JPS62103343A - 鉄−ニツケル系軟磁性焼結材料およびその製造法 - Google Patents
鉄−ニツケル系軟磁性焼結材料およびその製造法Info
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- JPS62103343A JPS62103343A JP60244759A JP24475985A JPS62103343A JP S62103343 A JPS62103343 A JP S62103343A JP 60244759 A JP60244759 A JP 60244759A JP 24475985 A JP24475985 A JP 24475985A JP S62103343 A JPS62103343 A JP S62103343A
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、磁気シールド部品やリレー用鉄心、磁気ヘッ
ドコアなどの磁性部品用の鉄−ニッケル系軟磁性焼結材
料およびその製造法に関する。
ドコアなどの磁性部品用の鉄−ニッケル系軟磁性焼結材
料およびその製造法に関する。
OA、コンピューター関連分野さらに機械産業分野のメ
カl−ロニクス化にともない、小型高性能な軟磁性複雑
形状部品のニーズが高まりつつある。
カl−ロニクス化にともない、小型高性能な軟磁性複雑
形状部品のニーズが高まりつつある。
このような要求を満たすために、Fe−Ni系のような
磁気特性の優れた材料を使用し、粉末冶金法を応用して
、Near Net 5hape成形士焼結により製造
することが考えられる。しかし焼結材は、密度が上がり
にくく、磁性的にも溶製材に比へてかなり劣るのが実情
である。そのため、以下に示す文献・特許等に記載され
る磁気特性の向上を狙った検討が行なわれている。
磁気特性の優れた材料を使用し、粉末冶金法を応用して
、Near Net 5hape成形士焼結により製造
することが考えられる。しかし焼結材は、密度が上がり
にくく、磁性的にも溶製材に比へてかなり劣るのが実情
である。そのため、以下に示す文献・特許等に記載され
る磁気特性の向上を狙った検討が行なわれている。
a ) F e−30−85%Nl系材に磁性改善元素
のCr、Cu、Moなどを添加する方法(特開昭52−
32809号公報)・b)PBパーマロイ級の水アトマ
イズ粉末に適量の81を添加することにより、噴霧粉の
酸素含有量を下げ、焼結体の磁性を改善する方法(「焼
結F e−N i合金の磁気特性について」加藤ら、電
気製綱、48(1977)4、P257〜264)。
のCr、Cu、Moなどを添加する方法(特開昭52−
32809号公報)・b)PBパーマロイ級の水アトマ
イズ粉末に適量の81を添加することにより、噴霧粉の
酸素含有量を下げ、焼結体の磁性を改善する方法(「焼
結F e−N i合金の磁気特性について」加藤ら、電
気製綱、48(1977)4、P257〜264)。
〔発明が解決しようとする問題点3
以上、各々有効な手法が開発されたが、十分な解決策と
は言えず、溶製材と比較して特性的に劣っているのが現
実である。
は言えず、溶製材と比較して特性的に劣っているのが現
実である。
軟磁性焼結材の磁気特性と組織要因との関係では、焼結
体の密度が高い程、結晶粒度が粗い程、C,N、0など
の不純物含有量が低い程、磁気特性が優れるとされてい
るが、Fe−Ni系のようなオーステナイト単相材料の
焼結では、フェライト相にくらべ拡散係数が小さく、ま
た液相焼結も難しいため、密度が上がりにくい。また、
製造方法にもよるが、粉末材料は一般に冷却速度が速い
ため、結晶粒は微細であり、加えて酸素ガスや窒素ガス
により汚染されやすいなどの問題点がある。
体の密度が高い程、結晶粒度が粗い程、C,N、0など
の不純物含有量が低い程、磁気特性が優れるとされてい
るが、Fe−Ni系のようなオーステナイト単相材料の
焼結では、フェライト相にくらべ拡散係数が小さく、ま
た液相焼結も難しいため、密度が上がりにくい。また、
製造方法にもよるが、粉末材料は一般に冷却速度が速い
ため、結晶粒は微細であり、加えて酸素ガスや窒素ガス
により汚染されやすいなどの問題点がある。
さらに、上記組織要因が実際にどの程度磁気特性に影響
するか、定量的には明確ではないという問題点がある。
するか、定量的には明確ではないという問題点がある。
工業的観点からは努力・改善すべき目標値が不明確であ
った。
った。
そこで本発明では、従来法が原料粉末自体、もしくはそ
の焼結体の持つ02が比較的高いことに着目し、鉄−ニ
ッケル系軟磁性焼結材料の組織要因と磁気特性の関係を
明らかにし、磁気特性の優れた鉄−ニッケル系軟磁性焼
結材料およびその製造法の提供を目的とするものである
。
の焼結体の持つ02が比較的高いことに着目し、鉄−ニ
ッケル系軟磁性焼結材料の組織要因と磁気特性の関係を
明らかにし、磁気特性の優れた鉄−ニッケル系軟磁性焼
結材料およびその製造法の提供を目的とするものである
。
本発明は重量比でNi30〜85%t%含有する鉄−ニ
ッケル系軟磁性焼結材料について、原料粉末粒径、焼結
温度等のプロセス条件や各種不純物含有量等の組織因子
と磁気特性との関係について種々究明した結果、得られ
た新たな知見に基づくものである。
ッケル系軟磁性焼結材料について、原料粉末粒径、焼結
温度等のプロセス条件や各種不純物含有量等の組織因子
と磁気特性との関係について種々究明した結果、得られ
た新たな知見に基づくものである。
すなわち、重量比でNi30〜85%を含有する鉄−ニ
ッケル系軟磁性焼結材料において、o2含有量が060
2%以下であることを特徴とする鉄−ニッケル系軟磁性
焼結材料により磁気特性の向上をなしえること、またか
かる鉄−ニッケル系軟磁性焼結材料の製造法として、重
量比でNi30〜85%、0□0.05%以下残部Fe
および不可避的不純物からなる平均粒径60〜200μ
mの合金アトマイズ粉末を圧縮成形し、その後真空焼結
すること、また真空焼結で得た焼結体をさらに圧縮成形
することが有効であることを見い出したのである。
ッケル系軟磁性焼結材料において、o2含有量が060
2%以下であることを特徴とする鉄−ニッケル系軟磁性
焼結材料により磁気特性の向上をなしえること、またか
かる鉄−ニッケル系軟磁性焼結材料の製造法として、重
量比でNi30〜85%、0□0.05%以下残部Fe
および不可避的不純物からなる平均粒径60〜200μ
mの合金アトマイズ粉末を圧縮成形し、その後真空焼結
すること、また真空焼結で得た焼結体をさらに圧縮成形
することが有効であることを見い出したのである。
まず本発明者らが新たに得た知見の第1は、鉄−ニッケ
ル系軟磁性焼結材料の原料粉末粒度が粗い程、保磁力(
)(c )、最大透磁率(μ+nax)が向上すること
である。
ル系軟磁性焼結材料の原料粉末粒度が粗い程、保磁力(
)(c )、最大透磁率(μ+nax)が向上すること
である。
本発明者らが新たに得た知見の第2は、鉄−ニッケル系
軟磁性焼結材料の0□含有量を0.02%以下に抑える
ことで優れた保磁力(He)および最大透磁率(μm、
qx)が得られることである。
軟磁性焼結材料の0□含有量を0.02%以下に抑える
ことで優れた保磁力(He)および最大透磁率(μm、
qx)が得られることである。
以上の知見に基づき、鉄−ニッケル系軟磁性焼結材料に
ついて最適の粉末粒子の粒径および02含有量を規定し
、02含有量0.02%以下の優れた磁気特性を有する
鉄−ニッケル系軟磁性焼結材料を得るための条件をさら
に検討した。すなわち、平均粒径を60〜200μmの
範囲とし、かつ0□含有量を0.05%以下に抑えたN
i30〜85%を含有するガスアトマイズ球状粉末を原
料粉末として用い、その後のプロセス段階、特に焼結を
真空雰囲気下で行なうことにより極力酸化を防止する製
造法が02含有量0.02%以下とし保磁力(■Ic)
、最大透磁率(μmax)の向上に有効であること、ま
た焼結後に焼結体をさらに圧縮成形することにより磁束
密度(B)の向上に有効であることを見い出したのであ
る。
ついて最適の粉末粒子の粒径および02含有量を規定し
、02含有量0.02%以下の優れた磁気特性を有する
鉄−ニッケル系軟磁性焼結材料を得るための条件をさら
に検討した。すなわち、平均粒径を60〜200μmの
範囲とし、かつ0□含有量を0.05%以下に抑えたN
i30〜85%を含有するガスアトマイズ球状粉末を原
料粉末として用い、その後のプロセス段階、特に焼結を
真空雰囲気下で行なうことにより極力酸化を防止する製
造法が02含有量0.02%以下とし保磁力(■Ic)
、最大透磁率(μmax)の向上に有効であること、ま
た焼結後に焼結体をさらに圧縮成形することにより磁束
密度(B)の向上に有効であることを見い出したのであ
る。
本発明を更に詳細に説明する。
合金アトマイズ粉末の粒径は平均粒径60μm以上の場
合保磁力(He)、最大透磁率(μmax)の向上に顕
著な効果がある。しかし、平均粒径が過大となると、圧
縮成形体の構造力が弱くなり、また該成形体の表面が粗
くなること、さらに焼結体密度(ρ)向上を阻害するこ
と等から平均粒径200μm以下に限定することが必要
である。
合保磁力(He)、最大透磁率(μmax)の向上に顕
著な効果がある。しかし、平均粒径が過大となると、圧
縮成形体の構造力が弱くなり、また該成形体の表面が粗
くなること、さらに焼結体密度(ρ)向上を阻害するこ
と等から平均粒径200μm以下に限定することが必要
である。
合金アトマイズ粉末の02含有斌は、鉄−ニッケル系軟
磁性焼結材料の02を0.02%以下とするために0.
05%以下に抑えることが必要である。かかる粉末を得
るためには、ガスアトマイズ法を用いることが必要であ
ろう。
磁性焼結材料の02を0.02%以下とするために0.
05%以下に抑えることが必要である。かかる粉末を得
るためには、ガスアトマイズ法を用いることが必要であ
ろう。
圧縮成形においては、成形体の相対密度を80%以上に
高める必要がある。成形体の相対密度が802未満の場
合、原料粉末がガスアトマイズによる球状粉のため、成
形体の構造力が弱く、取り扱いが難しくなり、パラフィ
ンなどのバインダーを入れて成形しても脱バインダー後
の扱いが困難である。従って、成形体の相対密度を80
%以上にする必要がある。
高める必要がある。成形体の相対密度が802未満の場
合、原料粉末がガスアトマイズによる球状粉のため、成
形体の構造力が弱く、取り扱いが難しくなり、パラフィ
ンなどのバインダーを入れて成形しても脱バインダー後
の扱いが困難である。従って、成形体の相対密度を80
%以上にする必要がある。
圧縮成形体の焼結は、真空雰囲気(<1O−3Torr
)下で実施される。真空雰囲気の焼結により酸化が防止
され、さらに残留カーボンの高温下での還元反応により
o2低減を促進するのである。
)下で実施される。真空雰囲気の焼結により酸化が防止
され、さらに残留カーボンの高温下での還元反応により
o2低減を促進するのである。
以上の事項により保磁力(He)および最大透磁率(μ
max)の向上は達成されるが、前述のように本発明で
は磁束密度(B)の向上のため焼結体をさらに圧縮成形
することを許容している。
max)の向上は達成されるが、前述のように本発明で
は磁束密度(B)の向上のため焼結体をさらに圧縮成形
することを許容している。
高い磁束密度(B)を得るためには焼結体の密度を上げ
ることが必要であるが、鉄−ニッケル系合金の通常の焼
結反応では密度が上がりにくく、特に本発明のように保
磁力(He)、最大透磁率(μmax)の優れた粗い粉
末では焼結体密度(ρ)の向上は望めない。そこで、焼
結体にさらに圧縮成形を施すことにより、焼結体密度(
ρ)を上げ。
ることが必要であるが、鉄−ニッケル系合金の通常の焼
結反応では密度が上がりにくく、特に本発明のように保
磁力(He)、最大透磁率(μmax)の優れた粗い粉
末では焼結体密度(ρ)の向上は望めない。そこで、焼
結体にさらに圧縮成形を施すことにより、焼結体密度(
ρ)を上げ。
保磁力(He)、最大透磁率(μwax)と共に磁束密
度(B)の向上を図るものである。磁束密度(B)の向
上のため圧縮力は5t/ad以上必要である。
度(B)の向上を図るものである。磁束密度(B)の向
上のため圧縮力は5t/ad以上必要である。
次に本発明における成分限定理由について述べる。
Ni 30〜85%としたのは、この範囲内で磁歪定数
、結晶磁気異方性定数が小さく粉末冶金法を利用しても
高透磁率を実現できると考えられるためである。
、結晶磁気異方性定数が小さく粉末冶金法を利用しても
高透磁率を実現できると考えられるためである。
なお本発明においては、Cr、 Mo、Cu等の磁性改
善元素を適宜添加してもよい。
善元素を適宜添加してもよい。
以下本発明を実施例により説明する。
実施例1
直流磁性に対する原料粉末粒度および焼結温度の影響を
調べた。
調べた。
F e−47% N i組成の低02アルゴンガスアト
マイズ粉末(02; 200ρpm)を、<44μ(平
均粒径28μ)、44〜77μ(平均粒径60μ)、7
7〜105μ(平均粒径91μ)150〜210μ(平
均粒径180μ)の4種類に分級し、各々にパラフィン
0,7%をトルエンに溶解して添加、1:4燥した。こ
の粉末を10t/cJでプレス成形、φ21×φ12x
t3なるリングを作った。次にこのリングを500°C
で2hr真空脱バインダーしたのち、真空雰囲気(10
−4Torr)中1200°C11300℃、1400
°Cの3温度で各1hr焼結した。その後、H2気流中
1100℃で3hr力゛C鈍し、直流磁気特性および密
度を測定した。
マイズ粉末(02; 200ρpm)を、<44μ(平
均粒径28μ)、44〜77μ(平均粒径60μ)、7
7〜105μ(平均粒径91μ)150〜210μ(平
均粒径180μ)の4種類に分級し、各々にパラフィン
0,7%をトルエンに溶解して添加、1:4燥した。こ
の粉末を10t/cJでプレス成形、φ21×φ12x
t3なるリングを作った。次にこのリングを500°C
で2hr真空脱バインダーしたのち、真空雰囲気(10
−4Torr)中1200°C11300℃、1400
°Cの3温度で各1hr焼結した。その後、H2気流中
1100℃で3hr力゛C鈍し、直流磁気特性および密
度を測定した。
その結果を第1図に示す。
第1図より明らかなように、原料粉末の平均粒径が大き
くなる程、焼結体密度(ρ)および磁場200eでの磁
束密度(Bm)は減少するが、保磁力(Hc )、最大
透磁率(μmax)は向上する。また、1400°Cの
最大透磁率(μmax)を除いて、焼結温度が高い程各
特性は向上するが、原料粉末平均粒径の影響はど大きく
はない。
くなる程、焼結体密度(ρ)および磁場200eでの磁
束密度(Bm)は減少するが、保磁力(Hc )、最大
透磁率(μmax)は向上する。また、1400°Cの
最大透磁率(μmax)を除いて、焼結温度が高い程各
特性は向上するが、原料粉末平均粒径の影響はど大きく
はない。
とくに平均粒径60μを境にしてそれ未満では特性値変
化が大であるが、それ以上では特性値変化小となってい
る。
化が大であるが、それ以上では特性値変化小となってい
る。
実施例2
焼結後に再プレスを施した場合の効果を調べた。
実施例1と同じ原料粉末を分級した、<44μ、150
〜210μ、アトマイズまま(<210μ)の3種類の
粉末を用い、パラフィン0.7%を添加したのち、実施
例1と同様にプレス成形した。500℃で2hr真空脱
バインダーを施し、真空雰囲気1300℃でlhr焼結
した。次に一部を除いた残りの試料の内径をわずかに切
削加工し元の成形型に入る大きさにして、5.10.2
0(t/cJ)の圧力で再プレスを施した。これらの試
料を実施例1と同じ条件で焼鈍し、磁性測定した結果を
第2図に示す。
〜210μ、アトマイズまま(<210μ)の3種類の
粉末を用い、パラフィン0.7%を添加したのち、実施
例1と同様にプレス成形した。500℃で2hr真空脱
バインダーを施し、真空雰囲気1300℃でlhr焼結
した。次に一部を除いた残りの試料の内径をわずかに切
削加工し元の成形型に入る大きさにして、5.10.2
0(t/cJ)の圧力で再プレスを施した。これらの試
料を実施例1と同じ条件で焼鈍し、磁性測定した結果を
第2図に示す。
再プレス圧の上昇にともない、保磁力(He)、最大透
磁率(μmax)はわずかに向上するだけであるのに対
し、焼結体密度(ρ)およびBカは徐々に増加し、再プ
レス圧20(+、/cJ)では焼結体密度(ρ)=99
%、B zo =15.2(kg)に達する。すなわち
、保磁力(He)、最大透磁率(μmax)は優れてい
るが、磁束密度(B)の出ない粗粒粉でも、再プレスに
より、保磁力(I−I c )、最大透磁率(μwax
)を劣化させずに磁束密度(B)を増加できることが
わかる。
磁率(μmax)はわずかに向上するだけであるのに対
し、焼結体密度(ρ)およびBカは徐々に増加し、再プ
レス圧20(+、/cJ)では焼結体密度(ρ)=99
%、B zo =15.2(kg)に達する。すなわち
、保磁力(He)、最大透磁率(μmax)は優れてい
るが、磁束密度(B)の出ない粗粒粉でも、再プレスに
より、保磁力(I−I c )、最大透磁率(μwax
)を劣化させずに磁束密度(B)を増加できることが
わかる。
第1表に、<44μ、150〜210μの粉末を用いた
場合の焼結ままおよびzo(t/a()再プレス後にお
ける、直流磁気特性値を示している(試料No、1−4
)。
場合の焼結ままおよびzo(t/a()再プレス後にお
ける、直流磁気特性値を示している(試料No、1−4
)。
また、従来法による実験として、本実施例と同組成のF
e−47N i合金の水アトマイズ粉末還元粉(平均
粒径40μ、020.07%)を用い無バインダーで1
0(t/aJ)でプレス成形し、φ21×φ12xt3
なるリングを成形した。これを1300℃でlhr真空
焼結し。
e−47N i合金の水アトマイズ粉末還元粉(平均
粒径40μ、020.07%)を用い無バインダーで1
0(t/aJ)でプレス成形し、φ21×φ12xt3
なるリングを成形した。これを1300℃でlhr真空
焼結し。
H2中1100℃で3hr焼鈍したのちやはり直流磁気
特性を測定した。結果を第1表(No、5)に示す。
特性を測定した。結果を第1表(No、5)に示す。
この表からも、本発明である粒径150〜210μの粉
末を用いている、焼結まま(N o 、 3 )、再プ
レス体(N o 、 4 )ともに従来法によるものに
比べて優れた特性値を示す。また、粒径〈44μ粉末を
用いたものは焼結後の02含有量も高く、保磁力(He
)、最大透磁率(μmax)が本発明に比べ劣っている
ことがわかる。
末を用いている、焼結まま(N o 、 3 )、再プ
レス体(N o 、 4 )ともに従来法によるものに
比べて優れた特性値を示す。また、粒径〈44μ粉末を
用いたものは焼結後の02含有量も高く、保磁力(He
)、最大透磁率(μmax)が本発明に比べ劣っている
ことがわかる。
実施例3
実施例1の試料および一部に〈44μの粉末を大気中加
熱で酸化させた粉末を用い、実施例1と同様に焼結、焼
鈍し、02含有量と磁性との関係を調べた。その結果を
第3図に示す。焼結体02含有量0.02%以下で磁性
が急激に向上することが明らかである。
熱で酸化させた粉末を用い、実施例1と同様に焼結、焼
鈍し、02含有量と磁性との関係を調べた。その結果を
第3図に示す。焼結体02含有量0.02%以下で磁性
が急激に向上することが明らかである。
実施例4
F e−79N i−4、”vio組成のアルゴンガス
アトマイズ粉末(o、 ; 0.016讐t%)の分級
粉、<44μおよび150−210μを用い、実施例1
と同様にパラフィン添加、リング成形、脱バインダーを
行ない、1300℃で1hr真空焼結した。一部に20
(t/ c! )再プレスを施し、実施例1と同条件
で焼鈍後、磁性を測定した。結果を第1表に示す。
アトマイズ粉末(o、 ; 0.016讐t%)の分級
粉、<44μおよび150−210μを用い、実施例1
と同様にパラフィン添加、リング成形、脱バインダーを
行ない、1300℃で1hr真空焼結した。一部に20
(t/ c! )再プレスを施し、実施例1と同条件
で焼鈍後、磁性を測定した。結果を第1表に示す。
また従来法による実験として本実施例と同組成のFeF
e−79Ni−4の水アトマイズ粉末還元粉(平均40
μ、0.0.07幻を無バインダーで10(t/、ff
1)でプレス成形し、φ21Xφ12 x t3なるリ
ングを成形した。これを1300℃でlhr真空焼結し
、H2中1100℃で3hr焼鈍したのちやはり直流磁
気特性を測定した。結果を第1表に合せて示す(No、
LO)。
e−79Ni−4の水アトマイズ粉末還元粉(平均40
μ、0.0.07幻を無バインダーで10(t/、ff
1)でプレス成形し、φ21Xφ12 x t3なるリ
ングを成形した。これを1300℃でlhr真空焼結し
、H2中1100℃で3hr焼鈍したのちやはり直流磁
気特性を測定した。結果を第1表に合せて示す(No、
LO)。
本発明による焼結ままのもの(N o 、 8 )、再
プレス体(No、9)ともに従来法による焼結材料(N
o、10)に比べて優れた特性値を示すことがこの表か
ら判°る。粒径<44μの粉末を(No、6.7)は焼
結後の02含有量も高く、保磁力(He)、最大透磁率
(μmaX)が本発明に比べ劣っている。
プレス体(No、9)ともに従来法による焼結材料(N
o、10)に比べて優れた特性値を示すことがこの表か
ら判°る。粒径<44μの粉末を(No、6.7)は焼
結後の02含有量も高く、保磁力(He)、最大透磁率
(μmaX)が本発明に比べ劣っている。
以上の実施例では、Fe−47Ni軟磁性焼結材料にお
いて最大透磁率(μmax) 30(xlO3)以上、
保磁力(IIc) 0.2(Oe)以下、およびF e
−79N i−4M 。
いて最大透磁率(μmax) 30(xlO3)以上、
保磁力(IIc) 0.2(Oe)以下、およびF e
−79N i−4M 。
軟磁性焼結材料において最大透磁率(μmax) 50
(XIO3)以上、保磁力(He) 0.05(Oe)
以下という優れた磁気特性を示したが、Ni30〜60
%を含有する鉄−ニッケル系軟磁性焼結材料、またN1
70〜85%を含有し更にMo5%以下含有する鉄−ニ
ッケル系軟磁性焼結材料においても本実施例と同様に磁
気特性向上を確認した。
(XIO3)以上、保磁力(He) 0.05(Oe)
以下という優れた磁気特性を示したが、Ni30〜60
%を含有する鉄−ニッケル系軟磁性焼結材料、またN1
70〜85%を含有し更にMo5%以下含有する鉄−ニ
ッケル系軟磁性焼結材料においても本実施例と同様に磁
気特性向上を確認した。
以上説明したように本発明によると鉄−ニッケル系軟磁
性焼結材料において、従来焼結材料に較べ、直流磁気特
性が著しく向上し、工業上極めて有意義である。
性焼結材料において、従来焼結材料に較べ、直流磁気特
性が著しく向上し、工業上極めて有意義である。
第1図は原料粉末および焼結温度と焼結体密度および直
流磁性との関係を示す図、第2図は再プレス圧と密度お
よび直流磁性との関係を示す図、第3図は保磁力(He
)、最大透磁率(μmax)に対する焼結体の02含有
量の影響を示す図である。 第1図 平均粒径 (μ) 第2図 再プノス圧力 (T/cm) 第3図 0□含有量(−wj%)
流磁性との関係を示す図、第2図は再プレス圧と密度お
よび直流磁性との関係を示す図、第3図は保磁力(He
)、最大透磁率(μmax)に対する焼結体の02含有
量の影響を示す図である。 第1図 平均粒径 (μ) 第2図 再プノス圧力 (T/cm) 第3図 0□含有量(−wj%)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 平均粒径60〜200μmのガスアトマイズ球状粉
末を圧縮成形した後、真空焼結し、O_20.02%以
下としたことを特徴とする鉄−ニッケル系軟磁性焼結材
料。 2 アトマイズ合金粉末を圧縮成形する工程、成形体を
焼結する工程、焼結体を焼鈍する工程とを有する重量比
でNi30〜85%を含有する鉄−ニッケル系軟磁性焼
結材料の製造法において、アトマイズ合金粉末として、
O_20.05%以下で平均粒径60〜200μmのガ
スアトマイズ球状粉末を用い、圧縮成形体の相対密度を
80%以上として、その後真空焼結し、O_20.02
%以下とすることを特徴とする鉄−ニッケル系軟磁性焼
結材料の製造法。 3 真空焼結により得られた焼結体を5t/cm^2以
上の圧力で再圧縮成形する特許請求の範囲第2項記載の
鉄−ニッケル系軟磁性焼結材料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60244759A JPS62103343A (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | 鉄−ニツケル系軟磁性焼結材料およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60244759A JPS62103343A (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | 鉄−ニツケル系軟磁性焼結材料およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62103343A true JPS62103343A (ja) | 1987-05-13 |
Family
ID=17123474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60244759A Pending JPS62103343A (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | 鉄−ニツケル系軟磁性焼結材料およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62103343A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101886192A (zh) * | 2010-06-23 | 2010-11-17 | 北京科技大学 | 一种采用粉末冶金工艺制备高性能铁镍系软磁合金的方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232809A (en) * | 1975-09-09 | 1977-03-12 | Daido Steel Co Ltd | High permeability sintered iron-nickel base alloy |
-
1985
- 1985-10-31 JP JP60244759A patent/JPS62103343A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232809A (en) * | 1975-09-09 | 1977-03-12 | Daido Steel Co Ltd | High permeability sintered iron-nickel base alloy |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101886192A (zh) * | 2010-06-23 | 2010-11-17 | 北京科技大学 | 一种采用粉末冶金工艺制备高性能铁镍系软磁合金的方法 |
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