JPS6259759A - コンクリ−ト型枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、通常の建築物やトンネルのようなコ
ンクリート構造体を形成するためのコンクリート型枠に
関する。

〔従来技術〕

コンクリート構造体としてトンネルのコンクリート覆工
を例に挙げて説明すると、従来からトンネル掘削後のコ
ンクリート覆工のための型枠は、第２図に示すように、
それぞれ分離されたアーチ部Ａと側壁部Ｂとからなり、
そのアーチ部への頂部にはコンクリート打ち込み孔Ｃが
設けられている。そしてトンネル掘削後、第３図に示す
ようにコンクリート打ち込み孔Ｃから周縁部の空間りに
コンクリートＥを流し込み、硬化後、コンクリートと型
枠を分離して覆工を終了するものである。

かかるコンクリート型枠の外面は施工に際しての他の部
材と機械的な接触と、特に上述の例のトンネル覆工や橋
桁のような場合には、施工環境の高湿度と腐食性雰囲気
による腐食によって型枠の寿命が短くなるという問題が
あった。

この問題を解消するため、従来は型枠表面にステンレス
鋼板を貼付けたり、樹脂被覆を施す等、型枠表面に耐食
、耐摩耗被覆を設ける対策が採られてきた。

しかしながら、かかる被覆処理を施した型枠は、耐食性
と耐摩耗性については改善され、それなりの効果は期待
できるものの、コンクリート打ち込み後、型枠を取り外
すに当たってコンクリートとの剥離性が良くないという
新たな問題が生じた。

近年セラミックス溶射技術の発達と共に、セラミックス
自体が持つ優れた耐食性とコンクリートとの剥離性の良
さを利用して、型枠材の表面にセラミックスの溶射被覆
層を設ける試みが行われ、表面状態が良い施工が得られ
るという効果が期待されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、型枠材の表面にセラミ、クスの溶射被覆
層を設けたものを用いての施工に際しては、特にエツジ
部において、各型枠部材の組立て。

取り外し時に相互に接触してセラミック層が剥離したり
、特にコンクリート打ち込み口縁部においては、一旦剥
離が起こると剥離した部分の腐食が激しくなって剥離現
象が拡大し、実用に耐えられなくなるという問題がある
。

本発明の目的は、かかるセラミックス溶射被覆を有する
コンクリート打ち込み型枠の問題点を解消してその長寿
命化を図ることにより、よりその実用化を達成すること
にある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記本発明の目的は、セラミックス溶射被覆の下地層と
して衝撃吸収性がある金属層を設けることによって達成
され、特に分割型枠の各組立部材のエツジ部、コンクリ
ート打ち込み口縁等の角部に施すことによってその効果
は顕著になる。

以下、本発明を添付図に示すトンネルのコンクリート覆
工用型枠を例に挙げて説明する。

第１図は本発明にかかる衝撃吸収下地を設けた型枠エツ
ジの構造を拡大化して示す。

同図において、■は型枠の鉄基材を示し、２は衝撃吸収
層を示し、３は同衝撃吸収層２の上に施されたセラミッ
クス溶射被覆層を示す。

衝撃吸収層２を形成する金属としては亜鉛、アルミニウ
ム、ニッケル、１３クロム・ステンレス鋼などがあるが
、とくに衝撃吸収能と共に、基材である鉄材と溶射被覆
との馴染性、それに強度の点からニッケルが最も好まし
い。

その衝撃吸収層２の大きさは、通常エツジから３〜５ｃ
ｍの幅でその厚みは３０〜５０μｍであれば充分で、そ
の厚みが大になると衝撃吸収層２が盛り上がり枠材の平
面度が失われることになり、好ましくない。

また、表面のセラミックス溶射被覆層３としては、酸化
物系、非酸化物系の種々のセラミックスを使用できるが
、覆工するコンクリートとの剥離性の面からアルミナ系
セラミックスを用いるのが良い。また、その理由は明確
ではないがセラミックス溶射被覆Ｎ３としてアルミナを
用いると、施工後のコンクリート覆工面が一段と白くな
ることが確かめられている。

以下、実施例によって本発明を説明する。

実施例 第２図に示すコンクリート打ち込み孔Ｃの口径が１８０
ｍｍφのアーチ部Ａの口縁に、第１図に示す衝撃吸収層
２として、ガス溶射機を用いて、３〜５ｃｍ幅、３０〜
５０ＩＩｍ厚みのニッケル溶射層を形成した。さらに、
その上に電圧７５〜８０ｖ１電流５００ａｍｐのプラズ
マスアークを用いて１００〜１４０μｍ厚のアルミナの
溶射被覆層を形成した。

このようにして得た型枠を、比較例として衝撃吸収層を
有しない同一条件のアルミナ溶射被覆層を有する型枠と
を組み合わせて、コンクリート打ち込みに使用したとこ
ろ、本発明方法によって衝撃吸収層を設けた型枠は比較
例の３倍の耐久性を示した。

上記説明においては、本発明を特にトンネル覆工に適用
した例について説明したが、上記本発明はあらゆるタイ
プ、あらゆる対象物のコンクリート施工に適用でき、し
かも上記と同様の効果を挙げることができるのは当然で
ある。

〔発明の効果〕 本発明によって、セラミックス被覆層を有する型枠にお
けるセラミックス被覆層の割れ、剥離の発生が防止され
てセラミックス被覆層自体が持つ耐食性と耐摩耗性が充
分に発揮でき、しかも長寿命化が達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によって形成された衝撃吸収下地層を有
する型枠の角部の断面形状を示す図である。第２図およ
び第３図は従来のトンネル覆工用コンクリート施工用型
枠の構造と施工状態を示す図である。 ｌ：型枠　　　　　　　２−衝撃吸収層３：溶射被覆層 Ａ：アーチ部　　　　　Ｂ：側壁部 Ｃ：コンクリート打ち込み孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、外表面にセラミックス溶射被覆層を有するコンクリ
   ート打ち込み型枠において、セラミックス被覆層の下地
   層として衝撃吸収能を有する金属層を設けたことを特徴
   とするコンクリート型枠。