JPS624806A - 希土類磁石用合金粉末の製造方法 - Google Patents
希土類磁石用合金粉末の製造方法Info
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- JPS624806A JPS624806A JP14318285A JP14318285A JPS624806A JP S624806 A JPS624806 A JP S624806A JP 14318285 A JP14318285 A JP 14318285A JP 14318285 A JP14318285 A JP 14318285A JP S624806 A JPS624806 A JP S624806A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
利用産業分野
この発明は、Fe B R系永久磁石用合金粉末の
製造方法に係り、溶解1機械的粉砕なしで、所定の粒度
が得られ、かつ容易に製造できるCa還元法による製造
方法で、最終成品の磁気特性を劣化させる酸素などの不
純物の少ない希土類磁石用合金粉末の製造方法に関する
。
製造方法に係り、溶解1機械的粉砕なしで、所定の粒度
が得られ、かつ容易に製造できるCa還元法による製造
方法で、最終成品の磁気特性を劣化させる酸素などの不
純物の少ない希土類磁石用合金粉末の製造方法に関する
。
背景技術
現在の代表的な永久磁石材料は、アルニコ、ハードフェ
ライトおよび希土類コバルト磁石でおる。
ライトおよび希土類コバルト磁石でおる。
このうち希土類コバルト磁石は、磁気特性が格段にすぐ
れているため、多種用途に利用されているが、主成分の
Sm、Coは共に資源的に不足し、かつ高価であり、今
後長期間にわたって、安定して多量に供給されることは
困難である。そのため、磁気特性がすぐれ、かつ安価で
、さらに資源的に豊富で今後の安定供給が可能な組成元
素からなる永久磁石材料が切望されてきた。
れているため、多種用途に利用されているが、主成分の
Sm、Coは共に資源的に不足し、かつ高価であり、今
後長期間にわたって、安定して多量に供給されることは
困難である。そのため、磁気特性がすぐれ、かつ安価で
、さらに資源的に豊富で今後の安定供給が可能な組成元
素からなる永久磁石材料が切望されてきた。
本出願人は先に、高価なSm f)Coを含有しない新
しい高性能永久磁石としてFs−B−R系(RはYを含
む希土類元素のうち少なくとも1種)永久磁石を提案し
た(特開昭59−46008@、特開昭59−6473
3号、特開昭59−894014、特開昭’59−13
2104@)。
しい高性能永久磁石としてFs−B−R系(RはYを含
む希土類元素のうち少なくとも1種)永久磁石を提案し
た(特開昭59−46008@、特開昭59−6473
3号、特開昭59−894014、特開昭’59−13
2104@)。
この永久磁石は、Rとして陶や円を中心とする資源的に
豊富な軽希土類を用い、’ Faを主成分として15M
GOθ以上の極めて高いエネルギー積を示すすぐれた永
久磁石である。
豊富な軽希土類を用い、’ Faを主成分として15M
GOθ以上の極めて高いエネルギー積を示すすぐれた永
久磁石である。
また、このFs B R系永久磁石に、なお一層の
高磁石特性を与え、かつ安価に製造するための希土類磁
石用合金粉末の製造方法として、出願人は、先に、Ca
還元法による製造方法を提案(特開昭59−21940
4号)し、さらに、酸素、炭素、カルシウム含有量を低
減したCa還元による希土類la石用合金粉末の製造方
法を提案(特願昭59−182574号、特願昭59−
248798号)した。
高磁石特性を与え、かつ安価に製造するための希土類磁
石用合金粉末の製造方法として、出願人は、先に、Ca
還元法による製造方法を提案(特開昭59−21940
4号)し、さらに、酸素、炭素、カルシウム含有量を低
減したCa還元による希土類la石用合金粉末の製造方
法を提案(特願昭59−182574号、特願昭59−
248798号)した。
その要旨は、R(RはNd、 Pr、 Dy、 Ho、
Tbのうち少なくとも1種あるいはさらに、Lt、
Ca、S+n。
Tbのうち少なくとも1種あるいはさらに、Lt、
Ca、S+n。
C<、 Er、 Eu、丁m、 Yb、 La、 Yの
うら少なくとも1種からなる>12.5原子%〜20原
子%、B44原子〜20原子%、Fe80原子%〜83
原子%となるように、希土類酸化物のうち少なくとも1
種と、鉄粉。
うら少なくとも1種からなる>12.5原子%〜20原
子%、B44原子〜20原子%、Fe80原子%〜83
原子%となるように、希土類酸化物のうち少なくとも1
種と、鉄粉。
純ボロン粉、フェロポロン粉および硼素酸化物のうち少
なくとも1種、あるいは上記構成元素の合金粉または混
合酸化物を上記組成に配合した混合粉に、上記希土類酸
化物などの原料粉末に含まれる酸素量に対して、化学量
論的必要量の1.5〜3.5倍(重量比)の金属Caと
希土類酸化物の1wt%〜15wt%のCaCj2を混
合し、不活性ガス雰囲気中で900℃〜1200’Cで
還元拡散を行ない、得られた反応生成物を水中に入れて
スラリー化し、さらに該スラリーを水処理する希土類磁
石用合金粉末の製造方法である。
なくとも1種、あるいは上記構成元素の合金粉または混
合酸化物を上記組成に配合した混合粉に、上記希土類酸
化物などの原料粉末に含まれる酸素量に対して、化学量
論的必要量の1.5〜3.5倍(重量比)の金属Caと
希土類酸化物の1wt%〜15wt%のCaCj2を混
合し、不活性ガス雰囲気中で900℃〜1200’Cで
還元拡散を行ない、得られた反応生成物を水中に入れて
スラリー化し、さらに該スラリーを水処理する希土類磁
石用合金粉末の製造方法である。
上記の技術によって、酸素量6000ppm IJ下、
炭素m 11000pp以下、Cal 2000p
pm以下のFs−El−R系永久磁石合金粉末が得られ
、すぐれた磁石特性のFa −B −R系永久磁石が得
られるが、さらにすぐれた磁石特性を得るには、上記各
含有量のより一層の低減が必要であった。
炭素m 11000pp以下、Cal 2000p
pm以下のFs−El−R系永久磁石合金粉末が得られ
、すぐれた磁石特性のFa −B −R系永久磁石が得
られるが、さらにすぐれた磁石特性を得るには、上記各
含有量のより一層の低減が必要であった。
発明の目的
この発明は、Fa−B−R系永久磁石の磁石特性を向上
させることができる希土類磁石用合金粉末の製造方法を
目的とし反応生成した希土類磁石用合金粉末の酸素量、
炭素量、カルシウム量の著しく低減できる、Ca還元法
による希土類fj1石用台用合金粉末造方法を目的とし
ている。
させることができる希土類磁石用合金粉末の製造方法を
目的とし反応生成した希土類磁石用合金粉末の酸素量、
炭素量、カルシウム量の著しく低減できる、Ca還元法
による希土類fj1石用台用合金粉末造方法を目的とし
ている。
発明の構成と効果
希土類磁石用合金粉末中の酸素、炭素、カルシウムの含
有量は、得られる永久磁石の特性を大きく左右するため
、かかる含有量の低減が必要不可欠であるが、上述のC
a還元において、Ca還元・拡散により得られる反応生
成物をスラリー化して、水処理する場合、処理水の性状
か、生成合金粉末の酸素量、炭素量、カルシウム量に大
きく影響していることが分った。
有量は、得られる永久磁石の特性を大きく左右するため
、かかる含有量の低減が必要不可欠であるが、上述のC
a還元において、Ca還元・拡散により得られる反応生
成物をスラリー化して、水処理する場合、処理水の性状
か、生成合金粉末の酸素量、炭素量、カルシウム量に大
きく影響していることが分った。
発明者らは、Fa−B−R系永久磁石の磁石特性を向上
し得る合金粉末の製造方法について種々検討した結果、
Ca還元・拡散により得た反応生成物をスラリー化し、
水処理する際に、15℃以下に冷却したイオン交換水を
使用することにより、合金粉末中の酸素、炭素、カルシ
ウムの含有量を大きく低減でき、Fe−B−R系永久磁
石材料の保磁力並びに減磁曲線の角型性を改善向上させ
得ることを知見し、この発明を完成したものである。
し得る合金粉末の製造方法について種々検討した結果、
Ca還元・拡散により得た反応生成物をスラリー化し、
水処理する際に、15℃以下に冷却したイオン交換水を
使用することにより、合金粉末中の酸素、炭素、カルシ
ウムの含有量を大きく低減でき、Fe−B−R系永久磁
石材料の保磁力並びに減磁曲線の角型性を改善向上させ
得ることを知見し、この発明を完成したものである。
すなわち、この発明は、
R(RはNd、 Pr、 Dy、 Ho、 Tbのうち
少なくとも1種あるいはさらに、La、 C111,S
m、 Gd、 Er、 Eu、丁m。
少なくとも1種あるいはさらに、La、 C111,S
m、 Gd、 Er、 Eu、丁m。
Yb、 La、 Yのうち少なくとも1種からなる)1
2原子%〜20原子%、 B44原子〜20原子%、 Fe65原子%〜81原子%を主成分とし、主相が正方
晶相で、・含有酸素量が400oppm以下、含有炭素
量が600ppm以下、含有Ca量が1oooppm以
下でおる希土類磁石用合金粉末の製造において、該希土
類酸化物のうち少なくとも1種と、鉄粉と純ボロン粉、
フェロポロン粉および硼素酸化物のうち少なくとも1種
、あるいは上記構成元素の合金粉または混合酸化物を上
記組成に配合した混合粉に、 上記希土類酸化物などの原料粉末に含まれる酸素量に対
して、化学量論的必要量の1.5〜3.5倍の金属Ca
と希土類酸化物の1wt%〜15wt%のCaCjzを
混合し、 不活性ガス雰囲気中で900℃〜1200℃に加熱して
還元拡散を行ない、 得られた反応生成物を、15℃以下に冷却したイオン交
換水中に投入し、水と反応させてスラリー化し、 さらに該スラリーを15℃以下に冷却したイオン交換水
により処理することを特徴とする希土類磁石用合金粉末
の製造方法でおる。
2原子%〜20原子%、 B44原子〜20原子%、 Fe65原子%〜81原子%を主成分とし、主相が正方
晶相で、・含有酸素量が400oppm以下、含有炭素
量が600ppm以下、含有Ca量が1oooppm以
下でおる希土類磁石用合金粉末の製造において、該希土
類酸化物のうち少なくとも1種と、鉄粉と純ボロン粉、
フェロポロン粉および硼素酸化物のうち少なくとも1種
、あるいは上記構成元素の合金粉または混合酸化物を上
記組成に配合した混合粉に、 上記希土類酸化物などの原料粉末に含まれる酸素量に対
して、化学量論的必要量の1.5〜3.5倍の金属Ca
と希土類酸化物の1wt%〜15wt%のCaCjzを
混合し、 不活性ガス雰囲気中で900℃〜1200℃に加熱して
還元拡散を行ない、 得られた反応生成物を、15℃以下に冷却したイオン交
換水中に投入し、水と反応させてスラリー化し、 さらに該スラリーを15℃以下に冷却したイオン交換水
により処理することを特徴とする希土類磁石用合金粉末
の製造方法でおる。
この発明による合金粉末は、希土類金属を製造する前段
階における中間原料、すなわち、安価なNd2O3やp
rs○11などの軽希土類酸化物及びTb3otやDy
2O3などの重希土類酸化物とFa粉、純ボロン粉(結
品性おるいはアモルファスのいずれでもよい)、Fe2
粉または82oz粉末などの硼素酸化物を出発原料とし
、還元剤として金属Ca、還元反応生成物の崩壊を容易
にするCaC22を用い、Ca還元拡散させる工程によ
り製造するため、種々金属塊原料を用いるよりも安価に
高品質であり、Fa−B−R系永久磁石の磁石特性を向
上させることができ、また、工業的量産に最適である。
階における中間原料、すなわち、安価なNd2O3やp
rs○11などの軽希土類酸化物及びTb3otやDy
2O3などの重希土類酸化物とFa粉、純ボロン粉(結
品性おるいはアモルファスのいずれでもよい)、Fe2
粉または82oz粉末などの硼素酸化物を出発原料とし
、還元剤として金属Ca、還元反応生成物の崩壊を容易
にするCaC22を用い、Ca還元拡散させる工程によ
り製造するため、種々金属塊原料を用いるよりも安価に
高品質であり、Fa−B−R系永久磁石の磁石特性を向
上させることができ、また、工業的量産に最適である。
この発明による希土類合金粉末は、Fe−B−R系永久
磁石の製造に際して、そのまま微粉砕し、プレス成形、
焼結2時効処理する粉末冶金製造方法により、永久磁石
を得ることができ、希土類金属塊、鉄およびボロン等の
原料塊を原料として製造する鋳塊粉砕法に比較して、原
料溶解、鋳造。
磁石の製造に際して、そのまま微粉砕し、プレス成形、
焼結2時効処理する粉末冶金製造方法により、永久磁石
を得ることができ、希土類金属塊、鉄およびボロン等の
原料塊を原料として製造する鋳塊粉砕法に比較して、原
料溶解、鋳造。
粗粉砕などの手間とコストを要する製造工程を省略する
ことができ、また上記した如く、安価な希土類酸化物な
どの出発原料を用いるため、永久磁5価格を安価にし、
特に、粉末中の酸素含有量等が少ないことにより、すぐ
れたwt磁石特性Fa−B−R系永久磁石を安価に量産
できる利点を有する。
ことができ、また上記した如く、安価な希土類酸化物な
どの出発原料を用いるため、永久磁5価格を安価にし、
特に、粉末中の酸素含有量等が少ないことにより、すぐ
れたwt磁石特性Fa−B−R系永久磁石を安価に量産
できる利点を有する。
この発明による合金粉末を使用して得られたFa−B−
R系永久磁石は、(B H)max 20)IGDs
以上、!HC10koa以上であり、角型性Hk8ko
a以上の磁石特性を有し、かつ該特性を維持しながら室
温以上の温度雰囲気中でも十分に安定した使用が可能と
なる。なお、角型性Hkは磁束密度Bが3rが90%と
なる時の磁界Hの値である。
R系永久磁石は、(B H)max 20)IGDs
以上、!HC10koa以上であり、角型性Hk8ko
a以上の磁石特性を有し、かつ該特性を維持しながら室
温以上の温度雰囲気中でも十分に安定した使用が可能と
なる。なお、角型性Hkは磁束密度Bが3rが90%と
なる時の磁界Hの値である。
発明の限定理由
この発明による希土類1a石用合金粉末の製造工程は以
下のとおりでおり、限定理由を合せて説明する。
下のとおりでおり、限定理由を合せて説明する。
まず、Nd酸化物(Nd203>や円酸化物(PrsO
n)などの軽希土類酸化物の少なくとも1種、あるいは
さらに、Tb酸化物(Tb30c)やDソ酸化物(〜2
03)などの重希土類酸化物の少なくとも一種と、 Fa粉、純ボロン粉、フェロボロン粉(Fa−B粉)。
n)などの軽希土類酸化物の少なくとも1種、あるいは
さらに、Tb酸化物(Tb30c)やDソ酸化物(〜2
03)などの重希土類酸化物の少なくとも一種と、 Fa粉、純ボロン粉、フェロボロン粉(Fa−B粉)。
B 203粉末などの硼素酸化物のうち少なくとも1種
の原料粉末を、 R12原子%〜20原子%、 B4原子%〜20原子%、 Fe65原子%〜81原子% (ここで、R4(tNd、 Pr、 Dy、 Ho、
Tbのうち少なくとも1種あるいはさらに、La、 C
a、 Sm、 Gd、 Er。
の原料粉末を、 R12原子%〜20原子%、 B4原子%〜20原子%、 Fe65原子%〜81原子% (ここで、R4(tNd、 Pr、 Dy、 Ho、
Tbのうち少なくとも1種あるいはさらに、La、 C
a、 Sm、 Gd、 Er。
Eu、 Tm、 Yb、 La、 Yのうち少なくとも
1種からなる) の組成となるように配合し、必要に応じて、金属粉、酸
化物粉(構成元素との混合酸化物も含む)。
1種からなる) の組成となるように配合し、必要に応じて、金属粉、酸
化物粉(構成元素との混合酸化物も含む)。
合金粉(構成元素との混合酸化物も含む)市るいはその
他のCa還元可能な化合物粉末として添加元素を加えて
原料混合粉末とする。
他のCa還元可能な化合物粉末として添加元素を加えて
原料混合粉末とする。
なお、構成元素との合金として、V、TいZr。
He、 Ta、 Nb等の硼化物がおる。
この発明において、希土類酸化物との還元反応を促進さ
せ、上記原″R粉との拡散反応を均一に進行させ、均質
・単相でかつ含有酸素量の少ない合金粉末を得るために
は、混合粉の希土類酸化・物の平均粒度は1〜10.で
、さらには2〜8左、原料粉の平均粒度は1〜150.
4mでさらに2〜50m+であることが最も望ましい。
せ、上記原″R粉との拡散反応を均一に進行させ、均質
・単相でかつ含有酸素量の少ない合金粉末を得るために
は、混合粉の希土類酸化・物の平均粒度は1〜10.で
、さらには2〜8左、原料粉の平均粒度は1〜150.
4mでさらに2〜50m+であることが最も望ましい。
さらに、上記原料混合粉末に、希土類元素の還元剤とし
て金属Ca粉末、還元反応生成物の崩壊を容易にするた
めのCaCl2粉末を添加する。金属Caの必要量は、
希土類酸化物などの原料粉末に含まれる酸素量に対して
、化学量論的必要量の1.5〜3.5倍でおり、CaC
l2は希土類酸化物の1wt%〜15wt%とする。
て金属Ca粉末、還元反応生成物の崩壊を容易にするた
めのCaCl2粉末を添加する。金属Caの必要量は、
希土類酸化物などの原料粉末に含まれる酸素量に対して
、化学量論的必要量の1.5〜3.5倍でおり、CaC
l2は希土類酸化物の1wt%〜15wt%とする。
この発明による合金粉末には、必須元素として、Bを含
有するため、例えば、原料粉のフェロボロン粉の融点は
、鉄粉に比較して、100℃〜400’C低いため、還
元反応時の希土類元素とフェロボロンとの拡散が速く有
利であるが、Caの配合量が、使用した希土類酸化物を
還元するのに必要な化学量論的必要量の1.5倍未満で
は、希土類酸化物が十分に還元されないため、合金粉末
中には含有酸素量が多く、所定の合金粉末組成が得られ
ない。
有するため、例えば、原料粉のフェロボロン粉の融点は
、鉄粉に比較して、100℃〜400’C低いため、還
元反応時の希土類元素とフェロボロンとの拡散が速く有
利であるが、Caの配合量が、使用した希土類酸化物を
還元するのに必要な化学量論的必要量の1.5倍未満で
は、希土類酸化物が十分に還元されないため、合金粉末
中には含有酸素量が多く、所定の合金粉末組成が得られ
ない。
一方、還元反応時に生成される反応副生成物で必るCa
Oは、合金粉末の還元反応時の結晶粒成長を抑止し、所
定の平均粒度を有する合金粉末を得ることができる。し
かし、希土類酸化物を還元するのに必要な化学量論的必
要量の3.5倍を越える過剰のCa還元剤は、工程のコ
ストを上昇させるだけでなく、還元反応後に水中に投入
する際、CaOとH2Oの過激な発熱反応を生ぜしめ、
得られる合金粉末の酸素量は増加するので、好ましくな
く、また、得られる合金粉末中の残存Caが多くなり、
このため製造する永久磁石の磁気特性は低くなるため、
3.5倍を上限とする。
Oは、合金粉末の還元反応時の結晶粒成長を抑止し、所
定の平均粒度を有する合金粉末を得ることができる。し
かし、希土類酸化物を還元するのに必要な化学量論的必
要量の3.5倍を越える過剰のCa還元剤は、工程のコ
ストを上昇させるだけでなく、還元反応後に水中に投入
する際、CaOとH2Oの過激な発熱反応を生ぜしめ、
得られる合金粉末の酸素量は増加するので、好ましくな
く、また、得られる合金粉末中の残存Caが多くなり、
このため製造する永久磁石の磁気特性は低くなるため、
3.5倍を上限とする。
また、希土類酸化物を十分還元し、所定の平均粒度を有
し、低い酸素含有量並びに残存Ca量が少なくて、かつ
所定の組成を有する磁石用合金粉末を、歩留よく得るた
めに、必要な還元剤の量は、化学量論的必要量の1.5
〜2,5倍の場合が最も好ましい。
し、低い酸素含有量並びに残存Ca量が少なくて、かつ
所定の組成を有する磁石用合金粉末を、歩留よく得るた
めに、必要な還元剤の量は、化学量論的必要量の1.5
〜2,5倍の場合が最も好ましい。
CaCb iは、希土類元素量の15wt%を越えると
、還元・拡散反応物を、特定温度のイオン交換水で処理
する際に、その水中のCR″′が著しく増大し、生成し
た希土類合金粉末と反応して粉末の酸素量が4000p
pm以上となり、Fa B R系永久磁石用合金粉
末として使用できず、また、1wt%未満では、還元・
拡散反応物を前記イオン交換水中に投入しても、崩壊せ
ず、前記イオン交換水により処理できないため、1wt
%〜15wt%とする。
、還元・拡散反応物を、特定温度のイオン交換水で処理
する際に、その水中のCR″′が著しく増大し、生成し
た希土類合金粉末と反応して粉末の酸素量が4000p
pm以上となり、Fa B R系永久磁石用合金粉
末として使用できず、また、1wt%未満では、還元・
拡散反応物を前記イオン交換水中に投入しても、崩壊せ
ず、前記イオン交換水により処理できないため、1wt
%〜15wt%とする。
上述した希土類酸化物及び原料粉、還元剤を所定量配合
したのち、例えばV型混合機等を使用し、不活性ガス雰
囲気中で、混合を行なう。ついで、混合した粉末を不活
性ガス流気雰囲気で、900℃〜1200’Cの温度範
囲で、0.5時間から5時間、還元・拡散反応を行なわ
せる。このとき、昇温速度は、出発原料粉末に含有され
る吸着水分ガス成分を除去するため、5℃/min以下
が好ましい。
したのち、例えばV型混合機等を使用し、不活性ガス雰
囲気中で、混合を行なう。ついで、混合した粉末を不活
性ガス流気雰囲気で、900℃〜1200’Cの温度範
囲で、0.5時間から5時間、還元・拡散反応を行なわ
せる。このとき、昇温速度は、出発原料粉末に含有され
る吸着水分ガス成分を除去するため、5℃/min以下
が好ましい。
ここで、還元温度を900℃〜1200’Cに限定した
のは、900℃未満では、希土類酸化物のCaによる還
元が不十分となり、所定の組成を有する合金粉末が得ら
れず、また、合金粉末の含有酸素量が増大するため、好
ましくないためであり、また、還元温度が1200℃を
越えると、還元時の拡散反応が促進されすぎて、結晶粒
成長を起し、所定の平均粒度を有する合金粉末が得られ
ず、また、反応生成物中のCaの残存量が多くなり、永
久磁石用合金粉末として好ましくないためである。また
、所定の平均粒度及び成分組成を有し、かつ低い含有酸
素」並びに残存Cat)を有する高性能永久磁石用合金
粉末を得るためには、950℃〜1100℃の還元温度
が最も望ましい。
のは、900℃未満では、希土類酸化物のCaによる還
元が不十分となり、所定の組成を有する合金粉末が得ら
れず、また、合金粉末の含有酸素量が増大するため、好
ましくないためであり、また、還元温度が1200℃を
越えると、還元時の拡散反応が促進されすぎて、結晶粒
成長を起し、所定の平均粒度を有する合金粉末が得られ
ず、また、反応生成物中のCaの残存量が多くなり、永
久磁石用合金粉末として好ましくないためである。また
、所定の平均粒度及び成分組成を有し、かつ低い含有酸
素」並びに残存Cat)を有する高性能永久磁石用合金
粉末を得るためには、950℃〜1100℃の還元温度
が最も望ましい。
Caによる還元・拡散反応において、Caで還元された
溶融状態の希土類金属がただちにFa粉やFa −B粉
と、極めて容易にかつ均質に合金化し、希土類酸化物か
ら使用の合金粉末が歩留よく回収できる。
溶融状態の希土類金属がただちにFa粉やFa −B粉
と、極めて容易にかつ均質に合金化し、希土類酸化物か
ら使用の合金粉末が歩留よく回収できる。
還元・拡散反応終了後は、室温まで炉冷めるいは急速冷
却してもよいが、冷却雰囲気は、得られた合金粉末を酸
化させないように、不活性ガス中が望ましい。また、反
応生成物を予め粉砕して用いるのもよい。
却してもよいが、冷却雰囲気は、得られた合金粉末を酸
化させないように、不活性ガス中が望ましい。また、反
応生成物を予め粉砕して用いるのもよい。
得られた還元反応生成物を、15℃以下に冷却ざれたイ
オン交換水中に投入し、反応副生成物のCaO、CaO
2Ca(J2をH2Cと反応させて、Ca(OH)2と
なす、すなわち、化学量論的必要量の1.5〜3.5倍
の還元剤を配合して得られた還元反応生成物は、水中に
おいて、発熱、自然崩壊してスラリー状態となるので、
特別に機械的粉砕を必要としない利点がおる。このスラ
リーをさらに、15℃以下に冷却したイオン交換水を用
いて、充分にCa分を除去処理して、さらに、空温で真
空乾燥し、10〜500/JmのFa−BR系永久磁石
用合金粉末を得る。
オン交換水中に投入し、反応副生成物のCaO、CaO
2Ca(J2をH2Cと反応させて、Ca(OH)2と
なす、すなわち、化学量論的必要量の1.5〜3.5倍
の還元剤を配合して得られた還元反応生成物は、水中に
おいて、発熱、自然崩壊してスラリー状態となるので、
特別に機械的粉砕を必要としない利点がおる。このスラ
リーをさらに、15℃以下に冷却したイオン交換水を用
いて、充分にCa分を除去処理して、さらに、空温で真
空乾燥し、10〜500/JmのFa−BR系永久磁石
用合金粉末を得る。
この発明において、還元・拡散後の反応生成物をスラリ
ー化し、水処理する処理水に、15℃以下に冷却したイ
オン交換水を用いたのは、水をイオン交換することによ
り、希土類磁石に有害な原料合金粉末中のCR+、 N
O3−、CO3−−、5O4−等の陰イオンを除去し、
粉末の酸化を防止し、さらには難溶キ上のCa塩の生成
を防止するためでおり、かつ15℃以下に冷却すること
により、原料粉末中の02濃度、 Ca濃度を低減し、
後続の磁石化処理により、(B H)maX > 20
)IGOa、1)−1c >10 koa、角型性Hk
> 8 koaのすぐれたfIA5特性を得ることが
できる。
ー化し、水処理する処理水に、15℃以下に冷却したイ
オン交換水を用いたのは、水をイオン交換することによ
り、希土類磁石に有害な原料合金粉末中のCR+、 N
O3−、CO3−−、5O4−等の陰イオンを除去し、
粉末の酸化を防止し、さらには難溶キ上のCa塩の生成
を防止するためでおり、かつ15℃以下に冷却すること
により、原料粉末中の02濃度、 Ca濃度を低減し、
後続の磁石化処理により、(B H)maX > 20
)IGOa、1)−1c >10 koa、角型性Hk
> 8 koaのすぐれたfIA5特性を得ることが
できる。
以上に詳)ホした製造方法で得られるこの発明による合
金粉末は、 R(RはNd、 Pr、 Dy、 Ho、 Tbのうち
少なくとも1種間るいはさらに、La、 Ce、 Sm
、 Gd、 Er、 Eu、 Tm。
金粉末は、 R(RはNd、 Pr、 Dy、 Ho、 Tbのうち
少なくとも1種間るいはさらに、La、 Ce、 Sm
、 Gd、 Er、 Eu、 Tm。
Yb、 La、 Yのうち少なくとも1種からなる)1
2原子%〜20原子%、 B44原子〜20原子%、 Fe65原子%〜81原子%を主成分とし、主相が正方
晶相で、含有酸素量が4000ppm以下、含有炭素量
がsooppm以下、含有Caiが1 oooppm以
下でおる。
2原子%〜20原子%、 B44原子〜20原子%、 Fe65原子%〜81原子%を主成分とし、主相が正方
晶相で、含有酸素量が4000ppm以下、含有炭素量
がsooppm以下、含有Caiが1 oooppm以
下でおる。
上記合金粉末に含まれる酸素は、最も酸化しや−すい希
土類元素と結合して希土類酸化物となり、永久磁石中に
酸化物R2O3として残留するため好ましくなく、酸素
量が4000ppmを越えると、角型性Hk < 8
koeとなる。
土類元素と結合して希土類酸化物となり、永久磁石中に
酸化物R2O3として残留するため好ましくなく、酸素
量が4000ppmを越えると、角型性Hk < 8
koeとなる。
また、含有炭素量が、600ppmを越えると、著しい
保磁力角型性の劣化を生じ、好ましくない。
保磁力角型性の劣化を生じ、好ましくない。
また、含有Ca量が、11000ppを越えると、後続
のこの合金粉末を用いて磁石化する途中の焼結工程にお
いて、還元性の極めて高いCa蒸気を多量に発生し、熱
処理炉を著しく損鴎し、工業的生産における安定性に欠
け、また、永久磁石中の残存Ca量が増えて、磁石特性
を劣化させるため好ましくない。
のこの合金粉末を用いて磁石化する途中の焼結工程にお
いて、還元性の極めて高いCa蒸気を多量に発生し、熱
処理炉を著しく損鴎し、工業的生産における安定性に欠
け、また、永久磁石中の残存Ca量が増えて、磁石特性
を劣化させるため好ましくない。
永久磁石の成分限定理由
この発明の希土類合金粉末中の希土類元素Rは、組成の
12原子%〜20原子%を占めるが、Nd、Pr。
12原子%〜20原子%を占めるが、Nd、Pr。
Dy、 Ho、 Tbのうち少なくとも1種、あるいは
さらに、La、 Ce、 Srn、 Gd、 Er、
Eu、 Tm、 Yb、 、La、 Yのうち少なくと
も1種を含むものからなる。
さらに、La、 Ce、 Srn、 Gd、 Er、
Eu、 Tm、 Yb、 、La、 Yのうち少なくと
も1種を含むものからなる。
また、通常Rのうち1種をもって足りるが、実用上は2
種以上の混合物(ミツシュメタル、ジジム等)を入手上
の便宜等の理由により用いることができる。
種以上の混合物(ミツシュメタル、ジジム等)を入手上
の便宜等の理由により用いることができる。
なお、このRは純希土類元素でなくてもよく、工業上入
手可能な範囲で製造上不可避な不純物を含有するもので
も差支えない。
手可能な範囲で製造上不可避な不純物を含有するもので
も差支えない。
Rは、新規なFs −B −R系永久磁石における、必
須元素であって、12原子%未満では、結晶構造がα−
鉄と同一構造の立方晶組織となるため、高磁気特性、特
に高保磁力が得られず、20原子%を越えると、Rリッ
チな非磁性相が多くなり、保磁力は10 koa以上で
おるが、残留磁束密度[3rが低下して、すぐれた特性
の永久磁石が得られない。
須元素であって、12原子%未満では、結晶構造がα−
鉄と同一構造の立方晶組織となるため、高磁気特性、特
に高保磁力が得られず、20原子%を越えると、Rリッ
チな非磁性相が多くなり、保磁力は10 koa以上で
おるが、残留磁束密度[3rが低下して、すぐれた特性
の永久磁石が得られない。
よって、希土類元素は、12原子%〜20原子%の範囲
とする。
とする。
Bは、Fe−B−R系永久磁石における、必須元素で市
って、4原子%未満では、菱面体MA造が主相となり、
高い保磁力1l−1cは得られず、10 kOe以下と
なり、20原子%を越えると、Bリッチな非磁性相が多
くなり、残留磁束密度Brが低下し、(BH)max
208GOe未満となり、ずぐh た永久m石が得ら
れない。よって、Bは、4原子%〜20原子%の範囲と
する。
って、4原子%未満では、菱面体MA造が主相となり、
高い保磁力1l−1cは得られず、10 kOe以下と
なり、20原子%を越えると、Bリッチな非磁性相が多
くなり、残留磁束密度Brが低下し、(BH)max
208GOe未満となり、ずぐh た永久m石が得ら
れない。よって、Bは、4原子%〜20原子%の範囲と
する。
Feは、新規な上記系永久磁石において、必須元素でお
り、65原子%未満では残留磁束密度(Br)が低下し
、81原子%を越えると、高い保磁力が得られないので
、Feは65原子%〜81原子%の含有とする。
り、65原子%未満では残留磁束密度(Br)が低下し
、81原子%を越えると、高い保磁力が得られないので
、Feは65原子%〜81原子%の含有とする。
また、この発明による永久磁石材料において、Feの一
部を伽で置換することは、得られる磁石の磁気特性を損
うことなく、温度特性を改善することができるが、Co
置換量がFeの20%を越えると、逆に磁気特性が劣化
するため、好ましくない。さの置換量がFeと伽の合計
量で5原子%〜15原子%の場合は、(Br)は置換し
ない場合に比較して増h口するため、高磁束密度を得る
ためには好ましい。
部を伽で置換することは、得られる磁石の磁気特性を損
うことなく、温度特性を改善することができるが、Co
置換量がFeの20%を越えると、逆に磁気特性が劣化
するため、好ましくない。さの置換量がFeと伽の合計
量で5原子%〜15原子%の場合は、(Br)は置換し
ない場合に比較して増h口するため、高磁束密度を得る
ためには好ましい。
また、この発明による永久磁石は、R,B、Faの他、
工業的生産上不可避的不純物の存在を許容できるが、B
の一部を4.0原子%以下のC13,5原子%以下のP
、2.5原子%以下のS、1.5原子%以下の気、5原
子%以下のSjのうち少なくとも1種、合計量で5.0
原子%以下で置換することにより、永久磁石の製造性改
善、低価格化が可能でおる。
工業的生産上不可避的不純物の存在を許容できるが、B
の一部を4.0原子%以下のC13,5原子%以下のP
、2.5原子%以下のS、1.5原子%以下の気、5原
子%以下のSjのうち少なくとも1種、合計量で5.0
原子%以下で置換することにより、永久磁石の製造性改
善、低価格化が可能でおる。
また、下記添加元素のうち少なくとも1種は、R−B−
Fe系永久磁石に対してその保磁力、減磁曲線の角型性
を改善あるいは製造性の改善、低価格化に効果があるた
め添加することができる。しかし、保磁力改善のための
添加に伴ない残留磁束密度(Br)の低下を招来するの
で、従来のハードフェライト磁石の残留磁束密度と同等
以上となる範囲での添加が望ましい。
Fe系永久磁石に対してその保磁力、減磁曲線の角型性
を改善あるいは製造性の改善、低価格化に効果があるた
め添加することができる。しかし、保磁力改善のための
添加に伴ない残留磁束密度(Br)の低下を招来するの
で、従来のハードフェライト磁石の残留磁束密度と同等
以上となる範囲での添加が望ましい。
5.0原子%以下のAI、3.0原子%以下のTi、5
.5原子%以下のV、4,5原子%以下のCr、5.0
原子%以下の)In、5.0原子%以下の旧、9.0原
子%以下のNb、7.0原子%以下の陀、5゜2原子%
以下のHO15,0原子%以下の4.1.0原子%以下
のSb、 3.5原子%以下のGe。
.5原子%以下のV、4,5原子%以下のCr、5.0
原子%以下の)In、5.0原子%以下の旧、9.0原
子%以下のNb、7.0原子%以下の陀、5゜2原子%
以下のHO15,0原子%以下の4.1.0原子%以下
のSb、 3.5原子%以下のGe。
1.5原子%以下のSn、 3.3原子%以下のZr
。
。
6.0原子%以下のNi、1.1原子%以下のZn。
3.3原子%以下のHf、
のうち少なくとも1種を添加含有、但し、2種以上含有
する場合は、その最大含有量は当該添加元素のうち最大
値を有するものの原子%以下の含有させることにより、
永久磁石の高保磁力化が可能になる。また、特に好まし
い添加元素は、V 、 Nb。
する場合は、その最大含有量は当該添加元素のうち最大
値を有するものの原子%以下の含有させることにより、
永久磁石の高保磁力化が可能になる。また、特に好まし
い添加元素は、V 、 Nb。
Ta、 )IQ、 W 、 Cr、 Agであり、含有
量は少量が好ましく、3原子%以下が有効であり、/V
は0.1〜3原子%、望ましくは0.2〜2原子%であ
る。
量は少量が好ましく、3原子%以下が有効であり、/V
は0.1〜3原子%、望ましくは0.2〜2原子%であ
る。
これらの添加元素は、出発原料混合粉末に、金属粉、酸
化物、あるいは構成元素との合金粉ないし混合酸化物、
あるいはCaにより還元可能な化合物として添加するこ
とができる。
化物、あるいは構成元素との合金粉ないし混合酸化物、
あるいはCaにより還元可能な化合物として添加するこ
とができる。
結晶相は主相(特定の相が80%以上)が正方晶で必る
ことか、磁石として高い磁気特性を発現し得る微細で均
一な合金粉末を得るのに不可欠である。この磁性相はF
aBR正方品正方品化合物結成され、非磁性層により粒
界を囲まれている。非磁性相は主としてRリッチ相から
なり、Bの多い場合、Bリッチ相も部分的に存在し得る
。非磁性層粒界域の存在は高特性に寄与するものと考え
られ、本発明合金の重要な組織上の特徴をなし、はんの
僅かな量でも有効で必り、例えばIVOI%以上は充分
な量である。
ことか、磁石として高い磁気特性を発現し得る微細で均
一な合金粉末を得るのに不可欠である。この磁性相はF
aBR正方品正方品化合物結成され、非磁性層により粒
界を囲まれている。非磁性相は主としてRリッチ相から
なり、Bの多い場合、Bリッチ相も部分的に存在し得る
。非磁性層粒界域の存在は高特性に寄与するものと考え
られ、本発明合金の重要な組織上の特徴をなし、はんの
僅かな量でも有効で必り、例えばIVOI%以上は充分
な量である。
また、この発明の永久磁石は、磁場中プレス成型するこ
とにより磁気的異方性磁石が得られ、また、無磁界中で
プレス成型することにより、磁気的等方性磁石を得るこ
とができる。
とにより磁気的異方性磁石が得られ、また、無磁界中で
プレス成型することにより、磁気的等方性磁石を得るこ
とができる。
この発明による永久磁石は、保磁力iHc≧10 R0
8、残留磁束密度Br> 9 kG、を示し、最大エネ
ルギー積(BH)maxは、最も好ましい組成範囲では
、(B)l )maX≧208GOaを示し、最大値は
308GOs以上に達する。
8、残留磁束密度Br> 9 kG、を示し、最大エネ
ルギー積(BH)maxは、最も好ましい組成範囲では
、(B)l )maX≧208GOaを示し、最大値は
308GOs以上に達する。
また、この発明永久磁石用合金粉末のRの主成分がその
50%以上を陶及び円を主とする軽希土類金属が占める
場合で、R12原子%〜20原子%、B44原子〜20
原子%、Fe 74原子%〜80原子%、を主成分と
するとき、(BH)max 35)IGOe以上のすぐ
れた磁気特性を示し、特に軽希土類金属がNdの場合に
は、その最大値が428GOe以上に達する。
50%以上を陶及び円を主とする軽希土類金属が占める
場合で、R12原子%〜20原子%、B44原子〜20
原子%、Fe 74原子%〜80原子%、を主成分と
するとき、(BH)max 35)IGOe以上のすぐ
れた磁気特性を示し、特に軽希土類金属がNdの場合に
は、その最大値が428GOe以上に達する。
以下余白
実施例
実施例1
Nd203粉末 174.3 (]Dソ
203粉末 17.3g、Fe粉末
216.9 (]フェロポロン粉末
21.9 CI(19,58−Fe合金粉
末) 金属Ca粉末 162.9 (](還元
に要する化学論必要量の2.4倍)CaCj2粉末
6.7gく希土類酸化物原料の3.5w
t%) 以上の原料粉末総量600gを用い、3.0.5Nd−
3,6C)y −1,15B−64,75Fe(wt%
)を目標に、V型混合機を使用し、Arガス雰囲気中で
、混合した。
203粉末 17.3g、Fe粉末
216.9 (]フェロポロン粉末
21.9 CI(19,58−Fe合金粉
末) 金属Ca粉末 162.9 (](還元
に要する化学論必要量の2.4倍)CaCj2粉末
6.7gく希土類酸化物原料の3.5w
t%) 以上の原料粉末総量600gを用い、3.0.5Nd−
3,6C)y −1,15B−64,75Fe(wt%
)を目標に、V型混合機を使用し、Arガス雰囲気中で
、混合した。
ついで、上記の混合粉末を、還元炉のArガス流気雰囲
気中で、1050℃12,0時間、の条件で、還元拡散
反応を促進させたのち、室温まで炉冷した。
気中で、1050℃12,0時間、の条件で、還元拡散
反応を促進させたのち、室温まで炉冷した。
得られた還元反応生成物600 i;]を、6λの7℃
に冷却したイオン交換水に投入し、スラリー化した後、
さらに、スラリー状合金粉末を、7℃に冷却したイオン
交換水で数回洗浄し、さらに、真空乾燥し゛、この発明
による合金粉末を得た。
に冷却したイオン交換水に投入し、スラリー化した後、
さらに、スラリー状合金粉末を、7℃に冷却したイオン
交換水で数回洗浄し、さらに、真空乾燥し゛、この発明
による合金粉末を得た。
得られた合金粉末は、成分組成が、
Nd 30.6wt%、Dν 3.5wt%、B1.
11 wt%、Fe 62.5wt%、Oe 20
001X)m 、 CABOD−1Ca 5oopp
m 1粒度は、10〜300.izmであった。
11 wt%、Fe 62.5wt%、Oe 20
001X)m 、 CABOD−1Ca 5oopp
m 1粒度は、10〜300.izmであった。
この合金粉末を微粉砕して平均粒度2.7Atmの微粉
砕粉を得、磁界10 K Oe中で配向し、1.5t4
にて加圧成型して15mmX 16mmX 10mm寸
法に成形し、その後、Ar雰囲気中で1100℃,2時
間、の条件で焼結し、さらに、Ar中で800’CX
1 Hrと、620’Cx 1)1rの2段時効処理を
行ない、永久磁石となした。得られた永久磁石の磁気特
性を測定し、第1表に結果を示す。
砕粉を得、磁界10 K Oe中で配向し、1.5t4
にて加圧成型して15mmX 16mmX 10mm寸
法に成形し、その後、Ar雰囲気中で1100℃,2時
間、の条件で焼結し、さらに、Ar中で800’CX
1 Hrと、620’Cx 1)1rの2段時効処理を
行ない、永久磁石となした。得られた永久磁石の磁気特
性を測定し、第1表に結果を示す。
また、比較のため、イオン交換水の温度を25℃にして
、スラリー化し、さらに洗浄処理する以外は、前記の条
件の製造方法で得た合金粉末は、Nd 30.6
wt%、 Dソ 3.5wt%、B 1.12
wt%、Fe 62.3wt%、02 11000
0pp、Cγ20ppm、Ca 500ppm 。
、スラリー化し、さらに洗浄処理する以外は、前記の条
件の製造方法で得た合金粉末は、Nd 30.6
wt%、 Dソ 3.5wt%、B 1.12
wt%、Fe 62.3wt%、02 11000
0pp、Cγ20ppm、Ca 500ppm 。
粒度は、10〜300ムmであった。
この比較合金粉末を用いて前記条件でvji石化し、そ
の磁気特性を測定した。結果は第1表に示すとおりであ
る。
の磁気特性を測定した。結果は第1表に示すとおりであ
る。
Nd2O3扮末 148.4 gDソ2
03 粉末
4,8 g、Fsffi末
187J(]フェロホロン粉末
17.6 (](19,58−Fe合金粉末) フェロニオブ粉末 2.89(67,6Nb
−Fe合金粉末〉 金属Ca粉末 131.0g(還元に要
する化学論必要量の2.4倍)CaCj2粉末
7.7g(希土類酸化物原料の4wt%) 以上の原料粉末総1500 gを用い、30.5Nd
−1,2Dy −0,6Nb −1,1B−66,6F
e(wt%)を目標に、V型混合機を使用し、Arガス
雰囲気中で、混合した。
03 粉末
4,8 g、Fsffi末
187J(]フェロホロン粉末
17.6 (](19,58−Fe合金粉末) フェロニオブ粉末 2.89(67,6Nb
−Fe合金粉末〉 金属Ca粉末 131.0g(還元に要
する化学論必要量の2.4倍)CaCj2粉末
7.7g(希土類酸化物原料の4wt%) 以上の原料粉末総1500 gを用い、30.5Nd
−1,2Dy −0,6Nb −1,1B−66,6F
e(wt%)を目標に、V型混合機を使用し、Arガス
雰囲気中で、混合した。
ついで、上記の混合粉末を、還元炉のArガス流気雰囲
気中で、1050℃12,0時間、の条件で、還元拡散
反応を促進させたのち、室温まで炉冷した。
気中で、1050℃12,0時間、の条件で、還元拡散
反応を促進させたのち、室温まで炉冷した。
得られた還元反応生成物500gを、5zの7℃に冷却
したイオン交換水に投入し、スラリー化した後、さらに
、スラリー状合金粉末を、7℃に冷却したイオン交換水
で数回洗浄し、さらに、真空乾燥し、この発明による合
金粉末を得た。
したイオン交換水に投入し、スラリー化した後、さらに
、スラリー状合金粉末を、7℃に冷却したイオン交換水
で数回洗浄し、さらに、真空乾燥し、この発明による合
金粉末を得た。
得られた合金粉末は、成分組成が、
Nd 30.6wt%、 Dソ 1.16
wt%、 Nb 0.6wt%、B 1.0
4 wt%、Fe 63.4wt%、O22000t
)l)m 、 (j 490ppln、 Ca 5
00ppm 。
wt%、 Nb 0.6wt%、B 1.0
4 wt%、Fe 63.4wt%、O22000t
)l)m 、 (j 490ppln、 Ca 5
00ppm 。
粒度は、10〜400.4mであった。
この合金粉末を微粉砕して平均粒度2.8.4mの微粉
砕粉を得、磁界10KOa中で配向し、1.5t4にて
加圧成型して15mmX 16mmX 10mm寸法に
成形し、その後、Ar雰囲気中で1100’C,2時間
、の条件で焼結し、さらに、Ar中で820’CX 1
Hrと、600’CX ’l 1−1rの2段時効処
理を行ない、永久磁石となした。得られた永久磁石の磁
気特性を測定し、第2表に結果を示す。
砕粉を得、磁界10KOa中で配向し、1.5t4にて
加圧成型して15mmX 16mmX 10mm寸法に
成形し、その後、Ar雰囲気中で1100’C,2時間
、の条件で焼結し、さらに、Ar中で820’CX 1
Hrと、600’CX ’l 1−1rの2段時効処
理を行ない、永久磁石となした。得られた永久磁石の磁
気特性を測定し、第2表に結果を示す。
また、比較のため、イオン交換水の温度を25℃にして
、スラリー化し、さらに洗浄処理する以外は、前記の条
件の製造方法で得た合金粉末は、Nd30.7wt%、
r:)y 1.15 wt%、隆o、swt%、8
1.05wt%、Fe 63.5wt%、02 95
00ppm 、 C760Dt)In、ca 500
pDm、粒度は、10〜4001Enでめった。
、スラリー化し、さらに洗浄処理する以外は、前記の条
件の製造方法で得た合金粉末は、Nd30.7wt%、
r:)y 1.15 wt%、隆o、swt%、8
1.05wt%、Fe 63.5wt%、02 95
00ppm 、 C760Dt)In、ca 500
pDm、粒度は、10〜4001Enでめった。
この比較合金粉末を用いて前記条件で磁石化し、その磁
気特性を測定した。結果は第2表に示すとおりである。
気特性を測定した。結果は第2表に示すとおりである。
第2表
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 R(RはNd、Pr、Dy、Ho、Tbのうち少な
くとも1種あるいはさらに、La、Ce、Sm、Gd、
Er、Eu、Tm、Yb、La、Yのうち少なくとも1
種からなる)12原子%〜20原子%、 B4原子%〜20原子%、 Fe65原子%〜81原子%を主成分とし、主相が正方
晶相で、含有酸素量が4000ppm以下、含有炭素量
が600ppm以下、含有Ca量が1000ppm以下
である希土類磁石用合金粉末の製造において、 該希土類酸化物のうち少なくとも1種と、鉄粉と純ボロ
ン粉、フェロボロン粉および硼素酸化物のうち少なくと
も1種、あるいは上記構成元素の合金粉または混合酸化
物を上記組成に配合した混合粉に、 上記希土類酸化物などの原料粉末に含まれる酸素量に対
して、化学量論的必要量の1.5〜3.5倍の金属Ca
と希土類酸化物の1wt%〜15wt%のCaCl_2
を混合し、 不活性ガス雰囲気中で900℃〜1200℃に加熱して
還元拡散を行ない、 得られた反応生成物を、15℃以下に冷却したイオン交
換水中に投入してスラリー化し、 さらに該スラリーを15℃以下に冷却したイオン交換水
により処理することを特徴とする希土類磁石用合金粉末
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14318285A JPH06922B2 (ja) | 1985-06-28 | 1985-06-28 | 希土類磁石用合金粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14318285A JPH06922B2 (ja) | 1985-06-28 | 1985-06-28 | 希土類磁石用合金粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS624806A true JPS624806A (ja) | 1987-01-10 |
JPH06922B2 JPH06922B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=15332791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14318285A Expired - Lifetime JPH06922B2 (ja) | 1985-06-28 | 1985-06-28 | 希土類磁石用合金粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06922B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5064465A (en) * | 1990-11-29 | 1991-11-12 | Industrial Technology Research Institute | Process for preparing rare earth-iron-boron alloy powders |
JP2013083001A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-05-09 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | Cu含有希土類−鉄−硼素系合金粉末とその製造方法 |
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1985
- 1985-06-28 JP JP14318285A patent/JPH06922B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5064465A (en) * | 1990-11-29 | 1991-11-12 | Industrial Technology Research Institute | Process for preparing rare earth-iron-boron alloy powders |
JP2013083001A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-05-09 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | Cu含有希土類−鉄−硼素系合金粉末とその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06922B2 (ja) | 1994-01-05 |
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