JPS6247196B2 - - Google Patents

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JPS6247196B2
JPS6247196B2 JP56080230A JP8023081A JPS6247196B2 JP S6247196 B2 JPS6247196 B2 JP S6247196B2 JP 56080230 A JP56080230 A JP 56080230A JP 8023081 A JP8023081 A JP 8023081A JP S6247196 B2 JPS6247196 B2 JP S6247196B2
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JP
Japan
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proton
fluorouridine
mmol
acid
residue
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Application number
JP56080230A
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English (en)
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JPS5791997A (en
Inventor
Takeshi Endo
Katsumi Sakai
Kyoaki Cho
Yoshitaka Inamoto
Haruhiko Teshigahara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
Priority claimed from US06/210,796 external-priority patent/US4340728A/en
Application filed by Fuji Chemical Industries Co Ltd filed Critical Fuji Chemical Industries Co Ltd
Publication of JPS5791997A publication Critical patent/JPS5791997A/ja
Publication of JPS6247196B2 publication Critical patent/JPS6247196B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式() (式中Aはアミノカルボン酸のアシル基であり、
Z及びZ′はそれぞれH又はOHであるが、Z及び
Z′が同時にOHであることはない) で表わされる5′−O−アシルヌクレオシド及びそ
の薬理上許容し得る塩並びにそれらの製造法に関
する。 本発明に係る5′−o−アシルヌクレオシド及び
その薬理上許容し得る塩は、いずれも本発明者等
によつて創製された親規化合物であつて医薬、特
に抗悪性腫瘍剤、抗ビールス剤、免疫抑制剤とし
て、あるいはこれらの中間体として有用な化合物
である。 本発明に係る5′−o−アシルヌクレオシドは一
般式() (式中Z及びZ′は前述の定義を有する) で表わされるヌクレオシドと、一般式() A−OH () (式中、Aは前述の定義を有する) で表わされるアミノカルボン酸との5′位エステル
誘導体である。前述の一般式()で表わされる
ヌクレオシドはいずれも既知の化合物であつて、
具体的には5−フルオロウリジン、5−フルオロ
−2′−デオキシウリジン、1−β−D−アラビノ
フラノシル−5−フルオロラウシルである。 一般式()で表わされるアミノカルボン酸の
例としては、生物の蛋白を構成しているα−アミ
ノ酸例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシ
ン、イソロイシン、セリン、スレオニン、システ
イン、シスチン、メチオニン、アスパラギン酸、
アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、アル
ギニン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジ
ン、フエニルアラニン、チロジン、トリプトフア
ン、プロリン、オキシプロリン等をはじめ蛋白質
の構成成分ではないが生物体内で重要な役割を演
じているα−アミノ酸及びそれ以外のアミノ酸例
えばホモシステイン、システインスルフオン酸、
ホモセリン、オルニチン、アルギノコハク酸、ド
ーパー、3−モノヨードチロジン、3・5−ジヨ
ードチロジン、サイロキシン、α・γ−ジアミノ
酪酸、2・3−ジアミノコハク酸、α−アミノア
ジピン酸、α・β−ジアミノプロピオン酸、サツ
カロピン、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、β−
アミノ酪酸等あるいは合成によつて得られるか又
は細菌等の産生物として得られるその他の種々の
アミノ酸例えばアセジアスルフオン、アガリチ
ン、アラノシン、ハダシジン、メルフアラン、ω
−アミノカプロン酸、イボテン酸等があげられ
る。 前記の薬理上許容し得る塩としては、鉱酸との
塩例えば塩酸、硫酸等の塩や有機酸例えばパラト
ルエンスルフオン酸、メタンスルフオン酸等との
塩があげられる。 本発明に係るこれらの5′−O−アシルヌクレオ
シド化合物の抗悪性腫瘍作用をマウス白血病細胞
(L−1210)を移植したCDF1系マウスで調べた
結果の例を末尾の表に示す。 本発明に係る5′−O−アシヌクレオシドは、一
般式()のヌクレオシドと比較すると腹腔内投
与ばかりでなく経口投与においてもより高い生命
延長率を示し優れた抗悪性腫瘍作用を有する。 次に本発明に係る5′−O−アシルヌクレオシド
又はその薬理上許容し得る塩の製造法について述
べる。 本発明に係る5′−O−アシルヌクレオシドは一
般式(′) (式中A′はN位に保護基を有するアミノカルボン
酸のアシル基であり、Z及びZ′はH又はOHであ
るが、Z及びZ′が同時にOHであることはない) で表わされるヌクレオシド誘導体から上記のN位
保護基を除去することによつて得られる。 上記の式(′)においてN位保護基の例とし
ては一般にアミノ酸化学に用いられるもので例え
ばt−ブトキシカルボニル、トリクロロエトキシ
カルボニル、ベンジルオキシカルボニルやメトキ
シ基、メチル基、ニトロ基などの置換基を1〜2
個有するべンジルオキシカルボニル等があげられ
る。 このN位の保護基は還元を行うか酸で処理する
ことにより除去することができるが、反応の例と
しては、例えば適当な溶媒中でパラジウム炭素等
を触媒として使用して還元することがあげられ
る。この反応の際の溶媒としては例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のプ
ロトン性溶媒や、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ジクロルメタン、トリクロルメタン、四塩化
炭素、モノクロルエタン、ジクロルエタン、トリ
クロルエタン、エーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ピリジン、ニトロメタン等の非プロ
トン性溶媒又はこれらの混合溶媒が用いられる。 この反応は、常温、常圧で行われ、1〜34時間
で完結する。この反応の際、薬理上許容し得る酸
をヌクレオシド誘導体1モルに対してほぼ等モル
以上共存させておくと、生成物が直ちにその酸と
塩を形成し、その結果として、生成する5′−O−
アシルヌクレオシドの5′位エステル結合の加水分
解を防止することができる。 生成する目的化合物はクロマトグラフ法や再結
晶法等により精製することができる。かくして得
られた目的化合物は、更に他の酸の塩とすること
も出来る。 本発明に係る5′−O−アシルヌクレオシドには
光学異性体が存在することがあり、ラセミ体とし
て得られる場合には必要に応じてシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイー等により分離することが出
来る。 一般式(′)で表わされるヌクレオシド誘導
体も本発明者等によつて創製された新規物質であ
つて、前記の一般式()のヌクレオシドと一般
式(′) A′−OH (′) (式中A′はN位に保護基を有するアミノカルボン
酸のアシル基である)で表わされるN位を保護さ
れたアミノカルボン酸とをエステル化反応により
エステル結合させることによつて得られる。 この反応において一般式(′)のアミノカル
ボン酸はそのまゝの形で使用するかあるいはその
ハライドや混合酸無水物の様な反応性誘導体の形
で使用して反応に供される。 上記のN位保護基は先の一般式(′)のヌク
レオシド誘導体における保護基に関して述べたも
のと同様である。 もう一方の出発原料である一般式()で表わ
されるヌクレオシドはそのまゝ反応させた場合に
は5′位以外のエステル誘導体が生成する場合があ
る。 特に5′位エステルのみを選択的に得ようとする
ときは5′位以外の水酸基の全部又は一部を保護基
により保護した形で反応に供するのが良い。 その際の保護基はエステル化後に容易に除去し
得る基であれば良く、特定されない。この保護基
は、例えばイソプロピリデン、エトキシエチリデ
ン、ベンジリデン等のアルキリデン基やベンジル
基等である。 一般式(′)のアミノカルボン酸と一般式
()のヌクレオシドとをエステル化反応により
エステル結合させるには、常法により例えば、両
者を無水溶媒中で塩基性化合物と縮合剤との存在
下に40℃以下で反応させる。 この際溶媒としては無水の非プロトン性溶媒が
用いられるがその例としてはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ハロゲン化炭化水素例えばジクロ
ルメタン、クロロホルム、モノクロルエタン、ジ
クロルエタン、トリクロルエタン等、エーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ピリジン、ニ
トロメタン等があげられる。 上記の塩基性化合物としてはトリアルキルアミ
ン、ピリジン、ピコリン、ルチジン等の3級アミ
ン又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸バリウム等の無機塩基を用いることが出来る
が、ピリジンを用いると溶媒を兼ねることも出来
るという利点がある。 縮合剤としてはp−トルエンスルフオニルクロ
リド、トリイソプロピルベンゼンスルフオニルク
ロリド、メタンスルフオニルクロリド等のアリー
ルスルフオニルクロリド又はアルキルスルフオニ
ルクロリドやジシクロヘキシルカーボジイミド、
チオニルクロリド、オキシ塩化燐等を用いること
が出来る。 反応における各物質の使用モル比は、通常は例
えばヌクレオシド1モルに対し前記のN位を保護
されたアミノカルボン酸、塩基性化合物、縮合
剤、各1〜3モル程度である。 反応は40℃以下で行われ、通常、1〜44時間で
完結する。 エステル結合反応において一般式()のヌク
レオシドとして、5′位以外の水酸基の全部又は一
部が保護されているヌクレオシドを用いた場合に
は、エステル化後に常法により酸で処理するか、
接触還元を行うことによりその5′位以外の水酸基
の保護基を除去する。 前述の酸で処理する場合のその反応は常法によ
り、溶媒中で酸の存在下に40℃以下で行われる。
この際用いられる酸としては塩酸、硫酸等の鉱酸
や、酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸があげら
れ、溶媒としてはプロトン性溶媒例えば水、メタ
ノール、エタノール、ぎ酸、酢酸等又はこれらの
混合物があげられる。場合によつては非プロトン
性溶媒を組合せて使用しても良い。反応時間は通
常は、30分〜20時間である。 生成する目的化合物はクロマトグラフ法等によ
り精製される。 以下に実施例を示す。 実施例 1 5′−O−バリル−5−フルオロウリジン塩酸塩 (a) N−ベンジルオキシカルボニルバリン3.51g
(13.98mmol)と、2′・3′−O−イソプロピリ
デン−5−フルオロウリジン2.72g(9.00m
mol)を無水ピリジンと共に共沸乾燥したのち
無水ピリジン50mlに溶かしトリイソプロピルベ
ンゼンスルフオニルクロリド(以下TPSと略記
する)5.40g(17.82mmol)を加えて室温で20
時間反応させた。溶媒を減圧で留去し残留物を
クロロホルム100mlと水100ml(この水層は固体
炭酸ナトリウムを用いてPH7.5〜8に保つた)
に分配し、クロロホルム層を乾燥(Na2SO4使
用)した後減圧で濃縮し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフイー(クロロホルム、2
%のメタノールを含むクロロホルム)で分離精
製すると5′−O−(N−ベンジルオキシカルボ
ニルバリル)−2′・3′−O−イソプロピリデン
−5−フルオロウリジン3.62gが無色カラメル
として得られた。(核磁気共鳴スペクトル
(CDCl3、TMS)、δppm、7.40(s及びd、
6H、フエニルプロトン及びH6)、5.63(d、
1H、H1′)、5.18(s、2H、ベンジルメチルプ
ロトン)、5.0(m、2H、H2′及びH3′)、4.4
(bs、4H、H5′、H4′及びN−メチンプロト
ン)、2.2(m、1H、C−メチンプロトン)、
1.58(s)及び1.46(s)(3H×2、イソプロ
ピリデンメチルプロトン)、0.92(d、d、
6H、イソプロピルメチルプロトン)〕。 次いで上記で得られたエステル3.49gをクロ
ロホルム4mlに溶かし、90%トリフルオロ酢酸
水溶液10mlを加えて室温で3時間反応させた。
反応液を減圧で留去した後、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(3%のメタノー
ルを含むクロロホルム)分離精製すると、5′−
O−(N−ベンジルオキシカルボニルバリル)−
5−フルオロウリジン2.11gが無色カラメルと
して得られた。 NMR(CD3OD)δppm、7.87(d、H6)、
7.39(s、5H、フエニルプロトン)、5.87
(6d、H1′)、5.13(s、ベンジルメチルプロト
ン)、2.20(m、C−メチンプロトン)、0.98
(d、C−メチルプロトン) 質量分析値:495(M+)、365、130 元素分析(C22H26N3O9F・H2Oとして) C H N 分析値:51.56% 5.25% 7.82% 理論値:51.46% 5.50% 8.18% (b) 上記(a)で得られた5′−O−(N−ベンジルオ
キシカルボニルバリル)−5−フルオロウリジ
ン400mg(0.81mmol)のイソプロピルアルコー
ル溶液(25ml)に、16%(Wt/Wt)塩化水素
−イソプロピルアルコール溶液(200mg)と10
%パラジウム−炭素(80mg)とを加え、水素気
流中常温圧で22時間かくはんした。 触媒を別し、溶媒を減圧留去し、残留分を
少量のイソプロピルアルコールから再結晶させ
ると、5′−O−バリル−5−フルオロウリジン
塩酸塩180mgが得られた。m.p.163〜166℃H1
NMR(CD3OD)δppm7.48(1H、d、H6)、
5.76(1H、d、H1′)、3.96(1H、d、メチル
プロトン)、1.09(6H、d、メチルプロト
ン)。 元素分析(C14H20N3O7F・HCl・H2Oとして) C H S 分析値:41.00 5.64 9.35 理論値:40.44 5.57 10.11 実施例 2 5′−O−バリル−5−フルオロウリジンp−ト
ルエンスルホン酸塩 実施例1の(a)で得た5′−O−(N−ベンジルオ
キシカルボニルバリル)−5−フルオロウリジン
1.85g(3.73mmol)のエタノール溶液(120ml)
のp−トルエンスルホン酸モノハイドレート0.74
g(3.89mmol)と10%パラジウム−炭素(0.18
g)を加え水素気流中常温常圧で1.5時間かくは
んした。触媒を別し、エタノール(80ml)で洗
つた。溶媒を減圧留去し、エタノール(40ml×
2)で共沸乾燥し、残留分にエタノール(10ml)
を加え、エチルエーテル(100ml)を加え、析出
する白色沈殿を取すると、5′−O−バリル−5
−フルオロウリジンp−トルエンスルホン酸塩
2.03gが得られた。 NMR(CD3OD)δppm、1.06(d、6H、メチ
ルプロトン)、2.37(s、メチルプロトン)、3.98
(d、メチルプロトン)、5.80(1H、bd、H1′)、
7.25(2H、d、アロマテイツクプロトン)、7.76
(d、アロマテイツクプロトン)、7.83(d、
H6)。 元素分析(C21H28N3O10FS+0.56C2H5OHとし
て) C H N 分析値:47.80 5.76 7.28 理論値:47.50 5.65 7.51 実施例 3 5′−O−フエニルアラニル−5−フルオロウリ
ジン塩酸塩 (a) N−ベンジルオキシカルボニルフエニルアラ
ニン3.00g(10.0mmol)と2′・3′−O−イソプ
ロピリデン−5−フルオロウリジン1.50g
(5.00mmol)とを無水ピリジン40mlに溶かした
後TPS3.00g(10.0mmol)を加え室温で2時
間撹拌し反応させた。この反応混合物を次いで
実施例1の(a)の方法に準じて処理すると5′−O
−(N−ベンジルオキシカルボニルフエニルア
ラニル)−2′・3′−O−イソプロピリデン−5
−フルオロウリジン2.80gが無色カラメルとし
て得られた。〔核磁気共鳴スペクトル
(CDCl3、TMS)、δppm、7.39及び7.3(s及
びm、11H、フエニルプロトン及びH6)、5.68
(d、1H、H1′)、5.15(s、2H、O−ベンジル
メチレンプロトン)、3.15(d、2H、C−ベン
ジルプロトン)、1.58、1.37(s、s、3H×
2、イソプロピリデンメチルプロトン)〕。 得られたこのエステル1.20gを90%トリフル
オロ酢酸水溶液5mlに溶かし、室温で30分撹拌
し反応させた。この反応混合物を実施例1の(a)
に準じて処理すると、5′−O−(N−ベンジル
オキシカルボニルフエニルアラニル)−5−フ
ルオロウリジン940mgが無色カラメルとして得
られた。 質量分析値:543(M+)、414、130 元素分析(C26H26N3O9Fとして) C H N 分析値 57.34 4.83 8.00 理論値 57.46 4.82 7.73 (b) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニルフ
エニルアラニル)−5−フルオロウリジン1.0g
(1.8mmol)をエタノール(10ml)に溶かした
後10%パラジウム炭素0.50g、30%塩酸−イソ
プロピルアルコール溶液0.30g(2.5mmol)を
加え水素気流中、室温、常圧で2時間撹拌し
た。触媒を過して除いた後、液を減圧濃縮
し残留分をエーテルでトリチユレートすると
5′−O−フエニルアラニル−5−フルオロウリ
ジン塩酸塩0.71g(87%)が無色の粉末として
得られた。 NMR(MeOH−d4)δppm:3.30(2H、d、メ
チレンプロトン)、3.9〜4.7(6H、m、メチ
ンとメチレンプロトン)、5.73(1H、bd、
H1′)、7.31(5H、s、フエニルプロトン)、
7.75(1H、d、H6)。 元素分析(C18H20N3O7F・HCl・2H2Oとし
て) C H N 分析値 44.80 5.26 8.45 理論値 44.86 5.23 8.72 実施例 4 5′−O−リジル−5−フルオロウリジン二塩酸
塩 (a) N・N′−ジベンジルオキシカルボニルリジ
ン10.5g(25.0mmol)をピリジン(50ml×
2)で共沸乾燥した後、ピリジン(50ml)に溶
解し、TPS7.60g(25.0mmol)を加え室温で
30分間撹拌した。続いてこの反応液にあらかじ
めピリジン(30ml×2)で共沸乾燥した2′・
3′−O−イソプロピリデン−5−フルオロウリ
ジン3.80g(12.5mmol)を加え室温で14時間
放置した。反応液を減圧濃縮した後、残留分を
シリカゲルカラムクロマトグラフイー(クロロ
ホルム)により分離精製すると5′−O−(N・
N′−ジベンジルオキシカルボニルリジル)−
2′・3′−O−イソプロピリデン−5−フルオロ
ウリジン7.30g(83%)が得られた。 NMR(MeOH−d4)δppm:1.42(12H、m、
メチレンとメチルプロトン)、3.08(2H、
b、メチレンプロトン)、4.60(m、メチレ
ンとメチレンプロトン)、5.05(4H、s、メ
チレンプロトン)、5.70(1H、b、H′1)、
7.30(10H、s、フエニルプロトン)、7.65
(1H、d、H6)。 上記で得たエステル7.0g(10.0mmol)を90
%トリフルオロ酢酸水溶液(40ml)に溶解し、
室温で30分間撹拌した。反応液を減圧濃縮した
後、残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー(4%のメタノールを含むクロロホルム)
により分離精製すると、5′−O−(N・N′−ジ
ベンジルオキシカルボニルリジル−5−フルオ
ロウリジン5.10g(77%)が無色の粉末状固体
として得られた。 NMR(MeOH−d4)δppm:1.60(6H、m、メ
チレンプロトン)、3.10(2H、m、メチレン
プロトン)、4.25(6H、m、メチンとメチレ
ンプロトン)、5.08(4H、s、メチレンプロ
トン)、5.80(1H、b、H1′)、7.30(10H、
s、フエニルプロトン)、7.75(1H、d、
H6)。 元素分析(C31H35N4O11F・1/2H2Oとして) C H N 分析値 55.92 5.49 8.35 理論値 55.77 5.44 8.39 (b) 5′−O−(N・N′−ジベンジルオキシカルボ
ニルリジル)−5−フルオロウリジン3.63g
(5.5mmol)をエタノール(50ml)に溶かした
後、10%パラジウム炭素1.0g、30%塩酸−イ
ソプロピルアルコール溶液1.30g(11.0m
mol)を加え、水素気流中、室温、常圧で3時
間撹拌した。触媒を過して除いた後、液を
減圧濃縮し、残留分をエーテルでトリチユレー
トすると5′−O−リジル−5−フルオロウリジ
ン・二塩酸塩2.0g(78%)が無色の粉末とし
て得られた。 NMR(DMSO−d6)δppm:1.65(6H、m、メ
チレンプロトン)、2.75(2H、m、メチレン
プロトン)、4.20(6H、m、メチンとメチレ
ンプロトン)、5.73(1H、bd、H(1)′)、8.00
(1H、d、H(6))。 実施例 5 5′−O−チロシル−5−フルオロウリジン塩酸
塩 (a) N・O−ジベンジルオキシカルボニルチロシ
ン3.0g(6.7mmol)をピリジン(30ml×2)
で共沸乾燥した後、ピリジン(30ml)に溶解
し、TPS2.0g(6.6mmol)を加え室温で30分
間撹拌した。続いてこの反応液にあらかじめピ
リジン(30ml×2)で共沸乾燥した2′・3′−O
−イソプロピリデン−5−フルオロウリジン
1.0g(3.3mmol)を加え、室温で14時間放置
した。反応液を減圧濃縮後、残留分をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(クロロホルム)
により分離精製すると、5′−O−(N・O−ジ
ベンジルオキシカルボニルチロシル)−2′・
3′−O−イソプロピリデン−5−フルオロウリ
ジン2.0g(82%)が得られた。 NMR(CDCl3)δppm:1.30(3H、s、メチル
プロトン)、1.50(3H、s、メチルプロト
ン)、3.10(2H、m、メチレンプロトン)、
4.0〜5.0(6H、m、メチンとメチレンプロト
ン)、5.05(2H、s、メチレンプロトン)、
5.20(2H、s、メチレンプロトン)、5.70
(1H、b、H(1)′)、7.0〜7.4(15H、m、
H(6)とフエニルプロトン)。 上記で得たエステル1.83g(2.5mmol)を90
%トリフルオロ酢酸水溶液(10ml)に溶解し室
温で30分間撹拌した。反応液を減圧濃縮した
後、残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー(4%のメタノールを含むクロロホルム)
により分離精製すると5′−O−(N・O−ジベ
ンジルオキシカルボニルチロシル)−5−フル
オロウリジン1.14g(66%)が無色の粉末状固
体として得られた。 NMR(MeOH−d4)δppm:3.08(2H、d、メ
チレンプロトン)、3.6〜4.8(6H、m、メチ
ンとメチレンプロトン)、5.05(2H、s、メ
チレンプロトン)、5.13(2H、s、メチレン
プロトン)、5.78(1H、b、H(1)′)、7.1〜
7.4(14H、m、フエニルプロトン)、7.68
(1H、d、H(6))。 元素分析(C34H32N3O12Fとして) C H N 分析値 58.58 4.83 6.00 理論値 58.87 4.65 6.06 (b) 5′−O−(N・O−ジベンジルオキシカルボ
ニルチロシル)−5−フルオロウリジン6.51g
(9.4mmol)をエタノール(100ml)に溶かした
後、10%パラジウム炭素1.50g、30%塩酸−イ
ソプロピルアルコール溶液1.20g(9.9mmol)
を加え、水素気流中、室温、常圧で1.5時間撹
拌した。触媒を過して除いた後、液を減圧
濃縮し、残留分をエーテルでトリチユレートす
ると5′−O−チロシル−5−フルオロウリジン
塩酸塩4.12g(95%)が無色の粉末として得ら
れた。 NMR(DMSO−d6)δppm:3.10(2H、db、メ
チレンプロトン)、3.8〜4.7(6H、m、メチ
ンとメチレンプロトン)、5.76(1H、d、
H(1)′)、6.70(2H、d、フエニルプロト
ン)、7.07(2H、d、フエニルプロトン)、
7.95(1H、d、H(6))。元素分析
(C18H20N3O8F・HCl・1.5H2O・0.5C2H5OH
として) C H N 分析値 44.45 5.22 7.96 理論値 44.58 5.32 8.21 実施例 6 5′−O−トリプトフイル−5−フルオロウリジ
ン塩酸塩 (a) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニルト
リプトフイル)−2′・3′−O−イソプロピリデ
ン−5−フルオロウリジン6.10g(9.8mmol)
を90%トリフルオロ酢酸水溶液(20ml)に溶か
し、30分間室温でかくはんした。反応液を減圧
で濃縮し、残留分をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー(4%のメタノールを含むクロロホ
ルム)で分離精製すると、5′−O−(N−ベン
ジルオキシカルボニルトリプトフイル)−5−
フルオロウリジン5.50g(96%)が無晶形粉末
として得られた。 NMR(CD3OD)δppm:3.2(m、メチレンプ
ロトン)、5.02(2H、s、メチレンプロト
ン)、5.65(1H、bd、H1′)、6.8〜7.6(m、
アロマチツクプロトン)、7.23(s、フエニ
ルプロトン)。 (b) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニル−
トリプトフイル)−5−フルオロウリジン4.00
g(6.86mmol)のメタノール溶液(200ml)に
30%塩酸−イソプロピルアルコール溶液(1.0
g、8.21mmol)と10%パラジウム−炭素(1.0
g)を加え水素気流中、室温常圧で17時間撹拌
した。触媒を別し、液を減圧で濃縮した。
残留分をメタノールで再結晶すると、5′−O−
トリプトフイル−5−フルオロウリジン塩酸塩
2.10g(63%)が得られた。 NMR(DMSO−d6)δppm:3.3(m、メチレ
ンプロトン)、5.75(1H、bd、H(1)′)、6.8〜
7.6(m、アロマチツクプロトン)、7.91
(1H、d、H(6))。 実施例 7 5′−O−N−トリプトフイル−2′−デオキシ−
5−フルオロウリジン塩酸塩 (a) 2′−デオキシ−5−フルオロウリジン2.50g
(10.2mmol)をピリジン(30ml)に溶かし、−
15℃に冷却した。この溶液にN−ベンベルオキ
シカルボニルトリプトフアン3.40g(10.1m
mol)とTPS3.00g(9.93mmol)のピリジン
(30ml)溶液を加え冷却下(約5℃)で2日間
放置した。溶媒を減圧で留去し、残留分をクロ
ロホルム(150ml)に溶かし、1%炭酸水素ナ
トリウム(100ml)、水(50ml)で洗つた。乾燥
(Na2SO4使用)後、濃縮し、残留分をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイ−(1回目、0〜7
%のメタノールを含むクロロホルム、直線濃度
勾配、2回目、2.5%〜6.0%のメタノールを含
むクロロホルム、直線濃度公配)で分離精製す
ると、5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル−トリプトフイル)−2′−デオキシ−5−フ
ルオロウリジン2.50g(43%)が無晶形粉末と
して得られた。 NMR(CD3OD)δ:3.21(d、メチレンプロ
トン)、4.57(メチンプロトン)、5.07(2H、
S、ベンジルメチレンプロトン)、6.07
(1、bt、H1′)、7.30(フエニルプロトン) 元素分析(C28H27N4O8Fとして) C H N 分析値 59.36 4.76 9.85 理論値 59.36 4.80 9.89 (b) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニルト
リプトフイル)−2′−デオキシ−5−フルオロ
ウリジン2.54g(4.48mmol)のメタノール
(75ml)溶液に10%パラジウム−炭素(260mg)
と30%塩酸−イソプロピルアルコール溶液0.6
gのメタノール懸濁液(25ml)を加え、水素気
流中、常温常圧で5時間かくはんした。触媒を
別し、溶媒を減圧留去した。残留分をメタノ
ールで再結晶すると5′−O−トリプトフイル−
2′−デオキシ−5−フルオロウリジン塩酸塩
1.53g(72%)が得られた。 NMR(DMSO−d6)δ:2.0(2H、m、H2′)、
6.16(1H、bt、H1′)、7.85(1H、d、H6)。 元素分析(C20H21N4O6F・HClとして) C H N 分析値 51.16 4.56 11.77 理論値 51.23 4.52 11.95 実施例 8 5′−O−イソロイシル−5−フルオロウリジン
塩酸塩 (a) 2′・3′−O−イソプロピリデン−5−フルオ
ロウリジン1.50g(5mmol)をN−ベンジル
オキシカルボニルイソロイシン2.65g(10m
mol)とTPS3.02g(10mmol)のピリジン溶
液(30ml)に加え室温で16時間放置した。反応
液を減圧で濃縮し、残留分をベンゼン(200
ml)に溶かし5%炭酸水素ナトリウム水溶液
(25ml)で洗い、乾燥(Na2SO4使用)後、減圧
で濃縮した残留分をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー〔四塩化炭素−クロロホルム(1:
9)〕で分離精製すると、5′−O−(N−ベンジ
ルオキシカルボニルイソロイシル)−2′・3′−
O−イソプロピリデン−5−フルオロウリジン
1.62g(60%)が無晶形粉末として得られた。 NMR(CDCl3)δppm:0.9(6H、m、メチル
プロトン)、1.33(s、メチルプロトン)、
1.55(3H、s、メチルプロトン)、5.10
(2H、S、メチレンプロトン)、5.55(1H、
bd、H1′)、7.37(6H、フエニルプロトン、
H6)。 上記の方法で得られたエステル1.60g(2.91
mmol)を90%トリフルオロ酢酸水溶液(14
ml)に溶かし、30分間室温で撹拌した。反応液
を減圧で濃縮し、残留分をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(3%のメタノールを含むク
ロロホルム)で分離精製すると、5′−O−(N
−ベンジルオキシカルボニルイソロイシル)−
5−フルオロウリジン1.10g(74.2%)が無晶
形粉末として得られた。 NMR(CD3OD)δppm:0.9(6H、メチルプ
ロトン)、5.08(2H、s、メチレンプロト
ン)、5.85(1H、bd、H1′)、7.33(5H、s、
フエニルプロトン)、7.78(d、H6)。 元素分析(C23H28N3O9F・H2Oとして) C H N 分析値 52.42 5.46 7.87 理論値 52.37 5.73 7.97 (b) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニルイ
ソロイシル)−5−フルオロウリジン3.12g
(6.1mmol)をエタノール(80ml)に溶かした
後、10%パラジウム炭素1.0g、30%塩酸−イ
ソプロピルアルコール溶液0.78g(6.4mmol)
を加え、水素気流中、室温常圧で1時間撹拌し
た。触媒を過して除いた後、液を減圧濃縮
し、残留分をエーテルでトリチユレートすると
5′−O−イソロイシル−5−フルオロウリジン
塩酸塩2.48g(98%)が無色の粉末として得ら
れた。 NMR(MeOH−d4)δppm:0.9〜1.8(8H、
m、メチレンとメチルプロトン)、1.8〜2.4
(1H、b、メチルプロトン)、4.0〜4.9
(6H、m、メチンとメチレンプロトン)、
5.78(1H、b、H(1)′)、7.32(1H、d、
H(6))。 元素分析(C15H22N3O7F・HCl・0.5H2O・
0.5C2H5OHとして) C H N 分析値 43.49 6.13 9.38 理論値 43.30 6.13 9.47 実施例 9 5′−O−アラニル−5−フルオロウリジン塩酸
塩 (a) 2′・3′−O−イソプロピリデン−5−フルオ
ロウリジン2.00g(6.62mmol)をN−ベンジ
ルオキシカルボニルアラニン3.34g(15m
mol)とTPS4.50g(15mmol)のピリジン溶
液(20ml)に加え18時間、室温で撹拌した。反
応液を減圧で濃縮し、残留分をクロロホルム
(200ml)に溶かし、2%−炭酸水素ナトリウム
水溶液(100ml)で洗い、乾燥(Na2SO4使用)
後、減圧で濃縮した。残留分をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイ−〔四塩化炭素−クロロホ
ルム(1:9)〕で分離精製すると、5′−O−
(N−ベンジルオキシカルボニルアラニル)−
2′・3′−O−イソプロピリデン−5−フルオロ
ウリジン2.10g(59.7%)が無晶形粉末として
得られた。 NMR1.35(s、メチルプロトン)、1.42
(d、メチルプロトン)、1.57(3H、s、メチ
ルプロトン)、5.13(2H、s、メチレンプロト
ン)、5.65(bd、H1′)、7.35(s、フエニルプ
ロトン)。 上記の方法で得られたエステル2.0g(3.94
mmol)を90%トリフルオロ酢酸水溶液(8
ml)に溶かし、室温で30分間撹拌した。反応液
を減圧で濃縮し、残留分をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(2%のメタノールを含むク
ロロホルム)で分離精製すると、5′−O−(N
−ベンジルオキシカルボニルアラニル)−5−
フルオロウリジン1.06g(57%)が無晶形粉末
として得られた。 NMR(CD3OD)δppm:1.37(3H、d、メチ
ルプロトン)、5.16(2H、s、メチレンプロ
トン)、5.80(1H、bd、H(1)′)、7.33(5H、
s、フエニルプロトン)、7.80(1H、d、
H(6))。 (b) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニルア
ラニル)−5−フルオロウリジン0.5g(1.1m
mol)をメタノール(40ml)に溶かした後、10
%パラジウム炭素0.10g、30%塩酸−イソプロ
ピルアルコール溶液0.26g(2.1mmol)を加
え、水素気流中、室温常圧で3時間撹拌した。
反応液の液を減圧で濃縮し、残留分をイソプ
ロピルアルコール−エチルエーテルにより結晶
化させると5′−O−アラニル−5−フルオロウ
リジン0.30g(75.7%)が無色の結晶状粉末と
して得られた。 NMR(CD3OD)δppm:1.61(3H、d、メチ
ルプロトン)、5.79(1H、dd、H1′)、7.75
(1H、d、H6) 元素分析(C12H17N3O7FCl・0.5H2O・0.4
(CH32CHOHとして) C H N 分析値 39.53 5.56 10.33 理論値 39.36 5.30 10.43 実施例 10 5′−O−アラニル−2′−デオキシ−5−フルオ
ロウリジン N−ベンジルオキシアラニン2.46g(11m
mol)をピリジンで共沸乾燥した後、これに
TPS3.33g(11mmol)とピリジン(50ml)を加
えた。 この反応溶液にあらかじめピリジンで共沸乾燥
した2′−デオキシ−5−フルオロウリジン2.46g
(10mmol)をピリジン(50ml)に溶かし溶液を
氷冷下に加えた。冷却下(5〜10゜)で18時間放
置した後、反応液を減圧で濃縮し、残留分をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(4%MeOH−
CHCl3)で分離精製すると5′−O−(N−ベンジル
オキシカルボニルアラニル)−2′−デオキシウリ
ジン2.45g(54%)が無色粉末状固体として得ら
れた。 元素分析(C20H22N3O8F・H2Oとして) C H N 分析値 51.47 4.99 9.00 理論値 51.17 5.15 8.95 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニル)−
2′−デオキシ−5−フルオロウリジン(0.80g
(1.77mmol)をエタノール(30ml)に溶かした
後、10%パラジウム炭素0.20g、30%塩酸−イソ
プロピルアルコール溶液0.26g(2.1mmol)を加
え、水素気流中、室温常圧で3時間撹拌した。触
媒を過して除いた後、液を減圧濃縮し残留分
をイソプロパノールとメタノールから結晶化させ
ると5′−O−アラニル−2′−デオキシ−5−フル
オロウリジン塩酸塩0.30g(48%)が無色の結晶
状粉末として得られた。 NMR(CD3OD)δppm:1.58(3H、d、メチル
プロトン)、2.32(2H、bt、H2′)、6.20
(1H、bt、H1′)、7.81(d、1H、H6) 元素分析(C12H17N3O6FClとして) C H N 分析値 40.66 5.25 10.80 理論値 40.75 4.84 11.88 実施例 11 5′−O−フエニルアラニル−2′−デオキシ−5
−フルオロウリジン塩酸塩 (a) 2′−デオキシ−5−フルオロウリジン2.46g
(10mmol)をピリジン(20ml)に溶かし、−10
℃に冷却した。この溶液にN−ベンジルオキシ
カルボニルフエニルアラニン2.99g(10m
mol)とTPS3.02g(10mmol)のピリジン
(40ml)溶液を加え、冷却下(約5℃)で17時
間放置した。溶媒を減圧で留去し、残留分をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー(0〜8%
のメタノールを含むクロロホルムの直線濃度勾
配)で分離精製すると、5′−O−(N−ベンジ
ルオキシカルボニルフエニルアラニル)−2′−
デオキシ−5−フルオロウリジン2.06g(39
%)が無晶形粉末として得られた。 NMR(CD3OD)δppm:2.1(2H、m、メチ
レンプロトン)、3.06(2、d、メチレンプ
ロトン)、5.01(2、s、メチレンプロト
ン)、6.15(1、bt、H1′)、7.19、7.25(フエ
ニルプロトン)、7.65(1、d、H6) 元素分析(C26H26N3O8F・0.5H2Oとして) C H N 分析値 58.10 5.02 8.01 理論値 58.21 5.07 7.83 (b) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニルフ
エニルアラニン)−2′−デオキシ−5−フルオ
ロウリジン1.40g(2.65mmol)のイソプロピ
ルアルコール溶液(50ml)に16%塩化水素−イ
ソプロピルアルコール溶液(0.60g、2.63m
mol)と10%パラジウム−炭素(0.75g)を加
え、水素気流中室温常圧で18時間撹拌した。触
媒を別し、液を減圧で濃縮した。残留分を
イソプロピルアルコールに溶かしエチルエーテ
ルで沈殿させると、5′−O−フエニルアラニル
−2′−デオキシ−5−フルオロウリジン塩酸塩
0.76g(66.7%)が得られた。 NMR(CD3OD)δppm:2.22(2H、bt、
H2′)、6.18(1H、bt、H1′)、7.30(5H、
s、フエニルプロトン)、7.71(1H、d、
H6)。 元素分析(C18H20N3O6F・HCl・0.85H2Oとし
て) C H N 分析値 48.86 5.83 9.12 理論値 48.57 5.14 9.44 実施例 12 5′−O−イソロイシル−2′−デオキシ−5−フ
ルオロウリジン塩酸塩 (a) 2′−デオキシ−5−フルオロウリジン2.46g
(10mmol)をピリジン(20ml)に溶かし、氷
冷下、この溶液にN−ベンジルオキシカルボニ
ルイソロイシン2.92g(11mmol)とTPS3.32
g(11mmol)のピリジン(20ml)溶液を加
え、冷却下(約5℃)、17時間放置した。溶媒
を減圧下留去し、残留分をクロロホルム(200
ml)に溶かし、炭酸ナトリウム0.83gを含む水
溶液(100ml)で洗つた。水層をクロロホルム
(50ml×3)で抽出し、集めた有機層を乾燥
(Na2SO4使用)、濃縮し、残留分をシリカゲル
カラムクロマトグラフイー(クロロホルム、3
%のメタノールを含むクロロホルム)で分離精
製すると、5′−O−(N−ベンジルオキシカル
ボニルイソロイシル)−2′−デオキシ−5−フ
ルオロウリジン2.50g(50%)が無晶形粉末と
して得られた。 NMR(CD3OD)δppm:2.2(m、メチレンプ
ロトン)、5.09(2H、s、メチレンプロト
ン)、6.21(1H、bt、H1′)、7.31(5H、s、
フエニルプロトン)、7.77(1H、d、H6)。 (b) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニルイ
ソロイシル)−2′−デオキシ−5−フルオロウ
リジン1.00g(2.02mmol)のメタノール溶液
(100ml)に、30%塩化水素−イソプロピルアル
コール溶液(0.25g、2.05mmol)と10%パラ
ジウム−炭素(0.20g)を加え水素気流中、室
温常圧で3時間撹拌した。触媒を別し、液
を減圧で濃縮した。残留分をメタノールに溶か
し、エチルエーテルで沈殿させると、5′−O−
イソロイシル−2′−デオキシ−5−フルオロウ
リジン塩酸塩0.50g(62.5%)が得られた。 NMR(CD3OD)δppm:1.0(6H、m、メチ
ルプロトン)、1.5(m、メチレンプロト
ン)、2.0(m、メチンプロトン)、2.33
(2H、bt、H2′)、6.21(1H、bt、H1′)、7.83
(1H、d、H6)。 元素分析値(C15H22N3O6F・HCl・0.25H2Oと
して) C H N 分析値 45.27 6.23 9.91 理論値 45.01 5.92 10.50 実施例 13 5′−O−バリル−2′−デオキシ−5−フルオロ
ウリジン塩酸塩 (a) 2′−デオキシ−5−フルオロウリジン2.00g
(8.12mmol)をピリジン(20ml)に溶かし、−
10℃に冷却した。この溶液に、N−ベンジルオ
キシカルボニルバリン2.05g(8.16mmol)と
TPS2.45g(8.11mmol)のピリジン溶液(20
ml)を加え、冷却下(約5℃)2日間放置し
た。溶媒を減圧で留去し残分をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイー(クロロホルム−メタノ
ール98:2)で分離精製すると5′−O−(N−
ベンジルオキシカルボニルバリル)−2′−デオ
キシ−5−フルオロウリジン1.70g(43.7%)
が無晶形粉末として得られた。 NMR(CD3OD)δppm:7.75(1H、d、
H6)、7.30(5H、s、フエニルプロトン)、
6.19(1H、bt、H1′)、5.10(2H、s、フエ
ニルメチレンプロトン)、2.2(3H、m、
H2′とメチンプロトン)、0.95(6H、d、メ
チルプロトン) 元素分析(C22H26N3O8Fとして) C H N 分析値 55.37 5.39 8.85 理論値 55.11 5.47 8.76 (b) 5′−O−(N−ベンジルオキシカルボニルバ
リル)−2′−デオキシ−5−フルオロウリジン
1.70g(3.55mmol)のイソプロピルアルコー
ル溶液(50ml)に16.0%塩化水素−イソプロピ
ルアルコール溶液(810mg)と10%−パラジウ
ム−炭素(750mg)を加え、水素気流中、常温
常圧で3.5時間かくはんした。 触媒を別し、溶媒を減圧留去した。残留分
をイソプロピルアルコール(5ml)に溶かし、
少量のエーテルを加え、生成した白色沈殿物を
乾燥窒素気流中で取すると、5′−O−バリル
−2′−デオキシ−5−フルオロウリジン塩酸塩
1.14g(84.1%)が得られた。 H1−NMR(CD3OD)δppm:7.83(2H、d、
H6)、6.20(1H、t、H1′)、3.57(1H、d、
メチンプロトン)、2.31(t、メチレンプロ
トン)、1.00(6H、d、メチルプロトン)。 元素分析(C14H20N3O6F・HCl・1.1H2Oとし
て) C H N 分析値 42.17 6.25 9.95 理論値 41.87 6.25 10.46
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式、 (式中Aはアミノカルボン酸のアシル基であり、
    Z及びZ′はそれぞれH又はOHであるが、Z及び
    Z′が同時にOHであることはない) で表わされる5′−O−アシルヌクレオシド及びそ
    の薬理上許容し得る塩。 2 一般式、 (式中A′はN位に保護基を有するアミノカルボン
    酸のアシル基であり、Z及びZ′はそれぞれH又は
    OHであるが、Z及びZ′が同時にOHであることは
    ない) で表わされるヌクレオシド誘導体から上記のN位
    保護基を除去することを特徴とする一般式 (式中Aはアミノカルボン酸のアシル基であり、
    Z及びZ′は前述の定義を有する) で表わされる5′−O−アシルヌクレオシド及びそ
    の薬理上許容し得る塩の製造法。
JP56080230A 1980-11-26 1981-05-28 5'-o-acylnucleoside and its preparation Granted JPS5791997A (en)

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