、ポリアクリレートエマルシヨン、エチレン―
酢ビ共重合エマルシヨン、エチレン―アクリル酸
共重合エマルシヨン等の合成樹脂エマルシヨンが
あげられる。本発明ではこれら合成ゴムラテツク
ス若しくは合成樹脂エマルシヨンの単独又は数種
を併用して用いる。 合成ゴムラテツクス若しくは合成樹脂エマルシ
ヨンの種類によつては後に述べるように塩ビ樹脂
と裏打紙の接着性向上の効果に大小があるが、そ
の場合は難燃剤に対する添加量を調整することに
より本発明の目的は達成できる。 一般に難燃剤は合成ゴムラテツクス若しくは合
成樹脂エマルシヨンとの混和性が悪いものが多
く、この場合は界面活性剤等を添加して混和性を
向上することができる。 また必要に応じてデン粉、サイズ剤、染顔料等
の製紙用副資材やジシアンジアミド、メラミンの
メチロール化物、ジシアンジアミドのメチロール
化物等の耐熱助剤を併用しても、本発明の目的を
阻害しない程度ならば一向に差し支えない。 塩ビ樹脂と裏打紙の接着強度は後に述べる熱傾
斜試験機による接着テストで加圧温度170℃に於
ての剥離強度が50gf/25mm以上、好ましくは70
gf/25mm以上であることが望ましい。剥離強度
が50gf/25mmより低くなると、ビニル壁紙製造
時に前記のようなトラブルを生じ易くなる。 難燃剤100重量部に対する合成ゴムラテツクス
若しくは合成樹脂エマルシヨンの添加量は3〜20
重量部、望ましくは3〜10重量部が適当である。
3重量部未満では塩ビ樹脂と裏打紙との接着性の
向上はわずかであり、エンボシングやプリンテイ
ング加工時に前記のトラブルを生じ易くなる。ま
た20重量部を越えると難燃効果が低下するし、裏
打紙の紙層剥離強度が大きくなつてしまう。した
がつて、後述したピーラブル適性をより満足させ
るには、10重量部以下が望ましい。本発明に於て
は紙層剥離強度が余り大きくなることは好ましく
ない、と言うのは古くなつたビニル壁紙を剥して
貼り換えする際に、石膏ボードやベニヤ板に接着
されている場合には裏打紙の内層よりうまく剥れ
ずに下地を傷つけたり、均一な剥離ができなくな
るからである。つまり壁紙の性能の一つであるい
わゆるピーラブル適性を低下させてしまうからで
ある。 また本発明の水性組成物の含浸量は13〜40重量
%が適当である。13重量%より低いと難燃効果が
ほとんど得られないし、また40重量%を越えても
難燃性のこれ以上の向上は期待できなくなり、経
済的にみても好ましくない。本発明による水性組
成物の裏打用原紙への含浸は、原紙に水性組成物
が均一に含浸できる方法であればどの様な方法で
もかまわないが、通常は原紙抄造時にサイズプレ
ス装置あるいはタブサイズ装置等により含浸した
り、予め原紙を抄造してから後に含浸機で含浸加
工することにより達成される。 以下本発明に到つた経緯を実験例を挙げて説明
する。 実験例 1 原紙配合(固型換算) NBKP 50重量部 LBKP 50重量部 白土 15重量部 湿潤紙力増強剤 1重量部 定着剤 適量 上記原紙配合で叩解度28゜SRの紙料を長網抄
紙機で常法に従い67g/m2(絶乾)の原紙を抄造
した。次いで下記配合割合で含浸液を調製した。
(数値は固型重量部)
【表】 含浸液の安定性向上のために必要に応じ各種界
面活性剤を適宜加えた。上記配合の20重量%の含
浸液を原紙に固型分(絶乾)で13g/m2(含浸量
は16.3%)付着するように含浸し120℃で乾燥し
た。次いで20℃、65%RHの室内に1昼夜放置後
諸物性を測定した(以下物性測定はこの条件で行
つた)。 その結果を表―2に示す。
【表】 実験例 2 実験例―1と同一の原紙を用い下記配合の含浸
液を調製し、固型分で11.8g/m2(含浸量は15
%)付着するように含浸し、120℃で乾燥してか
ら物性測定を行つた。
【表】
【表】 実験例 3 実験例―1と同一の原紙を用いて下記配合の含
浸液を調製し、含浸量を10%,13%,15%,20
%,40%と5段階に変化させ含浸し諸物性を測定
した。 含浸液配合 スルフアミン酸グアニジン 100重量部 サイズ剤 6重量部 ポリ酢酸ビニルエマルシヨン 20重量部
【表】
【表】 本実験によつて明らかな様に、難燃剤100重量
部に対して合成ゴムラテツクス若しくは合成樹脂
エマルシヨンを3〜10重量部添加してなる水性組
成物を13〜40重量%含浸すれば、ビニル壁紙用難
燃性裏打紙として実用に供し得ることが確認でき
た。なお、本実験例に挙げた以外の難燃剤、合成
ゴムラテツクス、合成樹脂エマルシヨンを種々組
合わせて検討したところ同様な結論が得られた。 実施例 1 実験例―1の原紙配合で叩解度28゜SRの紙料
を長網抄紙機で67g/m2になる様に抄造し、サイ
ズプレス装置により次の配合割合の含浸液を17%
含浸した。 スルフアミン酸グアニジン 50重量部 縮合リン酸アルキルエステル誘導体 50重量部 ジシアンジアミド 5重量部 サイズ剤 6重量部 ポリ酢酸ビニルエマルシヨン 5重量部 ポリアクリレートエマルシヨン 5重量部 実施例 2 実施例―1と同一の原紙を使用し、次の配合割
合の含浸液を21%含浸した。 スルフアミン酸グアニジン 100重量部 サイズ剤 6重量部 メチルメタクリレート―ブタジエン共重合ラ
テツクス 10重量部 実施例 3 実施例―1と同一の原紙に次の配合割合の含浸
液を17%含浸した。 縮合リン酸アルキルエステル誘導体
100重量部 サイズ剤 6重量部 ポリ塩化ビニルエマルシヨン 10重量部
【表】 いずれもビニル壁紙用難燃性裏打紙として十分
実用に供し得ることが確認できた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 易剥離性壁紙において、難燃剤100重量部
    (固型分)に対して合成ゴムラテツクス若しくは
    合成樹脂エマルジヨンを3〜10重量部(固型分)
    添加してなる水性組成物を製品に対して13〜40重
    量%(固型分)含浸させたことを特徴とするビニ
    ル壁紙用難燃性裏打紙。
JP15696879A 1979-12-04 1979-12-04 Fire retardant backing paper for vinyl wall paper Granted JPS5679779A (en)

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JPS5679779A JPS5679779A (en) 1981-06-30
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JPH01168302U (ja) * 1988-05-20 1989-11-28

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