JPS624607A

JPS624607A - 小型トラツク用ラジアルタイヤ

Info

Publication number: JPS624607A
Application number: JP60140585A
Authority: JP
Inventors: Yuji Goto; 後藤　祐次; Akira Mizawa; 見沢　朗
Original assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Current assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date: 1985-06-28
Filing date: 1985-06-28
Publication date: 1987-01-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は、わだち路走行時において発生し易いワンダリ
ング現象を抑制し、かつ微低速時のハンドル重さを軽減
した小型トラック用ラジアルタイヤに関する。

〔従来技術〕

最近、アスファルト路（特に高速道路）において、大型
車両の走行によるわだちの発生が目立っている。これは
、車両の大型化および通行車両の急激な増加等が原因と
推定される。

そこで、小型トランクが従来のラジアルタイヤを装着し
、このようなわだち路を走行した場合、片側のみがわだ
ちに入るため、ハンドルとられ現象、すなわちワンダリ
ング現象が発生しやすいという欠点があった。

従来、このようなワンダリング現象を抑制するタイヤと
して、シヨルダー部に多数の切込みを配列させた重荷重
用ラジアルタイヤが提案されている（特開昭５４−１５
５５０４号）。しかし、小型トラック用ラジアルタイヤ
のシヨルダー部にこのような切込みを単に設けた場合に
は、屈曲路等での走行中にタイヤが急激な横Ｇを受ける
とその切込みからもぎれ等が発生し易いという問題があ
る。また、小型トラック用ラジアルタイヤは、バイアス
タイヤに比して微低速時のハンドルが重いという欠点が
あり、このようにシヨルダー部に切込みを単に設けたと
しても微低速時のハンドル重さまでは改良できないので
ある。

〔発明の目的〕

本発明は、このように問題となっているわだち路走行時
のワンダリング現象の発生を防止すると共に微低速時の
ハンドル重さを軽減させ、さらにシヨルダー部の偏摩耗
発生等をも防止した小型トラック用ラジアルタイヤを提
供することを目的とする。

〔発明の構成〕

このため、本発明は、左右一対のビード部と、該ビード
部に連らなる左右一対のサイドウオール部と、該サイド
ウオール部間に位置するドレッドからなるタイヤにおい
て、トレッドラジアス（ＲＡ　）をタイヤ最大幅（ＳＷ
　”）の１１０％〜１３０％となし、前記サイドウオー
ル部の上方に位置するシヨルダー部をラウンド又は平面
状に面取りし、該シヨルダー部に、トレッドを横切る方
向に向いた複数個の切込みをタイヤ周方向に設け、これ
ら切込み間の間隔（ａ）をタイヤ外径（ＯＤ）の１．０
％〜２．０％としたことを特徴とする小型トランク用ラ
ジアルタイヤを要旨とするものである。

以下、図面を参照して本発明の構成について詳しく説明
する。

第１図は、ラジアルタイヤの一例の放射方向半断面説明
図である。この第１図において、１はトレッド、２は左
右一対のビード部４．４間に装架されたカーカス層であ
り、トレッド１においてはこのカーカス層２の外周を取
り囲むようにベルト補強層３が配置されている。５．５
は左右一対のサイドウオール部であり、このサイドウオ
ール部の上方にシヨルダー部６が位置している。

カーカス層２のコードは、一般にナイロン、レーヨン、
ポリエステル等の化学繊維から構成される。また、ベル
ト補強層３のコードとしては、主にスチールコードが用
いられるが、アラミツドを用いてもよい。

このような第１図に示されるラジアルタイヤにおいて、
一般にわだち路でのワンダリング現象を軽減させるため
には、シヨルダー部の接地圧を小さくし、かつショルダ
ーリプの剛性を小さくすると効果がある。また、微低速
時のハンドル重さを軽減させるためにも同様の対策をと
ると効果がある。

そこで、本発明の小型トラック用ラジアルタイヤでは、
このような観点から、下記の（１）〜（３）の要件を規
定したのである。

（１）タイヤ半断面外郭を示した第２図において、トレ
ッドラジアスＲＡをタイヤ最大幅Ｓ−の１１０％〜１３
０％となしたこと。

ＲＡがＳ−の１３０％をこえる場合には、クラウンセン
タ一部（トレッドの踏面の中心部）とシヨルダー部との
接地圧差が小となり、ワンダリング現象の抑制効果が生
じない。一方、１１０％未満では、クラウンセンタ一部
の接地圧が高くなりすぎて、駆動軸で使用した場合には
センター摩耗が発生する可能性があるので好ましくない
からである。

なお、ここでいうタイヤ最大幅ＳＷは、タイヤを標準リ
ムに装着した場合のタイヤ最大幅である。

（２）サイドウオール部５の上方に位置するシヨルダー
部６を、第２図および第３図に示すように、ラウンド又
は平面状に面取りし、このシヨルダー部６に、第４図に
示すようにトレッド１を横切る方向に向いた複数個の切
込み７をタイヤ周方向に環状に設けたこと。

なお、第３図は、タイヤ半断面外郭の一部を示した説明
図である。第２図では、シヨルダー部６がラウンド状に
面取りされており、第３図では、平面状に面取りされて
いる。

このように面取りし、切込み７を設けるのは、ショルダ
ーリプの剛性を低下させるためである。

（３）　　これら切込み７間の間隔ａをタイヤ外径０Ｄ
の１．０％〜２．０％としたこと。

第４図は、トレッドｌの表面、すなわちタイヤ接地面に
形成されたトレッドパターンの一例。

を示す説明図である。この第４図において、８゜９、１
０．１１は、それぞれ、タイヤ周方向に環状に設けられ
た主溝であり、トレッド１の両端部のシヨルダー部６に
は、トレッドｌを横切る方向に向いた複数個の切込み７
がタイヤ周方向に環状に設けられている。

第４図において、周方向間隔ａが外径ＯＤの１．０％未
満の場合には、切込み７で区切られたシヨルダー部６の
個々のブロックが弱くなりすぎて、屈曲路等で急激な横
Ｇをかけたときに切込み７からのもぎれがシヨルダー部
６に発生し易い欠点がある。また、２．０％を越える場
合には、ショルダーリプの剛性を低減させる効果が薄れ
るため、ワンダリング現象の発生を抑制するのが困難と
なってしまうのである。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、小型トラック用ラ
ジアルタイヤにおいて、トレッドラジアスＲＡの長さお
よびシヨルダー部の表面形状を規定すると共に、シヨル
ダー部に切込みを適切に配置したために、わだち路走行
時におけるワンダリング現象の発生の防止および微低速
時のハンドル重さの軽減を他特性を損なわずにはかるこ
とが可能となる。

以下に実施例を挙げて本発明の効果を具体的に説明する
。

実施例タイヤ外径００　＝７４４ｍｍ　、タイヤ最大幅Ｓ−＝
　１８７ｍｍ　、　　トＬ／　７ドラジアスＲＡ　＝２
２０ｍｍ　、シヨルダー部における切込み間の間隔ａ　
＝１０．５ｍｍ。

カーフ平均深さ＝２．５ｍｍの寸法を有する６、５０Ｒ
１６サイズのタイヤを作製した（本発明タイヤ）。

また、シヨルダー部に切込みがないことを除いて、上記
本発明タイヤと同様の寸法およびサイズを有するタイヤ
を作製した（比較タイヤ）。

これらタイヤを用いて、下記のようにワンダリング現象
の評価を行った。

ン゛Ｉング　　の３　　′　：高速道路上の大型車両走行により発生したわだち内を８
０に＋ａ　／時で走行したときのワンダリング現象発生
のレベルをフィーリングにて評価する。

この評価結果を第５図に示す。第５図において、縦軸は
５点法によるワンダリング評価点であり、横軸はＲ＾／
Ｓ−を示す。また、ｍは本発明タイヤを、ｎは比較タイ
ヤを表わす。

第５図から、ＲＡ　／Ｓ−が小さくなればワンダリング
評価点が良くなること、および本発明タイヤが比較タイ
ヤに比してワンダリング評価点が高いことが判る。

【図面の簡単な説明】

第１図はラジアルタイヤの一例の放射方向半断面説明図
、第２図は本発明のタイヤ半断面外郭を示した説明図、
第３図は本発明の他のタイヤ半断面外郭の一部を示した
説明図、第４図はトレッドの表面に形成されたトレッド
パターンの一例を示す説明図、第５図はワンダリング評
価点とＲＡ　／ＳＷとの関係図である。１・・・トレッド、２・・・カーカス層、３・・・ベル
ト補強層、４・・・ビード部、５・・・サイドウオール
部、６・・・シヨルダー部、７・・・切込み。

Claims

【特許請求の範囲】

左右一対のビード部と、該ビード部に連らなる左右一対
のサイドウォール部と、該サイドウォール部間に位置す
るトレッドからなるタイヤにおいて、トレッドラジアス
（ＲＡ）をタイヤ最大幅（ＳＷ）の１１０％〜１３０％
となし、前記サイドウォール部の上方に位置するシヨル
ダー部をラウンド又は平面状に面取りし、該シヨルダー
部に、トレッドを横切る方向に向いた複数個の切込みを
タイヤ周方向に設け、これら切込み間の間隔（ａ）をタ
イヤ外径（ＯＤ）の１．０％〜２．０％としたことを特
徴とする小型トラック用ラジアルタイヤ。