JPS6261243A - マグネトロンの陽極構体およびその製造方法 - Google Patents

マグネトロンの陽極構体およびその製造方法

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JPS6261243A
JPS6261243A JP60198926A JP19892685A JPS6261243A JP S6261243 A JPS6261243 A JP S6261243A JP 60198926 A JP60198926 A JP 60198926A JP 19892685 A JP19892685 A JP 19892685A JP S6261243 A JPS6261243 A JP S6261243A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、マグネトロンの陽極構体およびその製造方
法に関する。
〔発明の技術的背景およびその問題点〕マグネトロンの
陽極構体は、陽極円筒の内周に複数個の陽極ベインが放
射状に固着され、各陽極ベインが一対のストラップリン
グにより1つ置きに電気的に短絡された構成を有する。
その製造においては、一般に銅製の陽極円筒の内側に、
位置決め用治具を用いて銅製の陽極ベインを位置決めし
て配置し、被接合個所に銀ろう材を置いて高温加熱し、
ろう接する。この位置決め用治具は、当然陽極構体1個
ごとに必要であシ、とくに電子レンジ用マグネトロンの
ような大量生産では、この治具は大量に必要である。
そしてこのろう接工程で使用する位置決め用治具は、お
よそ900℃という高温までの繰返し使用にも耐え、寸
法変化が少なく、また熱膨張も小さい材料で形成しなけ
ればならない。このためこのようなろう接時に使用する
治具は、高価であるとともに消耗も激しい。また、この
ような治具のベイン装着用溝は、陽極ベインの装着を容
易にするためおよびろう接工程でのベインと治具との熱
膨張差を考慮して、ベインの板厚よシも幾分大きい溝寸
法にしておく必要がある。このため、位置決め用治具を
使用したとしても、各ベインの相互位置、とくに共振空
胴の高周波特性に最も影響を与えるベイン先端部の相互
間隔寸法は、あまシ高精度が得られない。
このような陽極構体のろう接時に、ベインの位置決め用
治具を使用しないでろう接する方法は、既に特公昭57
−18664号公報に開示されてhる。それは陽極構体
の構成部品のろう接に先立って、相互接合部を溶接によ
り仮固定しておき、その後治具を使用することなくろう
接する方法である。それによれば上述のような不都合が
解消されるが、仮固定の手段として例えばレーザ溶接を
考えると、陽極円筒およびベインのいずれも熱伝導率が
きわめて高い銅で構成されるので接合強度の高い溶接が
得られない。
また溶接によると各部に熱歪みが発生しやすく、必ずし
も高いベイン相互間隔精度が得にくいことなど、実用ま
でにはさらに改良の余地が考えられる。
〔発明の目的〕
この発明は以上のような事情に鑑みてなされ念もので、
陽極構体のろう接時に位置決め用治具を使用することな
く陽極ベイン等の相互位置関係の精度を高く維持しうる
マグネトロンの陽極構体、およびその製造方法を提供す
るものである。
〔発明の概要〕
この発明は、複数個の陽極ベインが陽極円筒に形成され
たベイン固定用突出片または溝に挟持されかしめにより
機械的に保持されるとともに、ろう接により電気的に接
合されてなるマグネトロンの陽極構体である。またその
製造方法としては、予め陽極円筒に複数個の陽極ベイン
の被接合位置に対応する部分にベイン固定用突出片また
は溝を形成しておき、この突出片ま念は溝に陽極ベイン
を適合し、位置決め用治具により各陽極ベインを所定位
置に位置決めしてかしめにより機械的に固定しておき、
しかるのち、被接合個所にろう材を配置し、位置決め用
治具を用いることなく高温加熱してろう接することを特
徴とする製造方法である。
〔発明の実施例〕
以下図面を参照してその実施例を説明する。
なお同一部分は同一符号であられす。
この発明のマグネトロン陽極構体は、第1図および第2
図に示すように、銅製の陽極円筒3ノの内周に同じく銅
製の複数個の陽極ベイン32.32・・・が放射状に突
設されてなる。各ベインは、銅製の内側ストラップリン
グ33、外側ストラッグリング34がストラップリング
装着用usst:ts・・・に装着され、1つおきに電
気的に短絡されている。また各ベインけ、陽極円筒3ノ
に形成されたベイン仮固定用の複数個の突出片35.3
6・・・にょう機械的にかしめ固定されており、しかも
陽極円筒内面との接触面が銀ろう等でろう接されている
。符号37がそのろう接部をあられしている。各ストラ
ッグリング33.34も、符号38で示するう接部で各
ベインにろう接固定されている。なお同図の符号39は
陽極円筒の突合せ部がろう接された気密接合部、40は
突出片を形成した押出穴をあられしている。各ベインの
内側端面で囲まれる空間には、図示しない電子放出陰極
構体が所定間隔を置いて配置され、それらの間が電子作
用空間となる。
次にこのような陽極構体の好ましい製造手順を例示する
まず第3図に示すような陽極円筒用の銅製平板素材41
を用意する。これを第4図に示すように円筒状に丸め成
形する。軸に平行となる突合せ部42は可能な限シ密着
しておく。次に第5図に示すように、後にラジェータを
圧入しやすくするために丸め成形した円筒すなわち陽極
円筒31の外周面にチー/f面43を形成し、また両端
部に図示しないポールピースを嵌め金属容器を溶接する
ための段部44を切削加工により形成する。
次に第6図に示すように陽極円筒31の外周から突出し
用工具45により突出片36を形成する。工具45には
、所定位置に突起部45&が設けられており、これを陽
極円筒の外周壁に肉厚のおよそ半分程度突き入れ、そハ
により内周に突出片36を押出[7成形する。各突出片
36は、同図に図示しない陽極ベインが接合されるべき
位置に対応して、上下2か所に一対づつ形成する。一対
の突出片の相互間隔は、ベインの幅寸法よシ極くわずか
に広い間隔にして、後にベインをこれら突出片の間に挿
入しやすいようにする。
一方それとは別に、第7図に示すような陽極ベインを用
意する。すなわち所定厚さの銅製平板からプレス打抜き
により同図の形状のベイン32を形成する。ベインの内
方端近傍の上下に、ストラップ装着用溝35.35が形
成されている。これら溝35は、ストラップリングが非
接触で通過する大きい寸法の溝部35hと、それに連続
してストラッグリングがこのベインに接触し係止される
小さい溝部ssbが形成されている。このストラップリ
ング接合用溝部35bは、ストラップリングの断面にほ
ぼ対応する形状と寸法を有する。そしてとくにその奥部
35cよりも例えばQ、3w程度の寸法tだけ突出する
オーバハング部35dを有するように形成されている。
これにより後にストラップリングをこの溝35b内に装
着した場合にストラッグリングがはずれないようにしで
ある。なおベインの一側面にはアンテナリードを接続す
るためのスリット46が形成されている。このようなベ
イン32を1個の陽極構体につき10枚用意する。
また一方、第8図に示すような銅製の丸棒素材41から
、第9図に示すような内側、および外側ストラップリン
グ33.34を形成する。
これらは丸棒を所定直径となるようにリング状に曲げ加
工し、それぞれの合せ部33 a 、 34mを密接し
て形成し、それらの外面にろう後月のろう材となる銀を
所定厚さ、メッキにより被僅しておく。
次に、第6図に示し六陽極円筒31の内側に、第7図に
示した陽極ベイン32を所定位置に10枚を放射状に挿
入する。各ベインを対応する突出片360間に挿入し、
第10図に示すようにベイン位置決め用治具48により
正確に位置決めし、上下の突出片360間に外方端が位
置するようにする。そしてこの状態で、次にかしめ用工
具49により各突出片36を矢印の如く斜め外方からつ
ぶして一対の突出片によりベインを機械的にかしめ固定
する。このかしめ部を第10図に杓号361Lで示して
hるが、他の図にはこのかしめ部の表示を省略しである
。これらのベイン位置決め、かしめ工程は、自動機械に
より実施でき、さらに位置決め用治具48は可動構造の
治具として構成することが望ましい。それによりベイン
の挿入時はこの位置決め用治具の間隔をベインの板厚よ
り広く開け、位置規制の時所定寸法に狭めるようにし、
作業性を高めることがで肯る。このようにして陽極円筒
31の内側に陽極ベイン32を突出片36のかしめによ
り機械的に強固に仮固定することができる。突出片の直
径を2■、高さを1園とした場合について実験したとこ
ろ、各ベインは十分強固に固定され、ベイン内側先端に
およそ3Kfの荷重をかけて曲げようとしても変形しな
かった。
次に各ベインの溝S5に一対のストラップリングを装着
する。その際、まず第11図に示すように陽極円筒31
をその丸め成形の突合せ部42を矢印の如く少し開き、
第12図に示した外側ストラップリング34を小さい溝
ssbが外側に位置するベインのこの溝奥部35cに装
着する。そして陽極円筒31の突合せ部42をそのスプ
リングバック作用で閉じ、この外側スドラッグリング3
4を溝奥部35cに軽く圧入する。こうして第13図に
示すようにストラップリングは溝に装着される。なおこ
のストラッグリング接合用溝部35bは、ストラップリ
ングの断面にほぼ対応する形状と寸法を有し、しかもそ
の奥部35eよシも突出するオーバハング部35dを有
するので、ストラップリングは機械的に安定に係止され
、はずれることがない。
次に第14図に示す内側ストラップリング33を、第1
5図に示すようにその合せ部33hを矢印の如く少し開
き、小さい溝35bが内側に位置するベインのこの溝奥
部35cに装着する。
このように内倶1ストラップリング33をベインのオー
バハング部35dによる寸法よりも少し太き目に開けば
、容易に溝奥部35cに装着することができる。そして
ストラップリングのスプリングバック作用で閉じれば、
機械的に安定に圧入でき、けずれることがない。こうし
て一対のストラッグリングを第13図に示したように陽
極ベインの溝に装着し、機械的に仮固定することができ
る。
次に第16図に示すように陽極円筒とベインとの接触部
、とくに突出片36で挾まれる部分の上に、銀ろう材5
0aを配置lシ、また第17図に示すようにりdン状の
ろう材50bf、陽極円筒の突合せ部42間に挿入する
。そし”〔第18図および第19図に示すようにこれら
を、陽極円筒の外周壁全包囲するリング状の外周規制治
具51、その支持シリンダ部52の内側に設置する。こ
の状態でろう接円高温炉中に入れ、ろう接すべき各部お
よびストラッグリングとベインとのろう接をする。これ
らの工程では、各ベインは突出片によるかしめ固定で位
置規制されているのみであり、ベイン位置決め用治具は
使用しない。このようにして第1図および第2図に示し
たマグネトロン陽極構体が得られる。
第20図および第21図に示す実施例は、陽極円筒31
の上下に円周状の突出片61、およびろう材を装着して
おく凹溝62を形成しておき、陽極ベイン32を位置決
めしたうえで矢印の如くかしめを行ない、かしめ固定部
63によp各ベインを機械的に固定するものである。そ
の後前述の実施例と同様にストラッグリングを装着し、
所定箇所をベイン位置決め用治具を使用することなくろ
う接する。
第22図に示す実施例は、陽極円筒31にベイン位置に
対応する侯状の縦溝64を形成しておき、これにベイン
32を挿入し、ベインの両端部を矢印の如くかしめ、か
しめ固定部63でベインを機械的に仮固定したものであ
る。そして縦溝に図示しないろう材を置き、ろう接する
なお、以上の実施例では、陽極円筒が平板素材を丸め成
形したものであるが、それに限らず銅製の・9イゾ状素
材を、所定寸法に切断して陽極円筒に使用したものでも
よい。
〔発明の効果〕
この発明によれば、次のような作用効果が得られる。す
なわち、この発明は複数個の陽極ベインが陽極円筒に形
成されたベイン固定用突出片または溝に挾持されかしめ
によ)機械的に保持されるとともに、ろう接により電気
的に接合されてなるマグネトロンの陽極構体である。′
またその製造方法としては、予め陽極円筒に複数個の陽
極ベインの被接合位置に対応する部分にベイン固定用突
出片tたは溝を形成しておき、この突出片または溝に陽
極ベインを適合し、位置決め用治具により各陽極ベイン
を所定位置に位置決めしてかしめにより機械的に固定し
ておき、しかるのち、被接合箇所にろう材を配flt1
〜、位置決め用治具を用いることなく高温加熱してろう
接することを特徴とするものである。
これによって、陽極円筒とベインとの仮固定が室温のも
とで行ない、どこも高温とならないため熱歪みが発生せ
ず、しか吃ろう接待にベイン位置決め用治具を使用しな
いので攬インの位置決め寸法精度がきわめて高い陽極構
体が得られる。ま次ろう接に際して高価なベイン位置決
め用治具を必要とせず、製造コストを低減することがで
きる。さらにかしめ固定などは自動機械で能率よ〈実施
でき、またそのかしめ強度の管理も存易に行なえるので
、大量生産でもばらつきの少ない均等な固定強度のもの
を生産することができる。このように陽極ベイン等の相
互位置関係の精度を高く雑持し得、また量産性にすぐれ
てbる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す要部横断面図、第2
図はその要部斜視図、第3図および第4図はその製造工
程の陽極素材を示す斜視図、第5図はその後工程での陽
極円筒を示す半断面図、第6図はその後の工程での半断
面図、第7図は陽極ベインの斜視図、第8図および第9
図はストラップリングを示す斜視図および平面図、第1
0図はその後の工程での要部斜視図、第11図および第
12図はその後の工程での上面図、第13図はその後の
要部縦断面図、第14図および第15図は内側ストラッ
プリングの上面図、第16図はその後の工程での要部斜
視図、第17図はろう材を示す斜視図、第18図および
第19図はろう後工程での要部横断面図および縦断面図
、第20図および第21図はこの発明の他の実施例を示
す要部半断面図および要部内面図、第22図はさらに他
の実施例を示す要部斜視図である。 31・・・陽極円筒、32・・・陽極ベイン、33゜3
4・・・ストラップリング、36g51・・・突出片、
36&、53・・・かしめ固定部、37.JJ・・・ろ
う接部、48・・・ベイン位置決め用治具。 出願人代理人  弁理士 鈴 江 武 彦′@2図 第4図 第5図 第6図 f 第10図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)陽極円筒の内周に、複数個の陽極ベインがろう接
    により固着されてなるマグネトロンの陽極構体において
    、 上記陽極ベインは、陽極円筒に形成されたベイン固定用
    突出片または溝に挾持されかしめにより機械的に保持さ
    れるとともに、ろう接により電気的に接合されてなるこ
    とを特徴とするマグネトロンの陽極構体。
  2. (2)陽極円筒に複数個の陽極ベインの被接合位置に対
    応する部分にベイン固定用突出片または溝を形成する工
    程と、 その後、上記突出片または溝に陽極ベインを適合し、位
    置決め用治具により各陽極ベインを所定位置に位置決め
    して上記突出片または溝にかしめにより機械的に固定す
    る工程と、 しかるのち、被接合箇所にろう材を配置し、上記位置決
    め用治具を用いることなく高温加熱してろう接する工程
    とを具備することを特徴とするマグネトロン陽極構体の
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01209625A (ja) * 1988-02-17 1989-08-23 Toshiba Corp マグネトロン用陽極円筒の製造方法
WO2012120902A1 (ja) * 2011-03-10 2012-09-13 パナソニック株式会社 マグネトロンおよびマイクロ波利用機器

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JPS4833254U (ja) * 1971-08-23 1973-04-21

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