JPS591735B2 - 改質ポリエステルの製造法 - Google Patents

改質ポリエステルの製造法

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JPS591735B2
JPS591735B2 JP11527574A JP11527574A JPS591735B2 JP S591735 B2 JPS591735 B2 JP S591735B2 JP 11527574 A JP11527574 A JP 11527574A JP 11527574 A JP11527574 A JP 11527574A JP S591735 B2 JPS591735 B2 JP S591735B2
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JP
Japan
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esterification
acid
modified polyester
reaction
rate
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JP11527574A
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JPS5141795A (ja
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潤洋 中川
義文 紺藤
高明 辻
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスルホン酸金属塩を有する繊維形成性改質ポリ
エステルの製造方法に関するものである。
より詳しくは、テレフタール酸とエチレングリコールを
出発原料とし、エステル化反応およびそれに続く重合反
応、即ち、いわゆる直重法を行なつてポリエステルを製
造する方法において、エステル化率が80%以上98.
5%以下の時点で改質剤である金属スルホイソフタール
酸のジアルキルエステル、とくにジメチルエステルを添
加することを特徴とする改質ポリエステルの製造方法に
関するものである。ポリエステルとくにポリエチレンテ
レフタレートは力学的性能がすぐれているため大量に生
産され、繊維、フィルムその他の用途に広く使用されて
いる。
しかし、衣料用繊維としては難染性であり、高温染色を
要し、また分散染料による染色であるため染色物の鮮明
性が劣るなどの欠点を有している。かかる欠点を補なう
ために、金属スルホネート基を有するジメチルイソフタ
レート等を共重合して塩基性染料に可染にする方法(特
公昭34−10497号公報)が知られている。かかる
改質ポリエステルを直重法で製造する場合の改質剤とし
ては、5−金属スルホイソフタール酸またはそのジーβ
−ヒドロキシエチルエステルを用いて製造するのが普通
である。しかし、5−金属スルホイソフタール酸は精製
が難かしく高純度のものを安価に得ることは困難である
。また、5−金属スルホイソフタール酸のジーβ−ヒド
ロキシエチルエステルは、一度5−金属スルホイソフタ
ール酸のジメチルエステルを製造したのちエチレングリ
コールと反応させて作るものであり、原料製造工程が複
雑となり、当然ながら原料コストの大幅アップとなる。
本発明は、かかる従来法を改良し、テレフタール酸とエ
チレングリコールを出発原料とする直重法によりスルホ
ン酸金属塩を有する改質ポリエステルを製造するに際し
て、該改質剤として金属スルホイソフタール酸のジアル
キルエステルを用いてポリマー品質の良好な改質ポリエ
ステルの製造を可能ならしめたものである。
本発明者らは直重法による塩基性染料可采性ポリエステ
ルの製造方法に関して鋭意研究を重ねてきた結果、つぎ
に述べるようなまことに驚くべき事実を見出だしたので
ある。
すなわち、テレフタール酸(以下、TAと略す)とエチ
レングリコ−ル(以下、EGと略す)に金属スルホイソ
フタール酸のジアルキルエステル(以下DAISと略す
)を添加してエステル化反応を行なつてもDAISのエ
ステル交換反応は充分行なわれないが、エステル化率が
80%以上98.5%以下の時点でDAISを添加すれ
はDAISのエステル交換反応がすみやかにおこり、か
つエーテル結合の含有率の少ない良好なポリマーが得ら
れることを見出だしたのである。エステル化率が807
0より小さい場合にはエステル交換反応速度が著しく遅
いのみならず、工ーテル結合の多いポリマーとなり、こ
のためポリマーの耐熱性が低下し、さらに繊維にしたと
きの耐光性を悪化させる原因となる。
8070以上ならば良好な結果が得られるが、98.5
%を越える場合にはTAのエステル化反応およびDAI
Sのエステル交換反応に長時間を有することになり、さ
らに、その後の重合反応速度が低下し好ましくない。
DAISのより好ましい添加時間はエステル化率が90
70以上97%以下の時点である。また、DAIS添加
時の反応系中の結合および非結合のEGとTAのモル比
EG/TAは1.04〜1.5が好ましく、より好まし
くは1.08〜1.4である。
EG/TAのモル比が1.04より小さい場合には、D
AISのエステル交換反応速度が低下し、逆に1.5を
越えるとエーテル結合金有率の多いポリマーとなる。本
発明の方法はバツチ式重合法および連続式重合法いずれ
の方法にも適用されるが、連続式重合法の場合により有
効である。
連続式重合法の場合のエステル化槽は、時間の経過とと
もにピストンフローライタに反応率の異なる反応物が移
動する装置でもよいが)見掛け上ほぼ同一なエステル化
率である時間滞留できる完全混合型のエステル化槽を使
用した場合に本発明の効果が最も有効に発揮される。本
発明において使用される金属スルホイソフタール酸のジ
アルキルエステルDAISとしては、5−ナトリウムス
ルホイソフタール酸ジメチル、5−カリウムスルホイソ
フタール酸ジメチル、5−リチウムスルホイソフタール
酸ジメチル、5−マグネシウムスルホイソフタール酸ジ
メチルなどが好ましい。
なお、本発明において金属スルホイソフタール酸のジア
ルキルエステルDAISを添加する場合に、DAISの
添加と同時にまたはその添加の前後にアルカリ金属化合
物を添加して反応させれば副生するエーテル結合の生成
をより抑制することになり、高品質の改質ポリエステル
が得られるので好ましい。
ここでアルカリ金属化合物とはアルカリ金属自体を含め
て、アルカリ金属の水酸化物、アルコキサイドとくに炭
素数5以下のアルコキサイド、フエノキサイド、脂肪酸
塩とくに炭素数4以下の一価または二価の脂肪族カルボ
ン酸の塩、芳香族カルボン酸の塩、無機弱酸塩とくに炭
酸塩、重炭酸塩、リンの酸の塩、などであり、その添加
量は金属スルホイソフタール酸のジアルキルエステルD
AlSの使用量に対して1〜10重量?好ましくは2〜
7重量70の範囲が好適である。また、本発明の改質ポ
リエステルは、エチレンテレフタレートおよび金属スル
ホネート基を有するエチレンイソフタレート以外の構成
単位を含んでいてもよい。具体的にはイソフタール酸、
ナフタリン−2,6−ジカルボン酸などの芳香族ジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸、p−オキシ安息香酸、p−β−オキシエトキシ安
息香酸などのオキシカルボン酸、シクロヘキサンジカル
ボン酸などの脂環式ジカルボン酸、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族ジオール、
ペンタエリスリトールおよびポリエチレングリコールな
ど、すでに知られている共重合成分を用いることかでき
るOまた、上記共重合成分の他に、通常のエステル交換
触媒重合触媒、リン化合物やアルカリ金属塩などの副反
応防止剤、二酸化チタンなどの艷消剤、着色防止剤およ
び酸化分解防止剤などを含んでいてもよい。
以下実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例 1 バツチ式重合装置でTA(5EGのエステル化率がそれ
ぞれ異る時点で、TAに対して2.5モル?になるよう
に5−カリウムスルホイソフタール酸ジメチルDMIS
を酢酸ソーダ(DMISに対して3重量70)とともに
仕込んだ0エステル化槽の温度は260℃、反応圧力は
1.5シゲージとし、エステル化反応時間はDMISを
添加するまでの時間と添加した後の時間とを併せて20
0分とした。
ただし、扁6は200分でエステル化率9970に到達
しなかつたため、さらにエステル化率が99%になるま
で反応時間を延長し、その後DMISと酢酸ソーダを添
加し、さらに30分間エステル交換反応を行なつた。第
1表にDMIS仕込時のエステル化率とエステル化反応
終了時のDMISのエステル交換反応率を示す。第1表
の結果より明らかなとおり、DMIS仕込時のエステル
化率か低い,461〜3は、DMISの到達エステル交
換反応率が低い。
本発明の/!64および腐5については高いエステル交
換反応率が得られている。./F66はTAのエステル
化に長時間を要したうえ、エステル交換反応時間が30
分であるためDMISのエステル交換反応率も8070
であつた。ついで、A1〜6の反応物に重合触媒として
三酸化アンチモンを300ppm添加したのち、30分
間で温度を280℃、真空度を7TLmH9まであげ、
さらに30分間初期重合を行なつたのち、真空度を0.
5mmH9として120分間重合した。
得られたポリマーの極限粘度〔η〕(Dll/l)(溶
剤としてフエノールとテトラクロロエタンの等量混合液
を用い30℃の恒温僧中でウツペローデ型粘度計を用い
て測定した。)とポリマー中の工ーテル結合金有量DE
G(ポリマーをヒドラジンの1070n−ブチルアルコ
ール溶液で分解し、ガスクロマトグラフでエチレングリ
コールとジニチレングリコールを測定し、エチレングリ
コールに対するジエチレングリコールのモル70で示す
。)を第1表に示す。痛1〜3はDMISの到達エステ
ル交換反応率が低いので、重合性が悪く、到達〔η〕も
低い。
また、TAの低エステル化率のところにDMISを仕込
むためDEG含有量も大きな値となつた。本発明の腐4
および.465は重合性が良好であり到達〔η]か高く
、かつDEG含有量の少ない良好なポリマ一であつた。
,/166は逆に到達〔η〕が低下しており、エステル
化に長時間を要したためDEG含量も多かつた〇実施例
2 完全混合型のエステル化槽が2槽続いて初期重合槽およ
び重合槽の4槽直列型の連続式重合装置を用い、5−ナ
トリウムスルホイソフタール酸ジメチルDMISをTA
に対して2.3モル?共重合した改質ポリエステルを種
々の条件で製造した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テレフタール酸とエチレングリコールを出発原料と
    してエステル化反応およびそれに続く重合反応を行なつ
    て、構造単位の少なくとも80モル%がエチレンテレフ
    タレートであり、0.5〜10モル%が金属スルホネー
    ト基を有するエチレンイソフタレートである改質ポリエ
    ステルを製造するに際し、テレフタール酸とエチレング
    リコールのエステル化率が80%以上98.5%以下の
    時点で、金属スルホイソフタール酸のジアルキルエステ
    ルを添加することを特徴とする改質ポリエステルの製造
    方法。
JP11527574A 1974-10-07 1974-10-07 改質ポリエステルの製造法 Expired JPS591735B2 (ja)

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JPS5893720A (ja) * 1981-12-01 1983-06-03 Kuraray Co Ltd 改質ポリエステルの製造方法
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