JPS6254041A - 鉄コバルト焼結合金の製法 - Google Patents
鉄コバルト焼結合金の製法Info
- Publication number
- JPS6254041A JPS6254041A JP19195685A JP19195685A JPS6254041A JP S6254041 A JPS6254041 A JP S6254041A JP 19195685 A JP19195685 A JP 19195685A JP 19195685 A JP19195685 A JP 19195685A JP S6254041 A JPS6254041 A JP S6254041A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- alloy
- iron
- cobalt
- density
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔1既 要〕
鉄−50%コバルト合金を粉末冶金法で製造し、かつ高
密度の焼結体を実現して優れた軟磁性材料を提供するた
めにHIP処理を行なう。
密度の焼結体を実現して優れた軟磁性材料を提供するた
めにHIP処理を行なう。
本発明は、鉄コバルト焼結合金の製法、特に、軟磁性材
料である鉄−50%コバルト系合金の粉末冶金法による
製法に係る。
料である鉄−50%コバルト系合金の粉末冶金法による
製法に係る。
従来、軟質性材料としては、鉄、珪素鋼、パーマロイ
(Ni40〜90%、残部Feの完全固溶体合金の商品
名)、センダスト(A15%、Si9%残部Feを含む
鉄合金の商品名)、パーメンジュール(Co50%、残
部Feの合金の商品名)などが知られている。
(Ni40〜90%、残部Feの完全固溶体合金の商品
名)、センダスト(A15%、Si9%残部Feを含む
鉄合金の商品名)、パーメンジュール(Co50%、残
部Feの合金の商品名)などが知られている。
上記軟質磁性材料のうち最も高い磁束密度(2,35T
)を有するのがパーメンジュールであるが、この合金は
きわめて−もろく、冷間加工が不可能に近いという欠点
がある。そこで、バナジウムを約2%添加することによ
り、冷間加工性を改善したものとして2■−パーメンジ
ュールが知られているが、未だ充分な加工性を有するに
至っていない。
)を有するのがパーメンジュールであるが、この合金は
きわめて−もろく、冷間加工が不可能に近いという欠点
がある。そこで、バナジウムを約2%添加することによ
り、冷間加工性を改善したものとして2■−パーメンジ
ュールが知られているが、未だ充分な加工性を有するに
至っていない。
粉末冶金法は、このような難加工性材料の成形体の有力
な製造方法の一つである。
な製造方法の一つである。
しかし、鉄粉とコバルト粉を混合して、成形、焼結した
場合、鉄のコバルトへの拡散係数がコバルトの鉄への拡
散係数よりも大きいので鉄にカーケンドールボイドが発
生すること、および高温焼結時におけるFe −Co合
金の結晶構造に起因する拡散係数の低さのために、焼結
体の高密度化が困難であり、実用性のある磁気的性質を
有する材料を得ることはできない。これらを解決するた
めに種々の添加元素の効果が調べられているが、未だ根
本的な解決に至っていない。
場合、鉄のコバルトへの拡散係数がコバルトの鉄への拡
散係数よりも大きいので鉄にカーケンドールボイドが発
生すること、および高温焼結時におけるFe −Co合
金の結晶構造に起因する拡散係数の低さのために、焼結
体の高密度化が困難であり、実用性のある磁気的性質を
有する材料を得ることはできない。これらを解決するた
めに種々の添加元素の効果が調べられているが、未だ根
本的な解決に至っていない。
また、l;’e−50%CO合金溶解材粉を合金溶解詰
粉る場6合、最終的な焼結密度に大きな影響を持つ粉末
の圧縮性がFe−50%Co[成における規則格子の形
成に起因する高硬度のために相当に悪いという欠点があ
る。
粉る場6合、最終的な焼結密度に大きな影響を持つ粉末
の圧縮性がFe−50%Co[成における規則格子の形
成に起因する高硬度のために相当に悪いという欠点があ
る。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明は、上
記問題点を解決するために、鉄粉(Fe粉)とコバルト
粉(Co粉)と必要に応じて鉄コバルト合金粉(Fe−
Co合金粉)との混合粉を出発材料として圧縮成形し、
焼結して鉄−50%コバル)(Fe−50%Co)焼結
合金成形品を水圧プレス)処理を適用する。
記問題点を解決するために、鉄粉(Fe粉)とコバルト
粉(Co粉)と必要に応じて鉄コバルト合金粉(Fe−
Co合金粉)との混合粉を出発材料として圧縮成形し、
焼結して鉄−50%コバル)(Fe−50%Co)焼結
合金成形品を水圧プレス)処理を適用する。
HIP処理の適用により粉末冶金法により得られるFe
−50%Co焼結合金の密度が向上する。
−50%Co焼結合金の密度が向上する。
HIP処理の適用は、一般的には、圧縮成形処理後先ず
常圧焼結しその後で行なう方が好ましい。
常圧焼結しその後で行なう方が好ましい。
その理由はオープンボアが存在すると圧力がかかりにく
いからで、最適条件にて常圧焼結を行い、オープンポア
を少なくするほどHIPの効果が大きい。
いからで、最適条件にて常圧焼結を行い、オープンポア
を少なくするほどHIPの効果が大きい。
HIP処理において、温度は1000−1350℃好ま
しくは1300℃である。1350℃より高温では焼結
体が融解してしまい、1000℃より低温では緻密化さ
れない。圧力は500kgf/cd以上、通常800〜
1200kg f / aJ 、好ましくは10010
0O/cdである。800kgf/ cjより低圧では
緻密化が進行せず、また1200kgf/c+Jより高
圧にしてもそれ以上の密度の向上は認められない。時間
は0.5h以上、通常0.5〜2h、好ましくは1hで
ある。0.5hより短時間では緻密化が向上せず、蓋た
2hより長時間HIPを適用してもそれ以上の密度の向
上は認められない。
しくは1300℃である。1350℃より高温では焼結
体が融解してしまい、1000℃より低温では緻密化さ
れない。圧力は500kgf/cd以上、通常800〜
1200kg f / aJ 、好ましくは10010
0O/cdである。800kgf/ cjより低圧では
緻密化が進行せず、また1200kgf/c+Jより高
圧にしてもそれ以上の密度の向上は認められない。時間
は0.5h以上、通常0.5〜2h、好ましくは1hで
ある。0.5hより短時間では緻密化が向上せず、蓋た
2hより長時間HIPを適用してもそれ以上の密度の向
上は認められない。
我々は、先に、特願昭60−104946号において、
出発金属粉中に規則格子を形成していないFe−Co合
金粉を用いることにより粉末冶金法で高密度のFe−5
0%Co焼結合金を得ることができることを開示した。
出発金属粉中に規則格子を形成していないFe−Co合
金粉を用いることにより粉末冶金法で高密度のFe−5
0%Co焼結合金を得ることができることを開示した。
この手法はここでも併用することが可能である。規則格
子を有さないFe−C。
子を有さないFe−C。
合金粉としては、規則格子を有するFe−50%Co合
金溶解材を急冷して規則格子を解いたもの、あるいはF
eに富むFe−Co合金が用いられる。
金溶解材を急冷して規則格子を解いたもの、あるいはF
eに富むFe−Co合金が用いられる。
原料粉として、−200メツシユの電解Fe粉、−40
0メツシュ還元Co粉、および−350メツシユのアト
マイズFe−50%Co合金粉を用意し、合金粉の量を
0〜60重量%の範囲内で変え、F e / Co =
1となるようにし、さらに潤滑剤として0.75質量
%のステアリン酸亜鉛を加えて混合した。これらの混合
粉を392 MPa (4t/ruJ)の成形圧力でφ
45×φ35X7tの形状に圧粉成形した。
0メツシュ還元Co粉、および−350メツシユのアト
マイズFe−50%Co合金粉を用意し、合金粉の量を
0〜60重量%の範囲内で変え、F e / Co =
1となるようにし、さらに潤滑剤として0.75質量
%のステアリン酸亜鉛を加えて混合した。これらの混合
粉を392 MPa (4t/ruJ)の成形圧力でφ
45×φ35X7tの形状に圧粉成形した。
その後、400℃において圧粉体より前述の潤滑剤を除
去してから、750〜850℃において1時間水素雰囲
気にて予備焼結し、さらに588 MPa (6t/c
j)の圧力で再圧縮成形した。次いでプッシャー型水素
雰囲気炉にて1400℃で1時間常圧焼結した。
去してから、750〜850℃において1時間水素雰囲
気にて予備焼結し、さらに588 MPa (6t/c
j)の圧力で再圧縮成形した。次いでプッシャー型水素
雰囲気炉にて1400℃で1時間常圧焼結した。
それから、1300℃まで真空昇温した後、10010
0O/−までArガスにより昇圧して昇温先行型のHI
P処理を行い、1300℃、 100100O/ ct
Aに1時間保持した。
0O/−までArガスにより昇圧して昇温先行型のHI
P処理を行い、1300℃、 100100O/ ct
Aに1時間保持した。
得られた材料の特性を下記の方法で評価した。
〔焼結密度〕 −
JIS Z 2505に規定されている「金属焼結体の
密度測定方法−によって焼結密度を求め、溶解材のFe
−50%Co合金(パーメンジュール)の密度8.18
(g/cc) (アール・エム・ボゾース) (R
,M。
密度測定方法−によって焼結密度を求め、溶解材のFe
−50%Co合金(パーメンジュール)の密度8.18
(g/cc) (アール・エム・ボゾース) (R
,M。
Bozorth) :フエロマグネテイズム(Ferr
omagnetism)、デー・ファン・ノストランド
社(D、Van NostrandCo、 、Inc、
) 、P、190(1964)参照〕で除して相対密度
とした。
omagnetism)、デー・ファン・ノストランド
社(D、Van NostrandCo、 、Inc、
) 、P、190(1964)参照〕で除して相対密度
とした。
試料の寸法および重量をもとに計算により求めた。
得られた焼結合金に励磁コイル及びサーチコイルを共に
42タ一ン巻いて最大印加基4kA/m(500e)に
て直流自記磁束計によりB Hヒステリシス曲線を描い
て磁束密度、保持力、および透磁率を求めた。
42タ一ン巻いて最大印加基4kA/m(500e)に
て直流自記磁束計によりB Hヒステリシス曲線を描い
て磁束密度、保持力、および透磁率を求めた。
第1図は、常圧焼結後とHIP処理後の焼結晶の相対密
度を、比較のために圧縮成形後のグリーンの相対密度と
共に図示したものである。同図から、HIP処理を行な
うことによって、焼結密度が大幅に向上し、Fe粉、C
o粉、Fe−50%C。
度を、比較のために圧縮成形後のグリーンの相対密度と
共に図示したものである。同図から、HIP処理を行な
うことによって、焼結密度が大幅に向上し、Fe粉、C
o粉、Fe−50%C。
の混合割合にかかわらずいずれも99%以上の焼結密度
を示すことが認められる。
を示すことが認められる。
第2〜4図は常圧焼結後およびHIP処理後の焼結体の
それぞれ磁束密度(B4お)、保磁力(Hc)および最
大透磁率(μm)を図示したものである。
それぞれ磁束密度(B4お)、保磁力(Hc)および最
大透磁率(μm)を図示したものである。
これらの図から、HIP処理により軟質磁性材料として
好ましい磁気的性質(高磁束密度、低保磁力、高透磁率
)が向上することが認められる。
好ましい磁気的性質(高磁束密度、低保磁力、高透磁率
)が向上することが認められる。
また、第1〜4図のすべてにおいてFe−50χC。
合金粉を添加した場合、少なくとも60質量%の範囲ま
では添加量と共に特性が向上することが認められる。
では添加量と共に特性が向上することが認められる。
本発明によれば、HIPを適用することにより焼結、密
度を高め、その結果として、実用性のある磁気的性質を
有するFe−Co合金を得ることができる。したがって
本発明に係る焼結軟質磁性材料を電磁部品に応用すれば
、切削加工が非常に困難なパーメンジュール溶解材を用
いるよりも経済的である。
度を高め、その結果として、実用性のある磁気的性質を
有するFe−Co合金を得ることができる。したがって
本発明に係る焼結軟質磁性材料を電磁部品に応用すれば
、切削加工が非常に困難なパーメンジュール溶解材を用
いるよりも経済的である。
第1〜4図は常圧焼結体とHl、P処理品のそれぞれ相
対密度(第1図)、磁束密度(第2図)、 −
保磁力(第3図)、最大透磁率(第4図)をFe−50
%Co合金粉の含有量の関数として表わしたグラフ図で
ある。
対密度(第1図)、磁束密度(第2図)、 −
保磁力(第3図)、最大透磁率(第4図)をFe−50
%Co合金粉の含有量の関数として表わしたグラフ図で
ある。
Claims (1)
- 1、鉄粉とコバルト粉、または鉄粉とコバルト粉と鉄コ
バルト合金粉の混合粉を出発材料として圧縮形成し、焼
結して鉄−50%コバルト焼結合金成形品を製造する方
法において、温度1000〜1350℃、圧力800k
gf/cm^3以上、時間0.5h以上の条件の熱間静
水圧プレス(HIP)処理工程を含むことを特徴とする
鉄コバルト焼結合金の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19195685A JPS6254041A (ja) | 1985-09-02 | 1985-09-02 | 鉄コバルト焼結合金の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19195685A JPS6254041A (ja) | 1985-09-02 | 1985-09-02 | 鉄コバルト焼結合金の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6254041A true JPS6254041A (ja) | 1987-03-09 |
JPH0377264B2 JPH0377264B2 (ja) | 1991-12-10 |
Family
ID=16283243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19195685A Granted JPS6254041A (ja) | 1985-09-02 | 1985-09-02 | 鉄コバルト焼結合金の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6254041A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4925502A (en) * | 1987-12-28 | 1990-05-15 | Fujitsu Limited | Iron-cobalt type soft magnetic material |
JP2008255492A (ja) * | 2008-05-13 | 2008-10-23 | Sanyo Special Steel Co Ltd | Fe−Co−V系合金材料の製造方法 |
-
1985
- 1985-09-02 JP JP19195685A patent/JPS6254041A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4925502A (en) * | 1987-12-28 | 1990-05-15 | Fujitsu Limited | Iron-cobalt type soft magnetic material |
JP2008255492A (ja) * | 2008-05-13 | 2008-10-23 | Sanyo Special Steel Co Ltd | Fe−Co−V系合金材料の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0377264B2 (ja) | 1991-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04329847A (ja) | Fe−Ni合金軟質磁性材料の製造方法 | |
JP3400027B2 (ja) | 鉄系軟磁性焼結体の製造方法およびその方法により得られた鉄系軟磁性焼結体 | |
US5123979A (en) | Alloy for fe nd b type permanent magnet, sintered permanent magnet and process for obtaining it | |
JP3368295B2 (ja) | 永久磁石用異方性希土類合金粉末の製造方法 | |
JPS6254041A (ja) | 鉄コバルト焼結合金の製法 | |
JP2003068514A (ja) | 圧粉磁心とその製造方法 | |
JPS5848608A (ja) | 希土類永久磁石の製造方法 | |
JPS61291934A (ja) | 鉄コバルト焼結合金の製法 | |
JPH0430452B2 (ja) | ||
JP2003525345A (ja) | プラセオジムに富む鉄−ホウ素−希土類組成物、それから作製した永久磁石、および作製方法 | |
JP3492884B2 (ja) | 軟磁性燒結金属の製造方法 | |
JPH01172548A (ja) | 鉄―コバルト系軟質磁性材料の製造方法 | |
JP2004156102A (ja) | 高密度および高抵抗を有する複合軟磁性焼結材の製造方法 | |
JPS6263617A (ja) | Fe−Co軟質磁性材料の製造方法 | |
JPS63137136A (ja) | 希土類−鉄族系焼結永久磁石材料の製造方法 | |
JP2007162064A (ja) | 磁歪材料粉末の製造方法及び磁歪素子の製造方法 | |
JP2000119792A (ja) | 軟磁性合金板の製造方法 | |
JPH10147832A (ja) | パーマロイ焼結体の製造方法 | |
JPS59154004A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPS61272330A (ja) | 希土類磁石の製造方法 | |
JPS62103343A (ja) | 鉄−ニツケル系軟磁性焼結材料およびその製造法 | |
JPS60211032A (ja) | 永久磁石として使用するのに適当なSm↓2Co↓1↓7合金 | |
JP2978004B2 (ja) | 磁気異方性を有する希土類系複合磁石の製造方法 | |
JP4412487B2 (ja) | 磁歪材料の製造方法 | |
Fujii et al. | Development of Non-Shrinking Ni-Zn-Cu Soft Ferrites |