JPS6260110A

JPS6260110A - 複合型磁気ヘツドおよびその製造方法

Info

Publication number: JPS6260110A
Application number: JP20081785A
Authority: JP
Inventors: Fumitoshi Toyoshima; 豊島　史俊
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1985-09-11
Filing date: 1985-09-11
Publication date: 1987-03-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「技術分野」本発明は、高密度記録および再生ができる複合型磁気ヘ
ッドおよびその製造方法に関する。

「従来技術およびその問題点」磁気ディスクのような円板状の磁気記録媒体の円周方向
に沿って記録トラ−２りを形成する記録方式において、
記録密度を高めるためにトラック間隔を狭くしていくと
、記録時には、隣接する記録トラックが重なるクロスフ
ィード、再生面には、隣接する記録トラックからのクロ
ストークと呼ばれる漏洩磁束が生じ易くなる。

このクロストークの問題点を解決するために従来、第３
図、第４図に示すような複合型磁気ヘットが提案され−
ている。この複合型磁気ヘッドは、記録再生ギャップ１
０によって記録された幅Ｔｗの記録トラ−２りの外側を
、一対の消去ギャップ２０．２０が走査することによっ
て、記録トラックＴｗの両側に、はぼ無信号状態のガー
トバンドＴｅを形成するという基本機部を持つ、このよ
うに記録トラックＴｗの両側にガートバンドＴｅを形°
成することにより、トラック間隔を狭くしても、隣接す
るトラック間のクロスフィードやクロストークが生じる
ことがなくなる。

この従来の複合型磁気ギャップは、記録再生側磁気コア
１１と、消去側磁気コア２１を、両者の間に介在させた
セラミックス、ガラス等の非磁性体層２９を介して結合
してなっている。記録再生側磁気コア１１と消去側磁気
コア２１はそれぞれ、１字状のハーフコア１２．２２と
、Ｃ字状のハーフコア１３．２３を結合して構成されて
おり１両者の間の空隙がそれぞれ上記記録再生ギャップ
１０と消去ギャップ２０を形成する。この記録再生ギャ
ップ１０と消去ギャップ２０内には、例えば高融点ガラ
ス等の非磁性材料１４゜２４が介在している。

記録再生ギャップ１０の幅方向の両側には、ハーフコア
１２と１３間に跨がる切欠溝１５．１５が形成ぎれてい
る。この切欠溝１５．１５は−に記トラック幅Ｔｗを規
制するもので、その内部には、非磁性材料（一般にガラ
ス）１６が充填されている。

また消去ギヤー、プ２０の幅方向の中央部には、ハーフ
コア２２と２３間に跨がる幅Ｅｗの切欠溝２５が形成さ
れている。この切欠ｔｒ１！　２５は−Ｆ記消去トラッ
ク＠Ｔｅを規制するもので、その内部には、同様に非磁
性材料２６が充填されている。切欠溝２５の幅Ｅｗは、
記録トラ−２り幅Ｔｗとほぼ同じか、これより小さく設
定される。またこの切欠溝２５のトラ−７り方向の長さ
Ｇｌは、確実な消去を可能とするため、通常消去ギャッ
プ２０のギャップ間隔の２０倍以」二に設定されるのが
普通である。

記録再生側磁気コア１１と消去側磁気コア２１のＣ字状
のハーフコア１３と２３には、それぞれコイル１７．２
７が巻かれている。

ところがこの従来の複合型磁気へ一２ドは、まず製造工
程が複雑で、加工コストが高く、さらに加工精度を高め
ることが困難であった。すなわちその製造工程をみると
、記録再生側磁気コア１１のハーフコア１２と１３、お
よび消去側磁気コア２１のハーフコア２２と２３は、そ
れぞれ第３図に鎖線で示すように、ブロック状に形成さ
れ、これを後に切断して形成される。ところがハーフコ
ア１２および１３と、ハーフコア２２および２３にそれ
ぞれ形成される切欠ｙｔ１５と切欠溝２５は、両溝が貫
通溝であるため、それぞれハーフコア１２と１３、およ
びハーフコア２２と２３の接合前に形成し、その後、両
者を接合するという形をとらざるを得なり、しかしこの
−ように切欠溝１５、切欠溝２５を形成した後、ハーフ
コア１２と１３、およびハーフコア２２と２３を接合す
ると、接合時に溝位置が狂うおそれがある。この溝位置
合わせに精度が出ないと、高密度記録ができないのはＩ
Ｊらかであり、またこの溝位置合わせは、作業性を悪化
させ、加工工程を複雑にして、歩留りを悪くし、コスト
を高くする。

また回転する記録奴体に対する記録密度を高めるために
は、記録再生ギャップ１０と消去ギャップ２０の間隔文
を可及的に小さくすることが望ましいが、従ｔａａでは
ハーフコア１２）ハーフコア２２に貫通した切欠溝１５
．１６を形成する必要上、これらに一定値以上の厚さを
必要とし、したがってこの間隔文を小さくすることが困
難であった。

「発明の目的」末完ＩＪＩは、従来の複合型磁気ヘッドについての以上
の問８意識に基づき、加工精度、位置合わせ精度に頼る
ことなく、高精度の複合型磁気へ一２ドが得られる磁気
ヘッド構造およびその製造方法を提案し、高性能であっ
てしかも安価な磁気ヘッドを得ることを目的とする。ま
た本発明は、磁気記録媒体との摺接面に露出する非磁性
材料の占める面積を小さくできる、信頼性の高い磁気ヘ
ッドを４’＃ることを目的とする。

「発明の概要１本発明の複合型磁気ヘッドは、記録再生側磁気コアおよ
び消去側磁気コアにそれぞれ磁気ギャップ規制切欠溝を
別々に形成することが不可欠であるという常識を再検討
した結果なされたもので、磁気ヘッドをセンタコアとこ
のセンタコアの両側に接合されるサイドコアとから構成
して、これらのコアの接合面をそれぞれ記録再生ギャッ
プおよび消去ギャップになるべき磁気ギャップとなし、
かつサイドコアには切欠溝を形成することなく。

センタコアに、磁気ギャップに対し傾斜し、サイドコア
の両接合面に達する傾斜溝であって、記録再生ギャップ
の一端部と、一対の消去ギャップの内端部を規制する傾
斜溝を形成したことを特徴としている。

また本発明方法は、まず両側面をサイドコアブロックと
の接合面とするセンタコアブロックを形成し、次にこの
センタコアブロックに、そのサイドコアブロックとの接
合面に対し傾斜させて、所定間隔で傾斜溝を形成してか
ら、その両側面にサイドコアブロックを接合して、接合
面をそれぞれ記録再生ギャップおよび消去ギャップにな
るべき磁気ギャップとし、次にこの接合ブロックを磁気
ギャップに対し直角に一定間隔で切断して、一の記録再
生ギャップと一対の消去ギャップを有する磁気コアチッ
プを形成するものである。傾斜溝の傾斜角度と、センタ
コアブロックとサイドコアブロックの接合面にそれぞれ
形成される磁気ギャップ間の距離は、一の磁気コアチッ
プ内の連続した傾斜溝が、記録再生ギャップの一端部と
、一対の消去ギャップの内端部を規制するように定めら
れる。またセンタコアブロックの傾斜溝内には、サイド
コアの接合前または後に、非磁性材料が充填される。

「発明の実施例」以下図示実施例について本発明を説明する。第２図（ａ
）ないしくｇ）は、本発明による製造方法の工程図であ
る。センタコアブロック３０は、平板状のＩブロック３
１．３１の間に、ガラス、セラミックス、非磁性フェラ
イト等の非磁性材料からなるスペーサ３２を決着して一
体化して構成される。このスペーサ３２は、記録再生側
と消去側の磁気回路を遮断する目的を持つが、省略する
ことも可能である。このセンタコアブロック３０の両側
面は、サイドコアブロック４０との接合前３３．３４で
ある。

次にこのセンタコアブロック３０の表面（磁気記録媒体
どのＩ′ｌＩＪ接面）には、接合面３３．３４に対し傾
斜し、該接合面３３，３４に達する傾斜溝３５が所定間
隔で平行に形成される（同Ｗ　（Ｃ＞＞。

この傾斜溝３５の接合面３３および３４と直交する方向
に対する傾斜角度０（同図（ｇ））は、接合面３３およ
び３４の間隔文を勘案し、ブロック３０を接合面３３．
３４に対し直角に所定間隔で切断したとき、その切断チ
ップの幅方向一の中央部に一つの接合面３３が臨み、端
部に一対の接合面３４が臨むように定める。ＪＬ体的に
は、５°〜３０度の範囲で設定すると良い結果が得られ
る。

このようにして傾斜溝３５を所定間隔で形成したセンタ
コアブロック３０には、次にその傾斜溝３５内に低融点
ガラス、セラミックス等の非磁性材料３６が充填される
（同図（ｄ））、この非磁性材料３６は、例えば溶融軟
化、プラズマ溶射等によって傾斜３１１３５に充填する
もので、充填後、センタコアブロック３０の接合面３３
．３４が平滑に研磨される。

非磁性材料３６の充填作業が終了したセンタコアブロッ
ク３０の接合面３３．３４には次に、巻線溝４１を有す
る断面略Ｃ字状のサイドコアブロック４０がそれぞれ接
合され、接合ブロック５０が構成される（同図（ｅ）、
（ｆ））、この両接合面には、高融点ガラス、５ｉ０２
のような非磁性材料からなる接着層が蒸着やスパッタリ
ングにより形成され、この両接合面がそれぞれ、記録再
生ギャップおよび消去ギャップとなるべＳ磁気ギャップ
３７．３８を構成する。センタコアブロック３０のＩブ
ロック３１およびサイドコアブロック４０は、例えば単
結晶フェライト、Ｍｎ−Ｚｎｎ系フシイ）　、Ｆｅ−Ａ
ｌ−９ｉ系合金等の磁性材料から構成される。

上記巻線ＩＩＹｒ４１は、この磁気ギャップ３７．３８
の磁気ギャップ深さｄ（第１図（ａ））を規制する役割
を持つ、上記傾斜溝３５の深さＤ（第２図（ｄ））は、
この磁気ギャップ深さｄより深くなっていて、磁気ギャ
ップ３７．３８の近傍で磁気回路が形成されるのを防い
でいる。また巻線溝４１のＬ部には、ガラス、接着剤、
合成樹脂等の接合材ネ１３９を充填し、センタコアブロ
ック３０とサイドコアブロック４０の接合強度を高める
ことが望ましい。

接合ブロック５０の表面（磁気記録媒体との摺接面）は
、その後研磨されて次の切断工程に移り、ｗＷの磁気コ
アチップ６０が切り出される。

この切断工程は、接合ブロック５０の下方の不要部分を
切断！ａＢ−Ｂ″（第２図（ｆ））で切断する工程と、
磁気ギャップ３７．３８に直角に切断線Ａ−Ａ　’（同
（ｇ））で切断する工程とを含む、切断線Ａ−Ａ’で切
断する際には、切断代をＳとして、幅Ｗの磁気コアチッ
プ６０内の中央に磁気ギャップ１７を位こさせ、この磁
気ギャップ３７とは直角方向に位置を異ならせて、その
両端部に一対の磁気ギャップ３８を位置させる。前述の
ように、このためには磁気ギャップ３７．３８の間隔文
と、傾斜溝３５の傾斜角θを適当に定める必要がある。

切断時の平面図を示す第２図（ｇ）では、切断除去され
る部分を鎖線で、切り出される磁気コアチップ６０部分
を実線で描いている。

第１図（ａ）はこのようにして切り出された磁気コアチ
ップ６０を示す、この図で１よ、磁気ギャップ３７を記
録再生ギャップ４４とし、磁気ギャップ３８を消去ギャ
ップ４５として示している。またセンタコアを符号３Ｏ
Ａ、サイドコアを符号４ＯＡで示している。そして本発
明で特に重要なことは、第１図および第２図に明らかな
ように、磁気コアチップ６０の中央に位置する連続した
傾斜溝３５が、記録再生ギャップ４４の一方の端部を規
制すると同時に、一対の消去ギャップ４５の内端部を規
制している点であり、このことによって、製造が極めて
簡単になる。また磁気記録媒体との摺接面に露出する非
磁性材料３６は、センタコアブロック３０部分だけに存
在し、サイドコアブロック４０．４０には全く存在しな
いため、非磁性材料３６と他の部分の摩擦係数の差によ
る偏摩耗が生じにくい、よって耐久性、信頼性の高い複
合型磁気ヘッドが得られる。

磁気コアチップ６０には、第１図（ａ）に示すように、
そのコイル支柱４６．４７に、記録再生コイル４８と消
去コイル４９を巻き、さらに、記録再生ギャップ４４と
消去ギャップ４５の反対側の端部の側面または背面にバ
ックパー５９を接合して完成される。バックパー５９は
、記録再生側と消去側の磁気回路をそれぞれ閉じるもの
である。

第１図（Ｃ）は、この磁気コアチップ６０の両側にスラ
イダ６１．６１を接合した状態を示している。

また第１図（ｂ）は、磁気コアチップ６０の表面の幅方
向の両側に、切欠段部６２を形成した実施例で、この切
欠段部６２に接合剤゛を充填してスライダ６１．６１に
接合すると、接合強度を高めることができる。

なお複合型磁気ヘッドでは、磁気記録媒体が円板状で、
記録再生ギャップ４４と消去ギャップ４５の間に距Ｋｌ
が存在するため、記録トラックＴｗの外側に正しくガー
トバンド↑ｅを形成するためには、第５図に誇張して示
すように、消去ギャップ４５を記録再生ギャップ４４に
対してオフセットさせることが望ましい、すなわち消去
ギャップ４５を、その延長方向に距離ＯＬだけオフセッ
トさせれば、円弧状の記録トラックＴｗの外側に正しく
ガートバンドＴｅを形成することができる０本発明によ
ると、このオフセットタイプの複合型磁気ヘッドを、傾
斜溝３５の傾斜角度０の設定だけで簡単に得ることがで
きる。

なお、第１図の磁気コアチップ６０において、記録再生
ギャップ４４の他方の端部の規制を傾斜溝３５以外の切
欠溝によって形成しても、本発明磁気ヘッドの基本的な
効果は失われない。

「発明の効果」以上のように本発明の複合型磁気ヘッドは、センタコア
だけに形成した傾斜溝によって、記録再生ギヤー、プの
１一端部と、一対の消去ギャップの内端部を規制するよ
うにしたので、両磁気ギャップの端部を個別の切欠溝で
規制していた従来のこの種磁気ヘッドに比し、製造が容
易になる。すなわち記録再生ギャップを有する磁気コア
ブロックと、消去ギャップを有する磁気コアブロックを
接合する際の位置合わせが不要であり、位置合わせ精度
や加工精度に頼ることなく、構造上、高精度の磁気ヘッ
ドを得ることができる。傾斜溝の角度の設定によってオ
フセットタイプの複合型磁気ヘッドも容易に得られる。

また溝加工の回数、およびコアの接合回数も減少する。

そしてセンタコアの両側面に接合するサイドコアには、
切欠溝が形成されないため、磁気記録媒体との摺接面に
露出する切欠溝、つまりこれに充填される非磁性材料の
面積が小さくなる。したがって非磁性材料と磁気コアと
の摩擦係数の差による偏摩耗が生じにくく、耐久性、信
頼性が増す、また傾斜溝は、センタコアの表面だけに形
成するので、この傾斜溝が磁気コアの強度に影響を与え
ることは少なく、よって、記録再生ギャップと消去ギャ
ップの間隔を狭め、記Ｂ密度を高めることが可箋となる
。また本発明方法によれば、センタコアブロックに一定
間隔で傾斜溝を形成してからサイドコアを接合し、次に
この接合ブロックを所定間隔で切断するという、単純な
一定の作業により、上記複合型磁気ヘッドを簡単に歩留
りよく製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）　、　（ｂ）は本発明による複合型磁気ヘ
ッドの実施例を示す完成状態の斜視図、同（Ｃ）はスラ
イダを接合した状態の斜視図、第２図（ａ）ないしくｆ
）は、本発明による複合型磁気ヘッドの製造１程を示す
斜視図、同（ｇ）は平面図、第３図は従来の複合型磁気
ヘッドの平面図、第４図は回正面図、第５図は記録再生
ギャップに対する消去ギャップのオフセットを説明する
ための平面図である。３０・・・センタコアブロック、３ＯＡ・・・センタコ
ア、３１・・・Ｉブロック、３２・・・スペーサ、３３
．３４・・・接合面、３５・・・傾斜溝、３６・・・非
磁性材料、３７．３８・・・Ｆｍ気ギャップ、４ｏ・・
・サイドコアブロック、４０Ａ・・・サイドコア、４１
・・・巻線溝、４４・・・記録再生ギャップ、４５・・
・消去ギャップ、５０・・・接合ブロック、６０・・・
磁気コアチップ、６１・・・スライダ、６２・・・切欠
段部。特許出願人　　アルプス電気株式会社同代理人　　　　三　浦　邦　夫同　　　　　　　　　松　　井　　　　茂第２図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）記録再生ギャップと、この記録再生ギャップと直
角な方向に一定距離離れた位置において、この記録再生
ギャップの両側に位置する一対の消去ギャップとを有す
る複合型磁気ヘッドであって、上記記録再生ギャップの
両端部と消去ギャップの内端部は、磁気コアに形成した
切欠溝によって規制されている磁気ヘッドにおいて、該
磁気ヘッドをセンタコアとこのセンタコアの両側に接合
されるサイドコアとから構成して、これらのコアの接合
面をそれぞれ記録再生ギャップおよび消去ギャップにな
るべき磁気ギャップとなし、かつ上記サイドコアには切
欠溝を形成することなく、センタコアに、上記磁気ギャ
ップに対し傾斜し、サイドコアの両接合面に達する傾斜
溝を形成し、この傾斜溝により、記録再生ギャップの一
端部と、一対の消去ギャップの内端部を規制したことを
特徴とする複合型磁気ヘッド。
（２）特許請求の範囲第１項において、記録再生ギャッ
プの他端部は、他の傾斜溝によって規制されている複合
型磁気ヘッド。
（３）両側面をサイドコアブロックとの接合面とするセ
ンタコアブロックを形成する第一工程と；このセンタコ
アブロックに対し、その両側面に対し傾斜した傾斜溝を
所定の間隔で形成する第二工程と；このセンタコアの両
側面にそれぞれサイドコアブロックを接合して、接合面
をそれぞれ記録再生ギャップおよび消去ギャップになる
べき磁気ギャップとする第三工程と；上記センタコアブ
ロックに対するサイドコアブロックの接合前または後に
おいて、上記傾斜溝内に非磁性材料を充填する第四工程
と；センタコアブロックとサイドコアブロックの接合ブ
ロックを該磁気ギャップに対し直角に一定間隔で切断し
て、一の記録再生ギャップと一対の消去ギャップを有す
る磁気コアチップを形成する第四工程とを含み、上記傾
斜溝の傾斜角度と、センタコアブロックとサイドコアブ
ロックの接合面にそれぞれ形成される磁気ギャップ間の
距離は、一の磁気コアチップ内の連続した傾斜溝が、記
録再生ギャップの一端部と、一対の消去ギャップの内端
部を規制するように定められている複合型磁気ヘッドの
製造方法。