JP2575372B2 - 制ガン剤 - Google Patents
制ガン剤Info
- Publication number
- JP2575372B2 JP2575372B2 JP62028335A JP2833587A JP2575372B2 JP 2575372 B2 JP2575372 B2 JP 2575372B2 JP 62028335 A JP62028335 A JP 62028335A JP 2833587 A JP2833587 A JP 2833587A JP 2575372 B2 JP2575372 B2 JP 2575372B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorouridine
- anticancer agent
- fluorouracil
- present
- anticancer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、5′−ホルミル、5′−バレリル、5′−
カプリリル、5′−ドデカノイル−、5′テトラデカノ
イル−、5′−ヘキサデカノイル−、5′−オクタデカ
ノイル−あるいは(又は及び)5′アイコサノイル−5
−フルオロウリジンを有効成分とする制ガン剤に関す
る。
カプリリル、5′−ドデカノイル−、5′テトラデカノ
イル−、5′−ヘキサデカノイル−、5′−オクタデカ
ノイル−あるいは(又は及び)5′アイコサノイル−5
−フルオロウリジンを有効成分とする制ガン剤に関す
る。
従来、5−フルオロウラシルおよびその誘導体である
1−テトラヒドロフリル−5−フルオロウラシル、1−
ヘキシルカルバモイル−5−フルオロウラシルはすぐれ
た制ガン剤として使用されているが、その抗ガン活性は
不十分である。
1−テトラヒドロフリル−5−フルオロウラシル、1−
ヘキシルカルバモイル−5−フルオロウラシルはすぐれ
た制ガン剤として使用されているが、その抗ガン活性は
不十分である。
本発明者は、より活性の高い抗ガン剤を見出すべく種
々の抗ガン剤を研究してきた。5−フルオロウリジンの
誘導体を系統的に研究した結果、5′−アシル−5−フ
ルオロウリジンがすぐれており(特願昭50−83378号公
報、特公昭54−18264公報)、この研究をさらに続けた
結果、その中でも今回新しく合成した多くの化合物の中
で、、5′−バレリル、5′−カプリリル、5′−ドデ
カノイル−5−フルオロウリジンの化合物が特にすぐれ
ていることを見出し本発明に達した。
々の抗ガン剤を研究してきた。5−フルオロウリジンの
誘導体を系統的に研究した結果、5′−アシル−5−フ
ルオロウリジンがすぐれており(特願昭50−83378号公
報、特公昭54−18264公報)、この研究をさらに続けた
結果、その中でも今回新しく合成した多くの化合物の中
で、、5′−バレリル、5′−カプリリル、5′−ドデ
カノイル−5−フルオロウリジンの化合物が特にすぐれ
ていることを見出し本発明に達した。
本発明の化合物を合成するには、フルオロウリジンに
アシルハライドあるいはカルボン酸無水物を作用させれ
ば5′−位が優先的に反応して目的物が得られる。反応
温度は0℃から80℃程度である。2′又は3′位がアシ
ル化された化合物が副生することもあるが、これはカラ
ムクロマトで分離することができる。
アシルハライドあるいはカルボン酸無水物を作用させれ
ば5′−位が優先的に反応して目的物が得られる。反応
温度は0℃から80℃程度である。2′又は3′位がアシ
ル化された化合物が副生することもあるが、これはカラ
ムクロマトで分離することができる。
参考例としての5′−ホルミル体は、ギ酸とギ酸ナト
リウムと硫酸を5−フルオロウリジンに作用させればよ
い。
リウムと硫酸を5−フルオロウリジンに作用させればよ
い。
本発明の化合物の制ガン活性は次のようにして求め、
表1の結果を得た。
表1の結果を得た。
1.生命延長率(ILS) 1群6匹のBDF1系マウスにリンパ性白血病腫瘍細胞L
−1210を1×105個腹腔内に移植し、24時間後より所定
量の検体の0.5%CMCサスペンジョン水溶液を1日1回ず
つ5日間腹腔内注射を行い下記式により生命延長率を求
める。
−1210を1×105個腹腔内に移植し、24時間後より所定
量の検体の0.5%CMCサスペンジョン水溶液を1日1回ず
つ5日間腹腔内注射を行い下記式により生命延長率を求
める。
T:処理群の死亡に至る日数。
C:コントロール群の死亡に至る日数。
2.治療比(TI) ILSmax:最高のLISを与える投与量 ILS30:30%のLISを与える投与量 表1に示されるように、本発明の化合物は市販されて
いる、5−フルオロウラシル、1−ヘキシルカルバモイ
ル−5−フルオロウラシル、1−テトラヒドロフリル−
5−フルオロウラシルと比較し著しく制ガン活性が高い
こと、又、他の低級アルキルの5′アシル体である、
5′−アセチル−、5′−ブチリル−、5′−イソブチ
リル体の治療比が7以下であるに対し、本発明の化合物
はいずれも33以上であり、きわめて治療比が高いことが
わかった。
いる、5−フルオロウラシル、1−ヘキシルカルバモイ
ル−5−フルオロウラシル、1−テトラヒドロフリル−
5−フルオロウラシルと比較し著しく制ガン活性が高い
こと、又、他の低級アルキルの5′アシル体である、
5′−アセチル−、5′−ブチリル−、5′−イソブチ
リル体の治療比が7以下であるに対し、本発明の化合物
はいずれも33以上であり、きわめて治療比が高いことが
わかった。
実施例1 5−フルオロウリジン2.62g(0.01モル)を20mlのピ
リジンにとかし、0℃でドデイン酸クロリド2.18g(0.0
1モル)を滴下した。ついでトリエチルアミン1g(0.01
モル)を加え、3時間攪拌した。トリエチルアミン塩酸
酸を濾過して取り除き、瀘液を濃縮後シリカゲルクロマ
トにかけて、5′−ドデカノイル−5−フルオロウリジ
ン2.1gを得た。融点82℃。
リジンにとかし、0℃でドデイン酸クロリド2.18g(0.0
1モル)を滴下した。ついでトリエチルアミン1g(0.01
モル)を加え、3時間攪拌した。トリエチルアミン塩酸
酸を濾過して取り除き、瀘液を濃縮後シリカゲルクロマ
トにかけて、5′−ドデカノイル−5−フルオロウリジ
ン2.1gを得た。融点82℃。
実施例2 5−フルオロウリジン2.62g、ギ酸10ml、ギ酸ナトリ
ウム4.5を加え、0℃で濃硫酸3gを加え8時間室温で攪
拌した。メタノール200mlを加えて生成する沈澱を濾過
した。更に濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトに
かけてあめ状の5′−ホルミル−5−フロオロラリジン
1.7gを得た。
ウム4.5を加え、0℃で濃硫酸3gを加え8時間室温で攪
拌した。メタノール200mlを加えて生成する沈澱を濾過
した。更に濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトに
かけてあめ状の5′−ホルミル−5−フロオロラリジン
1.7gを得た。
実施例3〜8 実施例1と同様にして、5−フルオロラリジンと対応
するカルボン酸クロリドをピリジン中で反応させて表2
に示す化合物を得た。
するカルボン酸クロリドをピリジン中で反応させて表2
に示す化合物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−92299(JP,A) 特開 昭58−49315(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】1.5′−バレリル、5′−カプリリルまた
は5′−ドデカノイル−5−フルオロウリジンを有効成
分とする制ガン剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62028335A JP2575372B2 (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | 制ガン剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62028335A JP2575372B2 (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | 制ガン剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63196519A JPS63196519A (ja) | 1988-08-15 |
JP2575372B2 true JP2575372B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=12245739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62028335A Expired - Lifetime JP2575372B2 (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | 制ガン剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575372B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110337442B (zh) * | 2017-02-24 | 2023-05-12 | 东亚St株式会社 | 作为2型钠依赖性葡萄糖转运蛋白抑制剂的新型葡萄糖衍生物 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5692299A (en) * | 1979-12-27 | 1981-07-25 | Fuji Kagaku Kogyo Kk | 5-fluorouridine derivative and its preparation |
JPS5791994A (en) * | 1980-11-26 | 1982-06-08 | Fuji Kagaku Kogyo Kk | 5'-o-(n-alkylcarbamoylalanyl)-5-fluorouridine and its preparation |
JPS5849315A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-23 | Mitsui Pharmaceut Inc | 抗腫瘍剤 |
JPH0655755B2 (ja) * | 1985-01-23 | 1994-07-27 | 富山化学工業株式会社 | 新規な5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−3′−ホスフエ−ト誘導体およびその塩 |
JPS61189215A (ja) * | 1985-02-18 | 1986-08-22 | Teijin Ltd | 5−フルオロ−2′−デオキシウリジンエステル類の油状医薬組成物 |
JPH0696590B2 (ja) * | 1985-04-16 | 1994-11-30 | 富山化学工業株式会社 | 新規な5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−3′−ホスフエ−ト誘導体およびその塩 |
JPS6236321A (ja) * | 1985-08-08 | 1987-02-17 | Teijin Ltd | 抗腫瘍剤 |
-
1987
- 1987-02-12 JP JP62028335A patent/JP2575372B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63196519A (ja) | 1988-08-15 |
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