JPS6261039B2 - - Google Patents

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JPS6261039B2
JPS6261039B2 JP55087197A JP8719780A JPS6261039B2 JP S6261039 B2 JPS6261039 B2 JP S6261039B2 JP 55087197 A JP55087197 A JP 55087197A JP 8719780 A JP8719780 A JP 8719780A JP S6261039 B2 JPS6261039 B2 JP S6261039B2
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JP
Japan
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hydrolyzate
whey
whey protein
producing
protein
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JP55087197A
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English (en)
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JPS5632488A (en
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Rui Moobuwa Jan
Roje Ruwaku
Buryure Jeraaru
Pio Misheru
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ANSUCHI NASHIONARU DO RA RUSHERUSHU AGUNOROMIKU
Original Assignee
ANSUCHI NASHIONARU DO RA RUSHERUSHU AGUNOROMIKU
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Publication date
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Publication of JPS6261039B2 publication Critical patent/JPS6261039B2/ja
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    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23JPROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
    • A23J3/00Working-up of proteins for foodstuffs
    • A23J3/30Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis
    • A23J3/32Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis using chemical agents
    • A23J3/34Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis using chemical agents using enzymes
    • A23J3/341Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis using chemical agents using enzymes of animal proteins
    • A23J3/343Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis using chemical agents using enzymes of animal proteins of dairy proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
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    • A23J3/00Working-up of proteins for foodstuffs
    • A23J3/04Animal proteins
    • A23J3/08Dairy proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Dairy Products (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は乳漿処理、特に乳漿に含有する蛋白質
の加水分解により得られた生成物に関する。ま
た、本発明は乳漿のすべての蛋白質、好ましくは
パンクレアチンを蛋白質分解しうる酵素を利用す
る酵素加水分解法に関する。更に、また本発明は
生成物を、特に栄養必要量で供給する必要のある
食品または医薬としての利用および使用に関す
る。 乳漿は周知の酪農工場の副産物である。その組
成はそのカゼインを含有しない脱脂乳の組成にほ
ぼ類似している。酸乳漿は無機酸を添加するか、
またはカゼインの等電点近くのPHで乳酸を生成さ
せるか(牛乳を乳酸酵素で播種する)して牛乳を
酸性にすることによつて得る。この乳漿は凝乳
(curd)の分離後に回収する。また、レンネツト
を牛乳に添加することはカゼインのフロギユレー
シヨンまたは凝固を生じさせる。シネレシス後に
得られた乳漿はレンネツト乳漿と称される。フロ
ギユレーシヨンを牛乳のPHでまたは僅かに低いPH
であるが5.8〜6.0以上で生じさせる場合には乳漿
はスイート乳漿と称される。 このために、乳漿は牛乳のフロギユレーシヨン
の性質に関して規定される。チーズ工場におい
て、大部分の乳漿は実際上、混合乳漿であり、1
つの凝固プロセスは他の凝固プロセスにおいても
有利である。スイート乳漿は加熱(cooked)ま
たは非加熱(uncooked)プレス凝乳から生ずる
(エメンタル(Emmental)、グリユエレ
(Gruyere)、チエツダル(cheddar)、カルタル
(Cantal)、サイント−パウリン(Saint−
Paulin))。酸乳漿は新鮮な凝乳の製造からおよび
カゼインプラントから主として生成する。また、
多くのソフト凝乳およびマーブル様凝乳
(marbled curds)(ブリユチーズ)の製造から生
ずる混合乳漿の完全変種が存在する。このため
に、乳漿の組成は原料として使用する牛乳および
使用するチーズ加工によつてむしろ広範囲にわた
り変化する。多くの乳漿はミネラル脂肪、ある分
量の乳酸、凝固酵素、含窒素フラクシヨンである
極めて興味あるフラクシヨンを含有している。事
実、このフラクシヨンは高い生物価を保有する可
溶性牛乳蛋白質を主として含有する含窒素フラク
シヨンである。 乳漿は通常、フイールドへの散布、水路への排
出、および動物飼料としての使用の3つに区別さ
れる。乳漿の工業的処理としては、例えば輸送、
貯蔵および保存のコストを減少するために濃縮お
よび乾燥の如き処理が提案されている。新しい工
業技術としては乳漿の成分の選択分離、濃縮およ
び精製、および乳漿の栄養価を保持および向上さ
せながらその物理−化学特性を改良することを行
うことができる。これらの技術は栄養学的および
工業技術的見地から新規で変つた製品を作ること
ができる。これらの技術のうち「脱塩
(demineralization)」および分子過を記載する
ことができる。分子の大きさは一方において蛋白
質と脂肪との間で、および他方においてラクトー
スと無機塩との間で相違し、これらは過、特に
限外過によつて分離することができる。有価値
の乳漿フラクシヨンを含む蛋白質に富んだ溶液は
「ラクトースジユース」として知られているラク
トースおよび無機塩からなる溶液と一緒に得られ
る。 関連する用語において、蛋白質は乳漿の固形分
の少量部分(12%以下)を示しているから、主な
魅力はこの副産物の価値を高めることである。可
溶性牛乳蛋白質、β−ラクトグロブリン、α−ラ
クトアルブミンおよび血精アルブミンおよび免疫
グロブリンから主としてなる蛋白質のフラクシヨ
ンはその栄養価およびその機能特性の理由から興
味がある。 牛乳蛋白質についての興味ある情報について
は、「Milk proteins」Vol.1および2、アカデミ
ツクプレス出版、ニユーヨーク、1971に記載され
ている。乳漿から得られる蛋白質濃縮物は高い栄
養価を有している(例えば、次に示す文献を参
照:「乳漿蛋白質濃縮物およびフラクシヨンの栄
養価」と題する「J.Dairy Sc.」57(6)665〜670,
1974;「食品および食品補助物質のための乳漿蛋
白質、食品および食品蛋白質の蛋白質栄養価、パ
ート」マルセルデツカー出版、I.N.C.ニユーヨ
ーク、433〜470,1975;「乳漿蛋白質濃縮物およ
びそれに相当するアミノ酸混合物の窒素利用にお
ける食品ラクトースの効果、生長速度を用いる化
学および生物学的評価」と題する「J.Nutrition」
105(2),147〜153,1977)。 蛋白質または蛋白質、含窒素食品の栄養価を評
価するために、その必須アミノ酸組成物を標準蛋
白質と比較する。選択される標準蛋白質と関係な
く、乳漿蛋白質の組成は良く釣合つている。牛乳
および低いフエニルアラニンおよびメチオニン含
有量に対してとりわけ高いリジン、トリプトフア
ンおよびスレオニン含有量が見出される。更に、
食品におけるアミノ酸の単なる存在は必ずしも意
味を有しないが、その使用は有機体に対して明ら
かである。生成物の蒸発前に受ける処理は入手さ
れない少なくとも1部分のあるアミノ酸である。
この事については「Biochimie et Technologie
des Aliments」Vol.(3),3テクニキユデドキユ
メンテーシヨン出版、パリー、1976に記載されて
いる。 蛋白質を乳漿から抽出する最も古い技術は蛋白
質をその等電点近くのPHにおける変性熱処理によ
つて不溶性にすることからなる。この方法の明白
な欠点は蛋白質を変性にすることである。このた
めに沈殿および/または複合化によつて蛋白質を
単離する他の方法が提案されている。例えば、蛋
白質をイオン交換体に吸着させるか、または蛋白
質の複合化または沈殿の目的で化学試薬を添加す
ることができる。これらの種々の方法は殆んど研
究室的規模にとどまつている。更に、クロマトグ
ラフイクイオン交換方法が提案されている「脱脂
乳から蛋白質を抽出する新規な方法」と題する
「Ann.de la Natrition et de l′Alimentation」32
(2〜3),243〜253,1978)。 また、ゲルを通しての過が乳漿に適用されて
いる。この過方法は幾分かの欠点を有する。例
えば異なるフラクシヨン相互の分割
(resolution)を変える撹悟で変性させることの
ない蛋白質の予備濃縮を必要とする。次いで、こ
れらのフラクシヨンは濃縮および乾燥を必要とす
る。この方法の実施は、この技術が制限使用の理
由から困難である。 装置の見地および観察現象の理解から達成する
膜を通しての限外過は牛乳を処理する酪農工業
(「乳汁の限外過から得られた前チーズ液体から
のチーズの製造」と題する「Le Lait」51
(508),495〜533,1970)、および乳漿を処理する
酪農工業(「乳漿の濃縮および分別についての限
外過−逆浸透システムの使用」に題する「J.
Food Sc.,36(14)1971)に広く利用されてい
る。乳漿を限外過膜に通すうちに、水、可溶性
ミネラム、ラクトース、低分子量窒素化合物(ペ
プチド、遊離アミノ酸)および水溶性ビタミンは
限外過物または透過液(Permeate)として膜
を移動し、他方において蛋白質および会合成分
(associated components)(カルシウム、燐)、
脂肪小球および親油性元素は逆戻りしまたは保持
され、および水相を除去する際に濃縮され、これ
らは「残留物(retentate)」または蛋白質濃縮物
を構成する。高純度の蛋白質濃縮物を得るために
は限外過およびダイアフイルトレーシヨン
(diafiltration)を必要とする。ダイアフイルトレ
ーシヨンにおいて、水または、塩類を含有する水
溶液を限外過残留物に連続的にまたは断続的に
添加する。同時にまたは次に等量の透過液を除去
する。この操作は過しうる元素に関して残留物
を弱める作用をする。確実な栄養品位以外に、濃
縮物状態における乳漿蛋白質は興味ある機能特性
を保有している。これについての多くの文献が有
り、例えば「食品における蛋白質の基本特性」と
題する「a Survey.Critical Revieur in Food
Science and Nutrition」1976を示すことができ
る。 本発明の目的は、特に人体の栄養に対する乳漿
蛋白質の新規使用を提供する。医薬および外科学
の急速な進歩は多くの患者を生存させ、このため
に普通食物への栄養補給および再適合は著しい問
題になる(外科技術のみならず、強力治療
(intensive crre)の進歩)。普通栄養に対する代
謝治療からの強力治療の各ステツプにおいて、栄
養素混合物の患者の要件に厳格に適用させる必要
がある。 継続低速補給の如き新規補給方法(例えば
「Indications,R′esultats」64(4),235〜256,
1976参照)は使用または作用する場所の条態で直
接輸送することにより栄養素を最適に使用するこ
とができる。このために不十分な消化作用を定め
た後に、供給および任意に刺激することによつて
普通活性近くに戻す。かかる置換物質の工学的製
造は消化、そしやくの不可能性からある酵素欠乏
または不調にわたり変わる不十分な作用を生体内
で再生することからなる。 更に、可溶性蛋白質の実際の蛋白質分解が膵臓
の蛋白質酵素の作用下で腸において生ずることは
知られている(例えば「蛋白質の消化率」と題す
る「Int.Dairy Federation Commission F,
Final Report」Doc.57,1976;「蛋白質消化お
よび吸着」と題する「Gastroenterology」61
(535)1971)。最近において、人体に容易に吸着
することのできる酵素水解物の開発について著し
く研究されている。 本発明は腸粘液性膜による直接同化しうるおよ
び不十分な酵素システムの刺戟しうる水溶性水解
物から乳漿蛋白質を生成する方法を提供する。 最後に、蛋白質、例えば牛乳蛋白質を加水分解
する多くの方法は知られている。実際上、酸加水
分解は遊離アミノ酸の溶液を生ずる。酸加水分解
は幾分かのアミノ酸を破壊する。アルカリ加水分
解はトリプトフアンを保持するが、初期蛋白質濃
縮物の栄養価を著しく減少する不溶解化を生ず
る。 酵素蛋白質分解は知られており、分析および食
品目的のために従来から実施されている主な目的
は蛋白質を可溶性にすることである。食品品位の
大豆蛋白質水解物の利用について多くの文献があ
る(例えば「大豆に蛋白分解酵素を作用させる6
−脱臭化作用」1970;および「蛋白質分解酵素に
より魚蛋白質濃縮物の可溶化」J.Agri.Food
Chem.,24(2)383〜385,1976)。 しかしながら、これらの技術を工業規模におい
て牛乳蛋白質に適用することは著しく制限され
る。酵素蛋白質分解は化学的方法の欠点を有して
いない。水解物の条件は適度に調節することによ
つて生成物の栄養品位を保持することができる。 一般に、加水分解は著しい苦味を有するペプチ
ドを生成する。この特性は水解物を人体の食品と
して使用するのに制限が加えられる。水解物の苦
味の程度は主として蛋白質基質の性質および酵素
の特性による。苦味の除去についてエクソペプチ
ターゼの作用を利用することが提案されている
(例えばAgri.Biol.Chem.,34(729),1970;およ
び「キログラム規模におけるカゼインの酵素水解
物の生成」,J.Food Technol.,9 425〜431,
1974参照)。また、プラステイン反応前にグルタ
ミン酸を添加することによつてペプチドを変性す
ることが提案されている。また、疎水性アミノ酸
を除去することができる。 これにもかかわらず、すべての既知の方法は満
足するものではなく、本発明の要件を満すことが
できない。事実、エクソペプチターゼの使用から
得られる完全可溶化は遊離アミノ酸、特にアルギ
ン、リジン、チロジン、バリン、フエニルアラニ
ン、メチオニン、および遊離アミノ酸により腸壁
における輸送システムに荷重を加え、このために
加水分解物の栄養効率を低下させる直接作用を有
するロイシンの含有量を増加させる。更に、遊離
アミノ酸の補充を必要とするアミノ酸バランスそ
れ自体を変化するために水解物の固有性状が変わ
る。 例えば米国特許第2180637号明細書を例示する
ことができる。この米国特許にはある種の蛋白質
フラクシヨン、好ましくは牛乳カゼインから精製
アミノ酸を生成する方法について記載されてい
る。この方法は塩基媒質における酵素加水分解お
よび非変性純粋アミノ酸の混合物を生成すること
からなる。使用できる酵素のうち、例えば膵臓の
酵素を挙げることができる。かかる加水分解は米
国特許第2180637号明細書に記載されているよう
に遊離アミノ酸を生ずる。この米国特許に記載さ
れている方法の目的は、酵素と基質との長い接触
時間にわたつて達成される全加水分解のために、
最大割合の遊離アミノ酸を含有する蛋白質水解物
を得ることである。このために、生成物は酵素を
除去することを必要としていない。更に、米国特
許第2180637号明細書により得られた生成物の組
成はその遊離アミノ酸組成のために人体について
の強力治療および治療栄養の如きある適用分野に
おいて適当でない。事実、むしろ遊離アミノ酸以
外のペプチドの混合物を使用するのが適当である
ことが最近の研究において見出されている(例え
ば、D.B.A Silk in Peptide Transport and
Hydrolysis,CIBA Foundation Symposium,
Elsevier Excerpts Medica North,Holland,
50,1977)。このために、主として遊離アミノ酸
からなる生成物の投与は、上述する欠点に対し
て、遊離アミノ酸はすぐに同化せず、かつ人体に
対して危険性がないという事実が臨床実験により
確められている(例えば「ペプチドの腸吸収」、
Physiological Review、55(4)、10月1975)。最
近の研究において、生成物の「オスモラリテイ
(Osmolality)」を考慮する必要があることを示し
ており、ペプチド生成物のオスモラリテイは遊離
アミノ酸からなる相当する生成物のオスモラリテ
イより小さいことが知られている。オスモラリテ
イが小さい程度、人体による直接同化性が大きく
なる。このために、人体に対して危険がなくて直
接同化することができ、かつ例えば治療または強
力の治療栄養に対して適当な生成物を必要とす
る。 本発明においては乳漿蛋白質を用いる完全酵素
水解物を得る方法および人体の栄養の特定要件に
対して直接に使用する方法を提供する。 技術的観点から、酵素加水分解は、しばしばバ
ツチタイプ反応器システムと称されている。酵素
は処理すべき蛋白質溶液に添加する。酵素活性に
好ましくかつ基質に作用する条件下で短いまたは
長い滞留時間後、PHは変性し、ゆるやかな加熱処
理は酵素を不活性にする。遠心分離は消化されな
い不溶性フラクシヨンを除去するのに用いること
ができる。しかし、バツチタイプ酵素加水分解反
応技術によれば、高い酵素/基質比を用いるのが
困難である。この事は、例えばR.C.Robins氏、
「生体内の蛋白質から分離したアミノ酸パターン
における酵素対基質比の作用」、Internat.J.Vit.
Nutri.Res.,48,44〜52,1978に記載されてお
り、酵素/基質比の影響は蛋白質加水分解中にお
ける遊離アミノ酸および遊離ペプチドの性質に影
響される。酵素を上述する高い比により絶対的に
必要とされる程度に過剰とする場合には、不連続
またはバツチ方法により、酵素は加水分解の末期
で破壊する必要がある。 また、固定酵素反応器を用いることが提案され
ている。しかし、実際的観点から欠点を有する。
事実、特別PH条件における最適酵素活性条件は時
間によつて変化するために、反応器の操作は一定
して満足に操作することができない。また、細菌
学的問題において、乳漿を処理する場合に固定床
を詰まらせることおよび支持体上に蛋白質を吸着
することが確められている。更に、酵素反応は酵
素−蛋白質フラグメント醋体の成形のために時間
につれて抑制される傾向がある。また、抑制は基
質の性質に基因する。更に、基質に関する酵素の
および時間による酵素の異なる安定性の競争現象
のために多酵素システムを使用することを極めて
困難にする。 本発明は膜酵素反応器を用いることによりある
他の適用におけるすでに知られた手段を有利にす
る。例えば、「Ann.Technol.Agri.」21(3)、423−
433,1972の文献を例示することができ、これに
は魚蛋白質濃縮物の蛋白質加水分解に適用する膜
反応器が記載されている。限外過膜は反応器に
溶液中の酵素および蛋白質基質を保持する。加水
分解の生成物、ペプチドのみが、この形成の際に
除去される。しかしながら、実際上、かかる反応
器の操作はチエフテルアンダースコアー
(Cheftel underscores)として容易でない。基質
は酵素によつて完全に可溶化させる必要があり、
蛋白質溶液は十分な細菌学品位にする必要があ
る。 更に、特に酵素加水分解によつて乳漿蛋白質の
価値を高めることについて記載されている。本発
明者において知られている文献には、人体栄養の
特定要件に対して用いることのできる完全酵素加
水分解乳漿蛋白質について提案されていない。 本発明の第一の特徴は残留蛋白質を実質的に含
有せず、かつ少なくとも50%のペプチドが2〜5
のアミノ酸を含有するペプチド水解物からなる乳
漿蛋白質の全酵素水解物を提供する。 本発明を実施する好適例においては上記水解物
は10以下の多数のアミノ酸を有するペプチド形態
の70〜90%窒素を含有する。 本発明の他の特徴としては蛋白質を人体におけ
る生体内で生ずる蛋白質消化をシミユレーシヨン
しうる蛋白質分解酵素と接触させ、酵素を好まし
くはパンクレアチンとし、次いでかかる加水分解
を、生成物がもはや残留蛋白質を殆んど含有しな
くなるまで、すなわち12%トリクロル酢酸により
沈殿しうる窒素を含有しなくなるまで継続させし
かる後に全酵素水解物を表わす生成水解物を回収
する乳漿蛋白質からかかる水解物を製造する方法
を提供する。 本発明の好ましい方法においては、先づ乳漿を
限外過し、限外過の残留物を人体における生
体内で生ずる蛋白質消化をシユミレーシヨンしう
る蛋白質分解酵素と接触させ、酵素を好ましくは
パンクレアチンにし、かかる加水分解を、生成物
がもはや残留蛋白質を殆んど含有しなくなるま
で、すなわち、12%トリクロル酢酸溶液により沈
殿する窒素を含有しなくなるまで継続させ、しか
る後に全酵素水解物を表わす生成水解物を回収す
る。 上述するかかる本発明の好適な方法は膜酵素反
応器を具えた限外過装置を組合せる装置におい
て有利に実施することができ、これにより連続操
作を達成する。乳漿蛋白質の処理に適応する反応
のパラメータの組合せおよび選択することによつ
て、本発明はかかる蛋白質の全酵素水解物を得る
ことができる。このために加水分解は部分的に行
う場合には生成物は本発明の要件を満たさなくな
る。 殆んどすべての生成ペプチドは2〜5のアミノ
酸からなり、これにより本発明における生成物は
特定栄養要件を満す。遊離アミノ酸は、一般に10
〜15%の窒素フラクシヨンを示す。塩基性アミノ
酸(アルギニンおよびリジン)および芳香族アミ
ノ酸(トリプトフアン、フエニルアラニン、チロ
ジン)およびロイシルは遊離アミノ酸の必要部分
を構成する。後述する例は与えられた水解物のあ
るカテゴリーの組成を示している。 反応器を離れる水解物の1当り100gの蒸発
により濃縮中に得られるフロギユレーシヨンフラ
クシヨンおよび浮漂フラクシヨンのアミノ酸組成
の類似点はペプチドの異なるクラスの間における
疎水および親水特性の均一分布を示すことであ
る。濃縮操作は噴霧乾燥前に25%までの高い固形
分含有量を達成するまで継続することができる。 牛乳蛋白質から得られる水解物は優れた生物価
を有することは認識されている。このために、こ
の水解物はパンクレアチン欠乏にかかつている患
者または代謝患者の栄養要件を満す。このために
本発明は、かかる水解物が腸壁を通過することが
でき、このために消化および同化されるから、人
体により直接同化されうるダイレツト食品に直接
使用することができる。本発明の観点の1つにお
いては有効成分としての乳漿蛋白質の全酵素水解
物に基づく本発明の生成物と、経口または腸内投
与に適当な中性賦形薬とを組合せて含有する強力
治療食品に関する。 本発明による方法における出発材料としては任
意の乳漿を用いることができる。例えば、工業用
源の乳漿を用いることができ、特に異なるチース
の製造における乳漿を混合して生成する混合乳漿
を用いることができる。乳酸またはレンネツト沈
殿することにより生のまたは加熱処理した牛乳か
ら製造した乳漿を用いることができる。変種とし
て再生乳漿を用いることができる。原料乳漿を脱
脂処理後、例えば58〜60℃程度の温度で加熱処理
する。次いで、予備濃縮物を任意に稀釈してラク
トースの過剰の結晶化を防止し、4℃適度の温度
に維持する。粉末から再生した乳漿蛋白質濃縮物
を用いるのが有利である。 本発明の方法は乳漿を生成する方法に関係なく
乳漿蛋白質に適用する。このために、乳漿蛋白質
は酵素加水分解を施す前に任意既知の手段により
分解することができる。蛋白質は、例えば加熱し
た時に凝固することができる。しかし、限外過
の操作は任意変性を生じないために、蛋白質は乳
漿の限外過によつて得るのが好ましく、本発明
の方法は乳漿から加熱により沈殿した蛋白質に首
尾よく適用することができる。 乳漿または予備濃縮物は限外過によりおよび
ダイアフイルトレーシヨンにより製精するのが有
利である。次いで、異なる残留物を例えば噴霧乾
燥によつて乾燥する。 当業者により周知の限外過技術においては周
知のように用いることができる。高純度蛋白質濃
縮物は、一般に単一限外過、これに次いてのダ
イアフイルトレーシヨンの二段階で行うことがで
きる。限外過膜はすべての可溶性乳漿蛋白質を
保持するために知られている膜である。このカツ
ト−オフ能力は一般に500〜50000の範囲である。
膜は任意の性質を有しており、無機膜および有機
膜を例示することができる。有機膜の例として
は、次に示す材料、例えばポリアクリロニトリ
ル、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロース、ポリカー
ボネートまたは他の類似材料の膜を用いることが
できる。無機膜の例としては上述する要件を満た
す任意種類の多孔基材を用いることができる。こ
れらの概念は牛乳または乳漿限外過において当
業者により周知のことであり、更に詳細に説明す
る必要はないものと思う。 最良の結果は商品名「ニユクレポーア
(Nuclepore)」で市販から入手しうる膜により得
られる。この膜についてはニユークレポーアコー
ポレーシヨンのH.W.Ballew氏による「ベーシス
オブ フイルトレーシヨン アンド セパレー
シヨン」と題するパンフレツドに記載されてい
る。これらの膜はイオン衝撃により照射したポリ
カルボネートのフイルムからなる。細孔は±15%
の直径精度を有する円筒状細孔である。これらの
ミクロフイルトレーシヨン膜は不溶性の蛋白質生
成物を除去する能力を有すると共に、微生物を保
持し、かつ補助滅菌作用を有する。 実際上、乳漿の限外過の最適条件を達成する
ために、PHは乳漿の初期状態(酸凝固またはレン
ネツト凝固)を考慮して、一般に6〜7の値に調
節する。PHの調節は装置の性能を著しく向上す
る。乳漿を80℃で15秒間予熱した後にPHの調節を
行う場合に著しく向上される(Dairy Tech.38
(3),132〜140,1974)。更に、幾分かのミネラル
の除去は透過速度を向上する。また、乳漿は限外
過膜を横切つて通り、そのカツト−オフ限界は
天然蛋白質の分子量以上であり、微生物、カゼイ
ン微粒子、凝集状態の可溶性蛋白質を除去する。
乳漿のこの予備過は透過速度を増大する(J.
Food Sc.,41,778〜786,1976;およびJ.Food
Sc.41,403〜410,1976)。塩化カルシウムまたは
塩化ナトリウムの如き無機塩を添加することによ
つて限外過速度を向上することは知られてい
る。この処理は最適条件下で極めて純粋な蛋白質
濃縮物を得る観点からダイアフイルトレーシヨン
操作に適用することができる。 本発明の方法を実施する場合には乳漿の限外
過の工程を限外過乳漿残留物の酵素加水分解の
工程と組合せて行うのが有利である。乳漿蛋白質
を得る方法とは関係なく、酵素加水分解は蛋白質
濃縮物を酵素と緊密に接触するように反応圏に導
入して連続的に行い、反応生成物は反応圏から限
外過圏に取出し、ここで本発明における生成物
からなるペプチド水解物を構成する透過液を連続
的に取出し、反応はかかる透過液が全酵素水解物
になるまで継続させ、限外過圏から反応圏に再
循環させる。 反応器の良好な操作および最終生成物の目的に
対する理由から乳漿の非蛋白質を出来るだけ多く
除去する。上述する限外過残留物は出来るだけ
高い蛋白質固形分比を有する。この理由のため
に、特にダイアフイルトレーシヨンを限外過の
後に行う。乳漿蛋白質濃縮物の前酵素加水分解は
蛋白質加水分解プロセスに有害作用を与えないこ
とは試験によつて確めた。本発明においては酵素
反応のパラメータに関する指示を与え、この指示
は全酵素水解物の製造に大切である。 第一に、反応圏のPHは人体の消化条件における
乳漿蛋白質を完全に消化することのできる使用酵
素の性質を考慮して7〜9の範囲に調節する必要
がある。酵素としては、パンクレアチンを使用す
るのが好ましく、トリプシン、キモトリプシンお
よび他の蛋白質分解酵素を含有する混合物にす
る。実際上、容易に入手しうるパンクレアチン抽
出物を用いる。必要に応じて、合成混合物から生
成するパンクレアチンの組成にほぼ類似する組成
の酵素を用いることができる。このために、この
混合物は主としてトリプシンおよびキモトリプシ
ン、および必要に応じて天然パンクレアチン抽出
物に存在する他の第二酵素を含有する。本発明に
おいては7〜9、好ましくは7〜8.5の範囲のPH
において本発明の要件を満すパンクレアチンおよ
び他の類似酵素は最大の安定性を有する。 酵素反応圏における温度条件を規定するのが適
当である。事実、酵素の活性度はPHよりも温度に
より影響を受けることを確めた。本発明において
は、トリプシンの場合に反応圏における最大温度
は54℃より高くすべきではなく、およびキモトリ
プシンの場合にはこの温度を45℃以上にしないこ
とを実験によつて確めた。実際上、パンクレアチ
ンを用いる場合には、腸内の蛋白質分解の最適条
件を考慮して適当な温度にし(37〜40℃の範囲の
温度)、高い温度は細菌(germs)の発達を悪く
するが、達成すべき限外過速度を大きくする。
本発明においては40℃程度の温度を用いるのが適
当である。 明らかにPHおよび温度反応パラメータは互いに
関連を有する。40〜45℃程度の温度の場合には
7.5〜8.5のPHの範囲が適当である。 反応圏における他の大切なパラメータは酵素濃
度対蛋白質濃度の比である。この比は生体内の蛋
白質消化の場合におけるように高くする必要があ
る。パンクレアチンの場合には、この比は8〜15
%程度、特に12%程度にして適当な結果が得られ
る。 上述するすべてのパラメータを選択し、この結
果としてすべての蛋白質を蛋白質分解する。この
事は反応における時間の函数としてのその濃度の
増加を回避する。更に、酵素加水分解反応器に供
給する蛋白質溶液には膜によつて保持されうる非
蛋白質成分を含有しないようにする。また、酵素
は膜によつて効果的に保持する必要がある。最後
に、摂取されうる生成物を包含する場合には、操
作条件は微生物生長を促進しないようにする。 最適酵素加水分解を達成するためには、酵素反
応器に対して使用する限外過膜を注意して選択
するのが適当である。膜としては有機または無機
の任意適当なタイプの膜を用いることができる。
膜はこの種類の装置において知られているから基
準形態にすることができる。例えば、商品名
「H10 P5」(カツト−オフ能力5000)および「H10
P10」(カツト−オフ能力10000)でアミコン
(Amicon)社から市販されている膜、および商品
名「PM2」(カツト−オフ能力2000)または
「PM50」(カツト−オフ能力50000)でロミコン
(Romicon)社から市販されている膜を用いるこ
とができる。 操作において、本発明における要件を満すため
に、特に酵素を効果的に保持し、かつ特にサービ
ス ライフ(service life)に関して満足な作動
を有するようにするために膜を選択するのが大切
である。事実、処理された生材料、すなわち、乳
漿から生成する蛋白質溶液は膜の良好な作動に有
害な成分を含有している。乳漿を得るプロセスの
過程において、72℃、15秒間の普通熱処理のため
に不溶性蛋白質フラクシヨンが存在する。このた
めに、この蛋白質フラクシヨンを高速遠心法によ
つて除去するのが好ましい。また、乳漿はリピド
およびリポプロテイン複合体から主としてなるフ
ラクシヨンを含有する。大きい分子の大きさのた
めにこれらの成分は遠心分離されない。酵素反応
器に対して膜の前面における堆積は反応器の作動
を制限する。 本発明の好適な例によれば、細孔を設けた膜を
用いることができる。 他の観点において、本発明による蛋白質水解物
の最終使用は、反応器に入れる生成物が良好な生
物学的健康品位であることが必要とする。プレス
チーズの製造に用いられる牛乳に硝酸カリウムを
広範囲の割合で添加することは、このプロセスの
副生物である乳漿を除去するが、または残留硝酸
塩含有量が許容されないと思われる場合には電気
透折によりまたはイオン交換反応器において補助
脱塩処理(supplementary demineraljation
treatment)する必要のあることを意味する。 乳漿を細菌学的に安定化する際に広く使用され
ている滅殺剤の存在も許容されない。 鉱酸を使用してカゼインを製造する際の副生物
である乳漿は、その製造方法および組成(低脂肪
分および小さい細菌集団)の故に、本発明方法の
出発原料として好適である。 上述のように、7〜9程度の塩基性PHでは蛋白
質濃縮物がすべて消化されるので反応圏をかかる
PHに維持するのが重要である。このために反応圏
に塩基性化合物を連続的または断続的に導入す
る。塩基性化合物としては水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、
水酸化カルシウム、水酸化アンモニウムまたはこ
れらの化合物の混合物を使用することができる。
特定の塩基性化合物の選定は最終製品の最終用途
によつて左右され、最終製品中のナトリウム、カ
リウム、カルシウムまたはアンモニウムイオンの
含有量が決定的な選定因子である。 従つてこの技術分野において通常の知識を有す
る者は最良の結果を得、かつ乳漿蛋白質の全酵素
加水分解を達成するために種々のパラメータを意
のままに選定することができる。また選定すべき
特定の値は酵素反応器の大きさ並びに使用装置の
性質によつて左右される。 検出できる蛋白質を含有していない酵素水解物
が得られるまで乳漿蛋白質の加水分解を行うのが
適当である。次いでこの水解物を限外過−酵素
反応器モジユールの膜と接触させる。 本発明方法は2個の別個の工程、すなわち酵素
加水分解からなる第1工程および限外過からな
る第2工程で行うことができる。これらの工程の
それぞれを実施する装置は別個または一体にする
ことができる。しかし、別法として、本発明方法
を連続的に行い、上述の2個の工程を単一装置で
行うことができる。第1操作期間、例えば、透過
液(膜を透過した液体)を加水分解図に再循環し
て加水分解における乳漿蛋白質含有量を所望の値
にする。全加水分解に到達した際に、処理すべき
蛋白質濃縮物を透過液と同一の流量で反応器に導
入する。約40℃の温度、8.0に保持された反応圏
のPH、反応器に供給される溶液1当り約80gの
蛋白質含有量および約12%のパンクレアチン/基
質の比を包含する特定の操作条件では、全「連続
的」操作期間は7〜8時間の程度である。 濃厚な乳漿蛋白質溶液を予備熱処理してもその
総括消化率は改善されない。 蛋白質が分解されている濃厚溶液中に存在する
蛋白質のなかには血清アルブミンがあり、これは
パンクレアチンで加水分解するのが極めて困難な
蛋白質である。 本発明の生成物は栄養および治療の分野で数多
くの用途を持つている。本発明の生成物は腸レシ
ーバ(intestinal receiver)に対する作用により
内部膵臓ホルモン(例えば、インシユリンおよび
グルカゴン)の分泌を誘発し、かつ胃腸ホルモン
(例えば、ガストリン、胃抑制因子ポリペプチ
ド)の分泌を誘発する。 本発明の生成物は栄養食の目的であるいは強力
治療薬として使用することができ、本発明の生成
物はある時間の後にリセクテツド(recected)腸
の消化性疾病を好転させて栄養の自律性を達成
し、かくして患者に対する経営栄養補給を停止す
ることができる。さらに本発明の生成物は、例え
ば、胃炎、消化性潰瘍、回腸炎、インセクテツド
(insected)腸および大腸炎のような消化性感染
を治療する際の治療食または医薬として使用する
ことができる。 また本発明は本発明の生成物と通常の賦形剤と
を混合してなる医薬組成物に関するものである。 本発明の新規な生成物(水性媒質に可溶性の粉
末)の物理的形態に関しては、提供の形態は全く
問題を生じない。本発明の新規な生成物はそのま
ま、例えば、通常の食物と混合することにより腸
管を経由して摂取または投与することができる。
また本発明の生成物は普通の賦形剤、例えば、経
口投与に適当な賦形剤との組成物の形態で提供す
ることができる。従つて、本発明の目的に適当な
組成物は、タルク、ステアリン酸マグネシウム、
微細シリカ粉末またはよく知られている他の同様
な賦形剤との丸薬またはカプセル剤の形態で提供
することができる。 次に本発明を図面を参照して実施例について説
明する。 第1図に示すように、装置は限外過装置およ
び酵素反応器を具える。先ず乳漿をライン1によ
り導入して熱交換器2および遠心分離器3に通
し、次いで限外過モジユール自体に導入する。
遠心過可能な不溶物を除去した加熱乳漿をライ
ン4によりタンク5に導入し、これと同時に水を
ライン6により供給する。水はダイアフイルトレ
ーシヨンのために連続的に使用する。限外過モ
ジユール自体を7で示す。限外膜により保留さ
れた残留物すなわち濃縮物をライン8により回収
する。残留物のPH及びその濃度を調整する装置を
9で示す。これらの工程が完結した後に、残留物
をライン10により輸送し、緩衝タンク11に導
入し、ここから取出して酵素反応器で加水分解す
る。このために乳漿を緩衝タンク11に連結され
たライン12により酵素反応器13に送る。水解
物が得ようとする最終生成物で、これをライン1
4で回収する。 特定の試験を行うために、乳漿または予備濃縮
物をDDSモジユールで限外過する。DDSモジ
ユールは9m2の表面を有し、これにデ・ダンス
ケ・スケル・フアブリーク(De Danske Sukker
Fabrik)から市販されているBR 6P膜を装着す
る。限外過操作は50℃において回分式で行う。
限外過単独または限外過とダイアフイルトレ
ーシヨンとを組合せることにより得た種々の残留
物を噴霧乾燥する。 第2図に膜式酵素反応器を示す。この反応器は
先ず第一に反応容器15を具える。ライン16に
より乳漿蛋白質を連続的に供給する。装置17は
ペプチド結合を破壊する間に遊離するH+イオン
を中和することにより反応容器内のPHを測定し、
維持する作用をする。この装置はPH安定メトラー
(PH stat Metter)で、電圧増幅器、当量点選定
器および自動試薬計量ビユーレツトを具え、試薬
として上述の塩基性化合物を使用する。不適当な
電極摩耗または崩壊は認められない。反応容器か
らライン18により取出された加水分解生成物は
空気膜ポンプ19により輸送する。実際の例では
1.7バールにおいてポンプ輸送量720/時間のア
ミコン(Amicon)ポンプLP20A型を使用した。
このポンプの吐出側で生成物はライン20に入
り、多孔度150ミクロンのプレフイルタ21に供
給される。限外過モジユールを22で示す。特
定例では中空繊維限外過カートリツジを具えた
アミコン社のDS10Sシステムを使用した。透過液
をライン23により回収する。この透過液が求め
ようとするペプチド水解物である。残留物は限外
過モジユール22からライン24により取出
し、交換器25に導入し、ライン26により輸送
して反応容器15に再循環する。 使用した膜は次の特性を有する中空繊維タイプ
膜である。
【表】 以下に報告する試験ではアンマンタル
(Emmental)乳漿とサンポレン(Saint−
Paulin)乳漿との混合物から工業的に得た乳漿を
使用した。そのPHは0.2〜6.4の範囲であつた。こ
の乳漿を脱脂した後に58〜60℃で約15秒間熱処理
した。次いでこれを蒸発により固形分約50%にな
るまで濃縮した。次いでこの予備濃縮物を2.5倍
に希稀して乳糖の過度の晶出を回避し、4℃附近
の温度に冷却し、次いで一夜貯蔵した。別法とし
て、後述の例で使用したある乳漿は原乳または熱
処理乳から乳酸沈殿またはレンネツト沈殿により
製造した。 普通の実験条件では蛋白質濃縮物を反応容器1
5内で再生して蛋白質含有量100g/とした。
反応温度は約40℃に設定した。装置17によりPH
を測定し、維持した。温度を等しくし、PHを調整
した後に、即席の再生酵素(パンクレアチン)を
添加した。アルカリ性化合物の添加を連続的に記
録して反応圏のPHを維持した。取出したバツチを
それぞれ12%トリクロル酢酸中で沈殿させ、浮漂
可溶性窒素および遊離NH2基を測定しながら蛋白
質分解を行つた。 乳漿、限外過および水解物の試料の固形分は
102〜105℃の炉内で7時間乾燥することにより測
定した。 窒素分はテクニコン(Technicon)自動分析装
置のミクロキエルダールにより測定した。 全窒素分は希稀後直接定量することにより測定
した(全含窒素物質)。 非蛋白質窒素分(NPN)は12%トリクロル酢
酸中で蛋白質を沈殿させた後に定量することによ
り測定した。 灰分はAOAC法(AOAC標準、1945)により
測定した。 ミネラル物質の含有量の測定は、「J.Dairy
Sc.50、313〜317.(1967)」により報告され、「Le
Lait、539−540、600〜615(1974)」により改良
されたテクニトロン(Technition)1200装置にお
ける原子明光により行つた。 遊離NH2基量は「Biochem,J.124,581〜590
(1971)」記載の方法によるトリニトロベンゼンス
ルホン酸を使用して「J.Biol.Chem.219,1190
(1956)」記載の方法によりアルカリ性加水分解後
にニンヒドリンと反応させることにより測定し
た。 アミノ酸量の測定は「Anal.Chem.30,1190
(1958)」記載の方法により行つた。ペプチド(2
mg)を真空封鎖管内で6H HCl1mlを使用して110
℃で24,48および96時間の間加水分解し、2回蒸
留した。加水分解中のトレオニン、セリン、シス
チンおよびチロシンの破壊に対する補正を行つた
後に、結果を100g当りのアミノ酸のg数で表わ
した。 トリプトフアン量はプロナーゼを使用して加水
分解した後にパラジメチルアミノベンズアルデヒ
ドを使用して比色反応を行うことによりSpies法
(1957)により別個に測定した。 280nm,420nm(TNBSによるNH2基量の測
定)、570nm(ニンヒドリンによるNH2基量の測
定)における光学密度、または蛋白質、ペプチド
またはアミノ酸を確認するためのこれらの物質の
吸収スペクトル曲線の測定をベツクマン型アクタ
分光光度計において光通路1cmの石英セル内で
行つた。 ペプチド水解物中のトリプシンの残留活性量は
Humel法「Can.J.Biochem.Pysiol.,37.1393
(1959)」によつて合成物質がp−トルエンスルフ
オニル−L−アルギニンメチルエステル
(TAME)の加水分解に起因する247nmにおける
吸収の増大を追跡することにより測定した。 加水分解前、後およびその間の乳漿、残留物、
限外液、蛋白質濃縮物中の可溶性蛋白質(ラク
トグロブリン、ラクトアルブミン、血清アルブミ
ン)の定性的および定量的測定はAschaffenburg
法(Biochem.Biphys.,Acta,82,188〜191
(1964)参照。ただし使用ゲルを5%または9%
のアクリルアミドとビスアクリルアミドとの1:
1混合物(Cyanogum:Apelab.パリー)とした
点で変更を行つた)によりポリアクリルアミドゲ
ル中で電気泳動させることにより行つた。 アミドブラツクに曝し10%酢酸で脱色した後に
プレートをフイリツプス・デンシトメータで読取
つた。 蛋白質、ペプチドおよび遊離アミノ酸の分子量
による分離はセフアデクス(Sephadex)ゲル
〔フアルマシン(Pharmacia)〕を通して過する
ことにより行つた。 分離すべき成分の性質の関数として次のゲルを
使用した:
【表】 酸
溶離液は280nmにおける光学密度を測定し、ニ
ンヒドリンを使用して遊離NH2を定量することに
より分析した。 等電点および電荷の関数としてのペプチドおよ
びアミノ酸の分別は陽イオン交換樹脂(AG50×
W2−ビオラド(Biorad)ラボラトリーリツチモ
ンド、カリフオルニア)を使用して行つた。ペプ
チド水解物をパツチ内で種々のPHで陽イオン交換
樹脂と接触させた。接触および沈降期間の後に、
浮漂部分を分析した。 実施例 1 この例では第1図に示す普通の種類の装置およ
び第2図に示す種類の酵素反応器を使用した。乳
漿はこの装置に導入する前に予め遠心分離機3で
15分間100gの速度で処理した。 使用した酵素は牛から得た活性4NF(フランス
標準)の商品名シグマ(SIGMA)で市販されて
いるパンクレアチンであつた。酵素反応器の反応
容器における反応条件は次の通りであつた: 温 度 40℃ 保持されたPH 8.0 反応器供給溶液中の蛋白質含有量 80.g/ パンクレアチン/基質の比 0.12 乳漿蛋白質を加水分解し、次いでポリアクリル
アミドゲル中で電気泳動させた。この結果を第3
図に示す。第3図には異なる反応段階、すなわち
0.7分および70分における乳漿蛋白質の溶媒和に
相当する電気泳動曲線の傾向を示した。第3図の
下部には種々の蛋白質の移動(migration)を示
した。β−ラクトグロブリンは略語β−ラクト
で、α−ラクトアルブミンは略語α−ラクタで、
牛血清アルブミンは略語BSAで示した。 ポリアクリルアミドは9%の濃度で使用するこ
とができた。第3図に示す結果から蛋白質の加水
分解速度が異なることが分る。β−ラクトグロブ
リンはα−ラクトアルブミンより迅速に分解し、
α−ラクトアルブミンは血清アルブミンより迅速
に加水分解した。血清アルブミンは少くとも部分
的に蛋白質分解を受けなかつた。従つて乳漿の牛
血清アルブミンを全部加水分解することは不可能
である。 第4図は第3図と同様な図面であるが、反応器
を連続操作した場合の結果を記録したものであ
る。酵素反応器におけるパンクレアチンによる乳
漿蛋白質濃縮液の連続的加水分解を9%ポリアク
リルアミド中における電気泳動により測定した結
果、牛血清アルブミンが反応器内に蓄積すること
が分つた。 反応器を3時間作動させた後に、反応容器の最
終残液をダイアフイルトレーシヨンにより精製
し、次いで分析した。この結果を第5図のグラフ
に示した。第5図にダイアフイルトレーシヨン
(セフアデクスG−100ゲル、燐酸塩緩衝剤、PH
7.5)により精製した後の乳漿蛋白質濃縮物のパ
ンクレアチンによる加水分解の終りに酵素反応器
中に存在する成分の分子分布を示した。この過
曲線は次のような3種の成分群の存在を示した: 第1成分は最高分子量で、低NH2含有量の場合
に280nmにおいて高い吸収(デイツプの存在)を
有するもの: 第2成分は280nmにおける電気泳動像および吸
収スペクトルが牛血清アルブミンに相当するも
の: 第3成分は比較的低分子量のもの、すなわちペ
プチド。 実施例2および3 これらの例は酵素反応器内で乳漿蛋白質をパン
クレアチンで連続的に可溶化することに関するも
のである。操作条件を第1表に示す。
【表】 の蛋白質含有量
2回の試験において透過液の見掛けの加水分解
程度(可溶性窒素/全窒素)は少量の酸素を添加
することにより一定に保持した。反応器の操作時
間は7〜8時間とした。 結果を第6図および第7図のグラフに示した。
横軸に沿つて反応時間(時間)をとり、縦軸に沿
つて生成物中の固形物すなわち蛋白質の濃度をと
つた。第6図および第7図において、曲線aおよ
びbはそれぞれ透過液および限外過残留物の見
掛けの加水分解程度を示し、曲線cは残留物の固
体抽出物を示す。 次いで生成した水解物の特性を明らかにした。
第8図にはパンクレアチンを使用して乳漿蛋白質
濃縮物を加水分解することにより得たペプチドの
分子分布を酵素/基質接触時間の関数として示し
た。測定はセフアデツクスG50ゲルに通して過
し、30%酢酸で溶離することにより行つた。第8
図に酵素/基質接触時間の影響を示した。第9図
には全酵素加水分解後にパンクレアチンを使用し
て乳漿蛋白質濃縮液を加水分解することにより得
たペプチドの分子分布を示した。測定はセフアデ
クスG15ゲルを使用して行つた(30%酢酸を使用
して溶離した)。第9図に示すように得られたペ
プチドはすべて大きさが2000より小さく、大部分
がジペプチドとデカペプチドとの間であつた。遊
離アミノ酸は少量で、10%未満であると評価する
ことができた。カツトオフの異なる種々の膜を使
用した結果、カツトオフ5000の膜を使用して得た
ペプチドとカツトオフ10000の膜を使用して得た
ペプチドとの間に差異が認められなかつた。第1
0図にはカツトオフ5000の膜に通したパンクレア
チンによる水解物をカツトオフ15000の膜に通す
とペプチドの分子分布の曲線が変化することを示
した。従つて第10図は、予めカツトオフ5000の
膜を使用して得た全初期水解物を、カツトオフ
1500〜2000のPM2膜を使用して限外過すること
によりペプチドの分布が変化する可能性を示す。
測定はセフアデクスG15ゲルを使用して行つた
(30%酢酸を使用して溶離した)。どのフラクシヨ
ンが透析でき、どのフラクシヨンが透析できない
かを求めることにより、得られた生成物の組成物
について他の測定を行つた。透析の場合のカツト
オフは分子量約2000の位置であつた。次の第2表
にパンクレアチンを使用した乳漿蛋白質縮濃物の
水解物の透析可能フラクシヨンおよび透析不可
能フラクシヨンのアミノグラムを示す。
【表】 パンクレアチン水解物の特性をさらに明らかに
するために、ペプチド含有量36g/の水解物
100mlに対し陽イオン樹脂7gの割合でパンクレ
アチン水解物と陽イオン樹脂とを接触させた。こ
れらを周囲温度においてPHを変えて3時間接触さ
せた。 第11a,11bおよび11c図に種々の浮漂
部分中に含有され、それぞれPH2,PH5およびPH
7.5において陽イオン樹脂に固定されなかつたペ
プチドの分子分布を示した。第12図の棒グラフ
は必須アミノ酸組成を初期水解物のパーセントと
して表わしたものである。この棒グラフに連続し
て示されているアミノ酸は左から右へIle,Leu,
Lys,Met,Cys,Phe,Tyr,Thr,TrpおびVal
である。 ペプチドの結合は反応PHによつて変化すること
が認められた。PH2では小さいペプチドおよび遊
離アミノ酸が選択的に結合して最大ペプチドにな
つた。最大ペプチドではリシン、システイン、チ
ロシン、フエニルアラニンおよびトリプトフアン
が少量であつた。PHが中性に近ずくにつれて、窒
素結合が減少した。PH7.5では浮漂部分のアミノ
酸組成は初期水解物のアミノ酸組成に極めて近い
値であつた。 これらの種々の結果から、かかる技術によつて
水解物の分別が可能であることが分る。反応PHを
変えることにより明確な特性を有するペプチドフ
ラクシヨンを得ることができた。 分子量が1500より大きいペプチドを部分的に保
留することができるカツトオフ限界値がほぼ2000
に等しい膜に通して全水解物を限外過すること
により他の実験を行つた。第13図にカツトオフ
2000の膜を透過するフラクシヨン中に含有される
ペプチドおよび遊離アミノ酸の分子分布を示す
(セフアデクスG15ゲル、30%酢酸使用)。パンク
レアチン水解物の透過フラクシヨンは当初の水解
物と比較してシスチンが少なく、フエニルアニリ
ンおよびトリプトフアンが多かつた。第14図に
カツトオフ2000の膜を透過するフラクシヨンに含
有される必須アミノ酸組成物(初期水解物中の含
有量に対するパーセントで表わした)、ペプチド
および遊離アミノ酸を示した。 実施例 4 実施例2および3と同様な条件下に操作した。
ペプチド水解物を濃縮し、次いで乾燥した。生成
した粉末は次の特性を持つていた: 化学分折 100g 固形分 96.3 全合窒素物質 72.0≠ 74.2≠≠ 76.6≠≠≠ 灰分 11.0 還元糖 0 脂肪 0 ミネラル数 Ca 0.94 Na 0.30 K 4.1 窒素含有量の分折はミクロキエルダールにより
行なつた。粉末は次の溶液で希釈した:≠クエン
酸ナトリウム溶液、≠≠0.5N NaOH溶液、≠≠
≠蒸留水。結果は窒素×6.38で表わした。 12%TCAによる沈澱:なし N/100粉末における浮漂NPN量:11g。 アミノグラフ Ile 6.0 Arg 2.7 Leu 9.9 His 1.7 Lys 9.2 ALa 4.9 Cys 1.8 AsP 9.5 Phe 3.2 Glu 17.6 Thr 6.7 Gly 1.7 Tyr 3.6 Pro 6.2 Trp 2.0 Ser 5.5 Val 5.5 Met 2.0 次の実施例は本発明の生成物を強力治療食品用
組成物として使用する例を示す。 実施例 5 この例は全食物摂取量の7〜12%程度の蛋白質
摂取量を必要とする患者に腸管を経由して使用す
ることができる強力治療用製品に関するものであ
る。 かかる製品は膵臓線維症または膵臓薹脆性線維
症、腎不全症の場合、並びに腸管壁の感染または
炎症に苦しむ患者の場合の栄養要件を満たした。
これらの蛋白質は前消化した形態で供給するのが
好ましかつた。 適当な百分法組成は次の通りであつた。:
【表】
【表】 必要な分量
実施例 6 この例は前消化形態の全食物摂取量の25%程度
の蛋白摂食量および少量の脂質摂取量を必要とす
る患者に対して腸管を経由して使用することがで
きる強力治療用製品に関するものである。 適当な百分法組成は次の通りであつた:
【表】
【表】 必要な分量
実施例 7 この例は経口投与する医薬組成物の製造に関す
るものである。丸薬を次の処方: 本発明のペプチド水解物 200mg 賦形剤 300mgの丸薬を作るのに必要な分量 使用した賦形材はタルク、ステアリン酸マグネ
シウムまたは商品名「エーロジル(Aerosil)」で
市販されているシリカであつた。 同様にして本発明のペプチド水解物100mgおよ
び200mgのカプセル剤を作るのに必要な分量の賦
形剤を含有するカプセル剤を作つた。 本発明は上述の方法および例に限定されるもの
でないことは明らかである。種々の変更を本発明
の範囲から逸脱することなく導入することができ
る。従つて、本発明の生成物を含有する多くの配
合物を極めて多くの種々の栄養用途に作ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法に使用する装置の1例の配
置図、第2図は第1図の配置に使用する膜式酵素
反応器の1例の配置図、第3図および第4図はそ
れぞれ本発明方法の1例の異なる反応段階におけ
る乳漿蛋白質の電気泳動曲線を示すグラフ、第5
図は本発明方法の他の例において、第2図の反応
器中に存在する成分の分子分布を示すグラフ、第
6図および第7図はそれぞれ本発明方法の1例で
得た生成物の反応時間と蛋白質濃度との関数を示
すグラフ、第8図、第9図、第10図、第11a
図および第11b図はそれぞれ本発明方法の1例
により得たペプチドの分子分布を示すグラフ、第
11a図、第11b図および第11c図はそれぞ
れ本発明方法の1例においてPH2,PH5およびPH
7.5で陽イオ量樹脂に固定されなかつたペプチド
の分子分布を示すグラフ、第12図は第11図の
ペプチドの必須アミノ酸組成を示すグラフ、第1
3図は本発明方法の他の例で得たペプチドおよび
遊離アミノ酸の分子分布を示すグラフ、第14図
は第13図のペプチドおよび遊離アミノ酸の必須
アミノ酸組成を示すグラフである。 1……ライン、2……熱交換器、3……遠心分
離器、4……ライン、5……タンク、6……ライ
ン、7……限外過モジユール、8……ライン、
9……PH・濃度調整装置、10……ライン、11
……緩衝タンク、12……ライン、13……酵素
反応器、14……ライン、15……反応容器、1
6……ライン、17……PH安定メトラー装置(PH
測定・調整装置)、18……ライン、19……空
気膜ポンプ、20……ライン、21……プレフイ
ルタ、22……限外過モジユール、23,24
……ライン、25……交換器、26……ライン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも50%のペプチドは2〜5のアミノ
    酸を含有し、遊離アミノ酸の量は15%以下である
    実質的に残留蛋白質を含有しないペプチド水解物
    からなることを特徴とする乳漿蛋白質から得た全
    酵素水解物。 2 水解物は、存在する窒素の70〜90%が10以下
    の多数のアミノ酸を有するペプチドの形態をなす
    特許請求の範囲第1項記載の乳漿蛋白質から得た
    全酵素水解物。 3 水解物は、12%トリクロル酢酸に沈殿するフ
    ラクシヨンを含有せず、かつ次のアミノグラム: Ile 6.0 Arg 2.7 Leu 9.9 His 1.7 Lys 9.2 Ala 4.9 Cys 1.8 Asp 9.5 Phe 3.2 Glu 17.6 Thr 6.7 Gly 1.7 Tyr 3.6 Pro 6.2 Trp 2.0 Ser 5.5 Val 5.5 Met 2.0 を有する特許請求の範囲第1または2項記載の乳
    漿蛋白質から得られた全酵素水解物。 4 乳漿蛋白質を人体における生体内で生ずる蛋
    白質消化をシユミレーシヨンしうる蛋白質分解酵
    素と接触させ、加水分解を、生成物がもはや残留
    蛋白質を殆んど含有しなくなるまで、すなわち、
    12%トリクロル酢酸に沈殿しうる窒素を含有しな
    くなるまで、および少なくとも50%のペプチドが
    2〜5のアミノ酸を含有し、遊離アミノ酸の量が
    15%以下であるペプチド水解物を得るまで継続さ
    せ、かようにして得た水解物を回収することを特
    徴とする乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する
    方法。 5 前記乳漿蛋白質は、乳漿を限外濾過し、次い
    で酵素加水分解して生成する特許請求の範囲第4
    項記載の乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する
    方法。 6 乳漿はダイアフイルトレーシヨンと付随して
    限外濾過し、または限外濾過に次いでダイアフイ
    ルトレーシヨンして高純度の蛋白質濃縮物を生成
    する特許請求の範囲第4または5項記載の乳漿蛋
    白質から全酵素水解物を製造する方法。 7 限外濾過前に、乳漿を遠心分離して不溶性フ
    ラクシヨンを除去する特許請求の範囲第6項記載
    の乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 8 乳漿蛋白質を得た後、蛋白質濃縮物をミクロ
    フイルトレーシヨンして残留リピドフラクシヨ
    ン、リポプロテインおよび微生物を除去する特許
    請求の範囲第4〜7項のいずれか一つの項記載の
    乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 9 限外濾過残留物を、酵素と緊密に接触させる
    ために、蛋白質濃縮物を反応圏に導入して連続的
    酵素加水分解し、反応生成物を連続的に取出し、
    かかる生成物を反応圏から限外濾過圏に送り、該
    濾過圏からの得ようとする生成物からなる透過液
    を連続的に取出し、反応を透過液が全酵素水解物
    になるまで継続する特許請求の範囲第4〜8項の
    いずれか一つの項記載の乳漿蛋白質から全酵素水
    解物を製造する方法。 10 透過液を限外濾過から反応圏に再循環する
    特許請求の範囲第9項記載の乳漿蛋白質から全酵
    素水解物を製造する方法。 11 酵素は人体の消化の条件において乳漿蛋白
    質と完全に消化することのできる酵素とする特許
    請求の範囲第4〜10項のいずれか一つの項記載
    の乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 12 酵素をパンクレアチンとする特許請求の範
    囲第11項記載の乳漿蛋白質から全酵素水解物を
    製造する方法。 13 パンクレアチンを天然パンクレアチン抽出
    物の形態とする特許請求の範囲第12項記載の乳
    漿蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 14 反応圏におけるPHを塩基試薬を添加して7
    〜9の範囲の値に調整する特許請求の範囲第10
    項記載の乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する
    方法。 15 塩基試薬は少なくとも1種の水酸化ナトリ
    ウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
    リウム、水酸化カルシウムおよび水酸化アンモニ
    ウムからなる特許請求の範囲第14項記載の乳漿
    蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 16 反応圏におけるPHを塩基試薬によつて7.5
    〜8.5の範囲の値に調整する特許請求の範囲第4
    〜15項のいずれか一つの項記載の乳漿蛋白質か
    ら全酵素水解物を製造する方法。 17 加水分解を37〜45℃の温度で行う特許請求
    の範囲第4〜16項のいずれか一つの項記載の乳
    漿蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 18 加水分解を約40℃の温度で行う特許請求の
    範囲第4〜16項のいずれか一つの項記載の乳漿
    蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 19 8〜15重量%の酵素/基質比を用いる特許
    請求の範囲第4〜18項のいずれか一つの項記載
    の乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 20 約12重量%の酵素/基質比を用いる特許請
    求の範囲第4〜18項のいずれか一つの項記載の
    乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する方法。 21 酵素反応器には酵素を効率的に保持するこ
    とのできる膜を設ける特許請求の範囲第10項記
    載の乳漿蛋白質から全酵素水解物を製造する方
    法。 22 少なくとも50%のペプチドは2〜5のアミ
    ノ酸を含有し、遊離アミノ酸の量は15%以下であ
    る実質的に残留蛋白質を含有しないペプチド水解
    物からなる全酵素水解物を含有し、特定栄養要件
    を満した食品補助物質。 23 少なくとも50%のペプチドは2〜5のアミ
    ノ酸を含有し、遊離アミノ酸の量は15%以下であ
    る実質的に残留蛋白質を含有しないペプチド水解
    物からなる全酵素水解物を含有させた特定栄養要
    件を満たした食品。 24 特定栄養要件として経口または腸内投与用
    の中性賦形薬を組合せて含有させたダイエツト用
    とした特許請求の範囲第23項記載の食品。 25 特定栄養要件として経口または腸内投与用
    の中性賦形薬を組合せて含有させた強力治療用と
    した特許請求の範囲第23項記載の食品。 26 特定栄養要件として経口または腸内投与に
    適当な中性賦形薬を含有させた調剤組成物の形態
    にした特許請求の範囲第23項記載の食品。
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