JPS6245989B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子複写機における磁気ブラシ現像装
置の現像剤を回収する装置に関するものである。

鉄粉または磁性粉とトナーとからなる現像剤を
用いる磁気ブラシ現像装置においては、現像剤が
長期の使用により劣化するから、交換のために劣
化した現像剤を現像剤タンクから回収する必要が
ある。従来においては、現像剤タンクの下部に穴
を形成し、現像ユニツトを手で振動させてその穴
から現像剤を落下させて交換のための回収をして
いた。この場合、重い現像ユニツトを手で振動さ
せること、および現像剤を回収容器に確実に入れ
ることが困難である。

本発明の目的は、電子複写機の磁気ブラシ現像
装置の現像剤を簡単にかつ確実に回収することが
できる装置を提供することにある。

以下に図示した一実施例に基づいて本発明を詳
細に説明する。

第１図において符号１は感光体ドラムを示して
おり、この感光体ドラム１は矢印ａ方向へ回転さ
れる。感光体ドラム１の近くに、これと対向する
部分が開口された現像剤タンク２が配置されてい
る。現像剤タンク２の下部には鉄粉または磁性粉
とトナーとからなる現像剤３が収容されている。
この現像剤３に下部が埋没するように汲上ローラ
４が配設されていて、この汲上ローラ４は不動の
軸４１に固定された複数の氷久磁石４２とこれら
を包囲していて矢印方向へ回転するスリーブ４３
とからなる。永久磁石４２の磁力により現像剤タ
ンク２の下部の現像剤３はスリーブ４３の周面に
吸引されて汲み上げられる。汲上ローラ４の上に
は第１現像ローラ５および第２現像ローラ６が配
置されている。第１現像ローラ５は、不動の軸５
１に固定された複数の永久磁石５２とこれらを包
囲していて矢印方向へ回転されるスリーブ５３と
からなり、同じように第２現像ローラ６も不動の
軸６１に固定された永久磁石６２とこれらを包囲
していて矢印方向へ回転されるスリーブ６３とか
らなる。上記汲上ローラ４の上部の現像剤は永久
磁石５２の磁力によつてスリーブ５３の周面上を
上へ移動し、次いで永久磁石６２の磁力によりス
リーブ６３の周面上を上へ移動する。第１現像ロ
ーラ５のスリーブ５３の周面上の磁石ブラシを整
形するために、現像剤タンク２の第１現像ローラ
に近い端部にドクター７がねじ８によつて固定さ
れている。スリーブ５３，６３の周面上にはそれ
ぞれ磁気ブラシが形成され、これらの磁気ブラシ
によつて感光体ドラム１の周面に形成された静電
潜像はトナーを供給されて現像され、現像後のト
ナー像は図示してない記録紙に転写された後に定
着される。

第２現像ローラ６の近くには、現像後の現像剤
を掻き落とす現像剤掻落板９が配置されている。
この現像剤掻落板９の下方には撹拌部材１０が配
置されている。

現像剤タンク２の感光体ドラム１から最も離れ
た側に、補給用のトナー１１を収容しているトナ
ー容器１２が配置されている。このトナー容器１
２は、その突出部１２１が支持片１３に支持され
ると共に突出部１２２が支持板１４に支持される
ことにより、定位置に支持されている。トナー容
器１２の上部には口部１２３が形成されていてト
ナー容器１２と現像剤タンク２とは連通されてい
る。トナー容器１２の内部には、図示してない駆
動手段により回転される回転軸１５にトナーを現
像剤タンク２内に投げ入れるトナー補給板１６が
配設されている。トナー補給板１６は、現像剤の
トナー濃度が一定値より減少した場合に作動する
ものであつて、トナー１１にもぐつている場合に
は一定の速度に回転し、口部１２３に近づいた位
置で急に速く回転してトナーを口部１２３から現
像剤タンク２内に投げ入れる。トナー補給板１６
により投げ入れられたトナーは撹拌部材１０によ
り現像剤タンク２内の現像剤と混合される。

上記のトナー容器１２は、第１図において手前
に引くことによつて現像剤タンク２から取り外す
と共に回転軸１５を駆動手段から取り外すことが
でき、かつ、第１図において前へ押すことにより
現像剤タンク２に取り付けることができると共に
回転軸１５を駆動手段に接続することができるよ
うになつている。現像剤の回収時には、トナー容
器１２を、第１図の実線で示す位置から取り外し
て、下方の位置すなわち一点鎖線で示す位置に移
動することができる。この場合には、トナー容器
１２は、その突出部１２１，１２４が支持片１
７、１８にそれぞれ支持され、下部が支持板１９
に載置されることにより、定位置に支持される。

トナー容器１２および第２現像剤ローラ６の上
であつて現像剤タンク２内に現像剤回収板２０が
配置されている。この現像剤回収板２０は、第２
図に示すように現像剤タンク２の前側板２ａおよ
び後側板２ｂに回転可能に一部を支承された回動
部材２１，２２に固定されており、前側板２ａに
回転可能に支承された回動軸２３に一部を固定さ
れた回収板支持レバー２４により現像剤回収板２
０は下部を支持されている。回収板支持レバー２
４は、一部に小穴が形成されていて、その小穴に
前側板２ａに形成された突起２５が挿入すること
により、ほぼ水平状態に保持されて、現像剤回収
板２０を水平状に支持する。前側板２ａの外側に
は上記回収板支持レバー２４と一体の回動軸２３
に操作レバー２６の１部が固定されていて、操作
レバー２６の自由端を下方へ押し下げることによ
り回動軸２３を回動させて回収板支持レバー２４
に力を加えて回収板支持レバー２４を突起２５か
ら解放して下方へ回動させることにより、現像剤
回収板２０を下方へ回動させて第１図の一点鎖線
で示す位置に配置することができるようになつて
いる。現像剤回収時に、上記トナー容器１２を一
点鎖線で示す位置に移動させた後に現像剤回収板
２０を一点鎖線で示す位置に移動させた状態で、
汲上ローラ４、第１現像ローラ５および第２現像
ローラ６を作動させると、現像剤タンク２内の現
像剤３は、第２現像ローラ６まで汲み上げられて
現像剤掻落板９により掻き落とされ現像剤回収板
２０の上を滑つてトナー容器１２へ落とされて、
現像剤タンク２内の現像剤３はほとんどトナー容
器１２に回収される。トナー容器１２に現像剤を
回収した後に、操作レバー２６を上へ回動して現
像剤回収板２０を上へ移動して水平状態に保持
し、トナー容器１２を取り外して現像剤を交換す
ることができる。

なお、本発明は、１個の現像ローラしかない磁
気ブラシ現像装置や汲上ローラのない磁気ブラシ
現像装置にも適用することができる。

また、本発明は、トナー容器が現像剤タンクの
上に配置されている場合にも適用することができ
る。

実施例においてはトナー容器１２に現像剤を回
収したが、他のトナー回収容器に回収してもよ
く、また、上記現像剤掻落板９を図示した位置よ
り下に配置し現像剤回収時に現像剤回収板を第２
現像ローラ６に近接させ、その上の現像剤を現像
剤回収板で掻き落とすと共にトナー容器１２への
滑り落とさせるようにしてもよい。

本発明によれば、トナー容器を現像剤掻落板の
下に移動させ、現像剤掻落板とトナー容器の口部
の間に現像剤回収板を配置し、かつ、現像ローラ
などを駆動することにより、簡単にかつ確実に現
像剤タンク内の現像剤を回収することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電子複写機における現像剤回
収装置を示す一部切欠正面図、第２図は同上装置
の一部を示す一部切欠平面図である。 １……感光体ドラム、２……現像剤タンク、３
……現像剤、４……汲上ローラ、５……第１現像
ローラ、６……第２現像ローラ、９……現像剤掻
落板、１０……撹拌部材、１１……トナー、１２
……トナー容器、２０……現像剤回収板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 鉄粉または磁性粉とトナーとからなる現像剤
   を収納する現像剤タンクと、現像剤を磁力により
   汲み上げてトナーを感光体の静電潜像に供給する
   現像ローラと、現像ローラの現像後の現像剤を掻
   き落とす現像剤掻落板と、現像剤タンクの近くに
   配置されていてトナーを収容しているトナー容器
   と、トナー容器のトナーを現像剤タンクに供給す
   るトナー供給手段とからなる電子複写機の磁気ブ
   ラシ現像装置において、現像剤回収時にトナー容
   器をその口部が上記現像ローラの上部より低くな
   るように配置し、現像剤タンク内に現像剤回収板
   を設けると共にこの現像剤回収板を現像剤回収時
   に現像ローラとトナー容器の口部の間に配置し、
   かつ、上記現像ローラを作動させることにより、
   現像ローラ上の現像剤を現像剤回収板の上を滑ら
   せてトナー容器へ落すようにしたことを特徴とす
   る電子複写機における現像剤回収装置。