JPS6245266Y2

JPS6245266Y2 -

Info

Publication number: JPS6245266Y2
Application number: JP15710384U
Authority: JP
Priority date: 1984-10-19
Filing date: 1984-10-19
Publication date: 1987-12-02
Also published as: JPS6174176U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、自動販売機の商品押出装置の改良
に関するものである。

（従来の技術）たばこ等の箱物の自動販売機においては、商品
を多数収納した収納容器（コラム）を１個（片側
押出）又は２個（両側押出）設け、この収納容器
の下部に設けた搬出部材の摺動によつて、商品を
搬出する。すなわち、片側押出の場合、搬出部材
の１往復で商品を１個、また、両側押出の場合、
搬出部材の往及び復で商品をそれぞれ１個、即
ち、搬出部材の１往復で商品を２個押出すように
なつている。片側押出の自動販売機は、例えば特
開昭52−67399号公報に示され、両側押出の自動
販売機は、例えば特開昭52−109998号に示されて
いる。

（考案が解決しようとする問題点）この種の商品押出装置では、押出される商品の
上に次に押出される商品が積重ねられているた
め、積重ねられている商品を安定支持する上で搬
出部材は商品の断面積と略等しい断面積を有する
ことが望ましい。ここで、両側押出の場合は２個
の収納容器の下部が交互に搬出部材の待機位置と
なるので問題はない。しかし、片側押出の場合
は、搬出部材の１往復で１個の商品を押出すため
に待機時に搬出部材を最下部の商品の側部に位置
させておく必要がある。このため、商品収納容器
の断面積と略等しい搬出部材の待機場所を必要と
し、商品の収納量に比較して商品収納部が大きく
なるという不具合を免れなかつた。

（問題を解決するための手段）本考案では、商品を押出すための搬出部材を、
スライド板に係留された搬出子と、この搬出子に
枢支され、スプリングにより前記搬出子に対して
回動するように常時付勢された可動搬出子とによ
り構成したことを特徴とする。

（作用）これらは商品押出時には、搬出子と可動搬出子
とが共働して商品１を押出しながら積重ねられた
商品を安定支持すると共に、待機位置では、スプ
リングにより自動的にＬ字状に折曲げた状態にて
待機する。このことによつて、搬出部材の待機時
の専有面積を小さくして、商品収納部を全体とし
て小型化することを可能にしている。

（実施例）次に、第１図〜第４図を参照して実施例を説明
する。

商品１，１′は筒状のコラム（商品収納容器）
２に多数積重ねられて収納されている。このコラ
ム２の下部には商品受台３が設けられており、コ
ラム２と商品受台３との間には１個の商品１が挿
通可能な商品押出口４及び後述する搬出部材が進
退可能な搬出部材挿通孔５が設けられている。

商品受台３内には、ガイド６が設けられてお
り、このガイド６には一部をコラム２側に突出さ
せたスライド板７が摺動可能に嵌合されている。
このスライド板７には、スライド板７の移動に連
れて商品受台３上を摺動する搬出子８が係留され
ている。この搬出子８には、軸９を介して可動搬
出子１０が枢支されると共に、軸９には一端を搬
出子８に、他端を可動搬出子１０に支持されたコ
イルスプリング１１が遊嵌されており、可動搬出
子１０を搬出子８に対して回動可能に常時付勢し
ている。

コラム２の商品押出口４の反対側には、可動搬
出子の案内を兼ねたコラム調節板１２により搬出
子収容室１３が形成されており、この室１３には
待機状態の搬出部材がコイルスプリング１１の弾
性力によりＬ字状に折曲げられた状態にて収納さ
れるようになつている。商品受台３の搬出子収容
室１３に対応する位置には溝１４が設けられてお
り、この溝１４によつて待機時に可動搬出子１０
が商品受台３から離れて搬出子収容室１３内に起
立できるようになつている。

なお、スライド板７は商品受台３内に設けられ
た〔例えば、実願昭58−45865号に記載の如き〕
公知のギヤードモータとチエーン及びスプロケツ
トの組合せ等により構成された駆動装置（図示せ
ず）により商品押出方向に往復駆動されるように
なつている。

（考案の効果）この考案によれば、搬出部材をスライド板に係
留された搬出子と、この搬出子に枢支された可動
搬出子とにより構成し、商品押出時には両搬出子
が直線状に並び積重ねられた商品を安定支持しな
がら押出すと共に、待機時にはＬ字状に折れ曲が
つて収容室に待機するようにしたので、商品の安
定した押出が可能である。また、搬出部材の待機
場所を小さくできるので商品収納部を全体として
小型化することができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、この考案の要部正面図
で、第１図は搬出子の待機状態図、第２図は搬出
状態図である。第３図は、第２図の−線に沿
う平面図、第４図は、第３図の−線に沿う側
面図である。１，１′……商品、２……商品収納容器（コラ
ム）、７……スライド板、８……搬出子、９……
スプリング、１０……可動搬出子。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

商品を多数積重ねて収納する商品収納器と、こ
の商品収納器に収納された商品を商品放出指令に
基づいて押出すために駆動装置により商品押出方
向に駆動されるスライド板及びこのスライド板に
係留され、商品を押出す搬出部材とを有する商品
押出装置において、前記搬出部材を、前記スライ
ド板に係留された搬出子と、この搬出子に枢支さ
れ、スプリングにより前記搬出子に対し回動する
ように付勢された可動搬出子とにより構成したこ
とを特徴とする自動販売機の商品押出装置。