JPS6258407A - 複合型磁気ヘツドおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、高密度記録および再生ができる複合型磁気ヘ
ッドおよびその製造方法に関する。

「従来技術およびその問題点」 磁気ディスクのような円板状の磁気記録媒体の円周方向
に沿って記録トラックを形成する記録方式において、記
録密度を高めるためにトラック間隔を狭くしていくと、
記録時には、隣接する記録トラックが重なるクロスフィ
ード、再生時には、隣接する記録トラックからのクロス
トークと呼ばれる漏洩磁束が生じ易くなる。

このクロストークの問題を解決するために従来、第４図
、第５図に示すような複合型磁気ヘッドが提案されてい
る。この複合型磁気ヘッドは。

記録再生ギャップ１０によって記録された記録トラック
Ｔｗの幅方向の両側を、一対の消去ギャップ２０．２０
が走査することによって、記録トラックＴｗの両側に、
はぼ無信号状態のガートバンド↑ｅを形成するという基
本機能を持つ、このように記録トラックＴｗの両側にガ
ートバンドＴｅを形成することにより、トラック間隔を
狭くしても、隣接するトラック間のクロスフィードやク
ロストークが生じることがなくなる。

この従来の複合型磁気ヘッドは、記録再生側磁気コア１
１と、消去側磁気コア２１を、両者の間に介在させたセ
ラミックス、ガラス等の非磁性体層２９を介して結合し
てなっている。記録再生側磁気コア１１と消去側磁気コ
ア２１はそれぞれ、工学状のハーフコア１２．２２と、
Ｃ字状のハーフコア１３．２３を結合して構成されてお
り１両者の間の空隙がそれぞれ上記記録再生ギャップｌ
Ｏと消去ギャップ２０を形成する。この記録再生ギャッ
プ１０と消去ギャップ２０内には、例えば高融点ガラス
等の非磁性材料１４．２４が介在している。

記録再生ギャップｌＯの幅方向の両側には、ハーフコア
１２と１３間に跨がる切欠％ｌ　１５．１５が形成され
ている。この切欠溝１５．１５は上記トラック幅Ｔｗを
規制するもので、その内部には、非磁性材料（一般にガ
ラス）１６が充填されている。

また消去ギャップ２０の幅方向の中央部には、ハーフコ
ア２２と２３間に跨がる輻Ｅｗの切欠溝２５が形成され
ている。この切欠ｊ４２５は上記消去トラック幅Ｔｅを
規制するもので、その内部には、同様に非磁性材料２６
が充填されている。切欠溝２５の幅Ｅｗは、記録トラッ
ク幅Ｔｗとほぼ同じか、これより小さく設定される。ま
たこの切欠溝２５のトラック方向の長さＧｌは、確実な
消去を可能とするため、通常消去ギャップ２０のギャッ
プ間隔の２０倍以上に設定されるのが普通である。

記録再生側磁気コア１１と消去側磁気コア２１のＣ字状
のハーフコア１３と２３には、それぞれコイル１７．２
７が巻かれている。

ところがこの従来の複合型磁気ヘッドは、その切欠溝１
５および切欠溝２５が、記録再生側磁気コア１１および
消去側磁気コア２１の全長に渡って加工された貫通溝で
あるために、両磁気コア１１と２１の断面積、つまり磁
路か細くなって磁気抵抗が増加し、記録再生効率が悪化
する。この問題は、高密度記録を可能とすべく磁気ヘッ
ドの小型化を進めると、より顕著となり、さらに、磁気
的な問題だけでなく、この両磁気コア１１．２１の機械
的強度が劣るという問題も同時に生じる。また回転する
記録媒体に対する記Ｍ’ｌＥ度を高めるためには、記録
再生ギャップｌＯと消去ギャップ２０の間隔文を可及的
に小さくすることが望ましいが、従来構造ではハーフコ
ア１２、ハーフコア２２に貫通した切欠溝１５．１６を
形成する必要上、これらに一定値以上の厚さを必要とし
、したがってこの間隔文を小さくすることが困難であっ
た。

他方、この従来の複合型磁気ヘッドの製造工程をみると
、記録再生側磁気コア１１の／＼−フコア１２と１３、
および消去側磁気コア２１の／＼−７コア２２と２３は
、それぞれ第３図に鎖線で示すように、ブロック状に形
成され、これを後に切断して形成される。ところがハー
フコア１２および１３と、ハーフコア２２および２３に
それぞれ形成される切欠溝１５と切欠溝２５は１両溝が
貫通溝であるため、それぞれハーフコア１２と１３゜お
よびハーフコア２２と２３の接合前に形成し、その後、
両者を接合するという形をとらざるを得ない、しかしこ
のように切欠溝１５、切欠溝２５を形成した後、ハーフ
コア１２と１３、およびハーフコア２２と２３を接合す
ると、接合時に溝位置が狂うおそれがある。この溝位置
合わせに精度が出ないと、高密度記録ができないのは明
らかであり、またこの溝位置合わせは、作業性を悪化さ
せ、加工工程を複雑にして、歩留りを悪くシ。

コストを高くする。

「発明の目的」 本発明は、従来の複合型磁気ヘッドについての以上の問
題意識に基づき、磁気コアの断面積を増大して磁路を太
く１機械的強度を増すとともに、記録再生ギャップと消
去ギャップとの間隔を狭め、しかも製造が容易な複合型
磁気ヘッドを得ることを目的とする。また本発明は、特
に記録再生側と消去側の各磁気コアブロックに対する、
記録再生トラック幅および消去トラック幅を規制する切
欠溝の加工が容易で、溝位置合わせを要しない工程の単
純な製造方法を提案し、高精度磁気ヘッドを簡単に製造
できるようにすることを目的とする。

「発明の概要」 本発明の複合型磁気ヘッドは、従来品の闇題点が、記録
トラック幅および消去トラック幅を規制していた切欠溝
が磁気コアの全長に渡る貫通溝であることに起因してい
るという発見に基づいてなされたもので、記録再生用磁
気コアと消去用磁気コアに形成する切欠溝を、両磁気コ
アの接合部側が浅い傾斜溝として構成したことを特徴と
している。

また本発明方法は、一対のハーフコアブロックを接合し
てそれぞれ記録再生用磁気コアブロックと消去用磁気コ
アブロックを形成するとともに、切欠溝を形成する前に
、この両コアブロックを接合して接合ブロックを形成し
、次に、この接合ブロックの記録再生用磁気コアプロー
、りに、記録トラック幅を規制する１両磁気コアブロッ
クの接合部側が浅い傾斜溝を所定間隔で形成するととも
に、消去用磁気コアブロックに、消去トラック幅を規制
する、両磁気コアブロックの接合部側が浅い傾斜溝を所
定間隔で形成し、その後この接合ブロックを、一の磁気
コアチップ内の中央部に記録再生用ギャップが位置し、
両側部に消去用ギャップが位置するように、所定間隔で
切断するようにしたことを特徴としている。

「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。第２図（ａ
）ないしくｇ）は、本発明による製造方法の工程図であ
る。記録再生側および消去側の磁気コアブロックを構成
する一対のハーフコアブロックは、平板状のＩブロック
３１．４１と、磁気ギャップ深さ規制＃Ｘｌｌ３４．４
４を有する断面略Ｃ字状のＣブロック３２．４２からな
っている０本発明は、同図（ａ）　、　（ｂ）に示すよ
うに、最初にＩブロック３１とＣブロック３２、および
Ｉブロック４１とＣブロック４２をそれぞれ接合して記
録再生側磁気コアブロック（以下単に録再側ブロックと
いう）３０と、消去側磁気コアブロック（同消去側ブロ
ックという）４０を構成する。これらのブロックは、そ
れぞれ研８した接合面の少なくとも一方に、例えば高融
点ガラス、ＳｉＯ□のような非磁性材料からなる接着層
が蒸着やスパッタリングにより形成され、両者の接合部
間隙が磁気ギャップ３３．４３となる。Ｃブロック３２
．４２の磁気ギヤー、プ深さ規制溝３４．４４は、Ｉブ
ロック３１．４１側が開放されている。■ブロック３１
．４１およびＣブロック３２．４２は５例えば単結晶フ
ェライト、Ｍｎ−Ｚｎｎ系フチイ）　、　Ｆｅ−Ａｌ−
５ｉ系合金等から構成される。

そして本発明は、次にこの録再側ブロック３０と消去側
ブロック４０を、同図（Ｃ）に示すように、互いに接合
して接合ブロック５０を構成する。この接合ブロック５
０は、Ｉブロック３１と４１どうしを接合するもので、
接合面には、セラミック、ガラス等の非磁性材料からな
るスペーサ５１を介在させる。また■ブロック３１とＣ
ブロック３２、および■ブロック４１とＣブロック４２
の磁気ギャップ深さ規制溝３４．４４の上部には、結合
用ガラス３５．４５を充填して、録再側ブロック３０と
消去側ブロック４Ｇの接合強度を高める。このように録
再側ブロック３０と消去側ブロック４０に溝加工を施す
前に、両者を接合するのが本発明の特徴の一つである。

そして次に、この接合ブロック５０に対し、同図（ｄ）
に示すように、所定の間隔で録再側傾斜溝３６と消去側
傾斜溝４６を形成する。録再側傾斜溝３６は、録再側ブ
ロツク３０上に、スペーサ５１部分が最も浅く（スペー
サ５１に溝加工されない場合を含む）、端部にいく程深
い傾斜溝として形成されており、同様に消去側傾斜ｙｔ
４６も。

消去側ブロツク４０上に、スペーサ５１部分が最も浅く
（同）、端部にいく程深い傾斜溝として形成されている
。録再側ブロツク３０上には、この録再側傾斜溝３６に
より、所定の間隔で記録再生ギャップ３７が形成され、
消去側ブロツク４０上には、消去側傾斜溝４６により、
所定の間隔で消去ギャップ４７が形成される。この録再
側傾斜溝３６と消去側傾斜溝４６の位ごおよび間隔は、
この接合ブロック５０を切断して複合型磁気コアチッゾ
６０を形成する際、第２図（ｇ）に示す切断線Ａ−Ａお
よび切断砥石の輻Ｓを考慮して、該複合型磁気コアチッ
プ６０の中央に一つの記録再生ギャップ３７が形成され
１両側部に一対の消去ギャップ４７が形成されるように
定める。

この溝加工が終了したら、この録再側傾斜溝３６および
消去側傾斜溝４６に、同図（ｅ）のように、溶融軟化状
態のガラス等の非磁性材料５２を充填し、次に接合ブロ
ック５０の磁気記録媒体との摺接面を研磨して、不要な
非磁性材料５２を除去する（同図（Ｄ）。

非磁性材料５２を充填した接合ブロック５０は、次いで
同図（ｇ）のように切断砥石により切断線Ｂ−Ｈに沿っ
て、下方の不要部分を切除され。

さらに切断線Ａ−Ａ線に沿って、傾斜溝３６．４６に平
行に切断される。上述のようにＳは、切断砥石の幅であ
り、このようにして切り出された複合型磁気コアチップ
６０は、第１図（ａ）に示すように、記録再生用磁気コ
ア３０Ａの中央に一つの記録再生ギャップ３７が位置し
、消去用磁気コア４ＯＡの両側に一対の消去ギャップ４
７が位置している。

このようにして切断形成された複合型磁気コアチップ６
０は、次に第１図（ａ）に示すように、磁気ギャップ深
さ規制溝３４．４４によって形成されたコイル支柱３８
および４８に、録再用コイル３９および消去用コイル４
９が巻かれ、かつ複合型磁気コアチップ６０の後部側面
または後部端面に録再側、消去側の磁気回路を閉じるバ
ックパー５３を接合され、さらに同図（ｂ）に示すよう
にスライダ６１に接合されて完成する。なお非磁性材料
５２は、この複合型磁気コアチップ６０とスライダ６１
を接合する際に、録再側傾斜ｙ１３６および消去側傾斜
溝４６に充填してもよい。

第３図は、録再側傾斜溝３６および消去側傾斜溝４６の
傾斜角度と、記録再生ギャップ３７および消去ギャップ
４７の位置関係、および研磨量の一例を示したもので、
録再側傾斜溝３６および消去側傾斜ｔ１１１４Ｂの傾斜
角度をα、記録再生ギャップ３７および消去ギャップ４
７の規定深さをｄ。

研ｅａをｒとしている。この図は、非磁性材料５１を省
略して描いたものである。この図から明らかなように、
上記要素およびＩブロック３１．４１の厚さの設定によ
って、録再側傾斜溝３６と消去側傾斜溝４６間の間隔文
を６１０１Ｌ虐（ＩＮバイト）にも、　４００　ｐ−ｍ
（２Ｍバイト）にも容易にすることができる。

「発明の効果」 以上のように本発明の複合型磁気ヘッドは、記録再生ト
ラック幅と消去トラック幅を規制する切欠溝を、録再側
磁気コアと消去側磁気コアの接合部側が浅い傾斜溝とし
たことにより、磁気コアの断面積を増大して磁路を太く
するとともに、機械的強度を増すことができる。また記
録再生ギャップと消去ギャップとの距離を短くできるこ
とも記Ｑｖ、度を高めるために効果的である。また本発
明方法は、録再側ブロック、消去側ブロックを構成する
一対のブロックを接合した後、溝加工を施す前に、両ブ
ロックを接合して接合ブロックを形成し、その後この接
合ブロックに対して傾斜溝の加工を行なうので、作業性
が良く、溝加工の回数が減り、また録再側ブロックと消
去側ブロックの溝位置合わせが不要となる。よって、簡
単に高精度の複合型磁気ヘッドを構成することができる
。またハーフコアブロックの接合材料、録再側、消去側
の各ブロックの接合材料、および傾斜溝内に充填する充
填材料をすべてガラスとしたフルガラスの磁気ヘッドが
得られるため、この点からしても作業性が良い。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明による複合型磁気ヘッドの実施例
を示す完成状態の斜視図、回（ｂ）はスライダを接合し
た状態の斜視図、第２図（ａ）ないしくｇ）は、本発明
による複合型磁気ヘッドの製造工程を示す斜視図、第３
図（ａ）、（ｂ）は傾斜溝と研磨；４、および磁気ギャ
ップの関係を示す要部の平面図と正面図、第４図は従来
の複合型磁気ヘッドの４Ｌ面図、第５図は同正面図であ
る。 ３０・・・記録再生側磁気コアブロー、り、３０Ａ・・
・記録再生側磁気コア、３１・・・Ｉブロック（ハーフ
コアブロック）、３２・・・Ｃブロック（ハーフコアブ
ロック）、３３・・・磁気ギャップ、３４・・・磁気ギ
ャップ深さ規制溝、３６・・・録再側傾斜溝、３７・・
・記録再生ギャップ、３８・・・コイル支柱、４０・・
・消去側磁気コアブロック、４０Ａ・・・消去側磁気コ
ア、４１・・・Ｉブロック（ハーフコアブロック）。 ４２・・・Ｃブロック（ハーフコアブロック）、４３・
・・磁気ギャップ、４４・・・磁気ギャップ深さ規制溝
、４６・・・消去側傾斜溝、４７・・・消去ギャップ、
４８・・・コイル支柱、５０・・・接合ブロック、５１
・・・スペーサ、５２・・・非磁性材料、６０・・・複
合型磁気コアチップ、６１・・・スライダ。 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録再生ギャップ、およびこの記録再生ギャップ
   の両側に位置して記録再生トラック幅を規制する切欠溝
   を有する記録再生用磁気コアと；上記記録再生トラック
   の両側に位置する一対の消去ギャップ、およびこの消去
   ギャップによる消去トラック幅を規制する切欠溝を有す
   る消去用磁気コアとを接合してなる複合型磁気ヘッドに
   おいて、上記記録再生用磁気コアと消去用磁気コアの切
   欠溝を、それぞれ記録再生用磁気コアと消去用磁気コア
   の接合部側が浅い傾斜溝として形成したことを特徴とす
   る複合型磁気ヘッド。
2. （２）接合面が磁気ギャップとなる一対のハーフコアブ
   ロックを接合して記録再生用磁気コアブロックと消去用
   磁気コアブロックをそれぞれ形成する工程と；この記録
   再生用磁気コアブロックと消去用磁気コアブロックを接
   合して接合ブロックを形成する工程と；この接合ブロッ
   クの記録再生用磁気コアブロックに、記録トラック幅を
   規制する、両磁気コアブロックの接合部側が浅い傾斜溝
   を所定間隔で形成する工程と；上記接合ブロックの消去
   用磁気コアブロックに、消去トラック幅を規制する、両
   磁気コアブロックの接合部側が浅い傾斜溝を所定間隔で
   形成する工程と；この接合ブロックを、一の磁気コアチ
   ップ内の中央部に記録再生用ギャップが位置し、両側部
   に消去用ギャップが位置するように、所定間隔で切断す
   る工程とを含むことを特徴とする複合型磁気ヘッドの製
   造方法。
3. （３）特許請求の範囲第２項において、記録再生用磁気
   コアブロックと消去用磁気コアブロックを構成する一対
   のハーフコアブロックはそれぞれ、一方が平板状のＩブ
   ロック、他方がこのＩブロック側が開放された磁気ギャ
   ップ深さ規制溝を有する断面略Ｃ字状のＣブロックであ
   り、接合ブロックはこの両ハーフコアブロックのＩブロ
   ックどうしを接合して形成されている複合型磁気ヘッド
   の製造方法。