JPS6246702A - リヤアクスルハウジング

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、車両用のリヤアクスルハウジングに関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来から用いられているリヤアクスルハウジングは、板
金溶接構造のものと、一体鋳造構造のものとに大別する
ことができる。

すなわち、中型、小型車用のリヤアクスルハウジングは
、自動車用熱間圧延鋼板をプレスにて所望形状に成形し
た数個の部品を融接にて接合した構造のものが多く用い
られている。

一方、トラック、トラクター、クレーン車など大型車用
のリヤアクスルハウジングには一体鋳造のものが比較的
多く使用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前者の板金溶接構造では、プレス工数、あるいは溶接工
数が増大するばかりでなく、長い範囲にわたる溶接部の
品質を完全に保証することは技術的にきわめて困難であ
る。また実体の強度試験を実施すると溶接箇所が破断す
ることをしばしば経験するものである。

後者の一体鋳造では、材質として鋳鋼品が多く用いられ
ているが、最近では球状黒鉛鋳鉄の強度、靭性面の改善
が進み、鋳鋼と比べ原価的に安価な球状黒鉛鋳鉄も使用
されるようになってきた。

しかし、いずれの場合も鋳造に際し長尺の大きな鋳枠が
必要であるほか、造型時間の増大など生産性の向上を阻
害する要因を含むものである。

また、球状黒鉛鋳鉄製の場合、アクスルハウジング本体
部とアクスルチューブ部の一体鋳造では、アクスルチュ
ーブ部の強度不足をきたすことがしばしばあり、設計上
の大きな制約となっている。

そこで、これらを別体とし、球状黒鉛鋳鉄製アクスルハ
ウジング本体部と鋼製アクスルチューブ部を溶接接合す
ることが考えられるが、球状黒鉛鋳鉄と鋼の溶接は溶接
部にセメンタイトが析出し易く、現在の技術ではほとん
ど強度保証し難いという問題がある。

つまり、これらはすべて鋳鉄と鋼材との融接箇所の信頼
性が乏しいために起因するものであり、本発明者は、こ
れらの欠点を解消し得る新規な技術を開発したものであ
る。

本発明の目的は、大型の鋳枠を必要とせず、また溶接長
さを縮減し、しかも生産性と品質を著しく向上し得るリ
ヤアクスルハウジングを提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕本発明のリヤアクスルハウジングは、球状黒鉛鋳鉄製ア
クスルハウジングの両端に環状の鋼材を鋳包みにて一体
に成形し、該鋼材に鋼製のアクスルチューブを融接した
ものである。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面に基いてさらに詳細に説明す
る。第１図は本発明によるリヤアクスルハウジングの縦
断面図である。

球状黒鉛鋳鉄製のアクスルハウジング１を鋳造するとき
、両端部２，３に環状の鋼材４，５を鋳包み一体に成形
する。

このアクスルハウジング１は公知の必要な工程を経た後
、両端の鋼材４，５に鋼製のアクスルチューブ６．７を
融接し、機械加工して完成するものである。

第２〜４図は、鋳包み部分の断面形状を示すものでアク
スルハウジングを形成する球状黒鉛鋳鉄１の溶湯と鋼材
４，５の接合面積及び鋼材４，５とアクスルチューブ６
．７との接合面積を、その負荷荷重に応じて任意に選定
することができる。

従って、理想的な最適設計が可能となる。

〔発明の効果〕

本発明によるリヤアクスルハウジングが有する特長を列
記すると下記の通りである。

１）アクスルハウジング１と鋼材４，５とは、峙包みに
よって強固に固着されている。

２）鋼材４，５とｍ製のアクスルチューブ６．７とは共
に同材であるため、強固に融接されている。

３）この融接部は接合長さが著しく短いので作業能率が
向上する。

４）球状黒鉛鋳鉄製のアクスルハウジング１を鋳造する
際、大型の鋳枠を使用する必要がないため生産性を低下
させることはない。

５）アクスルチューブ部に所望の強度の鋼材を使用する
ことができる。

以上の説明で明らかなように、本発明のリヤアクスルハ
ウジングは、生産性の向上、原価低減、品質向上など多
くの優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はリヤアクスルハウジングの縦断面図、第２〜４
図はともに鋳包み部の断面図である。

【特許請求の範囲】

球状黒鉛鋳鉄製アクスルハウジングの両端に環状の鋼材
を鋳包みにて一体に成形し、該鋼材に鋼製のアクスルチ
ューブを融接したことを特徴とするリヤアクスルハウジ
ング。