JPS6258590B2 - - Google Patents

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JPS6258590B2
JPS6258590B2 JP56055841A JP5584181A JPS6258590B2 JP S6258590 B2 JPS6258590 B2 JP S6258590B2 JP 56055841 A JP56055841 A JP 56055841A JP 5584181 A JP5584181 A JP 5584181A JP S6258590 B2 JPS6258590 B2 JP S6258590B2
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Mitsuhiko Yamada
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to FR8206366A priority patent/FR2503888A1/fr
Priority to DE3213573A priority patent/DE3213573A1/de
Publication of JPS57171337A publication Critical patent/JPS57171337A/ja
Publication of JPS6258590B2 publication Critical patent/JPS6258590B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/52Circuits or arrangements for halftone screening
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
    • H04N1/4058Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern with details for producing a halftone screen at an oblique angle

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  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
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  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、製版用スキヤナフアクシミリ装置等
の画像走査記録装置によつて、連続調原画から、
所要スクリーン角度を有する目版画像を、直接的
に記録し得るようにした方法に関する。
従来、連続調原画から直接に、網目版画像を複
製記録する方法の一つには、コンタクトスクリー
ンを、記録用のリスフイルムに密着重畳し、原画
を走査して得た画像信号を変調した光線で、コン
タクトスクリーンを通して露光する方法、あるい
はコンタクトスクリーンもしくはコンタクトスク
リーンと同等のパターンを、同期関係で別個に走
査し、電気的に信号を合成する方法等が知られて
いる。
しかし、かかる方法には、コスト的に高くつく
こと、密着不良等による網点寸法の不安定性があ
ること、露光用光源に大光量のものが必要なこ
と、および装置が複雑かつ大型化する等の欠点が
あつた。
これらのコンタクトスクリーン等を用いる写真
的方法に対し、近年、電気的に網点を形成する
種々の方法が開発され、一部には実用化されてい
るが、その一つに、昭和52年特許出願公告第
49361号公報に開示された如く、所望スクリーン
角度に近似する角度の網目構造において、最も周
期性の高い網目構造のスクリーン角度を選択する
ことにより、所要の網目情報量を低減させる方法
がある。
この方法は、スクリーン角度を有理正接とした
とき、走査方向と、その送り方向をもつて区分さ
れる走査平面上の直角座標に、座標軸と平行して
区分され、かつ座標軸方向へ、網目構造上の模様
が繰返えされることに着目し、この繰り返し模様
の走査線上の周期性を利用することにより、前記
所要の網目情報量を低減するようにしたものであ
る。
上記方法において、例えば、有理正接tanα=y/x における整数x、yが、スクリーン線ピツチを単
位とするとき、繰り返し模様に含まれる網点の数
を求めると、繰り返し模様の中には、網点がx2
y2個相当含まれることになる。
これは、スクリーン角度を有理正接に定めたと
しても、ボケ網点を最小限x2+y2個相当含む正方
形の切り取り部分の網目情報を、必要不可欠なも
のとしていることがわかる。
しかし、上記方法は所要の網目情報量を増加さ
せることなく、所望のスクリーン角度に最も近い
角度の有理正接を選定することが困難であり、実
用上は、情報量を最小値、すなわちx2+y2を最小
値にするような有理正接が、優先して選定され
る。
例えば、印刷製版の色分解版において多く利用
されるスクリーン角度15゜を所望する場合には、
その角度15゜に近似する角度をもつ有理正接の値
(y/x)は、1/4、3/11、4/15、5/19…となる。
この選択されたそれぞれの値について、繰り返
し模様に含まれるボケ網点の数を求めると、1/4
の場合は17個、3/11の場合は130個、4/15の場合
は241個、5/19の場合は386個となる。
また、各値をもつ有理正接の真の角度を求める
と、1/4は14.036゜、3/11は15.255゜、4/15は
14.931゜、5/19は14.743゜となり、所望される角
度15゜に最も近い角度の有理正接の値4/15は、そ
の繰り返し模様の様に、ボケ網点が241個も含ま
れることになる。
このボケ網点が241個も含まれる切り取り部分
から、走査順に、所要の網目情報を、順次電気信
号として送り出すには、前記した如く、コンタク
トスクリーンを走査手段で直接走査するか、ある
いは所要の網目情報を、実時間で処理されるメモ
リ装置に、予め記憶させる方法がある。しかし前
者の方法は、前記した如く、装置が複雑、かつ大
型化する難点があり、また後者の方法は、メモリ
容量が大きすぎて、実用性に乏しい。
本発明は、上述の欠点を除去し、有理正接の値
がどの様な値であつても、網目情報の必要量を、
ボケ網点1個分の情報量に収めるようにしてなる
もので、以下実施例に基き詳述する。
第1図は、本発明方法を適用してなる網目版画
像複製記録装置の一例を示す構成概略図で、原画
シリンダ1Aと記録シリンダ1Bは、モータ2を
もつて同軸に回転され、原画シリンダ1Aには原
画3が、また記録シリンダ1Bには感光材料4
が、それぞれ装着されている。
原画3は、原画シリンダ1Aの回転により、ピ
ツクアツプヘツド5をもつて主走査方向に光電走
査され、かつモータ6と送りネジ7で、ピツクア
ツプヘツド5をシリンダ1Aの軸線方向へ送るこ
とにより、副走査方向に走査される。
フイルム等の感光材料4も、同様に、記録シリ
ンダ1Bの回転により、記録ヘツド8をもつて主
走査方向に露光走査され、かつ、モータ9と送り
ネジ10で、記録ヘツド8をシリンダ1Bの軸線
方向へ送ることにより、副走査方向に走査され
る。
ピツクアツプヘツド5が原画3を光電走査して
得た画像信号g1は、A/D(アナログ・デイジタ
ル)変換器11へ入力され、デイジタル画像信号
g2に変換される。
デイジタル画像信号g2は、画像信号処理装置1
2へ入力され、その画像信号処理装置12は、複
製画像に要求される色補正、階調修正、その他
種々の信号処理を入力画像信号g2に施して、修正
済みのデイジタル画像信号g3を出力する。
修正済みのデイジタル画像信号g3は、必要に応
じて倍率変換装置13へ入力される。
倍率変換装置13は、本願出願人の出願に係る
特願昭52−101976号(特開昭54−35613号)、同じ
く特願昭52−131366号(特開昭54−65601号)に
開示してある如く、所望倍率に応じて、データを
間引いたり、又は重複して、その画像信号g3を時
間軸方向へ縮小又は拡大し、その倍率変換済みの
デイジタル画像信号g4を出力するもので、その画
像信号g4は、次に網点制御装置14へ入力され
る。
また、倍率変換を必要としないときは、修正済
みのデイジタル画像信号g3が、そのまま網点制御
装置14へ入力する。
網点制御装置14へ入力する信号は、修正済み
のデイジタル画像信号g3、もしくは倍率変換済み
のデイジタル画像信号g4のいずれでもよく、以下
画像信号g4とした場合は、この両信号のいずれか
を表わすものする。
網点制御装置14は、入力された画像信号g4
濃度値に基いて、該濃度値に対応した網点面積率
の結果網点パターンを記録するための露光制御信
号g5を出力する。
露光制御信号g5は、記録ヘツド8に設けられた
露光光源装置15の光路開閉制御装置16に入力
され、該信号g5は、露光光源装置15の複数の露
光光路17,17…を開閉制御する。
露光光源装置15における露光光路開閉制御装
置16は、第2図に示す如く、レザー光ビーム発
生器18の放射する光ビーム19を、複数本の光
ビームに分岐し、その分岐された各光ビームを、
各露光光路17…を形成するオプチカルフアイ
バ20…の各端面へ投射するようになつている。
分岐された各光ビームが、それぞれのオプチカ
ルフアイバ20…の端面に至る途中には、分岐光
ビームを、オプチカルフアイバ20…の端面に至
らせたり、又は至らせなかつたりする光ビーム開
閉制御装置21,21…が設けられている。
該光ビーム開閉制御装置21…は、電気光学光
変調器もしくは音響光学光変調器で構成されてい
る。
光ビーム開閉制御装置21は、当該装置の駆動
回路22の出力信号をもつて、光路が開閉制御さ
れ、該駆動回路22は、その回路22へ網点制御
装置14から入力される2値のロジツクレベルの
「H」又は「L」もしくは「1」又は「0」の信
号に応じて、光路17を「開」又は「閉」に制御
する。
この各駆動回路22の入力には、前記露光制御
信号g5の各露光光路対応信号が、2値レベルをも
つて入力される。
各露光光路17…におけるオプチカルフアイ
バ20…の光出力端は、記録シリンダ1Bの軸線
方向と平行に密着整列して並べられ、その光出力
端から出力される光ビームは、レンズ23を介し
て、感光材料4の露光面に結像される。
並列する光ビームが結像されたときの幅Wは、
記録シリンダ1Bの1回転に対する記録ヘツド8
の送りピツチPと等しくなるように定められてい
る。
結像された各光ビームによつて露光面に引かれ
る各線条は、各光ビームがそれぞれ独立して制御
されることから、それぞれに独立した露光用走査
線を形成し、この複数の走査線は、記録シリンダ
1Bの周面において、多条螺線を描く。
なお、実施例図においては、8本の走査線を形
成するように、各露光光路17〜17その他
が示されている。
原画シリンダ1Aと記録シリンダ1Bの回転軸
24には、両シリンダ1A,1Bの1回転毎に1
個のパルスを発生する回転周期パルス発生器25
と、同じく1回転当り多数のパルスを発生する回
転位相パルス発生器26とが設けられている。
回転周期パルス発生器25の出力する周期パル
スg6と、回転位相パルス発生器26の出力する位
相パルスg7は、タイミング回路27へ送られる。
タイミング回路27は、両シリンダ1A,1B
の角速度(回転速度と回転位相)に同期し、かつ
画像信号g1を必要な分解能をもつてサンプリング
するため、および後述する如く、走査線ピツチp
を主走査方向に割り出すための周期をもつたクロ
ツクパルスg8を、両入力パルスg6,g7に同期して
作り出す。
さらにタイミング回路27は、シリンダ1A,
1Bの1回転毎に、主走査開始点を正確に位置決
めするためのスタートパルスg9を、周期パルスg6
又両入力パルスg6,g7に基いて作り出す。
なお、このスタートパルスg9は、クロツクパル
スg8と同程度もしくはそれ以上の位置決め精度を
有している。
第3図は、上記した網目版画像複製記録装置を
もつて記録される最も簡単な網目構造の代表的結
果網点パターンの1個を例示するもので、図示の
結果網点パターンは走査方向に周期性の最も高い
スクリーン角度0゜の網点構造を示し、斜線で示
す部分が、網点面積率50%の結果網点パターンで
ある。
網点面積率は、網目構造上特定された領域と、
その領域内に表示された結果網点パターンとの面
積百分率をもつて表わされ、この網点面積率は記
録すべき画像の濃度情報に対応する。
また、網目構造上特定された領域とは、前述の
ボケ網点を区分する線分で囲まれた領域を意味す
る。
以下の説明においては、上記領域を単位網点領
域と称する。
第3図は、かかる単位網点領域を正方形ABCD
で示すもので、斜線を施した部分は、例えば網点
面積率50%の結果網点パターンが表示された状態
を示している。
該単位網点領域における四隅の点A,B,C,
Dは、その単位網点領域を構成する線分,
,,の交点に相当し、この各点A〜D
は、網目構造上では特異な点である。
すなわち、単位網点領域が連続する場合、四隅
の各点A〜Dを含めない各線分〜上の各点
は、隣接した単位網点領域においてのみ、2個の
単位網点領域に共有されるが、四隅の各点A〜D
は、4個の単位網点領域に共有され、前記点A〜
Dを含まない線分〜上の点とは異つた特異
な点となる。
なお、この各点A〜Dは、一般のコンタクトス
クリーンにおいては、白点が収斂する中心点に相
当し、また網点領域の中心は黒点が成生される中
心点に相当する。
単位網点領域における1辺の長さは、その網点
の大きさを表わすもので、通常スクリーンピツチ
Tに相当する。
第3図に示す単位網点領域は、第2図に示す露
光光源装置15をもつて結果網点パターンを露光
記録する場合に、2回の走査によつて、1個の結
果網点パターンが完成されるように、スクリーン
ピツチTが、記録ヘツド8の送りピツチPの2倍
に定められたものである。
なお図示の矢印は、各光路17〜17によ
る走査線と、その走査方向を示し、pは走査線ピ
ツチである。
本発明は、かかる網点版画像複製記録装置にお
ける網点制御装置14を改良することにより、所
望のスクリーン角度の網目画像を記録し得るよう
にしたもので、第4図は、本発明に係る方法に使
用される網点制御装置14の一実施例を示してい
る。
網点制御装置14へ入力するデイジタル画像信
号g4は、その画像信号g4の濃度値に応じて、その
濃度値に対応した網点面積率の結果網点パターン
が書き込まれたメモリ装置を選択するデコーダ2
8へ入力される。
デコーダ28は、単位網点領域内に、網点面積
率に対応して、段階的にパターンの大きさを変え
て記録し得るように、結果網点パターンのステツ
プ数に応じた出力ラインを有し、その各出力ライ
ンは、網点面積率毎に、予め結果網点パターンの
形状を記憶させた各メモリ装置29〜2960
それぞれ接続されている。
またデコーダ28は、入力する画像信号g4の濃
度値に応じて、出力ラインのいずれか1つを選択
し、その選択された出力ラインの信号は、それを
選択した濃度値に対応する網点面積率のメモリ装
置29〜2960を読み出し可能にエネーブルす
る。
各メモリ装置29〜2960は、例えば241進
のアドレスカウンタ30のアドレス信号で、共通
にアドレスされる。
アドレスカウンタ30は、クロツクパルスg8
よつてアドレス番号を順次変更し、そのアドレス
番号は、1から241を順方向へ循環する。
またアドレスカウンタ30には、イニシヤルプ
リセツト値を記憶させたメモリ装置31から、主
走査開始点における最初のアドレス番号を定める
イニシヤルプリセツト値が入力される。
イニシヤルプリセツト値は、スタートパルスg9
によつて、アドレスカウンタ30にプリセツトさ
れる。
スタートパルスg9は、アドレスカウンタ30を
イニシヤルプリセツトした後、イニシヤルプリセ
ツト値のメモリ装置31をアドレスする241進の
アドレスカウンタ33に、遅延回路32を介して
入力される。
アドレスカウンタ33は、遅延されたスタート
パルスg9によつて、メモリ装置31のアドレスを
順次進め、次の走査開始点に要求されるイニシヤ
ルプリセツト値を予め読み出しておき、かつ、そ
のカウンタ33は、そのアドレス番号を1から
241まで順方向へ循環する。
各メモリ装置29〜2960の各読み出しデー
タは、共通バスを介してレジスタ34へ送られ、
該レジスタ34は、蓄えたデータを各ビツト毎に
出力し、その出力される各ビツト毎の並列コード
は、露光制御信号g5として、光路開閉制御装置1
6へ送られる。
レジスタ34の各ビツトは、各露光光路17
〜17の配列順に、順次対応させてある。例え
ば、副走査始端部の光路を第1光路17とし、
その反対端部を第8光路17とするとき、レジ
スタ34の最上位ビツトは、第1光路17へ、
最下位ビツトは第8光路へ、その中間は順番に対
応するように構成されている。
メモリ装置29〜2960には、1個の単位網
点領域に表示されるべき各種の結果網点パターン
が、網点面積率毎に、分けて記憶させてある。
単位網点領域に表示される種々の結果網点パタ
ーンは、単位網点領域を量子化するときに必要な
細分割された量子化単位の微小領域により形成さ
れる。
かかる微小領域のことを、以下の説明において
は、画素と呼ぶ。
なお、単位網点領域の具体的量子化手段につい
ては、後で詳述する。
量子化された単位網点領域の各画素には、アド
レス番号が付設され、所望のスクリーン角度の量
子化された単位網点領域に隣接するすべての単位
網点領域に、該単位網点領域と同一の態様でアド
レス番号を付設すれば、各走査線上においては、
アドレス番号は、順番に、しかも最小アドレス番
号から最大アドレス番号を循環することになる。
このように量子化されて各画素にアドレス番号
が付設された網目構造においては、相互に隣接す
るアドレス番号の関係は固定される。
しかして、副走査方向へ横1列に並べられた8
本の光路17〜17は、相隣接する8本の走
査線を形成することから、副走査方向へ並ぶ8個
画素は、8個を1組として、その8個の中のいず
れか1つの画素のアドレス番号を、代表アドレス
番号としてアドレスすることができる。
そこで、8本の走査線の中、第1光路17
対応する走査線上のアドス番号を、その画素を副
走査始端側に含む8個の画素組のアドレス番号と
し、結果網点パターンを記憶したメモリ装置29
〜2960を、アドレスカウンタ30が選択する
ようにすれば良い。
量子化された単位網点領域内の各画素には、ア
ドレス番号の他に、結果網点パターンの形状を決
定するための2値のパターン表示符号が付設さ
れ、その表示符号、例えば「0」又は「1」のい
ずれの符号を付設するかは、結果網点パターンの
網点面積率によつて定まる。
それ故、結果網点パターンの網点面積率は、例
えば、黒化部分又は露光部分を示すものを「1」
とし、白ヌケ部分又は非露光部分を示すものを
「0」とした場合に、「1」が、付設された画素の
数と、単位網点領域の総画素数との百分率に相当
する。
それ故、網点面積率に対応した結果網点パター
ンの種類、すなわち、ステツプ数を画素の総数と
等しくすることもできる。第4図に示す実施例で
は、各メモリ装置29〜2960には、0〜60ま
での61ステツプ毎の結果網点パターンが記憶され
ている。
各ステツプにおける結果網点パターンの形状
は、「1」を付設すべき画素の数と、「1」が付設
された画素の配列関係によつて定まるため、網点
面積率と結果網点パターンの形状そのものは、一
義的には対応しない。
各メモリ装置29〜2960には、網点面積率
のステツプ毎に、例えば、第4図の各メモリ装置
29〜2960のブロツク図内へ模式的に示した
ような形状をもつて、結果網点パターンが記憶さ
れている。
各メモリ装置29〜2960におけるアドレス
は、前記8個1組の各画素における副走査方向始
端の画素のアドレス番号に対応させてある。その
アドレス番号に対してストアされるデータは、8
個1組の各画素に付設された表示符号が、その配
列順に8ビツトのバイナリーコードで表わされた
コードである(第18図参照)。
なお、具体的な結果網点パターンの決め方と、
そのメモリ装置への記憶手段については、後で詳
述する。
メモリ装置31には、量子化され、かつアドレ
ス番号が付設された各画素を有する網目構造上に
おいて、主走査開始線上、副走査方向に並ぶ各画
素のアドレス番号を、8個飛びに順に取り出し
て、その取り出し順序をアドレスに対応させ、そ
の取り出された画素のアドレス番号を、当該メモ
リ装置31のアドレスに対応させ、、イニシヤル
プリセツト値として記憶させてある。
次に、所望のスクリーン角度に応じて、単位網
点領域の各画素を量子化し、該各画素に所要のア
ドレス番号を付設する方法について説明する。
第5図は、所望のスクリーン角度θの網目構造
上の単位網点領域と、その単位網点領域へ外接
し、その外接辺が主走査方向並びに副走査方向と
平行をなす四辺形とを示す図である。
外接する四辺形EFGHの各辺EF,FG,GH,
HEは、その長さを走査線ピツチpの整数倍と
し、かつ内接する単位網点領域の交点A,B,
C,Dによつて分割される前記四辺形EFGH上の
各分割辺の長さも、走査線ピツチpの整数倍とし
てある。
例えば、辺FGを交点Bをもつて分割するとき
の各分割辺の各線分,の長さは、整数kの
4倍と整数mのp倍となるようにしてあり、その
他の分割された辺の長さも同様に、両四辺形が正
方形であることから、同一整数比k:mをもつて
分割される。
したがつて、この単位網点領域のスクリーン角
度θは、tanθ=k/mの関係をもつて表わされる。
第6図は、所望スクリーン角度に最も近似した
スクリーン角度の網目構造を得るための整数値
kmを、図式的に求めるためのグラフである。
例えば、等目盛の直角座標へ所望のスクリーン
角度、例えば、15゜又は30゜の線を原点から引い
て、その線と両座標軸の目盛線の交点に近接した
両座標点を、mおよびkの値として選択する。
ここで選択された座標点を通る直線の角度の正
接は、整数比で表わされるものとなる。例えば、
角度15゜に近似する角度に対応するk/mは、1/4、 3/11、4/15、5/19、また、角度30゜に近似する角
度に対応するk/mは、4/7、7/12、8/14、11/19等が ある。
角度15゜において、上記例示した値の中では、
最初に述べた如く、m=15、k=4のときが、最
も近似する角度14.931゜が得られる。従つて、以
下、この値を具体例として説明する。
第7図は、tanθ=4/15とした場合の単位網点領 域を、量子化された画素により表示した一例を示
す。
単位網点領域(正方形ABCD)に外接する正方
形EFGHを、主・副両走査方向へ、走査線ピツチ
pをもつてk+m=19に細分割する。
正方形EFGHの分割線は、該正方形に内接する
単位網点領域を細分割し、それにより、単位網点
領域は、1辺をpとして細分割された画素を量子
化単位(最小単位)として、量子化される。
このようにして量子化された単位網点領域は、
外接正方形の各辺に沿つて量子化単位が並べられ
たモザイク模様として表示することができる。
量子化された単位網点領域は、網目構造上連続
模様を形成するように、かつ隣接する各網点領域
の接続部を密にするように、単位網点領域の輪郭
線部分が量子化されている。
すなわち、量子化された単位網点領域において
も、対向辺部の凹凸形状を並行移動によつて重さ
ねることのできる対応関係が保たれる。
第8図は、量子化された各単位網点領域の各辺
部の接続状態を示している。
量子化された単位網点領域の各量子化単位は、
この単位網点領域に画像濃度を表示するための結
果網点パターンの各画素に対応するので、前記と
同じ画素として説明する。
第8図に示す如く、連続する単位網点領域にお
いては、各単位網点領域の画素が、主並びに副走
査方向へ1列に並ぶように、網点領域の輪郭部分
の画素同士が、隣接する画素の一辺を共有して連
続する。
主走査方向へ1列に並べられた各画素には、主
走査時間に係る要素をもつてアドレスすることの
できるアドレス番号を付設することができる。
なお以下の説明において、画素配列上で、主走
査方向(例えば図面上から下へ)を示すときは列
順方向、また副走査方向(例えば図面左から右
へ)を示すときは行順方向とする。
すなわち、第8図実線図示した中央の単位網点
領域35において、点Aを含む画素を、例えばア
ドレス番号1番とすれば、主走査方向36に沿つ
て並ぶ各画素のアドレス番号が順次定まる。
しかして、網点領域の画素配列は、単位網点領
域をもつて、代表的に量子化して定めることがで
き、しかも網目構造は、単位網点領域の連続繰返
しであるため、ある単位網点領域における各画素
は、それぞれ、他の単位網点領域の中の画素と、
すべて対応することになる。
したがつて、網目構造上の各単位網点領域を通
る主走査線上1列に並んだ画素は、1個の単位網
点領域内のすべての画素に付されたアドレス番号
と対応させることができる。
例えば、単位網点領域37の3番は、単位網点
領域35の3番と対応関係にあり、かつその3番
の列順方向に並ぶ4番から16番までの相互の画素
も、同様に対応関係にある。
さらに、対応関係をもつて移し替えられた単位
網点領域35の16番画素は、単位網点領域38の
アドレス番号17番の画素に連続する。この17番を
付けられた画素は、単位網点領域37の16番と列
順方向に連続する単位網点領域画素と対応関係に
あり、かつ単位網点領域35の中にも、対応関係
の画素17番が求まる。
また、単位網点領域35のアドレス番号17番の
画素は、単位網点領域39の16番の画素に連続す
る画素となつている。
以上のことから、網点領域35の中において、
最初に付けたアドレス番号の画素から出発して、
列順方向に連続する画素を順次たどり、その単位
網点領域35の輪郭部に達したとき、輪郭部の内
側にある画素を、輪郭部の外側へアドレス番号が
連続する他の単位網点領域の画素と対応関係をも
つて単位網点領域35に移し替え、その移し替え
られた輪郭部外側の画素に対して、列順方向へア
ドレス番号が連続する画素を、輪郭部の内側へ求
めるようにし、順次単位網点領域35の画素のみ
に、アドレス番号を付設するようにする。
このようにして、単位網点領域35の各画素に
付設されたアドレス番号を、その周囲に連続する
単位網点領域37,38,39,40の各画素
に、対応関係をもつて付設すると、単位網点領域
35のすべての画素にアドレス番号が付設された
ときは、その周囲の網点領域37〜40の各画素
にも、アドレス番号がすべて対応付設されること
になる。
網目構造における各単位網点領域は、いずれも
等価なものであるから、1つの単位網点領域35
と、それに連続する周囲の単位網点領域37〜4
0の相互関係は、すべての単位網点領域の相互関
係を代表するものとみなすことができる。よつ
て、網目構造上のすべての単位網点領域の各画素
にアドレス番号を付設したことと同等である。
第9図は、上記アドレス番号の付け方の原理を
説明するための図で、第8図に示す量子化された
各単位網点領域の連続状態を、量子化しない状態
で示してある。
第9図における実線図示の単位網点領域35′
は、各隣接する単位網点領域37′,38′,3
9′,40′と、その領域35′を区分する輪郭線
の線分,,,を、それぞれに共有し
て連続している。
隣接した各単位網点領域37′〜40′は、中央
の単位網点領域35′を、それぞれx−x′および
y−y′方向へ平行移動させることにより、形成す
ることができる。従つて各線分は、平行をなすも
の同士と、ととが、平行移動に関し
て対応関係にあるとすることができる。
そこで、点a1から走査線36の方向に直進した
線が、線分と交差する点をa2とし、該交差点
a2を線分上に平行移動させて、対応点a2′を求
めることができる。
さらに、点a2′から走査線方向へ進んだ線が線
分と交差する点a3は、線分上に、前記同様
対応点a3′を求めることができる。かくして、走
査方向へ進める線を、常に各線分AB,BC,
CD,DAの中へのみ進めるように、各線分上へ達
した点を対応点に移し換えるようにすることがで
きる。
第10図は、上記した対応点の移し換えによつ
て、走査線36が通るべき網目構造上の走査線の
対応移動を、並列的に隣接する複数の単位網点領
域上へ示し、この対応点の移動の図形的性質を図
示したものである。
単位網点領域35′から、x方向に連続する単
位網点領域381′〜38k′の各点A,Dを通る直
線41と、各点B,Cを通る直線42は、y−
y′方向に対応関係をなす平行線であり、その平行
な直線41,42は、直交する方向y−y′に対応
点をもつ。
今、単位網点領域35″の点Aを通る走査線3
6について、その走査線36が通る網点構造上の
対応点を、各単位網点領域381′〜38k′上に求
めると、点線示の如くなる。この点線も、走査線
と等価であるため、以下走査線36′とする。
網点領域35″の点Aを出発した走査線36′
は、平行線41,42の間において、一方の平行
線42と交差する毎に、その交差点を他方の平行
線41上の対応点に移し替えられて、出発点Aの
対応点に至るまで進む。
この走査線36′が、出発点Aから、その対応
点Aに至ることのできる条件として、k/mを互いに 整数としている。
上記条件を満しているとき、走査線36′は、
出発点Aから距離k2+m2進んで、出発点Aの対
応点B:Aに至る。
本発明においては、第7図及び第8図に示す如
く、単位網点領域が、m、kの単位長(走査線ピ
ツチp)をもつて量子化されており、走査線3
6′が進むと仮定したことは、量子化された画素
に、アドレス番号が順次付設される過程に対応す
る。
そこで、走査線36′が距離k2+m2進むこと
は、その距離をk、mの単位長である走査線ピツ
チpで数えたとき、k2+m2回数えることとな
る。言い換れば、走査線36′の出発点Aから、
その対応点Aに至る間には、k2+m2個の画素が
並んでいることになる。
第9図と第10図は、同一の事象を、図形を変
えて示したものであるから、第9図において、a1
点を出発点として走査線36方向に向けて引かれ
る線が、a1点又はa1点の対応点に至るまでに進む
距離はk2+m2となり、かつ、量子化された領域
においては、k2+m2個の画素が存在することに
なる。
量子化された領域における画素の総数Sはk2
m2であるから、第8図の如く、各画素に番号を
付けると、網点領域内のすべての画素に番号が付
けられることになる。
ただし、k/mが約数をもつ場合は、この限りでは なく、このk/mが約数Nをもつ場合、k/m=k×
N/m×N は、その既約分数k/mによつて、出発点かから対 応点に至る距離k +m が定まる。それにより、
量子化された単化網点領域のすべての画素にアド
レス番号を付設すると、出発点が異なり、かつア
ドレス番号の進み方が異なる画素の組合わせが、
約数Nに相当する数だけできることになる。かか
る場合については、後で詳述する。
第11図は、第7図に示すm=15、k=4の場
合の量子化された単位網点領域へ、点Aを含む画
素をアドレス番号1番の出発点とし、前述した要
領をもつて、各画素にアドレス番号を付設した状
態を示すもので、その単位網点領域の付設番号と
隣接する単位網点領域の関係を示すため、四辺形
EFGH内すべての画素と、点A〜Dの近傍の画素
の番号も同時に示してある。
ここに示される番号が同一の画素は、それぞれ
対応関係にある画素であり、図中、太い実線で囲
まれた単位網点領域の中には、当然対応関係の画
素に含まれない。
すなわち、量子化された単位網点領域内のすべ
ての画素は、その画素に付設された番号をもつて
アドレス可能となつている。そのため、この番号
を、単位網点領域内における画素の位置を検索す
るためのアドレス番号とすることができる。
第11図に基き、量子化されて各画素にアドレ
ス番号が付設された単位網点領域の繰返しで構成
される網目構造上のアドレス番号の配列状態を知
ることができる。
すなわち、列順方向には、その方向へ数が1ず
つ増加して、最大241の数へ達すると、1へ戻る
ように循環する数列からなるアドレス番号が配列
される。また行順方向には、隣接する数の相互間
に一定の階差を有する階差数列からなるアドレス
番号が配列される。
次に、上述のアドレス番号に基いて、結果網点
パターンを、各網点面積率に応じて予め決定する
手段について説明する。
第12図は、輪郭線を点線で図示した単位網点
領域へ、網点面積率50%のパターンを図示したも
のである。
結果網点パターンは、前述の如く、各画素に2
値符号の「1」又「0」のいずれかを当て嵌め、
その符号を同じくするいずれか一方の画素の数
と、総画素数との割り合いにより、網点面積率が
定められる。
そのため、網点面積率と結果網点パターンの形
状とは、本発明においては、本質的に無関係に表
わすことができる。
しかし、理解を容易にするため、従来の網点形
状と近似した結果網点パターンの形状をもつて説
明する。
単位網点領域の総画素数S=k2+m2は、第7
図、第8図及び第11図に示す如く、m=15、k
=4とした場合241個であることから、本来、241
通りの網点面積率対応パターンを作ることができ
る。しかし、必要に応じて、それ以下のパターン
数として、黒点又は白点の形状を対称形とするこ
ともできる。
第12図は、単位網点領域の中央画素を黒点中
心とした場合に、各ステツプ毎の黒点の成長過程
を、網点面積率50%に至るまで示すものである。
結果網点パターンを対称形にするためには、1
ステツプ網点面積率を増す毎に、4個の対称位置
にある画素を、同時に黒点部分に取り入れなけれ
ばならない。
そこで、241個の画素を、1ステツプごとに、
同時に4個ずつ変化させると、60ステソプで1個
の画素が余る。
この余りの画素の変化を、1ステツプとして61
ステツプとするか、もしくは、第1ステツプを5
個の画素として、60ステツプとするかは、実質的
には、どちらでも差支えないが、第12図に示す
実施例においては、第1ステツプに余りの画素を
組み入れて、60ステツプとしてある。
なお説明上、何%かの網点面積率を有する場合
を第1ステツプとしてあるが、実用化する場合に
は、網点面積率0%のステツプが、全体のステツ
プ数に加わることになる。
第12図において、単位網点領域の各画素に付
設した番号は、この黒点の面積が増加する際の各
ステツプに相当する番号であり、その番号の大小
は、黒点の大小に対応している。
なお、第12図、並びに以下に説明する各図に
おいて、各画素の上に示した数字間を結ぶ矢印
は、番号の増加方向を示すとともに、その途中の
番号を省略したことを示す。
黒点の大きさが、網点面積率において50%に達
すると、それ以上の網点面積率の増加は、黒点の
大きさを増加させることとなり、従つて、白点の
大きさは縮小することになる。そこで、網点面積
率50%以上においては、白点を中心とした領域
に、ステツプ番号を付設すると都合がよい。
第12図における単位網点領域の点A〜Dは、
前述の如く、白点中心に相当し、網点面積率50%
以上の場合において、白ヌケ部分を形成する領域
P,Q,R,Sを、各点A〜Dを1点に共有する
白点中心として示すと、第13図及び第14図の
如くなる。
第13図は、白点を中心とした単位網点領域連
続部のアドレス番号の配列関係を示し、第14図
は、同じく白点を中心とした第13図と同じ領域
に、網点面積率50%以上のステツプ番号を付設し
た図である。
第14図においては、その中心の4個の画素に
ステツプ最終番号60番を割り当て、中心の白点が
対称形状にその大きさを拡大していくように、4
個の対称画素に、番号を順次減少させて付設す
る。
なお、この手順は、図示の矢印と逆であるが、
実際のステツプ数の増加は、矢印の如くなる。
このようにすると、前記黒点の成長過程と、白
点の成長過程を、ほぼ対称的にすることができ
る。しかし、黒点と白点では、その中心の画素配
列が異るため、完全な対称性は得られない。
なお、黒点と白点の対称性を得るには、m+k
を偶数に選択して、黒点と白点の中心点の画素配
列を等しくすればよい。
第22図は、その一例を示すものである。
上述の如くして、60ステツプの結果網点パター
ンが定められ、その代表的網点面積率の各パター
ンを、第15図と第16図に示す。
第15図は、網点面積率50%以下における黒点
パターンの代表的形状を示す。
第16図は、網点面積率50%以上における白点
パターンの代表的形状を示す。
パターンの輪郭線に付けた斜線は、斜線のある
側が黒い部分を表わし、番号は、その網点面積率
のステツプ番号を示している。
なお本発明における結果網点パターンは、その
パターンが量子化されて表示されるため、網点面
積率は、黒点を表わすのに使用された画素数と、
単位網点領域の総画素数の百分率で表わされる。
上記結果網点パターンの形状を決定するのに使
用したステツプ番号は、パターンの種類と対応
し、かつその番号の値は網点面積率と対応してい
ることから、濃度対応値であるとも云える。
前述した第4図に示すメモリ装置29〜29
60は、前記結果網点パターンの大きさに応じて付
与されるステツプ番号に対応している。
例えば、網点面積率50%のメモリ装置2930
は、ステツプ番号で30番に対応し、そのメモリ装
置2930には、ステツプ番号30までを黒点とした
ときのパターンが記憶されている。
第17図は、網点面積率50%のパターンをメモ
リ装置2930から読み出して記録するための説明
図であり、この図に基いて、メモリ装置2930
50%のパターンを記憶させる手段を説明する。
第17図において、Y−Yは、スタートパルス
g9によつて定まる主走査開始線を示し、実線矢印
は、露光光路17〜17に対応した8本の走
査線の第1回目の走査位置と走査方向を示し、点
線矢印は、同じく第2回目の走査位置と走査方向
を示している。
アドレス番号は、第1光路に対応して、網目構
造上の画素配列を検索するもので、メモリ装置2
30のアドレスに対応する。
メモリ装置2930に書込まれるパターンの情報
は、アドレス番号で指定された画素を含めて副走
査方向へ並ぶ8個の画素に、例えば、黒点を表わ
す画素に「1」を、白部分を表わす画素に「0」
を、それぞれ対応させて、バイナリー8ビツトの
コードで作成されており、それらのコードはメモ
リ装置2930の対応アドレスにストアされてい
る。
第18図は、上述の如くして作られた網点面積
率50%のメモリマツプである。
他のメモリ装置29〜2929,2931〜29
59にも、同様にして、そのステツプにおけるパタ
ーンに相当するコードを記憶させておく。
なお、網点面積率0%並びに100%のメモリ装
置29,29o=60は、全部白又は全部黒のパ
ターンの情報を記憶させることになり、説明の都
合上メモリ装置として示してあるが、実質的に
は、メモリ装置は不要である。
次に、第17図の如くメモリ装置2930へ記録
されたデータに基いて、網点面積率50%のパター
ンを記録する過程につき、前出した第4図を参照
して説明する。
第1回目の走査において、アドレスカウンタ3
0には、イニシヤルプリセツト値1が、メモリ装
置31からスタートパルスg9によつて取り込ま
れ、メモリ装置2930の1番のアドレスから、順
次データを読み出す。
メモリ装置31は、そのアドレス順に、1番の
画素から行順方向へ、8個飛びに取り出した画素
のアドレス番号が、その取り出し順に記録されて
いる。
例えば、1番のメモリアドレスへ1をストアし
たとすれば、2番のメモリアドレスには212を、
以下順に、182、152、122…と記憶させてある。
この番号は、第11図における単位網点領域内
で、すべて求めることができる。
例えば、1番の画素の行順方向にある斜線を施
した212から8個進んだ182は、輪郭線の外側にあ
るが、その外側の182と対応関係にある画素は、
輪郭線の内側に求めることができる。
また、行順方向へ並ぶ数列は、一定階差の階差
数列であることから、行順方向へ8個飛びに取り
出した数列も、又一定階差の階差数列となりその
数列においては、隣接する数の一方が既知であれ
ば、他方は計算によつても求めることができる。
そのため、メモリ装置30のプリセツト値は、
メモリ装置3に替えて、前のプリセツト値から次
のプリセツト値を予め定められた階差に基いて計
算するデイジタル演算装置で代用しても良い。
第19図は、第4図に示す網点制御装置14の
他の実施例を示すものである。
この実施例においては、単位網点領域に表示さ
れる網点面積率に対応した結果網点パターンの種
類を、その領域に含まれる画素数241と同数の241
ステツプ数とするもので、単位網点領域内の各画
素は、第11図に示すアドレス番号と、第20図
並びに第21図に示すステツプ番号とが、1対1
で対応している。
このアドレス番号とステツプ番号対は、8本の
露光光路17〜17に対応させた8個のメモ
リ装置43〜43に、アドレス番号はアドレ
スへ、ステツプ番号はストアデータとして、8個
のメモリ装置共に同一形態で記憶させてある。
各メモリ装置43〜43は、それぞれ241
進のアドレスカウンタ44〜44でアドレス
され、各アドレスカウンタ44〜44は、共
通して入力するクロツクパルスg8を数えてアドレ
スを変更する。
各アドレスカウンタ44〜44には、主走
査開始点において、イニシヤルプリセツト値が、
各アドレスカウンタ44〜44毎に指定され
るようになつている。その各イニシヤルプリセツ
ト値は、それぞれラツチ回路45〜45にい
つたん保留される。
各ラツチ回路45〜45に要求されるイニ
シヤルプリセツト値は、あらかじめメモリ装置4
6に記憶されている。
メモリ装置46は、第11図における点Aを含
む1番の画素をメモリアドレスの1番に対応させ
るとともに、画素アドレス番号の1番から行順方
向へ並び、かつ再び1番の画素に循環するまでの
画素のアドレス番号を、メモリアドレス241番ま
でに記憶させてある。
メモリ装置46は、241進のアドレスカウンタ
47でアドレスされるもので、そのアドレスカウ
ンタ47は、スタートパルスg9の発生後に、その
スタートパルスg9によつてトリガされて発生する
8個のパルスにより、以下に記述する如くして、
アドレスを進める。
すなわち、クロツクパルスg8を、分周器48を
もつてパルス数を逓減し、その分周器48の出力
パルスを、フリツプフロツプ50からの出力によ
り、通常は閉じているANDゲート49へ入力す
る。
一方、フリツプフロツプ50は、スタートパル
スg9のセツト入力によつてANDゲート49を開
き、その際、ANDゲート49は、前記逓減パル
スを通過させ、その出力パルスは、バイナリーカ
ウンタ51へ入力される。
なお、バイナリーカウンタ51は、スタートパ
ルスg9によつてクリヤーされ、ANDゲート49
が開かれるときは、常に0にセツトされている。
バイナリーカウンタ51は、ANDゲート49
の出力するパルスを数えて、そのバイナリーコー
ドをデコーダ52へ送り、そのデコーダ52は、
カウンタ51の計数値に応じて、8本の出力ライ
ンへ択一的に信号を出力する。
今、バイナリーカウンタ51が8を計数したと
すれば、デコーダ52の第8の出力ラインに信号
が表われ、フリツプフロツプ50へリセツト信号
として入力し、そのフリツプフロツプ50をリセ
ツトして、ANDゲート49を閉じる。
このようにして、スタートパルスg9が得られた
直後に、ANDゲート49が出力する8個のパル
スは、アドレスカウンタ47へ入力するようにし
てある。
アドレスカウンタ47とバイナリーカウンタ5
1は、同期して計数値を進め、その際、アドレス
カウンタ47は、計数を進める毎にメモリ装置4
6のアドレスを変更し、バイナリーカウンタ51
は計数を進める毎に、デコーダ52から信号を出
力し、該出力信号により、メモリ装置46の読み
出しデータを、メモリ装置46の出力バスライン
に設けた各バスコントローラ53〜53を介
して、前記ラツチ回路45〜45へ分配す
る。
このようにして、ラツチ回路45〜45
は、第17図に示す主走査開始線Y−Y直後の画
素のアドレス番号が、イニシヤルプリセツト値と
して、それぞれ次の走査の開始に先立つて保留さ
れる。
メモリ装置43〜43のアドレスカウンタ
44〜44は、前記の如くして、ラツチ回路
45〜45にそれぞれ保留されたイニシヤル
プリセツト値(Y−Y線直後に並ぶ隣接した8個
の画素のアドレス番号)を、スタートパルスg9
よつて取り込む。
しかして、アドレスカウンタ44〜44
出力するアドレスコードは、第11図に示す如き
連続繰返し配列のアドレス番号に相当し、クロツ
クパルスg8とスタートパルスg9により、走査面上
に対応させて出力される。
しかして、所望のスクリーン角度tanθ=k/mと した網目構造は、アドレスカウンタ44〜44
の出力を得たときには、すでに決定されてい
る。そのため、黒点の発生位置とその生長過程、
白点の収斂位置とその収斂過程等の、単位網点領
域に表示されるべきパターンの形状的要素は、網
目構造と全く無関係に決定することができる。
第19図のメモリ装置43〜43は、アド
レスカウンタ44〜44が指定する画素のア
ドレス番号に応じて、ステツプ番号を出力し、そ
のステツプ番号は、アグニチユードコンパレータ
54〜54の一方の比較入力端子へ入力され
る。
マグニチユードコンパレータ54〜54
他の比較入力端子には、レンジ整合メモリ装置5
5によつてレンジが変更されたデイジタル画像信
号g4′が入力する。
レンジ整合メモリ装置55は、ビツト256段階
のレンジで表わされたデイジタル画像信号g4を、
8ビツト242段階のレンジに変更するメモリテー
ブルである。
すなわち、ステツプ番号は、1番から連続番号
とした場合、241番まで付され、実質的に241段階
の黒点の結果網点パターンの数に相当する。これ
に、黒点無しの1段階が増加されるから、表現さ
れるパターン数は242段階となり、このパターン
数と、デイジタル画像信号g4の256段階のレンジ
を整合するために設けられているものである。
なお前述の如く、ステツプ番号に適数の欠番を
所要の間隔で与えて、見掛上のレンジを、デイジ
タル画像信号g4のレンジと合せることもできる。
マグニチユードコンパレータ54〜54
は、ステツプ番号の値より、画像信号g4′の値が
大きいか又は等しいとき、バイナリ「1」又は
「H」レベル信号を出力し、その反対のときは、
バイナリ「0」又は「L」レベル信号の2値信号
のいずれかを出力する。
各コンパレータ54〜54の出力信号は、
露光制御信号g5として、第1図もしくは第2図に
示す光路開閉制御装置16に送られ、それぞれの
信号は、対応させた露光光路17〜17を開
閉制御する。
なお、各マグニチユードコンパレータ54
54へ入力する画像信号g4′又g4は、それぞれ
共通するものとして示されているが、この各コン
パレータ54〜54による比較時点では、
個々のコンパレータに係る走査線上の網目構造が
すでに決定されている。そのため、各コンパレー
タ54〜54へ入力する画像信号のレベルの
統一、もしくは特定した相関性等は全く不要とな
り、その結果、各コンパレータ54〜54
入力する画像信号を、それぞれ独立した画像信号
として、記録画像の解像力を高めることができ
る。
第20図及び第21図は、結果網点パターンの
諸特性に応じて、単位網点領域の各画素に、ステ
ツプ番号を付設した例を示すもので、第20図
は、黒点の発生位置を中心とした網点面積率50%
までのもの、第21図は、白点の収斂位置を中心
とした網点面積率50%以上のものを示す。
第20図に示す例では、最小黒点の発生位置
は、単位網点領域の中央画素、すなわち第11図
のアドレス番号で示すと、153に定められてお
り、その画素をステツプ番号1としてある。
また黒点の成長過程は、時計回りの渦巻形とし
ており、図示の如く、1〜121までの各ステツプ
番号を、画素に対応させてある。
白点の収斂位置は、第21図に示す如く、単位
網点領域の点A,B,C,Dの対応点を中心とし
て、その周囲に並ぶ4個の画素のいずれかであ
る。
例えば、第13図のアドレス番号で表わすと、
64に最小白点位置を定め、その画素に、最大のス
テツプ番号241が付与されている。
白点の収斂過程は、黒点の成長過程とほぼ対称
的な時計回りの渦巻形として、図示の如く、122
〜241までの各ステツプ番号を、画素に対応させ
てある。
ここに付したステツプ番号の数値は、画素1個
を量子化単位として、量子化された単位網点領域
に表示することのできる量子化された網点面積率
の値と対応する。
このことは、前記したステツプ番号の配列関
係、すなわち、結果網点パターンの形状とは無関
係な要素である。
またステツプ番号は、必ずしも連続番号とする
必要がなく、例えば、連番途中の要所毎に欠番を
与え、その最終番号を、255になるようにするこ
ともできる。
この場合、前述のレンジ整合メモリ装置55が
不要となる利点がある。
ステツプ番号の値が、網点面積率と対応するこ
とから、このステツプ番号の値と画像信号g4の濃
度値を比較することにより、濃度値に対応する結
果網点パターンを抽出することができる。
さらに、結果網点パターンの形状を定める量子
化された単位網点領域上のステツプ番号配列と網
目構造の決定とは、全く無関係となる。従つて、
従来の技術では不可能であつた、所望のスクリー
ン角度の網目構造に、所望の密度分布をもつて、
結果網点パターンを記録するということが可能と
なる。
この場合、ステツプ番号配列を単にランダム配
列にすればよい。このようなことから、網点特性
の変更は、ステツプ番号配列をもつて行なわれる
ことを示している。
このステツプ番号配列の変更は、メモリ装置4
〜43のストアデータのみを変更すればよ
く、かつメモリ装置43〜43は、すべて同
一内容で記憶される。そのため、記憶内容の書き
換えは、共通のアドレスによつて一度に行なうこ
とができる。
以上のことから、網目構造を同じくして、選択
的に網点特性のみを、自由に変更することも容易
となる。
一方、スクリーン角度の変更、特にスクリーン
角度15゜と−15゜の場合の如く、鏡像関係にある
対称網目構造への変更は、以下のようにして容易
に実施することができる。
例えば、第19図の実施例においては、イニシ
ヤルプルセツト値をメモリ装置46から続出すた
めのアドレスカウンタ47を、ダウンカウントさ
せてメモリ装置46をアドレスすればよい。
すなわち、行順方向へ並ぶ画素のアドレス番号
を記憶したメモリ装置46がダウンカウントでア
ドレスされることは、行順方向とは逆方向へ並ぶ
画素のアドレス番号を、副走査順に読み出すこと
になる。
その行順方向に対して逆方向に並ぶ画素のアド
レス番号を、行順方向へ並べて、網目構造を形成
すると、元の網目構造が、列順方向に関して裏返
に、すなわち鏡像が形成されることになる。
なお、第4図の実施例においても、イニシヤル
プリセツト値を記憶させたメモリ装置31のアド
レスカウンタ33をダウンカウントさせて、メモ
リ装置31をアドレスすればよい。しかし、この
実施例においては、行順方向へ並ぶ8個の画素を
1組としてあるため、露光光路17〜の配列順に
対して、その関係を逆にしなければならない。
すなわち、メモリ装置29〜2960からレジ
スタ34がデータを取り込む際に、レジスタ34
のビツト配列を上位桁と下位桁逆にするか、もし
くは光路開閉制御装置16への接続関係を逆にす
ればよい。
このような、網目構造の鏡像関係による相互変
換は、印刷製版における色分解版の作製において
は重要である。
例えば、シアン版とマゼンタ版のスクリーン角
度を、それぞれ+15゜と−15゜に選ぶことができ
る。かかる場合には、この両スクリーン角度は、
互いに鏡像関係の網目構造を有する。
次に、前記したk/mが約数をもつ場合について説 明する。
第22図は、k=4、m=16とした場合、前述
の如くして量子化した単位網点領域の各画素にア
ドレス番号を付設した状態を示すものである。
このtanθ=k/mが約数Nをもつことは、tanθ= 1/Nに関するもう1つの規則性を、その量子化され た網目構造の中に見い出すことができる。
第23図は、第22図に示すk=4、m=16、
約数N=4としたときに、tanθ=k/mの既約分数 が1/4となる場合、tanθ=1/4の量子化された網
目構 造に、アドレス番号を付設した状態を示す。
第22図と第23図は、本質的に等価な網目構
造の単位網点領域を表わしている。
すなわち、第22図は、第23図に示す画素領
域が、仮想線で示す如く重畳されていることにな
る。
第22図における仮想線で区分された領域に
は、それぞれ16個の画素が含まれ、4/16に係る16
個1組の画素を対応点移動させることによつて、
第23図に示す単位網点領域の輪郭形状と相似形
状に変換できる。
第12図、第14図もしくは第20図、第21
図で説明した要領、もしくは、ランダム配列、そ
の他は、所望される網点特性に応じて予め定めて
おく。
なお、第22図の単位網点領域においては、画
素の総数が272個であるため、8ビツトの画像信
号g4に対しては、16ステツプ分レンジが広くなつ
ている。
そのため、ステツプ番号の連番途中、16番進む
毎に、同一番号を2個所の画素に付設して、ステ
ツプ番号の最終番号を、256番までにする必要が
ある。
第24図の例においては、互いに連続すること
のない画素列毎に、その画素列のアドレス番号
を、各メモリ装置56〜56のアドレスと
し、該アドレス番号対応のステツプ番号を、それ
ぞれ記憶させてある。
画素のアドレス番号は、第22図に示す如く、
第1〜第4の各系列で行方向へ並ぶ画素列には同
一アドレス番号が付設され、その行方向へ並ぶ各
画素列の4個の画素は、同時に走査線上に記録さ
れる様に制御される。
なお、この例は、露光光源装置15に4本の露
光光路を有し、原画走査においても、ピツクアツ
プヘツドには、4条の各独立した光電走査線を有
する網目版画像複製装置となる。
メモリ装置56〜56は、各アドレスを共
通して、68進のアドレスカウンタ57でアドレス
され、そのアドレスカウンタ57はクロツクパル
スg8でアドレスが進められる。
アドレスカウンタ57には、主走査開始点(第
17図Y−Y線)に要求される各主走査毎のイニ
シヤルプリセツト値が、メモリ装置58から与え
られる。
イニシヤルプリセツト値は、行順方向へ並ぶア
ドレス番号を、その配列順をアドレスとしてメモ
リ装置58に記憶させてある。
なお、各4画素列の行方向アドレス番号は共通
するため、4個の画素毎に、1つのアドレス番号
でよい。
メモリ装置58は、68進のアドレスカウンタ5
9でアドレスされ、そのアドレスカウンタ59
は、スタートパルスg9を遅延回路60によつて若
干遅らせたパルス信号で、アドレスが進められ
る。
なお、遅延回路60の遅延時間は、スタートパ
ルスg9がその主走査開始点において、アドレスカ
ウンタ57をクリヤーして、該アドレスカウンタ
57がイニシヤルプリセツト値を取り込むまでの
時間でよい。
各メモリ装置56〜56がそれぞれ出力す
るステツプ番号と、各画素信号g41,g42,g43
g44とは、第19図と同様のマグニチユードコン
パレータ61〜61で比較される。
なお、画像信号g41〜g44をアナログ信号とする
場合は、メモリ装置56〜56の出力をデイ
ジタルアナログ変換してから、アナログコンパレ
ータで比較しても、網目構造並びに結果網点パタ
ーンに何ら影響を与えない。
各コンパレータ61〜61は、画像信号
g41〜g44の濃度値に応じて、ステツプ番号群の中
から結果網点パターンを抽出して表示するための
2値信号をそれぞれ出力し、その各2値信号を、
前記第1図もしくは第2図に示す光路開閉制御装
置16へ送る。
なお、画素列における行順方向始端の第1列の
ステツプ番号を記憶したメモリ装置56にその
入力端子が接続されたコンパレータ61の出力
信号は、副走査方向始端部に配列された第1光路
17を制御し、第2列〜第4列に係る出力信号
は、順次第2光路17〜第4光路を制御する。
この実施例においても、イニシヤルプリセツト
値が書込まれたメモリ装置58を、前記同様ダウ
ンカウントでアドレスすることにより、鏡像関係
にある網目構造を形成することができる。しかし
その場合には、各メモリ装置56〜56とマ
グニチユードコンパレータ61〜61との各
接続順序を、逆にする必要がある。
以上は、所望のスクリーン角度の網目構造を有
する網目版画像を記録する場合につき、各実施例
に基いて説明したが、多色印刷用の各色分解版を
作製する際には、スクリーン角度15゜、−15゜以
外に、スクリーン角度0゜、45゜も必要となる。
このスクリーン角度0゜並びに45゜は、tanθ
=k/mの特殊な場合である。すなわち、0゜はk= 0、45゜はk=mとした特異例であり、この特異
例に対しても、本発明は適用できる。
1組の色分解版においては、モアレ発生を除去
する必要上、各色分解版のスクリーン線数を等し
くすることが要求される。
しかし、本発明においては、網目構造における
単位網点領域を量子化するため、スクリーン角度
の異なる網目構造のスクリーン線数と等しくする
ことは、実質的に困難である。
このことは、前記した昭和52年特許出願公告第
49361号公報に開示された如き有理正接によつ
て、繰返し模様を定めて網目構造を形成する従来
の方法においても、同様である。
しかし、本発明においては、仮にモアレ等が発
生しても、実用上には支障がない程度近似したス
クリーン線数とすることにより、この欠点を実質
的に解消しうるとともに、前述の如く、網目構造
と網目特性とは、全く別々に決定することができ
る。従つて、スクリーン線数が異ることによりモ
アレを生じさせるような関係にある網目構造にお
いては、網点特性によつて、それを減少させるよ
うなことも可能である。
網目の構造上、スクリーン線数が等しいこと
は、単位網点領域の面積が等しいことに相当し、
量子化された単位網点領域においては、その網点
領域内の画素数Sが等しいことになる。
そこで、各スクリーン角度θが、0゜及び45゜
の場合について、量子化された各単位網点領域の
画素数Sを求めると、次のように表わされる。
tanθ=k〓/m〓 S〓=m2〓+K2〓 tan0=0/m S0=m2 0 tan45゜=k/m=m45/m45 S45=2m 45 次に、スクリーン角度θの画素数S〓と、0゜
並びに45゜の画素数S0並びにS45とが、それぞれ
等しいとしたときの各(m0)並びに(m45)を求め
ると、 m0=√〓並びに m45=〓S〓/2 となる。
m0並びにm45は、単位網点領域を量子化するた
め整数となり、各m0、m45は、√〓、〓S〓/2の 各値に最も近似する整数値となる。
例えば、前記第1並びに第2の実施例における
tanθ=4/15、θ≒15゜に対して、スクリーン角度 0゜並びに45゜のものを求めると、S〓=241で
あることから、m0≒16、S0=256、並びにm45
11、S45=242となる。
第25図及び第26図は、上記の値に基いて、
スクリーン角度0゜並びに45゜の量子化された単
位網点領域を、それぞれ示す。
さらに、上記各値から、各スクリーン角度の網
点ピツチTを求めると、 T〓≒T15=√241=15.524(p) T0=√256=16(p) T45=√242=15.556(p) となる。なおpは走査線ピツチである。
上記各網点ピツチの中、比較的大きな偏差を示
すのがスクリーン角度0゜であるが、このスクリ
ーン角度0゜の網目版は、色分解版において、通
常最もモアレが目立ちにくいイエロー版に使用さ
れるため、実用的には支障がない。
一方、モアレが目立ち易いシアン版及びマゼン
タ版においては、例えばスクリーン角度15゜、−
15゜と、前述の如く鏡像関係をもつて形成される
スクリーン角度に設定することができるため、ス
クリーン線数を全く等しくすることができる。
さらに、墨版のスクリーン角度45゜のスクリー
ン線数も、15゜、−15゜とほとんど等しい値に近
似させることができる。
以上説明した単位網点領域の列順方向、すなわ
ち主走査方向に係る実質的量子化単位は、第1図
におけるクロツクパルスg8の周期による。
すなわち、結果的に記録された網目構造におけ
る主走査方向の画素ピツチ(単位網点領域におい
ては走査線ピツチp)は、クロツクパルスの周期
に対応する。
このことから、クロツクパルスの周期は、走査
線ピツチpに相当させる必要があるとともに、そ
の周期を走査線ピツチpの1/2に相当させた場合
に、走査線ピツチpをもつて量子化された画素
を、さらに主走査方向へ分割することがでる。
このようにして、元の画素を主走査方向に分割
すると、単位網点領域内の画素の総数が倍になつ
たことと等しく、それにより、網点面積率のステ
ツプ数が倍に増加し、濃度階調の表現をより細か
くすることができるとともに、主走査方向の分解
態を高めることができる。
なお、主走査方向へ画素を分割しても、画素の
列順方向の連続関係には何ら変化を生じないた
め、網目構造の形成上何ら不都合を生じない。
以上の如く、本発明によれば、有理正接を有す
るスクリーン角度の網目版画像を、従来では得ら
れない高分解能の網点をもつて複製しうるととも
に、その高分解能にもかかわらず、網点情報を記
憶するためのメモリ容量は大幅に低減される。
また、色分解版の作製に係るスクリーン角度を
異えた1組の網目版画像を、相互に有理正接を有
しているにもかかわらず、モアレ等を生じること
のないスクリーン特性の近似したものとして複製
することができ、さらに、結果網点パターンの形
状の選定の容易性から、密度分布の網点画像等
も、容易に複製することができる等、従来の技術
では得られない多大の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明方法の実施要領を例示するもの
で、第1図は、本発明方法を実施するようにした
網目版画像複製記録装置の概略構成を示すブロツ
ク図、第2図は、第1図における露光光源装置の
具体的一例を示すブロツク図、第3図は、第1図
の装置によつて記録される結果網点パターンの一
例を示す網点の図、第4図は、本発明に係る方法
を具体的に実施するための回路構成を示すブロツ
ク図、第5図はスクリーン角度を有理正接とした
場合の単位網点領域と走査線ピツチとの関係を示
す網点の図、第6図は、所望のスクリーン角度に
最も近似する有理正接のスクリーン角度を選択的
に求めるグラフ、第7図は、tanθ=4/15とした場 合の単位網点領域を量子化して示す網点の図、第
8図は、第7図に示す単位網点領域が連続した状
態を示す網目の図、第9図は、第8図を量子化し
ない状態で示す網目の図、第10図は、第9図の
対応点移動を網点の連続方向を変えて示す網目の
図、第11図は、第7図に示す量子化された単位
網点領域へアドレス番号を付設して示す網点の
図、第12図は、第7図の単位網点領域の各アド
レス番号へ、網点面積率対応のステツプ番号を付
設した網点の図、第13図は、第11図の単位網
点領域が連続し、白点が収斂する点Aを中心にし
たときの、網点面積50%領域のアドレス番号の関
係を示す網点の図、第14図は、第14図の各ア
ドレス番号へステツプ番号を付設した網点の図、
第15図は、黒点を中心とした網点面積率50%ま
での結果網点パターンの一例を示す網点の図、第
16図は、白点を中心とした網点面積率50%以上
の結果網点パターンの一例を示す網点の図、第1
7図は、網点面積率50%の結果網点パターンを、
感光材上へ記録する際における、各光路と各画素
のアドレス番号との関係を示す網点の図、第18
図は、第17図の網点を記録する際におけるメモ
リ装置のメモリマツプ、第19図は、本発明方法
の他の実施要領を示すブロツク図、第20図は、
第19図のブロツク図において用いられるステツ
プ番号の付設の態様を示す網点の図、第21図
は、第19図のものを、白点中心として網点面積
率50%の部分を示す網点の図、第22図は、tan
θ=4/16の場合における量子化された単位網点領域 と、その各画素にアドレス番号の付設態様を示す
網点の図、第23図は、第22図の単位網点領域
に含まれるtanθ=1/4の量子化された単位網点領域 へ、アドレス番号の付設態様を示す網点の図、第
24図は、第22図の単位網点領域とした場合
に、本発明方法を実施する要領の一例を示すブロ
ツク図、第25図は、第11図に示す網点と適合
するようにした、スクリーン角度0度の量子化さ
れた単位網点領域を示す網点の図、第26図は、
同じく、第11図に示す網点と適合するようにし
た、スクリーン角度45゜の量子化された単位網点
領域を示す網点の図である。 1A……原画シリンダ、1B……記録シリン
ダ、2,6,9……モータ、3……原画、4……
感光材料、5……ピツクアツプヘツド、7,10
……送りネジ、8……記録ヘツド、11……A/
D変換器、12……画像信号処理装置、13……
倍率変換器、14……網点制御装置、15……露
光光源装置、16……光路開閉制御装置、17
〜17……露光光路、18……レザー光ビーム
発生器、19……光ビーム、20……オプチカル
フアイバ、21〜21……光ビーム開閉制御
装置、22……駆動回路、23……レンズ、24
……回転軸、25……回転周期パルス発生器、2
6……回転位相パルス発生器、27……タイミン
グ回路、28……デコーダ、29〜2960,3
1……メモリ装置、30,33……アドレスカウ
ンタ、32……遅延回路、34……レジスタ、3
5,35′,35″,37〜40,37′〜40′,
381′〜38k′……単位網点領域、36,36′
……主走査方向、41,42……直線、43
43,46……メモリ装置、44〜44
47……アドレスカウンタ、45〜45……
ラツチ回路、48……分周器、49……ANDゲ
ート、50……フリツプフロツプ、51……カウ
ンタ、52……デコーダ、53〜53……バ
スコントローラ、54〜54……マグニチユ
ードコンパレータ、55……レンジ整合メモリ装
置、56〜56……メモリ装置、57,59
……アドレスカウンタ、58……メモリ装置、6
0……遅延回路、61〜61……マグニチユ
ードコンパレータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数本の記録光ビームを、原画走査によつて
    得られる画像信号に応じてそれぞれ独立に変調す
    ることにより、原画複製画像を所望のスクリーン
    角度の網目版画像のボケ網点1個分の繰返し模様
    として記録するに際し、原画濃度値に対応する画
    像信号のレベルごとに、2値符号の網目パターン
    を求めて記憶しておき、記録しようとする画像信
    号のレベルにより、前記網目パターンの1種を選
    択し、当該網目パターンを記録すべき領域の座標
    値から変換したアドレスにより、前記選択した網
    目パターンから2値符号データを読み出し、その
    読み出し情報に基いて、前記各記録光ビームを制
    御することを特徴とする網目版画像の形成方法。 2 画素のアドレス番号をもつて検索される適数
    個のメモリ装置の各アドレスに、結果網点パター
    ンの網点面積率および形状に応じた情報を書込む
    に際し、単位網点領域のアドレス番号に、網点面
    積率および形状に応じた結果網点パターンの2値
    符号を対応させて、各網点面積率ごとに、画像信
    号によつて選択される各メモリ装置へ書込んでお
    くことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の網目版画像の形成方法。 3 画素のアドレス番号をもつて検索される適数
    個のメモリ装置の各アドレスに、結果網点パター
    ンの網点面積率および形状に応じた情報を書込む
    に際し、単位網点領域のアドレス番号に、網点面
    積率および形状に応じた結果網点パターン対応の
    重み付け番号を付設して、複数の走査線ごとのメ
    モリ装置へ書込んでおくことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の網目版画像の形成方法。 4 アドレス番号に対応する重み付け番号を、欠
    番とするかもしくは重複させて、画像信号のレン
    ジと結果網点パターンのステツプ数とを整合させ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし
    第3項のいずれかに記載の網目版画像の形成方
    法。 5 アドレス番号に対応する重み付け番号を、単
    位網点領域内で不規則配列して、任意の密度分布
    の結果網点パターンを得ることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載
    の網目版画像の形成方法。 6 原画走査に応じて選択されたメモリ装置か
    ら、そのメモリ装置へ書込まれた情報を並列的に
    読み出すに際し、単位網点領域の各画素に付設さ
    れたアドレス番号の網目構造上の配列において、
    走査線の送り方向へ並べられた連続する複数個の
    画素を1組とし、その画素組の各アドレス番号を
    1組とし、その複数組のアドレス番号の代表的1
    個をその組のアドレス番号とし、その組を代表す
    るアドレス番号を原画走査に応じて選択すること
    により、並列された複数個の画素の結果網点情報
    をメモリ装置から読み出すことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の網目版画像の形成方
    法。 7 重み付け番号を書込んだ、メモリ装置から読
    み出される重み付け番号を、画像信号と比較する
    ことにより、結果網点パターン情報に変換するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の網
    目版画像の形成方法。
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