JPH0716222Y2 - 物品搬出機構 - Google Patents

物品搬出機構

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JPH0716222Y2
JPH0716222Y2 JP14383688U JP14383688U JPH0716222Y2 JP H0716222 Y2 JPH0716222 Y2 JP H0716222Y2 JP 14383688 U JP14383688 U JP 14383688U JP 14383688 U JP14383688 U JP 14383688U JP H0716222 Y2 JPH0716222 Y2 JP H0716222Y2
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健 橋本
昭三 藤本
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、自動販売機等において物品を順次搬出する物
品搬出機構に関する。
<従来の技術> 従来の物品搬出機構を第3図を参照しつつ説明する。
自動販売機における物品搬出機構、すなわちタバコ、缶
ジュース、ガム等の物品50を搬出する物品搬出機構に
は、複数個の物品50を積層収納した2つのマガジン40
a、40bの下部に設けられたスライドアングル10をリンク
60によって往復直線移動させ、かかる移動によって2つ
のマガジン40a、40bから交互に物品50を搬出するように
なっているものがある。なお、図面中32はモータ(図示
省略)の出力軸に取り付けられたカムを示しており、こ
のカム32とスイッチ33とで1回の搬出動作が終了したこ
とを検出して、モータの駆動を停止させる。
<考案が解決しようとする課題> しかしながら、上述した物品搬出機構では、駆動源たる
モータの回転運動を往復直線運動に変換するリンクのた
めのスペースが必要となるので、物品搬出機構は大型に
なっている。また、なんらかの理由によってリンクがス
ライドアングルから外れてしまい、モータの運動がスラ
イドアングルに伝達されないおそれもあった。
本考案は上記事情に鑑みて創案されたものであり、主と
して小型にすることが可能な物品搬出機構を提供するこ
とを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本考案に係る物品搬出機構は、物品を積層収納する2つ
のマガジンと、この2つのマガジンの下部に設けられて
おり、2つのマガジンから物品を交互に搬出する押板を
有するスライドアングルと、このスライドアングルを往
復直線移動させることによって前記押板を2つのマガジ
ンの間にわたって往復直線移動させる歯車機構とを備え
た物品搬出機構であって、前記歯車機構は位相が合わさ
れた駆動ピンがそれぞれ突設された主歯車及び従歯車
と、当該主歯車と従歯車とを同期させつつ逆方向に回転
駆動させる複数の中間歯車と、前記主歯車を回転駆動す
るモータとを有しており、前記中間歯車は主歯車及び従
歯車より小径であり、主歯車、従歯車及び中間歯車はス
ライドアングルの往復直線移動に直交する方向に一列に
並べられており、前記スライドアングルはスライドアン
グルの往復直線移動に直交し、前記駆動ピンがスライド
可能に嵌め込まれ、駆動ピンの回転運動に伴ってスライ
ドアングルの往復直線移動方向に移動されて前記押板が
2つのマガジンの間にわたって往復直線移動されるレー
ル部材を有してなる。
<作用> スライドアングルの押板は、一方のマガジンの下方に位
置し、当該押板はこのマガジンの最下部の物品を上面で
保持している。同時に、他方のマガジンの最下部の物品
は、押板と脱落防止枠体との間に位置して箱体の上面に
のっている。
モータが回転することにより、主歯車及び従歯車のそれ
ぞれに突設された駆動ピンが同期しつつ逆方向に回転す
る。この駆動ピンの回転運動のうちレール部材の長手方
向に沿ったベクトルは、駆動ピンがレール部材の内側を
摺動することによって吸収されるが、前記方向と直交す
る方向のベクトルはレール部材をスライドさせるように
作用する。
かかる作用によって、レール部材、すなわちスライドア
ングルは直線移動する。このスライドアングルの直線移
動によって、箱体の上面にのっていた物品は押板で押さ
れて、箱体の上面から外れて落下する。また、この物品
の落下と同時に、押板の上面に保持されていた物品が押
板と脱落防止枠体との間に落下して箱体の上面にのる。
<実施例> 以下、図面を参照して本考案に係る一実施例を説明す
る。
第1図は本考案に係る物品搬出機構の歯車機構とスライ
ドアングルとの概略的構成を示す一部破断斜視図、第2
図はこの物品搬出機構の動作を説明する説明図である。
なお、従来のものと略同一の物品等には同一の符号を付
して説明を行う。
本考案に係る物品搬出機構は、物品50を積層収納する2
つのマガジン40と、この2つのマガジン40の下部に設け
られており、2つのマガジン40から物品50を交互に搬出
する押板12を有するスライドアングル10と、前記押板を
2つのマガジン40の間にわたって往復直線移動させる歯
車機構20とを備えた物品搬出機構であって、前記歯車機
構20は駆動ピン211、221がそれぞれ突設された主歯車21
及び従歯車22と、当該主歯車21と従歯車22とを同期させ
つつ逆方向に回転駆動させる2つの中間歯車23、24と、
前記主歯車21を回転駆動するモータ30とを有しており、
前記スライドアングル10は前記駆動ピン211、221がスラ
イド可能に嵌め込まれ、駆動ピン211、221の回転運動に
応じて前記押板12を往復直線移動させるレール部材11を
有している。
マガジン40は、複数個の物品50(但し、図面では50a〜5
0iの9個が示されている)を積層して収納するものであ
る。このマガジン40は並べられた2つのマガジン、すな
わち第1マガジン40aと第2マガジン40bとからなってお
り、第1マガジン40aには50a、50c〜50iが、第2マガジ
ン40bには50b、50d〜50hがそれぞれ積層収納されてい
る。なお、物品50の符号に付されたアルファベットはマ
ガジン40から搬出される順番を示しているものとする。
また、図面中41は、マガジン40から搬出された物品50の
落下をガイドする物品落下用ガイドを示している。
歯車機構20は、カム32を介してモータ30の出力軸31に連
結された主歯車21と、この主歯車21の回転を従歯車22に
伝達する2つの中間歯車23、24と、この中間歯車23、24
によって前記主歯車21と同期し、かつ逆方向に回転する
従歯車22とを有している。主歯車21及び従歯車22には、
後述するスライドアングル10のレール部材11に嵌まり込
む駆動ピン211、221が偏芯して突設されている。また、
当該駆動ピン211、221は位相が合わせられている。すな
わち、この駆動ピン211、221は、スライドアングル10の
往復直線移動と直交する方向では常に同一位置にあるよ
うに設定されている。この歯車機構20は箱体25に内蔵さ
れており、当該箱体25は次に取り出される物品50を上面
で保持するようになっている。また、箱体25の下面側に
はモータ30が取り付けられている。なお、前記カム32
は、物品50の取出動作が終了したことを検出するスイッ
チ(図示省略)を作動させるものである。
また、中間歯車23、24は、主歯車21及び従歯車22より小
径であり、主歯車21、従歯車22及び中間歯車23、24はス
ライドアングル10の往復直線移動に直交する方向に一列
に並べられている。さらに、主歯車21と従歯車22とが2
つの中間歯車23、24で連結されているため、2つの駆動
ピン211、221とは、もっとも近くなったとしても2つの
中間歯車23、24の直径寸法の合計以上の間隔を有するこ
とになる。
スライドアングル10は、前記歯車機構20によってマガジ
ン40の下部で直線往復運動させられて、物品50を第1マ
ガジン40a及び第2マガジン40bから交互に搬出するもの
である。このスライドアングル10は、脱落防止枠体14
と、この脱落防止枠体14に橋絡された押板12と、押板12
の真下に位置するレール部材11と、このレール部材11と
脱落防止枠体14とを連結する連結板13とから構成されて
いる。レール部材11は、駆動ピン211、221が下方から嵌
まり込むように断面視略逆凹字形状に形成されており、
嵌まり込んだ駆動ピン211、221が長手方向にスライド自
在になるような寸法に設定されている。また、当該レー
ル部材11は、スライドアングル10の往復直線移動とは直
交する方向にセットされている。従って、このレール部
材11に嵌まり込んだ駆動ピン211、221は回転運動にとも
なってスライドアングル10の往復直線移動とは直交する
方向にスライドすることになる。押板12も、前記レール
部材11と同様に断面視略逆凹字形状に形成されており、
スライドアングル10の往復直線運動とは直交する方向に
脱落防止枠体14に橋絡されている。この押板12は、物品
50の幅寸法より若干広い幅寸法を有する上面121と、こ
の上面121から下方に折曲形成された対向する一対の押
出面122とを有している。押出面122は、マガジン40の最
下部にある物品50の側面を押してマガジン40の外に搬出
する部分である。一方、上面121は物品50aの次に搬出さ
れるべき物品50bが押出面122と脱落防止枠体14との間に
落下しないように保持するものである。押板12の押出面
122と、この押出面122と対向する脱落防止枠体14の面と
の間の間隔は、物品50の幅寸法より若干大きめに設定さ
れている。なお、このスライドアングル10は、図示しな
いフレームにスライド可能に支持されているものとす
る。
次に、本考案に係る物品搬出機構の動作について説明す
る。
スライドアングル10の押板12は、第2マガジン40bの下
側に位置しており、第2マガジン40bの最下部の物品50b
は押板12の上面121に保持されている。同時に、第1マ
ガジン40aの最下部の物品50aは、押板12の押出面122と
脱落防止枠体14との間に位置して箱体25の上面にのって
いる(第2図(a)参照)。
モータ30が回転することで物品50aの搬出動作が開始さ
れる。すなわち、モータ30の回転が主歯車21及び従歯車
22に伝達され、主歯車21及び従歯車22に突設された駆動
ピン211、221が同期しつつ逆方向に回転して両駆動ピン
211、221の間の距離が増大する。この駆動ピン211、221
の回転運動のうちレール部材11の長手方向に沿ったベク
トルは、駆動ピン211、221がレール部材11内部をスライ
ドすること、すなわち両駆動ピン211、221の間の距離が
増大することによって吸収されるが、前記方向と直交す
る方向のベクトルはレール部材11を直線運動させるよう
に作用する。
この作用によって、レール部材11は第1図に示す矢印A
方向、すなわち第2図(b)に示す矢印C方向に移動す
る。レール部材11と押板12とは連結板13で一体に形成さ
れているので、押板12も同一方向に移動し、この移動に
よって物品50aは押板12の押出面122によって押されて、
箱体25の上面から外れて落下する。また、この物品50a
の落下と同時に、物品50bを保持していた押板12が第1
マガジン40aの下方に達するので、第2マガジン40bの物
品50bは、押板12の押出面122と脱落防止枠体14との間に
落下して箱体25の上面にのる(第2図(c)参照)。さ
らに、モータ30の出力軸31に取り付けられたカム32によ
って図示しないスイッチが作動され、モータ30を停止し
て、物品50aの搬出動作を終了させる。
次の物品50bを搬出する場合には、駆動ピン211、221は
前回の搬出動作と同一の方向に回転するが、両駆動ピン
211、221の間の距離は縮まりつつスライドアングル10が
逆の方向、すなわち第1図に示す矢印B方向に移動する
ので、物品50bは物品50aとは反対の側から搬出される。
従って、物品50は第1マガジン40aと第2マガジン40bと
から交互に搬出されることになる。
<考案の効果> 上述したように、本考案に係る物品搬出機構によると、
スライドアングルのレール部材と歯車機構とによってモ
ータの回転運動を線往復運動に変換するように構成され
ているので、リンクを用いた従来の物品搬出機構と比較
してスペースを小さくすることができる。
また、駆動ピンが設けられた主歯車と従歯車との間に
は、両歯車を同期して逆方向に回転させる中間歯車が設
けられている。このため、2つの駆動ピンの間隔を広く
設定することができる。すなわち、レール部材にスライ
ドアングルの往復直線移動方向とは直交する方向のベク
トルを与える2つの駆動ピンの間隔が広くなっているた
め、レール部材が移動の際にがたつくことがない。ここ
で、中間歯車を使用せず、主歯車と従歯車とを大型化す
ることによっても2つの駆動ピンの間隔を広くすること
は可能であるが、歯車機構をこのように構成すると全体
として物品搬出機構が大型化するという問題が生じる。
また、中間歯車は主歯車及び従歯車より小径に設定され
ているので、スライドアングルの往復直線移動に直交す
る方向、すなわち駆動ピンの間隔は広くすることができ
るが、往復直線移動に沿った方向には歯車機構全体を幅
狭に構成することができる。このため、本考案に係る物
品搬出機構はスペース的に有利である。
また、モータの回転運動は歯車機構によってスライドア
ングルに伝達されるので、従来の物品搬出機構のように
リンクとスライドアングルとの連結が外れて、モータの
運動がスライドアングルに伝達されないという問題は発
生しない。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係る物品搬出機構の歯車機構とスライ
ドアングルとの概略的構成を示す一部破断斜視図、第2
図はこの物品搬出機構の動作を説明する説明図、第3図
は従来の物品搬出機構の概略的構成を示す説明図であ
る。 10……スライドアングル、11……レール部材、12……押
板、20……歯車機構、21……主歯車、22、23……中間歯
車、24……従歯車、211、221……駆動ピン、30……モー
タ、40……マガジン、50……物品。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品を積層収納する2つのマガジンと、こ
    の2つのマガジンの下部に設けられており、2つのマガ
    ジンから物品を交互に搬出する押板を有するスライドア
    ングルと、このスライドアングルを往復直線移動させる
    ことによって前記押板を2つのマガジンの間にわたって
    往復直線移動させる歯車機構とを備えた物品搬出機構に
    おいて、前記歯車機構は位相が合わされた駆動ピンがそ
    れぞれ突設された主歯車及び従歯車と、当該主歯車と従
    歯車とを同期させつつ逆方向に回転駆動させる複数の中
    間歯車と、前記主歯車を回転駆動するモータとを有して
    おり、前記中間歯車は主歯車及び従歯車より小径であ
    り、主歯車、従歯車及び中間歯車はスライドアングルの
    往復直線移動に直交する方向に一列に並べられており、
    前記スライドアングルはスライドアングルの往復直線移
    動に直交し、前記駆動ピンがスライド可能に嵌め込ま
    れ、駆動ピンの回転運動に伴ってスライドアングルの往
    復直線移動方向に移動されて前記押板が2つのマガジン
    の間にわたって往復直線移動されるレール部材を有して
    なることを特徴とする物品搬出機構。
JP14383688U 1988-11-02 1988-11-02 物品搬出機構 Expired - Lifetime JPH0716222Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0267481U JPH0267481U (ja) 1990-05-22
JPH0716222Y2 true JPH0716222Y2 (ja) 1995-04-12

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ID=31411015

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