JPS62502324A - 穿孔用工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 穿孔用工具 技術分野 本発明は金属切削用工具に係り、より詳細には穿孔用工具に関する。

背景技術 公知の穿孔用工具は回転体の形の切削部材を有し、この切削部材の外周部に溝を 有し、この溝は切削刃部分と穿孔すべき穴の寸法を決める寸決め部分とを形成し 、この切削刃部分と寸決め部分は相互に接続している（ソ連発明者証第６１８２ ０９号、１９７８年を参照されたい）。

この公知の穿孔用工具は、金属又は合金の材料に開けられた孔の端ぐりと所定の 孔ぐりを行うために使用される。

上記切削刃が上記切削部の中心線に対して成す角度、のために、上記穿孔用工具 で開けられる孔の寸法精度をＨ９より良くすることが出来ず、その穴の内面の表 面粗さＲａを０．８ミクロン以下にすることができない。それだけではなく、こ の様な工具を用いて穿孔を行っても、標準的な製品を一定の品質で安定して供給 することができない。

発明の開示 本発明の目的は、穿孔加工製品の仕上がり精度を良く、かつ、品質を一定にする ために、穿孔用工具の切削部がその穿孔用工具の中心軸線に対して為す角度をあ らがじめ明確に所定の値に設定できる穿孔用工具を提供することにある。

上記目的は、本体部に切削部材を有し、この切削部材はそれぞれ本体部を有し、 この本体部は回転体の形であり、その外周部に溝を有し、この外周部の溝は切削 刃と傾斜した穿孔寸法を決める刃の部分とを形成する穿孔用工具において、本発 明に基ずいて、上記切削部が上記穿孔用工具の中心軸線に対して為す傾斜角度を 約１５度ないし６５度に設定されることを特徴とする穿孔用工具によって達成さ れる。

上記本発明に基ずく穿孔用工具の構造上の特徴は、その切削部材の円筒形の作用 部分の形状が、相互に関連性を有する３個のパラメータによって決められること にある。

上記パラメータは、上記切削部材の作用部分の直径と、この切削部材の切削刃の 傾斜角度と、この切削刃の先端部のさらい角度である。

穿孔用工具の切削刃の傾斜角度とさらい角度がいがなる値の時に、上記穿孔作業 に対していかなる効果を与え、穿孔加工部位に於ける切削屑の除去にいかなる効 果を与えるかについては、公知である。上記パラメータは、上記機械加工の品質 に関連のある数多くのパラメータのうちで最も重要なものであり、特に穿孔され た孔の表面粗さに極めて密接な関係を有する。上記さらい角の値は上記切削刃の 傾斜角度によって変化し、上記切削部材の作用部分の直径が小さくなるにつれて 上記さらい角の値も小さくなる。上記切削部材の作用部分の直径が一定である場 合には、上記さらい角の値は上記切削刃の傾斜角度の値に完全に支配される。本 発明に基ずく穿孔用工具を用いて孔を開ける場合に、開けた孔の品質を最高にす るためには、上記さらい角の値と上記切削刃の傾斜角度の値との組み合抄せを最 適化する必要がある。この最適な組み合わせを得るためには、上記切削刃の傾斜 角度を、上記切削部材の直径に応じて選択しなければならない。

上記切削刃の傾斜角度が１５度未満の場合には、穿孔部の刃先からの切屑の除去 が阻害され、この除去されずに残、った切屑が穿孔中の孔の寸法を形成する刃先 に入り込んでその穿孔表面を傷つけ、そのために、その孔の表面仕上げが損なわ れる。

上記切削刃の傾斜角度が６５度より大きい場合には上記さらい角の余角が小さく なり過ぎ、これも上記穿孔面の品質を低下させる原因になる。

図面の簡単な説明 第１図は本発明に基ずく穿孔用工具（本体部の一部分を取り除いた状態を含む） の全体立面略図、第２図は第１ずの穿孔用工具の矢印Ａに沿う端面図である。

発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の好ましい実施例を、図を用いて説明する。

穿孔用工具は本体部１（第１図）を有し、この本体部１に切削部材２．２．・・ ・が取り付けられ、この切削部材２．２．・・・はそれぞれ回転体の形、例えば 円筒形であり、図に示す穿孔用工具では、本体部１に、上記円筒形の切削部材２ が３個取り付けられている。この各切削部材２の円筒形の部分の外周部に溝が設 けられる。この多溝は、溝毎に、この溝を含む面が上記円筒形の部分の表面４と 交差して、傾斜した切削刃（第２図）５と孔の寸決め刃６とを形成し、この切削 刃５と寸決め刃６は点Ｂで相互に接続され、この点Ｂは上記穿孔用工具の中心軸 線ｏ’−ｏ’から最も遠くはなれた位置にある。

上記切削刃５が上記穿孔用工具の中心軸線ｏ’　−ｏ’に対して為す傾斜角度（ 第１図）は、本発明に基ずいて、約１５ないし６５度である。

本発明に基ずく穿孔用工具を用いて穿孔作業を行う場合には、上記切削部材の切 削刃、すなわち、上記傾斜した切削刃の縁の部分が形成する切削刃が最初に作用 する。

上記穿孔用工具の刃部の先端部のすくい角が大きいので、切削に要する力が小さ くて済む。また、上記刃部から寸決め刃部への移行が滑らかであるから、表面仕 上げ度Ｒａを０．２ミクロンにして、穿孔精度をＨ６まで上げることができる。

カランタボアラ及びリーマの直径が３０ミリメートル以上である場合には、使用 材料を節約して、耐用命数を延ばすことができる。

また、上記穿孔用工具を採用すれば、加工経費のかかる仕上げのための再加工を 行わずに、各種の金属及び合金に優れた表面仕上げの孔を開けることができる。

産業上の利用可能性 本発明は、旋盤、中ぐり盤、ボール盤、ドラスフ７−マシン、及び自動化された 機械加工工程に採用し、各種の金属及び合金に、穿孔精度をＨ６、孔の表面仕上 げをＲａで０．２ミクロンまで向上させた穿孔作業を行う場合に有用である。

また、本発明は、機械加工の心だしのため、及び、フライス加工のための正確な 孔を開ける場合に応用することもできる。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 本体部（１）に切削部材（２，２，…）を有し、この切削部材（２）はそれぞれ 本体部を有し、この本体部は回転対の形であり、その外周部に溝を有し、この外 周部の溝は切削刃（５）と傾斜した穿孔寸法を決める刃の部分（６）とを形成す る穿孔用工具において、本発明に基ずいて、上記切削部（５）が上記穿孔用工具 （２）の中心軸線（０′−０′）に対して為す傾斜角度を約１５度ないし６５度 に設定されることを特徴とする穿孔用工具。