JPS6258771B2 - - Google Patents

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JPS6258771B2
JPS6258771B2 JP58105313A JP10531383A JPS6258771B2 JP S6258771 B2 JPS6258771 B2 JP S6258771B2 JP 58105313 A JP58105313 A JP 58105313A JP 10531383 A JP10531383 A JP 10531383A JP S6258771 B2 JPS6258771 B2 JP S6258771B2
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JP
Japan
Prior art keywords
powder
coated
substances
microcapsules
wall
Prior art date
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Expired
Application number
JP58105313A
Other languages
English (en)
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JPS59230633A (ja
Inventor
Masumi Koishi
Koroku Tachibana
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP58105313A priority Critical patent/JPS59230633A/ja
Publication of JPS59230633A publication Critical patent/JPS59230633A/ja
Publication of JPS6258771B2 publication Critical patent/JPS6258771B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は被覆された粉粒体物質の製造法に関
し、吸湿性、溶解性などの改良された粉粒体物質
を得る方法に関する。
一般に、粉末や顆粒などにコーテイングを行う
方法としては、コーテイング材を水或いは有機溶
剤に溶解し、粉末や顆粒を空気により流動化させ
ながら或いは転動板上を転動させながらこの溶液
を噴霧し、次いで乾燥してコーテイングを行う方
法、或いは油脂が高級脂肪酸などの熱可溶性物質
を加熱融解して流動或いは転動させている粉粒体
に噴霧し、次いで冷却してコーテイングを行う方
法などがある。前者のコーテイング法では水分や
有機溶剤が被コーテイング物質内部に浸透し保存
性を悪化させ易く、また水分の乾燥や溶剤の除去
に多くの時間と設備を必要とする。後者のコーテ
イング法では設備は比較的安価であるが、被コー
テイング物質の粒径が細かい場合には凝集が起り
表面に均一にコーテイングされにくく良好なコー
テイング品を得る事が難かしい。また、被コーテ
イング物質が粉末或いは微小顆粒の場合、従来の
コーテイング法ではコーテイング材がバインダー
となり凝集造粒が起り、被コーテイング物質の1
次粒子のままでのコーテイングが困難である。ま
た、凝集造粒が起るため、空隙が多くなり均一で
良好なコーテイングが難かしいという欠点を有
す。
本発明者らは従来のコーテイング法での欠点を
除くため鋭意検討した結果、液又はペースト状物
質、熱可溶性物質、熱可塑性物質の1種又は2種
以上を粉末に加え粉床法によりコーテイングして
粉体壁マイクロカプセルとした後、該粉体壁マイ
クロカプセルに芯となる粉粒体物質を加え混合機
中で撹拌することによつて、芯となる物質の表面
に該粉体壁マイクロカプセルの破壊物を均質に付
着又は粘着させる事により被コーテイング物質が
凝集を起さず、1次粒子のままで良好なコーテイ
ングが出来ることを見出し本発明を完成するに至
つた。
まず、本発明の第1工程として液又はペースト
状物質、熱可溶性物質、熱可塑性物質の1種また
は2種以上を芯物質とし、粉末を粉体壁とする粉
床法によるマイクロカプセルを調整する。本発明
で用いる粉体壁用の粉末としては微粉でかつ粉床
法によるカプセル化の出来るものであれば特に限
定されるものではない。例えば、澱粉、デキスト
リン、グルコース等の糖類、結晶セルロース、セ
ルロース誘導体等のセルロース類、ゼラチン、カ
ゼイン、大豆蛋白等の蛋白類、シリカ、タルク、
その他が挙げられる。
本発明に使用する熱可塑性物質または熱可溶性
物質としては30℃以上で溶融もしくは軟化する物
質であればよく、油脂、脂肪酸、脂肪酸エステ
ル、脂肪族高級アルコール、多価アルコール等の
ろう状物質等がある。油脂としてはラード、ヘツ
ド、タローなどの動物脂、パーム油、やし油、綿
実油等の水素添加した植物油などがある。ろう状
物質としてはカルナバロウ、木ろう、米ぬかろ
う、蜜ろう等がある。脂肪酸としてはステアリン
酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸、脂肪酸エステ
ルとしてはグリセリンモノステアレート等の高級
脂肪酸のグリセリンエステルがある。高級アルコ
ールとしてはラウリルアルコール、セチルアルコ
ール等が、多価アルコールとしてはマンニツト、
ソルビツト、マルチトール等があげられる。液ま
たはペースト状物質としては低融点の動植物油
脂、各種水溶液を用いる事ができる。
粉床法によるマイクロカプセル化は粉体層の上
から液滴を落とすことにより、液体球が粉体でぬ
れることを利用して行なわれる。
粉体法については、日刊工業新聞社の「マイク
ロカプセル」〔1970年、125〜126頁(近藤朝士
著)〕に下記のように記載されており、このよう
な方法を応用することができる。
粉床法でカプセルをつくるときは、つぎのよう
な諸形式があるが、素材である芯物質、壁膜物
質、その溶剤、イナートな粉体の4者のうちどれ
を粉床にし、どれを溶剤系にするかによつて決ま
つてくる。このうちイナートな粉体は必ずしも必
要としないが、前三者はカプセル化の素材として
は必ず必要なものである。
(1) 壁材を粉床にし、芯物質を溶剤に溶解または
分散したものを落下滴とする。
(2) 芯物質と壁材の両者の混合物を粉床とし、溶
剤を滴下する。
(3) 芯物質と壁材とイナート粉体との三者を粉床
とし、溶剤を滴下する。
(4) イナート粉体を粉床とし、芯物質を壁材溶液
に分散したものを滴下する。
(5) 壁材粉末を粉床にし、芯物質を壁材溶液に分
散したものを滴下する。
(6) イナート粉体を粉床とし、熱溶融した芯物質
を落下する。
以上のように分けられる。イナート粉体とは溶
剤に溶解しない、主として無機性の粉末で、それ
だけでは厳密な膜は形成しないが、壁膜に埋めこ
まれてフイラーの役目をし、カプセル膜の強化に
役立ち、かつ溶剤を吸収して、滴下された液滴の
見かけの乾燥を速くする働きをなすものである。
壁膜材料としてはセルロースアセテートフタレ
ート、アルミニウムアスピリン、ゼラチン、カゼ
イン、デキストリン、グルコースなどが用いられ
る。しかしこれ以外に溶剤性があり、かつ細かい
粉末にできるものなら、たいていの物が使える。
できたカプセルの形を気にするときは、球形のも
のが欲しいとき、壁材粉体の溶剤へのぬれと溶解
速度、滴下液の粘度などが問題になるから、経験
的にその組合わせを決める必要がある。
イナート粉体としてはシリカ、タルク、ナトリ
ウムアルミニウムシリケート、でん粉などが用い
られる。とくにイナート粉床のみを粉床としてカ
プセル化するときは、この粒度、かきまぜなどが
カプセル化に影響する。
次に、第2工程として前述の粉体壁マイクロカ
プセルに芯となる物質の粉末或いは顆粒を加え、
強力なせん断力のかかる混合機中で良く撹拌し、
芯となる粉末或いは顆粒表面に該マイクロカプセ
ルの破壊物を付着させる。粉体壁マイクロカプセ
ルは高速度の撹拌羽根のせん断力により破壊さ
れ、熱可溶性物質或いは熱可塑性物質は摩擦熱に
より融解し、また液またはペースト状物質はその
まま溶けて被コーテイング物質の表面に付着、延
展する。この際、粉体壁マイクロカプセルの粉体
壁膜も同時に付着し、被コーテイング物質表面に
新たな粉体壁膜が形成される。
このようにして得られたコーテイング粉粒体は
粉粒体1ケ1ケの1次粒子上にコーテイングされ
たものである。
この1次粒子にコーテイングされたものは更に
常法に従つて例えば流動層コーテイングなどを行
えば更に良好なコーテイング品を得ることができ
る。
本発明は食品、医薬品、農薬、飼料やその添加
物の防湿、溶解性のコントロール、防臭、固結防
止法として、また、嬌臭、嬌味、着色、賦形など
の目的に用いる事ができる。また、これらの目的
に応じて甘味料、着香料、着色料などを添加する
こともできる。
本発明の特徴は得られる粉粒体物質が芯となる
物質が粉末であつてもコーテイング物質を均質に
コーテイングすることができることにあり、従来
法では芯となる物質が粉末の状態ではコーテイン
グが非常に困難であり、凝集造粒された状態とな
るのに対し、本発明方法によれば100μ程度の粉
末であつても1次粒子のままでコーテイングで
き、優れたものである。また、コーテイング装置
は撹拌装置などであつて従来のものより比較的単
純であつて、かつ短時間に行なわれるので費用が
安くすむ方法であつた。また、本発明の方法は溶
媒や水を全く使用していないので乾燥工程なども
必要としない方法であり、設備、時間を必要とせ
ず、溶媒や水に対して不安定な物質にも用いるこ
とができる。
実施例 1 平均粒径70μのコーンスターチ30gと食用油脂
(硬化牛脂融点40℃)15gを遠心回転メカノミル
(MM−10型)を用い回転数1000rpmで30分間混
合して油脂の粉体壁マイクロカプセルを得た。混
合は回転する粉体層に液滴を落下させる事による
いわゆる粉床法によつて行われた。
次に、メチオニン結晶100gと上記マイクロカ
プセル45gとを上記メカノミル中で回転数
500rpmにて約30分間撹拌混合した。この際、羽
根によるせん断力によりマイクロカプセルが破壊
され、それにともないメチオニン結晶表面に油脂
とコーンスターチが均質に付着した。
従来の流動コーテイング、転動コーテイングの
方式では特に芯物質が粉末状の場合には1次粒子
のままでコーテイング処理を完了する事が出来な
いが、本実施例で得られたものはメチオニンの1
次粒子のままでコーテイングされていた。このコ
ーテイングされたメチオニンはメチオニン特有の
臭いが殆んどなく食品への添加のし易い状態に改
善されていた。
実施例 2 平均粒径10μの米澱粉15gと味の素(株)製固型油
脂「ハイトーン30」15gとを実施例1と同様に遠
心回転メカノミルを用い回転数1000rpmで30分間
混合し、油脂の粉体壁マイクロカプセルを得た。
次に、流動造粒装置により粉末醤油50%、グル
タミン酸ソーダ50%の粒径約1mmφほどの顆粒を
調整した。この顆粒50gと上記粉体壁マイクロカ
プセル20gを遠心回転メカノミル中で回転数
600rpmで約30分間撹拌混合した。その結果、顆
粒表面に米澱粉、油脂の均質なコーテイングがな
された。この顆粒は未コーテイング品に比較し吸
湿固結性が非常に改善されており、取扱い性の優
れたものであつた。
実施例 3 平均粒径約10μの結晶セルロース20gとカルナ
バロウワツクス20gを遠心回転メカノミルを用い
回転数1000rpm、30分間混合し、ワツクスの粉体
壁マイクロカプセルを得た。
次に粒径100〜150μの馬鈴薯澱粉80gとメチオ
ニン粉末20gを上記遠心回転メカノミル中で回転
数1000rpm、30分間混合撹拌し、メチオニン粉末
を澱粉粒子表面に均一に付着させた。次いで上記
ワツクスのマイクロカプセル40gを遠心回転メカ
ノミル中に入れ、回転数600rpm、60分間混合撹
拌行つた。その結果メチオニンの付着した澱粉の
周囲にワツクスと結晶セルロースのコーテイング
がなされた。
このコーテイングされたメチオニン顆粒を38℃
の温水へ溶解したところ1時間で約40%の溶出を
する事が認められ、溶解時間のコントロールされ
たメチオニン顆粒が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 液またはペースト状物質、熱可塑性物質、熱
    可溶性物質の1種または2種以上を粉末に加え粉
    床法によりコーテイングして粉体壁マイクロカプ
    セルとした後、該粉体壁マイクロカプセルに芯と
    なる物質を加え混合機中でせん断力をかけて撹拌
    することによつて芯となる物質の表面に該粉体壁
    マイクロカプセルの破壊物を均質に付着または粘
    着させることを特徴とする被覆された粉粒体物質
    の製造法。
JP58105313A 1983-06-13 1983-06-13 被覆された粉粒体物質の製造法 Granted JPS59230633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58105313A JPS59230633A (ja) 1983-06-13 1983-06-13 被覆された粉粒体物質の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58105313A JPS59230633A (ja) 1983-06-13 1983-06-13 被覆された粉粒体物質の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS59230633A JPS59230633A (ja) 1984-12-25
JPS6258771B2 true JPS6258771B2 (ja) 1987-12-08

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ID=14404212

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JP58105313A Granted JPS59230633A (ja) 1983-06-13 1983-06-13 被覆された粉粒体物質の製造法

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JPS59230633A (ja) 1984-12-25

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