JPS6244137A - 風味と保存性に優れたコ−ヒ−エキストラクト及びその製造方法 - Google Patents
風味と保存性に優れたコ−ヒ−エキストラクト及びその製造方法Info
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- JPS6244137A JPS6244137A JP18297685A JP18297685A JPS6244137A JP S6244137 A JPS6244137 A JP S6244137A JP 18297685 A JP18297685 A JP 18297685A JP 18297685 A JP18297685 A JP 18297685A JP S6244137 A JPS6244137 A JP S6244137A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は風味及び保存性が優れた全く新規なコーヒーエ
キストラクト、及びそれを製造するための方法に関する
。 。
キストラクト、及びそれを製造するための方法に関する
。 。
したがって、本発明は、コーヒー製造技術、特にコーヒ
ー抽出の技術分野で重用されるのみでなく、本発明によ
って得られたコーヒー抽出液は、風味、特にコーヒーの
生命ともいわれるアロマを失うことなく常温で長期間保
存することができ、そのうえ、濃縮、加糖その他各種の
処理に耐えるという顕著な特性も併用するので、コーヒ
ーをベースとする各種ドリンク、製菓、冷菓といった食
品製造工業の技術分野においても非常に重用されるもの
である。
ー抽出の技術分野で重用されるのみでなく、本発明によ
って得られたコーヒー抽出液は、風味、特にコーヒーの
生命ともいわれるアロマを失うことなく常温で長期間保
存することができ、そのうえ、濃縮、加糖その他各種の
処理に耐えるという顕著な特性も併用するので、コーヒ
ーをベースとする各種ドリンク、製菓、冷菓といった食
品製造工業の技術分野においても非常に重用されるもの
である。
焙焼粉砕コーヒーから熱水を用いて抽出したコーヒーエ
キスは抽出中乃至抽出後数時間の間にその香味及び色調
が劣化してゆくことは良く知られている。かかるコーヒ
ーエキスの風味を劣化させずに長期間保存する方法とし
て、従来から幾つかの提案がなされている。
キスは抽出中乃至抽出後数時間の間にその香味及び色調
が劣化してゆくことは良く知られている。かかるコーヒ
ーエキスの風味を劣化させずに長期間保存する方法とし
て、従来から幾つかの提案がなされている。
例えばコーヒー抽出液を充填した容器にCO□又はドラ
イアイスを添加してCO2雰囲気とし、10℃以下で冷
蔵する方法(特開昭58−31939号公報)、或いは
コーヒー抽出液を急速冷却、凍結して保存する方法(特
開昭50−100266号公報、−特開昭52−108
057号公報)、さらには固形分濃度20〜30%のコ
ーヒー抽出液に精製糖液を加えて、混合液の固形分濃度
が40〜60%となるように混合し、急冷して5℃以下
に貯蔵する方法(特公昭52−2991号公報)などが
提案されている。
イアイスを添加してCO2雰囲気とし、10℃以下で冷
蔵する方法(特開昭58−31939号公報)、或いは
コーヒー抽出液を急速冷却、凍結して保存する方法(特
開昭50−100266号公報、−特開昭52−108
057号公報)、さらには固形分濃度20〜30%のコ
ーヒー抽出液に精製糖液を加えて、混合液の固形分濃度
が40〜60%となるように混合し、急冷して5℃以下
に貯蔵する方法(特公昭52−2991号公報)などが
提案されている。
このように、コーヒーエキストラクトの保存方法として
は、冷凍保存、低温保存といった低温雰囲気で保存する
方法しか知られておらず、常温で保存する方法は全く開
発されていないのが現状である。
は、冷凍保存、低温保存といった低温雰囲気で保存する
方法しか知られておらず、常温で保存する方法は全く開
発されていないのが現状である。
また、添加物処理の面からみても、糖の防腐性を利用す
る方法しか知られていないし、しかもこの場合でも低温
保存は不可避である。
る方法しか知られていないし、しかもこの場合でも低温
保存は不可避である。
すなわち、アスコルビン酸アルカリ金属塩を用いてコー
ヒー抽出液の好ましい風味を劣化させずに常温で長期間
保存させる方法は、現時点まで全く知られていなかった
ことである。
ヒー抽出液の好ましい風味を劣化させずに常温で長期間
保存させる方法は、現時点まで全く知られていなかった
ことである。
ただ、コーヒーとは全く技術分野を異にするウーロン茶
の製法として炭酸塩等を添加してアルカリ抽出を行った
後、第2段工程としてこれをアスコルビン酸で中和する
方法が知られている(特開昭57−16649号公報)
。
の製法として炭酸塩等を添加してアルカリ抽出を行った
後、第2段工程としてこれをアスコルビン酸で中和する
方法が知られている(特開昭57−16649号公報)
。
しかしながらこの技術は、コーヒーとは性状、製造方法
の異なるウーロン茶のエキス抽出方法に関するものであ
り、ウーロン茶の抽出の際に生じる蛋白質やタンニンに
よる沈澱、濁りを防止するのが主たる目的である。従っ
て、そのためには抽出に用いる水に炭酸塩等を添加して
アルカリ性とすることが必要であり、その後これを中和
するためにアスコルビン酸を用いるものである。つまり
この方法は2工程で行ってはじめて効果を発揮するもの
である。
の異なるウーロン茶のエキス抽出方法に関するものであ
り、ウーロン茶の抽出の際に生じる蛋白質やタンニンに
よる沈澱、濁りを防止するのが主たる目的である。従っ
て、そのためには抽出に用いる水に炭酸塩等を添加して
アルカリ性とすることが必要であり、その後これを中和
するためにアスコルビン酸を用いるものである。つまり
この方法は2工程で行ってはじめて効果を発揮するもの
である。
一方、コーヒーでは通常の抽出方法においては沈澱や濁
りを生ずることなく、また強度のアルカリ性での抽出は
風味をこわすので、上記ウーロン茶のエキス抽出技術を
コーヒーエキストラクトの芳香及び風味消失防止に適用
できるものではない。
りを生ずることなく、また強度のアルカリ性での抽出は
風味をこわすので、上記ウーロン茶のエキス抽出技術を
コーヒーエキストラクトの芳香及び風味消失防止に適用
できるものではない。
前記したように、コーヒー抽出液のフレーバーを保持し
、品質の劣化を防止するためには、該抽出液を冷凍保存
するか、少なくとも10℃以下の低温で保存することが
通常の技術レベルなのであるし、また、たとえこの様な
低温に保存しても長期を経過したものは風味の劣化は避
けられなかった。またコーヒーの抽出には一般に加熱を
必要とするため、抽出過程において既に風味の劣化がも
たらされることも解決すべき重要な課題であった。
、品質の劣化を防止するためには、該抽出液を冷凍保存
するか、少なくとも10℃以下の低温で保存することが
通常の技術レベルなのであるし、また、たとえこの様な
低温に保存しても長期を経過したものは風味の劣化は避
けられなかった。またコーヒーの抽出には一般に加熱を
必要とするため、抽出過程において既に風味の劣化がも
たらされることも解決すべき重要な課題であった。
本発明は、このような技術の現状に鑑み、低温貯蔵しか
できなかったコーヒーの保存法を改良して、常温で貯蔵
しても極めて長期間に亘ってその好ましい風味を全く損
なうことのない新規にして有用な方法を開発するために
なされたものである。
できなかったコーヒーの保存法を改良して、常温で貯蔵
しても極めて長期間に亘ってその好ましい風味を全く損
なうことのない新規にして有用な方法を開発するために
なされたものである。
そこで本発明者は、好ましい風味が生命ともいえるコー
ヒーエキストラクトの製法において、焙焼粉砕コーヒー
を抽出する段階からその風味劣化を防止し、挽きだての
好ましい風味を存するコーヒーエキストラクトを工業的
規模で製造し、且つ得られたコーヒーエキストラクトの
優れた風味を長期間安定に保持する方法を開発すべく鋭
意研究したのである。
ヒーエキストラクトの製法において、焙焼粉砕コーヒー
を抽出する段階からその風味劣化を防止し、挽きだての
好ましい風味を存するコーヒーエキストラクトを工業的
規模で製造し、且つ得られたコーヒーエキストラクトの
優れた風味を長期間安定に保持する方法を開発すべく鋭
意研究したのである。
上記した問題点を解決するために、各方面から検討した
結果、添加物処理が有効であるとの観点にたち、非常に
数多く存在する添加物の中から特にL−7スコルビン酸
、その塩、及び炭酸アルカリ金属塩をスクリーニングし
、焙焼粉砕コーヒー豆を水抽出する場合に、抽出に用い
る溶媒にあらかじめL−アスコルビン酸及び炭酸アルカ
リ金属塩類もしくはL−アスコルビン酸ナトリウムを添
加溶解しておいたところ、抽出操作中におけるコーヒー
風味劣化が防止され極めて風味の優れたエキストラクト
が得られると共に、該エキストラクトの保存中における
風味劣化も抑制されることを発見し、また更に、通常の
水抽出によって得られたコーヒーエキストラクトにこれ
らを同様に添加することによって該エキストラクトの保
存中における風味劣化−を防止できることも発見した。
結果、添加物処理が有効であるとの観点にたち、非常に
数多く存在する添加物の中から特にL−7スコルビン酸
、その塩、及び炭酸アルカリ金属塩をスクリーニングし
、焙焼粉砕コーヒー豆を水抽出する場合に、抽出に用い
る溶媒にあらかじめL−アスコルビン酸及び炭酸アルカ
リ金属塩類もしくはL−アスコルビン酸ナトリウムを添
加溶解しておいたところ、抽出操作中におけるコーヒー
風味劣化が防止され極めて風味の優れたエキストラクト
が得られると共に、該エキストラクトの保存中における
風味劣化も抑制されることを発見し、また更に、通常の
水抽出によって得られたコーヒーエキストラクトにこれ
らを同様に添加することによって該エキストラクトの保
存中における風味劣化−を防止できることも発見した。
そして、この新知見を基礎にして、これら添加物の添加
時期、添加量、添加比率及びその他の処理方法について
更に総合的に検討した結果、本発明の完成に到達した。
時期、添加量、添加比率及びその他の処理方法について
更に総合的に検討した結果、本発明の完成に到達した。
従って本発明の目的は、焙焼粉砕コーヒーに特有の好ま
しい香気、呈味及び色調を変化させずに抽出し、且つ室
温に長期間保存してもこれらの好ましい風味及び外観を
安定に保持できるコーヒーエキスを容易な操作で製造す
る方法を提供するにある。
しい香気、呈味及び色調を変化させずに抽出し、且つ室
温に長期間保存してもこれらの好ましい風味及び外観を
安定に保持できるコーヒーエキスを容易な操作で製造す
る方法を提供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的及び効果は、
以下の説明から一層明らかとなるであろう。
以下の説明から一層明らかとなるであろう。
コーヒーとしては、焙焼した各種の豆が適宜使用でき、
例えばアラビカ種、ロブスタ種等の豆を焙焼、粉砕した
ものが好適であるが、これらの混合物でもまた他の種類
のコーヒーも自由に使用することができる。
例えばアラビカ種、ロブスタ種等の豆を焙焼、粉砕した
ものが好適であるが、これらの混合物でもまた他の種類
のコーヒーも自由に使用することができる。
さらに本発明で用いることのできる炭酸アルカリ金属塩
類としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
及び炭酸水素ナトリウムなどを例示することができ、こ
れらは1種もしくは2種以上を混合して用いることもで
きる。
類としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
及び炭酸水素ナトリウムなどを例示することができ、こ
れらは1種もしくは2種以上を混合して用いることもで
きる。
本発明においては、これらの添加物をあらかじめ抽出溶
媒に添加しておき、この溶媒でコーヒーを抽出するか、
または、これらの添加物を添加した又は添加しない溶媒
で抽出して得られる抽出物、つまりコーヒーエキストラ
クトに添加する。ただ、その際、L−アスコルビン酸ア
ルカリ金属塩を使用する場合には、単独で用いてもよい
が、L−アスコルビン酸と炭酸アルカリ金属塩を使用す
る場合には、これら両者を併用することが必要である。
媒に添加しておき、この溶媒でコーヒーを抽出するか、
または、これらの添加物を添加した又は添加しない溶媒
で抽出して得られる抽出物、つまりコーヒーエキストラ
クトに添加する。ただ、その際、L−アスコルビン酸ア
ルカリ金属塩を使用する場合には、単独で用いてもよい
が、L−アスコルビン酸と炭酸アルカリ金属塩を使用す
る場合には、これら両者を併用することが必要である。
また、必要ある場合には、これら三者を全部一度に併用
しても同等差支えない。
しても同等差支えない。
抽出溶媒としては水を用いるのが一般的であるが、必要
に応じて、シュガーエステルやプロピレングリコールエ
ステルその他の食添用界面活性剤や抽出助剤等を抽出溶
媒に添加することも可能である。抽出溶媒は、常温でも
、低温でもまた高温でも自由に使用できるが、高温で抽
出すると抽出時間が短くてすむという利点がある。
に応じて、シュガーエステルやプロピレングリコールエ
ステルその他の食添用界面活性剤や抽出助剤等を抽出溶
媒に添加することも可能である。抽出溶媒は、常温でも
、低温でもまた高温でも自由に使用できるが、高温で抽
出すると抽出時間が短くてすむという利点がある。
本発明を実施するに際しては、先ず、L−アスコルビン
酸と炭酸アルカリ金属塩併用の場合には抽出)各課にL
−アスコルビン酸:炭酸アルカリ金属塩類をl:約0.
3〜約8の割合で、且つその合計量がコーヒー豆に対し
て約0.5〜約12重呈%となる量を添加溶解した溶液
を抽出水として用いる。
酸と炭酸アルカリ金属塩併用の場合には抽出)各課にL
−アスコルビン酸:炭酸アルカリ金属塩類をl:約0.
3〜約8の割合で、且つその合計量がコーヒー豆に対し
て約0.5〜約12重呈%となる量を添加溶解した溶液
を抽出水として用いる。
抽出方法は回分抽出もしくは複数のカラムを連結して行
うカラム抽出法の何れの方法も採用することができるが
、それぞれの抽出方法によって上記L−アスコルビン酸
及び炭酸アルカリ金属塩類の比率及び添加量を適宜変更
するのが好ましく、例えば、回分抽出を行う場合にはL
−アスコルビン酸:炭酸アルカリ金属塩類を1=約0.
3〜約3の比率で且つその合計量が焙焼粉砕コーヒー豆
に対して約0.5〜約3重量%となる量を添加溶解した
水溶液を抽出水として用いるのが好ましい。
うカラム抽出法の何れの方法も採用することができるが
、それぞれの抽出方法によって上記L−アスコルビン酸
及び炭酸アルカリ金属塩類の比率及び添加量を適宜変更
するのが好ましく、例えば、回分抽出を行う場合にはL
−アスコルビン酸:炭酸アルカリ金属塩類を1=約0.
3〜約3の比率で且つその合計量が焙焼粉砕コーヒー豆
に対して約0.5〜約3重量%となる量を添加溶解した
水溶液を抽出水として用いるのが好ましい。
一方、複数本のカラムを連結して行うカラム抽出の場合
は、L−アスコルビン酸:炭酸アルカリ金属塩類を1:
約0.5〜約6の比率で且つコーヒー豆に対して約3〜
約12重量%に相当する量を予め水に添加溶解した溶液
を抽出水としてカラムに送液するのが好ましい。
は、L−アスコルビン酸:炭酸アルカリ金属塩類を1:
約0.5〜約6の比率で且つコーヒー豆に対して約3〜
約12重量%に相当する量を予め水に添加溶解した溶液
を抽出水としてカラムに送液するのが好ましい。
またL−アスコルビン酸ナトリウムを単独で用いる場合
は、回分抽出または複数のカラムを連結して行うカラム
抽出の何れの場合もコーヒー豆に対して約0.1=約1
0重量%のL−アスコルビン酸ナトリウムを予め水に添
加溶解した溶液を抽出水として用いる。
は、回分抽出または複数のカラムを連結して行うカラム
抽出の何れの場合もコーヒー豆に対して約0.1=約1
0重量%のL−アスコルビン酸ナトリウムを予め水に添
加溶解した溶液を抽出水として用いる。
これら添加物の添加量及び混合比率は、後記するような
特にコーヒー専門の熟練した多数のパネルによる官能検
査を繰り返した結果、実験に裏付けされた経験に基づい
てはしめて設定されたものである。これらの数値範囲に
おいて、下限値よりも少ない場合には、目的とする効果
−が得られず、その添加自体が無意味なものとなってし
まうし、逆に上限値よりも多い場合には、添加剤自体の
風味、異臭が付与発現されて好ましくなく、それ以上添
加使用しても効果上は同等進展がなくなってくる。本発
明においては、このような数値範囲を、上記したように
熟練したパネルテストによる実験の繰り返しによって科
学的につきとめたのである。
特にコーヒー専門の熟練した多数のパネルによる官能検
査を繰り返した結果、実験に裏付けされた経験に基づい
てはしめて設定されたものである。これらの数値範囲に
おいて、下限値よりも少ない場合には、目的とする効果
−が得られず、その添加自体が無意味なものとなってし
まうし、逆に上限値よりも多い場合には、添加剤自体の
風味、異臭が付与発現されて好ましくなく、それ以上添
加使用しても効果上は同等進展がなくなってくる。本発
明においては、このような数値範囲を、上記したように
熟練したパネルテストによる実験の繰り返しによって科
学的につきとめたのである。
本発明においては、これらの添加物を加えた抽出溶媒を
用いて、常法によって抽出を行えばよい。例えば、回分
抽出を行う場合は、焙焼粉砕コーヒー1重量部に対して
約2〜約20重量部の前記抽出水を加え、室温〜約10
0℃にて、約2〜約20時間、静置もしくは攪拌条件下
に抽出を行う。次いで室温以下まで急冷し、濾過、遠心
分離等の公知常法により固液分離を行い抽出液を得る。
用いて、常法によって抽出を行えばよい。例えば、回分
抽出を行う場合は、焙焼粉砕コーヒー1重量部に対して
約2〜約20重量部の前記抽出水を加え、室温〜約10
0℃にて、約2〜約20時間、静置もしくは攪拌条件下
に抽出を行う。次いで室温以下まで急冷し、濾過、遠心
分離等の公知常法により固液分離を行い抽出液を得る。
所望により得られた抽出液を更にケイソウ土載いは微結
晶セルロースなどの濾過助剤を用いて濾過を行い清澄化
することもできる。
晶セルロースなどの濾過助剤を用いて濾過を行い清澄化
することもできる。
また複数のカラムを連結して行うカラム抽出法の場合は
、例えば、通常3〜6個の抽出カラムを直列に連続して
、それぞれのカラムに焙焼粉砕コーヒーを収容し、第1
カラムの上部もしくは下部より、室温乃至約100℃の
前記例示した如き組成を有する抽出水を連続的または間
欠的に供給する。
、例えば、通常3〜6個の抽出カラムを直列に連続して
、それぞれのカラムに焙焼粉砕コーヒーを収容し、第1
カラムの上部もしくは下部より、室温乃至約100℃の
前記例示した如き組成を有する抽出水を連続的または間
欠的に供給する。
一方、本発明の優れた別の態様としては、焙焼粉砕コー
ヒーを従来通り水だけを用いて、例えば上記例示したと
同様の条件によって回分抽出あるいはカラム抽出を行っ
て得られたコーヒーエキストラクトに、L−アスコルビ
ン酸及び炭酸アルカリ金属塩類もしくは、L〜アスコル
ビン酸アルカリ金属塩類を前記と同じ比率又は添加量で
加えることによって該エキストラクトの経時的風味の劣
化を防止することができる。
ヒーを従来通り水だけを用いて、例えば上記例示したと
同様の条件によって回分抽出あるいはカラム抽出を行っ
て得られたコーヒーエキストラクトに、L−アスコルビ
ン酸及び炭酸アルカリ金属塩類もしくは、L〜アスコル
ビン酸アルカリ金属塩類を前記と同じ比率又は添加量で
加えることによって該エキストラクトの経時的風味の劣
化を防止することができる。
また、これらの処理を結合したり組み合わせることも本
発明に包含されるものである。
発明に包含されるものである。
このようにして得たコーヒーエキストラクトは、そのま
まラミネートバック等に無菌充填して密封包装すれば、
従来の製品のように冷却することなく、常温で保存して
も極めて長期間アロマの消失、その他風味や品質の劣化
を生じることなく高品質を維持することができる。した
がって、この包装のまま常温で倉庫に保存することがで
き、物流の面からみても本発明の効果はまさに画期的で
ある。
まラミネートバック等に無菌充填して密封包装すれば、
従来の製品のように冷却することなく、常温で保存して
も極めて長期間アロマの消失、その他風味や品質の劣化
を生じることなく高品質を維持することができる。した
がって、この包装のまま常温で倉庫に保存することがで
き、物流の面からみても本発明の効果はまさに画期的で
ある。
もちろん、通常のように、得られたコーヒーエキストラ
クトは、ビン詰、罐詰その他の容器に充填して常温保存
してもよい。
クトは、ビン詰、罐詰その他の容器に充填して常温保存
してもよい。
必要ある場合は、コーヒーエキストラクトに砂糖、香料
、ミルク、乳製品、増粘剤等各種副成分を加えて加工す
ることもできる。また本発明に係わるコーヒーエキスト
ラクトは加熱しても冷却してもその品質が劣化しにくい
ので、濃縮したり、乾燥したりすることが自由にでき、
したがって、粉末化してインスタントコーヒーとしたり
、コーヒーシロップに加工することも可能である。
、ミルク、乳製品、増粘剤等各種副成分を加えて加工す
ることもできる。また本発明に係わるコーヒーエキスト
ラクトは加熱しても冷却してもその品質が劣化しにくい
ので、濃縮したり、乾燥したりすることが自由にでき、
したがって、粉末化してインスタントコーヒーとしたり
、コーヒーシロップに加工することも可能である。
このように、本発明に係わるコーヒーエキストラクトは
加工性にすくれているので、各種の飲食品、例えば、ラ
クトコーヒー、コーヒーシロップ、ヨーグルト飲料、豆
乳飲料などの如き飲料;アイスクリーム、アイスキャン
ディ、かき氷などの如き冷菓、ケーキ、カステラ、コー
ヒーゼリーなどの如き洋菓子類;キャンディ、キャラメ
ル、ゼリー、ビスケット、チョコレート、チューインガ
ムなどの如き菓子類;などに配合することによって、こ
れら各種飲食品に嗜好性の優れた焙焼して挽きたでのコ
ーヒー風味を賦与することができる。
加工性にすくれているので、各種の飲食品、例えば、ラ
クトコーヒー、コーヒーシロップ、ヨーグルト飲料、豆
乳飲料などの如き飲料;アイスクリーム、アイスキャン
ディ、かき氷などの如き冷菓、ケーキ、カステラ、コー
ヒーゼリーなどの如き洋菓子類;キャンディ、キャラメ
ル、ゼリー、ビスケット、チョコレート、チューインガ
ムなどの如き菓子類;などに配合することによって、こ
れら各種飲食品に嗜好性の優れた焙焼して挽きたでのコ
ーヒー風味を賦与することができる。
しかも本性によれば、従来のように抽出過程自体におい
て風味が劣化することを防止できるので、コーヒーが本
来有しているすぐれた風味をそのまま抽出することがで
き、直接飲用に供しても従来法によって抽出したコーヒ
ーよりも格段にすくれた風味を楽しむことができる。
て風味が劣化することを防止できるので、コーヒーが本
来有しているすぐれた風味をそのまま抽出することがで
き、直接飲用に供しても従来法によって抽出したコーヒ
ーよりも格段にすくれた風味を楽しむことができる。
以下実施例により本発明を更に詳しく説明する。
実施例 l
ジャケット付抽出塔(ψ4.6cm X 26CI!1
)に焙焼粉砕コーヒー豆50gを収容し、抽出7容媒
として水200gにL−アスコルビン酸を0.4g及び
炭酸水素ナトリウムを0.6g加えて溶解したpl+6
.59の水溶液を約90℃に加熱して該抽出塔に注入し
、同温度で30分間浸潰したのち下部から抽出液を抜き
取り直ちに室温以下に冷却して、Br1x7.8゜(可
溶性固形分6.3%) 、pH5,60の風味の良いエ
キストラクト107gを得た(本発明品N11l)。
)に焙焼粉砕コーヒー豆50gを収容し、抽出7容媒
として水200gにL−アスコルビン酸を0.4g及び
炭酸水素ナトリウムを0.6g加えて溶解したpl+6
.59の水溶液を約90℃に加熱して該抽出塔に注入し
、同温度で30分間浸潰したのち下部から抽出液を抜き
取り直ちに室温以下に冷却して、Br1x7.8゜(可
溶性固形分6.3%) 、pH5,60の風味の良いエ
キストラクト107gを得た(本発明品N11l)。
実施例 2
実施例1において抽出溶媒としてpH7,5を有するL
−アスコルビン酸ナトリウムの0.5重1%水溶液を用
いたほかは、全て実施例1と同一条件により、Br1x
7.6°(可溶性固形分6.2%)、pt15.4の
風味の良いエキストラフ) 105gを得た(本発明品
患2)。
−アスコルビン酸ナトリウムの0.5重1%水溶液を用
いたほかは、全て実施例1と同一条件により、Br1x
7.6°(可溶性固形分6.2%)、pt15.4の
風味の良いエキストラフ) 105gを得た(本発明品
患2)。
比較例 1
実施例1において抽出溶媒として、添加物のない通常の
水を用いたほかは全て実施例1と同一条件により抽出を
行い、Br1x 7.2°(可溶性固形分5.9%)
、pH5,25を有する抽出液103gを得た(比較品
患1)。
水を用いたほかは全て実施例1と同一条件により抽出を
行い、Br1x 7.2°(可溶性固形分5.9%)
、pH5,25を有する抽出液103gを得た(比較品
患1)。
実施例 3
実施例1 (本発明品N11)、実施例2(本発明品定
2)及び比較例1 (比較品IVhl)で得たコーヒー
エキストラクトをそれぞれ水で10倍に希釈し、熟練し
た15名の官能検査員による官能評価を行った。その結
果を第1表に示す。
2)及び比較例1 (比較品IVhl)で得たコーヒー
エキストラクトをそれぞれ水で10倍に希釈し、熟練し
た15名の官能検査員による官能評価を行った。その結
果を第1表に示す。
第1表(製造直後)
第1表の結果から明らかな如く、本発明品If。
いずれも比較品に比べて香味が優れていた。
また上記各コーヒーエキストラクトをそれぞれ30g恒
温器及び4℃の冷蔵庫に保存した2週間経過後、冷蔵庫
保存品を基準として、高温保存間における変化の度合を
比較した。評価方法は上記に準じて行った。
温器及び4℃の冷蔵庫に保存した2週間経過後、冷蔵庫
保存品を基準として、高温保存間における変化の度合を
比較した。評価方法は上記に準じて行った。
その結果を第2表に示す。
第2表(37°C12週間保存後)
第2表の結果から明らかな通り、従来法による比較品1
1hlは著しく劣化したが、本発明品は非常に安定であ
った。
1hlは著しく劣化したが、本発明品は非常に安定であ
った。
実施例 4
ジャケット付抽出塔(ψ4.6cm x 26cm)を
直列に4本連結し、それぞれに焙焼粉砕コーヒー豆10
0g宛仕込んだ。
直列に4本連結し、それぞれに焙焼粉砕コーヒー豆10
0g宛仕込んだ。
各抽出塔のジャケットに蒸気を流し、約90゜±5°C
に保温し、第4塔の上部出口に冷却管及び受器を取りつ
けた。次いで第1塔の下部より予め水にL−アスコルビ
ン酸0.9重量%及び炭酸水素ナトリウム1.3重量%
を溶解し約90’±5℃に加熱したp)16.90の抽
出溶媒1500 gを毎時600m !!の流量で流し
、第4塔の上部から抽出液を室温まで急冷しながら回収
した。回収した抽出液の平均Br1xが約20°となる
ように抽出液の回収を行い最終的にBr1x20 °(
可溶性固形分16.5%)pH5,38の風味の優れた
エキストラクト520gを得た(本発明品嵐3)。
に保温し、第4塔の上部出口に冷却管及び受器を取りつ
けた。次いで第1塔の下部より予め水にL−アスコルビ
ン酸0.9重量%及び炭酸水素ナトリウム1.3重量%
を溶解し約90’±5℃に加熱したp)16.90の抽
出溶媒1500 gを毎時600m !!の流量で流し
、第4塔の上部から抽出液を室温まで急冷しながら回収
した。回収した抽出液の平均Br1xが約20°となる
ように抽出液の回収を行い最終的にBr1x20 °(
可溶性固形分16.5%)pH5,38の風味の優れた
エキストラクト520gを得た(本発明品嵐3)。
実施例 5
実施例4における抽出溶媒に代えてL−アスコルビン酸
0.25重量%及び炭酸ナトリウム0.4重量%を含有
しp)16.9からなる抽出溶媒を1500gを用いた
ほかは、全て実施例4と同一条件によって抽出を行いB
r1x20°(可溶性固形分16.5%) 、pH5,
5の良好な香味を有するコーヒーエキストラクト560
gを得た(本発明品嵐4)。
0.25重量%及び炭酸ナトリウム0.4重量%を含有
しp)16.9からなる抽出溶媒を1500gを用いた
ほかは、全て実施例4と同一条件によって抽出を行いB
r1x20°(可溶性固形分16.5%) 、pH5,
5の良好な香味を有するコーヒーエキストラクト560
gを得た(本発明品嵐4)。
実施例 6
実施例4における抽出溶媒に代えて、L−アスコルビン
酸ナトリウム0.8重量%を含有し、pH7,1の水溶
液1500gを抽出溶媒として用いた−ほかは、全て実
施例4と同一条件によって抽出を行い、Br1x20°
(可溶性固形分16.5%) 、p)15゜2の風味の
優れたコーヒーエキストラクト510gを得た(本発明
品嵐5)。
酸ナトリウム0.8重量%を含有し、pH7,1の水溶
液1500gを抽出溶媒として用いた−ほかは、全て実
施例4と同一条件によって抽出を行い、Br1x20°
(可溶性固形分16.5%) 、p)15゜2の風味の
優れたコーヒーエキストラクト510gを得た(本発明
品嵐5)。
比較例 2
実施例4における抽出溶媒に代えてpH6,6の通常の
水1500 gを抽出溶媒として用いたほかは、全て実
施例4と同一条件によって行いBr1x20゜(可溶性
固形分16.5%) 、pH5,14のコーヒーエキス
トラクト420gを得た。 (比較品嵐2)実施例 7 実施例4(本発明品連3)、実施例5 (本発明品磁4
)、実施例6 (本発明11kL5)及び比較例2 (
比較品阻2)、で得られたコーヒーエキストラクトを、
実施例3で行ったと同し方法で製造直後の風味及び37
℃にて2週間保存した場合の安定性について官能評価を
行った。
水1500 gを抽出溶媒として用いたほかは、全て実
施例4と同一条件によって行いBr1x20゜(可溶性
固形分16.5%) 、pH5,14のコーヒーエキス
トラクト420gを得た。 (比較品嵐2)実施例 7 実施例4(本発明品連3)、実施例5 (本発明品磁4
)、実施例6 (本発明11kL5)及び比較例2 (
比較品阻2)、で得られたコーヒーエキストラクトを、
実施例3で行ったと同し方法で製造直後の風味及び37
℃にて2週間保存した場合の安定性について官能評価を
行った。
但し各コーヒーエキストラクトは実施例3との対比のた
めに水で20倍に希釈して官能検査に共した。
めに水で20倍に希釈して官能検査に共した。
その結果を第3表及び第4表に示す。
第3表(製造直後)
第3表の結果から明らかな如く本発明品1VkL3〜1
VkL5はいずれも比較品11h2に比べて香味が優れ
ていた。
VkL5はいずれも比較品11h2に比べて香味が優れ
ていた。
(本頁以下余白)
第4表(37℃、2週間保存後)
第4表の結果から明らかな通り、水抽出による比較品1
Vh2は著しい香味の劣化をみたが、本発明品嵐3〜阻
5はいずれも劣化が僅かで、優れた安定性を示した。
Vh2は著しい香味の劣化をみたが、本発明品嵐3〜阻
5はいずれも劣化が僅かで、優れた安定性を示した。
実施例 8
比較例1で得たコーヒーエキストラクト25gにL−ア
スコルビン酸0.18g及び炭酸ナトリウム0.22g
を添加溶解し、Br1x 7.3°(可溶性固形分5.
9%) 、pH5,42のコーヒーエキストラクトを調
整した(本発明品嵐6)。
スコルビン酸0.18g及び炭酸ナトリウム0.22g
を添加溶解し、Br1x 7.3°(可溶性固形分5.
9%) 、pH5,42のコーヒーエキストラクトを調
整した(本発明品嵐6)。
実施例 9
比較例1で得た比較品定1及び実施例8で得た本発明品
11h6をそれぞれ25g宛褐色間んに入れて密封し3
7℃にて2週間保存後、実施例3と同じ方法で官能評価
を行った。その結果を第5表に示す。
11h6をそれぞれ25g宛褐色間んに入れて密封し3
7℃にて2週間保存後、実施例3と同じ方法で官能評価
を行った。その結果を第5表に示す。
第5表(37°C12週間保存後)
第5表の結果から明らかな如く、本発明品患6は保存安
定性が顕著に改善された。
定性が顕著に改善された。
実施例 10
比較例2で得たコーヒーエキストラクト100gにL−
アスコルビン酸ナトリウム0.1gを添加溶解し、Br
1x20 ’ (可溶性固形分16.5%) 、pH5
,3のコーヒーエキストラクトを調整した(本発明品階
7)。
アスコルビン酸ナトリウム0.1gを添加溶解し、Br
1x20 ’ (可溶性固形分16.5%) 、pH5
,3のコーヒーエキストラクトを調整した(本発明品階
7)。
実施例 11
比較例2で得た比較品定2及び実施例10で得た本発明
品定7をそれぞれ25g宛褐色間んに入れて密封し、3
7℃にて2週間保存後、実施例3と同し方法で官能評価
を行った。その結果を第6表に示す。
品定7をそれぞれ25g宛褐色間んに入れて密封し、3
7℃にて2週間保存後、実施例3と同し方法で官能評価
を行った。その結果を第6表に示す。
第6表(37°C12週間保存後)
第6表の結果から明らかな如く、本発明品定7は保存安
定性が顕著に改善された。
定性が顕著に改善された。
実施例 12
実施例1において炭酸水素ナトリウムの代わりに炭酸水
素カリウム0.6gを使用したほかは実施例1と同様の
処理を行って、アロマの優れたコーヒーエキストラクト
を得た。
素カリウム0.6gを使用したほかは実施例1と同様の
処理を行って、アロマの優れたコーヒーエキストラクト
を得た。
実施例 13
実施例8において炭酸ナトリウムの代わりに炭酸カリウ
ム0.22gを使用したほかは実施例8と同様の処理を
行ってアロマの優れたコーヒーエキストラクトを得た。
ム0.22gを使用したほかは実施例8と同様の処理を
行ってアロマの優れたコーヒーエキストラクトを得た。
実施例 14
比較例2で得たコーヒーエキストラクト100gにL−
アスコルビン酸ナトリウム0.5g、 L−アスコルビ
ン酸及び炭酸ナトリウム各0.25gづつを添加溶解し
て、風味が優れたコーヒーエキストラクトを得た。
アスコルビン酸ナトリウム0.5g、 L−アスコルビ
ン酸及び炭酸ナトリウム各0.25gづつを添加溶解し
て、風味が優れたコーヒーエキストラクトを得た。
実施例 15
実施例1と同様に処理し、但し抽出塔内で抽出した後3
0分間の浸漬処理することな(、下部から抽出液を抜き
取り、これに、L−アスコルビン酸ナトリウムを0.5
g添加溶解して、アロマ、色調、口当りの優れたコーヒ
ーエキストラクトを得た。
0分間の浸漬処理することな(、下部から抽出液を抜き
取り、これに、L−アスコルビン酸ナトリウムを0.5
g添加溶解して、アロマ、色調、口当りの優れたコーヒ
ーエキストラクトを得た。
前記したように、本発明はコーヒー豆を抽出する方法に
おいて、抽出溶媒もしくは抽出して得られた抽出液にL
−アスコルビン酸及び炭酸アルカリ金属塩類を添加する
か、もしくはL−アスコルビン酸アルカリ金属塩を添加
するという極めて容易な手段でコーヒー、特に焙焼粉砕
コーヒーに特有の好ましい風味を、長期に及ぶ保存期間
においても変化することなく常温で保持することができ
、工業的に極めて有利な高品質のコーヒーエキストラク
トを提供することがはじめて可能となったのである。
おいて、抽出溶媒もしくは抽出して得られた抽出液にL
−アスコルビン酸及び炭酸アルカリ金属塩類を添加する
か、もしくはL−アスコルビン酸アルカリ金属塩を添加
するという極めて容易な手段でコーヒー、特に焙焼粉砕
コーヒーに特有の好ましい風味を、長期に及ぶ保存期間
においても変化することなく常温で保持することができ
、工業的に極めて有利な高品質のコーヒーエキストラク
トを提供することがはじめて可能となったのである。
Claims (8)
- (1)L−アスコルビン酸アルカリ金属塩を含有せしめ
てなることを特徴とする風味と保存性に優れたコーヒー
エキストラクト。 - (2)コーヒーエキストラクトがコーヒーエキス分を1
6重量%含有する水相液状物である特許請求の範囲第1
項記載のコーヒーエキストラクト。 - (3)L−アスコルビン酸アルカリ金属塩の濃度が約1
重量%である特許請求の範囲第1項記載のコーヒーエキ
ストラクト。 - (4)コーヒーからコーヒーエキストラクトを溶媒抽出
するに当たり、あらかじめ抽出溶媒にL−アスコルビン
酸及び炭酸アルカリ金属塩を添加するか、あるいはL−
アスコルビン酸アルカリ金属塩を添加しておくことを特
徴とする風味と保存性に優れたコーヒーエキストラクト
の製造方法。 - (5)コーヒーからコーヒーエキストラクトを溶媒抽出
し、得られた抽出液にL−アスコルビン酸と炭酸アルカ
リ金属塩を添加するか、あるいはL−アスコルビン酸ア
ルカリ金属塩を添加することを特徴とする風味と保存性
に優れたコーヒーエキストラクトの製造方法。 - (6)添加する炭酸アルカリ金属塩が炭酸ナトリウムで
ある特許請求の範囲第4項又は第5項記載のコーヒーエ
キストラクトの製造方法。 - (7)添加する炭酸アルカリ金属塩が炭酸水素ナトリウ
ムである特許請求の範囲第4項又は第5項記載のコーヒ
ーエキストラクトの製造方法。 - (8)添加するL−アスコルビン酸と炭酸アルカリ金属
塩との重量比率を1:0.3ないし1:4.0とする特
許請求の範囲第4項又は第5項に記載のコーヒーエキス
トラクトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60182976A JPH0628542B2 (ja) | 1985-08-22 | 1985-08-22 | 風味と保存性に優れたコ−ヒ−エキストラクト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60182976A JPH0628542B2 (ja) | 1985-08-22 | 1985-08-22 | 風味と保存性に優れたコ−ヒ−エキストラクト及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6244137A true JPS6244137A (ja) | 1987-02-26 |
JPH0628542B2 JPH0628542B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=16127593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60182976A Expired - Lifetime JPH0628542B2 (ja) | 1985-08-22 | 1985-08-22 | 風味と保存性に優れたコ−ヒ−エキストラクト及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628542B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996006539A1 (fr) * | 1994-08-26 | 1996-03-07 | Japan Tobacco Inc. | REGULATEUR DE pH ET BOISSON PREPAREE AVEC CE RECTIFIEUR |
EP1437943A2 (en) * | 2001-10-22 | 2004-07-21 | The Procter & Gamble Company | Flavored coffee compositions with stable flavors and method of making |
US6841185B2 (en) | 2001-10-19 | 2005-01-11 | The Procter & Gamble Co. | Flavored coffee compositions and methods of making the same |
WO2007049660A1 (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-03 | Inabata Koryo Co., Ltd. | コーヒーエキスの製造方法 |
JP2011135898A (ja) * | 2011-04-11 | 2011-07-14 | Asahi Soft Drinks Co Ltd | コーヒーの抽出方法及びコーヒー抽出装置 |
JP2015144573A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-13 | サントリー食品インターナショナル株式会社 | コーヒー飲料 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014085879A1 (pt) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Yamaguchi Carlos Akio | Processo de extração de suco de café, rico em ácido clorogênico a partir de frutos de café |
KR101874928B1 (ko) * | 2016-11-01 | 2018-07-05 | 주식회사 삼양사 | 저칼로리 커피 음료 조성물 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5716649A (en) * | 1980-06-30 | 1982-01-28 | Itouen:Kk | Method of making oolong tea drink |
JPS57194749A (en) * | 1981-05-22 | 1982-11-30 | Kazumasa Kato | Drinking water containing green tea powder |
JPS58141760A (ja) * | 1982-02-18 | 1983-08-23 | Ajinomoto Co Inc | 甘味食品又は甘味料の製造法 |
-
1985
- 1985-08-22 JP JP60182976A patent/JPH0628542B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
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US6056989A (en) * | 1994-08-26 | 2000-05-02 | Japan Tobacco, Inc. | PH adjustors and drinks using the same |
US6841185B2 (en) | 2001-10-19 | 2005-01-11 | The Procter & Gamble Co. | Flavored coffee compositions and methods of making the same |
US7763300B2 (en) | 2001-10-19 | 2010-07-27 | The Folgers Coffee Company | Method of making flavored coffee compositions |
EP1437943A2 (en) * | 2001-10-22 | 2004-07-21 | The Procter & Gamble Company | Flavored coffee compositions with stable flavors and method of making |
EP1437943A4 (en) * | 2001-10-22 | 2005-04-27 | Procter & Gamble | SCENTED COFFEE COMPOSITIONS HAVING STABLE FRAGRANCES AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME |
WO2007049660A1 (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-03 | Inabata Koryo Co., Ltd. | コーヒーエキスの製造方法 |
JP2007116981A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Inabata Koryo Kk | コーヒー飲料の製造方法 |
JP2011135898A (ja) * | 2011-04-11 | 2011-07-14 | Asahi Soft Drinks Co Ltd | コーヒーの抽出方法及びコーヒー抽出装置 |
JP2015144573A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-13 | サントリー食品インターナショナル株式会社 | コーヒー飲料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0628542B2 (ja) | 1994-04-20 |
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