JPS607624B2 - 1―(n―アラルキルカルバモイル)―5―フルオロウラシル類およびその製造法 - Google Patents

1―(n―アラルキルカルバモイル)―5―フルオロウラシル類およびその製造法

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JPS607624B2
JPS607624B2 JP51134224A JP13422476A JPS607624B2 JP S607624 B2 JPS607624 B2 JP S607624B2 JP 51134224 A JP51134224 A JP 51134224A JP 13422476 A JP13422476 A JP 13422476A JP S607624 B2 JPS607624 B2 JP S607624B2
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fluorouracil
aralkylcarbamoyl
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carbamoyl
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庄一郎 尾崎
辰郎 横山
誠 尾館
春樹 森
温 小島
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、優れた制がん活性を有する化合物に関するも
ので、詳しくは、一般式(1)(式中、Rは水素原子、
ハロゲン原子、低級アルキル基、アルコキシ基またはア
ルコキシカルボニル基を表わし、mおよびnは、それぞ
れ、1または2である。
)で表わされる1−(N−アラルキルカルバモィル)−
5−フルオロウラシル類およびその製造法に関するもの
である。
本発明者等は、先に、優れた制がん活性化合物として1
−アルキルカルバモイル一5ーフルオロウラシル、1ー
フエニルカルバモイルー5−フルオロウラシルなどの化
合物を見出したが、これらの研究知見に基づいて、さら
に研究を進めて見出したものが、本発明の1−(N−ア
ラルキルカルバモイル)−5ーフルオロウラシル類であ
る。
本発明の化合物は、5ーフルオロゥラシルと一般式(0
)(式中、R、mおよびnは、一般式(1)において定
義したとおりである。
)で表わされるアラルキルィソシアナートとを反応させ
ることによって製造することができる。
また、1−クロロカルボニルー5ーフルオロウラシルと
一般止(m)(式中、R、mおよびnは、一般式(1)
において定義したとおりである。
)で表わされるアルキルアミンとを反応させることによ
って製造することもできる。
5ーフルオロウラシルと一般式(ロ)で表わされるアラ
ルキルイソシアナートとの反応は、通常、有機溶媒に5
−フルオロウラシルを溶解または懸濁させ、これにアラ
ルキルイソシアナートを加えることによって行なうこと
ができる。
本反応で用いるアラルキルィソシアナートとしては「例
えば、ペンジルイソシアナート、フエネチルイソシアナ
ート、4−クロロベンジルイソシアナート、4−フルオ
ロベンジルイソシアナート、4−メチルペンジルイソシ
アナート、4−エチルペンジルイソシアナート、4−イ
ソプロピルベンジルイソシアナート、4ーメトキシベン
ジルイソシアナート、4ーアセトキシベンジルイソシア
ナ−ト、4−エトキシカルボニルベンジルイソシアナー
ト、2・5ージメチルベンジルイソシアナートなどを挙
げることができる。また、本反応で使用する溶媒として
は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、ピリジン、ピコリン類、ルチジン
類などが適当である。反応温度は室温ないし10000
くらいでよく、反応時間は、1時間ないし2独特間で充
分である。反応終了後、反応液から溶媒および過剰のア
ラルキルィソシアナートを留去し、残留物を溶媒で抽出
し溶媒を留去して、目的化合物を得る。必要ならば、再
結晶などの方法で精製することによって純粋な目的化合
物を得ることができる。
1ークロロカルボニルー5−フルオロウラシルと一般式
(皿)で表わされるアラルキルアミンとの反応も上記の
反応溶媒中で行なうのが適当である。
1−クロロカルボニル−5ーフルオロウラシルは、5ー
フルオロウラシルを溶媒中でホスゲンと反応させること
によって容易に合成することができるので、単離するこ
となく、そのまま、アラルキルアミンとの反応に用いれ
ばよい。
本反応で用いられるアラルキルアミン類としては、ベン
ジルアミン、フエネチルアミン、4ーフルオロベンジル
アミン、4ークロロベンジルアミン、4一メチルベンジ
ルアミン、4一エチルベンジルアミン、4−イソプロピ
ルベンジルアミン、2・5−ジメチルベンジルアミン、
4ーメトキシベンジルアミン、4ーエトキシカルボニル
ベンジルアミント4−アセトキシベンジルアミンなどが
あげられる。
本反応を行なう簡便な方法は、5−フルオロウラシルを
溶媒中、低温で脱酸剤の存在下に少過剰のホスゲンを加
えて、1ークロロカルボニル−5−フルオロゥラシルを
合成し、1ークロロカルボニルー5ーフルオロウラシル
は単離することなく、この反応液中に当量のアラルキル
アミンを脱酸剤と同時に、あるいは順次加える。
反応は低温ないし室温で容易に進行し薄層クロマトグラ
フにより生成物が確認できる。約1〜2時間で80〜9
0%反応が進行する。反応に用いる溶媒としては、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、ピリジン、ピコリン類、ルチジン類など5
−フルオロウラシルを溶解するものが適当である。脱酸
剤として、5ーフルオロウラシルとホスゲンとの反応で
は、ジメチルアニリン、トリェチルアミン、ピリジンな
どが適当であり、ピリジン、ピコリンのような塩基性溶
媒を用いた場合には、別に加える必要はない。しかしな
がら、後段の反応、すなわち、1−クロロカルポニルー
5ーフルオロウラシルとアラルキルアミンとの反応には
、トリェチルァミンのような強い塩基が好ましい。反応
液は、例えばトリェチルアミン塩酸塩が析出していると
きは、これをろ過で除き、ろ液を減圧で濃綾乾固する。
この残留物に、水に溶解しない溶媒、例えばクロロホル
ム、ジクロルメタン、酢酸エチルなどを加え、大部分を
溶解し、これを稀塩酸と水で洗浄し、未反応物などを水
層と共に除去する。溶媒層を乾燥後活性炭で脱色し蒸発
乾固し適当な溶媒から再結晶する。こうして得られるi
−(Nーアラルキルカルバモイル)−5−フルオロウラ
シル類ならびにその融点およびn、m、rのデータを表
1に例示する。
誉 ン ’ト い ○ 下 三 い ■ ■ 三 「 〜 ミ R ミ 汁 三 1い ト ■ Z ■ = 略 本発明の化合物は、いずれも優れた制がん活性を有する
ものであり、この活性の指標として採用されている生命
延長率を測定した。
実験例 生命延長率測定方法 1群6匹のBDF系マウスにリンパ性血白病腫湯細胞L
−1210を1×1び個、腹腔内に移植し、2岬時間後
より所定量の検体の0.5%CMC懸濁液を1日1回ず
つ5日間、腹腔内注射(i.p.)あるいは経口投与(
p.o.)をおこない下記式により生命延長率を求めた
生命延長率(ILS%)=T;;X・ooT:処置群の
死亡に至る日数 C:コントロール群の死亡に至る日数 実験の結果、上記し、ずれの化合物もi.p.およびp
.o.、ともに比Sが30の9′k9の投与量で10〜
30%、100の9/k9の投与量で30〜60%であ
ることがわかった。
以下の実施例により本発明化合物の製造法を具体的に説
明する。
実施例 1 (化合物2の合成) 5−フルオロウラシル6.5夕とフエネチルイソシアナ
ート11.0夕をピリジン30の‘‘こ溶解し90qo
で2時間反応を行なった。
一夜放置後、ピリジンを減圧蒸留で除き、残留物を少量
のクロロホルムで洗浄した。残った白色結晶をジメチル
ホルムアミド25の‘に溶解し、これを水100の上中
に、よく鷹拝しながら加え、析出した結晶を吸引ろ過し
、エタノール次いでエーテルで洗浄し乾燥して1一(N
−フエネチルカルバモイル)−5−フルオロウラシル8
.2夕を得た。収率59%、融点16100(分解)。
実施例 2 (化合物5の合成) 5−フルオロウラシル6.5夕をピリジン200泌に溶
解し、5−7℃に氷冷した。
これにトリクロルメチルクロロホルメート4.6の‘を
活性炭に接触させて発生させたホスゲンをドライアイス
ーメタノールで冷却液化して滴下し、5℃で2び分間縄
拝した。次に4ーフルオロベンジルアミン6.25夕を
ピリジン35の‘に溶解した液を5−10qoで滴下し
て加え、次いでトリェチルアミン25の【を同温度で滴
下して加えた後、室温で2時間反応を行なった。反応終
了後、析出したトリェチルアミンの塩酸塩を炉適して除
き、炉液を減圧濃縮して残留物に酢酸エチル250机を
加え、塩酸酸性の水150の‘で抽出洗浄し、次いで1
00泌の水で2回抽出洗浄した。酢酸エチル層を茎硝で
乾燥し、減圧乾固して得た残留物を少量のエタノールで
洗浄した後、メタノールで再結晶して、1−〔N−(4
ーフルオロベンジル)力ルバモイル〕一5ーフルオロウ
ラシル8.3夕を得た。収率59.0%、融点166.
5−1670〇〇実施例 3 (化合物7の合成) 5ーフルオロウラシル6.5夕をピリジン200の‘に
溶解し、5−7℃に氷冷した。
これにトリクロルメチルクロロホーメイト4.6泌を活
性炭に接触させて発生させたホスゲンをドライアイスー
メタノールで冷却液化して滴下し、5℃で20分間渡洋
した。次に4ーェトキシカルボニルベンジルアミン塩酸
塩10.8夕を粉末で加えた。さらにトリェチルアミン
37.5の‘を同温度で滴下して加えた後、室温で2時
間反応を行なった。反応終了後、反応液を実施例2にお
けると同様に処理して、1一〔N−(4−エトキシカル
ポニルベンジル)力ルバモイル〕−5−フルオロウラシ
ル9.7夕を得た。このものの融点は169一170o
oであり、5ーフルオロウラシルに対する目的化合物の
収率は57.9%であった。実施例 4〜8 以後実施例2と同様に反応して目的化合物を次のとおり
得た。
化合物1 1一(N一ベンジルカルバモイル)−5−フルオロウラ
シル収率 57% 融点 177−17800 化合物3 1一〔N一(4ーメチルベンジル)力ルバモイル〕一5
−フルオロウラ−シル収率 66% 融点 183−18500 化合物4 1一〔N一(4一イソプロピルベンジル)力ルバモイル
〕−5ーフルオロウラシル収率 69% 融点 148−150午0 化合物6 1一〔N−(4−メトキシベンジル)力ルバモイル〕一
5−フルオロウラシル収率 42% 融点 152一153午○ 化合物8 1一〔N一(2・5ージメチルベンジル)力ルバモイル
〕一5ーフルオロウラシル収率 60% 融点 1総−i59午○

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基
    、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を表わし
    、mおよびnは、それぞれ1または2である。 )で表わされる1−(N−アラルキルカルバモイル)−
    5−フルオロウラシル。 2 1−(N−ベンジルカルバモイル)−5−フルオロ
    ウラシルである特許請求の範囲第1項記載の1−(N−
    アラルキルカルバモイル)−5−フルオロウラシル。 3 1−(N−フエネチルカルバモイル)−5−フルオ
    ロウラシルである特許請求の範囲第1項記載の1−(N
    −アラルキルカルバモイル)−5−フルオロウラシル。 4 1−〔N−(4−メチルベンジル)カルバモイル〕
    −5−フルオロウラシルである特許請求の範囲第1項記
    載の1−(N−アラルキルカルバモイル)−5−フルオ
    ロウラシル。5 1−〔N−(4−イソプロピルベンジ
    ル)カルバモイル〕−5−フルオロウラシルである特許
    請求の範囲第1項記載の1−(N−アラルキルカルバモ
    イル)−5−フルオロウラシル。 6 1−〔N−(4−フルオロベンジル)カルバモイル
    〕−5−フルオロウラシルである特許請求の範囲第1項
    記載の1−(N−アラルキルカルバモイル)−5−フル
    オロウラシル。 7 1−〔N−(4−メトキシベンジル)カルバモイル
    〕−5−フルオロウラシルである特許請求の範囲第1項
    記載の1−(N−アラルキルカルバモイル)−5−フル
    オロウラシル。 8 1−〔N−(4−エトキシカルボニルベンジル)カ
    ルバモイル〕−5−フルオロウラシルである特許請求の
    範囲第1項記載の1−(N−アラルキルカルバモイル)
    −5−フルオロウラシル。 9 5−フルオロウラシルと一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基
    、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を表わし
    、mおよびnは、それぞれ1または2である。 )で表わされるアラルキルイソシアナートとを反応させ
    ることを特徴とする一般式▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ (式中、R、mおよびnは、前式において定義したとお
    りである。 )で表わされる1−(N−アラルキルカルバモイル)−
    5−フルオロウラシルの製造法。 10 1−クロロカルボニル−5−フルオロウラシルと
    一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基
    、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を表わし
    mおよびnは、それぞれ、1または2である。 )で表わされるアラルキルアミンとを反応させることを
    特徴とする一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R、mおよびnは、前式において定義したとお
    りである。 )で表わされる1−(N−アラルキルカルバモイル)−
    5−フルオロウラシルの製造法。
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JPS61224818A (ja) * 1985-03-14 1986-10-06 トライヴ・エリツク・ヴイドステン ケーブル接続器

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