JPS6249557B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は冷水機等比較的小型の機器としての冷
却装置に関する。

最近この種の冷却装置において本体の背面に凝
縮器を露出せず本体背面板の内側に設置したり、
あるいは、凝縮器の放熱用空洞を形成し該空洞の
エントツ効果によつて放熱を促進せしめる手段が
見受けられる。しかしながら冷水機の如く小型の
機器にあつては上述した方式では放熱面積を十分
確保することができなかつたり、蒸発器の能力か
ら判断して空洞による放熱では十分な放熱が行な
えないといつた欠点があり、フアンモータによる
強制冷却に頼らざるを得なかつた。

本発明はこの強制冷却方式でしかも背面に凝縮
器が露出しない冷却装置において、凝縮器の配置
手段を改良し凝縮能力が十分得られ、かつ小型化
を計らんとするものであり、以下冷水機を例に添
付図面に従い説明する。

図において、１は冷水機本体で、キヤビネツト
１′にて区画された本体１内には飲料水を貯水す
る貯水タンク２、該タンク２と連通し飲料水を冷
却する熱交換タンク３、このタンク３の底部より
連通し本体１前面の給水用凹部４に配置した給水
コツク５等が配置されている。本体１下部には機
械室６が構成され、圧縮機７、フアンモーターの
モータ部８等を適宜収納している。上記圧縮機７
は熱交換タンク３の外周に巻装された蒸発器９、
後述する凝縮器１０等と共に周知の冷却サイクル
を構成している。一方機械室６の背部、すなわ
ち、キヤビネツト１′の開口部１a′にはフアンモ
ータのフアン１１が臨むオリフイス１２を穿設し
たオリフイス板１３が設けられて開口部１a′が覆
われており、このオリフイス板１３は開口部１
a′内に収納されるべく容器状を成し、上下端のフ
ランジ１３ａ，１３ｂが開口縁に当接すべく構成
されている。１４はこのオリフイス板１３のフラ
ンジ１３ａ，１３ｂと共にキヤビネツト１′の開
口縁１a′に共締めされる背板であり、キヤビネツ
ト１の後面とほぼ同一面積を成し、またオリフイ
ス板１３が容器状を成しているので両者１３，１
４間に所定間隔の風路１５が構成される。また背
板１４の上部位置には排出口１６が穿設されてお
り、フアン１１の回転により機械室６内の空気が
オリフイス１２、風路１５を介して排出口１６よ
り排出される。一方上記オリフイス板１３と背板
１４との風路１５に面する側には凝縮器１０とし
てのパイプ１０′が各々蛇行状にして配列され、
それぞれアルミ箔テープ１７、補強アーム１８，
１８……にて固定されている。すなわち凝縮器１
０の放熱はオリフイス板１３、背板１４の熱伝導
による放熱のみならず上述した風路１５内の風の
流れによつても放熱が促進され、かつ風路１５を
構成する二者の板１３，１４に設けられること
で、放熱のためスペースが少なくて済み冷水機の
如く小型機器において凝縮器１０をまつたく露出
せずして放熱量を確保することが可能となり得た
ものである。

以上の説明からも明らかな如く、本発明によれ
ば、冷強対流風路を構成するオリフイス板と背板
との双方に凝縮パイプを固定したものであるから
放熱スペースが単一のものに比べて小型化するこ
とができ、凝縮能力を十分確保することが可能と
なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の冷却装置としての
冷水機の斜視図、第２図は第１図冷水機の縦断面
図、第３図は要部分解斜視図、第４図は要部横断
面図を示す。 ６……機械室、１１……フアン、１２……オリ
フイス、１３……オリフイス板、１４……背板、
１５……風路、１０′……凝縮パイプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 圧縮機等を収納する機械室の背部を、フアン
   モーターのフアンが臨むオリフイスを形成したオ
   リフイス板にて覆い、さらにこのオリフイス板に
   対して所定間隔を存して前記オリフイスに連通す
   る風路を構成する本体の背板を設けるとともに、
   前記風路内に位置してオリフイス板、背板の双方
   に上記圧縮機と共に冷却サイクルを成す凝縮パイ
   プを固定してなる冷却装置。