JP2794305B2 - 牛乳乳清蛋白質中のβ―ラクトログロブリンの選択的酵素分解方法 - Google Patents

牛乳乳清蛋白質中のβ―ラクトログロブリンの選択的酵素分解方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は牛乳乳清蛋白質中のβ−ラクトグロブリンを
選択的に酵素分解する方法に関するものである。
更に詳細には、本発明はβ−ラクトグロブリンを選択
的に分解できる酵素を用いて牛乳乳清蛋白質中のβ−ラ
クトグロブリンを選択的に分解する方法に関するもので
ある。
母乳にはほとんど存在しないβ−ラクトグロブリン
(以下β−Lgと記す)は、時として乳児にとっては強い
アレルゲンとして作用するものである。
本発明によってβ−Lgを分解消去した牛乳乳清蛋白質
を育児用食品調製蛋白源とすれば、アレルゲン性の弱い
育児用食品を提供することができることになる。
(従来技術) 一般に、育児用調製粉乳の製造に際しては、牛乳の蛋
白質成分組成を母乳の蛋白質成分組成に近づける努力が
なされている。
牛乳と母乳の間で最も相違するところは、牛乳に多量
に含まれるβ−Lgが母乳にはほとんど含まれていないこ
とである。
従来、調製粉乳の蛋白質組成を母乳の蛋白質組成に近
付けるために、カゼインの一部を乳清蛋白質で置換する
ことは行なわれている。しかし、この方法では母乳に存
在しない他の成分も混合し、しかもβ−Lgの絶対量を少
くすることはできないので、本質的な改善にはならなか
った。
また、乳清または乳清蛋白質濃縮物に特定範囲量の塩
化第二鉄を添加して特定のpH範囲、温度範囲でβ−Lg低
減乳清蛋白質を沈澱として分取する方法(特開昭59−11
3848)、この方法と異なる範囲の塩化第二鉄量、pH、温
度で乳清または乳清蛋白質濃縮物を処理し、β−Lg低減
蛋白質を上清として分取する方法(特開昭61−26813
1)、および乳清または乳清蛋白質濃縮物を脱塩後、特
定pH範囲に調整し、次いでこれを所定の温度範囲内で加
熱してβ−Lg低減蛋白質を沈澱として分取する方法(特
開昭61−268138)などが提案されている。
しかしながら、乳清蛋白質にはβ−Lgが約50%と多量
に含まれているところから、塩化第二鉄法による沈澱処
理では、β−Lg以外の蛋白質も除去される部分が多く、
実用性に乏しいという欠点がある。
また、乳清または乳清蛋白質濃縮物の脱塩後にβ−Lg
を可溶性画分に除去する方法では重要な窒素栄養である
非蛋白態窒素成分、例えば尿素、グリコマクロペプチド
などの同伴損失が起る欠点がある。
また、蛋白分解酵素処理によって減アレルゲン性を図
ったものとして乳酸菌菌体破壊物とパンクレアチンおよ
びアスペルギルス属糸状菌より得られた蛋白分解酵素の
三種からなる混合物を特定の温度範囲で乳蛋白質に作用
させ、アミノ基含有化合物が所定量遊離した時点で反応
を停止し、無抗原性蛋白質分解物を得る方法(特公昭54
−36235)ならびに乳蛋白質にパンクレアチンとバチル
ス属細菌由来の蛋白分解酵素を作用させて無抗原かつ易
溶性の乳蛋白質分解物を得る方法(特開昭62−171644)
が提案されている。
しかしながら、乳蛋白質の酵素処理による減アレルゲ
ン法では構成蛋白質すべてがアミノ酸または小ペプチド
に分解されるので分解産物の特異的な味もしくは苦味が
生成し、食品としての価値が低下し、しかも蛋白質とし
ての重要な機能が失われるという欠点を有していたので
ある。
(発明が解決しようとする問題点) 乳清蛋白質中約50%も含まれるβ−Lgだけを分解消去
し、アレルゲンのない育児用食品素材を調製しなければ
ならない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、牛乳乳清蛋白質中のβ−Lgのみを酵素
的に分解して消去する方法を求めて鋭意研究したとこ
ろ、微生物由来の蛋白分解酵素、たとえばアスペルギル
ス属糸状菌由来の蛋白分解酵素、枯草菌由来の蛋白分解
酵素、放線菌由来の蛋白分解酵素、動物由来の蛋白分解
酵素、たとえばトリプシン、α−キモトリプシンを使用
して選択的にβ−Lgを酵素分解できる条件を設定すれば
牛乳乳清蛋白質水溶液中のβ−Lgのみが分解されること
を知ったのである。
従来、アスペルギルス属糸状菌に由来する蛋白分解酵
素を用いて乳清蛋白質全体を分解する方法は知られてい
る(特公昭54−36235)が乳清蛋白質混合系で個々の蛋
白質の被分解性を詳細に追跡した例はほとんどなく、ま
してや各種蛋白分解酵素によってβ−Lgのみを分解した
ことは全く知られていない。
本発明においては、牛乳乳清蛋白質水溶液にアスペル
ギルス属糸状菌由来の蛋白分解酵素、枯草菌由来の蛋白
分解酵素又は放線菌(Streptomyces griseus)由来の蛋
白分解酵素、トリプシン、又はα−キモトリプシンを加
え、pH7〜9、温度30〜40℃、30分〜20時間の範囲にお
いて処理する。アスペルギルス属糸状菌、枯草菌または
放線菌由来の蛋白分解酵素使用の場合は基質蛋白質1g当
り220mg、トリプシン、α−キモトリプシン使用の場合
は120mgのグリシン相当の10%トリクロロ酢酸(以下10
%TCAと記す)可溶性アミノ基含有化合物が遊離するま
で蛋白質を分解処理するのがよい。
本発明において、アスペルギルス属糸状菌由来の蛋白
分解酵素、枯草菌由来の蛋白分解酵素、放線菌由来の蛋
白分解酵素、トリプシン又はキモトリプシンによる乳清
蛋白質中のβ−Lgの選択的酵素分解はきわめて特徴的で
あって、酸性域に最高活性を有する他の蛋白分解酵素で
はβ−Lgの選択的酵素分解は確認できない。
本発明におけるSDS電気泳動法 (SDS−polyacrylamide gel electrophoresis)はLaemm
liの変法(Laemmli,U.K.1970,Cleavage of structural
proteins during the assembly of the head of bacter
iophage T4,Nature 277:680)において行った。
その条件は次の通りである。
1. ゲル組成 ゲル厚1mm 1−1 濃縮ゲル アクリルゲルアミド濃度;4% ビスアクリルアミド:アクリルアミド=1:10 ゲルバッファー;ラウリル硫酸ナトリウム0.1%、
尿素6Mを含有する0.125Mトリス−塩酸、pH6.8 TEMED濃度;0.125% 過硫酸アンモニウム濃度;0.3mg/mlSodium Dodecyl
Sulfate 1−2 分離ゲル アクリルアミド濃度;15% ビスアクリルアミド:アクリルアミド=1:37 ゲルバッファー;ラウリル硫酸ナトリウム0.1%、尿
素6Mを含有する0.375Mトリス−塩酸、pH8.9 TEMED濃度;0.125% 過硫酸アンモニウム濃度;0.3mg/ml 2. 泳動バッファー ラウリル硫酸ナトリウム 1 g/ トリス 3 g/ グリシン 14.4g/ pH8.3 3. 染色液組成 クマシ−ブリリアントブルー 2g/ 酢酸 92ml/ メタノール 454ml/ 4. 脱色液組成 酢酸 75ml/ メタノール 250ml/ 5. 電気泳動試料の調製 試料液(例えば酵素分解した1%単離乳清蛋白質)1m
lを20%トリクロル酢酸1mlと混合し、室温で30分放置
後、遠心分離(1,500g、30分)し、得られた沈澱を10%
トリクロル酢酸1mlに懸濁し、遠心分離(1,500g、30
分)し、得られた沈澱を2%SDSを含み、6M尿素を含む
0.5Mトリス−塩酸バッファー(pH8.0)1mlに溶解し、加
熱して、2分間沸騰させ、次いで0.05%ブロムフェノー
ルブルー1mlを添加し、得られた処理液の10μを電気
泳動試料とした。
第1図には市販の蛋白分解酵素による乳清蛋白質の分
解処理後のSDS電気泳動図が示される。
第1図のSDS電気泳動図にはペプシン、トリプシン、
α−キモトリプシン、パンクレアチンおよびアマノA
(天野製薬製;アスペルギルス属糸状菌由来の蛋白分解
酵素)の各酵素及びペプシンとそれらの組合せの至適pH
下、37℃における乳清蛋白質への4時間の反応の結果が
示されるが、ここではアマノA以外にトリプシン、α−
キモトリプシンの処理によってβ−Lgの選択的酵素分解
が確認された。しかし、ペプシンにより前処理をした場
合は、これら酵素のβ−Lg選択的酵素分解能は失なわれ
ることも明らかとなった。
また、第2図のニユートラーゼ(ノボ社製;枯草菌由
来の蛋白分解酵素)によるpH7.0、35℃、4時間の乳清
蛋白質の酵素処理後のSDS電気泳動図であるが、これに
よってニュートラーゼにβ−Lgの選択的酵素分解能のあ
ることが明らかとなった。
また、第3図は第1図の酵素反応を24時間行った後の
SDS電気泳動図であるが、反応時間が24時間にもなる
と、β−Lgの選択的酵素分解能がなくなることも明らか
となった。
また、第4図は放線菌(Streptomyces griseus)由来
の蛋白分解酵素で処理した乳清蛋白質のSDS電気泳動図
であるが、反応時間が3時間になるとβ−Lgが、選択的
に分解されることが明らかとなった。
これらの実験から、β−Lgの選択的分解には有効酵素
による短時間処理が必要条件であることがわかる。
また、適切な選択分解能を得るには、7〜9の反応p
H、30〜40℃の反応温度が好ましい。pH7未満になるとβ
−Lgの分解がほとんど起らず、pH5以下では逆にβ−Lg
以外の乳清蛋白質成分が分解される。またpHが9を超え
るとβ−Lg選択分解能がなくなることがあるので好まし
くない。また、反応温度が30℃未満であるとβ−Lgの分
解は大巾に遅れるので産業上適当でなく、40℃を超える
とβ−Lg選択分解能が失われるので好ましくない。
一般的に、所定の分解産物を得るための反応時間は使
用酵素の力価によって変り力価が高い場合は短く、低い
場合は長くなり、しかもこの力価とその単位は酵素メー
カーによって異なり、同一メーカーの同種の酵素でも常
時一定の力価であるとは限らない。従って同一メーカ
ー、異なるメーカーいずれの酵素を使うにしても、酵素
反応を時間で限定する場合は力価を揃える必要が生じ
る。しかしながらメーカーが異なる場合は前記のように
力価の単位が異なるのでこれが困難となる。
本発明においては、酵素力価の変動に対応するため、
分解生成物の生成量によって処理時間をきめるのがよ
い。
SDS電気泳動操作に対応して乳清蛋白質の分解によっ
て遊離してくる10% TCA可溶アミノ基含有化合物の量
を、標準物質としてグリシンを使用して測定するとβ−
Lgの分解消失する反応時間4時間では使用酵素がアマノ
Aの場合は基質蛋白質1g当り220mgであり、またトリプ
シンとα−キモトリプシンの場合は120mgであって、こ
の程度の分解が6時間まで続く。
そしてβ−Lgの選択分解能が失われる時間の24時間で
はアマノAが400mg、トリプシンとα−キモトリプシン
が170mgのアミノ基含有化合物を遊離することになる。
また、シグマ社のウシトリプシン(Sigma社、T−800
3)を使用する場合は、pH8.0で、37℃で、30分間の酵素
反応でβ−Lgはほとんど消滅してしまう。
本発明において、乳清蛋白質中のβ−Lgを酵素により
選択的に分解するにはこれに適した酵素としてアマノA
で代表されるアスペルギルス属糸状菌由来の中性蛋白分
解酵素、あるいは枯草菌由来の中性蛋白分解酵素あるい
は放線菌(Streptomyces griseus)由来の蛋白分解酵
素、あるいはトリプシンあるいはキモトリプシンのいず
れも使用できる。
また、一般的に、反応系のpHは7〜9、温度は30〜40
℃の範囲で、30〜20時間を維持するのがよい。
また、酵素反応すなわち、β−Lgの分解反応の追跡に
は反応によって遊離して来る10% TCA可溶アミノ基含
有化合物の量を、標準物質としてグリシンを使用して測
定し所定の量が遊離した時点を反応の終点とする必要が
ある。その量は使用酵素によっても異なるがアマノAや
枯草菌由来の中性酵素の場合は基質蛋白質1g当り約220m
g、トリプシンとキモトリプシンの場合のそれは約120mg
となる。
次に本発明の実施例を示す。
実施例1 単離乳清蛋白質の1重量%水溶液5を調製し、これ
に1N水酸化ナトリウムを加えてpH7.5となし、大型除菌
フィルターを通して蒸気殺菌済みの実容量5のジャー
ファメンターに注入した。一方、アスペルギルス属糸状
菌由来の中性蛋白分解酵素「アマノA」(天野製薬製)
を上記基質蛋白質に対して1重量%になるように計りと
りこれを少量の水に溶解して小型除菌フィルターを通し
て殺菌済みの三角フラスコに採取した。これを前記ジャ
ーファメンター中の乳清蛋白質液に無菌的に全量加えて
撹拌しつつpH7.5、37℃にて酵素反応を行った。反応の
追跡は前記のように遊離したアミノ基含有化合物の量の
経時的な測定を行い、この方法としてグリシンを標準物
質においてニンヒドリン比色法を採用、基質蛋白質1g当
りアミノ基含有化合物が220mg遊離した時点で反応を中
止した(反応開始後5時間)。これがβ−Lg分解の最適
点であることをSDS電気泳動法によって確認した。
得られた反応液を噴霧乾燥してβ−Lg画分の83%が低
分子化されたβ−Lg低減乳清蛋白質49gを得た。
実施例2 実施例1と同様に調製殺菌したジャーファメンター中
の1%乳清蛋白質液5に基質に対して1重量%の量に
相当する枯草菌由来の中性蛋白分解酵素「ニュートラー
ゼ」(ノボ社製)の除菌水溶液全量を加え、撹拌しつつ
pH7.0、40℃で酵素反応を行った。そして反応追跡操作
を実施例1と同様に行いアミノ基含有化合物が基質1g当
り220mg遊離した時点で反応を止め(反応開始後4時
間)、噴霧乾燥を行い、β−Lgの80%が分解されたβ−
Lg低減乳清蛋白質47gを得た。
実施例3 実施例1,2と同様に調製殺菌したジャーファメンター
中の1%乳清蛋白質液5に基質に対して1重量%に相
当する量のトリプシンの除菌水溶液全量を加え、撹拌し
つつpH7.5、37℃で酵素反応を行いアミノ基含有化合物
が基質1g当り120mg遊離した時点で反応を止めた(反応
開始後4時間)。この反応物を噴霧乾燥してβ−Lgの87
%が分解されたβ−Lg低減乳清蛋白質48gを得た。
実施例4 乳清蛋白質濃縮物76 1.84kg(蛋白質;1.398kg)と乳
清蛋白質濃縮物35 6.63kg(蛋白質;2.231kg)を混合
し、加水して蛋白質5%溶液74.38kgを得た。
これを10%水酸化ナトリウムにてpH8.0に調整し、こ
れにウシトリプシン(Sigma社、T−8003)1.2×108BAE
E unitを添加し、pH8.0、37℃で撹拌しつつ90分間酵素
反応を行った。
酵素反応0〜90分の間の水酸化ナトリウム消費量(mo
l/kg蛋白質)を測定し、その結果を第5図に示した。
第5図から酵素反応は90分でほとんど終了するのが分
る。
また、酵素反応0〜90分間のSDS電気泳動分析を行
い、その結果を第6図に示した。
第6図から酵素反応60分後にβ−Lgは選択的に分解さ
れているのが分る。
実施例5 単離乳清蛋白質の0.5重量%水溶液1を調製し、こ
れを1N水酸化ナトリウムにてpH8.0とし、これにウシト
リプシン(Sigma社、T−8003)2.5×104BAEE unit/g単
離乳清蛋白質を添加し、pH8.0、37℃で撹拌しつつ2時
間酵素反応を行った。
酵素未反応液20μ及び酵素反応液20μをHPLCにか
けた。
HPLC(High Performance Liquid Chromatography)の
条件は次の通りである。
カラム;TSK G2000 SWXL(東ソー社) 移動相;0.1M硫酸ナトリウムを含む50mMリン酸ナトリウ
ムバッファー、pH6.8 流速;1ml/min 検出方法;紫外吸収(λ=280nm) 試料濃度;単離乳清蛋白質の場合0.5%,乳清蛋白質と
して0.45% 試料液量;20μ カラム温度;25℃ HPLC分離のクロマトグラムは第7図に示される。
(a)は酵素未反応液のものを示し、(b)は酵素反応
液のものを示す。
第7図からウシトリプシン(Sigma社、T−8003)に
よる2時間反応によって完全にβ−Lgが選択的に分解さ
れているのが分る。
実施例6 本実施例においては、PCA反応(I.Mota and D.Wong,1
969,Life Science 813)の抗原抗体反応による 1. β−Lgの選択的分解 2. α−ラクトアルブミン(以下α−Laと記す)の残存 の確認を行った。
1. 蛋白質を含む試料の調製 単離乳清蛋白質の1重量%水溶液1を調製し、これ
を1N水酸化ナトリウムにてpH8.0とし、これにウシトリ
プシン(Sigma社、T−8003)104BAEE unit/100mg単離
乳清蛋白質を添加し、pH8.0、37℃で撹拌しつつ2時間
酵素反応を行った。
酵素未反応液及び酵素反応液を蛋白質を含む試料とし
た。
2. 受身皮膚アナフィラキシー(Passive Cutaneous An
aphylaxis:PCA) 背毛を刈ったラット(雄、7週齢)を用意する。一
方、0.15M塩化ナトリウムを含む10mMリン酸ナトリウム
バッファー(以下PBSと記す;Phosphate Buffered Salin
e)を用いて、マウス抗β−Lg血清の1/2希釈系列(1/1
0、1/20、1/40、1/80、)及びマウス抗α−La血清の1/2
希釈系列(1/10、1/20、1/40、1/80、)を作り、各希釈
血清50μを上記のラットの背部に皮内注射し、24±2
時間感作し、1で得た蛋白質を含む試料(蛋白質1mgを
含有)を含む1%エバンスブルー液0.5mlを尾静脈より
注射し、30分後屠殺し、背部皮膚をはいで紫斑を観察し
た。
結果は第8図及び第9図に示される。
第8図は酵素未反応液の反応を示し、第9図は酵素反
応液の反応を示している。
第8図から酵素未反応液にはα−La及びβ−Lgのいず
れも多量含まれているのが分る。
また、第9図からは酵素反応液には多量のα−Laが残
っているが、β−Lgはほとんど分解され、ごく少量残存
するのが分る。
実施例7 本実施例においては、中和PCA法によって、抗原抗体
反応による 1. β−Lgの選択的分解 2. α−Laの残存 の確認を行った。
1. 蛋白質を含む試料の調製 実施例6と同様にして、酵素未反応液及び酵素反応液
を蛋白質を含む試料とした。
2. 中和PCA法 背毛を刈ったラット(雄、7週齢)を用意する。
200μg乳清蛋白質を含む各試料又はPBSの各1volとマ
ウス抗β−Lg血清又は抗α−La血清の各1volを混合し、
25℃、2時間中和反応を行い、混合液の1/2系列希釈(1
/10、1/20、1/40、1/80)液50μを背毛をかったラッ
ト(雄、7週齢)の背部に皮内注射し、24±2時間感作
し、1mg β−Lg又はα−Laを含む1%エバンスブルー液
0.5mlを尾静脈より静注し、30分後に屠殺し、背部皮膚
をはいで、内側の紫斑を観察した。
結果は第10図及び第11図に示される。
第10図はマウス抗α−La血清による中和反応後α−La
による抗原抗体反応を観察した図で、第11図はマウス抗
β−Lg血清による中和反応後β−Lgによる抗原抗体反応
を観察した図である。
第10図から、酵素未反応液及び酵素反応液のいずれに
もα−Laは多量の含まれているのが分り、第11図からβ
−Lgは酵素反応液にはほとんど含まれていないのが分
る。
(発明の効果) 本発明においてはβ−Lg以外の乳清蛋白質、例えばα
−Laや免疫グロブリン、ウシ血清アルブミンなどは殆ど
分解されることがなくβ−Lgのみが選択的に分解されて
非アレルゲン性の低分子ペプチドに変換される。そして
このペプチドには苦味等の風味は存在していない。ま
た、β−Lg以外の乳清蛋白質は未分解であるので乳化力
が保持されておりさらに、部分分解物が経口摂取された
場合、通常難消化性であるβ−Lgがすでに分解されてい
るので、生体内での消化吸収率が向上するなど種々の利
点を有しており、本発明の処理物は育児用食品素材とし
てきわめて有望である。
【図面の簡単な説明】
第1図は市販蛋白分解酵素による乳清蛋白質の分解後の
SDS電気泳動図で、第2図はニュートラーゼによる乳清
蛋白質の酵素処理後のSDS電気泳動図で、第3図は第1
図の酵素反応を24時間行った後のSDS電気泳動図で、第
4図は放線菌(Streptomyces griseus)由来の蛋白分解
酵素で処理した乳清蛋白質のSDS電気泳動図である。 第5図は実施例4においてウシトリプシンで乳清を0〜
90分間酵素処理した分解曲線を示し、第6図は分解時の
乳清蛋白質のSDS電気泳動図である。 第7図は実施例5においてHPLCにかけた図で、(a)は
酵素未反応液のもの、(b)は酵素反応液のものを示
す。 第8図は実施例6で酵素未反応液をPCA法で背部皮膚の
紫斑を観察した図で、第9図は同様に酵素反応液で観察
した図である。 第10図は実施例7で、酵素未反応液、酵素反応液及びPB
Sにマウス抗α−La血清を添加、中和反応させた後α−L
aを静注し、背部皮膚の紫斑を観察した図で、第11図は
酵素未反応液、酵素反応液及びPBSにマウス抗β−Lg血
清を添加、中和反応させた後β−Lgを静注し、背部皮膚
の紫斑を観察した図である。 α−La……α−ラクトアルブミン β−Lg……β−ラクトグロブリン BSA……ウシ血清アルブミン Lf……ラクトフェリン Ig……免疫グロブリン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 良郎 東京都東村山市栄町1―21―3 明治乳 業株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭52−79083(JP,A) 特開 昭61−233(JP,A) 国際公開87/3786(WO,A1) International Arc hives of Allergy a nd Applied Immunol ogy,Vol.78,No.4,P. 337−344 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23J 1/00 - 7/00 A23C 1/00 - 23/00 C12P 1/00 - 41/00 BIOSIS(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】牛乳乳清蛋白質水溶液に、トリプシン、α
    −キモトリプシン、アスペルギルス属糸状菌由来の蛋白
    分解酵素、枯草菌由来の蛋白分解酵素、放線菌由来の蛋
    白分解酵素からなる群から選択された1種以上の蛋白分
    解酵素を添加して、pH7〜9、30〜40℃、30分〜20時間
    処理し、その際、この酵素反応は、β−ラクトグロブリ
    ンは分解するが他の牛乳蛋白質の分解が開始される前に
    は停止することとし、もって、β−ラクトグロブリンを
    選択的に酵素分解すること、を特徴とする牛乳乳清蛋白
    質中のβ−ラクトグロブリンの選択的酵素分解方法。
  2. 【請求項2】該酵素反応を行うにあたり、トリプシン及
    び/又はα−キモトリプシン使用の場合は基質蛋白質1g
    当り120mg、微生物由来の蛋白分解酵素使用の場合は同2
    20mgのグリシン相当の10%トリクロロ酢酸可溶性アミノ
    基含有化合物が遊離するまで蛋白質を分解処理するこ
    と、を特徴とする請求項1に記載の牛乳乳清蛋白質中の
    β−ラクトグロブリンの選択的酵素分解方法。
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