JPS6247027B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、原稿を光学的に走査して電気的な画
像情報をとり出す撮像装置において、指定サイズ
から外れて原稿をセツトしたとき警告を発するよ
うにした原稿不正位置検出装置に関する。

従来、複写機の情報読取装置あるいはフアクシ
ミリの伝送装置などの撮像装置にあつては、原稿
のセツト状態の如何にかかわらずその指定サイズ
部分の読取りしか行なうことができず、指定位置
から外れた情報についてはこれが欠けるのが当然
であるが、それについて何らの警告手段も施され
ていない。この場合、複写機で１枚のコピーをと
るようなときには失敗したコピーをみて再度原稿
をセツトし直してコピーをとることは容易である
が、多数部のコピーをとるようなときにはそれが
全部無効になつてしまつて時間的にも経費的にも
非常に不経済になつてしまい、また多ページにわ
たつてコピーをとるときその中に情報の欠けたコ
ピーが一部入つていることは整理してはじめて気
付くことが多く、再度整理する必要があり、非常
に手間のかかるものになつている。

本発明はこのような点を考慮してなされたもの
で、撮像装置に原稿をセツトする場合、指定位置
から外れてこれをセツトした場合はオペレータに
警告を与えるようにした原稿不正位置検出装置を
提供するものである。

本発明による原稿不正位置検出装置は、撮像装
置に原稿の指定サイズ以上の読取走査範囲をもた
せ、その指定サイズ外に情報があつたときにはこ
れを検出して警報を発するようにしている。

以下、添付図面を参照して本発明の一実施例に
ついて詳述する。

本発明による原稿不正位置検出装置は、まず第
１図に示すように、撮像装置の原稿走査面１に原
稿の指定サイズ２よりも主走査方向Ｘおよび副走
査方向Ｙとともに長い走査幅をもたせ、その走査
幅全域の原稿画像をレンズ３を介してラインセン
サ（例えばCCDを使つた固体撮像素子）４上に
結像させる。この結像はラインセンサ４で光電変
換され、送出信号がくるまで保持される。ここ
で、光電変換を行なうラインセンサ４の全ビツト
のうち画像情報として信号を送る範囲のビツト数
および欠除情報を検出する範囲のビツト数を予め
決めておく。第２図はラインセンサ４の１ライン
走査期間Ｔ中の出力信号の概要を示すもので、図
中Ａ部分はラインセンサ４の画像情報信号送出範
囲を、またＢ部分は無効情報検出範囲（以下単に
検出範囲という）をそれぞれ表している。同図に
おいて、ａ信号は原稿が正規の位置にセツトされ
ている場合を示し、前記検出範囲Ｂ内に画像
（黒）を表す信号がでていない。またｂ信号は原
稿が不正規の位置にセツトされている場合を示
し、原稿上に記載された文字等の情報が検出範囲
Ｂ内に存在していることを表している。なお第１
図中斜線で示した部分は、その全部が１走査での
検出範囲Ｂとなるものである。また、第３図にラ
インセンサ４の出力の１ビツト毎の波形を示す。
同図に示すように、画像情報信号の１ビツト毎に
低電位差の信号（白）および高電位差の信号
（黒）が出力されるが、本発明にあつてはこの出
力信号を前記検出範囲Ｂにおいてある設定レベル
Vrefで比較し、この基準値以上の電位差になつ
た信号の数をカウントし、そのカウント値がある
一定値以上になつたら原稿位置が不正規であると
して機械停止、音または光による警報発令などを
行なつてオペレータに警告を与えるようにするも
のである。なお、走査面の設定方法には種々あ
り、その例を第４図に示す。図中５は、原稿を示
している。また原稿位置が不正規であることの検
出方法としては、前述のように各ビツトの基準レ
ベルVrefを越える信号数のカウントを全検出範
囲Ｂにわたつて行ない、最終的にある値以上にな
つたら警告を出すもののほかに、第５図に示すよ
うに文字等の情報が所定範囲内に入つていなけれ
ばならないことに着目し、検出範囲Ｂを走査中に
画像情報信号があつた（黒値発見）ときから何ラ
インかを走査してその黒値のカウント数で警告を
出すようにする方法などが考えられる。これらの
検出方法では、画像情報の検出を行なうためでは
なく原稿が不正規の位置にセツトされているか否
かを検出するためのものであるため各ラインごと
に黒値の有無の検出走査を行なう必要がなく、例
えば１ライン、２ラインおきに検出してカウン
タ、メモリなどの容量を小さくするようなことが
考えられる。さらに、以上の方法では各ビツトの
画像情報信号を黒、白２値に分けて黒値のカウン
ト値を予設定値と比較するようにしたが、黒信号
レベルをＡ・Ｄ変換し、そのデジタル値の加算結
果によつて原稿位置の正、不正の判別を行なわせ
るようにすることもできる。

第６図は以上説明した本発明による原稿不正位
置検出装置を具体的に実施するための回路構成例
を示すもので、図中４は原稿の光画像情報を第３
図に示すような電気信号に変換するラインセンサ
で、このラインセンサ１はクロツク回路６からの
クロツク信号によつて駆動される。また図中７は
画像情報信号を内部設定された一定の基準レベル
Vrefと比較する比較回路で、この比較回路７で
黒信号“１”と判定されたものを設定範囲だけカ
ウンタ８に読み込んで計数、記憶させる。このカ
ウンタ８はクロツク回路６を駆動源とするカウン
タ制御回路９によつて制御される。またカウンタ
８の内容がデジタル値比較回路１０によつて比較
値設定回路１１に設定された値と比較され、カウ
ンタ８の内容がこの比較値より大きくなつたとき
に警報出力を生ずるように構成されている。な
お、前記比較値設定回路１１はその設定値が固定
されていてもよいし、また可変できるものであつ
てもよい。

以上、本発明による原稿不正位置検出装置にあ
つては、撮像装置に原稿の指定サイズ以上の読取
走査範囲をもたせ、その指定サイズ外に画像情報
があつたときにはこれを検出してオペレータに警
告を与えることができ、原稿が正しい位置にセツ
トされていない状態でハードコピーが作成されあ
るいはその情報が伝送されるのを防止することが
できるという優れた利点を有している。また原稿
サイズを指定することにより画像情報送出範囲と
無効情報検出範囲の比を変えることは簡単である
ので多種のサイズの原稿についても実施できるこ
とは当然である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するための撮像装置の一
構成例を示す簡略図、第２図は同実施例における
ラインセンサの１ライン走査分の出力信号の例を
示す波形図、第３図は同じくラインセンサの１ビ
ツト毎の出力波形の一例を示す図、第４図は同実
施例による走査面の設定方法をそれぞれ示す図、
第５図は同実施例による検出走査の一例を示す
図、第６図は本発明を具体的に実施するための回
路構成例を示すブロツク線図である。 １……原稿走査面、２……指定サイズ、３……
レンズ、４……ラインセンサ、５……原稿、６…
…クロツク回路、７……アナログ値比較回路、８
……カウンタ、９……カウンタ制御回路、１０…
…デジタル値比較回路、１１……比較値設定回
路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 原稿を光学的に走査して電気的な画像情報信
   号を取出す撮像装置において、 主走査方向、副走査方向とも原稿の指定サイズ
   よりも大きい走査幅を有し、該指定サイズ外の部
   分を無効情報検出範囲とする前記撮像装置の走査
   面と、 前記走査幅全域を走査して原稿画像情報を取出
   す光電変換手段と、 この光電変換手段の出力を前記走査面の指定サ
   イズ部分に対応させてレベル検出し、前記無効情
   報検出範囲で所定レベルを超える画像情報が得ら
   れたときは出力を生じる検出手段とをそなえたこ
   とを特徴とする原稿不正位置検出装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の装置において、 前記検出手段は、前記無効情報検出範囲からの
   画像情報が予設定値以上のとき出力するようにし
   た原稿不正位置検出装置。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の装置において、 前記検出手段は、前記無効情報検出範囲からの
   画像情報が検出されてからある範囲にわたつて走
   査を継続するようにした原稿不正位置検出装置。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の装置において、 前記検出手段は、前記無効情報検出範囲からの
   画像情報が検出されてからある範囲ごとに比較値
   と比較し、比較値を超える回数が所定値をこえる
   と出力を生じる様にした原稿不正位置検出装置。