JPS625160B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS625160B2
JPS625160B2 JP52145613A JP14561377A JPS625160B2 JP S625160 B2 JPS625160 B2 JP S625160B2 JP 52145613 A JP52145613 A JP 52145613A JP 14561377 A JP14561377 A JP 14561377A JP S625160 B2 JPS625160 B2 JP S625160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vlb
dione
spiro
oxazolidine
methyl
Prior art date
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Expired
Application number
JP52145613A
Other languages
English (en)
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JPS5371100A (en
Inventor
Shii Miraa Jan
Ii Gutobusukii Jerarudo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JPS5371100A publication Critical patent/JPS5371100A/ja
Publication of JPS625160B2 publication Critical patent/JPS625160B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • C07D519/04Dimeric indole alkaloids, e.g. vincaleucoblastine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、抗腫瘍剤および中間体として有用な
にちにちかアルカロイド誘導体およびその製造方
法に関するものである。 本発明は、下記一般式()で示される二量体
インドール−ジヒドロインドール・ジオンおよび
その製薬的に許容し得る塩に関する。 [式中、Rは水素、C1〜C4アルキル、C3〜C4アル
ケニル、CH2−CHX−CH3またはCH2−CH2X
(但し、Xは臭素または塩素); R1はヒドロキシ、アセトキシまたは
OCONHR; R2は水素、メチルまたはホルミル;を表わ
す。 R3およびR4が独立であるときは、一方が水素
もしくはヒドロキシで他方がエチルであり、且つ
R5が水素である。また、R4とR5が互いに結合し
ているときはエポキシド環を形成し、R3はエチ
ルを表わす。 R8が水素であるとき、R9はメトキシであり、
また、R8とR9で4″位の炭素と3″位の窒素をつな
ぐ単結合を形成することも出来る。] また、本発明は式()で示される二量体イン
ドールジヒドロインドールジオン化合物の製造方
法に関するものであつて、その要旨は、式()
で示される二量体インドールジヒドロインドール
を、式 RNCO 〔式中、Rは前記と同意義を有する。〕 で示されるイソシアナートと反応させる点にあ
る。 [式中、Rは水素、C1〜C4アルキル、C3〜C4アル
ケニル、CH2−CHX−CH3またはCH2−CH2X
(但し、Xは臭素または塩素である); R2は水素、メチルまたはホルミル;を表わ
す。 R3およびR4が独立であるときは、一方が水素
もしくはヒドロキシで他方がエチルであり、且つ
R5が水素である。また、R4とR5が互いに結合し
ているときはエポキシド環を形成し、R3はエチ
ルを表わす。 R7はアセトキシまたはOCONHRを表わす。 R8が水素であるとき、R9はメトキシであり、
また、R8とR9で4″位の炭素と3″位の窒素をつな
ぐ単結合を形成することもできる。] [式中、R2、R3、R4およびR5は前記と同意義を有
し、R6はヒドロキシまたはアセトキシを表わ
す。] さらに、本発明は式() [式中、R2は水素、メチルまたはホルミル; R6はヒドロキシまたはアセトキシ;を表わ
す。 R3およびR4が独立であるときは、一方が水素
もしくはヒドロキシで他方がエチルであり、且つ
R5が水素である。また、R4とR5が互いに結合し
ているときはエポキシド環を形成し、R3はエチ
ルを表わす。] で示されるスピロオキサゾリジンジオンの製法に
関するものであつて、その要旨は、式() [式中、R2、R3、R4、R5およびR6は前記と同意義
を有する。] で示される二量体インドールジヒドロインドール
ジオンを、水酸化ナトリウムの存在下にジメチル
カルボネートと反応させる点にある。 さらに、本発明は、哺乳動物宿主の腫瘍を抑制
するかあるいは寿命を延期し、式()で示され
るスピロオキサゾリジンジオンを活性成分とし
て、担体と共に含有して成る薬理的な組成物を提
供するものである。 前記定義における“C1〜C4アルキル”には、
メチル、エチル、n−プロピル、イソブチル、n
−ブチル、イソプロピル、sec.−ブチルおよびt
−ブチルなどのアルキル基が含まれ、“C3〜C4
ルケニル”には、アリル、メタリルおよびクロチ
ルが含まれる。 にちにちか(Vinca rosea)から得られる種々
の天然物アルカロイドは、動物における実験的悪
性腫瘍の治療に有用である。これらのアルカロイ
ドにはロイロシン(米国特許第3370057号)、ビン
カロイコブラスチン(ビンブラスチンもしくは
VLB;米国特許第3097137号)、ロイロホルミン
(ベルギー特許第811110号)、ロイロシジン(ビン
ロシジン)およびロイロクリスチン(ビンクリス
チン)(いずれも米国特許第3205220号);デオキ
シ VLB“A”および“B”〔Tetrahedron
Letters、783(1968)〕、4−デスアセトキシビン
ブラスチン(米国特許第3954773号);4−デス
アセトキシ−3′−ヒドロキシビンブラスチン(米
国特許第3944554号)、ロイロコロンバイン(米国
特許第3890325号)およびビンカジオリン(米国
特許第3887565号)が含まれる。これらのアルカ
ロイドの中の二つ、即ち、VLBとビンクリスチ
ンは、現在、悪性腫瘍(特に人間における白血病
および同系の病状)の治療に対する医薬品として
市販されている。これらの市販品の中でもビンク
リスチンは特に活性で白血病の治療剤として有用
であるが、にちにちか(Vinca rosea)から得ら
れる抗腫瘍アルカロイドとしては、その存在量が
特に少ない。これらのアルカロイドは、通常、静
脈内に投与する。 にちにちかアルカロイド類の化学的修飾は、か
なり制限されている。これは、第一に、これらの
アルカロイドの分子構造が極めて複数で、分子中
の特定基だけに作用する化学反応を見い出すこと
が困難であり、第二に、にちにちか分画から採取
または製造された不活性アルカロイド(目的の化
学療法特性に欠く)の構造決定により、これらの
不活性化合物が活性アルカロイド類と密接に関連
している、という結論に達したからである。この
ように、抗腫瘍作用は特定の構造を有するものに
限られており、構造の化学的修飾によつて、より
活性な医薬品が得られる機会は稀である。生理学
的に活性なアルカロイドの化学的修飾に成功した
例としては、ジヒドロVLBの製法(米国特許第
3352868号)および炭素4位(構造式のナンバリ
ングを参照)のアセチル基を高級アルカノイル基
もしくは非関連性(unrelated)アシル基と置換
する反応(米国特許第3392173号)があげられ
る。これらの誘導体のいくつかは、P1534白血病
細胞を移植したマウスの寿命を延ばす作用を持つ
ている。構造的に修飾されたVLB化合物(N・
N−ジアルキルグリシル基がVLBの4−アセチ
ル基を置換した化合物)を製造する場合の中間体
としては、クロルアセチル基がVLBの4−アセ
チル基を置換している誘導体も有用である(米国
特許第3387001号)。VLB、ビンクリスチン、ビ
ンカジオリンなどのC−3カルボキシアミド誘導
体も製造され、抗腫瘍剤として活性である(ベル
ギー特許第813168号)。これらの化合物が極めて
興味深いのは、VLBの3−カルボキシアミドの
方が、その出発物質であるVLBよりも、リツジ
ウエイ骨肉腫(Ridgeway osteogenic
sarcoma)およびガードナー・リンパ肉種
(Gardner lymphosarcoma)に対して活性である
点である。ある種のアミド誘導体は、実際に、こ
れらの腫瘍に対するビンクリスチンの活性を促進
する。これらのアミド類の一つである4−デスア
セチル VLB C−3アルボキシアミドまたはビ
ンデシンは、現在、人間における臨床テストの段
階で、ある種の白血病に対して活性であることが
見い出されている。人間においては、ビンデシン
の方がビンクリスチンよりも低い神経毒性を示
す。 主な医学問題の一つは、人間における腫瘍の処
置と治療である。この疾病には多くの種類があ
り、これらの異なつた病種に対しては活性な化合
物はかなり特定化される。化合物の構造における
些細な修飾は特異性と活性に影響を及ぼす。これ
らの新規にちにちか誘導体は、腫瘍の新規治療法
を求めている化学療法学者に、新しい武器を提供
するものである。 式()で表わされる化合物は、R1がアセト
キシ、R2がメチル、R3がヒドロキシ、R4がエチ
ル、R5が水素のときはVLB誘導体、R1がアセト
キシ、R2がホルミル、R3がヒドロキシ、R4がエ
チル、R5が水素のときはビンクリスチン誘導
体、R1がアセトキシ、R2が水素、R3がヒドロキ
シ、R4がエチル、R5が水素のときはデスメチル
VLB(デスホルミルビンクリスチンとしても知
られている)誘導体、R1がアセトキシ、R2がメ
チル、R3がエチル、R4がヒドロキシ、R5が水素
のときはロイロシジン誘導体、R1がアセトキ
シ、R2がメチル、R3およびR5が水素、R4がエチ
ルのときはデオキシVLB“A”の誘導体、R1
R2およびR5がデオキシVLB“A”の場合と同じ
で、R3がエチル、R4が水素のときはデオキシ
VLB“B”の誘導体、R1がアセトキシ、R2がメ
チル、R3がエチル、R4とR5が互いに結合してα
−エポキシド環を形成するときはロイロシン誘導
体、そしてこれに対応する化合物でR2がホルミ
ルのときはロイロホルミン誘導体である。本発明
化合物は、前記の個々のアルカロイドの3−スピ
ロ−5″−オキサゾリジンジオン誘導体として命名
される。例えば、VLBから導いたオキサゾリジ
ンジオンは、3−デスカルボメトキシ−3−デス
ヒドロキシVLB 3−スピロ−5″−オキサゾリジ
ン−2″・4″−ジオンと命名される。上記命名に従
つて、スピロの炭素原子がにちにちかアルカロイ
ド環のC3であり、且つ、オキサゾリジンジオン
環のC5″であるスピロ化合物が形成される。本発
明化合物を系統的に命名する際に、3位のカルボ
メトキシおよびヒドロキシがオキサゾリジン環で
置換(もしくはその中に組込まれている)されて
いることを示すために、“3−デスカルボメトキ
シ−3−デスヒドロキシ”という表現を用いる。
本発明化合物の命名法を簡素化する意味で、“3
−デスカルボメトキシ−3−デスヒドロキシ”と
いう表現を省略する。これは、各化合物がオキサ
ゾリン環を有するということは、にちにちかアル
カロイドのC3におけるヒドロキシとカルボメト
キシが置換された、ということに他ならないから
である。従つて、ここで言うオキサゾリジンジオ
ンには、“3−デスカルボメトキシ−3−デスヒ
ドロキシ”という表現が、暗に含まれている。 本発明化合物の製薬的に許容され得る酸付加塩
を形成する際に有用な非毒性酸には、以下のよう
な無機酸がある: 塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、亜硝酸、亜リン酸など。 同様に、非毒性の有機酸としては、脂肪族モノ
およびジカルボキシレート、フエニル−置換アル
カノエート、ヒドロキシアルカノエートおよびア
ルカンジオエート、芳香族酸、脂肪族および芳香
族スルホン酸などがあげられる。このような製薬
的に許容され得る塩には、以下のものが含まれ
る: 硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、
亜硫酸水素塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸一水素
塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸
塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、酢
酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸
塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプリ
ン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シユ
ウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸
塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、
ブチン−1・4−二酸塩、ヘキシン−1・6−二
酸塩、安息香酸塩、クロル安息香酸塩、メチル安
息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息
香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、テレ
フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンス
ルホン酸塩、クロルベンゼンスルホン酸塩、キシ
レンスルホン酸塩、フエニル酢酸塩、フエニルプ
ロピオン酸塩、フエニル酪酸塩、クエン酸塩、乳
酸塩、2−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、
リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プ
ロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン
酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩など。 本発明の製法において、にちにちかの葉から抽
出するか、または二量体化合物の化学的修飾もし
くは二つの単量体インドール、ジヒドロインドー
ルなどをカツプリングさせることによつて半合成
的に製造した炭素4位にアセトキシ基を有する二
量体インドール−ジヒドロインドールアルカロイ
ドをイソシアナート(RNCO)と反応させると、
式()においてR8が水素でR9がメトキシであ
る3−カルバメート中間体が得られる。これらの
カルバメートは、通常の反応温度(例えば、30〜
110℃)で比較的不安定であつて、式()にお
いて、R8とR9が4″位の炭素と3″位の窒素を結ぶ
単結合である場合のスピロオキサゾリジン・ジオ
ン類に転位する。3−カルバメート基の安定性
は、カルバメートの窒素原子に結合している置換
基Rの特性に大きく依存している。例えば、Rが
β−クロルエチルの場合は、中間体の3−カルバ
メート化合物を、過剰のイソシアナートと二量体
アルカロイド()との反応から、クロマトグラ
フイーによつて単離することができ、加熱するこ
とによつてスピロオキサゾリジン・ジオンに転位
し得る。メチルイソシアナートで形成された3−
カルバメートは、標準の反応条件下で、スピロオ
キサゾリジン・ジオンに転位する。反応を比較的
低温で実施すると、殆んどの場合に、イソシアナ
ートを加えた直後3−カルバメートを単離し得
る。長時間の加熱は不要である。単離された中間
体の3−カルバメートを、30〜110℃において数
時間加熱すると、スピロオキサゾリジン・ジオン
に転位する。 式()で示される3−カルバメートは、スピ
ロオキサゾリジンジオンの合成における中間体と
して有用であると共に、マウスに移植した腫瘍の
成長抑制能力で立証されているように、抗腫瘍作
用を有する。 中間体のもう一つのタイプは、イソシアナート
と式()で示される二量体インドール−ジヒド
ロインドールアルカロイドとの反応から、特に溶
媒がベンゼンで、イソシアナートを過剰に用いた
反応から単離される。この中間体は水溶性であつ
て、にちにちかアルカロイドと、アルカロイド1
分子に対しておよび1分子以上のイソシアナート
との錯体を含んでいる。例えば、過剰のβ−クロ
ルエチルイソシアナートをVLBと反応させる
と、結果として水酸性の錯塩が形成され、過し
て単離し得る。取した錯塩の水溶液を室温にお
いて16時間放置すると3″−(β−クロルエチル)
スピロオキサゾリジンジオンが得られる。他のイ
ソシアナートとVLBあるいは他の二量体にちに
ちかアルカロイドとの反応も同様に進行するが、
通常の反応温度で単離し得るのは、ある種の錯塩
だけであつて、これはイソシアナート RNCOの
置換基Rの特性に依在している。 前記反応を、中間体のカルバメート()を単
離しないで実施する場合には、にちにちかアルカ
ロイド()の遊離塩基をベンゼンのような不活
性有機溶媒に溶解し、望ましいイソシアナート
(RNCO)を、一般に過剰に加える。混液は、オ
キサゾリジンジオンの形成が実質的に完了するま
で還流し、冷却した後に、溶媒と過剰のイソシア
ナートを留去する。残渣として得られたオキサゾ
リジンジオンは、クロマトグラフイーなどによつ
て、さらに精製することができる。前記反応に用
い得る他の不活性溶媒には、メチレンジクロリ
ド、クロロホルム、トルエンなどが含まれる。 式()においてRが水素の化合物は、以下の
別製法で製造するが好ましい。ビンデシンは、水
酸化ナトリウムの存在下にジメチルカルボネート
と反応させる。この反応生成物は非置換のスピロ
オキサゾリジンジオン環を有するが、炭素4位の
アセトキシの代わりにヒドロキシ(R1=OH)を
有する。本発明化合物を、緩和な反応条件下で1
モルの無水酢酸と反応させると、式()におい
てRが水素でR1がアセトキシである化合物が得
られる。 4−デスアセチル VLBもしくは4−デスア
セチル ビンクリスチンのような4−デスアセチ
ルアルカロイドを出発物質として用いた場合に
は、イソシアナート反応の生成物は3−スピロ−
5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオン−4−カル
バメート(O−CO−NHR)である。これらの4
−カルバメート オキサゾリジンジオン誘導体も
活性な抗腫瘍剤であると共に、R1がヒドロキシ
あるいはアセトキシである化合物を製造する際の
中間体としても有用である。 式()においてR1がヒドロキシの化合物
は、式()においてR1がアセトキシの化合物
を酸(例えば塩酸)で加水分解すると得られる。
R1がヒドロキシである化合物を不活性溶媒中
で、好ましくは緩和に加熱しながらイソシアナー
ト(RNCO)と反応させると、R1
【式】である化合物が得られる。これら の4−カルバメートは、前記反応の出発物質とし
てR6がヒドロキシの化合物を用いても製造され
る。 式()で示されるにちにちかアルカロイド・
3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオ
ン誘導体の製薬的に許容し得る酸付加塩は、アル
カロイド遊離塩基を不活性溶媒中で、所望の非毒
性酸(1モル)と反応させると得られる。塩が可
溶である場合には、溶媒を減圧留去して回収す
る。また、この塩が反応媒質に不溶の場合は、沈
澱を取すればよい。ある種の無機塩は、幾分異
なつた方法で製造する。例えば、硫酸塩は、前記
式()で表わされる遊離塩基を最少量の極性有
機溶媒(例えばエタノール)に溶解し、2%硫酸
−エタノール溶液を滴加してPHを約4.0に調整
し、溶媒を蒸発乾固して製造する塩酸塩も同様の
操作で製造することができ、塩酸のアルコール性
溶液を遊離塩基のアルコール性溶液に加える。こ
うして得られた酸付加塩は、クロマトグラフイー
や再結晶などの公知技術によつて精製することが
できる。 すでに指摘したように、本発明化合物は、他の
抗腫瘍にちにちかアルカロイド製法における中間
体としても有用である。オキサゾリジンジオン
()を塩基で処理すると、通常、4位にアセチ
ル基を有しないC3−カルボキシアミド誘導体が
得られる。例えば、VLB 3″−メチル−3−スピ
ロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンをアル
カリ性の水溶液と反応させると、4−デスアセチ
ルVLB C−3 N−メチルカルボキシアミドが
得られる。にちにちかアルカロイド(例えば、
VLB、ビンクリスチン、ロイロシジン、および
デオキシVLB“A”と“B”)のC−3 カルボ
キシアミド誘導体は、昭和52年特許願第108344号
(出願日、1977年9月8日;発明者、Culliaと
Gerzon)に記載のように、動物に対して活性な
抗腫瘍剤である。式()で表わされる範囲内に
含まれるアルカロイドであるロイロシンとロイロ
ホルミンのC−3 カルボキシアミドも、実験動
物に移植した腫瘍に対して活性な抗腫瘍剤であ
る。 式()で示される出発物質は、にちにちか
(例えば、VLB、ビンクリスチン、ロイロシジ
ン、ロイロシン、ロイロホルミン、デオキシ
VLB“A”および“B”)の葉から単離するか、
または、式()においてR6がヒドロキシの場
合は、対応する化合物(R6=OCOCH3)の酸加水
分解によつて製造する。4−デスアセチル化合物
は、必要であれば、4位を再アシル化
〔Hargrove、Lloydia、27、340(1964)に記載の
方法により〕し得るし、無水酢酸(1モル)を用
いて緩和な条件下でアセチル化することもでき
る。にちにちか(Vinca rosea)の葉から得られ
るビンクリスチン、N−デスホルミル−ロイロク
リスチン、N−デスホルミル・ロイロホルミンお
よびロイロホルミンを除いて、式()において
R2が水素またはホルミルである出発物質は以下
のように製造される。デオキシ VLB“A”も
しくは“B”などの1−メチル基は、氷酢酸中、
−60℃において酸化クロムと反応させると、R2
が水素およびホルミルである混合物が得られる
〔米国特許第3899493号に記載の製法による〕。R2
が水素の化合物はホルミル化、また、R2がホル
ミルの化合物は脱ホルミル化することもできる。 本発明は、以下の実施例でさらに詳述される。 実施例 1 VLB 3″−メチル−3−スピロ−5″−オキサゾ
リジン−2″・4″−ジオンの製法 VLB遊離塩基2.84gを含む無水ベンゼン40ml
に、メチルイソシアナート15mlを加えて約6時間
加熱還流した。混液を冷却し、揮発成分を留去し
た。VLB 3″−メチル−3−スピロ−5″−オキサ
ゾリジン−2″・4″−ジオンを含む残渣をシリカゲ
ル(活性)200g上にクロマトグラフして精製
し、4%メタノール/ベンゼン1と6%メタノ
ール/ベンゼン2.5で展開して、VLB 3″−メチ
ル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−
ジオンを溶出させた。収量0.9764g。 分子イオン重量 835 NMR:δ0.17、0.88、2.0、2.60、2.74、2.78、
2.81、3.08(新しいNCH3)、3.58、3.60、
3.79、4.52、5.18、5.41、5.88、6.09、6.64。 マススペクトル:849(トランス−メチル化)、
835、817、804、776、650、543、494、355、
167、154、149、135。 上記製法に従つて、VLB遊離塩基270mgをn−
ブチルイソシアナートと反応させて、VLB 3″−
n−ブチル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−
2″・4″−ジオン41mg(精製物)を製造した。 マススペクトル:891、877、859、837、836、
819、818、792、747、650、543、536、(512)、
381、380、355、341、325、295、(188)、154、
149、135と136、122、121、107。 NMR(CDCl3):δ0.66、0.92、1.3−1.7、1.99、
2.07、2.81、3.61、3.79、5.17、5.43、5.87、
6.09、6.61。 VLB遊離塩基98.9mgをアリルイソシアナートと
反応させて、VLB 3″−アリル−3−スピロ−
5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオン31.3mg(精
製物)を製造した。 マススペクトル:875、861、843と844、830と
831、802と803、(784)、650、543、520、380と
381、355、295、273、242、154、149、143、
136、135、122、121、107。 IR(CDCl3):3440、1810、1740、1610cm-1。 NMR:δ0.66、0.88、1.98、2.41、2.80、3.57、
3.60、3.79、4.14、5.1−5.3、5.43、5.7−
5.95、6.08、6.63。 実施例 2 ビンクリスチン 3″−メチル−3−スピロ−
5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンの製法 ビンクリスチン硫酸塩158.3mgから常法によつ
て製造したビンクリスチン遊離塩基を約15mlの無
水ベンゼンに溶解し、メチルイソシアナート約
2.5mlを加えて約6時間加熱還流した。混液を室
温において一夜保つた後、再び4時間還流した。
揮発成分を除去し、メタノールには可溶である
が、メチレンジクロリドに不溶の残渣159.6mgを
得た。この残渣を薄層クロマトグラフして酢酸エ
チル−エタノール(3:1)溶媒系で展開する
と、四つの帯が得られた。極性から考えて、三番
目の帯が、以下の物性値を示すビンクリスチン
3″−メチル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−
2″・4″−ジオンであつた。収量26.3mg(精製
物)。 マススペクトル:863、849、831、818、806、
790、751、708、647、650、635、480、393、
369、355、283、270、268、183、171、168、
154、141、136、122、121。 IR(CHCl3):3440、1805、1730、(1745)、1660
cm-1。 NMR(CDCl3):δ0.59、0.88、1.35、1.68、
2.74、2.78、3.01、3.65、3.87、4.41、4.68、
5.20、5.90、6.81、6.91、8.12、8.78。 実施例 3 1−デスメチル−4−デスアセチル−4−(N
−メチルカルバモイルオキシ)VLB 3″−メチ
ル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・
4″−ジオンの製法 実施例1の製法に従つて、1−デスメチル−4
−デスアセチル VLB21.7mgをメチルイソシアナ
ート3mlと共に約12mlの無水メチレンジクロリド
中で、還流温度において反応させた。この反応で
形成された1−デスメチル−4−デスアセチル−
4−(N−メチルカルバモイルオキシ)VLB
3″−メチル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−
2″・4″−ジオンを実施例1に記載の方法によつて
単離し、メタノール溶媒系を用いた薄層クロマト
グラフイーで精製した。精製した生成物の収量
は、5.5mgであつた。この化合物は、以下の物性
値を示した。 NMR(CDCl3):δ2.75、2.79、3.08、3.59、
3.76、3.84、4.76、5.35、5.19、5.86、6.26、
6.68。 IR(CHCl3):1818cm-1 新しいピーク、1740、
1130cm-1 出発物質と比較して、大きい吸収体 マススペクトル:836、834、779、777、368、
256、241、213、155、149。 実施例 4 VLB 3″−(β−クロルエチル)−3−スピロ−
5″−オキサゾリジン−2″.4″−ジオンの製法 実施例1に記載の方法に従つて、無水ベンゼン
100ml中で、VLB1.620gとβ−クロルエチルイソ
シアナート15mlを反応させた。反応混液を室温に
おいて16時間撹拌し、続いて2時間加熱還流し
た。VLBとβ−クロルエチルイソシアナートか
ら成る水溶性の錯塩を含む沈澱を分離し、冷溶液
から取した。この沈澱物1.692gを約30mlの水
に溶解し、室温において約16時間撹拌した。混液
に稀水酸化ナトリウムを加えて塩基性にし、塩基
性溶液に不溶のVLB 3″(β−クロルエチル)−
3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオ
ンを分離してメチレンジクロリドに抽出した。こ
の抽出液を合して溶媒を留去し、VLB 3″−(β
−クロルエチル)−3−スピロ−5″−オキサゾリ
ジン−2″・4″−ジオンを含む残渣をシリカ(活性
)150g上にクロマトグラフして精製した。展
開液としては6%メタノール/ベンゼンを用い、
収量は1.127gであつた。この化合物は以下の物
性値を示した。 マススペクトル:883、847、816、789、650、
592、591、543、506、485、451、355、295、
154、136、135、122、121、107。 IR(CHCl3):3650、3570、3440、1805、1745、
1610cm-1。 NMR(CDCl3):δ0.67、0.88、2.01、2.81、
2.85、3.61、3.79、3.87、5.19、5.44、5.89、
6.11、6.65。 実施例 5 VLB 3″−(β−クロルエチル)−3−スピロ−
5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンおよび
VLB 3−N−(β−クロルエチル)−カルバメ
ートの別離法 VLB遊離塩基481.2mgを含む無水ベンゼン14ml
にβ−クロルエチルイソシアナート7.0mlを加え
ると、直ちに沈澱が得られた。混液を約16時間加
熱還流し、ベンゼンを減圧留去した後に、残渣を
シリカ上に薄層クロマトグラフして酢酸エチル/
メタノール溶媒系(3:1)で展開した。分離で
きない二つの可動帯を共に単離して(総収量
379.4mg)、再クロマトグラフした。二回目のクロ
マトグラフイーでは、この二成分混合物を1プレ
ートあたり47mgだけのせ、同じ酢酸エチル/メタ
ノール溶媒系(3:1)で展開して、VLB 3″−
(β−クロルエチル)−3−スピロ−5″−オキサゾ
リジン−2″・4″−ジオン(147mg)とVLB 3−
N−(β−クロルエチル)カルバメート(69mg)
を分離した。後者の化合物は、以下の物性値を示
した。 マススペクトル:(881)、835、821、790、763、
692、591、543、480、409、353、295、293、
283、281、278、243、188、154、149、135。 IR(CHCl3):3645、3575、3450、3405(新)、
1730、1675(新)、1610cm-1。 NMR(CDCl3):δ0.88、0.80、1.35、2.05、
2.76、2.80、3.60、3.77、5.32、5.53、5.84、
6.09、6.60、10.0(br)。 実施例 6 4−デスアセチル VLB 3″−メチル−3−ス
ピロ−5″−オキサゾリドン−2″・4″−ジオンの
製法 VLB 3″−メチル−3−スピロ−5″−オキサゾ
リジン−2″・4″−ジオン99.7mgを、0.5N塩酸水溶
液中で約1.5時間還流した。この水溶液を塩基性
とし、不溶の4−デスアセチル VLB 3″−メチ
ル−3−スピロー5″−オキサゾリドン−2″・4″−
ジオンを分離してメチレンジクロリドに抽出し
た。抽出液を合して溶媒を減圧留去し、残渣をシ
リカゲル上に薄層クロマトグラフして酢酸エチ
ル/メタノール(3:1)溶媒系で展開した。主
帯には、4−デスアセチル VLB 3″−メチル−
3−スピロ−5″−オキサゾリドン−2″・4″−ジオ
ンが含まれていた。収量32.3mg(精製物)。この
化合物は、他の三つのクロマトグラフイー・シス
テムでは、単一スポツト物質であり、以下の物性
値を示した。 マススペクトル:807、793、763、762、749、
734、690、493、452、408、355、295、268、
167−171、154、149、143、135、122、121、
107。 IR(CDCl3):3580、3440、1815、1735、1615cm
-1。 NMR(CDCl3):δ0.80、0.88、2.70、2.81、
2.90、3.04、3.59、3.76、3.92、4.20、5.60、
5.88。 実施例 7 4−デスアセチル VLB 3″−メチル−3−ス
ピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオン−
4−(N−メチル)カルバメートの製法 4−デスアセチル VLB304mgを含む無水ベン
ゼン10mlにメチルイソシアナート5mlを加えて約
6時間環流した。溶媒を減圧下に留去して残渣
444.4mgを得た。薄層クロマトグラフイーによれ
ば、残渣には二つの物質が含まれており、酢酸エ
チル/メタノール(3:1)溶媒系を用いて分離
した。この生成物は、以下の物性値を示す4−デ
スアセチル VLB 3″−メチル−3−スピロ−
5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオン−4−(N
−メチル)カルバメートであつた。 マススペクトル:850、807、793、775、762、
734、452、355、154、135。 UV(エタノール):215、268、290(肩)、298
(肩)μ IR(CHCl3):3700、3460、1816、1743、1600cm
-1。 NMR(CDCl3):δ0.67、0.88、2.78、2.81、
3.07、3.60、3.70、5.0、5.25、5.30、5.84、
6.08、6.03。 この化合物は、10-3mmg/mlの低濃度で行なつ
た標準の有系分裂抑制試験において、中期停止活
性を示した。 実施例 8 4−デスアセチル VLB 3″−β−クロルエチ
ル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・
4″−ジオンの製法 無水メタノール25mlを0℃において塩化水素で
飽和し、VLB 3″−β−クロルエチル−3−スピ
ロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオン96.9mg
に加えて室温に暖め、18時間撹拌した。溶媒を減
圧下に留去し、氷と共に水を残渣に加えた。溶液
にアンモニア水を加えて塩基性とし、メチレンジ
クロリドで四回抽出した。抽出液を合し、溶媒を
減圧留去して残渣(88.6mg)をシリカゲル上に薄
層クロマトグラフし、酢酸エチル/メタノール
(3:1)混合溶媒で展開した。Rf=0.4の帯を溶
出させて、生成物14.3mgを得た。物性値: マススペクトル:841(親イオン)、816、782、
651、543、355、295、175、167、154、149、
135、125。 実施例 9 4−デスアセチル VLB 3″−β−クロルエチ
ル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・
4″−ジオンの別製法 VLB遊離塩基9.86gと無水ベンゼン200mlとの
溶液に、β−クロルエチルイソシアナート25mlを
加えて室温で一夜撹拌し、さらに、2.5時間還流
した。沈澱を取(3.15g)し、0.1N塩酸に溶解
して一夜還流した。混液を冷却し、アンモニア水
を加えて塩基性にした後、メチレンジクロリドで
抽出した。抽出液を合し、溶媒を減圧留去して残
渣2.80gを得た。4−デスアセチル VLB 3″−
β−クロルエチル−3−スピロ−5″−オキサゾリ
ジン−2″・4″−ジオンを含む残渣をシリカゲル上
にクロマトグラフし、ベンゼン/メタノール濃度
勾配を用いて展開した。収量192.0mg。物性値: マススペクトル:実施例8と一致 NMR(CDCl3):δ0.81、0.88、2.25、2.71、
2.99、3.60、3.76、3.79、3.93、5.61、5.88、
6.00、6.63。 実施例 10 VLB 3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・
4″−ジオンの製法 水素化ナトリウム208.0mg(50%油分散)とテ
トラヒドロフラン20mlとの懸濁液に、ビンデシン
(VLB C−3カルボキシアミド)200.9mgを加
え、室温において25分間撹拌した後に、ジメチル
カルボネート4.0mlを加えた。次に、混液を室温
において4.5時間撹拌し、揮発成分を留去した。
水を加え、さらに稀塩酸を加えて水溶液を酸性化
し、酸性層をメチレンジクロリドで3回抽出して
抽出液を除去した。水層に10%水酸化ナトリウム
水溶液を加えて塩基性にし、不溶のVLB 3−ス
ピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンを分
離してメチレンジクロリド4部で抽出した。この
抽出液を合併し、溶媒を留去して残渣98.4mgをシ
リカゲル上に薄層クロマトグラフし、酢酸エチ
ル/メタノール(1:1)溶媒系で展開した。プ
レート上には四つの帯が現われ、その内の四番目
には、4−デスアセチル VLB 3−スピロ−
5″−オキサゾリドン−2″・4″−ジオンが含まれて
いた。四番目の帯を機械的に分離してシリカゲル
から溶出させ、溶媒を留去して、以下の物性値を
有する残渣10.9mgを得た。 NMR(CDCl3):δ0.90、2.87、3.57、3.65、
3.84、3.95、5.5〜6.0、6.08、8.5 IR:3680、3470、1810、1735、1620、1505、
1460、1435、1335、1010、910cm-1。 マススペクトル:807、793、763、749、718、
706、692、690、634、434、422、408、355、
351、325、323、297、295、269、268、187、
167、154、149、135。 電解脱離マススペクトル:779、753、735 環上の窒素原子に置換基をもつていないオキサ
ゾリジンジオン類は互変異性体として存在し、こ
の場合には、環上の窒素原子に結合している水素
は、環上に存在するいずれのカルボニル基ともエ
ノール化して、ヒドロキシオキサゾリノンを形成
することが出来る。さらに詳しくは、オキサゾリ
ジン−2・4−ジオンは、2−ヒドロキシ−2−
オキサゾリジン−4−オンまたは4−ヒドロキシ
−3−オキサゾリン−2−オンの互変異性体にエ
ノール化され得る。前記反応生成物には、このよ
うな互変異性体が三つとも含まれていなくとも、
少なくとも二つ含まれている。 実施例 11 塩の製造 オキサゾリジンジオン(前記)および3−カ
ルバメート(前記)の塩を以下のように製造し
た。 遊離塩基を最少量のエタノールに溶解し、2%
硫酸のエタノール溶液を滴下してPHを4.0±0.2に
下げる。PH値は、適量(2滴)を取出して水で1
mlに稀釈し、PHメーターで測定して決定した。酸
性のエタノール性溶液を蒸発乾固し、硫酸塩を含
む残渣を、必要に応じてメタノールまたはエタノ
ールから再結晶した。 本発明化合物は、マウスに移植した腫瘍に対し
て活性で(in vivo)、組織培養中に保つた中国産
ハムスターの卵細胞において中期停止を誘発す
る。マウスに移植した腫瘍に対する本発明化合物
の活性を示すために、腫瘍を接種した後、一定量
の化合物を7〜10日間腹腔内投与した。 以下の表は、腫瘍を移植したマウスを、本発
明化合物で処理した数回の試験の結果を示したも
のである。表において、第一欄は化合物名、第二
欄は移植された腫瘍名、第三欄は投与量もしくは
投与量範囲と投与日数、第四欄は投与方法、そし
て第五蘭は腫瘍成長抑制率(%)もしくは生存期
間の延長率(%)(例えば、B16の場合)、をそれ
ぞれ表わす。また、ROSはリツジウエイ骨肉腫
(Ridgeway osteogenic sarcoma)、GLSはガード
ナー・リンパ肉腫(Gardner lymphosarcoma)、
P1534(J)は白血病(leukemias)、CA755は腺癌
(adenocarcinoma)、そしてB16は色素細胞腫
(melanoma)の略記である。 なお、これらの実験は以下のようにして実施し
た。 実験例 1 ROSの成長阻止率 1〜2mm角の固形腫瘍片(ROS)をトローカ
ー(trocar)でマウスの腋窩部に皮下移植した。
移植8日後、所定量の試験化合物を1日1回、所
定期間腹腔内投与した。対照群には0.85%塩化ナ
トリウム溶液を投与した。最終投与の1日後に、
処理群マウス(1群5匹)の平均腫瘍直径を対照
群(5匹)のそれと比較して腫瘍成長阻止率(平
均直径の差の百分率)を算出した。1群5匹中3
匹以上死亡した場合は毒性によるものと判定し
た。なお、表中のROSについての抑制率の欄は
腫瘍の成長阻止率(%)を表わす。 実験例 2 GLSの成長阻止率 正常C3Hマウスより採取したGLS細胞片をトロ
ーカーでマウスに腹腔移植し、移植24時間後に所
定量の試験化合物を、1日1回所定期間投与し
た。最終投与日の翌日、処理群および対照群の腫
瘍サイズをそれぞれバーニアー・キヤリパス
(vernier calipers)で測定した。成長阻止率は平
均腫瘍直径の比、即ち、処理群/対照群(T/
C)の百分率(%)で表わした。 実験例 3 P1534(J)の成長阻止率 実験例2におけるGLSと同様に実験を行ない、
成長阻止率をT/Cの百分率(%)で表わした。 実験例 4 CA755の成長阻止率 実験例2におけるGLSと同様に実験を行ない、
成長阻止率をT/Cの百分率(%)で表わした。 実験例 5 B−16移植マウスに対する延命効果 C−57BL/6マウスに保持したB−16メラノ
ーマを採取し、これをハンクスの平衝塩溶液
(Hanks、balanced salt solution)中で均質浮遊
化し、得られる腫瘍粥状物をC−57BL/6マウ
スまたはBDF1マウスに一匹当り0.5mlの割合で腹
腔移植した。所定量の試験化合物を所定期間腹腔
内投与し、マウスの死亡まで観察して延命効果を
判定した。生存時間の延長率は、対照群の生存時
間(C)と処理群の生存時間(T)との差から求
め百分率で表わした。 延長率(%)=T−C/C×100
【表】
【表】 表から明らかなように、本発明のオキサゾリジ
ン・ジオン類は、経口投与した場合に活性であ
る。市販のVLBやビンクリスチンは、実験動物
において、同一腫瘍に対してこれほどの活性(経
口投与した場合)を示さないので、本発明化合物
の経口投与による活性は全く予想しなかつたこと
である。例えば、VLB 3″−メチル−3−スピロ
−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンおよびそ
の3″−(β−クロルエチル)類縁体を、6〜7お
よび3〜6mg/Kgの割合で経口投与すると、
GLS、ROSおよびCA755に対して100%の抑制率
を示すが、VLBとビンクリスチンは、夫々2お
よび2〜4.5mg/Kgの割合で経口投与すると、活
性を示すと云えば云える程度の活性を示すだけ
で、投与量をこれ以上に増した場合には毒性を示
すのが普通である。しかしながら、非経口投与
(腹腔内投与)の場合には、オキサゾリジン・ジ
オンを0.5〜0.75mg/Kg、VLBを0.4〜0.45mg/
Kg、そしてビンクリスチンを0.2〜0.25mg/Kgの
割合で投与すると同等の腫瘍の成長抑制と生存期
間の延長を示した。 本発明の新規オキサゾリジンジオン化合物を抗
腫瘍剤として哺乳動物に適用する場合には、非経
口的に投与してもよいし、経口的に投与してもよ
い。経口投与の場合、式()で示される塩基と
非毒性酸で形成される製薬的に許容され得る塩の
適量を、澱粉あるいは他の賦形剤と混合して、
7.5〜50mgの活性成分が含まれるようにはめ込み
式のゼラチンカプセルに封入する。同様に、この
製薬的に許容し得る塩は、澱粉、結合剤および潤
滑剤と混合して、この塩を7.5〜50mg含む錠剤に
打錠することもできる。投与量が少ない場合、あ
るいは分割して投与する場合には、錠剤に刻目を
入れてもよい。非経口投与の場合には静脈注射が
好ましいが、マウスのような小さな哺乳動物の場
合には腹腔内に注射する。非経口投与の場合に
は、式()で示されるオキサゾリジンジオンの
塩を1〜10mg/ml含有する等張液を用いる。化合
物は、哺乳動物の体重1Kgあたり0.01〜1mg、好
ましくは0.1〜1mgの割合で投与する。投与回数
は薬剤の活性と毒性に依存し、一週間に一回もし
くは二回、または隔週である。治療投与量に達す
る別の方法は体表面積を基準とするもので、7日
または14日毎に体表面積1m2あたり0.1〜10mgの
割合で投薬する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式()で表わされる二量体インド
    ールジヒドロインドールジオンおよびその製薬的
    に許容され得る塩。 [式中、Rは水素、C1〜C4アルキル、C3〜C4アル
    ケニル、CH2−CHX−CH3またはCH2−CH2X
    (但し、Xは臭素または塩素である); R1はヒドロキシ、アセトキシまたは
    OCONHR; R2は水素、メチルまたはホルミルを表わす。 R3およびR4が独立であるときは、一方が水素
    もしくはヒドロキシで、他方がエチルであり、且
    つR5が水素である。また、R4とR5が互いに結合
    しているときは、エポキシド環を形成し、且つ
    R3がエチルを表わす。 R8が水素であるとき、R9はメトキシであり、
    またR8とR9で、4″位の炭素と3″位の窒素をつな
    ぐ単結合を形成することが出来る。] 2 VLB 3″−メチル−3−スピロ−5″−オキサ
    ゾリジン−2″・4″−ジオンである特許請求の範囲
    1記載の化合物。 3 VLB 3″−n−ブチル−3−スピロ−5″−オ
    キサゾリジン−2″・4″−ジオンである特許請求の
    範囲1記載の化合物。 4 VLB 3″−アリル−3−スピロ−5″−オキサ
    ゾリジン−2″・4″−ジオンである特許請求の範囲
    1記載の化合物。 5 ビンクリスチン 3″−メチル−3−スピロ−
    5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンである特許
    請求の範囲1記載の化合物。 6 1−デスメチル−4−デスアセチル−4−
    (N−メチルカルバモイルオキシ)VLB 3″−メ
    チル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・
    4″−ジオンである特許請求の範囲1記載の化合
    物。 7 VLB 3″−(β−クロルエチル)−3−スピロ
    −5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンである特
    許請求の範囲1記載の化合物。 8 VLB 3−N−(β−クロルエチル)カルバ
    メートである特許請求の範囲1記載の化合物。 9 4−デスアセチル VLB 3″−メチル−3−
    スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンで
    ある特許請求の範囲1記載の化合物。 10 4−デスアセチル VLB 3″−メチル−3
    −スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオン
    −4−(N−メチル)カルバメートである特許請
    求の範囲1記載の化合物。 11 4−デスアセチル VLB 3″−β−クロル
    エチル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・
    4″−ジオンである特許請求の範囲1記載の化合
    物。 12 VLB 3−スピロ−5″−オキサゾリジン−
    2″・4″−ジオンである特許請求の範囲1記載の化
    合物。 13 硫酸塩を形成している特許請求の範囲1か
    ら12のいずれか一項に記載の化合物。 14 式() [式中、Rは水素、C1〜C4アルキル、C3〜C4アル
    ケニル、CH2−CHX−CH3またはCH2−CH2X
    (但し、Xは臭素または塩素である); R2は水素、メチルまたはホルミル;を表わ
    す。 R3およびR4が独立であるときは、一方が水素
    もしくはヒドロキシで他方がエチルであり、且つ
    R5が水素である。また、R4とR5が互いに結合し
    ているときはエポキシド環を形成し、R3はエチ
    ルを表わす。 R7はアセトキシまたはOCONHRを表わす。 R8が水素であるとき、R9はメトキシであり、
    また、R8とR9で4″位の炭素と3″位の窒素をつな
    ぐ単結合を形成することもできる。] で表わされる二量体インドールジヒドロインドー
    ルジオン化合物を製造するに際して、式() [式中、R2、R3、R4およびR5は前記と同意義を有
    し、R6はヒドロキシまたはアセトキシを表わ
    す。] で表わされる二量体インドールジヒドロインドー
    ルを、式 RNCO [式中、Rは前記と同意義を有する。] で表わされるイソシアナートと反応させることを
    特徴とする方法。 15 二量体インドールジヒドロインドールジオ
    ンとイソシアナートを混合し、30〜110℃に加熱
    して式()においてR8とR9が4″位の炭素と
    3″位の窒素を結ぶ単結合である場合のスピロオキ
    サゾリジンジオンを得る特許請求の範囲14記載
    の方法。 16 VLBの遊離塩基とメチルイソシアナート
    の混合物を液体無水反応媒質の存在下に加熱する
    ことによりVLB 3″−メチル−3−スピロ−5″−
    オキサゾリジン−2″・4″−ジオンを得る特許請求
    の範囲14または15記載の方法。 17 VLBの遊離塩基とn−ブチルイソシアナ
    ートの混合物を液体無水反応媒質の存在下に加熱
    することによりVLB 3″−n−ブチル−3−スピ
    ロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンを得る
    特許請求の範囲14または15記載の方法。 18 VLBの遊離塩基とアリルイソシアナート
    の混合物を液体無水反応媒質の存在下に加熱する
    ことによりVLB 3″−アリル−3−スピロ−5″−
    オキサゾリジン−2″・4″−ジオンを得る特許請求
    の範囲14または15記載の方法。 19 ビンクリスチンの遊離塩基とメチルイソシ
    アナートの混合物を液体無水反応媒質の存在下に
    加熱することによりビンクリスチン 3″−メチル
    −3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジ
    オンを得る特許請求の範囲14または15記載の
    方法。 20 4−デスアセチル VLBとメチルイソシ
    アナートの混合物を液体無水反応媒質の存在下に
    加熱することにより4−デスアセチル VLB
    3″−メチル−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−
    2″・4″−ジオン−4−(N−メチル)カルバメー
    トを得る特許請求の範囲14または15記載の方
    法。 21 反応媒質が無水ベンゼンである特許請求の
    範囲16、17、18、19または20記載の方
    法。 22 1−デスメチル−4−デスアセチル
    VLBとメチルイソシアナートの混合物を液体無
    水反応媒質の存在下に加熱することにより1−デ
    スメチル−4−デスアセチル−4−(N−メチル
    カルバモイルオキシ)VLB 3″−メチル−3−ス
    ピロ−5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンを得
    る特許請求の範囲14または15記載の方法。 23 反応媒質が無水メチレンジクロリドである
    特許請求の範囲22記載の方法。 24 VLBの遊離塩基とβ−クロルエチルイソ
    シアナートの混合物を室温下無水ベンゼン中で撹
    拌して加熱還流し、得られるVLBとβ−クロル
    エチルイソシアナートの錯塩を分離し、この錯塩
    を水に溶解することによりVLB 3″−(β−クロ
    ルエチル)−3−スピロ−5″−オキサゾリジン−
    2″・4″−ジオンを得る特許請求の範囲14記載の
    方法。 25 VLBの遊離塩基とβ−クロルエチルイソ
    シアナートを混合して加熱還流することにより
    VLB 3″−(β−クロルエチル)−3−スピロ−
    5″−オキサゾリジン−2″・4″−ジオンおよび
    VLB 3−N−(β−クロルエチル)カルバメー
    トを得る特許請求の範囲14記載の方法。 26 式()においてR1がアセトキシである
    二量体インドールジヒドロインドールジオンを加
    水分解して対応する4−デスアセチル誘導体を得
    る特許請求の範囲14から25のいずれか一項に
    記載の方法。 27 式() [式中、R2は水素、メチルまたはホルミル; R6はヒドロキシまたはアセトキシ;を表わ
    す。 R3およびR4が独立であるときは、一方が水素
    もしくはヒドロキシで他方がエチルであり、且つ
    R5が水素である。また、R4とR5が互いに結合し
    ているときはエポキシド環を形成し、R3はエチ
    ルを表わす。] で表わされるスピロオキサゾリジンジオンを製造
    するに際して、式() [式中、R2、R3、R4、R5およびR6は前記と同意義
    を有する。] で表わされる二量体インドールジヒドロインドー
    ルジオンを、水素化ナトリウムの存在下にジメチ
    ルカルボネートと反応させることを特徴とする方
    法。 28 ビンデシンを水素化ナトリウムの存在下に
    ジメチルカルボネートと反応させることにより
    VLB 3−スピロ−5″−オキサゾリジン−2″・
    4″−ジオンを得る特許請求の範囲27記載の方
    法。 29 式() [式中、Rは水素、C1〜C4アルキル、C3〜C4アル
    ケニル、CH2−CHX−CH3またはCH2−CH2X
    (但し、Xは臭素または塩素である); R1はヒドロキシ、アセトキシまたは
    OCONHR; R2は水素、メチルまたはホルミルを表わす。 R3およびR4が独立であるときは、一方が水素
    もしくはヒドロキシで、他方がエチルであり、且
    つR5が水素である。また、R4とR5が互いに結合
    しているときは、エポキシド環を形成し、且つ
    R3がエチルを表わす。 R8が水素であるとき、R9はメトキシであり、
    またR8とR9で、4″位の炭素と3″位の窒素をつな
    ぐ単結合を形成することが出来る。] で表わされるスピロオキサゾリジンジオンを活性
    成分として、担体と共に含有して成る、哺乳動物
    宿主の腫瘍を抑制するための薬理的な組成物。
JP14561377A 1976-12-06 1977-12-02 Oxazolidinedion derivative of nichinichi alkaloid Granted JPS5371100A (en)

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