JPS6256893B2 - - Google Patents

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JPS6256893B2
JPS6256893B2 JP56193907A JP19390781A JPS6256893B2 JP S6256893 B2 JPS6256893 B2 JP S6256893B2 JP 56193907 A JP56193907 A JP 56193907A JP 19390781 A JP19390781 A JP 19390781A JP S6256893 B2 JPS6256893 B2 JP S6256893B2
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JP
Japan
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oligomer
polymer
temperature
minutes
polymerization
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JP56193907A
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JPS5893720A (ja
Inventor
Katsuya Hashimoto
Yutaka Tsumori
Masami Tani
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5893720A publication Critical patent/JPS5893720A/ja
Publication of JPS6256893B2 publication Critical patent/JPS6256893B2/ja
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  • Artificial Filaments (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はテレフタル酸(以下TAと称す)を主
原料とするいわゆる直重法において、共重合させ
るためにエステル交換反応を要する改質原料を用
いて改質ポリエステルを製造する方法に関するも
のである。 より詳しくは、TAとエチレングリコール(以
下EGと称す)を出発原料とする直重法におい
て、共重合させるためにエステル交換反応を必要
とする改質剤を用いて改質ポリエステルを製造す
るに際し、TAとEGのエステル化反応によつて得
たアルコール性の末端ヒドロキシル基(以下末端
OH基と称す)濃度が3000μeq/g未満のオリゴ
マーにEGを加えて190〜250℃の温度で解重合
し、アルコール性の末端OH基濃度が3000〜9000
μeq/gのオリゴマーを得た後該オリゴマーに
改質原料を添加し、更に190〜250℃の温度で、常
圧下で10〜100分間撹拌した後真空下で重縮合す
ることを特徴とする改質ポリエステルの製造方法
に関するものである。 ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレー
トは、力学的性能にすぐれているために工業的に
大量に生産され、繊維、フイルム、その他の用途
に広く使用されている。しかし、例えば衣料用繊
維として用いる場合には、難染性である等の欠点
を有し、かかる欠点を改良するために、例えば特
公昭34−10497号に見られる様に、金属スルホネ
ート基を有するジメチルイソフタル酸等をポリエ
ステル中に共重合して塩基性染料に可染にする方
法等カルボン酸成分、無機酸成分等を共重合させ
ることによるポリマー改質が種々なされてきた。 これら、ポリマー改質に用いる改質原料は、ア
ルキルエステルまたはカルボン酸あるいは無機酸
の低級アルキルエステルあるいは芳香族エステル
等、共重合させるためにはエステル交換反応を行
なわしめなければならないものが主である。従来
ポリエチレンテレフタレートを主とするポリエス
テルは主原料としてジメチルテレフタレートを用
いる方法(以下DMT法と称す)によつて製造さ
れてきており、エステル交換反応工程を有する
DMT法に対し、これらの改質原料は適したもの
である。 しかし、近年高純度テレフタル酸の製造が可能
になり、ポリエチレンテレフタレートを主とする
ポリエステルの製法は、主原料にテレフタル酸を
用いる方法(以下直重法と称す)に転換されてき
ている。これに従い、カルボン酸や無機酸の低級
アルキルエステル等を改質原料とした改質ポリエ
ステルの製法も、DMT法から直重法へ転換する
必要が生じている。エステル化反応を主反応とす
る直重法では、対応するカルボン酸や無機酸、あ
るいはこれらのビス−β−ヒドロキシエチルエス
テルを改質原料として用いるのが普通である。し
かし、5−金属スルホイソフタル酸のジメチルエ
ステル(以下DMISと称す)やトリメチルホスフ
エートの様に、カルボン酸や無機酸の低級アルキ
ルエステルは高純度のものを安価に得られるが、
これに対応するカルボン酸、例えば5−金属スル
ホイソフタル酸の様に精製が難しく高純度のもの
が得られなかつたり、あるいはリン酸の様に高純
度のものが得られても、ポリエステル製造工程中
でポリマー中のエーテル結合の生成を多くした
り、ポリマーの色調を悪くする等の好ましくない
副反応をおこしたりして、工業的に改質原料とし
て用いることが非常に困難なものが多い。 また、カルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチ
ル)エステルを改質原料とする場合の代表例とし
て、5−金属スルホイソフタル酸のビス(β−ヒ
ドロキシエチル)エステル(以下DEISと称す)
を用いて塩基性染料可染ポリエステルを製造する
方法(特開昭52−47098号、特公昭54−85298号、
特公昭55−1932号)が挙げられるが、DEISは原
料コストが高く、更にDEISは直重合オリゴマー
に溶解しにくかつたり自己重合性があるために、
重合反応工程中にポリマーと相溶性のないDEIS
の自己重合物を生成する等、操業上大きな問題を
持つている。 この様な状況から、直重法においてもエステル
交換反応を要し、DMT法で改質原料として用い
られているカルボン酸や無機酸の低級アルキルエ
ステルあるいは芳香族エステルを改質原料として
用いて改質ポリエステルを製造する方法を確立す
る必要がある。しかしエステル交換反応を要する
改質原料をTAとEGのエステル化反応の初期に添
加すると、エステル交換反応は充分に進行する
が、例えばDMISやリン酸、亜リン酸、ホスホン
酸あるいはホスフイン酸の低級アルキルエステル
あるいは部分低級アルキルエステルの様に、強酸
性の酸あるいはこの塩あるいは強酸性の酸のエス
テル等は、ポリマー中のエーテル結合の生成量が
多くなり好ましくない。又、TAのエステル化率
が80%〜98.5%でかつEG/TAモル比が比較的低
い時点で改質原料を加えた場合には、エステル交
換反応に長時間を要したり、あるいは充分にエス
テル交換反応しないために、未反応の低級アルコ
キシ基等が末端停止剤として働き、重合性が極端
に低下し、目標の重合度のポリマーが得られなか
つたりする。 本発明者らはこの点に関し鋭意検討した結果、
TAとEGのエステル化反応に依つて得られたアル
コール性の末端のOH基濃度が低い直重法オリゴ
マーにEGを加えて比較的低温で解重合してアル
コール性の末端OH基濃度の高いオリゴマーと
し、これにエステル交換反応を要する改質原料を
加えて比較的低温でかつ常圧で撹拌すれば、エス
テル交換反応が充分に進行して良好な重合性を保
つことができ、又、例えばDMISの様な改質原料
の場合でもポリマー中のエーテル結合の生成量を
低く抑えられることを見出して本発明に到達した
ものである。 即ち本発明とは、テレフタル酸を主原料とする
直重法で、エステル交換反応を要する改質原料を
用いて繰り返し単位の少なくとも80%以上がポリ
エチレンテレフタレートより成る改質ポリエステ
ルを製造するに際し、テレフタル酸とエチレング
リコールのエステル化反応によつて得られたアル
コール性の末端OH基濃度が3000μeq/g未満の
直重法オリゴマーにエチレングリコールを加え、
190〜250℃の温度で解重合してアルコール性の末
端OH基濃度が3000〜9000μeq/gのオリゴマー
とし、これにエステル交換反応を要する改質原料
を加え常圧下190〜250℃の温度で10〜100分間撹
拌した後、重合することを特徴とする改質ポリエ
ステルの製造方法である。 本発明で言うアルコール性の末端OH基濃度と
は次式で求められる値を言う。 〔OH〕=2×10/MW−〔COOH〕 〔但し、式中〔OH〕はアルコール性の末端OH基
濃度(単位μeq/g)を、〔COOH〕はオリゴマ
ーのカルボキシル基濃度(単位μeq/g)を、
MWはオリゴマーの平均分子量を表わす。〕 アルコール性の末端OH基濃度が3000〜9000μ
eq/gのオリゴマーを得るには、TAとEGをエ
ステル化して一旦アルコール性の末端OH基濃度
が3000μeq/g未満のオリゴマーを得て、これ
にEGを加え190〜250℃、好ましくは200〜240℃
の温度で解重合する必要がある。解重合時の温度
が190℃未満では、オリゴマーが部分的にあるい
は全体的に固化し好ましくない。又250℃を越え
るとオリゴマー中のエーテル結合が多くなり、そ
の結果得られたポリマー中のエーテル結合生成量
も多くなるので好ましくない。又解重合を実施せ
ずに、TAとEGのエステル化により直接アルコー
ル性の末端OH基濃度が3000〜9000μeq/gのオ
リゴマーを得ようとすると、エステル化反応を行
なう際のEGとTAのモル比を高くしなければなら
ず、その結果オリゴマー中のエーテル結合が多く
なり、得られたポリマー中のエーテル結合も多く
なるために好ましくない。 エステル交換反応を要する改質原料は、アルコ
ール性の末端OH基濃度が3000〜9000μeq/g、
好ましくは4000〜8500μeq/g、より好ましく
は5000〜8000μeq/gのオリゴマーに添加して
エステル交換反応を行なわしめるが、オリゴマー
のアルコール性の末端OH基濃度が3000μeq/g
未満であると、エステル交換反応に長時間を要し
たり充分にエステル交換反応が進行しないために
重合時間が長くなつて得られたポリマーの色相が
著しく悪くなつたり、あるいは目標の重合度のポ
リマーが得られなかつたりするため好ましくな
い。又、アルコール性の末端OH基濃度が9000μ
eq/gを越えるとエステル交換反応は充分進行
するものの、ポリマー中のエーテル結合の量が増
加して好ましくない。 これらの改質原料はそのまま添加しても良い
し、EG溶液あるいはEGのスラリーとして添加し
ても良い。 改質原料を添加した後、常圧下に撹拌する必要
があるが、この時温度を190〜250℃、好ましくは
200〜240℃とする必要がある。温度が250℃を越
えるとポリマーのエーテル結合の量が増加するた
めに好ましくなく、又190℃未満ではオリゴマー
が部分的に固化して改質原料が局在化したり、あ
るいは全体に固化したりして好ましくない。また
撹拌時間は、改質原料がジメチルイソフタレート
で、添加量が6〜10mol%/TAの時には60〜90
分間が適当であり、又DMISを1.0〜5.0mol%/
TA添加する時は40〜80分間、ジブチルホスフエ
ートを0.5〜2mol%/TA添加する時は15〜45分間
が適当であり、改質原料の種類と添加量に依つて
その最適時間は異るが、一般的には10〜100分が
適当である。改質原料を添加した後、常圧下で
190〜250℃の温度で撹拌することなく、直ちに真
空吸引して重合反応を開始したり、改質原料の種
類及び添加量に依る最適時間より短かい時間の常
圧下、190〜250℃の温度での撹拌を行なつた後重
合反応を開始したりすると、改質原料が充分にエ
ステル交換反応されない状態で重合反応を進める
ことになり、重合途中でポリマーの重合度が上昇
しなくなつて目標の重合度のポリマーが得られな
かつたり、重合完了までに非常に長時間を要して
生産性が下るだけでなく得られたポリマーの色相
が著しく悪化したりするなど不都合な現象が生ず
る。又、最適時間を越えて(一般的には100分を
越える時間)常圧下、190〜250℃の温度で撹拌し
ても、改質原料のエステル交換反応はすでに充分
進行しているので、もはや効果はなく、逆に生産
性が下るので好ましくなく、改質原料を添加した
後、常圧下で190〜250℃の温度で改質原料の種類
と添加量によつてその最適時間は異るものの一般
的には10〜100分間撹拌することが非常に重要で
ある。 更に本発明において、改質剤の添加と同時にあ
るいは添加の前後にアルカリ金属化合物を添加す
ればエーテル結合の生成がより効果的に抑制さ
れ、高品質の改質ポリエステルが得られる。ここ
でアルカリ金属化合物とは、アルカリ金属自体を
含めてアルカリ金属の水酸化物、アルコキサイ
ド、特に炭素数5以下のアルコキサイド、脂肪族
カルボン酸塩、特に炭素数4以下の一価又は二価
の脂肪族カルボン酸塩、芳香族カルボン酸塩、無
機弱酸塩、特に炭酸塩、重炭酸塩などであり、そ
の添加量はTAに対し100〜5000ppm、好ましく
は120〜2000ppmの範囲が良い。 本発明で用いられる改質原料としては、フタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、5
−金属スルホイソフタル酸、ジフエニルジカルボ
ン酸、アジピン酸、コハク酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸等のジカルボン酸の低級アルキルエス
テルあるいは芳香族エステル、p−オキシ安息香
酸、p−β−オキシエトキシ安息香酸等のオキシ
カルボン酸の低級アルキルエステルあるいは芳香
族エステル、ホスフイン酸、ホスホン酸の低級ア
ルキルエステルあるいは芳香族エステル、リン
酸、亜リン酸、ホウ酸等の無機酸の低級アルキル
エステル、芳香族エステルあるいは部分低級アル
キルエステル、部分芳香族エステル等のエステル
交換反応を要するものであり、これらを1種ある
いは2種以上同時に用いて改質を行なう場合でも
よい。 又、1・4−ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、シクロヘキサンジメタノール等のジオ
ール類、ペンタエリスリトール等の多価アルコー
ル類を同時に含んでいても良い。 更にまた、艶消し剤として用いられる二酸化チ
タンをはじめとする顔料や、耐熱剤、螢光増白
剤、その他ポリエステルの製造に際し通常用いら
れる各種の添加剤を任意の段階で添加しても良
い。 常圧下での撹拌が完了した後は真空下で重縮合
させるが、10〜120分で常圧から1mmHg以下の高
真空下にすると同時に270〜290℃まで昇温し、目
的の重合度のポリマーとなるまで高真空下で重縮
合するのが一般的である。 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例中〔η〕はポリエステルをフエノールと
テトラクロルエタンの等重量混合液に溶解し、30
℃で測定した極限粘度(単位はdl/g)を表わす
値である。又、紡糸原糸の黄色度はその数値が小
さくなる程繊維の日度が良く商品価値が高いとさ
れ、逆にその数値が大きくなれば繊維の黄色味が
増加することを示す尺度である。 実施例 1 TAとEGからなり、EG/TAモル比1.20、アル
コール性の末端OH基濃度2100μeq/gで、三酸
化アンチモンを400ppm含有する直重法のオリゴ
マー18Kgを反応器に240℃で貯留し、TA51.9Kgと
EG23.3Kgと三酸化アンチモン0.024Kgからなるス
ラリーを一定速度で連続的に3時間かけて供給し
た。スラリー供給中は温度230〜240℃、圧力2.0
Kg/cm2・Gにコントロールして反応させながら留
出する水は精留塔を通じて連続的に留去した。ス
ラリー供給完了後は温度を250〜260℃、圧力を
2.0Kg/cm2・Gにコントロールしながら反応を完
結させ、EG/TAモル比1.20、アルコール性の末
端OH基濃度2100μeq/gのオリゴマーを得た。 次にこのオリゴマーの75%を重合缶に移し、こ
れにEG11.6Kgを添加して230℃で30分間解重合
し、アルコール性の末端OH基濃度6000μeq/g
のオリゴマーを得た。このオリゴマーにジメチル
イソフタレート4.85Kgを加え、230℃で80分間常
圧下で撹拌した後、真空下で(反応圧力を40分間
で760mmHg abから1mmHg ab以下にすると共に
併行して反応温度を230℃より280℃まで40分間昇
温し)3時間10分重縮合せしめた後、重合缶下部
よりポリマーをとり出しチツプとした。得られた
ポリマーの〔η〕は0.650dl/g、ジエチレング
リコール(以下DEGと称す)含有量は2.0mol
%/TAであつた。更に得られたチツプを紡糸機
で10drの紡糸原糸とした。得られた紡糸原糸の黄
色度は6.7であつた。 比較例 1 TAとEGからなりEG/TAモル比1.55、アルコ
ール性の末端OH基濃度4900μeq/gで、三酸化
アンチモンを400ppm含んだ直重法オリゴマー18
Kgを反応器に240℃で貯留し、TA51.9KgとG30.0
Kgと三酸化アンチモン0.024Kgからなるスラリー
を一定速度で連続的に3時間かけて供給した。ス
ラリー供給中は温度230〜240℃、圧力1.5Kg/
cm2・Gにコントロールして反応させながら留出す
る水は精留塔を通じて連続的に留去した。スラリ
ー供給完了後は、温度を250〜260℃、圧力を1.5
Kg/cm2・Gにコントロールしながら反応を完結さ
せ、EG/TAモル比1.55、アルコール性の末端
OH基濃度4900μeq/gのオリゴマーを得た。こ
のオリゴマーの75%を重合缶に移し、これにジメ
チルイソフタレート4.85Kgを加え、230℃で80分
間常圧で撹拌した後、真空下で(反応圧力を40分
間で760mmHg abから1mmHg ab以下にすると共
に、併行して反応温度を40分間で230℃から280℃
まで昇温して)3時間20分重縮合せしめた後重合
缶下部よりポリマーを取り出しチツプとした。得
られたポリマーの〔η〕は0.645dl/g、DEG含
有量は3.0mol%/TAであつた。更にこのチツプ
を紡糸機で10drの紡糸原糸とした。得られた紡糸
原糸の黄色度は7.0であつた。 比較例 2 TAとEGのエステル化反応によつて得られたオ
リゴマーにEGを添加して解重合し、アルコール
性の末端OH基濃度6000μeq/gのオリゴマーを
得るまでは実施例1と全く同じにした後ジメチル
イソフタレート4.85Kgを添加し、常圧下で撹拌す
ることなしに直ちに真空下で(反応圧力を40分間
で760mmHg abから1mmHg ab以下にすると共
に、併行して反応温度を230℃から280℃まで昇温
して)重縮合を行なつた。重縮合開始後2時間経
過した頃よりポリマーの重合度上昇が遅くなり、
重縮合開始後6時間経過後にポリマーの重合度上
昇が停止した。このため、この時点で重縮合を中
止し、重合缶下部よりポリマーを取り出しチツプ
とした。得られたポリマーの〔η〕は0.553dl/
g、DEG含有量2.1mol%であつた。このチツプ
を紡糸機を用いて10drの紡糸原糸とした。得られ
た紡糸原糸の黄色度は25であつた。改質原料を添
加した後常圧下で撹拌することを省略すると重合
性が悪く、目標〔η〕のポリマーが得られなかつ
たばかりでなく、紡糸原料の黄色度も非常に悪く
なることがわかる。 実施例2〜4、比較例3〜6 実施例1において、重合缶に移したオリゴマー
に加えるEGの量を変え解重合して得られた、改
質原料であるジメチルイソフタレートを添加する
直前のオリゴマーのアルコール性の末端OH基濃
度を2100〜10500μeq/gに変える以外は同じ条
件で、ポリマーの〔η〕が0.65dl/gとなるまで
重縮合した後ポリマーを重合缶下部より取り出し
チツプとした。このチツプを紡糸機で10drの紡糸
原糸とした。その結果を前記実施例1のデータと
共に表1に示す。表1に示されるように、改質原
料を添加する直前のオリゴマーのアルコール性の
末端OH基濃度が3000μeq/g未満では重合性が
不良で、重縮合途中でポリマーの重合度の上昇が
停止したり、重縮合時間が長くなりその結果ポリ
マーが着色して紡糸原糸の黄色度が悪化したりす
る。またアルコール性の末端OH基濃度が9000μ
eq/gを越えると、重合性は良いがポリマー中
のDEG含有量が増加することがわかる。
【表】
【表】 実施例5〜8、比較例7〜10 オリゴマーを重合缶に移すまでは実施例1と全
く同じにし、重合缶に移したオリゴマーに加える
EGの量をかえ解重合温度は225℃と一定で解重合
し、アルコール性の末端OH基濃度2100〜10500
μeq/gのオリゴマーを得て、このオリゴマー
にDMIS1.85Kg、酢酸ナトリウムの100g/EG
液0.6を加え、230℃で60分間常圧で撹拌した後
真空下で(反応圧力を40分間で760mmHg abから
1mmHg ab以下にすると共に、併行して反応温度
を40分間で230℃から280℃まで昇温して)ポリマ
ーの〔η〕が0.55dl/gに達するまで重縮合した
後重合缶下部よりポリマーを取り出しチツプとし
た。このチツプを紡糸機を用いて10drの紡糸原糸
とした。結果は表2に示す通りであり、改質原料
であるDMISを添加する直前のオリゴマーのアル
コール性の末端OH基濃度が3000μeq/g未満で
は、重合性が悪く、重合時間が長くなり、その結
果紡糸原糸の黄色度が不良となつたり、重縮合途
中で〔η〕の上昇が停止したりすること、またア
ルコール性の末端OH基濃度が9000μeq/gを越
えると、重合性は良いがポリマー中のDEG含有
量が増加することがわかる。
【表】 実施例9〜12、比較例11〜14 オリゴマーを重合缶に移すまでは実施例1と全
く同じにして添加するEGの量を変えて230℃で30
分間常圧下で解重合し、アルコール性の末端OH
基濃度が2100〜10500μeq/gのオリゴマーを得
て、このオリゴマーにジブチルホスフエート0.72
Kgを加えて、230℃で30分間常圧下で撹拌した後
真空下で(反応圧力を40分間で760mmHg abから
1mmHg ab以下にすると共に、併行して反応温度
を40分間で230℃から280℃まで昇温して)〔η〕
が0.61dl/gに達するまで重縮合をした後重合缶
の下部よりポリマーを取り出してチツプにした。
このチツプは紡糸機で10drの紡糸原糸とした。結
果は表3に示す通りであり、改質原料であるジブ
チルホスフエートを添加する直前のオリゴマーの
アルコール性末端OH基濃度が3000μeq/g未満
では重合性が悪く、重合時間が長くなり、その結
果紡糸原糸の黄色度が悪くなつたり、重縮合途中
で〔η〕の上昇が停止したりすること、またアル
コール性の末端OH基濃度が9000μeq/gを越え
るとポリマー中のDEG含有量が極端に増加する
ことがわかる。
【表】 実施例13〜15、比較例15〜18 実施例1において、ジメチルイソフタレートを
加えた後の常圧下で撹拌する際の温度を180〜270
℃に変える他は全く同じ方法で重縮合を行なつ
た。結果は表4に示す通りであり、常圧下で撹拌
する際の温度が190℃未満では、オリゴマーが部
分的にあるいは全体が固化するというトラブルが
発生すること、又250℃を越えるとポリマー中の
DEG含有量が増加することがわかる。
【表】
【表】 実施例16〜18、比較例19〜22 実施例1と同じ方法でアルコール性の末端OH
基濃度6000μeq/gのオリゴマーを得て、この
オリゴマーにDMIS1.85Kg、酢酸ナトリウムの100
g/EG溶液0.6を加え、常圧下で温度を180
〜270℃に変えて60分間撹拌後真空下で(反応圧
力を40分間で760mmHg abから1mmHg ab以下に
すると同時に反応温度を280℃まで昇温して)2
時間40分重縮合せしめた。結果は表5に示す通り
で、常圧下で撹拌する際の温度が190℃未満では
オリゴマーが固化するというトラブルが発生する
こと、又250℃を越えるとポリマー中のDEG含有
量が大幅に増加することがわかる。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テレフタル酸を主原料とする直重法におい
    て、エステル交換反応を必要とする改質原料を用
    いてくり返し単位の少なくとも80%以上がポリエ
    チレンテレフタレートからなる改質ポリエステル
    を製造するに際し、テレフタル酸とエチレングリ
    コールのエステル化反応により得たアルコール性
    の末端ヒドロキシル基濃度が3000μeq/g未満
    の直重法オリゴマーにエチレングリコールを添加
    し、190〜250℃の温度で解重合してアルコール性
    の末端ヒドロキシル基濃度が3000〜9000μeq/
    gのオリゴマーを得、しかる後該オリゴマーに改
    質原料を加えて常圧下で190〜250℃の温度で10〜
    100分間撹拌した後真空下で重縮合することを特
    徴とする改質ポリエステルの製造方法。
JP19390781A 1981-12-01 1981-12-01 改質ポリエステルの製造方法 Granted JPS5893720A (ja)

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JP19390781A JPS5893720A (ja) 1981-12-01 1981-12-01 改質ポリエステルの製造方法

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